JP3119796B2 - 車室内における収納装置 - Google Patents

車室内における収納装置

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JP3119796B2 JP07244498A JP24449895A JP3119796B2 JP 3119796 B2 JP3119796 B2 JP 3119796B2 JP 07244498 A JP07244498 A JP 07244498A JP 24449895 A JP24449895 A JP 24449895A JP 3119796 B2 JP3119796 B2 JP 3119796B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車室内の天井など
に取付けられ、メガネなどの小物を収容するための車室
内における収納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車室内における収納装置として
は、例えば、実開平4ー111885号公報に開示され
たものがある。すなわち、箱状本体の側面に回転式オイ
ルダンパと、回転式オイルダンパの制動ギアに噛み合う
駆動ギアとが外部から露出した状態でそれぞれ装着され
ているものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の車室内における収納装置では、回転式オイル
ダンパや駆動ギアが外部から露出した状態になっている
ため、防塵性が高い構造ではなく、また、本装置搬送時
に回転式オイルダンパ等の露出した部品が相互に当たっ
たり擦れ合ったりして、損傷するおそれがあり、搬送時
に包装等の配慮が必要になり、さらに、回転式オイルダ
ンパの制動ギアと駆動ギアとを噛み合わせる際に、相互
に位置決めし、位置決めした状態を維持しつつ噛み合わ
せる必要があり、組付性がよくないという問題点があっ
た。一方、防塵性向上や、損傷防止の観点から回転式オ
イルダンパなどを保護ケースで外部から覆う構成が考え
られるが、単に、保護ケースを設けたのでは、組立工数
が多くなり、その点からも組付性が低下するという問題
がある。本発明は、このような従来の問題点に着目して
なされたもので、保護ケースに回転式オイルダンパの制
動ギアとセクタギアとを簡単に位置決めし、かつ、位置
決めした状態を維持しつつ予め組み付け、その後に、保
護ケースを収納ボックスに組み付けれるように構成した
ので、防塵性を向上し、損傷を防止し、組付性を高める
ことができるようにした車室内における収納装置を提供
することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、次の各項に記載する
発明に存する。
【0005】1 車室内の天井などに取付けられ、メガ
ネなどの小物を収容するための車室内における収納装置
において、前記天井などに固定され、小物を収納可能な
収納ボックス(10)と、該収納ボックス(10)に該
収納ボックス(10)の出入口(11)を開いた開き位
置と閉じた閉じ位置とに揺動可能に支持されるリッド部
材(20)とを備え、前記収納ボックス(10)の側壁
部(12)に回転式オイルダンパ機構(70)を配設
し、該回転式オイルダンパ機構(70)は、前記リッド
部材(20)が揺動する際に制動力を発揮する制動ギア
(71)と、該制動ギア(71)に噛合するセクタギア
(51)と、前記制動ギア(71)および前記セクタギ
ア(51)を外部から覆うようにして、前記収納ボック
ス(10)の側壁部に装着される保護ケース(80)と
を有し、前記保護ケース(80)にストッパ部(85)
を形成し、該ストッパ部(85)に前記セクタギア(5
1)を当接し、該当接した状態のセクタギア(51)に
前記制動ギア(71)を噛合して、該制動ギア(71)
の制動力で前記セクタギア(51)を前記当接した状態
に仮止めし、前記収納ボックス(10)の側壁部(1
