JP3119594B2 - 板状体の切断機 - Google Patents

板状体の切断機

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JP3119594B2
JP3119594B2 JP09056194A JP5619497A JP3119594B2 JP 3119594 B2 JP3119594 B2 JP 3119594B2 JP 09056194 A JP09056194 A JP 09056194A JP 5619497 A JP5619497 A JP 5619497A JP 3119594 B2 JP3119594 B2 JP 3119594B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は板状体の切断機に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、建築用壁材である石膏ボ
ードを切断する場合、市販のカッタナイフを用い、次の
ように行っている。先ず、カッタナイフを定木にを当て
て引き、石膏ボードの一方面に真っ直ぐな切り込みを入
れる。このとき、石膏ボードの表面の紙が完全に切断さ
れるように切り込みを入れる。次に石膏ボードの芯材で
ある石膏を、表面の紙の切断線に沿って折る。そして、
石膏ボードの裏面の紙を、表面の紙と石膏の切断線をな
ぞるようにして切断する。これによって、石膏ボードを
所望のサイズに切断できる。なお、石膏ボードを電動丸
鋸で切断することもあるが、粉塵が出るため、一般的に
は行われない。また、切断部を面取りする際は、カンナ
又はヤスリを用いて行っている。なお、面取りを行った
石膏ボード120、120は、図18に示すように、面
取りを行った切断部同士を突き合わせて、面取り部分に
パテ122を塗って接合している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の切断方法では、表面に切り込みを入れる工程と、裏
面の紙を切る工程が別々であり、手間がかかってしま
い、作業効率が悪いという課題があった。また、裏面の
紙は石膏の切断線をなぞって切断されるため、美しく真
っ直ぐ切断することは困難である。また、切断部を面取
りする作業を、カンナ又はヤスリを用いて行う工程も、
切断の工程との好適な連続性がなく、作業効率が悪いと
いう課題があった。
【0004】そこで、本発明の目的は、板状体を所望の
サイズに綺麗に切断することができ、作業効率を向上で
きる板状体の切断機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために次の構成を備える。すなわち、本発明は、
板状体を挿通して通過させることのできる間隙が形成さ
れた本体と、前記間隙に挿通された前記板状体の表面に
対面する前記本体の部位に設けられ、前記板状体の挿通
方向に交差する方向へ延びる第1ガイドと、切刃が前記
間隙に臨んで前記第1ガイドに沿って移動自在に配さ
れ、第1ガイドに沿って移動することで前記間隙に挿通
された前記板状体の表面側から切り込みを入れる第1移
動刃部と、前記間隙に挿通された前記板状体の裏面に対
面する前記本体の部位に設けられ、前記第1ガイドと対
向して平行に延びる第2ガイドと、切刃が前記間隙に臨
んで前記第2ガイドに沿って移動自在に配され、第2ガ
イドに沿って移動することで前記間隙に挿通された前記
板状体の前記第1移動刃部による切り込みの裏面側から
切り込みを入れる第2移動刃部と、前記第1移動刃部と
第2移動刃部を同期させて同方向へ移動させる同期移動
手段とを具備し、前記同期移動手段は、一端側が前記第
1ガイドに沿うと共に他端側が前記第2ガイドに沿って
配された閉ループ状のワイヤを有し、該ワイヤは、一方
で前記第1移動刃部に固定され、他方で第2移動刃部に
固定されている。これによれば、簡素な機構で好適に同
期させることができる。
【0006】また、前記第1移動刃部及び前記第2移動
刃部の切刃は、該第1移動刃部及び第2移動刃部の移動
方向に直交する軸線を中心に回転自在に配設された丸刃
であることで、切り込みを入れる際の抵抗を軽減でき、
容易に板状体を切断できる。
【0007】
【0008】また、前記板状体を前記間隙に挿通して通
過されて送る送り方向に延び、板状体の送りをガイドす
る送りガイド部が、前記本体に着脱可能に設けられたこ
とで、容易に運搬でき、現場で好適に使用することがで
きる。また、送りガイド部に目盛りを付けることで、切
