JP3120074U - ロール紙保持機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロール紙のロール径によらず高速印字が可能なロール紙保持機構を提供する。
【解決手段】ロール紙保持機構は、ロール紙12の側面に設けられた固定保持部材16及び可動保持部材17を備え、固定保持部材16及び可動保持部材17はそれぞれ、ロール紙12の芯管12pに挿入される突起部16a、17aと、ロール紙12の側面に当接するフランジ部16b、17bとが一体化された構成を有している。フランジ部16b、17bは、ロール紙12の軸方向へのガタつきを抑えると共に、印字ユニットがロール紙12を間欠的に繰り出す際に、慣性力によってロール紙12が余計に回転するのを抑える。フランジ部17bは、ばね材23によってロール紙12の方向に付勢されているので、ロール紙12の側面に密接し、ロール紙12に適度な摩擦力を与える。
【選択図】図4

Description

本考案は、高速印字に適したプリンタ用ロール紙の保持機構に関するものである。
従来、プリンタ用ロール紙を保持するためのロール紙保持機構としては、例えば特許文献1に示すようなものがある。このロール紙保持機構は、ロール紙の芯管に軸を挿入して軸受けにセットする構造であり、ロール紙をセットしにくいと共に軸が装置から分離しているため、紛失する恐れがある。また、高速印刷においては、ロール紙を印字ユニット内に引き込む際、ロール紙の慣性力によりロール紙が余分に回転し用紙の弛みが発生する為、用紙詰まり等の不具合が発生する場合がある。
特開2002−87649号公報
ところで、最近は高速印字に対する要求が高まり、印字ユニット内にロール紙を引き込む速度も高速になってきている。しかし、ロール紙が急激に引っ張られると、引き込みを停止した後も慣性力によってロール紙の回転が止まらず、ロール紙の巻き部から離れた一枚部分において用紙のたるみが生じ、この弛みが原因で用紙詰まりが発生するおそれがある。さらに、このようなロール紙の弛みは、ロール紙のサイズ、特にロール径が大きくなればなるほど顕著になる傾向にある。そのため、ロール紙の慣性力による余分な回転を抑え、ロール紙の弛みを防止するにはロール紙の回転に対する適切な制動力が必要となる。
しかしながら、上述した従来のロール紙保持機構においては、ロール紙に適切な制動力を与える手段を備えておらず、ロール紙の弛みを防止することはできなかった。すなわち、従来のロール紙保持機構は、ロール紙が用紙送り機構によって間欠的に引っ張られると、ロール紙全体がその慣性力により必要以上に回転し、用紙弛みが発生し、用紙走行が不安定になり、最悪の場合には用紙詰まりになるという問題を有していた。これらの問題は、印刷速度が高速に、ロール紙径は大きくなるほど顕著に発生するため、印刷速度の向上を阻む要因であった。
したがって、本考案の目的は、ロール紙の交換が容易であり、ロール紙の慣性力による回転に起因するロール紙の弛みを防止し、プリンタによる高速印字が可能なロール紙保持機構を提供することにある。
また、本考案の目的は、ロール紙のロール径によらず高速印字が可能なロール紙保持機構を提供することにある。
本考案の上記目的は、ロール紙の芯管に挿入されて前記ロール紙を回転可能に保持する一対のロール紙保持部材と、少なくとも一方の前記ロール紙保持部材を前記ロール紙の側面に当接する方向に付勢するばね材とを備えることを特徴とするロール紙保持機構によって達成される。
本考案において、前記一対のロール紙保持部材は、固定的に配置された固定保持部材と、ロール紙の軸方向に移動可能に構成され、前記ばね材によって前記ロール紙の側面に当接する方向に付勢された可動保持部材とを備えることが好ましい。これによれば、一対のロール紙保持部材の両方を操作する必要はなく、可動保持部材をロール紙の軸方向に移動させるだけでロール紙のセッティングか可能となることから、ロール紙のセッティング操作が簡易となる。
本考案において、前記固定保持部材は、ロール紙の芯管に挿入される第1の突起部と、前記ロール紙の一方の側面に当接する第1のフランジ部とを備え、前記可動保持部材は、ロール紙の芯管に挿入される第2の突起部と、前記第2の突起部と一体となって移動して前記ロール紙の他方の側面に当接する第2のフランジ部とを備えることが好ましい。これによれば、ばね材によってロール紙の側面に当接する方向に付勢された可動保持部材のフランジ部が固定保持部材のフランジ部と共にロール紙の慣性力による回転を抑制するので、ロール紙の弛みを確実に防止することができる。
