JP3560938B2 - 溝切り装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、板状の発泡材や厚紙から、その幅方向の中間部までの溝を切り取るための装置に関する。従来、弁当箱や菓子箱などの内部の仕切り板として、短冊形の発泡材や厚紙を材料とする板材を十文字に組み合わせたものを使用することが多く、図7に示すように、2枚の板材a,bの長手方向中間位置に、幅方向の中間部までの溝a1,b1を切り取り、この2枚の板材a,bを溝a1,b1を利用して十文字に組み合わせている。
【0002】
【従来の技術】
板材から前記の溝を作るために、従来は、多数枚の材料を厚く重ね、丸鋸で切り込んで溝を一挙に作るのが一般であり、この方法は、能率がよいため大量生産をする場合に便利であるが、装置が大型になって規模の小さい業者や少量多品種の商品を扱う業者には不向きであり、また多量の粉塵が発生する。この粉塵は、作業者及び食品扱い者にとって迷惑であり、その処理も困難である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、大掛かりな設備や動力を使用せず、また粉塵を発生させることなく、板状の加工材から所望の寸法の溝を有する溝付き板を容易に製作することができる、小型で簡単な装置を得ることを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題の解決手段は各請求項記載のとおりであり、請求項1の溝切り装置は、加工材から溝を切り取る装置において、カッタホルダに、2枚の薄板状の縦カッタを、その刃部を傾斜させ切っ先を同じ高さにして平行に取り付けると共に、1枚の横カッタを、縦カッタの切っ先の後方に取り付けて構成されたカッタ部と、そのカッタ部を取り付けるフレームと、そのフレームに対して上記縦カッタの刃方向と平行にスライド自在であり、上記縦カッタ及び横カッタの刃部を跨ぐ逃げ溝を有し、加工材を載置するスライダとを備え、加工材を載置した状態のスライダをスライドさせることにより、上記逃げ溝から突出している縦カッタによって加工材に対して溝の両側面を切り込むと共に、横カッタによって溝の底面を切り取ることを特徴とする。この手段によれば、加工材をスライダに載置してカッタ部を通過させるだけで溝が切り取られる。
【0005】
また請求項2の溝切り装置は、請求項1において、前記2枚の縦カッタを、取り付け位置を前後にずらせてカッタホルダに取り付けたことを特徴とする。この手段によれば、1枚の加工材に2枚の縦カッタが同時に切り込まないから、それぞれの加工材から縦カッタに作用する側圧は、縦カッタ1枚を押し込むとき生じる圧力であり、2枚を押し込むときより格段に少なく、切断抵抗が少ない。
【0006】
請求項3の溝切り装置は、請求項1又は2において、前記カッタホルダを、高さ調節自在にフレームに取り付けたことを特徴とする。この手段によれば、加工材の高さに応じて簡単に作業の準備ができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の溝切り装置の要部を示し、1はカッタ部であり、このカッタ部1として、板状のカッタホルダ2に、切取り用のナイフとして慣用されているカッタナイフの刃が、縦カッタ3、4として刃部3a,4aを上にして斜めに取り付けられており、その後部に横カッタ5が取り付けられている。縦カッタ3、4は、同じ長さで、同位置に折り取るための溝が数個設けられたもので、後端に穴3b,4bを有し、カッタホルダ2に設けた斜面2a,2b上に載置され、穴3b,4bを通るビスでカッタホルダ2にネジ止めされ、横カッタ5は、縦溝2cに挿入されて穴5aを通るビスでカッタホルダ2にネジ止めされる。
【0008】
カッタホルダ2には、穴3b,4b部分をネジ止めするためのネジ穴が複数個設けられ、縦カッタ3、4が切れなくなったとき先端側を折って取り付け位置を変え、新しい刃部が使用できるようになっている。なお、図1における左側を前部、右側を後部とし、他図における前後関係もこれに従って説明する。
【0009】
縦カッタ3、4は、加工材wに対する刃部の作用位置が左右で異なるように、前後に間隔p1だけずらせて取り付けられているが、それらの切っ先3b,4bは、同一の高さとされている。また縦カッタ3、4の間隔p2は、斜面2aの幅に等しく、この間隔p2は、加工材wに設ける溝w1の幅s及び板厚tに等しい。横カッタ5は、前方に向いた刃部5bを備え、その刃の長さは、前記間隔p2に略等しい。横カッタ5の刃部5bの下には、刃部5bで切断された切り屑を下に落ちやすくする斜面2dが形成されている。