断したい板状体のサイズを容易に割り出すことができ
る。
【0009】また、前記第1移動刃部及び/又は第2移
動刃部に、切刃の先端部が、常時は収納され、前記板状
体の面取りを行う際には前記本体の間隙へ斜めに突出可
能に設けられた面取り用刃部とを具備することで、板状
体の切断工程と切断部の面取り工程とを効率良く行うこ
とができる。すなわち、板状体を前記間隙に挿通して所
定の位置に固定すれば、その位置で板状体の切断工程と
切断部の面取り工程とを行うことができ、効率良く作業
ができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる好適な実施
の形態例を添付図面(図1〜4)と共に詳細に説明す
る。図1は本発明にかかる板状体の切断機の一実施例を
示す斜視図である。第2図及び第3図は第1移動刃部及
び前記第2移動刃部の切刃であり、図4は第1移動刃部
と前記第2移動刃部との同期移動手段の実施例を説明す
る模式的な斜視図である。10は本体であり、被切断物
である板状体12を挿通して通過させることのできる間
隙14が、上部本体16と下部本体18の間に形成され
ている。
【0011】20は第1ガイドであり、間隙14に挿通
された板状体12の表面12aに対面する本体10の部
位である上部本体16自体によって形成され、板状体1
2の挿通方向に交差する方向(本実施例では直交する方
向)へ延びている。22は第1移動刃部であり、切刃2
4aが本体10の間隙14に臨んで第1ガイド20に沿
って移動自在に配されている。この第1移動刃部22
を、第1ガイド20に沿って移動することで、間隙14
に挿通された板状体12の表面12a側から切り込みを
入れることができる。
【0012】26は第2ガイドであり、間隙14に挿通
された板状体12の裏面12bに対面する本体10の部
位である下部本体18自体によって形成され、第1ガイ
ド20と対向して平行に延びている。28は第2移動刃
部であり、切刃24bが本体10の間隙14に臨んで第
2ガイド26に沿って移動自在に配されている。この第
2移動刃部28を、第2ガイド20に沿って移動するこ
とで、間隙14に挿通された板状体12の第1移動刃部
22による切り込みの裏面12b側から切り込みを入れ
ることができる。なお、第1移動刃部22及び第2移動
刃部28の切刃24a、24bは、第1移動刃部22及
び第2移動刃部28の移動方向(矢印方向M)に直交す
る軸心Lを中心に回転自在に配設された丸刃である。こ
れにより、切り込みを入れる際の抵抗を軽減でき、容易
に板状体を切断できる。
【0013】30は同期移動手段であり、第1移動刃部
22と第2移動刃部28を同期させて同方向へ移動させ
る。この同期移動手段30は、一端側32aが第1ガイ
ド20に沿うと共に他端側32bが第2ガイド26に沿
って配された閉ループ状のワイヤ32(以下、「ワイヤ
ループ32」と記す)を有する同期機構である。ワイヤ
ループ32は無限軌道となっており、ワイヤ33の一方
33aで第1移動刃部22に固定され、他方33bで第
2移動刃部28に固定されている。この同期駆動手段3
0は、簡素な機構であり、上下の移動刃部22、28を
好適に同期移動をさせることができる。
【0014】40は送りガイド部であり、板状体12の
送り方向へ延び、板状体12の送りをガイドする。な
お、送り方向は、本体10の間隙14に板状体10を挿
通して通過させる方向でもある。この送りガイド部40
は、本体10に着脱可能に設けられている。このように
構成されたことで、容易に運搬でき、現場で好適に使用
することができる。また、この送りガイド部40に目盛
り40aを付けることで、切断したい板状体12のサイ
ズを容易に割り出すことができる。
【0015】また、50は面取り用刃部であり、第1移
動刃部22及び/又は第2移動刃部28(本実施例では
第1移動刃部22のみ)に、切刃の先端部が、常時は収
納され、板状体12の面取りを行う際には本体10の間
隙へ斜めに突出可能に設けられている。このように、面
取り用刃部50を設けることで、板状体12の切断工程
と切断部の面取り工程とを効率良く行うことができる。
すなわち、板状体12を間隙14に挿通して所定の位置
に固定すれば、その位置で板状体12の切断工程との面
取り工程とを行うことができ、効率良く作業ができる。
【0016】
【実施例】上記図1〜4の実施例は、具体的には、板状
体の一例である建築用壁材の石膏ボードを切断すると共
に面取りをする板状体の切断機である。石膏ボードを切
断する方法を含めて、以下に図1〜16に基づいて詳細
