JP2002253418A - 家庭用敷物滑り止めシート - Google Patents

家庭用敷物滑り止めシート

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JP2002253418A
JP2002253418A JP2001038198A JP2001038198A JP2002253418A JP 2002253418 A JP2002253418 A JP 2002253418A JP 2001038198 A JP2001038198 A JP 2001038198A JP 2001038198 A JP2001038198 A JP 2001038198A JP 2002253418 A JP2002253418 A JP 2002253418A
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Naoya Kimura
直也 木村
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3M Innovative Properties Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 床に厳密な平滑性を要求せず、家庭における
様々な幅広い材料からなる床に、簡単に敷物を止着させ
ることが出来、又、敷物の移動も容易に行えて、且つ、
粘着跡が敷物にも床にも残らない家庭用敷物滑り止めシ
ートを提供し、これによって、家庭内での転倒事故を防
止し、敷物が常に美観を損なわずに敷設され、掃除も容
易に行うことが出来るようにすること。 【解決手段】 敷物と滑り止めシートとを固定するため
の、鉤状若しくは茸状等の係合針4による係合作用を有
する基材層2と、滑り止めシートと床とを固定するため
の、表面粘着性がないのに固定することが出来る接触応
答性を有する固定層3からなる家庭用敷物滑り止めシー
ト1の提供による。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、家庭用敷物と床
との間に設置して、敷物が滑るのを防止するシートに関
する。更に詳しくは、玄関マットやキッチンマット等の
家庭用敷物の滑り止めに用いられ、床と接する面に、接
触応答性を有していて、べとべとしないのに敷物を床に
止着し得る非粘着性固定体を用いることによって、粘着
した跡を残さずに、且つ、容易に繰り返し、家庭用敷物
を移動し止着することを可能とする滑り止めシートに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】 家庭において、例えば、来客を迎える
際に玄関マットが乱れていたりすると、体裁が悪く好ま
しくない。又、フローリング上におかれた玄関マット
は、時に滑り易く、来客がバランスを崩して危険を招く
こともあり得る。更に、掃除する度に玄関マットの位置
決めを行うことは煩雑である。従って、出来れば、玄関
マットはしっかりと床に固定しておくことが好ましい。
【0003】 こういった事情は、玄関マットによら
ず、キッチンマット、トイレマット、風呂用マット、あ
るいは、小型の電気カーペット等においても然りであ
る。通常は、これらマット等の敷物類は、単に、床の上
におくだけであり、特に平滑性の高い床におかれる場合
には一層滑り易く、来客に対してだけでなく、小さい子
供や足腰の弱い高齢者が同居する家庭の場合には、とり
わけ安全性向上のために敷物の設置にも細かな配慮が必
要となる。
【0004】 このようなマット等の敷物類がずれて動
くのを防止するために、例えば、以下の方法が施されて
きている。 (1)敷物の裏面にゴム製の滑り止めを設ける、若しく
は、ゴム製の滑り止めシートを、敷物と床との間に敷き
込む。 (2)両面粘着テープで、敷物と床とを止着する。
【0005】 しかしながら、(1)の方法では、ゴム
製の材料を用いるため、特に夏季等、気温の高いとき
に、ゴムが軟化しゴム成分が溶出して床に付着し、跡が
残り美観が低下したり、掃除などの後始末に手間がかか
るという問題がある。又、敷物自体にゴム製の滑り止め
を設ける場合には加工費用がかかり、ゴム製の滑り止め
シートを用いる場合には敷物と同サイズのゴム製シート
が必要になり、高コストとなる。ゴム製の滑り止めシー
