JP3118396B2 - 麺類の製造方法 - Google Patents
麺類の製造方法Info
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Description
方法に関する。詳細には、腰があって歯切れの良い、良
好な食感および食味を有し、しかもそのような良好な食
感および食味が長期保存後に一層向上して、厄を起こさ
せた手延べ麺類に匹敵する極めて良好な食感および食味
を有する麺類を、機械製麺などによって簡単にしかも短
期間に製造し得る方法、およびそれにより得られる麺類
に関する。
る主原料に、水および必要に応じて副原料や添加剤を混
合した後、混捏して麺生地を製造し、得られた麺生地を
複合、圧延して麺帯を形成し、それを麺線や麺皮等の各
々の形状とすることによって製造されるが、必要に応じ
て生地熟成、麺帯熟成、麺線熟成を行っている。
による場合でも、手打ち麺や手延べ麺に近い食感、すな
わち腰や弾力性があって且つ歯切れの良い麺類が得られ
るようになっているが、未だ不満足な面があり、食感お
よび食味の一層向上した麺類が求められている。
を加えた小麦粉を混捏して生地をつくり、これを順に展
延−切廻し−巻込み−油返し−こならし−撚延引延−乾
燥−裁断−整束等の極めて複雑で手間のかかる工程を経
て製造されている。そして、そのような複雑な工程を経
て製造された手延べ素麺は、そのまま直ちに出荷される
場合もあるが、直ちに出荷せずに隙間のある木箱などに
詰め、それを多数段重ねて倉庫に貯蔵して高温多湿の梅
雨期を越させて、いわゆる“やく(厄)”を起こさせる
と、塗布した油の油臭が除去され、しかも素麺自体の成
分的な変化が生じて、茹で溶けの少ない、弾力性に富む
歯切れのよい良好な食感および良好な食味を有する素麺
が得られる。このため、厄を起こさせた手延べ素麺はか
なり高価であるにも拘わらず、高い需要を有している。
特に厄を起こさせた手延べ素麺は、上記した製造工程か
らも明らかなように、複雑で手間がかかり、しかも梅雨
期を越させる必要があることから、製造に極めて長い時
間を要する。そのため、厄を起こさせた素麺におけるよ
うな優れた食感および食味を有する麺類を、機械製麺に
よって簡単に且つ短時間で製造し得る方法が従来から求
められてきた。
を続け、機械製麺によって、厄を起こさせた素麺に匹敵
する優れた食感および食味を有する麺類を短時間で簡単
に製造し得る方法を先に開発して出願した(特開平5−
292908号)。本出願人によるこの特開平5−29
2908号の方法は、麺類を製造するに当たり、小麦粉
等の穀粉類に対して0.5〜2重量%の油脂類および5
00〜2000ユニット/(1g穀粉類)のリパーゼを
添加するものであり、この方法による場合は、機械製麺
によって、厄を起こさせた手延べ素麺に匹敵する腰や歯
切れの良さを有する食感および食味の改良された麺類を
簡単に得ることができる。
た上記方法について更に研究を進めた結果、油脂とリパ
ーゼを添加して麺類を製造する本出願人の発明した上記
の特開平5−292908号の方法において、原料の混
捏を減圧下で行うと、その製造直後の麺類の食感や食味
が良好であるばかりでなく、長期保存後もその優れた食
感および食味が低下せずに保たれること、更にはその際
に油脂およびリパーゼを原料中に予め添加しておく代わ
りに、減圧混捏後の生地から得られた麺帯または麺線の
表面を油脂およびリパーゼで処理しても、同様に、経時
劣化のない優れた麺類が得られることを先に見出して出
願した(特開平6−113771号)。
ると麺質全体が硬くなって歯切れが悪くなり、また麺生
地中にリパーゼを直接加えると麺類の製造時に切刃など