に説明する。本体10の上部本体16と下部本体18
は、アルミニウムの押し出し成形によって形成すること
ができる。また、上部本体16と下部本体18は、両端
に配された側板19、19によって所定の間隙14をお
いて固定されている。このようにして、本体10は、板
状体12の通路(間隙14)を備える形状、全体的には
偏平なロの字状の形状になっている。
【0017】第1ガイド20は上部本体16自体によっ
て、第2ガイド26は下部本体18自体によって、それ
ぞれ形成されており、第1移動刃部22が上部本体16
内に、第2移動刃部28が下部本体18内に、それぞれ
長手方向にガイドされて移動するように挿入されてい
る。その詳細を図5及び図6に基づいて以下に説明す
る。図5は図1の矢印A側から第1移動刃部22及び第
2移動刃部28を見た斜視図であり、上部本体16、下
部本体18及びハンドル19等が省略されて示してあ
る。図6は第1ガイド20に沿って移動自在に挿通され
た第1移動刃部22を示す断面図である。
【0018】図5に示すように、第1移動刃部22の移
動本体部60には、上面にベアリング62が4個、両側
面にベアリング62が各々2個、下面にベアリング62
が2個、それぞれ回転自在に軸着されている。また、第
2移動刃部28の移動本体部70には、上面にベアリン
グ62が2個、両側面にベアリング62が各々2個、下
面にベアリング62が4個、それぞれ回転自在に軸着さ
れている。このように、複数のベアリング62を配設す
ることによって、第1移動刃部22及び第2移動刃部2
8の移動をスムースにすることができる。すなわち、図
6に示すように、第1ガイド20は、一つの角が切り欠
かれた断面矩形の枠状に形成されており、ガイド面とな
っている4面の内面にベアリング62を介してころがり
接触しているため、摩擦抵抗が少なくスムースに移動で
きる。なお、第2ガイド26についても同様に構成され
ている。
【0019】また、第1移動刃部22及び第2移動刃部
28の切刃24a、24bは、丸刃であり、前述したよ
うに軸線Lを中心に回転自在に移動本体部60、70に
それぞれ軸着されている。図6に示すように、64aは
切刃ユニットであり、切刃24a、スペース板65、及
び両側に配されたベアリング62、62が、ボルト66
及びナット67によって締め付けられて形成されてい
る。この切刃ユニット64aは、固定用スペーサ63及
び固定用プレート68を介して移動本体部60にボルト
69(図7参照)によって交換可能に固定されている。
これにより、切刃24aは、その刃先が第1ガイド20
の切り欠かれた部分20aから本体10の間隙14に臨
んだ状態になっており、板状体12の表面12a側に切
り込みを好適に入れることができる。なお、第2移動刃
部28の切刃24bについても同様に構成されており、
板状体12の裏面12bに切り込みを好適に入れること
ができる。また、19aはアーム部材であり、一端側で
固定用プレート68を介して第1移動刃部22に固定さ
れ、他端側にはハンドル19(図1参照)が固定されて
いる。
【0020】ボルト69が挿通された固定用プレート6
8等の孔は、図7に示すように長孔74に形成されてい
る。従って、ボルト69の遊びDの長さ分について、切
刃24aの刃先が間隙14へ突出する寸法を好適に調整
できる。これにより、板状体12の異なる厚さに好適に
対応できる。
【0021】同期移動手段30は、図1及び図4に示す
ように、ワイヤループ32を構成するワイヤ33が、上
部本体16に垂直軸を中心に回転自在に設けられたプー
リ76と、下部本体18に垂直軸を中心に回転自在に設
けられたプーリ77とに掛け回されている。また、ワイ
ヤ33は、その中途部で、上部本体16に水平軸を中心
に回転自在に設けられたプーリ78と、下部本体18に
水平軸を中心に回転自在に設けられたプーリ79とに掛
け回され、全体的にはコの字状に配されるように案内さ
れている。
【0022】次に、面取り用刃部50の構成について、
図4、図8〜10に基づいて詳細に説明する。51は切
刃保持ブロックであり、下部に面取り刃52が挿入され
る斜めの溝53が形成されており、上部に長孔状の貫通
孔54が形成されている。面取り刃52は、厚さ方向で
はなく、幅方向にネジ57で締め付けられる(図8およ
び図9参照)ことで切刃保持ブロック51に固定されて
いる。そして、この切刃保持ブロック51は、第1移動
刃部22内で上下動可能に保持されている。55はレバ
ー部材であり、軸部55aが固定用プレート68によっ
て軸受されており、軸部55aの一方にはその軸部55