トを用いる場合、設置にかかる手間も多くなり煩わし
い。
【0006】 (2)の方法では、しっかりと敷物が床
に固定されるものの、一旦粘着すると、容易には剥がし
難く、移動調整や取り替えが面倒である上に、時が経つ
と両面粘着テープの粘着剤が床に強固にこびりつき床を
汚すことになり、上記したゴム成分の場合以上に、掃除
などの後始末に手間がかかる。
【0007】 そこで、こういった問題を解決するため
に、従来より、様々な方法が提案されている。実用新案
公報、実公平1−24136号によれば、敷物の裏面に
接着する粘着剤層と、床面に対する防滑層からなる滑り
止め材が提案されている。図2に示すように、もともと
ロール状で生産される滑り止め材21は、小片に切断さ
れ、敷物(マット)22の裏面の四隅に接着される。防
滑層を構成する防滑用突条の形状及び配置を工夫してい
るため、製作加工や掃除が容易であり、十分な滑り止め
効果を有するものとしている。
【0008】 しかしながら、この考案では、マット等
の敷物22の裏面に滑り止め材21を接着しているた
め、敷物22自体に接着跡が残ってしまうという問題が
あった。又、吸着作用を原理としているため、対象とな
る床面に平滑性が要求され、タイル等には適するもの
の、多少でも凸凹があったり、溝があったりすると、滑
り止め効果が損なわれるおそれがあり、フローリングに
は必ずしも適しておらず、更には、移動調整も面倒であ
った。
【0009】 公開実用新案公報、実開平3−6057
9号によれば、支持体の上に粘弾性を有する微多孔質膜
が積層されてなる敷物用の止着材が提案されている。図
3に示すように、シート状の止着材33は、敷物34と
支持体31の間に微多孔質膜32を設けていて、敷物3
4を圧着すれば、微多孔質膜32による粘弾性と吸着性
との相乗効果によって、十分に敷物34の滑りを防止出
来るとしている。
【0010】 しかしながら、この考案では、敷物34
と同サイズのシート状の止着材33が必要になり、高コ
ストである。又、吸着作用を原理の1つとしているた
め、対象となる床面に平滑性が要求され、更には、敷物
34と同サイズであるため移動調整も面倒であった。
【0011】 実用新案公報、実公平6−30437号
によれば、鉤状若しくはきのこ状等をなす多数の係合針
が表面に立設された滑り止め用基布の裏面に、軟質合成
樹脂の発泡体により形成された多孔質吸着フォームを設
けた敷物等の滑り止めシートが提案されている。図4に
示すように、滑り止めシート44は、係合針43と滑り
止め用基布41と多孔質吸着フォーム42とからなり、
敷物(マット)45の裏面と係合針43との係合作用、
及び、圧着による多孔質吸着フォーム42による床面4
6への吸着作用によって、敷物45のズレをなくし、位
置を保持出来るとしている。
【0012】 しかしながら、この考案では、敷物45
の裏面と係合針43との係合作用は、繰り返し剥離し固
定するのに有用であるものの、床面46へ固定は、やは
り、吸着作用を原理としているため、対象となる床面4
6に平滑性が要求され、タイル等には適するものの、多
少でも凸凹があったり、溝があったりすると、滑り止め
効果が損なわれるおそれがあり、使用出来る床面46が
限定されるという問題を残していた。
【0013】 又、これらの先願のように、床に固定す
るための原理として吸着作用を用いると、敷物が大きい
場合には、吸着作用を発現させるための圧着作業に要す
る労力が増え、非常に手間がかかる上に、吸着作用を発
現させるがために滑り止めシートに所定の厚さが必要と
なり、敷物に凸凹が生じて美観を乱すことがある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】 従って、家庭用のマ
ット等の敷物類に使用される滑り止めシートとしては、
適度な粘着力で確実に何れの床にも固定することが出
来、又、位置決めのやり直し等に対応するため、容易に
繰り返し固定及び剥離が可能であり、更には、薄くて敷
物の美観を損なわない、好ましくは低コストなものが求
められていた。
【0015】 本発明は、上記した従来の問題に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、床に厳
密な平滑性を要求せず、家庭における様々な幅広い材料
からなる床に、簡単に敷物を止着させることが出来、
