JP3119236B2 - 多重撚糸機 - Google Patents

多重撚糸機

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JP3119236B2 JP10127318A JP12731898A JP3119236B2 JP 3119236 B2 JP3119236 B2 JP 3119236B2 JP 10127318 A JP10127318 A JP 10127318A JP 12731898 A JP12731898 A JP 12731898A JP 3119236 B2 JP3119236 B2 JP 3119236B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同心的に配置され
た内外の回転案内具で糸を内外で同心的に旋回させるこ
とにより、この糸に撚りを与える多重撚糸機の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】同心回転するように配設した二つの回転
案内具で、給糸パッケージから解舒した糸を内外で同心
的に旋回させる撚糸機が従来提案されている。そして本
出願人は、糸を旋回したときに生ずるバルーンテンショ
ンの低減化を目的として、有底無蓋の円筒状の回転案内
具を同心的に配置した多重撚糸機を開発し、すでに出願
済である。かかる多重撚糸機は、中央部に収納した給糸
パッケージを静止状態に保持し、内外の回転案内具を同
心回転させて、糸を内側で一次旋回させたのち引き続き
外側で二次旋回させることにより、一工程で糸に四重の
撚りを与えることができるように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記内外二重の回転案
内具を備える従来の多重撚糸機は、糸の一次旋回は内側
の回転案内具内においてなされ、糸の二次旋回は内側の
回転案内具と外側の回転案内具との間の領域において実
行されるよう構成されている。このため、回転速度や巻
取速度等の条件によって、二次旋回される糸が内側の回
転案内具の外面に接触するおそれがある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、二次旋回され
る糸が内側の回転案内具と接触するおそれのない多重撚
糸機を提供するものであって、その特徴とするところ
は、給糸パッケージから解舒した糸を内側において旋回
させる内回転案内具と、当該糸を外側において旋回させ
る外回転案内具とを同心回転するように配置し、前記内
外の回転案内具を有底無蓋の円筒状に形成し、外側を旋
回する糸が前記外回転案内具の外側を通過するように構
成したことに有る。円筒状に形成した外回転案内具の外
側において糸を二次旋回させることにより、この糸が内
回転案内具と接触するおそれが全くなくなる。
【0005】前記多重撚糸機において、前記内回転案内
具及び外回転案内具の両方、又は、いずれか一方の上端
部に、肉厚部を周設してもよい。この肉厚部は、回転案
内具の補強、及び、回転状態の安定化に寄与する。
【0006】さらに、前記内回転案内具及び/又は外回
転案内具の上端部に肉厚部を形成した場合、当該肉厚部
に導糸路を形成することができる。肉厚部の導糸路に糸
を挿通することにより、糸と回転案内具との間の回転方
向の滑りを無くすことができる。
【0007】なお本発明が適用される多重撚糸機は、糸
を旋回させる内外の回転案内具が逆方向に回転するもの
に適用すると効果が大きいが、同方向に回転するものに
適用することも妨げない。
【0008】
【発明の実施の形態】図1に、本発明に係る多重撚糸機
(以下、単に「撚糸機」と言う)Tの一実施形態を示
す。この撚糸機Tは、糸Xを内側で旋回させる内回転案
内具10と、外側で旋回させる外回転案内具20とが、
互いに逆方向に同心回転するタイプである。当該撚糸機
Tの構造は次の如くである。
【0009】糸Xを外側で旋回させる外回転案内具20
は、底部20aに筒壁部20bを一体に連設したもので
あって、全体が有底無蓋のほぼ円筒状の形態を有する。
底部20aと筒壁部20bとの接続部分は傾斜面部又は
湾曲面部20cに形成され、筒壁部20bの上端部には
肉厚部27が形成されている。本実施形態では、肉厚部
27を内方へ突出するように形成した。底部20aの中
央には、径方向の導糸路22を形成したディスク部21
が設けられている。該ディスク部21の上面には、内回
転案内具10をベアリングを介して回転自在に支持する
中空のシャフト部26が立設され、下面に、ベルトB2
により回転駆動されるプーリー部23を備えた中空のス
ピンドル部24が設けられている。前記導糸路22は、
中空のシャフト部26に続いて設けられ、その出口22
aは底部20aの下面側において開口するように形成さ
れている。前記スピンドル部24は、フレームF等へナ
ット61で固定した軸受具60によりベアリングを介し
て回転自在に支持されており、内部の通気路25は、前