に使用される油脂や小麦粉中に元々含まれている油脂に
作用してグルテンの形成を阻害するために麺類の品質が
低下すると従来から考えられてきており、原料の混捏を
減圧下で行うと共に、原料中に油脂およびリパーゼを添
加するか、或いは混捏の麺帯または麺線の表面を油脂お
よびリパーゼで処理すると、時間経過後も良好な食感や
食味がそのまま保たれた麺類が得られるという本発明者
らによる上記の発見は、そのような従来の知見からは全
く予想外のことであった。
製造するために、原料の混捏を減圧下で行う方法も知ら
れているが(特開昭58−190362号公報、特開昭
59−2666号公報、特開昭59−213373号公
報等)、これらの方法は製造直後の麺類の食感の向上を
主として目的としており、減圧下での混捏が油脂および
リパーゼを使用して製造される麺類の経時劣化を防止で
きるということは、従来知られていなかったのであり、
かかる点からも本発明者らによる上記の特開平6−11
3771号の発明は予想外の効果を奏するものであっ
た。
記した特開平5−292908号および特開平6−11
3771号の発明を踏まえて、更に検討を続けてきた。
その結果、原料を減圧下に混捏し、それと共に原料中に
油脂およびリパーゼを含有させておくか、或いは混捏後
の生地より得られた麺帯または麺線の表面を油脂および
リパーゼで処理するに当たって、通常の加水率(穀粉類
の重量に基づいて約30〜40重量%)よりも極めて高
い、45〜60重量%の多加水下に減圧下で混捏を行っ
て麺生地を調製すると、生地中に添加するかまたは麺帯
や麺線に塗布するリパーゼの量を生地の調製に用いる穀
粉類1g当たり2.5〜25ユニットの少割合に低減す
ることができ、しかもそれによって得られる麺類は腰が
あって歯切れが良く、食感および食味に優れ、その上そ
のような良好な食感および食味を有する麺類を所定の期
間保存すると、その食感および食味が一層向上して、厄
を起こさせた手延べ麺類に匹敵する極めて高品質の麺類
が得られることを見出して本発明を完成した。
水、食塩、油脂およびリパーゼを添加して減圧下に混捏
して生地を製造し、以後常法にしたがって麺類を製造す
る方法であって、水および食塩を両者の合計で穀粉類の
重量に基づいて45〜60重量%の割合で添加し、且つ
リパーゼを穀粉類1g当たり2.5〜25ユニットの割
合で添加することを特徴とする麺類の製造方法[以下こ
れを「製麺法(I)」ということがある]。
よび食塩を両者の合計で穀粉類の重量に基づいて45〜
60重量%の割合で添加して減圧下に混捏して生地を製
造した後、該生地から製造した麺帯または麺線の表面
を、麺帯または麺線の製造に用いた穀粉類1g当たり
2.5〜25ユニットのリパーゼおよび油脂で処理する
ことを特徴とする麺類の製造方法[以下これを「製麺法
(II)」ということがある]。また、本発明は、上記の
いずれかの方法により製造される麺類を包含する。
発明では、麺の種類などに応じて、麺類の製造に通常用
いられている穀粉類のいずれもが使用でき、例えば、小
麦粉、米粉、大麦粉、そば粉等の穀粉、コーンスター
チ、馬鈴薯澱粉等の澱粉類、大豆粉等の1種または2種
以上を使用することができる。また、本発明では、前記
した穀粉類と共に、必要に応じて他の副原料や添加剤な
どを使用することができ、それらの配合割合なども特に
制限されない。限定されるものではないが、そのような
他の原料や添加剤の例としては、乳化剤、縮合リン酸
塩、かん水(かん粉)、ビタミン類、ミネラル類、アミ
ノ酸などの栄養強化剤などを挙げることができる。
た製麺原料と共に水、食塩、油脂およびリパーゼを混合
して減圧下に混捏して生地を製造し、また本発明の製麺
法(II)では上記した製麺原料に水および食塩を添加し