【0010】
前記カッタホルダ2の背面(左側面)には、図外のフレーム10に固定されたカッタ部支持体14が配置され、カッタホルダ2の下部には2本の長穴6、6が上下位置調節用に開けられ、締めネジ7、7がこの長穴6、6を通りカッタ部支持体14に設けたネジ穴に螺合しており、締めネジ7、7が締め込まれたときカッタ部1の位置が固定され、緩めれば上下位置の調節が可能になる。図中8は後記するメネジ部材17を固定するための穴であり、18aはカッタ部1の上下調節用の摘みである。
【0011】
図2、3、4は、本発明の溝切り装置Aの側面図、平面図、正面図であり、前記カッタ部1がフレーム10に上下方向の調節ができるように取り付けられている。フレーム10は、脚板11、11に前後の横板12、13が固定されて四角形の枠を形成し、この横板12、13の上面の略中央の位置に、前記カッタ部支持体14が前後方向に固定されている。またフレーム10の前端と後端の上面の左右に2個ずつのガイド軸取付板15が固定され、これに一対のガイド軸16、16がスライダガイドとして固定されている。
【0012】
図4、5を参照して、カッタホルダ2の下部側面には、前記メネジ部材17が前記穴8を通るビスで固定されており、これに調節ネジ18が関連している。調節ネジ18は、摘み18a、ネジ部18b、小径部18cと、この小径部18cの端面に穿たれたネジ穴を備え、ネジ部18bが前記メネジ部材17にねじ込まれ、小径部18cがカッタ部支持体14に開けた丸穴に遊嵌され、端面に穿たれたネジ穴にストッパ18dがねじ込まれている。したがって、調節ネジ18は、カッタ部支持体14により上下動が拘束されるとともに回転自在に保持されており、摘み18aを回転させると、ネジ部18bとメネジ部材17のネジ作用でカッタ部1を上下動させることができ、これにより加工材wから切り取るべき溝の深さが調節される。
【0013】
スライダ20は、加工材wを載置して加工位置を通過させるために用いられ、2枚のスライダ底板21、21を、逃げ溝22を開けた状態で垂直のスライダ前板23とスライダ後板24で接続した構成を有し、スライダ前板23とスライダ後板24にも前記逃げ溝22に連続する逃げ溝22a(図4)、逃げ溝22b (図5)が設けられる。スライダ底板21、21の下面には、ガイド軸16、16に嵌まって滑動できる軸受25が4個取り付けられており、これによりスライダ20は、ガイド軸16の前端から後端まで案内されて移動でき、その際逃げ溝22b、22、22aは、カッタ3、4、5を跨いで通過する。
【0014】
またスライダ前板23の上端中心には安全カバー26が前向きに固定され、スライダ後板24の上端にも安全カバー27が後向きに固定される。スライダ前板23の下部左右には長溝28、28が開けられ、加工材wの端部の位置を決めるための位置決め部材29の位置決めに利用される。位置決め部材29の端面にはネジ穴があけられており、押しネジ30のネジ部を、長溝28を通って前記ネジ穴に強くねじ込むことにより、位置決め部材29を任意の位置に固定することができる。
【0015】
以上の構成であるから、図2に示すように多数の加工材をスライダ20の前板23と後板24の間に載置し、カッタ部1の高さを摘み18aで調節して、カッタ3、4,5の切っ先位置を加工材wの高さの略2分の1の高さにして締めネジ7で固定し、人手によりスライダ前板23を押すとともに加工材wの上昇を抑えながら前進させれば、先ず縦カッタ3の下部側から切り込みが始まり、位相差p1だけ遅れて縦カッタ4の切り込みが始まり、切っ先3c,4cを通過した時点で縦カッタの切断が終り、次に横カッタ5を通過すると縦横全ての切断が終わり、切り屑は下方に落下する。
【0016】
前記のように、縦カッタ3、4の作用するタイミングをずらすことで、1枚の加工材wを切っている縦カッタは常に1枚のみとなり、これにより、その加工材wから縦カッタに加わる側圧を小さく抑えることができ、全体から加わる切断抵抗を少なくすることができる。
【0017】
なお、加工すべき加工材wの数が少ない場合は、加工材wをスライダ前板23側に寄せてスライダ20を前進させればよい。
【0018】
【発明の効果】
請求項1の手段によれば、加工材をスライダに載せて人力で押すだけで溝を切り取ることができ、操作が簡単で粉塵が出ない効果があり、装置の構成が簡単であるため、装置を容易且つ安価に製作できる効果がある。
【0019】
請求項2の手段によれば、2枚の縦カッタが1枚の加工材に同時に作用しないため、切断抵抗を少なく抑えることができ、作業が容易になる効果がある。