a軸心に偏心して前記貫通孔54に嵌まる連結ピン部5
5bが設けられ、他方にはハンドル部55cが固定され
ている。また、56はストッパ部であり、軸受部の両側
にハンドル部55cの回動範囲を規制するように設けら
れている。なお、軸部55aには溝部55dが形成され
ており、この溝部55dにはネジ58の先端が嵌まり、
レバー部材55が抜け出ることを防止していると共に、
ネジ58を締め付ければ、レバー部材55が回動しない
ように固定できる。
【0023】レバー部材55を、図10に示すように回
動することで、前記切刃保持ブロック51を押し下げる
ことができ、これにより、面取り刃52を図9に示すよ
うに板状体12の切断部を面取りできる位置へ移動させ
ることができる。そして、図10の矢印R方向にハンド
ル部55cを操作することで、クランク機構の原理で切
刃保持ブロック51を容易に押し上げることができ、面
取り刃52を第1移動刃部22内へ収納させることがで
きる。なお、図10に示すように、面取りの作業の際に
は反作用力が白抜きの矢印のように作用するため、レバ
ー部材55は矢印Rと反対方向へ回動するように付勢さ
れ、面取り刃52が第1移動刃部22内へ引き込まれる
ことを防止している。すなわち、連結ピン部55bの軸
心とストッパ部56の軸心との距離Wの方が、軸部55
aの軸心とストッパ部56の軸心との距離Nよりも長く
設定されている。そのため、図10のようにハンドル部
55cが倒されたときは、回転する軸部55aの軸心を
中心にして、反作用力(白抜きの矢印)がストッパ部5
6の反対側に位置する連結ピン部55bにのみ作用す
る。従って、面取りの作業の際の連結ピン部55bに反
作用力が作用している場合、レバー部材55は矢印Rと
反対方向(時計方向)へのみ回動するように力が付勢さ
れ、緩み防止機能が作用した状態となっている。
【0024】次に、ボード固定金具80について、図1
及び図11〜14に基づいて詳細に説明する。本実施例
では図1に示すように、ボード固定金具80が、上部本
体16の3個所に設られている。図11はボード固定金
具80の斜視図、図12は切換レバー82がニュートラ
ル位置、図13は板状体12の一例である厚い石膏ボー
ド120を押さえた状態、及び図14は板状体12の他
の例である薄い石膏ボード121を押さえた状態をそれ
ぞれ示している。84は押し駒部であり、この押し駒部
84は略楕円形に形成されており、偏心した軸心を中心
に金具本体81に回動自在に軸着されている。図12に
示すように軸心84aから一端までの距離Sは、他端ま
での距離Hよりも短く形成されている。また、この押し
駒部84には切換レバー82が固定されている。切換レ
バー82をニュートラル位置から反時計方向へ回動して
図13のように倒せば、前記一端の側が下方へ回動され
るから、厚い石膏ボード120(例えば、12mm)を
押さえることができる。また、切換レバー82を時計方
向へ回動して図14のように倒せば、前記他端の側が下
方へ回動されるから、薄い石膏ボード120(例えば、
9mm)を押さえることができる。このようにして、間
隙14に挿通されて送られた板状体12を、下部本体1
8の上面との間で好適に挟んだ状態で確実に固定でき
る。これにより、切断工程及び面取り工程を精度良く確
実に行うことができる。
【0025】また、86はワイヤループの張力調整機構
であり、上部本体16の一端側に設けられている。ワイ
ヤループの一端側32aが掛け回されたプーリ76が、
ネジ88によって上部本体16の長手方向に位置調整可
能に設けられている。ワイヤループ32(図4参照)を
構成するワイヤ33は、通常、使用している間に伸び
る。これに対して、ネジ88を締めることで、ワイヤル
ープ32を好適な張力に張ることができる。なお、89
はプーリ固定ボルトである。このワイヤループの張力調
整機構86は、下部本体18の一端側にも設けられてい
る。上下のワイヤループの張力調整機構86によって、
上部本体16のプーリ76を引くと第1移動刃部22が
引かれ、下部本体18のプーリ77を引くと第2移動刃
部28が引かれる。これによって、上下の切刃24a、
24bの前後のズレ調整をすることができる。
【0026】次に、以上の構成から成る板状体の切断機
によって、石膏ボード(板状体12)を切断する方法に
ついて説明する。先ず、切断すべき板状体12を間隙1
4に挿通して送り、目盛り40aを用いて所定の位置に
置く。次に、ボード固定金具80を用いて、板状体12
を固定する。但し、作業を効率良く行うためには、作業