て減圧下に混捏して生地を製造するが、いずれの場合
も、生地の製造に用いる穀粉類の重量に基づいて、水お
よび食塩の合計添加量(以下これを「加水率」という)
を45〜60重量%の範囲にすることが必要である。こ
こで、本発明でいう加水率とは、水および食塩の製麺原
料への添加方法や添加時期等の如何にかかわりなく、穀
粉類の重量に対する、生地を製造するために添加される
水および食塩の全合計量の割合を意味する。
1gに対してリパーゼを2.5〜25ユニットの少割合
で添加した場合には腰があって歯切れの良い、良好な食
感および食味を有する麺類が得られず、且つ所定期間保
存しても麺類の品質の一層の向上がなく、そして食感お
よび食味のある程度良好な麺類を得るためには25ユニ
ットを超える多量のリパーゼの添加が必要になり、その
場合にも保存によって麺類の品質が向上しない。一方、
加水率が60重量%を超えると、生地がべとついて腰が
なくなり、混捏作業、麺帯を製造する際の圧延・複合作
業、麺線を製造する際の切断作業や押し出し作業が行い
にくくなり、しかも得られる麺類は腰がなく且つ歯切れ
の悪い、食感および食味に劣ったものとなる。
(II)(以下両者を総称する場合は「本発明の製麺法」
という)では、水および食塩は別々に穀粉類に添加して
もよいが、食塩を水に溶かして食塩水として穀粉類に添
加してもよく、さらに製麺法(I)による場合は水の一部
を用いてリパーゼを分散させて製麺原料や生地に加える
ようにしてもよい。また、本発明の製麺法では、水と食
塩の添加割合は麺類の種類などに応じて変えることがで
きるが、一般には、上記した45〜60重量%の加水率
を維持しながら、食塩水にした時の食塩濃度が8〜15
%になるようにして、水および食塩を添加すると、製麺
時の作業性、得られる麺類の食感、食味、保存後の品質
の向上効果などの点から好ましい。
た量の水および食塩と共に、リパーゼを製麺原料や生地
に添加するが、製麺用の穀粉類1gに対してリパーゼを
2.5〜25ユニットの割合で添加することが必要であ
る。穀粉類1gに対するリパーゼの添加量が2.5ユニ
ット未満であると、腰があって歯切れの良い食感および
食味に優れる麺類が得られなくなり、且つ保存しても品
質の向上が望めない。一方、リパーゼの添加量が製麺用
の穀粉類1gに対して25ユニットを超えると、製造直
後の麺類の食感および食味は良好であるものの、保存後
に麺類の食感および食味が大幅に低下する。
た45〜60重量%の加水率で混捏して得た生地から製
造した麺帯または麺線の表面を、麺帯または麺線の製造
に用いた小麦粉1g当たり2.5〜25ユニットのリパ
ーゼおよび油脂で処理することが必要である。麺帯また
は麺線の処理に用いるリパーゼの量が、麺帯または麺線
の製造に用いた穀粉類1gに対して2.5ユニット未満
であると、腰があって歯切れの良い食感および食味に優
れる麺類が得られなくなり、且つ保存しても品質の向上
が望めない。一方、麺帯または麺線の処理に用いるリパ
ーゼの量が製麺用の穀粉類1gに対して25ユニットを
超えると、製造直後の麺類の食感および食味は良好であ
るものの、保存後に麺類の食感および食味が大幅に低下
する。
(リパーゼの力価)」とは、下記に記載した方法で測定
したものである。リパーゼのユニット(リパーゼの力価)の測定法 :オリ
ーブ油100mlと2%ポリビニルアルコール溶液15
0mlを乳化させ基質とする。基質5mlとマッキルベ
ン緩衝液(pH7.0)4mlおよび酵素液1mlを混
和し37℃で60分間反応させる。反応を停止した後、
0.05NNaOHにて滴定する。上記条件下において
オレイン酸1μmoleに相当する酸を遊離させる活性
を1ユニットとする。