2)に軸受孔(12a)を穿設し、前記保護ケース(8
0)を前記収納ボックス(10)の側壁部(12)に装
着する際に、前記当接した状態に仮止めされた前記セク
タギア(51)の枢軸部(50)を前記軸受孔(12
a)に通して一体的に回動可能なように前記リッド部材
(20)の基端部に嵌挿したことを特徴とする車室内に
おける収納装置。
【0006】
【0007】
【0008】2 車室内の天井などに取付けられ、メガ
ネなどの小物を収容するための車室内における収納装置
において、前記天井などに固定され、小物を収納可能な
収納ボックス(10)と、該収納ボックス(10)に該
収納ボックス(10)の出入口(11)を開いた開き位
置と閉じた閉じ位置とに揺動可能に支持されるリッド部
材(20)とを備え、前記収納ボックス(10)の両側
壁部(12)の一方に回転式オイルダンパ機構(70)
を配設する一方、他方の側壁部(12)に前記リッド部
材(20)を開き方向に付勢するための付勢手段(50
a)を配設し、前記回転式オイルダンパ機構(70)
は、前記リッド部材(20)が揺動する際に制動力を発
揮する制動ギア(71)と、該制動ギア(71)に噛合
するセクタギア(51)と、前記制動ギア(71)およ
び前記セクタギア(51)を外部から覆うようにして、
前記収納ボックス(10)の側壁部(12)に装着され
る保護ケース(80)とを有し、前記付勢手段(50
a)は、前記収納ボックス(10)の側壁部(12)に
穿設された軸受孔(12a)に挿通していて、前記リッ
ド部材(20)の基端部に一体的に回動可能なように嵌
着される枢軸部材(50)、および、前記枢軸部材(5
0)の先端部に巻着して、前記リッド部材(20)を開
き方向に付勢するコイルばね(60)を有し、前記保護
ケース(80)にストッパ部(85)を形成し、該スト
ッパ部(85)に前記セクタギア(51)を当接し、該
当接した状態のセクタギア(51)に前記制動ギア(7
1)を噛合して、該制動ギア(71)の制動力で前記セ
クタギア(51)を前記当接した状態に仮止めし、前記
収納ボックス(10)の側壁部(12)に軸受孔(12
a)を穿設し、前記保護ケース(80)を前記収納ボッ
クス(10)の側壁部(12)に装着する際に、前記当
接した状態に仮止めされた前記セクタギア(51)の枢
軸部(50)を前記軸受孔(12a)に通して一体的に
回動可能なように前記リッド部材(20)の基端部に嵌
挿したことを特徴とする車室内における収納装置。
【0009】3 前記保護ケース(80)は、前記制動
ギア(71)が弾撥的に係合して装着される抜止め爪
(82,83)を有し、前記収納ボックス(10)の側
壁部(12)は、前記保護ケース(80)の周壁に弾撥
的に係合して前記保護ケース(80)を脱落不能に固定
する係合爪(12c)を有することを特徴とする1また
は2項記載の車室内における収納装置。
【0010】次に、前記各項に記載された発明の作用に
ついて説明する。収納ボックス(10)の側壁部(1
2)に回転式オイルダンパ機構(70)を装着するに
は、予め、保護ケース(80)に制動ギア(71)とセ
クタギア(51)とを装着しておく。このとき、保護ケ
ース(80)のストッパ部(85)にセクタギア(5
1)を当接し、該当接した状態のセクタギア(51)に
制動ギア(71)を噛合して、制動ギア(71)の制動
力でセクタギア(51)が前記当接した状態に仮止めさ
れる。制動ギア(71)とセクタギア(51)とが装着
された保護ケース(80)を収納ボックス(10)の側
壁部(12)に装着する際には、前記当接した状態に仮
止めされたセクタギア(51)の枢軸部(50)を、収
納ボックス(10)の側壁部(12)に穿設された軸受
孔(12a)に通して一体的に回動可能なようにリッド
部材(20)の基端部に嵌挿すればよい。このとき、セ
クタギア(51)とリッド部材(20)とが相互に位置
決めされており、それにより、リッド部材(20)とセ
クタギア(51)が簡単に連結することができる。
【0011】本装置を車室内の天井などに取付け、リッ