又、敷物の移動も容易に行えて、且つ、粘着跡が敷物に
も床にも残らない家庭用敷物滑り止めシートを提供する
ことにある。これによって、家庭内での転倒事故がより
防止され、敷物を常に美観を損なわずに敷設することが
出来、掃除も容易に行うことが出来るようになる。
【0016】 本発明者らは、敷物と滑り止めシートの
固定方法、及び、滑り止めシートと床の固定方法、ある
いは敷物、床に一般に用いられる材料について種々検討
した結果、敷物と滑り止めシートの固定方法には、敷物
が繊維で構成されることが多いことから鉤状若しくは茸
状等の係合針による係合作用を用い、滑り止めシートと
床の固定方法には、従来のような吸着作用を用いず、表
面粘着性がないのに固定することが出来るエラストマー
(elastomer:弾性高分子物質)の適用による
接触応答性固定層を用いることによって、上記の目的を
達成出来ることを見出した。
【0017】
【課題を解決するための手段】 即ち、本発明によれ
ば、家庭用敷物を床に止着するための滑り止めシートで
あって、基材層と基材層の裏面に設けられた固定層から
なり、基材層の表面には、多数の係合針が立設され、固
定層の裏面は、実質的に非粘着性であり、且つ、接触応
答性を備えていて、止着跡を残さず、容易に繰り返し固
定及び剥離することが可能であることを特徴とする家庭
用敷物滑り止めシートが提供される。このシートの厚さ
は、敷物の美観、及び、踏んだ際の感触を損なわないよ
うに、概ね1mm以下であることが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】 以下に、本発明の家庭用敷物滑
り止めシートについて、実施の形態を具体的に説明する
が、本発明は、これらに限定されて解釈されるものでは
なく、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、当業者
の知識に基づいて、種々の変更、修正、改良を加え得る
ものである。本発明は、家庭用のマット等の敷物類を床
面に固定するために用いられる従来より改善された家庭
用敷物滑り止めシートである。小面積でも十分な滑り止
め能力を有するので、使用時には小片として用いること
が好ましいが、生産時にはシート状であってもロール体
であってもよく、その形態は問わない。尚、生産時には
固定層の基材層とは反対側に剥離ライナーを備え、使用
時に剥離ライナーを外して用いることが好ましい。
【0019】 本発明の家庭用敷物滑り止めシートは、
基材層と固定層の二層構造からなる。基材層は、その表
面、即ち、固定層と接する面とは反対側の面に、係合針
が多数立設されている。係合針の形状は限定されるもの
ではないが、一般に使用される家庭用マット等の敷物に
使用される材料が、化繊、綿、麻等であり、これら繊維
に引っ掛かり易ければよく、例えば、極小さな鉤状若し
くは茸状等の係合針を好適に用いることが出来る。
【0020】 本発明の家庭用敷物滑り止めシートは、
敷物と床との間に敷設され、基材層の表面が敷物の裏面
と接合し、基材層の持つ係合針による表面の凹凸と係合
作用によって、シートと敷物との間の摩擦抵抗を増大さ
せる。即ち、 (a)敷物の裏面に繊維が現れていれば、その繊維と係
合針とが絡み合いシートと敷物との間が固定され、敷物
の裏面に繊維が殆ど露出していなくても、係合針の立設
によってシート表面には凹凸が形成されているので十分
な摩擦力が生じシートと敷物とを固定出来る。
【0021】 固定層は、その裏面に、実質的に粘着性
を持たせずに、しかし、接触応答性を備えるように、エ
ラストマーであるNTA(Non TackyAdhe
sive:非粘着性固定体)を採用している。NTA
は、軽く押圧するだけで、止着面に対して水平方向には
強固なせん断力を生じるが、止着面に対して垂直方向に
は殆ど引き剥がし抵抗を生じない。
【0022】 本発明の主な特徴は、この点にあり、床
と接する面にNTAを用いることによって、 (b)容易に繰り返し、シートと床面を固定及び剥離す
ることが可能となる。長い間使用しても接触応答性が低
下することなく、確実に床面と止着出来る。 (c)べとべとせず、長い間使用して溶出も起こさない
ので、床に止着跡を残さない。 (d)吸着作用による止着ではないので、止着対象とな
る床面の平滑性に厳密さを要求しない。従って、平面の
