JP3118722B2 - 液圧アクチュエータ装置 - Google Patents

液圧アクチュエータ装置

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JP3118722B2
JP3118722B2 JP02286848A JP28684890A JP3118722B2 JP 3118722 B2 JP3118722 B2 JP 3118722B2 JP 02286848 A JP02286848 A JP 02286848A JP 28684890 A JP28684890 A JP 28684890A JP 3118722 B2 JP3118722 B2 JP 3118722B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、液圧アクチュエータ装置に係り、詳しく
は複数の設定した位置への停止制御が可能な液圧アクチ
ュエータ装置に関する。
[従来の技術] 例えば、船舶用エンジンのシフトチェンジにおいて
は、操縦室の操作レバーとエンジンのシフトとをワイヤ
で直結し、操作レバーによる手動の遠隔操作で、前進、
中立、後進の3ポジションの切替を行なっている。
ところで、このような船舶用エンジンのシフトチェン
ジでは、負荷が大きく操作レバーを動かすのが大変に重
いという問題があり、また切替は素早く行なわなければ
ならないし、しかもこの前進、中立、後進の3ポジショ
ンが確実に確保されなければならない等の要求がある。
[発明が解決しようとする課題] そこで、例えば日刊工業新聞社発行の「油圧機器と応
用回路」第284頁に記載されるようなシングルエンド形
デジタルシリンダを用いれば、操作レバーの動きを軽く
することができ、また切替が素早く行なわれ、しかも設
定位置に確実に停止制御することが可能になる。
ところが、このようなシングルエンド形デジタルシリ
ンダでは、ピストンが複数個必要であって、構造が複雑
で、コスト的にも問題がある。また、その位置制御も各
ソレノイドの組合せによる複雑な制御であり、作動不良
が生じ易い等の問題がある。
この発明はかかる実情に鑑みてなされたもので、簡単
な構造及び制御により、確実な位置制御が可能な液圧ア
クチュエータ装置を提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 前記課題を解決するために、この発明は、制御させた
い位置にポートを設けたハウジングと、このハウジング
の一端から他端までハウジング内を摺動しかつ前記ハウ
ジング内を二つの液室に仕切る弁体と、この弁体から前
記ハウジング外に突出する出力軸と、前記ポートに接続
され液圧源からの液を液室へ供給する液供給手段と、前
記ポートに接続され液室の液を排出タンクに排出する排
出側切替弁とを備え、この排出側切替弁の切替えで前記
弁体を所定位置に制御する液圧アクチュエータ装置にお
いて、 前記ハウジングの一端、中央、他端の各部分にポート
を形成し、各ポートに接続される排出側切替弁をポート
毎に切替え可能に形成し、 前記液供給手段を前記液圧源の下流に位置する等配分
流弁から構成し、一端と他端のポートを前記等配分流弁
を介して前記液圧源に接続し、 前記排出側切替弁が中央のポート接続であるとき、二
つの液室間に生じる圧力がバランスする位置を前記弁体
の中立位置とし、 前記排出側切替弁を一端、中央、他端のポート接続に
切替えることにより、これに対応して前記弁体が前記ハ
ウジングの一端、中央、他端の各位置に制御されるよう
にしたことを特徴としている。
[作用] この発明では、ハウジングの一端、中央、他端の各部
分にポートを形成し、各ポートに接続される排出側切替
弁をポート毎に切替え可能に形成し、液供給手段を液圧
源の下流に位置する等配分流弁から構成し、一端と他端
のポートを等配分流弁を介して液圧源に接続し、排出切
替弁が中央のポート接続であるとき、二つの液室間に生
じる圧力がバランスする位置を弁体の中立位置とするか
ら、弁体が一端にある場合、排出側切替弁を中央のポー