ド部材(20)を開くようにすれば、セクタギア(5
1)が一体的に回動するようになる。このとき、セクタ
ギア(51)に回転式オイルダンパ機構(70)の制動
ギア(71)が噛み合っているため、セクタギア(5
1)はゆっくりと回動し、リッド部材(20)もゆっく
りと開くようになり、収納ボックス(10)の出入口
(11)が開き、小物を出し入れすることができる。
【0012】
【0013】
【0014】請求項2記載の車室内における収納装置で
は、収納ボックス(10)の両側壁部(12)の一方に
回転式オイルダンパ機構(70)を配設する一方、他方
の側壁部(12)にリッド部材(20)を開き方向に付
勢するための付勢手段(50a)を配設したので、回転
式オイルダンパ機構(70)と付勢手段(50a)とが
分離され、一箇所に集中的に配設されないで済み、結果
的に装置全体を小型にすることができる。また、制動ギ
ア(71)とセクタギア(51)とが装着された保護ケ
ース(80)を収納ボックス(10)の側壁部(12)
に装着する際に、前記当接した状態に仮止めされたセク
タギア(51)の枢軸部(50)を、収納ボックス(1
0)の側壁部(12)に穿設された軸受孔(12a)に
通して一体的に回動可能なようにリッド部材(20)の
基端部に嵌挿すれば、セクタギア(51)とリッド部材
(20)とが相互に位置決めされているので、リッド部
材(20)とセクタギア(51)が簡単に連結すること
ができる。
【0015】さらに、収納ボックス(10)の側壁部
(12)に付勢手段(50a)を装着する際に、収納ボ
ックス(10)の側壁部(12)に穿設された軸受孔
(12a)に枢軸部材(50)を挿通するとともに、前
記リッド部材(20)の基端部に一体的に回動可能なよ
うに嵌着し、次に、枢軸部材(50)の先端部にコイル
ばね(60)を巻着して、その一端部を前記収納ボック
ス(10)側に支持すればよく、それにより、リッド部
材(20)が開き方向に付勢され、簡単に枢軸部材(5
0)を嵌着することができる。
【0016】請求項3記載の車室内における収納装置で
は、保護ケース(80)は、制動ギア(71)が弾撥的
に係合して装着される抜止め爪(82,83)を有し、
収納ボックス(10)の側壁部(12)は、保護ケース
(80)の周壁に弾撥的に係合して保護ケース(80)
を脱落不能に固定する係合爪(12c)を有しているの
で、抜け止め爪を制動ギア(71)に弾撥的に係合する
だけで、保護ケース(80)に制動ギア(71)を簡単
に組み付けることができるとともに、係合爪(12c)
を保護ケース(80)の周壁に弾撥的に係合するだけ
で、制動ギア(71)とセクタギア(51)とが装着さ
れた保護ケース(80)を、簡単に収納ボックス(1
0)に組み付けることができ、組み付ける際にはネジ止
めなどによらないので、組立工具などを不要とするとと
もに、組付工数を大幅に削減することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の一形態を説明する。各図は本発明の実施の一形態を示
している。図3〜図12に示すように、本収納装置は、
車室内の天井などに取付けられ、メガネを収容するため
のものである。
【0018】図1〜図12に示すように、本収納装置
は、天井に固定される収納ボックス10と、その収納ボ
ックス10の出入口11を開いた図9に示す開き位置と
閉じた図8に示す閉じ位置とに揺動可能に収納ボックス
10に支持されるリッド部材20と、そのリッド部材2
0を揺動不能に閉じ位置に拘束するためのロック機構3
0とを備えている。
【0019】収納ボックス10の出入口11は下方に向
いて開設され、リッド部材20は、枢軸部材50を介し
て収納ボックス10の両側の側壁部12に支持されてい
る。一方の枢軸部材50にはコイルばね60が巻着さ
れ、枢軸部材50およびコイルばね60により、リッド
部材20を開き方向へ付勢する付勢手段50aが構成さ
れている。他方の枢軸部材50にはセクタギア51が一