本考案においては、前記第1の突起部及び前記第2の突起部の先端部がテーパ形状を有することが好ましい。これによれば、ロール紙の中心軸と第1及び第2の突起部の中心軸がわずかにずれていたとしても、ロール紙の芯管へ第1及び第2の突起部を確実に挿入できる。
本考案のロール紙保持機構は、セットしようとするロール紙が置かれるロール紙受け台をさらに備え、前記ロール紙受け台上に置かれたロール紙の芯管に前記前記第1及び第2の突起部を挿入する前においては、前記ロール紙の中心軸が前記第1及び第2の突起部の中心軸よりも下方にあり、前記ロール紙の芯管に前記前記第1及び第2の突起部を挿入したとき、前記ロール紙の中心軸が前記第1及び第2の突起部の中心軸と略一致すると共に、前記ロール紙が前記ロール紙受け台から浮き上がり、前記前記ロール紙と前記ロール紙受け台との間に隙間が形成されることが好ましい。これによれば、ロール紙をロール紙受け台上に置くだけでロール紙のセッティングが可能となる。
本考案においては、ニアエンド検出センサの配置のため、前記第1のフランジ部の一部に切り欠きが設けられていることが好ましい。これによれば、固定保持部材の存在がニアエンド検出センサのレイアウトを邪魔することがないため、ニアエンド検出センサを用いて用紙切れ直前の状態まで検出ができる。
本考案において、前記第1及び第2のフランジ部の少なくとも一方は、所定の径よりも内周側に設けられた段差の低い面である第1のフランジ面と、第1のフランジ面よりも外周側に設けられた段差の僅かに高い面である第2のフランジ面とを備えることが好ましい。これによれば、ロール径の大きなロール紙を保持する場合にはロール紙の側面に第1のフランジ面が当接し、ロール径の小さなロール紙を保持する場合にはロール紙の側面に第2のフランジ面が当接するので、慣性力によるロール紙の回転に対する最適な制動力をロール紙のロール径に合わせて与えることができる。
さらに、前記第1のフランジ面と前記第2のフランジ面との境界にある段差には、テーパ面が形成されていることが好ましい。これによれば、当該段差部分においてロール紙の回転が異常になることがなく、ロール紙の確実な保持と円滑な送り出しが可能となる。
本考案によれば、ロール紙の交換が容易であり、ロール紙の弛みを防止することができ、プリンタの高速印字が可能なロール紙保持機構を提供することができる。
以下、添付図面を参照しながら、本考案の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1及び図2は、本考案の第1の実施形態に係るロール紙保持機構を備えたサーマルプリンタの構成を示す略外観斜視図であって、図1はロール紙がセットされていない状態、図2はロール紙がセットされた状態をそれぞれ示している。
図1及び図2に示すように、サーマルプリンタ10は、支持台11と、支持台11の上面に設置され、ロール紙12を回転可能に保持するロール紙保持機構13と、ロール紙保持機構13によって保持されたロール紙12を間欠的に引き込みながら印字し、印字後のロール紙12を切断する印字ユニット14と、ロール紙12の残量が所定量(所定径)以下となったことを通知するニアエンド検出センサ15とを備えている。
図3は、図1のA−A線に沿ったサーマルプリンタ10の略断面図である。
図3に示すように、支持台11は、金属板の折り曲げ加工によって形成されており、支持台11の内部には制御回路基板19が収容されている。この制御回路によってサーマルプリンタの各部、特に印字ユニット14が制御される。また、支持台11の上面にはロール紙受け台11aが設けられており、詳細は後述するが、このロール紙受け台11aにロール紙12を搭載することでロール紙12のセットが可能となる。
印字ユニット14は、ロール紙12を間欠的に引き込みながら印字し、印字が完了したロール紙12を切断するための機構であり、ロール紙繰り出し機構、サーマルヘッド、カッター等を備えている。ここで、図3に示すように、ロール紙保持機構13と印字ユニット14との間には、テンションローラ20が設けられている。テンションローラ20は、印字ユニット14の用紙挿入口にロール紙を円滑に送り込むと共に、ロール紙の弛みを抑制する役割及び印刷時の間欠的用紙引き込み時の急激な負荷変動力を吸収する役割を果たす。ロール紙12が印字ユニット14に引っ張られるとテンションローラ20を斜め上方に押し上げる力が加わるが、テンションローラ20は、ばね材21によって下方に付勢されているので、この圧力により適度に吸収することができ、ロール紙の弛みの抑制及び急激な負荷変動に影響されない安定な紙送りをすることができる。