タイルのみならず、目地の多い小タイルや表面に凸凹の
ある塩化ビニルシート、あるいは、溝のある木質フロー
リング等、対象面を選ばない。
【0023】 NTAとは、アメリカ合衆国特許US5
196266に開示されているように、実質的に表面粘
着性のない接触応答性固定層の別称である。非粘着性と
は、表面のベタツキが殆ど感じられない材料の性質を示
し、接触応答性とは、ある材料の表面に接触すると同時
に粘着性を発現する性質である。NTAは、非粘着性材
料の表面に止着した際に、水平方向に、概ね100kN
/m2程度の強力な摩擦力(せん断力)を生じる。一
方、垂直方向に対しては、90度剥離強度で実質的に約
5kN/m以下である。後述するように材料としては、
ホモポリマー、ランダムコポリマー、ブロックコポリマ
ー、グラフトコポリマー等の高分子材料等が挙げられ
る。
【0024】 従って、本発明の家庭用敷物滑り止めシ
ートを用いた敷物は、家庭内の場所を選ばず望む床にお
いて少し押圧するだけでずれを防止可能であり、場所を
変えたくなったり掃除するときには簡単に持ち上げて移
動することが出来、その際に止着跡が残らないので跡を
消す等の不要な労力が発生しない。又、使用しないとき
に敷物から家庭用敷物滑り止めシートを剥がすことも容
易であり、高価な敷物を汚すこともない。
【0025】 本発明における家庭用敷物滑り止めシー
トにおいては、シートの厚さが略1mm以下であること
が望ましい。シートの厚さが薄ければ、見た目にも好ま
しく、且つ、敷物上を歩行通過した際の足裏感触も違和
感なく良好となる。固定層は、吸着作用による止着を原
理としないので、一定の厚さを必要とせず極薄いNTA
のシートで構成出来、又、基材層は、その係合針が0.
4mm以下の極低い、先が例えば鉤状若しくは茸状の突
起であるシートで構成出来るので、家庭用敷物滑り止め
シートとしての厚さを容易に1mm以下にすることは可
能である。
【0026】 本発明においては、非粘着性のNTAを
固定層に用いているので、固定層側に好ましくは設けら
れる剥離ライナーの固定層と接する表面に、剥離剤処理
を施さなくても構わないが、シリコーン系剥離剤、長鎖
アルキル系剥離剤、フッ素系剥離剤等の剥離剤処理がさ
れていると、固定層と剥離ライナーとの剥離性が更に向
上するため好ましい。
【0027】 以下、本発明の家庭用敷物滑り止めシー
トに関し、図面に基づいて、更に詳細に説明する。図1
は、本発明の家庭用敷物滑り止めシートの一実施例を示
す部分拡大断面図である。図1に示すように、家庭用敷
物滑り止めシート1は、表面に、係合針4が一面に多数
立設された基材層2と、基材層2の裏面に設けられた固
定層3とから構成されており、この家庭用敷物滑り止め
シート1の、固定層3の基材層2側とは反対側の面に
は、好ましくは剥離ライナー(図示しない)が備えられ
る。
【0028】 図1に示すように、この家庭用敷物滑り
止めシート1においては、基材層2の表面にはその全面
に概ね均一に形成された独立した小さな突起である係合
針4を有している。係合針4の大きさや立設密度は限定
されるものではなく、又、形状についても凹凸が形成さ
れループ状の繊維等と絡み易いものであれば、鉤状や図
1に示す茸状、あるいはRのついたフック状等何れであ
ってもよく限定されない。一般に用いられるファスナー
のオス面部を好適に利用することが可能である。
【0029】 基材層2が厚いと、本発明の家庭用敷物
滑り止めシートを付けた敷物が波打ったり凸凹になった
りして美観を損なったり、敷物踏圧時の感触が低下する
ことがあるので、基材層2の厚さは0.8mm以下であ
ることが好ましく、より好ましくは0.6mm以下であ
る。係合針4の高さは限定されないが、基材層2の厚さ
に合わせて、0.4mm以下であることが好ましい。
【0030】 基材層2と固定層3とは、粘着層を介し
て接合されていてもよく、あるいは、基材層2と固定層
3の何れか若しくは両方を加熱して、溶着により接合さ
れていてもよい。固定層の厚さは限定されないが、薄い
ことが好ましく、一般的には0.2mm以下であり、好
ましくは0.1mm程度である。
【0031】 家庭用敷物滑り止めシート1において
は、使用する前には、シート状であってもロール体であ
っても固定層3の基材層2とは反対側の面に剥離ライナ
ーを備える(図示しない)。上記したように、固定層3