体的に形成されている。セクタギア51には、リッド部
材20が開閉する際に制動力を発揮すべく、回転オイル
ダンパ機構70の制動ギア71が噛合している。リッド
部材20の揺動する手前側の端縁23には、収納される
メガネのレンズを外嵌するフレームの下部を支持するた
めの支持壁24が立設され、支持壁24の中央部には、
メガネのブリッジに沿うように凹入壁部24aが形成さ
れている。凹入壁部24aにはロック溝25が形成され
ている。収納ボックス10の手前側の壁部13は、支持
壁24に沿って形成され、手前側の壁部13の中央部に
は、同じく凹入壁部24aに沿うようにして凹入壁部1
4が形成されている。凹入壁部14に連続して略水平面
である座面部15が手前側へ延設されている。
【0020】凹入壁部14,24aによってできた凹入
空間には、ロック機構30が納まるようにして配設され
ている。座面部15がロック機構30の支持部に成って
いる。座面部15にはブロック部16が一体的に形成さ
れ、ブロック部16には前後方向に挿通する略矩形状断
面形のガイド孔17が穿設されている。また、座面部1
5およびブロック部16の下面部には上下方向に挿通す
る同じく略矩形状断面形の挿通孔18,18aが穿設さ
れている。さらに、座面部15には、ブロック部16の
両側位置にガイド溝19がそれぞれ穿設されている。ガ
イド溝19はL字形の溝に成っていて、その後端溝19
aは略直角曲がって、外側方向へ延びるようにして形成
されている。さらに、座面部15には、ブロック部16
の手前側にコイルばね32の支持壁19bが形成され、
支持壁19bには、コイルばね32のコイル内径部に内
嵌する支持突起19cが形成されている。ロック機構3
0は、前記ロック溝25に、リッド部材20の開き方向
に対して直交する方向(前後方向)から係脱するストラ
イカ35を有している。ストライカ35は、図3、図
4、図13、図14および図23〜図26に示すよう
に、ガイド孔17に移動可能に支持され、ストライカ3
5の基端部には、ストライカ35と支持壁19bとの間
に挾装されたコイルばね32のコイル外径部が嵌入する
支持溝36が形成されている。ストライカ35の下面部
には前後方向に延びる突条部37が形成され、ガイド孔
17の孔底面には、突条部37を案内するための案内溝
17aが形成されている。また、ストライカ35には上
下方向に貫通する貫通孔38が穿設され、貫通孔38の
手前側壁面には手前側へ向かって下方へ傾斜するカム面
39が形成されている。
【0021】ロック機構30は、リッド部材20を拘束
解除するための操作ノブ40が備えられている。操作ノ
ブ40は、押し釦部41と、挿通孔18,18aおよび
貫通孔38に挿通する操作軸部42とが一体的に形成さ
れて成る。操作軸部42の手前側の面は、カム面39に
当接して、ストライカ35をコイルばね32の付勢力に
抗してロック溝25から離間する方向(手前側の方向)
へ移動して、リッド部材20を拘束解除する傾斜面43
に成っている。操作軸部42の両側には、ガイド溝19
に挿通して案内される被案内部44がそれぞれ一体的に
形成されている。被案内部44は、ガイド溝19に合わ
せて略L字状断面形に形成され、その先端部には、ガイ
ド溝19の溝縁に係止する抜止め突起45が形成されて
いる。被案内部44の抜止め突起45の両側には、抜止
め突起45を撓み易くするように切込み溝46が凹設さ
れている。図1、図2、図5〜図22および図60に示
すように、収納ボックス10の両方の側壁部12には軸
受孔12aがそれぞれ穿設されている。両方の軸受孔1
2aには軸受部材50がそれぞれ挿通しており、軸受部
材50の基端部には、逆付け防止から溝幅を違えたキー
溝52,53がそれぞれ形成され、リッド部材20の基
端部には、キー溝52,53に合わせてキー部26、2
7が形成され、キー溝52,53にキー部26、27が
一体的に回動可能に嵌合している。軸受部材50の先端
部には係止溝54が形成され、係止溝54にはコイルば
ね60の一端部が係止され、コイルばね60の他端部