ニアエンド検出センサ15は、ロール紙12が消費されて所定の径以下になったことを検知してこれを通知するものである。ニアエンド検出センサ15は支持側板18上にねじ止め固定されているが、図示のように、ねじ穴15aが長円形になっているため、使用者の判断により、ニアエンド検出センサ15の位置、つまりニアエンド径を所定の範囲内で調整可能となっている。
図4は、図1のB−B線に沿ったロール紙保持機構13の略断面図であって、矢印X方向から見た図である。
図4に示すように、ロール紙保持機構13は、ロール紙12の片側の側面に設けられた固定保持部材16と、反対側の側面に設けられた可動保持部材17とで構成されており、固定保持部材16及び可動保持部材17は支持側板18に取り付けられて所定の高さに配置されている。固定保持部材16は、ロール紙12の芯管12pに挿入される突起部16aと、ロール紙12の側面に当接するフランジ部16bとが一体化された構成を有している。可動保持部材17は、ロール紙12の芯管12pに挿入される突起部17aと、ロール紙12の側面に当接するフランジ部17bと、可動保持部材17を変位させる際に指を引っかけるための係合片17cとが一体化された構成を有している。固定保持部材16及び可動保持部材17の材料としては、機械的強度の強い樹脂を用いることが好ましく、例えば、ポリアセタール樹脂等を用いることができる。
固定保持部材16は、その名の通り、支持側板18に固定的に取り付けられたロール紙保持部材である。固定保持部材16のフランジ部16bの下部は切り欠かれており、これにより固定保持部材16の存在がニアエンド検出センサ15のレイアウトを邪魔することなく、ニアエンド検出センサ15による用紙切れ直前の検出を可能としている。
一方、可動保持部材17は、ロール紙12の軸方向に移動可能に構成されたロール紙保持部材である。通常、可動保持部材17は、ばねフォルダ22内に収容されたばね材23の付勢力によって内側(固定保持部材16側)に寄っているが、本実施形態においては使用者が係合片17cに指をかけて可動保持部材17を外側に引っ張ることで固定保持部材16と可動保持部材17の間隔を広げることができ、ロール紙12のセッティングが可能となる。
突起部16a、17aはテーパ形状を有している。このテーパ形状は、ロール紙受け台11a上に置かれたロール紙12の芯管12pへの突起部16a、17aの挿入を容易にすると共に、ロール紙12をロール紙受け台11aから浮き上がらせる役割を果たす。ロール紙12がロール紙受け台11a上に置かれた状態では、ロール紙12の中心軸は固定保持部材16及び可動保持部材17の中心軸よりも下方にあるが、テーパ面がロール紙12の芯管の縁部に当接することでロール紙12は持ち上げられ、突起部16a、17aはロール紙12の芯管12pに嵌合し、両者の中心軸は略一致する。こうして、ロール紙12とロール紙受け台11aとの間にはわずかな隙間ができ、ロール紙12は固定保持部材16及び可動保持部材17によって回転可能に軸支された状態となる。
フランジ部16b、17bは、ロール紙12の軸方向へのガタつきを抑えると共に、印字ユニット14がロール紙12を間欠的に繰り出す際に、慣性力によってロール紙12が余計に回転するのを抑える役割を果たす。上述したテンションローラ20もロール紙の弛みを防止する役割を果たすが、それだけでは十分ではなく、フランジ部16b、17bを用いることでロール紙12の弛みを確実に防止することが可能となる。フランジ部17bは、ばね材23によってロール紙12の方向に付勢されているので、ロール紙12の側面に密接し、ロール紙12に適度な摩擦力を与える。したがって、慣性力によるロール紙12の余分な回転が抑制される。
次に、図5乃至図7を参照しながら、ロール紙12のセッティング操作について詳細に説明する。
ロール紙12がセットされていない状態では、可動保持部材17は、ばね材23による矢印P方向の付勢力によって固定保持部材16側に近寄っており、固定保持部材16と可動保持部材17との間の間隔Wはロール紙12の幅よりも狭くなっている(図5)。
