JP3119583B2 - 積層フィルム - Google Patents

積層フィルム

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JP3119583B2 JP08156571A JP15657196A JP3119583B2 JP 3119583 B2 JP3119583 B2 JP 3119583B2 JP 08156571 A JP08156571 A JP 08156571A JP 15657196 A JP15657196 A JP 15657196A JP 3119583 B2 JP3119583 B2 JP 3119583B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルム液晶表示
装置に用いられる導電性フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶用導電性フィルムとしては、特公昭
62−32101、特公昭63−34018、特公平1
−12666等に記載のポリエステル、ポリエーテルサ
ルフォン、ポリカーボネート等の高分子フィルム表面に
酸化インジウム、酸化錫、あるいは錫、インジウム合金
の酸化膜等の半導体膜や金、銀、パラジウムあるいはそ
れらの合金等の金属膜、半導体膜と金属膜を組み合わせ
て形成されたもの等が知られている。
【0003】しかしながら、プラスチック上に上記の透
明導電膜を形成する際、基板からのガスの影響や結晶化
によりエッチングが難しい等の欠点があり、この為いく
つかの検討はされているが確立、採用された技術は未だ
無い状況で有る。一例として酸に可溶な透明導電性膜と
して特開平7−168196に於いて、In、Znから
成る一層のみだけによる非晶質酸化物が提案されている
が、余りにも可溶過ぎ、パタン加工ライン上でのオーバ
エッチングというロット間の安定性に欠け、設計上も困
難さを伴うという大きな問題があった。
【0004】一方、ガスバリヤー層として、無機層を設
ける方法では、液晶用途以外では特公昭53−1295
3、液晶用では特開昭50−142194等において、
高分子フィルム上の少なくとも片面にSiO2等を蒸着
したもの、あるいは、高分子フィルム上に塩化ビニリデ
ン系ポリマーや特願昭59−207168記載のビニル
アルコール系ポリマーなど、更には、これらと無機層を
併用した特願昭59−201886、特願昭59−20
1887等相対的にガスバリヤー性のあるポリマーのコ
ーティン層を設けたものが知られている。
【0005】しかし、液晶用途として使用するには、フ
ィルム液晶の最大の特徴である耐衝撃性が必要であり、
これは落下や外部押圧に対応するものである。一般的に
デュポン衝撃試験機(JIS−K−5400.6.13
B)に於いて、重り荷重100gで落下させ落下距離3
00mm以上の衝撃性を有する事が望ましいが、実際は
50mm程度と実用上安心出来るレベルでは無かった。
【0006】又、フィルム液晶の特徴である、可とう性
としては35mmΦのロールに巻き付けてもクラックが
生じない可とう性が必要であるが、特開昭55−114
563に記載されている加水分解による酸化物からなる
無機層を有すると一般的には1μm程度と厚いため、又
他の製造法にも見られるが密着性が低いと同様にクラッ
クが生じ易くなると言う欠点が有り、必ずしも無機バリ
ヤーを設ければ良いといった状況では無かった。
【0007】以上の様に、フィルム液晶表示装置には、
ガスバリヤー性、透明導電性、耐衝撃性、可とう性を合
わせ持つ積層フィルムが不可欠な要素であるが、実用上
特にパタン加工性は歩留まりの上から重要である。しか
し、これらの機能を有する各層をくみあわせて、加工性
が良く、透明導電性、ガスバリアー性を付与でき、液晶
表示装置材料として必要な耐久性のすべてが十分な透明
導電性フィルムは、いまだ工業的には生産されていな
い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる現状
に鑑みなされたもので、希酸に可溶な導電性を有し、ガ
スバリヤー性、耐衝撃性、可とう性の優れた透明導電性