が、収納ボックス10の側壁部の引掛け凹部12bに係
止されている。
【0022】一対の軸受部材50の一方にはセクタギア
51が一体的に形成され、誤組付け防止から、リッド部
材20の基端部突起に嵌合するその孔が異径になってい
る。また、軸受部材50は、ポリアセタール樹脂材で成
形されており、収納ボックス10やリッド部材20の材
質であるABC樹脂材に比較して、耐摩耗性に優れてい
る。収納ボックス10の両側壁部12の他方には、回転
式オイルダンパ機構70が配設されている。回転式オイ
ルダンパ機構70は、セクタギア51および制動ギア7
1などを外部から覆うための保護ケース80を有してい
る。ダンパ部材であるダンパケース73には回転円盤7
4が内装されるとともに、シリコンオイルが充填され、
回転円盤74の回転軸にはセクタギア51が固結されて
いる。保護ケース80の下部にはダンパケース73を収
容する収容溝81が形成され、収容溝81の溝壁には、
ダンパケース73に弾撥的に係合する抜止め爪82,8
3が形成されている。保護ケース80の上部には、軸受
部材50を回転可能に支持する支持軸部84が突設され
ている。また、保護ケース80の上縁にはストッパ部8
5が形成され、ストッパ部85にセクタギア51が当接
され、該当接した状態のセクタギア51に制動ギア71
を噛合した際に、制動ギア71の制動力でセクタギア5
1が前記当接した状態に仮止めされている。さらに、保
護ケース80の両側壁部86には凹部87がそれぞれ形
成されている。一方、収納ボックス10の側壁部12に
は、保護ケース80の凹部87,87に弾撥的にそれぞ
れ係合して保護ケース80を脱落不能に固定する一対の
係合爪12cが形成されている。
【0023】収納ボックス10の側壁部12には軸受孔
12aが穿設され、セクタギア51および制動ギア71
が装着された保護ケース80を収納ボックス10の側壁
部12に装着する際に、セクタギア51と一体成形され
た枢軸部材50を前記軸受孔12aに通すようにすれ
ば、セクタギア51が前記当接した状態に仮止めされ、
セクタギア51とリッド部材20の基端部突起とが回転
方向で相互に位置決めされているので、軸受部材50の
基端部のキー溝52,53が、リッド部材20の基端部
側のキー溝52,53に対応しており、キー部26、2
7がキー溝52,53に回転方向で調整することなく嵌
合する。
【0024】次に、本発明の作用について説明する。収
納ボックス10の一方の側壁部12に回転式オイルダン
パ機構70を装着するには、予め、保護ケース80の収
容溝81にダンパケース73を収容するようにする。そ
れにより、簡単な操作で、組付工具を用いることなく、
抜止め爪82,83がダンパケース73の周縁に弾撥的
に係合し、ダンパケース73が脱落不能になる。また、
保護ケース80の支持軸部84にセクタギア51を回動
可能に支持しておく。このとき、保護ケース80のスト
ッパ部85にセクタギア51を当接し、該当接した状態
のセクタギア51に制動ギア71を噛合するようにす
る。それにより、制動ギア71の制動力でセクタギア5
1が前記当接した状態に仮止めされる。制動ギア71と
セクタギア51とが装着された保護ケース80を収納ボ
ックス10の側壁部12に装着する際には、前記当接し
た状態に仮止めされたセクタギア51の枢軸部材50
を、収納ボックス10の側壁部12に穿設された軸受孔
12aに通してリッド部材20の基端部突起に嵌挿すれ
ばよい。このとき、セクタギア51の枢軸部材50とリ
ッド部材20の基端部突起とが相互に回転方向で位置決
めされており、それにより、キー部26、27がキー溝
52,53に回転方向で調整することなく嵌合し、リッ
ド部材20とセクタギア51の枢軸部材50とを簡単に
連結することができる。前後して、保護ケース80の凹
部87,87に一対の係合爪12cが弾撥的にそれぞれ
係合して保護ケース80を脱落不能に固定することがで
きる。
【0025】収納ボックス10の他方の側壁部12に付