ロール紙12をセットするときは、まず可動保持部材17を外側(矢印Q方向)に退避させて、固定保持部材16と可動保持部材17との間の間隔Wを広げた後(図6)ロール紙12をロール紙受け台11a上に搭載する(図7)。このときロール紙12の中心軸は突起部16a、17aの中心軸よりも下方に位置し、両者の中心軸は一致していない。その後、可動保持部材17の退避を解除すると、可動保持部材17が固定保持部材16側に近寄るので、図4に示したように、ロール紙12は可動保持部材17及び固定保持部材16によって挟持された状態となる。このとき、固定保持部材16の突起部16a及び可動保持部材17の突起部17aに形成されたテーパ面によってロール紙12はロール紙受け台11aからわずかに浮き上がり、ロール紙12とロール紙受け台11aとの間にはわずかな隙間が生じる。また、ロール紙12の中心軸と突起部16a、17aとの中心軸が一致することで、ロール紙12は軸支され、回転可能な状態となる。
その後、図3に示したように、ロール紙12の先端部をテンションローラ20の下方に送り込み、印字ユニット14の用紙挿入口に差し込み、印字ユニット14の用紙排出口から送り出すことでロール紙12のセットが完了する。
こうしてセットされたロール紙12に印字する場合には、印字ユニット14によってロール紙が間欠的に繰り出されるが、ロール紙12はフランジ部16b、17bによりガタつきなく保持され、さらにはロール紙12の慣性力による回転が抑えられる。また、テンションローラ20により用紙に張力が与えられ、用紙引き込み時の急激な負荷変動を吸収することで、ロール紙12の円滑な繰り出しを実現することができる。
以上説明したように、本実施形態のロール紙保持機構13によれば、ロール紙12の軸方向に移動可能に構成され、ばね材によってロール紙の側面に当接する方向に付勢された可動保持部材17のフランジ部17bが固定保持部材16のフランジ部16bと共にロール紙12の慣性力による回転を抑制するので、ロール紙12の弛みを確実に防止することができる。さらに、テンションローラ20により用紙に張力を与えることで、用紙引き込み時の急激な負荷変動を吸収するので、安定した用紙繰り出しができる。したがって、高速印字に対応可能なロール紙保持機構を提供することができる。
次に、図8及び図9を参照しながら、本考案の第2の実施形態について詳細に説明する。
図8は、本考案の第2の実施形態に係るロール紙保持機構を備えたサーマルプリンタの構成を示す略外観斜視図であって、ロール紙12がセットされていない状態を示している。
図8に示すように、このロール紙保持機構30は、ロール径の十分大きなロール紙に対応可能な構成を有するものであり、第1の実施形態に比べてフランジ部16b、17bの径が大きく、かつロール紙の側面と当接する面(フランジ面)に段差を有する点に特徴を有している。その他の構成については基本的に第1の実施形態と同様であるので、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図9(a)及び(b)は、ロール紙収納機構の略断面図である。
図9(a)及び(b)に示すように、可動保持部材17は、ロール紙12の芯管に挿入される突起部17aと、ロール紙12の側面に当接するフランジ部17bを備えており、フランジ部17bのフランジ面には僅かな段差が設けられている。本実施形態のフランジ部17bは、所定の径よりも内周側に設けられた段差の低い面である第1のフランジ面17sと、第1のフランジ面よりも外周側に設けられた段差の高い面である第2のフランジ面17sとを備えている。第1のフランジ面17sと第2のフランジ面17sとの境界にある段差は垂直ではなく、面取りが施され、緩やかなテーパ面となっている。詳細は後述するが、固定保持部材16もまた、フランジ部16bのフランジ面に段差が設けられており、所定の径よりも内周側に設けられた段差の低い面である第1のフランジ面16sと、第1のフランジ面よりも外周側に設けられた段差の高い面である第2のフランジ面16sとを備えている。第1のフランジ面16sと第2のフランジ面16sとの境界にある段差は垂直ではなく、緩やかなテーパ面となっている。