ーゼと共に油脂を添加するか[製麺法(I)]、または生
地から得られた麺帯または麺線の表面をリパーゼおよび
油脂で処理するが[製麺法(II)]、その場合に、油脂
の使用量は、製麺法(I)および製麺法(II)のいずれの
場合も、麺類の製造に用いる穀粉類の重量に基づいて油
脂を0.1〜2重量%の割合で使用するのが好ましく、
0.2〜0.7重量%の割合で使用するのがより好まし
い。油脂の使用量が0.1重量%よりも少ないと厄を起
こした麺におけるような、弾力性に富み、歯切れの良
い、食感および食味の良好な麺類が得られにくくなり、
一方2重量%よりも多いと麺類に油臭が強く残る。
よびリパーゼの添加は、麺生地の混捏が終了する前であ
ればどの時点で行ってもよく、例えば原料粉への加水
前、加水時、または加水後の生地の混捏時に添加するこ
とができる。その際に、油脂とリパーゼとは、同時に添
加してもまたは逐次に添加してもよい。特に、リパーゼ
を水に予め分散または溶解させた状態にして原料粉やあ
る程度混捏した生地に添加するのが、生地中に均一に分
散させることができ望ましい。そのうちでも、加える水
を食塩水とする場合は、加える水を二つに分けて、一方
を油脂を分散させた食塩水とし、もう一方をリパーゼを
溶かした水として、これらを同時または別々に添加する
方法が、リパーゼを失活させず、また油脂が予め分解を
受けないという点から好ましい。混捏時の減圧状態を良
好に保つ点からは、穀粉類などの原料を混捏装置に仕込
む前また仕込んだ直後に、原料中に油脂およびリパーゼ
を添加するのが好ましい。
よびリパーゼによる麺帯または麺線表面の処理は、リパ
ーゼを油脂中に分散させ、場合によりそれをエタノール
などの食品に使用可能な溶媒で更に希釈して、麺帯また
は麺線表面に塗布、噴霧などの適当な方法で行うとよ
い。
に制限されず、いずれのものも使用できるが、例えばリ
ゾープス属等の微生物由来のものが、安定性、入手のし
易さ等の点から好ましく、そのようなリパーゼは「リリ
パーゼ」[長瀬産業(株)製]等として容易に入手可能
である。また、本発明の製麺法で使用する油脂の種類と
しては、例えばサラダ油、綿実油、大豆白絞油等の植物
油を挙げることができ、そのうちでもサラダ油が油臭が
少ないので好ましい。
混捏を減圧下で行う。その際の減圧の程度は、麺の種
類、使用する原材料の種類や配合組成、加水量などに応
じて変化調節することができるが、一般に常圧(760
mmHg)から400mmHg以上減圧しておくのが、
粘弾性が高く歯ごたえのよい麺類を製造する上で好まし
く、特に常圧から600mmHg以上減圧するのが好ま
しい。
他の混捏条件などは、麺原料の混捏を減圧下で行うとい
う条件を守る限り特に限定されず、製造を目的とする麺
類の種類などに応じて、通常使用されている方法および
装置、条件などのいずれもが採用できる。混捏装置とし
ては、減圧吸引手段を備え混捏域を上記したような減圧
条件下に保持できるものを使用するのがよい。
を用いて、常法により複合、圧延、切断(切出し)など
を行ってまたは麺線押出しを行って、麺類を製造する。
その際に、生地熟成、麺帯熟成、麺線熟成を行うのが望
ましい。また、熟成や圧延処理は常圧下で行っても、ま
たは減圧下で行ってもよい。混捏と共に熟成や圧延をも
減圧下で行うと、麺類の粘弾性がより高くなり、歯ごた
えの一層良好な麺類を製造することができる。混捏と共
に圧延をも減圧下で行う場合は、例えば本出願人自身の
出願に係る特開昭60−244269号公報に記載され
ている方法や装置を使用することができる。麺生地の熟
成を行う場合は、一般に約20〜35℃で所定時間(通
常0.5〜1.5時間)行うのがよい。また減圧下で混
捏した麺生地をパスタ押出機等の押出機に入れて脱気