を有するフィルムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的は、本発明に
より達成され、図1に示す様に高分子フィルムの少なく
とも片側に有機層、有機層の上に希酸に対し容易に溶け
る導電性層1、導電性層1の上に抵抗率が低い導電性層
2を順次積層し、該有機層と高分子フィルムの間、ある
いは、該導電性層1、2とは反対側にバリヤ性を有する
無機層を設けた耐衝撃性、可とう性、エッチング性に優
れた積層フィルムであって、該積層フィルムの該耐衝撃
性として、デュポン衝撃試験機に於ける重り荷重100
gでの落下試験において、落下距離500mm以上の衝
撃性を有する積層フィルムであり、更に好ましい態様は
該導電性層1がInとMgの酸化物から成り、酸化物の
組成In/In+Mgが0.75〜0.9の原子比であ
り、該有機層が融点50℃以上のエポキシアクリレート
プレポリマーあるいは融点50℃以上のウレタンアクリ
レートプレポリマーの紫外線硬化膜で、0.3〜1.5
μmの厚みであり、該無機層の全光線透過率が85%以
上、30Hzの駆動周波数に於ける表面抵抗率が1×1
12Ω以上、酸素バリヤー性が2cc/24hr・m2
以下であり、該導電性層2がInとSnの酸化物から成
り、酸化物の組成In/In+Snが0.85〜0.9
5の原子比であり、該可とう性として35mmΦのロー
ルに巻き付けてもクラックが生じない可とう性を有する
積層フィルムである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に於ける高分子フィルムと
は、例えばポリエーテルサルフォン、ポリカーボネー
ト、ポリアリレート、ノルボルネン、紫外線硬化型樹
脂、エポキシ樹脂に代表される熱硬化型樹脂等からなる
全光線透過率(JIS−K−7105.5.5)で80
%以上の透明性を有し、光学異方性が少ないフィルムで
あって、加工性の点からは極力耐熱性があることが望ま
しい。この意味から、223℃と最もTgが高いポリエ
ーテルサルホンや紫外線硬化樹脂、熱硬化型樹脂がより
好ましい。又、厚みとしては、ガラスに対し軽い、割れ
ない、可とう性を有するために0.05〜0.5mmの
ものであり、必要に応じて複数のフィルムを屈折率を合
わせた接着剤等を介し積層した構成のものでも良い。
尚、光学異方性としては、出来るだけ0が望ましいが、
リタゼーション値として15nm以下、角度依存性とし
ては45度で2倍以内が好ましい。これは、色差として
2以下並びに角度依存性に関しては色ずれ防止からの要
求である。
【0011】有機層としては、融点50℃以上のエポキ
シアクリレートプレポリマーあるいは融点50℃以上の
ウレタンアクリレートプレポリマーの紫外線硬化膜であ
り、液晶用途としての特性を満足出来れば、熱的により
安定な熱硬化型を用いても良い。しかしながら、生産性
に優れた紫外線硬化型樹脂がより好ましい。当然なが
ら、高分子フィルムや無機層との密着力は不可欠であ
り、この目的のため図2で前処理層として示す様な通常
行われているプライマー層やアンダーコート層を設けて
も良い。
【0012】ここで重要なのは、耐衝撃性保持の為、有
機層の厚みを制限する必要がある。確かに樹脂処方に依
る処があるのは事実であるが、通常コート樹脂の厚みと
して用いられる2〜5μm程度の厚みを塗布すると、本
発明に述べた耐衝撃性試験を行うと一般的に落下距離5
0mm程度でクラックが生じ易くなる為である。従って
液晶用途として実用上充分安定した領域で使用するに
は、落下距離として500mm以上が望ましく鋭意検討
したところ有機層の厚みとして0.3〜1.5μmの範
囲であれば満足する事を見いだしたものである。これ
は、紫外線硬化型樹脂は硬化時に10〜20%程の硬化
収縮が起こるため、潜在的な内部応力を持っており、衝
撃試験の様な局部的な外力が働くと一気にクラックが入
るためである。有機層の厚みが0.3μm未満では、塗
布ムラが生じ易くなり、1.5μmを越えると密着力が
低下しクラックが発生しやすくなる。
【0013】有機層を2.5μmに塗布した際のベース