記導糸路22に連通するよう形成され、軸受具60の下
端開口部62から供給する圧縮空気を、上記通気路25
を通じて前記導糸路22へ吹き込むように構成されてい
る。さらに、このスピンドル部24には、ベルトB1
より回転駆動されるプーリー筒体70がベアリングを介
して回転自在に装着され、該プーリー筒体70の上端部
には、周縁部に磁石Rを取着したフランジ部71が形成
されている。
【0010】糸Xを内側で旋回させる内回転案内具10
も、底部10aに筒壁部10bを一体に連設して構成し
たものであって、全体が有底無蓋のほぼ円筒状の形態を
有する。底部10aと筒壁部10bとの接続部分は湾曲
面部又は傾斜面部10cに形成され、筒壁部10bの上
端部には肉厚部15が形成されている。本実施形態で
は、この肉厚部15が内方へ突出するように形成される
と共に、導糸路16が穿設されている。底部10aの中
央には、径方向に導糸路12を形成したディスク部13
が設けられる。この導糸路12は、入口が底部10aの
上面側において開口し、出口がディスク部13の下面中
央部において開口するように構成されている。上記ディ
スク部13の上面には、ボビンホルダー31をベアリン
グを介して回転自在に支持するシャフト部11が立設さ
れ、上縁部に案内フランジ14が周設されている。また
下面に、凹部17を備えた接続筒部18が設けられ、該
凹部17に外回転案内具20のシャフト部26が、ベア
リングを介して内装されている。接続筒部18の下端部
にはフランジ部19が形成され、該フランジ部19の周
縁部に前記磁石Rと引き合う磁石rが取着されている。
【0011】内外の各回転案内具10,20の素材は、
強度と耐磨耗性とを備え、軽量で且つ非磁性であること
が望ましく、これには、アルミニウム,ステンレス鋼等
の非磁性金属や、合成樹脂、セラミック等の非金属材料
が考えられる。加工性とコストを考慮すると、合成樹脂
が好ましく、特に熱硬化性のフェノール樹脂,ユリア樹
脂,ポリエステル樹脂等は、機械加工性が良好であるう
え、摩擦係数を減らすためバフ等による研磨処理を表面
に施して滑面化するのが容易である。さらにガラスクロ
スその他の布を芯材としたりガラス繊維を樹脂材料に混
入したりして、回転案内具10,20を強度の大きいF
RP製とすることも妨げない。
【0012】給糸パッケージPが収納されるパッケージ
カバー30の中央部には、給糸パッケージPのボビン3
3を保持するボビンホルダー31が立設され、当該ボビ
ンホルダー31は、下部に形成した収納凹部34内へ挿
入した内回転案内具10のシャフト部11により、ベア
リングを介して回転自在に保持される。パッケージカバ
ー30の底部周縁側には磁石gが設けられ、該磁石g
と、フードHに取着した磁石Gとの間に発生する引力に
より、給糸パッケージPを静止状態に保持するよう構成
されている。ボビンホルダー31の上端部には、フライ
ヤー80と、解舒した糸Xの案内具81とが設けられて
いる。
【0013】以上の如く構成される撚糸機Tにおいて、
給糸パッケージPから解舒した糸Xは、以下のように糸
掛けされる。まず糸Xは、給糸パッケージPからフライ
ヤー80で案内具81へ受け渡され、案内具81により
折り返されたのち、内回転案内具10の上端に設けた肉
厚部15の導糸路16を挿通し、内回転案内具10の内
面に沿って引き下ろされ、底部10aと案内フランジ1
4との間を通って底部10aに設けた導糸路12へ導か
れる。そして、この導糸路12から外回転案内具20の
シャフト部26を通って導糸路22を通過したのち、外
回転案内具20の外面に沿って立ち上がり、上部に設け
られたガイドDを通って外部のワインダー(図示せず)
等へ送給される。
【0014】糸Xを、内回転案内具10底部の導糸路1
2から、外回転案内具20底部の導糸路26を挿通させ
る作業は、前記軸受部60の下端開口部62からスピン
ドル部24の通気路25内へ圧縮空気を吹き込むことに
より、簡単に行うことができる。上記通気路25は、デ
ィスク部21の導糸路22が湾曲して径方向の直線部へ
移行する部位に接続され、且つ、圧縮空気の噴き出し方
向がディスク部21の外周方向となるように設定されて
いる。このため、圧縮空気を通気路25から導糸路22
へ吹き込むと、導糸路22の上流側と下流側との間で圧
力差が生じ、その結果、内回転案内具10の導糸路12
内が負圧となる。それ故、内回転案内具10の導糸路1
2の始端から外回転案内具20の導糸路26末端へ至る
径路に、糸通し用空気の流れを生み出すことができるの
で、糸の挿通が簡単である。
【0015】前記の如く構成される撚糸機Tは、ベルト
1 でプーリー筒体70を回転駆動することにより、磁
石R,r間に働く引力で内回転案内具10を回転させ、
ベルトB2 でプーリー部23を通じスピンドル部24を
回転駆動することにより、外回転案内具20を回転させ
る。従って、ベルトB1 ,B2 を異なる方向へ駆動する
ことにより、内外各回転案内具10,20を互いに逆方