はNTAで構成されていて剥離性に優れるので、剥離ラ
イナーに剥離剤処理は施さなくてもよいが、剥離ライナ
ーの表面に、シリコーン系剥離剤による処理等の剥離剤
処理を施せば、固定層3と剥離ライナーとの剥離は、よ
り容易になる。
【0032】 さて、図1に示す家庭用敷物滑り止めシ
ート1の製造方法の一例を以下に示す。基材層2として
微小な茸状の係合針4を多数有するファスナー(オス面
部)を用い、固定層3として後述するような高分子材料
からなるNTAを用いる。この基材層2と固定層3とを
ゴム系の粘着剤層を介して接合して滑り止めシートを得
る。
【0033】 その後、この滑り止めシート1の固定層
3側に、ポリプロピレン、ポリエチレン等のオレフィン
樹脂を、例えば極薄いクラフト紙に極薄く被覆した剥離
ライナーを設ける。シート状であってもロール体であっ
ても流通時には剥離ライナーは有用である。必要なら
ば、グラビアコーター等により、剥離ライナーのオレフ
ィン樹脂の被覆層に、更にシリコーン処理を施してもよ
い。使用時には、剥離ライナーは剥がされる。
【0034】 次に、本発明の家庭用敷物滑り止めシー
トとして、短冊状の小片のシートを用いた場合の敷物の
止着方法について、図5を参照して説明する。図5は、
本発明の家庭用敷物滑り止めシートの使用形態の一実施
例を示す斜視図である。先ず、例えば玄関マット等の敷
物5の裏面に、本発明の家庭用敷物滑り止めシート11
の基材層2が接するように、剥離ライナー6を付けたま
ま、必要数だけ、例えば四隅に一つずつ四つ貼着する。
次いで、それぞれの剥離ライナー6を剥がし、木質フロ
ーリング等の床面の上におき、概略の位置決めを行う。
その後、家庭用敷物滑り止めシート11を貼付した部
分、例えば四隅を、床面に向かって軽く押圧し密着させ
ることにより、敷物5は床面に固定される。このよう
に、短冊状の小片のシートを敷物の四隅に貼着するだけ
で、敷物の滑り止め効果は十分に得られる。従って、本
発明に係る家庭用敷物滑り止めシートは低コストであっ
て、且つ、敷物を固定する作業に要する手間が少なくて
済む。
【0035】 以下、本発明に係る家庭用敷物滑り止め
シートの構成材料について説明する。上記のように、家
庭用敷物滑り止めシートは、基材層と、基材層の裏面に
設けられた固定層とから構成されている。固定層には、
接触応答性によって床面に止着されるようにNTAを用
いる。NTAの種類としては、ホモポリマー、ランダム
コポリマー、ブロックコポリマー、グラフトコポリマー
等の高分子材料等が挙げられる。固定層として有用なポ
リマーの具体例としては、エチレン含有コポリマー、ウ
レタンポリマー、アクリルポリマー、ウレタン−アクリ
ルコポリマー、ブタジエン−アクリルニトリルコポリマ
ー、ブタジエン−アクリルニトリル−イソプレンコポリ
マー等が挙げられる。
【0036】 基材層は、敷物と絡み合って若しくは摩
擦力で、敷物を固定するために用いられ、基材層と敷物
との間において、垂直方向の力で容易に剥がれ、且つ、
水平方向の力には大きな摩擦抵抗を生ずることが可能な
形状であれば、その材料種類は特に限定されない。通
常、ポリプロピレン、ポリエチレン等オレフィン樹脂、
ポリエステル等の熱可塑性プラスチック材料を用いるこ
とが出来る。
【0037】 流通中に有用な家庭用敷物滑り止めシー
トの固定層側に設けられる剥離ライナーは、その材質に
ついては、一般的に粘着テープ等に用いられている剥離
ライナー、剥離紙であればよい。剥離ライナーを備えれ
ば、容易にロール状に製造出来、シート状のものを積層
出来る。より剥がれ易い材料であれば、種類は特に限定
されないが、通常、ポリプロピレン、ポリエチレン等オ
レフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート、塩化ビニ
ル等のプラスチックフィルム、半ざらクラフト紙、クレ
コート紙等の紙、レーヨン、ナイロン、アクリル等の繊
維よりなる織布が用いられる。
【0038】
【実施例】 以下、本発明を実施例に基づいて説明する
が、本発明はこれらの実施例に限られるものではない。
基材層として、厚さ0.6mmの茸状の係合針を一面に
有するオス面ファスナーシート(住友3M社製Recl
osable Fastener CS−200)を使
用し、固定層として、厚さ0.2mmで、ポリエステル