フィルムとの密着力は200g/cmであるのに対し、
0.5μm品では1000g/cmと5倍まで向上でき
ている。更に薄化する優位点として、液晶用途では極力
透明性を有することが望ましく、通常塗布される最も薄
い2μmに対しても、波長400nmに於いて0.5μ
m低減する毎に0.5%の透過率の改善が認められ、こ
の意味からも有効な手段になる。
【0014】無機層としては全光線透過率85%以上、
表面抵抗率(JIS−K−6911)1×1012Ω(1
0〜30Hz)以上、酸素バリヤー性として2cc/2
4hr・m2以下を有し、35mmΦのロールに巻き付
けてもクラックが生じない可とう性を有するものであれ
ば実用上問題ない。無機層としては、例えばSiOx、
SixNy、AlxOy等あるいはこれらの多層、複合
膜が考えられ、蒸着、スパッタリング、イオンプレーテ
ィング、CVDに代表される気相成膜法や、金属アルコ
キサイドを原料とした加水分解等による塗布法により形
成される。
【0015】全光線透過率としては出来るだけ高いこと
が望ましいが高分子フィルム並びに導電性層の透過率を
考慮すれば実質上85%以上であれば使用可能となる。
全光線透過率が85%未満であると透明性が不十分とな
り本用途には使用できない。
【0016】液晶の駆動周波数である30Hzに於ける
表面抵抗率は1×1012Ω以上が必要である。これは無
機層が直接液晶層に接する為、通常TN、STNモード
で使用される液晶の抵抗率が1×1010Ω程度であるた
め100倍以上の差を設ける必要が有るからである。1
×1012Ω以下であるとセルの消費電流が著しく上昇
し、セルの寿命の点から問題になるためである。このた
めには結晶光学的に理想に近いSiO2、Si34、A
23が好ましい。又、セル寿命の点からは、イオン性
不純物は極力少ない方が望ましく通常20ppm以下が
望まれる。このためには材料の選定や成膜中の不純物管
理が重要になる。
【0017】酸素バリヤー性として、モコン法による測
定値で2cc/24hr・m2以下であることが重要で
ある。塩化ビニリデン系ポリマーやビニルアルコール系
ポリマーに代表される有機バリヤーに比べ、温湿度の変
化が無いことが最大の特徴であり、有機バリヤーの常温
常湿での2cc/24hr・m2の値以下であれば、実
用上問題ない。又、必要に応じ本発明に記載した必要特
性を満足する範囲であれば図3に示す様に無機層と導電
性層1の間の有機層を多層化する為、新規あるいは同種
の第2有機層を設け表面抵抗率特性を補っても良い。
又、無機層の形成に先立ち該有機層との密着力を高める
ために脱ガス処理、コロナ放電処理、火炎処理等の表面
処理やアクリル系エポキシ系等の公知のアンカーコート
が施されていてもよい。
【0018】導電性層1としはInとMgから成り、酸
化物の組成はIn/In+Mgが0.75〜0.9の原
子比であることが通常用いられるHCl濃度15vol
%によるパタン加工性に於いてコントール可能で、且
つ、導電性が良好な範囲である。即ち、In/In+M
gの原子比が0.75未満では比抵抗が極端に上昇し、
Mgの影響が多くなり、ZnO単独又はIn23、Zn
Oの複合酸化物と同様にエッチング性のコントロールが
不可能になる。又、In/In+Mgの原子比が0.9
を越えると比抵抗が同様に上昇する。例えば0.95に
なると最適組成である0.85の比抵抗8.0×10-4
Ω−cm(500Å)に対して1.6倍以上の比抵抗に
なる。又、0.95以上ではエッチング特性が通常一般
的に用いられるIn23、SnO2の酸化物と差が無く
効果として認められない。導電性層1の厚みとしては5
0〜200Åが望ましい。200Å以上であると導電性
層2に通常用いるIn23、SnO2(5wt%)の複
合酸化物の比抵抗2.0×10-4Ω−cmに比べて4倍
以上悪い為に導電性からは不利になるからである。また
50Å未満であると目標とする良好なエッチング特性が
得られ無くなる。
【0019】導電性層2としては、In23、SnO2
の酸化物からなるもので、通常広く用いられている。目
的の抵抗値を得るために適宜製造条件を考慮して成膜さ
れる。酸化物の組成はIn/In+Snの原子比で0.