勢手段50aを装着するには、収納ボックス10の側壁
部12に穿設された軸受孔12aに枢軸部材50を挿通
するととともに、枢軸部材50の基端孔をリッド部材2
0の基端部突起に一体的に回動可能なように嵌着する。
このとき、キー部26、27をキー溝52,53に嵌合
するようにする。それにより、リッド部材20と枢軸部
材50とを簡単に連結することができる。次に、枢軸部
材50にコイルばね60を巻着して、軸受部材50の先
端部に形成された係止溝54にコイルばね60の一端部
を係止するとともに、コイルばね60の他端部を、収納
ボックス10の側壁部の引掛け凹部12bに係止する。
それにより、コイルばね60の復元力でリッド部材20
が開き方向に付勢され、簡単に枢軸部材50をリッド部
材20側に嵌着することができる。収納ボックス10の
両側壁部12の一方に回転式オイルダンパ機構70を配
設する一方、他方の側壁部12に付勢手段50aを配設
したので、回転式オイルダンパ機構70と付勢手段50
aとが分離され、一箇所に集中的に配設されないで、装
置全体を小型にすることができる。リッド部材20が閉
じ位置にあるとき、ストライカ35は係合状態に維持さ
れている。
【0026】リッド部材20を開くには、操作ノブ40
をコイルばね32の付勢力に抗して上方へ押し込む。そ
れにより、コイルばね32の付勢力に抗して、ストライ
カ35が手前側に移動し、ストライカ35がロック溝2
5から離間して、リッド部材20が開き可能になる。リ
ッド部材20が開き可能になると、枢軸部材50に巻着
されたコイルばね60の付勢力により、リッド部材20
が開き位置に揺動し、出入口11が開いて、メガネを出
し入れ可能になる。リッド部材20が開き位置に揺動す
る際に、枢軸部材50に一体成形のセクタギア51が回
転オイルダンパ機構70の制動ギア71に噛合してため
に、リッド部材20は急激には開かないで、適度な速度
で開くようになる。リッド部材20を開き位置から閉じ
ていくと、リッド部材20のロック溝25の溝壁が傾斜
していることで、ストライカ35をコイルばね32の付
勢力に抗して、手前側に押し戻す。さらにリッド部材2
0を閉じ、やがて、ストライカ35とロック溝25とが
対応するようになると、ロック溝25がコイルばね32
の付勢力により凹入壁部24aの奥側に突出して、ロッ
ク溝25に係合し、リッド部材20を閉じ位置に拘束す
ることができる。
【0027】前記実施の形態においては、メガネの収納
装置に適用したものを示したが、これに限らず、財布や
カード入れなどの小物の収納装置に適用してもよい。な
お、収納装置を天井に設けたものを示したが、床に配設
されるコンソールに装着してもよい。その際には、収納
ボックス10は出入口11を上方に向けて取り付けられ
る。
【0028】
【発明の効果】本発明にかかる車室内における収納装置
によれば、保護ケースに回転式オイルダンパの制動ギア
とセクタギアとを簡単に位置決めし、かつ、位置決めし
た状態を維持しつつ予め組み付け、その後に、保護ケー
スを収納ボックスに組み付けれるように構成したので、
防塵性を向上し、損傷を防止し、組付性を高めることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す収納装置の要部分
解斜視図である。
【図2】本発明の実施の一形態を示す収納装置の要部分
解斜視図である。
【図3】本発明の実施の一形態を示す収納装置のロック
機構の分解斜視図である。
【図4】本発明の実施の一形態を示す収納装置のロック
機構の断面図である。
【図5】本発明の実施の一形態を示す収納装置の底面図
である。
【図6】本発明の実施の一形態を示す収納装置の正面図
である。
【図7】本発明の実施の一形態を示す収納装置の背面図
である。
【図8】本発明の実施の一形態を示す収納装置の側面図
である。
【図9】本発明の実施の一形態を示す収納装置の側面図
である。
【図10】図5のX−X線断面図である。
【図11】図5のXI-XI 線断面図である。
【図12】図5の部分拡大図である。