【0020】
請求項3の手段によれば、カッタ部の位置を調節することで所望の深さの溝を切り取ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の要部の斜視図
【図2】図3の2−2線断面図
【図3】本発明の実施の形態の平面図
【図4】同じく正面図
【図5】一部断面図
【図6】スライダ後板の正面図
【図7】仕切り板の使用説明図
【符号の説明】
1 カッタ部 2 カッタホルダ 3、4 縦カッタ 5 横カッタ 10 フレーム 14 カッタ部支持体 16 ガイド軸 17 メネジ部材 18 調節ネジ 20 スライダ 21 スライダ底板 22、22a、22b 逃げ溝
23 スライダ前板 24 スライダ後板 A 溝切り装置
w 加工材
【発明の属する技術分野】
本発明は、板状の発泡材や厚紙から、その幅方向の中間部までの溝を切り取るための装置に関する。従来、弁当箱や菓子箱などの内部の仕切り板として、短冊形の発泡材や厚紙を材料とする板材を十文字に組み合わせたものを使用することが多く、図7に示すように、2枚の板材a,bの長手方向中間位置に、幅方向の中間部までの溝a1,b1を切り取り、この2枚の板材a,bを溝a1,b1を利用して十文字に組み合わせている。
【0002】
【従来の技術】
板材から前記の溝を作るために、従来は、多数枚の材料を厚く重ね、丸鋸で切り込んで溝を一挙に作るのが一般であり、この方法は、能率がよいため大量生産をする場合に便利であるが、装置が大型になって規模の小さい業者や少量多品種の商品を扱う業者には不向きであり、また多量の粉塵が発生する。この粉塵は、作業者及び食品扱い者にとって迷惑であり、その処理も困難である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、大掛かりな設備や動力を使用せず、また粉塵を発生させることなく、板状の加工材から所望の寸法の溝を有する溝付き板を容易に製作することができる、小型で簡単な装置を得ることを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題の解決手段は各請求項記載のとおりであり、請求項1の溝切り装置は、加工材から溝を切り取る装置において、カッタホルダに、2枚の薄板状の縦カッタを、その刃部を傾斜させ切っ先を同じ高さにして平行に取り付けると共に、1枚の横カッタを、縦カッタの切っ先の後方に取り付けて構成されたカッタ部と、そのカッタ部を取り付けるフレームと、そのフレームに対して上記縦カッタの刃方向と平行にスライド自在であり、上記縦カッタ及び横カッタの刃部を跨ぐ逃げ溝を有し、加工材を載置するスライダとを備え、加工材を載置した状態のスライダをスライドさせることにより、上記逃げ溝から突出している縦カッタによって加工材に対して溝の両側面を切り込むと共に、横カッタによって溝の底面を切り取ることを特徴とする。この手段によれば、加工材をスライダに載置してカッタ部を通過させるだけで溝が切り取られる。
【0005】
また請求項2の溝切り装置は、請求項1において、前記2枚の縦カッタを、取り付け位置を前後にずらせてカッタホルダに取り付けたことを特徴とする。この手段によれば、1枚の加工材に2枚の縦カッタが同時に切り込まないから、それぞれの加工材から縦カッタに作用する側圧は、縦カッタ1枚を押し込むとき生じる圧力であり、2枚を押し込むときより格段に少なく、切断抵抗が少ない。
【0006】
請求項3の溝切り装置は、請求項1又は2において、前記カッタホルダを、高さ調節自在にフレームに取り付けたことを特徴とする。この手段によれば、加工材の高さに応じて簡単に作業の準備ができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の溝切り装置の要部を示し、1はカッタ部であり、このカッタ部1として、板状のカッタホルダ2に、切取り用のナイフとして慣用されているカッタナイフの刃が、縦カッタ3、4として刃部3a,4aを上にして斜めに取り付けられており、その後部に横カッタ5が取り付けられている。縦カッタ3、4は、同じ長さで、同位置に折り取るための溝が数個設けられたもので、後端に穴3b,4bを有し、カッタホルダ2に設けた斜面2a,2b上に載置され、穴3b,4bを通るビスでカッタホルダ2にネジ止めされ、横カッタ5は、縦溝2cに挿入されて穴5aを通るビスでカッタホルダ2にネジ止めされる。
【0008】
