JP3119855B2 - スピーカ用振動板 - Google Patents
スピーカ用振動板Info
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- JP3119855B2 JP3119855B2 JP01313595A JP31359589A JP3119855B2 JP 3119855 B2 JP3119855 B2 JP 3119855B2 JP 01313595 A JP01313595 A JP 01313595A JP 31359589 A JP31359589 A JP 31359589A JP 3119855 B2 JP3119855 B2 JP 3119855B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- urethane foam
- diaphragm
- speaker diaphragm
- present
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- Prior art date
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は各種音響機器に使用されるスピーカに用いる
スピーカ用振動板に関するものである。
スピーカ用振動板に関するものである。
従来の技術 従来のスピーカ用振動板のエッジ基材には、SBR・NBR
等の樹脂をコーティングした木綿やポリアミドの織布、
また発泡ウレタンシートなどが用いられていた。
等の樹脂をコーティングした木綿やポリアミドの織布、
また発泡ウレタンシートなどが用いられていた。
発明が解決しようとする課題 木綿100%の織布は、耐熱・耐湿等に弱く、またポリ
アミド材は剛性があり耐環境特性も良好であるが、基材
とコーティング樹脂との密着性が悪く、特に大振幅時に
エッジ材と振動板が剥がれると言った接着性の悪さがあ
った。また、発泡ウレタンシートは振幅特性に強く低音
域の音質が良好であることから広く使用されているが、
耐候性に弱く、さらに通気性が高いため水分を通しやす
く耐水性に弱いといった課題があった。
アミド材は剛性があり耐環境特性も良好であるが、基材
とコーティング樹脂との密着性が悪く、特に大振幅時に
エッジ材と振動板が剥がれると言った接着性の悪さがあ
った。また、発泡ウレタンシートは振幅特性に強く低音
域の音質が良好であることから広く使用されているが、
耐候性に弱く、さらに通気性が高いため水分を通しやす
く耐水性に弱いといった課題があった。
本発明は以上のような従来の欠点を除去し、耐熱・耐
候性にすぐれ、防水性に優れたスピーカ用振動板を提供
しようとするものである。
候性にすぐれ、防水性に優れたスピーカ用振動板を提供
しようとするものである。
課題を解決するための手段 上記の課題を解決するために本発明は、ポリエステル
系又はポリエーテル系の軟質ポリウレタンフォームの表
面に、ウレタンフォームと同材料の熱可塑性の樹脂被膜
を熱ラミネートにて接着して構成したエッジ材を、所定
の形状に加熱成型したものを振動板本体に結合したもの
である。
系又はポリエーテル系の軟質ポリウレタンフォームの表
面に、ウレタンフォームと同材料の熱可塑性の樹脂被膜
を熱ラミネートにて接着して構成したエッジ材を、所定
の形状に加熱成型したものを振動板本体に結合したもの
である。
作 用 上記構成とすることにより、エッジ材の表面を樹脂被
膜で保護しているため耐候性が大幅に向上する。また表
面被膜により通気遮断効果があり、水分を通さず、耐水
・耐湿効果が向上する。
膜で保護しているため耐候性が大幅に向上する。また表
面被膜により通気遮断効果があり、水分を通さず、耐水
・耐湿効果が向上する。
実施例 以下、本発明の一実施例におけるスピーカ用振動板に
ついて説明する。
ついて説明する。
第1図において、1はパルプ繊維などを抄紙して構成
されるコーン状の振動板本体で、2はこの振動板本体1
の外周部に結合されたエッジ材である。
されるコーン状の振動板本体で、2はこの振動板本体1
の外周部に結合されたエッジ材である。
第2図に本発明に使用されるエッジ基材を示す。3は
密度約35kg/m3のポリエーテルウレタンフォームの20倍
発泡品を8mmの厚さにスライスしたものであり、片側表
面に50μの厚さのウレタンフィルムよりなるウレタン被
膜4を、ウレタンフォーム3の表面を熱ラミネートにて
溶かして密着一体化したものである。
密度約35kg/m3のポリエーテルウレタンフォームの20倍
発泡品を8mmの厚さにスライスしたものであり、片側表
面に50μの厚さのウレタンフィルムよりなるウレタン被