基材の片面にブタジエン−アクリルニトリル層を設け、
他の片面にゴム系粘着剤が塗布された三層からなるNT
Aシート(US3M社製SJ−3101)を使用して、
固定層のゴム系粘着剤側の面に基材層を貼着して、厚さ
0.8mmの家庭用敷物滑り止めシートを作製した。
【0039】 この家庭用敷物滑り止めシートを長さ1
00mm×幅25mmの短冊状に切断して、木質フロー
リングからなる床面にブタジエンアクリルニトリル面が
接するように、又、一辺が90cmの正方形の四隅にシ
ートが配置されるように、貼り付けた。その上から、四
隅が重なるように、敷物として一辺が1mの正方形の綿
製キッチンマットをおいて、敷物の裏面が係合針と十分
に接触するように軽く押しつけた。
【0040】 綿製キッチンマットは十分に固定され、
斜め上から足でずらそうとしても動くことはなかった。
しかしながら、手で上に持ち上げれば、簡単に取り外せ
て移動調整は容易であった。床面として木質フローリン
グの代わりに塩化ビニルシートを用いた場合も同様に良
好な結果が得られた。又、敷物として綿製キッチンマッ
トの代わりに綿製トイレマットを使用した場合にも、床
面が木質フローリングであっても塩化ビニルシートであ
っても、良好な結果が得られた。
【0041】
【発明の効果】 以上説明したように、本発明の家庭用
敷物滑り止めシートによれば、違和感なく敷物と床との
間に設置出来、家庭における様々な床に、簡単に敷物を
止着させることが可能であり、敷物の移動も容易に行え
て、更には、粘着跡が敷物にも床にも残らない。従っ
て、家庭内での転倒事故が起き難くなり、又、敷物は、
常に体裁よく美観を損なわず配置されるといった優れた
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の家庭用敷物滑り止めシートの一実施
例を示す部分拡大断面図である。
【図2】 従来の滑り止め材の使用形態の一例を示す斜
視図である。
【図3】 従来の止着材の使用形態の一例を示す斜視図
である。
【図4】 従来の滑り止めシートの使用形態の一例を示
す側面図である。
【図5】 本発明の家庭用敷物滑り止めシートの使用形
態の一実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…家庭用敷物滑り止めシート、2…基材層、3…固定
層、4…係合針、5…敷物、6…剥離ライナー、11…
家庭用敷物滑り止めシート、21…滑り止め材、22…
敷物、31…支持体、32…微多孔質膜、33…止着
材、34…敷物、41…滑り止め用基布、42…多孔質
吸着フォーム、43…係合針、44…滑り止めシート、
45…敷物、46…床面。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 家庭用敷物を床に止着するための滑り止
    めシートであって、 基材層と前記基材層の裏面に設けられた固定層からな
    り、 前記基材層の表面には、多数の係合針が立設され、 前記固定層の裏面は、実質的に非粘着性であり、且つ、
    接触応答性を備え、 止着跡を残さず、容易に繰り返し固定及び剥離すること
    が可能であることを特徴とする家庭用敷物滑り止めシー
    ト。
  2. 【請求項2】 シートの厚さが略1mm以下である請求
    項1に記載の家庭用敷物滑り止めシート。
JP2001038198A 2001-02-15 2001-02-15 家庭用敷物滑り止めシート Withdrawn JP2002253418A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105078173A (zh) * 2015-08-06 2015-11-25 上海卡比特家饰地毯有限公司 一种二合一地毯
US10557269B2 (en) 2013-11-04 2020-02-11 Steel Grip Samm, Inc. Method for producing an injection molded non-skid safety mat incorporating adhering support portions such as for placement upon a sloping roof

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