85〜0.95であり0.85未満あるいは0.95を
越えると比抵抗が増加してしまうからである。特に0.
85未満であると耐酸性が増しエッチング性が大幅に低
下する。
【0020】
【実施例】
《実施例1》高分子フィルムとして溶融押し出し法によ
り作製した厚み200μm、リタゼーション5nmのポ
リエーテルサルフォンフィルムを用いた。高分子フィル
ム上に、分子量1540、融点70℃のエポキシアクリ
レートプレポリマー(昭和高分子製、VR−60)10
0重量部、酢酸ブチル400重量部、セロソルブアセテ
ート100重量部、ベンゾインエチルエーテル2重量部
を50℃にて攪拌、溶解して均一な溶液としたものをグ
ラビアロールコータで塗布し、80℃で10分間加熱し
て溶媒を除去し、80w/cmの高圧水銀灯により15
cmの距離で30秒間照射して樹脂を硬化させ、0.5
μm厚の有機層を形成した。次にこのフィルム上にDC
マグネトロン法により初期真空度3×10-4Paに引
き、酸素/アルゴンガス9%の混合ガスを導入、3×1
-1Paの条件下において無機層を成膜し500Å厚の
SiO2を得た。この無機膜の酸素バリヤー性はモコン
法により測定したところ1.0cc/24hr・m2
あり、30Hzの周波数に於ける表面抵抗率(JIS−
K−6911)を測定したところ8.1×1012Ωであ
った。又、全光線透過率(JIS−K−7105.5.
5)は89%であった。更に35mmΦのロールに巻き
付け、1000倍の金属顕微鏡で観察したが、クラック
は認められず可とう性に優れたものであった。
【0021】次に導電性層1として、同じくDCマグネ
トロン法により初期真空度3×10-4Paに引き、酸素
/アルゴンガス4%の混合ガスを導入し、1×10-1
aの条件下において成膜し、In/In+Mgの原子比
が0.85である導電性層1を得た。測定の結果、膜厚
は110Å、比抵抗は1.8×10-3Ω−cmであっ
た。次に、導電性層2として、導電性層1と同じくDC
マグネトロン法により初期真空度3×10-4Paに引
き、酸素/アルゴンガス3%の混合ガスを導入、1×1
-1Paの条件下において成膜し、SnO2含有率5w
t%のIn23の複合酸化物(In/In+Snの原子
比で0.95)800Åを得た。導電性層1、2の比抵
抗は2.9×10-4Ω−cm、全光線透過率は83%で
あった。以上の条件で得られた導電膜にレジストを塗
布、露光、現像し、エッチング液としてHCl濃度15
vol%、液温40℃中で200μmピッチの回路を作
製した。ライン/スペースとしては、150/50μm
である。エッチング時間は30秒で残差もなく良好なス
トレートラインが得られた。
【0022】このパタンを作製したフィルムを用いて耐
衝撃性試験を行った。装置としてデュポン衝撃試験機
(JIS−K−5400.6.13B)に於いて、重り
荷重100gで落下させた処、落下距離900mmでよ
うやくクラックが認められ非常に良好であった。又、可
とう性試験として35mmΦのロールに巻き付け、10
00倍の金属顕微鏡で観察したが、前述の無機層だけと
同様にクラックは認められず、導電性層1、2の比抵抗
も変化しなかった。再度導電性層を全てエッチングし、
酸素バリヤーを確認したところ、1.0cc/24hr
・m2と変化は認められなかった。尚、各特性の評価は
同一条件で作製したもので行い、特に無機層、導電性層
1、2形成は同一装置で連続的に成膜した。
【0023】《比較例1》実施例1と同一ロットフィル
ムを用い、同一有機層まで形成した。但し有機層の厚み
は4μmとした。次に無機層、導電性層1、2を実施例
1と同一条件で作製した。次に実施例1と同一手法によ
りパタン化したフィルムを用いデュポン衝撃試験機によ
る耐衝撃性試験を行った。重り荷重100gで落下させ
た処、落下距離35mmでクラックが認められた。
【0024】《比較例2》実施例1と同一ロットフィル