カッタホルダ2には、穴3b,4b部分をネジ止めするためのネジ穴が複数個設けられ、縦カッタ3、4が切れなくなったとき先端側を折って取り付け位置を変え、新しい刃部が使用できるようになっている。なお、図1における左側を前部、右側を後部とし、他図における前後関係もこれに従って説明する。
【0009】
縦カッタ3、4は、加工材wに対する刃部の作用位置が左右で異なるように、前後に間隔p1だけずらせて取り付けられているが、それらの切っ先3b,4bは、同一の高さとされている。また縦カッタ3、4の間隔p2は、斜面2aの幅に等しく、この間隔p2は、加工材wに設ける溝w1の幅s及び板厚tに等しい。横カッタ5は、前方に向いた刃部5bを備え、その刃の長さは、前記間隔p2に略等しい。横カッタ5の刃部5bの下には、刃部5bで切断された切り屑を下に落ちやすくする斜面2dが形成されている。
【0010】
前記カッタホルダ2の背面(左側面)には、図外のフレーム10に固定されたカッタ部支持体14が配置され、カッタホルダ2の下部には2本の長穴6、6が上下位置調節用に開けられ、締めネジ7、7がこの長穴6、6を通りカッタ部支持体14に設けたネジ穴に螺合しており、締めネジ7、7が締め込まれたときカッタ部1の位置が固定され、緩めれば上下位置の調節が可能になる。図中8は後記するメネジ部材17を固定するための穴であり、18aはカッタ部1の上下調節用の摘みである。
【0011】
図2、3、4は、本発明の溝切り装置Aの側面図、平面図、正面図であり、前記カッタ部1がフレーム10に上下方向の調節ができるように取り付けられている。フレーム10は、脚板11、11に前後の横板12、13が固定されて四角形の枠を形成し、この横板12、13の上面の略中央の位置に、前記カッタ部支持体14が前後方向に固定されている。またフレーム10の前端と後端の上面の左右に2個ずつのガイド軸取付板15が固定され、これに一対のガイド軸16、16がスライダガイドとして固定されている。
【0012】
図4、5を参照して、カッタホルダ2の下部側面には、前記メネジ部材17が前記穴8を通るビスで固定されており、これに調節ネジ18が関連している。調節ネジ18は、摘み18a、ネジ部18b、小径部18cと、この小径部18cの端面に穿たれたネジ穴を備え、ネジ部18bが前記メネジ部材17にねじ込まれ、小径部18cがカッタ部支持体14に開けた丸穴に遊嵌され、端面に穿たれたネジ穴にストッパ18dがねじ込まれている。したがって、調節ネジ18は、カッタ部支持体14により上下動が拘束されるとともに回転自在に保持されており、摘み18aを回転させると、ネジ部18bとメネジ部材17のネジ作用でカッタ部1を上下動させることができ、これにより加工材wから切り取るべき溝の深さが調節される。
【0013】
スライダ20は、加工材wを載置して加工位置を通過させるために用いられ、2枚のスライダ底板21、21を、逃げ溝22を開けた状態で垂直のスライダ前板23とスライダ後板24で接続した構成を有し、スライダ前板23とスライダ後板24にも前記逃げ溝22に連続する逃げ溝22a(図4)、逃げ溝22b (図5)が設けられる。スライダ底板21、21の下面には、ガイド軸16、16に嵌まって滑動できる軸受25が4個取り付けられており、これによりスライダ20は、ガイド軸16の前端から後端まで案内されて移動でき、その際逃げ溝22b、22、22aは、カッタ3、4、5を跨いで通過する。
【0014】
またスライダ前板23の上端中心には安全カバー26が前向きに固定され、スライダ後板24の上端にも安全カバー27が後向きに固定される。スライダ前板23の下部左右には長溝28、28が開けられ、加工材wの端部の位置を決めるための位置決め部材29の位置決めに利用される。位置決め部材29の端面にはネジ穴があけられており、押しネジ30のネジ部を、長溝28を通って前記ネジ穴に強くねじ込むことにより、位置決め部材29を任意の位置に固定することができる。
【0015】
以上の構成であるから、図2に示すように多数の加工材をスライダ20の前板23と後板24の間に載置し、カッタ部1の高さを摘み18aで調節して、カッタ3、4,5の切っ先位置を加工材wの高さの略2分の1の高さにして締めネジ7で固定し、人手によりスライダ前板23を押すとともに加工材wの上昇を抑えながら前進させれば、先ず縦カッタ3の下部側から切り込みが始まり、位相差p1だけ遅れて縦カッタ4の切り込みが始まり、切っ先3c,4cを通過した時点で縦カッタの切断が終り、次に横カッタ5を通過すると縦横全ての切断が終わり、切り屑は下方に落下する。
【0016】
前記のように、縦カッタ3、4の作用するタイミングをずらすことで、1枚の加工材wを切っている縦カッタは常に1枚のみとなり、これにより、その加工材wから縦カッタに加わる側圧を小さく抑えることができ、全体から加わる切断抵抗を少なくすることができる。