し、これを麺帯に押し出し、更に必要に応じて熟成、圧
延を行うと粘弾性や歯ごたえの一層良好な麺類を製造す
ることができる。
や麦、そうめん、そば、中華めん、麺皮類(ギョウザや
シュウマイの皮等)などの麺類を製造することができ、
それらの麺類は生麺、茹麺、蒸麺、半乾燥麺、乾燥麺、
冷凍麺などの任意の形態で流通販売することができる。
が、本発明はそれらの例に限定されない。以下の実施例
および比較例において用いたリパーゼのユニット(力
価)は上記した方法で測定した。
サラダ油2gおよび水300gを加えて予備混練した
後、リパーゼ[長瀬産業(株)製「リリパーゼA−1
0」;力価=酵素1g当たり1000000ユニット]
の2500ユニット(2.5ユニット/小麦粉1g)を
水100gに予め分散させたものを加え、これを常圧か
ら600mmHg減圧した条件下に保たれたミキサー
(トーキョーメンキ社製)に入れて10分間混捏し(生
地製造時の加水率45重量%)、混捏生地をミキサーよ
り取り出して室温(27℃)で1時間寝かせて生地熟成
した。次いで、前記で得られた生地を複合後、段階的に
圧延ロールで最終的な厚さが約1.0mmになるまで圧
延して麺帯を製造し、#30番切刃で切り出した。その
結果得られた麺を常法により乾燥して乾麺(そうめん;
水分含量14.0%)を得た。
gをその製造直後に沸騰水1リットル中に入れて可食状
態になるまで2分間茹でて、いずれも茹で歩留り280
%の茹麺を得た。得られた茹麺の品質を下記の表1に示
した評価基準に従って10名のパネラーによって評価し
てもらってその平均値を採ったところ、下記の表2に示
すとおりであった。
を温度30℃、湿度60%の条件下にそれぞれ1.5ケ
月および3ケ月保存した後に、その100gを上記
(2)と同様にして茹でて、得られた茹麺の食感および
食味を上記と同様にして10名のパネラーに評価しても
らってその平均値を採ったところ、下記の表2に示すと
おりであった。
を25000ユニット(25ユニット/小麦粉1g)に
変えた以外は、実施例1の(1)と全く同様にして、減
圧下における混捏、生地熟成、複合・圧延および麺線へ
の切り出しを行って、乾麺(そうめん;水分含量14.
0%)を製造した。 (2) 上記(1)で得られた乾麺を用いて、実施例1
の(2)および(3)と同様にして茹麺の品質の評価を
行ったところ、下記の表2に示すとおりであった。
る水の量を400gに変えて生地製造時の加水率を55
重量%にし且つリパーゼの添加量を10000ユニット
(10ユニット/小麦粉1g)に変えた以外は、実施例
1の(1)と全く同様にして、減圧下における混捏、生
地熟成、複合・圧延および麺線への切り出しを行って、
乾麺(そうめん;水分含量14.0%)を製造した。 (2) 上記(1)で得られた乾麺を用いて、実施例1
の(2)および(3)と同様にして茹麺の品質の評価を
行ったところ、下記の表2に示すとおりであった。
を450gに変えて生地製造時の加水率を60重量%と
した以外は実施例1の(1)と全く同様にして、減圧下
における混捏、生地熟成、複合・圧延および麺線への切
り出しを行って、乾麺(そうめん;水分含量14.0
%)を製造した。 (2) 上記(1)で得られた乾麺を用いて、実施例1
の(2)および(3)と同様にして茹麺の品質の評価を
行ったところ下記の表2に示すとおりであった。
る水の量を450gに変えて生地製造時の加水率を60
重量%にし且つリパーゼの添加量を25000ユニット
(25ユニット/小麦粉1g)に変えた以外は、実施例
1の(1)と全く同様にして、減圧下における混捏、生
地熟成、複合・圧延および麺線への切り出しを行って、