ト接続に切替えて2液室の圧力バランスを崩すと、一端
側の液室には他端側より高い圧力の液が等配分流弁の作
用で供給され続け、弁体を圧力がバランスする中立位置
まで移動し、この位置に止まるよう制御することができ
る。
また、弁体が中立位置にある場合、排出側切替弁を一
端又は他端のポート接続に切替えて2液室の圧力バラン
スを崩すと、上記と同じ作用で弁体を一端又は他端に移
動してこの位置に止まるよう制御することができる。
このように液圧源の下流に等配分流弁を設けるだけの
簡単な構造にて、排出側切替弁を一端、中央、他端のポ
ート接続に切替えることにより、これに対応し弁体を一
端、中央、他端の各位置に制御でき、操作が容易であ
り、誤操作を招くことのないようにすることができる。
[実施例] 次に、添付図面と共に、この発明の実施例を詳細に説
明する。
第1図はこの発明の液圧アクチュエータ装置の概略回
路図である。
液圧アクチュエータ装置は、制御させたい位置に複数
のポートO1,O2,P1,P2,Q1,Q2を設けたハウジング1と、
このハウジング1内を2液室2,3に仕切る弁体4を有す
る出力軸5と、液圧源からの液を仕切られたハウジング
1の液室2,3の両端へ当量に分配して供給する液供給手
段6と、ハウジング1の複数のポートO1,O2,P1,P2,Q1,Q
2に接続された液通路7〜9を切替える排出側切替弁10
とを有している。
液供給手段6は液圧ポンプ11、供給側切替弁12、一方
向弁13,14、等配分流弁15及び液通路16,17から構成され
ている。この液通路16,17はハウジング1の端部に形成
されたポートO1,Q2に連結されている。供給側切替弁12
は液圧ポンプ11側に備えらえ、この供給側切替弁12とハ
ウジング1との間には等配分流弁15が備えられ、この等
配分流弁15の両側に一方向弁13,14がそれぞれ設けられ
ている。
ハウジング1のポートQ1に接続された液通路7には一
方向弁7aが、ポートP1,P2に接続された液通路8には一
方向弁8a,8bが、ポートO2に接続された液通路9には一
方向弁9aがそれぞれ備えられ、さらに排出側切替弁10の
排出側には排出タンク18が備えられている。
排出側切替弁10と供給側切替弁12とは同調して作動す
るようになっており、排出側切替弁10が(b)の位置で
は供給側切替弁12は(ロ)の位置になり、また排出側切
替弁10が(a)の位置では供給側切替弁12は(ハ)の位
置になり、さらに排出側切替弁10が(c)の位置では供
給側切替弁12は(イ)の位置になる。
次に、この液圧アクチュエータ装置の作動を詳細に説
明する。
まず、排出側切替弁10を(b)の位置にすると、供給
側切替弁12が同調して(ロ)の位置になり、液圧ポンプ
11の液が供給側切替弁12の(ロ)の通路12aより供給さ
れ、等配分流弁15により液通路16,17を介してポートO1,
Q2よりハウジング1内の液室2,3に等流量ずつ供給され
る。
この時、弁体4がハウジング1の右端にある場合、ハ
ウジング1の中央に形成されるポートP1,P2は排出タン
ク18に接続され液室2の圧力が低下し液室2,3間の圧力
バランスが崩れる。しかし、等配分流弁15の作用でバラ
ンスが崩れても、液室3には液室2より高い圧力の液が
ポートQ2から供給され続けるから、弁体4は左方向に移
動を始める。そしてポートP1,P2は弁体4を挟むように
形成されているから、弁体4がポートP1,P2で均等に挟
まれる中立位置まで移動すると弁体4の両端からポート
P1,P2にそれぞれ等流量の液が流出するようになり、液
室2,3間の圧力はバランスし、弁体4はこの位置に停止
する。そして、弁体4がこの位置から少しでも移動する
と弁体4の両端からの流出量が不均一となり液室2,3間
の圧力バランスが崩れ、弁体4は中立位置に戻るようセ
ルフコントロールされる。
また、弁体4が中立位置にある場合、排出側切替弁10
を(a)の位置に切替ると、供給側切替弁12は(ハ)の
位置に同調して切替り、液圧ポンプ11の液は供給側切替
弁12の(ハ)の液通路12bより液通路16を介してハウジ