図9(a)に示すように、ロール径の大きなロール紙12がセットされた状態では、ロール紙12の側面が固定保持部材16及び可動保持部材17の第2のフランジ面16s、17sと密接する。ここで、図示のようにロール紙12の径が大きい場合には、印字ユニット14がロール紙12を引っ張ったときの慣性力は比較的大きいため、より大きな抑制力が必要となるが、フランジ面をロール紙12のできるだけ外周寄りで密接させた場合には、ロール紙12の慣性力による回転を阻止する大きな力が働くので、ロール紙の慣性力による回転を抑える効果を高めることができる。
図9(b)に示すように、ロール径の小さなロール紙12がセットされた状態または、ロール紙が消費され前記ロール径となった状態では、ロール紙12の側面が固定保持部材16及び可動保持部材17の第1のフランジ面と密接する。ここで、図示のようにロール紙12の径が小さい場合には、ロール紙12を引っ張ったときの慣性力は比較的小さいため、それほど大きな抑制力は必要とならず、フランジ面をロール紙12のできるだけ内周寄りで密接させた場合には、ロール紙12の慣性力による回転を阻止する適度な力が働くので、ロール紙の慣性力による回転を抑えることができる。
以上説明したように、本実施形態のロール紙保持機構によれば、固定保持部材16及び可動保持部材17のフランジ部16b、17bが、所定の径よりも内周側に設けられた段差の低い面である第1のフランジ面16s、17sと、第1のフランジ面よりも外周側に設けられた段差の高い面である第2のフランジ面16s、17sとを備え、ロール径の大きなロール紙を保持する場合にはロール紙の側面に第1のフランジ面16s、17sが当接し、ロール径の小さなロール紙を保持する場合にはロール紙の側面に第2のフランジ面16s、17sが当接するように構成されているので、ロール紙のロール径に合わせて、ロール紙の慣性力による回転に対する最適な制動力を与えることができる。
本考案は、上記各実施形態に限定されることなく、本考案の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更を加えることが可能であり、これらも本考案の範囲に包含されるものであることは言うまでもない。
例えば、上記実施形態においては、固定保持部材16と可動保持部材17を用いてロール紙12を保持しているが、本考案はこのような構成に限定されるものではなく、二つの可動保持部材を用いてロール紙を保持するようにしてもよい。すなわち、ロール紙の側面に当接してロール紙を保持する一対のロール紙保持部材の両方がばね材によって付勢されていてもよい。ただし、一対のロール紙保持部材の一方を固定とした場合には、他方をロール紙の軸方向に移動させるだけでロール紙のセッティングか可能となることから、ロール紙のセッティング操作が簡易となる。
また、上記実施形態においては、使用者が可動保持部材17の係合部17cに指をかけて直接引っ張ることで可動保持部材は外側に移動し、ロール紙のセッティングが可能となるが、本考案はこれに限定されるものではなく、可動保持部材を脱着するように構成してもよい。
さらに、ロール紙のセッティング操作を容易にするため、図10及び図11に示すように、固定保持部材16の突起部を十分に長くした軸形状とし、その先端に可動保持部材17を脱着可能な構造にしてもよい。大口径ロール紙の場合、重量が非常に重いため、操作者は両手でロール紙のセッティング作業を行う必要があるが、この構造によれば、両手で持ったロール紙12を固定保持部材16の軸部16cに挿入した後、可動保持部材17をこの軸部16cの先端部に勘合するだけでセッティングが終了する。したがって、この構造であれば、重い大口径のロール紙でもセッティング操作が容易にできる。
また、上記実施形態においては、ロール紙の側面に当接するフランジ面が第1のフランジ面と第2のフランジ面からなる場合について説明したが、ロール紙の消費量に応じて段階的に変化するものであれば、フランジ面の段数は何段であってもよい。また、固定保持部材のフランジ部と可動保持部材のフランジ部の両方にフランジ面の段差を形成するのではなく、どちらか一方にのみフランジ面の段差を形成してもよい。