ムを用い、同一条件で0.5μm厚の有機層、500Å
の無機層を形成した。次に導電性層1としてIn/In
+Mgの原子比が0.7で厚み300Å、導電性層2と
して実施例1と同様に厚み800Åを形成した。次に実
施例1と同一手法によりパタン化したフィルムを100
0倍の金属顕微鏡で観察した処、パタン残差は無く良好
であったが、比抵抗は3.8×10-4Ω−cmと高く導
電膜としては満足出来るレベルではなかった。
【0025】《比較例3》実施例1と同一ロットフィル
ムを用い、同一条件で0.5μm厚の有機層、500Å
の無機層を形成した。次に導電性層1としてIn/In
+Mgの原子比が0.95で厚み30Å、導電性層2と
して実施例1と同様に厚み800Åを形成した。実施例
1と同一手法によりパタン化したフィルムを1000倍
の金属顕微鏡で観察した処、パタン残差が微小ではある
が認められた。
【0026】
【発明の効果】本発明により、エッチング性が良好で耐
衝撃性に優れ透明性、ガスバリヤー性を満足する透明導
電性フィルムを提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる積層フィルムの一部断面図を示
す。
【図2】本発明にかかる積層フィルムの一部断面図を示
し、無機層と有機層との密着性を向上させる為に前処理
層を設けた例である。
【図3】本発明にかかる積層フィルムの一部断面図を示
し、表面抵抗率特性を補う為無機層と有機層の間に第2
有機層を設けた例である。
【符号の説明】 1:高分子フィルム 2:有機層 3:無機層 4:導電性層1 5:導電性層2 6:前処理層 7:第2有機層

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高分子フィルムの少なくとも片側に有機
    層、有機層の上に希酸に対し容易に溶ける導電性層1、
    導電性層1の上に抵抗率が低い導電性層2を順次積層
    し、該有機層と高分子フィルムの間、あるいは、該導電
    性層1、2とは反対側にバリヤ性を有する無機層を設け
    てなる積層フィルムであって、該積層フィルムの耐衝撃
    性として、デュポン衝撃試験機に於ける重り荷重100
    gでの落下試験において、落下距離500mm以上の衝
    撃性を有することを特徴とする耐衝撃性、可とう性、エ
    ッチング性に優れた積層フィルム。
  2. 【請求項2】 該可とう性として、35mmΦのロール
    に巻き付けてもクラックが生じない可とう性を有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の積層フィルム。
  3. 【請求項3】 該導電性層1がInとMgの酸化物から
    成り、酸化物の組成In/In+Mgが0.75〜0.
    9の原子比であることを特徴とする請求項1または2
    載の積層フィルム。
  4. 【請求項4】 該有機層が融点50℃以上のエポキシア
    クリレートプレポリマーあるいは融点50℃以上のウレ
    タンアクリレートプレポリマーの紫外線硬化膜であり、
    0.3〜1.5μmの厚みであることを特徴とする請求
    項1、2または3記載の積層フィルム。
  5. 【請求項5】 該無機層の全光線透過率が85%以上、
    30Hzの駆動周波数に於ける表面抵抗率が1×1012
    Ω以上、酸素バリヤー性が2cc/24hr・m2以下
    であることを特徴とする請求項1、2、3または4記載
    の積層フィルム。
  6. 【請求項6】 該導電性層2がInとSnの酸化物から
    成り、酸化物の組成In/In+Snが0.85〜0.
    95の原子比であることを特徴とする請求項1、2、
    3、4または5記載の積層フィルム。
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