【図13】本発明の実施の一形態を示す収納ボックスの
平面図である。
【図14】本発明の実施の一形態を示す収納ボックスの
底面図である。
【図15】図13のXV矢視図である。
【図16】図13のXVI 矢視図である。
【図17】図13のXVII矢視図である。
【図18】図13のXVIII 矢視図である。
【図19】図13のXIX-XIX 線断面である。
【図20】本発明の実施の一形態を示す収納ボックスの
部分側面図である。
【図21】本発明の実施の一形態を示す収納ボックスの
部分側面図である。
【図22】本発明の実施の一形態を示す収納ボックスの
部分底面図である。
【図23】図13のXXIII-XXIII 線断面である。
【図24】図14のXXIV-XXIV 線断面である。
【図25】図14のXXV-XXV 線断面である。
【図26】本発明の実施の一形態を示す収納ボックスの
部分底面図である。
【図27】本発明の実施の一形態を示すリッド部材の平
面図である。
【図28】本発明の実施の一形態を示すリッド部材の側
面図である。
【図29】図27のXXIX-XXIX 線断面図である。
【図30】図31の部分拡大図である。
【図31】図27のXXXI-XXXI 線断面図である。
【図32】図27のXXXII 矢視図である。
【図33】図27のXXXIII矢視図である。
【図34】図27のXXXIV-XXXIV 線断面図である。
【図35】図27のXXXV-XXXV 線断面図である。
【図36】図27のXXXVI-XXXVI 線断面図である。
【図37】本発明の実施の一形態を示すリッド部材の部
分平面図である。
【図38】本発明の実施の一形態を示す回転式オイルダ
ンパの一部破断断面図である。
【図39】本発明の実施の一形態を示す回転式オイルダ
ンパの側面図である。
【図40】本発明の実施の一形態を示す回転式オイルダ
ンパの側面図である。
【図41】本発明の実施の一形態を示す回転式オイルダ
ンパの正面図である。
【図42】本発明の実施の一形態を示す保護ケースの平
面図である。
【図43】本発明の実施の一形態を示す保護ケースの正
面図である。
【図44】図52のXLIV-XLIV 線断面図である。
【図45】図51のXLV-XLV 線断面図である。
【図46】図52のXLVI-XLVI 線断面図である。
【図47】図52のXLVII-XLVII 線断面図である。
【図48】図52のXLVIII-XLVIII 線断面図である。
【図49】本発明の実施の一形態を示す保護ケースの背
面図である。
【図50】図52のL矢視図である。
【図51】本発明の実施の一形態を示す保護ケースの側
面図である。
【図52】本発明の実施の一形態を示す保護ケースの側
面図である。
【図53】本発明の実施の一形態を示す枢軸部材の断面
図である。
【図54】本発明の実施の一形態を示す枢軸部材の側面
図である。
【図55】本発明の実施の一形態を示す枢軸部材の側面
図である。
【図56】図55のLVI 矢視図である。
【図57】本発明の実施の一形態を示す枢軸部材および
セクタギアの断面図である。
【図58】本発明の実施の一形態を示す枢軸部材および
セクタギアの側面図である。
【図59】本発明の実施の一形態を示すコイルばねの側
面図である。
【図60】本発明の実施の一形態を示すコイルばねの平
面図である。
【符号の説明】
10…収納ボックス 11…出入口 12…側壁部 12a…軸受孔 12b…引掛け凹部 13…手前側の壁部 14…凹入壁部 15…座面部 16…ブロック部 17…ガイド孔 18…挿通孔 19…ガイド溝 20…リッド部材 23…手前側の端縁 24…支持壁 24a…凹入壁部 25…ロック溝 26,27…キー部 30…ロック機構 32…コイルばね 35…ストライカ 36…支持溝 37…突条部 38…貫通孔 39…カム面 40…操作ノブ 41…押し釦部 42…操作軸部 43…傾斜面 44…被案内部 45…抜止め突起 46…切込み溝 50…枢軸部材 51…セクタギア 52,53…キー溝 60…コイルばね 70…オイルダンパ機構 71…制動ギア 73…ダンパケース 74…回転円盤 80…保護ケース 81…収容溝 82,83…抜止め爪 84…支持軸部 85…ストッパ部 86…側壁部 87…凹部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車室内の天井などに取付けられ、メガネな