向へ回転させることが可能である。しかるに磁石G,g
間の引力により、給糸パッケージPは静止状態に保持さ
れる。それ故、本実施形態の撚糸機Tは、前述の如き糸
掛け状態において、給糸パッケージPを静止させ、内回
転案内具10と外回転案内具20とを互いに逆方向に同
心回転させることにより、内外各回転案内具10,20
の1回転あたり、四重の撚りを糸Xに与えることでき
る。なお、ベルトB1 ,B2 の駆動速度を調節して、内
側と外側の回転案内具10,20の回転比を変更するこ
とにより、撚り数を任意に変更することも可能である。
【0016】本発明にあっては、糸Xの一次旋回は、内
回転案内具10の内側においてなされ、二次旋回は外回
転案内具20の外側においてなされる。従って、低速で
撚糸工程を行うことにより、糸Xに作用する遠心力が小
さく、バルーンの膨らみが十分に得られないときでも、
二次旋回する糸Xを、内回転案内具10に接触させるお
それを無くすことができる。
【0017】また本発明に係る撚糸機Tによれば、二次
旋回する糸Xを外部から観察することができるから、遅
れ角等の撚糸状況を把握するのが容易であり、異常を早
期に発見することが可能となる。
【0018】なお、前記実施形態では、給糸パッケージ
Pから解舒した糸Xを、内回転案内具10の上端に設け
た肉厚部15の導糸路16を挿通させたので、一次旋回
する糸Xをパッケージカバー30に接触させるおそれが
なくなる、という利点が得られる。
【0019】ところで前記実施形態では、二次旋回させ
る糸Xとの干渉を避けるため、外回転案内具20の上端
に設ける肉厚部27を内方へ突出するように形成した。
かかる構成は、糸Xに遅れ角をとることが必要な場合で
あるが、遅れ角をとる必要のない場合は、この肉厚部2
7を外方へ突出するように形成し、該肉厚部27に糸X
を挿通させる導糸路を穿設する構成を採用してもよい。
また肉厚部を設ける場合は、内外の回転案内具10,2
0の両方に設けるのが望ましいが、いずれか一方だけに
設けることも妨げない。
【0020】その他、本発明の実施形態は前掲のものに
限定されることはなく、状況に応じた適宜の変更を施す
ことを妨げない。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、糸を内外で旋回させる
多重撚糸機において、糸の一次旋回を内回転案内具の内
側において行い、二次旋回を外回転案内具の外側におい
て行うから、二次旋回する糸を内回転案内具と接触させ
るおそれがない。それ故、低速で撚糸工程を行っても、
糸が内回転案内具に接触して損傷を受けたり糸切れを生
じたりするすることがなくなる。また、二次旋回する糸
を外部から観察することが可能となる。
【0022】さらに、回転案内具の上端部に肉厚部を設
けた場合は、この肉厚部が回転案内具の補強をすると共
に、回転時における振動を抑制する作用を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施形態に係る多重撚糸機の正面
断面図である。
【符号の説明】
T…多重撚糸機 B1 …ベルト B2 …ベルト D…ガ
イド F…フレーム H…フード P…給糸パッケージ
G,g…磁石 R,r…磁石 X…糸 10…内回転
案内具 10a…底部 10b…筒壁部 10c…傾斜
面部 11…シャフト部 12…導糸路 13…ディス
ク部 14…案内フランジ 15…肉厚部16…導糸路
17…凹部 18…接続筒部 19…フランジ部 2
0…外回転案内具 20a…底部 20b…筒壁部 2
0c…湾曲面部 21…ディスク部 22…導糸路 2
2…導糸路の出口 23…プーリー部 24…スピンド
ル部 25…通気路 26…シャフト部 27…肉厚部
30…パッケージカバー31…ボビンホルダー 3
3…ボビン 34…収納凹部 60…軸受部 61…ナ
ット 62…下端開口部 70…プーリー筒体 71…
フランジ部 80…フライヤー 81…案内具

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給糸パッケージから解舒した糸を内側に
    おいて旋回させる内回転案内具と、当該糸を外側におい
    て旋回させる外回転案内具とが同心回転するように配置
    され、前記内外の回転案内具は有底無蓋の円筒状に形成
    された多重撚糸機において、外側を旋回する糸は前記外
    回転案内具の外側を通過するように構成されていること
    を特徴とする多重撚糸機。
  2. 【請求項2】 前記内回転案内具及び/又は外回転案内
    具の上端部に肉厚部を周設した請求項1に記載する多重
    撚糸機。
  3. 【請求項3】 前記内回転案内具及び/又は外回転案内
    具の上端部に形成した肉厚部に導糸路を形成した請求項
    2に記載する多重撚糸機。
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