本考案の第1の実施形態に係るロール紙保持機構を備えたサーマルプリンタの構成を示す略外観斜視図であって、ロール紙がセットされている状態を示している。 本考案の第1の実施形態に係るロール紙保持機構を備えたサーマルプリンタの構成を示す略外観斜視図であって、ロール紙がセットされていない状態を示している。 図1のA−A線に沿ったサーマルプリンタ1の略断面図である。 図1のB−B線に沿ったロール紙保持機構13の略断面図であって、矢印X方向から見た図である。 ロール紙12のセッティング操作を説明するための図である。 ロール紙12のセッティング操作を説明するための図である。 ロール紙12のセッティング操作を説明するための図である。 本考案の第2の実施形態に係るロール紙保持機構を備えたサーマルプリンタの構成を示す略外観斜視図であって、ロール紙12がセットされていない状態を示している。 ロール紙収納機構の略断面図であり、(a)はロール径の大きなロール紙が保持された状態、(b)はロール径の小さなロール紙が保持された状態をそれぞれ示している。 本考案の第2の実施形態に係るロール紙保持機構の構成を示す略外観斜視図であって、ロール紙がセットされていない状態を示している。 本考案の第2の実施形態に係るロール紙保持機構の構成を示す略外観斜視図であって、ロール紙がセットされた状態を示している。
符号の説明
10 サーマルプリンタ
11 支持台
11a ロール紙受け台
12 ロール紙
12p ロール紙の芯管
13 ロール紙保持機構
14 印字ユニット
15 ニアエンド検出センサ
15a ねじ穴
16 固定保持部材
16a 固定保持部材の突起部
16b 固定保持部材のフランジ部
16c 固定保持部材の軸部
16s 固定保持部材の第1のフランジ面
16s 固定保持部材の第2のフランジ面
17 可動保持部材
17a 可動保持部材の突起部
17c 係合部
17b 可動保持部材のフランジ部
17s 可動保持部材の第1のフランジ面
17s 可動保持部材の第2のフランジ面
18 支持側板
19 制御回路基板
20 テンションローラ
21 ばね材
22 ばねフォルダ
23 ばね材
30 ロール紙保持機構

Claims (5)

  1. ロール紙の芯管に挿入されて前記ロール紙を回転可能に保持する一対のロール紙保持部材と、少なくとも一方の前記ロール紙保持部材を前記ロール紙の側面に当接する方向に付勢するばね材とを備えることを特徴とするロール紙保持機構。
  2. 前記一対のロール紙保持部材は、固定的に配置された固定保持部材と、ロール紙の軸方向に移動可能に構成され、前記ばね材によって前記ロール紙の側面に当接する方向に付勢された可動保持部材とを備えることを特徴とする請求項1に記載のロール紙保持機構。
  3. 前記固定保持部材は、ロール紙の芯管に挿入される第1の突起部と、前記ロール紙の一方の側面に当接する第1のフランジ部とを備え、
    前記可動保持部材は、ロール紙の芯管に挿入される第2の突起部と、前記第2の突起部と一体となって移動して前記ロール紙の他方の側面に当接する第2のフランジ部とを備え、
    前記第1の突起部及び前記第2の突起部の先端部がテーパ形状を有することを特徴とする請求項2に記載のロール紙保持機構。
  4. セットしようとするロール紙が置かれるロール紙受け台をさらに備え、
    前記ロール紙受け台上に置かれたロール紙の芯管に前記前記第1及び第2の突起部を挿入する前においては、前記ロール紙の中心軸が前記第1及び第2の突起部の中心軸よりも下方にあり、
    前記ロール紙の芯管に前記前記第1及び第2の突起部を挿入したとき、前記ロール紙の中心軸が前記第1及び第2の突起部の中心軸と略一致すると共に、前記ロール紙が前記ロール紙受け台から浮き上がり、前記ロール紙と前記ロール紙受け台との間に隙間が形成されることを特徴とする請求項3に記載のロール紙保持機構。
  5. 前記第1及び第2のフランジ部の少なくとも一方は、
    所定の径よりも内周側に設けられた段差の低い面である第1のフランジ面と、第1のフランジ面よりも外周側に設けられた段差の高い面である第2のフランジ面とを備え、前記第1のフランジ面と前記第2のフランジ面との境界にある前記段差にテーパ面が形形成されていることを特徴とする請求項3又は4に記載のロール紙保持機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100953135B1 (ko) 2007-07-05 2010-04-16 스미도모쥬기가이고교 가부시키가이샤 롤 바디 반송장치
JP2012166568A (ja) * 2012-06-12 2012-09-06 Seiko Epson Corp 記録装置
CN116619775A (zh) * 2023-07-25 2023-08-22 常州树杰塑业有限公司 一种塑料薄膜折边机

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