ング1のポートO1から液室2に供給される。このとき、
排出側切替弁10の切替え作動で液通路7に接続されたハ
ウジング1のポートQ1,Q2が開放されている。従って、
ハウジング1内の弁体4は右方向へ移動して、ポートQ1
を越えた位置でアンロード状態となり、このポートQ1と
ポートQ2の間の位置に弁体4をセルフコントロールでき
る。
さらに、弁体4が中立位置にあって、排出側切替弁10
を(c)の位置に切替ると、供給側切替弁12が同調して
(イ)の位置になる。このため、液圧ポンプ11の液は供
給側切替弁11の(イ)の液通路12cより液通路17を介し
てハウジング1のポートQ2から液室3に供給される。こ
のとき、排出側切替弁10の切替え作動で液通路9に接続
されたハウジング1のポートO2,O1が開放されている。
従って、ハウジング1内の弁体4は左方向へ移動して、
ポートO2を越えた位置でアンロード状態となり、このポ
ートO2及びポートO1の間の位置に弁体4をセルフコント
ロールできる。
このようにして、ハウジング1の複数のポートO1,O2,
P1,P2,Q1,Q2に接続された複数の液通路7〜9を排出側
切替弁10と供給側切替弁12を同調して切替えることで、
液が排出可能になったポートO1,O2,P1,P2,Q1,Q2の位置
に弁体4を移動して停止させることができ、これにより
弁体4の出力軸5による出力制御が行なわれる。
また、弁体4の動作速度はハウジング1のボア径と流
量により決まるため、この両者をコントロールすること
で、速い動作にも十分対応することができる。さらに、
排出側切替弁10及び供給側切替弁12の切替段数及びポー
トP1,P2に相当する排出口を増すことにより、簡単に設
定ポジション数を増加させることができる。
また、この実施例では排出側切替弁10及び供給側切替
弁12を備え、この両者を連動して切替るようにして出力
の応答性を向上させているが、後述の他の実施例のよう
に排出側切替弁10のみを備え、この排出側切替弁10のみ
の切替でも同様に位置制御を行なうことができる。
第2図はこの発明の液圧アクチュエータ装置の他の実
施例の概略回路図である。
この実施例ではハウジング21の両側に略弁体22と同一
幅のポートO,Qが形成され、またハウジング21の中央部
にもポートP1,P2が形成されている。ハウジング21を2
液室28,29に区画する弁体22には出力軸30が設けられて
いる。弁体22にはハウジング21に形成されたポートO,Q,
P1,P2に対応する摺動面に液室28,29に連通する連通路3
1,32が形成され、この連通路31,32にはそれぞれ一方向
弁33,34が設けられている。ハウジング21に形成された
ポートOは通路35を介して、ポートQは通路36を介し
て、ポートP1,P2は通路37を介して排出側切替弁38に接
続されている。この排出側切替弁38は(a)〜(c)の
位置に切替え可能になっており、この排出側切替弁38の
排出側には排出タンク39が設けられている。ハウジング
21のポートO,Qには液通路40,41を介して等配分流弁42が
接続され、この等配分流弁42に液圧ポンプ43から直接液
が供給されている。
従って、排出側切替弁38を(b)の位置にすると、液
圧ポンプ43の液は等配分流弁42により液通路40,41を介
してハウジング21のポートO,Qから液室28,29に等流量ず
つ供給される。
この時、弁体22がハウジング21の右端にある場合、ハ
ウジング21の中央に形成されるポートP1,P2は排出タン
ク39に接続され液室28の圧力が低下し液室28,29間の圧
力バランスが崩れる。しかし、等配分流弁42の作用でバ
ランスが崩れても、液室29には液室28より高い圧力の液
がポートQから供給され続けるから、弁体22は左方向に
移動を始める。そしてポートP1,P2は弁体22の連通路31,
32で挟まれるように形成されているから、弁体22がポー
トP1,P2が均等に挟まれる中立位置まで移動すると弁体2
2の両端からポートP1,P2にそれぞれ等流量の液が流出す
るようになり、液室28,29間の圧力はバランスし、弁体2
2はこの位置に停止する。そして、弁体22がこの位置か
ら少しでも移動すると弁体22の両端からの流出量が不均
一となり液室28,29間の圧力バランスが崩れ、弁体22は
中立位置に戻るようセルフコントロールされる。
また、弁体22が中立位置にある場合、排出側切替弁を
(a)の位置に切替えると、ハウジング21のポートQが
さ解放れるため、液室29の圧力が低下し液室28,29間の
圧力バランスが崩れる。しかし、等配分流弁42の作用で
バランスが崩れても液室28には液室29より高い圧力の液
が供給され続けるから、弁体22は右方向に移動を始めポ
ートQの位置で弁体22の連通路31とポートQが連通する
とアンロード状態となり、この位置にセルフコントロー
ルできる。
この実施例では供給側切替弁が廃止され、液圧ポンプ
43の下流にポートO,Qに接続される等配分流弁42を設け
るだけであり、さらに一方向弁33,34を弁体側に設けて
ユニット化しており、構造が簡単で廉価に製造すること
ができる。そして、前述の実施例と同様に排出側切替弁
38を一端、中立、他端の各位置に制御できるから、操作
が簡単であり、誤操作を招くことがない。
第3図はこの発明の液圧アクチュエータ装置の他の実
施例の概略回路図である。
この実施例では、第2図の液圧アクチュエータ装置の
概略回路図において、液圧ポンプ43と等配分流弁33との
間に流量制御弁44が設けられ、この流量制御弁44による
余分な液はタンク45に排出される。これにより、例えば
エンジンで直接液圧ポンプ43を駆動する等で、供給力が
大きく変化する場合でも、流量制御弁44の作動で一定流
量をハウジング21の液室28,29に供給することができ
る。
従って、エンジンで直接液圧ポンプ43を駆動させるこ
とにより、液の供給流量が大きく変化する場合でも、大
流量時の圧損を極力抑えられるとともに、流路面積を最
小にできるため、コンパクトな設計が可能となる。
第4図はこの発明の液圧アクチュエータ装置のさらに
他の実施例の概略回路図である。
この実施例では、第1図の液圧アクチュエータ装置の
概略回路図と同様に構成されており、第1図と同じ符号
は同様に構成されており、ハウジング50の半円形の液室
が弁体51で液室52,53に区画されている。このハウジン
グ51の液室の両端部にはポートO1,O2及びポートQ1,Q2が
形成され、その中央部にはポートP1,P2が設けられてい
る。弁体51はハウジング50の中心を支点として回転可能
に設けられ、この弁体51には出力軸54が設けられ、この
出力軸54の回転で出力が取出される。
この液圧アクチュエータ装置の作動は第1図に示すも
のと同一であるので説明を省略するが、弁体51の回転で
出力軸54から出力が取出され、さらにコンパクトなシス
テムになっている。
なお、前記の各実施例において、ハウジングの3箇所
に弁体を停止するようにしているが、この位置に限定さ
れず所定の制御させたい位置に複数のポートを設けるこ
とで、弁体を所定の位置に停止させることができる。
第5図乃至第9図はこの発明の液圧アクチュエータ装
置を船舶のエンジン制御に適用した実施例を示し、第5
図は船舶の全体図、第6図はこの発明の液圧アクチュエ
ータ装置を船舶のエンジン制御に適用した概略構成図、
第7図はこの発明の液圧アクチュエータ装置に備えられ
るエマージェンシー機構の概略図である。
図において、符号60は小型船舶で、この船体61の略中
央に下段操作室62及び上段操作室63が設けられている。
この下段操作室62及び上段操作室63にはそれぞれハンド
ル64及びシフトレバー65が備えられ、このシフトレバー
65には例えば中立位置を中心にして、右側に前進、左側
に後進の操作が行なわれる。
下段操作室62の下方にはエンジンルーム66が設けら
れ、このエンジンルーム66にはエンジン67が配置され、
このエンジン67で駆動軸68を介して船尾に配置されたス
クリュー69を回転させる。
このエンジン67にはシフト装置70が備えられ、このシ
フト装置70のリンク71はそれぞれケーブル72を介して液
圧アクチュエータ装置73が接続されている。この液圧ア
クチュエータ装置73はそれぞれケーブル74を介してシフ
トレバー65が接続され、この液圧アクチュエータ装置73
には油圧ポンプ75が備えられいる。
この液圧アクチュエータ装置73は、油圧ポンプ75を駆
動することで、この油圧ポンプ75からオイルが圧送され
ることによって作動し、このオイルは再び排出タンク76
から油圧ポンプ75に戻るようになっている。
シフトレバー65の操作力はケーブル74を介して液圧ア
クチュエータ装置73に伝達され、この液圧アクチュエー
タ装置73によってケーブル72を介してシフト装置70のリ
ンク71に伝達されるが、この液圧アクチュエータ装置73
によってシフトレバー65の動きを軽くし、また切替が素
早く行なわれ、しかも設定位置に確実に停止することが
できるようになっている。
この実施例では液圧アクチュエータ装置73は第6図に
示すように、ハウジング730、流量調整弁731、等配分流
弁732及び排出側切替弁733がユニット化されている。こ
の流量調整弁731にはポート731a,731bが設けられ、ポー
ト731aは調整タンク77に接続され、ポート731bは連通路
735から等配分流弁732へ導かれる。この等配分流弁732
には左右から通路736,737を介してハウジング730の両端
部のポート730a,730bから液室738,739に供給され、この
ハウジング730の中央部にはポート730cが設けられてい
る。このハウジング730のポート730cは排出側切替弁733
に連通され、さらに液通路740を介して排出タンク76に
連通している。排出側切替弁733は切替作動により、ハ
ウジング730のポート730cを開放し、また液通路736と連
通してポート730aを開放し、さらに液通路737と連通し
てポート730bを開放することができるようになってい
る。
さらに、ハウジング730の液室738,739は弁体741で区
画されており、この弁体741の出力軸742はケーブル72に
連結されている。弁体741には液室738,739と連通する連
通路743,744が形成され、このそれぞれの連通路734,744
には一方向弁745,746が設けられている。
従って、排出側切替弁733でハウジング730のポート73
0cを開放すると、油圧ポンプ75のオイルは流量調整弁73
1でオイル流量の調整が行なわれ、等配分流弁732により
液通路736,737を介してハウジング730のポート730a,730
bから液室738,739に等流量ずつ供給される。このとき、
弁体741の連通路743,744の開口部の間隔がポート730cよ
り狭く設定されているため、中立位置外に弁体741があ
る場合、2液室738,739間の圧力バランスが崩れ、バラ
ンスする中立位置まで弁体741を移動し、弁体741の連通
路743,744がポート730cと連通して、セルフコントロー
ルする。
また、排出側切替弁733を液通路737と連通するように
切替ると、ハウジング730のポート730bが開放されるた
め、弁体741は右方向へ移動してポート730bの位置で弁
体741の連通路743,744とポート730bが連通して、セルフ
コントロールできる。
さらに、排出側切替弁733を液通路736と連通するよう
に切替ると、ハウジング730のポート730aが開放され、
弁体741が左方向へ移動して、ポート730aの位置で弁体7
41の連通路743,744がポート730aと連通して、セルフコ
ントロールできる。
この排出側切替弁733にはエマージェンシー機構が備
えられており、このエマージェンシー機構を第7図に示
すようになっている。
排出側切替弁733の切替弁体750にはハウジング側と連
通するオイル溝750aと、排出タンク側と連通するオイル
室750bが形成されている。切替弁体750の軸部750cに設
けたレバー751をケーブルにより操縦者が遠隔操作する
と回動して、オイル溝750aがハウジング730のポート730
a,730b,730cを選択的に連通して開放するようになって
いる。
ハウジング側からのオイルは切替弁体750のオイル溝7
50aからオイル室750bに導入され、このオイル室750bは
常に排出側タンクと連通状態にある。また、切替弁体75
0のオイル室750bは切欠部750dを介してオイルを頭部側
の背圧室752に導くようになっており、切替弁体750に背
圧を与えている。この切替弁体750はスプリング753で常
に背圧室752側に付勢しており、切替弁体750の軸部750c
に設けたレバー751のストッパ751aは軸部750cに回動可
能に支持されたレバー754の凹部754aに係合する位置に
ある。
従って、正常時にはハウジング側のオイルの圧力によ
り切替弁体750は第7図に示す位置にあり、レバー751の
ストッパ751aはレバー754の凹部754aと係合していない
ため、ケーブルによる遠隔操作で切替弁体750の作動が
行なわれる。
例えば、ハウジング730のオイルの供給が停止した場
合には液圧アクチュエータ装置が作動しなくなるが、切
替弁体750がスプリング753により押されて移動し、軸部
750cのレバー751のストッパ751aがレバー754の凹部754a
に係合する。このため、ケーブルで操縦者により遠隔操
作が行なわれると、レバー751とレバー754が一体に回動
され、このレバー754に接続したケーブルでマニュアル
作動が行なわれ、緊急事態を回避することができる。
第8図はこの発明の液圧アクチュエータ装置を船舶の
エンジン制御に適用したシステムの概略図である。
船舶Aに備えたエンジンBで船尾に設けたスクリュー
Cを駆動し、このスクリューCはシフト装置Dで中立、
前進、後進の制御が行なわれる。シフトレバーEの操作
で液圧アクチュエータ装置Fが作動され、この液圧アク
チュエータ装置Fでシフト装置Dが作動される。液圧ア
クチュエータ装置FにはポンプGから液圧が供給され、
このポンプGはエンジンB又はモータによって駆動され
る。
第9図はこの発明の液圧アクチュエータ装置を船舶の
エンジン制御に適用したシステムの他の実施例の概略図
である。
この実施例では第8図と同一の符号のものは同様に構
成されており、液圧アクチュエータ装置FをエンジンB
のシフトチェンジに使用する場合には、1つのポンプG
で液圧アクチュエータFのポンプと、パワーステアリン
グ装置Hのポンプとを併用させている。これは、シフト
チェンジの際には船速が低下しており、パワーステアリ
ング装置Hへの負荷が十分に小さいため可能である。
第10図はこの発明の液圧アクチュエータ装置を船舶の
エンジン制御に適用したシステムのさらに他の実施例の
概略図である。
この実施例ではシフトレバーEの操作力を液圧アクチ
ュエータ装置Fで軽減し、リンク機構Iを介してシフト
装置Dへ伝達する。このリンク機構Iにはスイッチレバ
ー80がスプリング81,82で支持されている。このスイッ
チレバー80は通常スイッチ83を作動しない位置にある
が、シフトレバーEが操作されてスプリング81,82がた
わむとスイッチ83が作動して失火装置84が駆動する。こ
のように、シフトレバーEを作動するときには、液圧ア
クチュエータ装置Fの作動で、操作力を軽減するととも
に、失火装置84を駆動させてエンジンの回転速度を低下
させて、さらにシフト操作が容易になるようにしてい
る。
第11図はこの発明の液圧アクチュエータ装置を船舶の
エンジン制御に適用したシステムのさらに他の実施例の
概略図である。
この実施例は第10図と同様に構成され、液圧アクチュ
エータ装置FがシフトレバーEに近接して配置され、シ
フトレバーEと液圧アクチュエータ装置Fとを接続する
ケーブルの引ずり抵抗までも軽減するようにしたもので
ある。
[発明の効果] 前記のように、この発明は、ハウジングの一端、中
央、他端の各部分にポートを形成し、各ポートに接続さ
れる排出側切替弁をポート毎に切替え可能に形成し、液
供給手段を液圧源の下流に位置する等配分流弁から構成
し、一端と他端のポートを等配分流弁を介して液圧源に
接続し、排出切替弁が中央のポート接続であるとき、二
つの液室間に生じる圧力がバランスする位置を弁体の中
立位置とするから、弁体が一端にある場合、排出側切替
弁を中央のポート接続に切替えて2液室の圧力バランス
を崩すと、一端側の液室には他端側より高い圧力の液が
等配分流弁の作用で供給され続け、弁体を圧力がバラン
スする中立位置まで移動し、この位置に止まるよう制御
することができる。
また、弁体が中立位置にある場合、排出側切替弁を一
端又は他端のポート接続に切替えて2液室の圧力バラン
スを崩すと、上記と同じ作用で弁体を一端又は他端に移
動してこの位置に止まるよう制御することができる。
このように液圧源の下流に等配分流弁を設けるだけの
簡単な構造にて、排出側切替弁を一端、中央、他端のポ
ート接続に切替えることにより、これに対応し弁体を一
端、中央、他端の各位置に制御でき、操作が容易であ
り、誤操作を招くことのないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】 第1図はこの発明の液圧アクチュエータ装置の概略回路
図、第2図及び第3図はこの発明の液圧アクチュエータ
装置の他の実施例の概略回路図、第4図はこの発明の液
圧アクチュエータ装置のさらに他の実施例の概略回路
図、第5図乃至第9図はこの発明の液圧アクチュエータ
装置を船舶のエンジン制御に適用した実施例を示し、第
5図は船舶の全体図、第6図はこの発明の液圧アクチュ
エータ装置を船舶のエンジン制御に適用した概略構成
図、第7図はこの発明の液圧アクチュエータ装置に備え
られるエマージェンシー機構の概略図、第8図はこの発
明の液圧アクチュエータ装置を船舶のエンジン制御に適
用したシステムの概略図、第9図はこの発明の液圧アク
チュエータ装置を船舶のエンジン制御に適用したシステ
ムの他の実施例の概略図、第10図及び第11図はこの発明
の液圧アクチュエータ装置を船舶のエンジン制御に適用
したシステムのさらに他の実施例の概略図である。 図中符号O1,O2,P1,P2,Q1,Q2,731a,731b,730a,730b,730c
はポート、1,21,50,730はハウジング、2,3,28,29,52,5
3,738,739は液室、4,22,51,741は弁体、5,30,54,742は
出力軸、6は液供給手段、7,8,9,16,17,40,41は液通
路、10,38,733は排出側切替弁、11,43は液圧ポンプ、12
は供給側切替弁、13、14,7a,8a,8b,9a,33,34,745,746は
一方向弁、15,42,732は等配分流弁である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制御させたい位置にポートを設けたハウジ
    ングと、このハウジングの一端から他端までハウジング
    内を摺動しかつ前記ハウジング内を二つの液室に仕切る
    弁体と、この弁体から前記ハウジング外に突出する出力
    軸と、前記ポートに接続され液圧源からの液を液室へ供
    給する液供給手段と、前記ポートに接続され液室の液を
    排出タンクに排出する排出側切替弁とを備え、この排出
    側切替弁の切替えで前記弁体を所定位置に制御する液圧
    アクチュエータ装置において、 前記ハウジングの一端、中央、他端の各部分にポートを
    形成し、各ポートに接続される排出側切替弁をポート毎
    に切替え可能に形成し、 前記液供給手段を前記液圧源の下流に位置する等配分流
    弁から構成し、一端と他端のポートを前記等配分流弁を
    介して前記液圧源に接続し、 前記排出側切替弁が中央のポート接続であるとき、二つ
    の液室間に生じる圧力がバランスする位置を前記弁体の
    中立位置とし、 前記排出側切替弁を一端、中央、他端のポート接続に切
    替えることにより、これに対応して前記弁体が前記ハウ
    ジングの一端、中央、他端の各位置に制御されるように
    したことを特徴とする液圧アクチュエータ装置。
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