    どの小物を収容するための車室内における収納装置にお
    いて、 前記天井などに固定され、小物を収納可能な収納ボック
    スと、該収納ボックスに該収納ボックスの出入口を開い
    た開き位置と閉じた閉じ位置とに揺動可能に支持される
    リッド部材とを備え、 前記収納ボックスの側壁部に回転式オイルダンパ機構を
    配設し、 該回転式オイルダンパ機構は、前記リッド部材が揺動す
    る際に制動力を発揮する制動ギアと、該制動ギアに噛合
    するセクタギアと、前記制動ギアおよび前記セクタギア
    を外部から覆うようにして、前記収納ボックスの側壁部
    に装着される保護ケースとを有し、 前記保護ケースにストッパ部を形成し、該ストッパ部に
    前記セクタギアを当接し、該当接した状態のセクタギア
    に前記制動ギアを噛合して、該制動ギアの制動力で前記
    セクタギアを前記当接した状態に仮止めし、 前記収納ボックスの側壁部に軸受孔を穿設し、前記保護
    ケースを前記収納ボックスの側壁部に装着する際に、前
    記当接した状態に仮止めされた前記セクタギアの枢軸部
    を前記軸受孔に通して一体的に回動可能なように前記リ
    ッド部材の基端部に嵌挿したことを特徴とする車室内に
    おける収納装置。
  2. 【請求項2】車室内の天井などに取付けられ、メガネな
    どの小物を収容するための車室内における収納装置にお
    いて、 前記天井などに固定され、小物を収納可能な収納ボック
    スと、該収納ボックスに該収納ボックスの出入口を開い
    た開き位置と閉じた閉じ位置とに揺動可能に支持される
    リッド部材とを備え、 前記収納ボックスの両側壁部の一方に回転式オイルダン
    パ機構を配設する一方、他方の側壁部に前記リッド部材
    を開き方向に付勢するための付勢手段を配設し、 前記回転式オイルダンパ機構は、前記リッド部材が揺動
    する際に制動力を発揮する制動ギアと、該制動ギアに噛
    合するセクタギアと、前記制動ギアおよび前記セクタギ
    アを外部から覆うようにして、前記収納ボックスの側壁
    部に装着される保護ケースとを有し、 前記付勢手段は、前記収納ボックスの側壁部に穿設され
    た軸受孔に挿通していて、前記リッド部材の基端部に一
    体的に回動可能なように嵌着される枢軸部材、および、
    前記枢軸部材の先端部に巻着して、前記リッド部材を開
    き方向に付勢するコイルばねを有し、 前記保護ケースにストッパ部を形成し、該ストッパ部に
    前記セクタギアを当接し、該当接した状態のセクタギア
    に前記制動ギアを噛合して、該制動ギアの制動力で前記
    セクタギアを前記当接した状態に仮止めし、 前記収納ボックスの側壁部に軸受孔を穿設し、前記保護
    ケースを前記収納ボックスの側壁部に装着する際に、前
    記当接した状態に仮止めされた前記セクタギアの枢軸部
    を前記軸受孔に通して一体的に回動可能なように前記リ
    ッド部材の基端部に嵌挿したことを特徴とする車室内に
    おける収納装置。
  3. 【請求項3】前記保護ケースは、前記制動ギアが弾撥的
    に係合して装着される抜止め爪を有し、 前記収納ボックスの側壁部は、前記保護ケースの周壁に
    弾撥的に係合して前記保護ケースを脱落不能に固定する
    係合爪を有することを特徴とする請求項1または2記載
    の車室内における収納装置。
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