者が板状体12を手で押さえるようにしてもよい。そし
て、ハンドル19を把持し、目盛り40aと位置ずれ防
止用の段部40bを備える送りガイド部40が設けられ
た手前側へ引く。これにより、図2及び図3に示すよう
に、板状体12の表裏の紙12x、12yが、一対の回
転刃(切刃24a、24b)により切り込まれる。この
とき、ハンドル19に引くことによって、そのハンドル
19が固定された第1移動刃部22が直接移動され、第
2移動刃部28が同期移動手段30によって第1移動刃
部22に同期して移動する。このとき、板状体12は、
同一位置の表裏から切り込まれるので、両側から押さえ
る力が相殺され、浮き上がったり、押し曲げられること
が防止される。また、切刃24a、24bは回転できる
ため、切断時の抵抗を低減でき、板状体12の表裏の紙
はスムース且つ容易に切断される。この切断工程の後、
ハンドル19は元の位置へ押し戻しておく。
【0027】次いで、図16に示すように、板状体12
の石膏の芯材12cを折り割ることで、板状体12が所
定のサイズに切断される。切断された板状体12は、そ
のままの状態で板状体の切断機内に保持させておく。そ
して、第1移動刃部22に設けられた前記レバー部材5
5を回動して面取り刃52を突出させる。この状態で、
再度ハンドル19を手前側へ引くことで、面取りがなさ
れる。この面取り工程の後、ハンドル19は元の位置へ
押し戻しておく。次に、ボード固定金具80による板状
体12の固定を解除して、板状体12のの切断及び面取
りにかかる1サイクルの作業が終了する。
【0028】以上の工程によれば、板状体12の表裏1
2a、12bの紙を、同時に切り込むことができる。す
なわち、従来の別々に行っていた工程を一工程にするこ
とができるため、作業効率を向上させることができる。
また、第1ガイド20及び第2ガイド26に好適に案内
されるため切刃24a、24bを真っ直ぐ移動でき、そ
の切断跡が綺麗な直線になる。また、切刃24a、24
bを好適に位置調整して取り付けることができ、第1ガ
イド20及び第2ガイド26に沿わせて精度良く移動
(走行)できる構造であるため、切り込みの深さを高い
精度で均一にできる。従って、板状体12を所望のサイ
ズに綺麗に切断することができる。また、板状体12の
切断のために保持された状態を維持して、次の工程で面
取りを行うことができる。すなわち、板状体12を再度
位置決めして保持することを要しないで、ハンドル19
の操作のみで、面取りを効率良く容易に行うことができ
る。
【0029】また、本発明によれば、電動モータ等の動
力を要しないため、低コストで提供できる。また、多種
類の厚さ(例えば、9mm又は12mm)の板状体12
に対応できる。現場組立式であり、アルミ材の使用によ
って軽量化可能な構造であり、使用し易い。そして、組
立式であることでボックス等に容易に収納できるため、
機具の精度が保たれる。また、切刃24a、24bとし
ては市販の丸刃を利用できるため、保守管理が容易であ
る。さらに、送りガイド部40には、角度微調整機能を
持たせることで、板状体12を精度(直角精度等)良く
切断することが可能である。
【0030】以上の実施例では、板状体12の一例とし
ての石膏ボートを切断する場合について説明したが、本
発明はこれに限らず、その他の用途として、ダンボー
ル、紙類、ナイロン、塩化ビニールシート類、ゴムシー
ト類、薄い金属板に適応できる。但し、薄い板状体を切
断する場合には、図17に示すように、上下の切刃が擦
り合うような形状とすればよく、この場合はハンドル1
9を一回引くことで被切断物を切断するようにすればよ
い。
【0031】以上の実施例では、切刃24a、24bと
して回転刃(丸刃)を利用した場合について説明してき
たが、本発明はこれに限らず、回転しない三角形或いは
楕円形の切刃を利用しても良い。以上、本発明につき好
適な実施例を挙げて種々説明してきたが、本発明はこの
実施例に限定されるものではなく、発明の精神を逸脱し
ない範囲内で多くの改変を施し得るのは勿論のことであ
る。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、板状体の表裏に同時且
つ好適に切り込むことができる。すなわち、従来の別々
に行っていた工程を一工程にすることができるため、作
業効率を向上させることができるという著効を奏する。
また、第1ガイド及び第2ガイドに好適に案内されるた
め、板状体の表裏に対応する一対の切刃を真っ直ぐ移動
でき、板状体12を所望のサイズに綺麗に切断すること