膜4を、ウレタンフォーム3の表面を熱ラミネートにて
溶かして密着一体化したものである。
第3図に本発明の耐候性試験結果を示す。従来のウレ
タンフォームが時間と共に材厚が薄くなるのに対し、本
発明品は経時変化による材厚の変化はない。
タンフォームが時間と共に材厚が薄くなるのに対し、本
発明品は経時変化による材厚の変化はない。
また、通気度を測定した結果 のようになった。
(JIS−L−1004フラジール形試験機使用)以上のよ
うに本発明品はほとんど通気性がない。
うに本発明品はほとんど通気性がない。
このエッジ基材を金型温度200℃、プレス時間20secの
条件で成形し第1図に示すエッジ材2を構成し、振動板
本体1と貼り合わせてスピーカ用振動板を得た。
条件で成形し第1図に示すエッジ材2を構成し、振動板
本体1と貼り合わせてスピーカ用振動板を得た。
発明の効果 以上のように本発明のスピーカ用振動板は構成される
ため、耐候性に優れまた通気性がほとんど無いため防水
効果もあり、さらにエッジ表面の樹脂層により光沢や色
彩の自由度が広がり、外観品位も高くなる。一方では接
着剤を使わずにウレタンフォームと同材質の樹脂被膜層
を一体化させているため、大振幅時の歪みも少なく工業
的価値の大なるものである。
ため、耐候性に優れまた通気性がほとんど無いため防水
効果もあり、さらにエッジ表面の樹脂層により光沢や色
彩の自由度が広がり、外観品位も高くなる。一方では接
着剤を使わずにウレタンフォームと同材質の樹脂被膜層
を一体化させているため、大振幅時の歪みも少なく工業
的価値の大なるものである。
第1図は本発明のスピーカ用振動板の一実施例を示す断
面図、第2図は本発明に用いるエッジ基材の構造を示す
断面図、第3図は本発明の耐候性試験結果を示す特性図
である。 1……振動板本体、2……エッジ材、3……ウレタンフ
ォーム、4……ウレタン被膜。
面図、第2図は本発明に用いるエッジ基材の構造を示す
断面図、第3図は本発明の耐候性試験結果を示す特性図
である。 1……振動板本体、2……エッジ材、3……ウレタンフ
ォーム、4……ウレタン被膜。
Claims (1)
- 【請求項1】ポリエステル系又はポリエーテル系の軟質
ウレタンフォームの片面又は両面に、ウレタンフォーム
と同材料の被膜をウレタンフォームの表面を熱で溶かし
てラミネートして構成したエッジ材を、加熱プレスにて
成形して振動板本体の外周部に結合したスピーカ用振動
板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01313595A JP3119855B2 (ja) | 1989-12-01 | 1989-12-01 | スピーカ用振動板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01313595A JP3119855B2 (ja) | 1989-12-01 | 1989-12-01 | スピーカ用振動板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03173299A JPH03173299A (ja) | 1991-07-26 |
JP3119855B2 true JP3119855B2 (ja) | 2000-12-25 |
Family
ID=18043209
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01313595A Expired - Fee Related JP3119855B2 (ja) | 1989-12-01 | 1989-12-01 | スピーカ用振動板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3119855B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8315420B2 (en) | 2007-02-28 | 2012-11-20 | Bose Corporation | Spider |
WO2020075379A1 (ja) * | 2018-10-11 | 2020-04-16 | ソニー株式会社 | スピーカエッジ、振動板ユニット及びスピーカエッジの製造方法 |
-
1989
- 1989-12-01 JP JP01313595A patent/JP3119855B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03173299A (ja) | 1991-07-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |