JP3118585B2 - 階段マットの製造方法 - Google Patents

階段マットの製造方法

Info

Publication number
JP3118585B2
JP3118585B2 JP08245168A JP24516896A JP3118585B2 JP 3118585 B2 JP3118585 B2 JP 3118585B2 JP 08245168 A JP08245168 A JP 08245168A JP 24516896 A JP24516896 A JP 24516896A JP 3118585 B2 JP3118585 B2 JP 3118585B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stair
mat
slip layer
stairs
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP08245168A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1088760A (ja
Inventor
勝義 角谷
Original Assignee
エムエイシイサンコー株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エムエイシイサンコー株式会社 filed Critical エムエイシイサンコー株式会社
Priority to JP08245168A priority Critical patent/JP3118585B2/ja
Publication of JPH1088760A publication Critical patent/JPH1088760A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3118585B2 publication Critical patent/JP3118585B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Steps, Ramps, And Handrails (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、階段に敷く階段マ
トの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】階段を
昇降する際の滑り止め又は消音を目的とした様々な階段
マットが提案され、実用化されている。材質としては、
合成ゴム,ポリプロピレン,織布,不織布等,種々のも
のが採用されており、形状も床面の角側の縁部のみに敷
くもの,床面全体に敷くもの等、様々である。さらに接
着方法についても粘着力,摩擦力等が利用されている。
例えば合成ゴムを使用したものでは、合成ゴムの床面に
対する静摩擦力を利用して滑り止め効果を得ているが、
経時的に滑り止め効果が減退することが多く、また消音
効果はあまり良好ではない。
【0003】消音効果を得る目的でクッション素材のマ
ットを使用したものがあるが、この場合は滑り止め効果
を得るために裏面に接着面を形成している。このような
接着面を有する階段マットは、洗濯又は着脱の繰り返し
により前記接着面の接着性が劣化しやすいという問題が
あった。
【0004】また土足で立ち入る建物内、又は欧米諸国
における家屋内における階段に敷かれる階段マットは、
耐洗濯性が低いために洗濯による清浄化はほとんど行わ
れておらず、表面の拭き取り清浄又は掃除機による吸引
清浄が一般的である。従ってあまり衛生的であるとは言
いにくい。
【0005】本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたも
のであり、多孔質であり真空吸着力を有する滑り止め層
を備え、折り曲げ部が形成されていることにより、良好
な滑り止め効果及び消音効果が得られ、しかも耐洗濯性
及び安全性に優れた階段マットの製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の階段マッ
の製造方法は、シート状の階段マット本体におけるこ
れを装着すべき階段と対向する面に滑り止め層を備える
階段マットであって、前記滑り止め層は多孔質であって
弾性を備えた、真空吸着力を有する合成樹脂で形成さ
れ、階段と対向する面に階段の角部と平行な向きの複数
の溝が形成され、階段の角部に当接すべき位置に折り曲
げ部が形成されている階段マットを製造する方法におい
て、滑り止め層の材料を発泡させ、これを階段マット本
体の一面に塗布し、階段と対向する面に階段の角部の延
在方向と平行な向きの溝を形成し、乾燥することにより
滑り止め層を形成し、該滑り止め層側の階段の角部と対
向すべき位置を加熱して折り曲げることを特徴とする。
【0007】滑り止め層は、真空吸着力による良好な接
着力を有するので、階段に置くだけで良好な滑り止め効
果が得られる。また滑り止め層は多数の気泡を有する構
造をなしているので、階段マット本体のみならず、滑り
止め層においても振動が吸収され、消音効果が一層向上
する。また滑り止め層は、脱着を繰り返しても接着性及
び剥離性の劣化が少なく、また耐洗濯性に優れるので衛
生的且つ経済的である。従って土足で踏まれる、建物又
は欧米諸国における階段マットとしても有用性が高い。
さらに折り曲げ部を備えることにより、階段の昇降時に
身体の一部が階段の角部に当たっても痛みを和らげるこ
とができる。特に子供,老人に対する安全性が向上す
る。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面に基づき具体的に説明する。図1は、本発明に
係る階段マットを階段に装着した状態を示す斜視図であ
る。階段マットの平面図を図2に、裏面図を図3に示
す。図4は図2のIV−IV線における拡大側断面図であ
る。階段マット1は、階段形状に対応した略矩形(300
mm×700 mm)をなし、一長辺側に折り曲げ部2を有す
る。他長辺側は、中程が広く両端が狭くなるように曲線
状に成形されている。
【0012】階段マット1は、表面側にニードルパンチ
からなる階段マット本体3を備え、裏面側には、多数の
気孔6,6…による真空吸着性を有する滑り止め層4が
形成されている。滑り止め層4には、図3に示す如く、
接着力を調整するための溝5,5…が所定間隔で形成さ
れている。
【0013】階段マット1の製造方法について、その処
理手順を示す図5を参照しながら説明する。先ず滑り止
め層4の材料として、アクリル酸エステルを主成分とし
て乳化重合したラテックスに、発泡剤,増粘剤等の助剤
を加え、さらに樹脂強度を高めるために架橋剤を添加し
たものをミキサーにより3.3 倍に発泡させ(ステップS
1)、これを階段マット本体3の裏面に厚み2mmで塗布
する(ステップS2)。そして長辺に対して平行に約1.
5 cm間隔でドクターナイフでラインを入れることによ
り、溝5,5…を形成した後(ステップS3)、これを
乾燥機に入れ、120 ℃で5分間,140 ℃で2分間乾燥さ
せる(ステップS4)。このようにして形成された滑り
止め層4にはその保護のためにOPP(ORIENTED POLYP
ROPYLENE:延伸ポリプロピレン)からなる保護シートを
接着させておく(ステップS5)。この状態で所定形状
にカッティングする(ステップS6)。
【0014】折り曲げ部2の加工は、例えばクインライ
ト電子精工株式会社製のヒーター式角折り機(二つ折
り:型式LHP−H70PFR)を使用して行うことが
できる。具体的には220 〜230 ℃に加熱された熱バー
を、一長辺側の縁部から35mmの位置に滑り止め層4側か
ら当接させ、約5秒間折り曲げる。その後、折り曲げた
状態で自然冷却することにより、幅35mmの折り曲げ部2
が形成される(ステップS7)。
【0015】本発明に係る階段マットは、保護シートを
外して階段に載置し、軽く圧力を加えるのみで階段表面
に接着する。滑り止め層4の床面に対する接着メカニズ
ムは、ここに形成された多数の気孔6,6…による真空
吸着力である。即ちこれを少し押さえると気孔中の空気
が排出されて減圧状態となり、これにより階段表面に接
着するのである。また滑り止め層4は多数の気孔6,6
…を有する構造をなしているので、階段マット本体3の
みならず、滑り止め層4においても振動が吸収され、消
音効果が一層向上する。
【0016】また折り曲げ部2を有するので、身体の部
分が階段の角部に当接してもそのクッション性により衝
撃が低減され、痛みが少ない。従って子供,老人にとっ
ての安全性が向上する。
【0017】この階段マットは、剥離性も良好であり、
後に接着剤が残留することもない。溝5,5…は、剥離
性を良好にすると共に、滑り止め層4の接着力の作用域
を区分し、足にて繰り返し荷重が加えられても、その部
分の変形,復元力が他の領域に及ぶのを遮断し、マット
の位置ずれを防止し得る。なお、溝5,5…の間隔及び
形成方向は上述した例に限定されないことはいうまでも
ない。
【0018】さらに90回の脱着を繰り返しても接着性及
び剥離性の劣化が少なく、また20回の洗濯試験を行って
も接着性に何ら変化は見られなかった。折り曲げ部2の
形状についても耐洗濯性は良好であることが確認されて
いる。従って土足で立ち入る建物内、又は欧米諸国にお
ける家屋内における階段に適用した場合、洗濯によって
繰り返し使用することができるので、衛生的且つ経済的
である。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明に係る階段マット
は、裏面に真空吸着力による接着性が良好である滑り止
め層を備える。この滑り止め層は、脱着を繰り返しても
接着性及び剥離性の劣化が少なく、また耐洗濯性に優れ
るので衛生的且つ経済的である。従って土足で踏まれ
る、建物又は欧米諸国における階段マットとしても有用
性が高い。また滑り止め層の下面に溝が設けられている
ので、足で繰り返し踏まれた場合でも踏まれた部分の変
形,復元作用が他の周辺領域に及ぶことを遮断し、マッ
トの位置ずれを防止することが可能であると共に、接着
力が調整されて剥離性が良好であり、さらに溝によって
接着力が調整されて過大な接着力のためにマットの取外
し時にマットを損傷する等の虞がない。さらに階段の角
部を折り曲げ部にて被覆することが可能な形状をなして
いるので、安全性にも優れている等、本発明は優れた効
果を奏する。このような階段マットは、滑り止め層の形
成後に、滑り止め層側を加熱しながら折り曲げることに
より製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る階段マットを階段に装着した状態
を示す斜視図である。
【図2】図1に示す階段マットの平面図である。
【図3】図1に示す階段マットの裏面図である。
【図4】図2のIV−IV線における拡大側断面図である。
【図5】本発明に係る階段マットの製造方法の処理手順
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 階段マット 2 折り曲げ部 3 階段マット本体 4 滑り止め層 5 溝 6 気孔

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状の階段マット本体におけるこれ
    を装着すべき階段と対向する面に滑り止め層を備える階
    段マットであって、前記滑り止め層は多孔質であって弾
    性を備えた、真空吸着力を有する合成樹脂で形成され、
    階段と対向する面に階段の角部と平行な向きの複数の溝
    が形成され、階段の角部に当接すべき位置に折り曲げ部
    が形成されている階段マットを製造する方法において、
    滑り止め層の材料を発泡させ、これを階段マット本体の
    一面に塗布し、階段と対向する面に階段の角部の延在方
    向と平行な向きの溝を形成し、乾燥することにより滑り
    止め層を形成し、該滑り止め層側の階段の角部と対向す
    べき位置を加熱して折り曲げることを特徴とする階段マ
    ットの製造方法。
JP08245168A 1996-09-17 1996-09-17 階段マットの製造方法 Expired - Lifetime JP3118585B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08245168A JP3118585B2 (ja) 1996-09-17 1996-09-17 階段マットの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08245168A JP3118585B2 (ja) 1996-09-17 1996-09-17 階段マットの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1088760A JPH1088760A (ja) 1998-04-07
JP3118585B2 true JP3118585B2 (ja) 2000-12-18

Family

ID=17129629

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08245168A Expired - Lifetime JP3118585B2 (ja) 1996-09-17 1996-09-17 階段マットの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3118585B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1467043A1 (en) * 2003-04-07 2004-10-13 Chin-Tsuen Yang Safety stair mat for children learning to walk
CN103422626B (zh) * 2013-07-26 2016-06-01 张晶 楼梯
US20160353910A1 (en) * 2015-06-02 2016-12-08 Sandra S. Vergez Individual Stair Carpets
JP7183112B2 (ja) * 2019-05-29 2022-12-05 住友林業クレスト株式会社 保護シート付き踏板材

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1088760A (ja) 1998-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3118585B2 (ja) 階段マットの製造方法
EP0013184B1 (en) Stair mat
HU226505B1 (en) Self-adhesive film
JP3407052B2 (ja) 階段マット
JPH08317850A (ja) 滑り止めシート
KR20100117985A (ko) 미끄럼 방지용 매트 및 제조방법
JP2000051053A (ja) 階段マット
JP2504740Y2 (ja) 階段マット
JP2841018B2 (ja) タイルマット及びタイルマット用滑り止めシート
JP3205386U (ja) 珪藻土マットのカバー
JP2004332346A (ja) 敷設物
KR102405975B1 (ko) 우븐원단과 폴리염화비닐 발포원단을 이용한 실내생활용 합성수지 매트 제조 방법 및 이를 통해 제조된 실내생활용 합성수지 매트
US20230355018A1 (en) Rollable Fitness Mat
JP2002137662A (ja) 自動車用敷具
JPH0229132Y2 (ja)
JP3017052U (ja) マット
KR200225724Y1 (ko) 카펫트용 미끄럼방지 부직포
JPS607165Y2 (ja) ピ−ルアツプ性床材
JPS5937380B2 (ja) 建物用すべり止め
JPH0212929Y2 (ja)
JP2815825B2 (ja) 縁布及びそれを用いた敷物
JP2515559Y2 (ja) 階段踏面体のカバー部材
JP2581115Y2 (ja) 自動車の後部座席用フロアマットの固定金具
JP2002253418A (ja) 家庭用敷物滑り止めシート
JP3107765B2 (ja) 風呂用すのこ

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071013

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081013

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081013

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091013

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091013

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101013

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101013

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121013

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121013

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131013

Year of fee payment: 13

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term