ができるという著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体構成を示す斜視図であ
る。
【図2】切刃による切断状況を示す断面図である。
【図3】切刃による切断状況を他の方向から見た断面図
である。
【図4】同期移動手段の一実施例を模式的に示した斜視
図である。
【図5】第1移動刃部及び第2移動刃部の詳細を示す斜
視図である。
【図6】第1移動刃部の詳細を示す断面図である。
【図7】切刃の取り付け位置調整手段を示す断面図であ
る。
【図8】面取り用刃部の一実施例を示す組立図である。
【図9】面取り用刃部の要部にかかる側面図である。
【図10】面取り用刃部のレバー部の作用を説明する説
明図である。
【図11】ボード固定金具を説明する斜視図である。
【図12】ボード固定金具がニュートラルにある状態を
示す正面図である。
【図13】ボード固定金具の使用状態を示す正面図であ
る。
【図14】ボード固定金具の使用状態を示す正面図であ
る。
【図15】閉ループ状のワイヤの張力調整機構を示す斜
視図である。
【図16】板状体の切断工程を示す断面図である。
【図17】切刃の他の実施例を示す断面図である。
【図18】石膏ボードの利用状況を説明する断面図であ
る。
【符号の説明】
10 本体 12 板状体 12a 板状体の表面 12b 板状体の裏面 14 間隙 20 第1ガイド 22 第1移動刃部 24a 切刃 24b 切刃 26 第2ガイド 28 第2移動刃部 30 同期移動手段 32 閉ループ状のワイヤ 40 送りガイド 50 面取り用刃部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−246676(JP,A) 特開 平7−309509(JP,A) 特開 平3−10790(JP,A) 特開 平1−141066(JP,A) 実開 平5−18473(JP,U) 実開 平6−72997(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B26D 1/18 B26D 1/14

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状体を挿通して通過させることのでき
    る間隙が形成された本体と、 前記間隙に挿通された前記板状体の表面に対面する前記
    本体の部位に設けられ、前記板状体の挿通方向に交差す
    る方向へ延びる第1ガイドと、 切刃が前記間隙に臨んで前記第1ガイドに沿って移動自
    在に配され、第1ガイドに沿って移動することで前記間
    隙に挿通された前記板状体の表面側から切り込みを入れ
    る第1移動刃部と、 前記間隙に挿通された前記板状体の裏面に対面する前記
    本体の部位に設けられ、前記第1ガイドと対向して平行
    に延びる第2ガイドと、 切刃が前記間隙に臨んで前記第2ガイドに沿って移動自
    在に配され、第2ガイドに沿って移動することで前記間
    隙に挿通された前記板状体の前記第1移動刃部による切
    り込みの裏面側から切り込みを入れる第2移動刃部と、 前記第1移動刃部と第2移動刃部を同期させて同方向へ
    移動させる同期移動手段とを具備し、 前記同期移動手段は、一端側が前記第1ガイドに沿うと
    共に他端側が前記第2ガイドに沿って配された閉ループ
    状のワイヤを有し、該ワイヤは、一方で前記第1移動刃
    部に固定され、他方で第2移動刃部に固定されている
    とを特徴とする板状体の切断機。
  2. 【請求項2】 前記第1移動刃部及び前記第2移動刃部
    の切刃は、該第1移動刃部及び第2移動刃部の移動方向
    に直交する軸線を中心に回転自在に配設された丸刃であ
    ることを特徴とする請求項1記載の板状体の切断機。
  3. 【請求項3】 前記板状体を前記間隙に挿通して通過さ
    れて送る送り方向に延び、板状体の送りをガイドする送
    りガイド部が、前記本体に着脱可能に設けられたことを
    特徴とする請求項1又は2記載の板状体の切断機。
  4. 【請求項4】 前記第1移動刃部及び/又は第2移動刃
    部に、切刃の先端部が、常時は収納され、前記板状体の
    面取りを行う際には前記本体の間隙へ斜めに突出可能に
    設けられた面取り用刃部とを具備することを特徴とする
    請求項1、2又は3記載の板状体の切断機。
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