【0017】
なお、加工すべき加工材wの数が少ない場合は、加工材wをスライダ前板23側に寄せてスライダ20を前進させればよい。
【0018】
【発明の効果】
請求項1の手段によれば、加工材をスライダに載せて人力で押すだけで溝を切り取ることができ、操作が簡単で粉塵が出ない効果があり、装置の構成が簡単であるため、装置を容易且つ安価に製作できる効果がある。
【0019】
請求項2の手段によれば、2枚の縦カッタが1枚の加工材に同時に作用しないため、切断抵抗を少なく抑えることができ、作業が容易になる効果がある。
【0020】
請求項3の手段によれば、カッタ部の位置を調節することで所望の深さの溝を切り取ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の要部の斜視図
【図2】図3の2−2線断面図
【図3】本発明の実施の形態の平面図
【図4】同じく正面図
【図5】一部断面図
【図6】スライダ後板の正面図
【図7】仕切り板の使用説明図
【符号の説明】
1 カッタ部 2 カッタホルダ 3、4 縦カッタ 5 横カッタ 10 フレーム 14 カッタ部支持体 16 ガイド軸 17 メネジ部材 18 調節ネジ 20 スライダ 21 スライダ底板 22、22a、22b 逃げ溝
23 スライダ前板 24 スライダ後板 A 溝切り装置
w 加工材
Claims (3)
- 加工材から溝を切り取る装置において、
カッタホルダに、2枚の薄板状の縦カッタを、その刃部を傾斜させ切っ先を同じ高さにして平行に取り付けると共に、1枚の横カッタを、縦カッタの切っ先の後方に取り付けて構成されたカッタ部と、
そのカッタ部を取り付けるフレームと、
そのフレームに対して上記縦カッタの刃方向と平行にスライド自在であり、上記縦カッタ及び横カッタの刃部を跨ぐ逃げ溝を有し、加工材を載置するスライダとを備え、
加工材を載置した状態のスライダをスライドさせることにより、上記逃げ溝から突出している縦カッタによって加工材に対して溝の両側面を切り込むと共に、横カッタによって溝の底面を切り取ることを特徴とする溝切り装置。 - 請求項1において、前記2枚の縦カッタを、取り付け位置を前後にずらせてカッタホルダに取り付けたことを特徴とする溝切り装置。
- 請求項1又は2において、前記カッタホルダを、高さ調節自在にフレームに取り付けたことを特徴とする溝切り装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001192720A JP3560938B2 (ja) | 2001-06-26 | 2001-06-26 | 溝切り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001192720A JP3560938B2 (ja) | 2001-06-26 | 2001-06-26 | 溝切り装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2003001583A JP2003001583A (ja) | 2003-01-08 |
JP3560938B2 true JP3560938B2 (ja) | 2004-09-02 |
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ID=19031134
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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CN110466016B (zh) * | 2019-08-29 | 2024-06-21 | 苏州宏信精致机械制造有限公司 | 地板背面刻沟机 |
CN113103313B (zh) * | 2021-05-06 | 2022-11-08 | 潍坊工商职业学院 | 一种会计教学用账本快速裁剪装置 |
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2001
- 2001-06-26 JP JP2001192720A patent/JP3560938B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Legal Events
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