乾麺(そうめん;水分含量14.0%)を製造した。 (2) 上記(1)で得られた乾麺を用いて、実施例1
の(2)および(3)と同様にして茹麺の品質の評価を
行ったところ下記の表2に示すとおりであった。
る水の量を200gに変えて生地製造時の加水率を35
重量%にし且つリパーゼの添加量を50000ユニット
(50ユニット/小麦粉1g)に変えた以外は、実施例
1の(1)と全く同様にして、減圧下における混捏、生
地熟成、複合・圧延および麺線への切り出しを行って、
乾麺(そうめん;水分含量14.0%)を製造した(特
開平6−113771号に記載の方法)。 (2) 上記(1)で得られた乾麺を用いて、実施例1
の(2)および(3)と同様にして茹麺の品質の評価を
行ったところ、下記の表2に示すとおりであった。
を250gに変えて生地製造時の加水率を40重量%と
した以外は実施例1の(1)と全く同様にして、減圧下
における混捏、生地熟成、複合・圧延および麺線への切
り出しを行って、乾麺(そうめん;水分含量14.0
%)を製造した。 (2) 上記(1)で得られた乾麺を用いて、実施例1
の(2)および(3)と同様にして茹麺の品質の評価を
行ったところ下記の表2に示すとおりであった。
2000ユニット(2.0ユニット/小麦粉1g)に変
えた以外は、実施例1の(1)と全く同様にして、減圧
下における混捏、生地熟成、複合・圧延および麺線への
切り出しを行って、乾麺(そうめん;水分含量14.0
%)を製造した。 (2) 上記(1)で得られた乾麺を用いて、実施例1
の(2)および(3)と同様にして茹麺の品質の評価を
行ったところ下記の表2に示すとおりであった。
30000ユニット(30ユニット/小麦粉1g)に変
えた以外は、実施例1の(1)と全く同様にして、減圧
下における混捏、生地熟成、複合・圧延および麺線への
切り出しを行って、乾麺(そうめん;水分含量14.0
%)を製造した。 (2) 上記(1)で得られた乾麺を用いて、実施例1
の(2)および(3)と同様にして茹麺の品質の評価を
行ったところ下記の表2に示すとおりであった。
50000ユニット(50ユニット/小麦粉1g)に変
えた以外は、実施例1の(1)と全く同様にして、減圧
下における混捏、生地熟成、複合・圧延および麺線への
切り出しを行って、乾麺(そうめん;水分含量14.0
%)を製造した。 (2) 上記(1)で得られた乾麺を用いて、実施例1
の(2)および(3)と同様にして茹麺の品質の評価を
行ったところ下記の表2に示すとおりであった。
る水の量を450gに変えて生地製造時の加水率を60
重量%にし且つリパーゼの添加量を2000ユニット
(2.0ユニット/小麦粉1g)に変えた以外は、実施
例1の(1)と全く同様にして、減圧下における混捏、
生地熟成、複合・圧延および麺線への切り出しを行っ
て、乾麺(そうめん;水分含量14.0%)を製造し
た。 (2) 上記(1)で得られた乾麺を用いて、実施例1
の(2)および(3)と同様にして茹麺の品質の評価を
行ったところ、下記の表2に示すとおりであった。
る水の量を450gに変えて生地製造時の加水率を60
重量%にし且つリパーゼの添加量を30000ユニット
(30ユニット/小麦粉1g)に変えた以外は、実施例
1の(1)と全く同様にして、減圧下における混捏、生
地熟成、複合・圧延および麺線への切り出しを行って、
乾麺(そうめん;水分含量14.0%)を製造した。 (2) 上記(1)で得られた乾麺を用いて、実施例1
の(2)および(3)と同様にして茹麺の品質の評価を
行ったところ下記の表2に示すとおりであった。
る水の量を500gに変えて生地製造時の加水率を65
重量%にした以外は、実施例1の(1)と全く同様にし
て、減圧下における混捏、生地熟成、複合・圧延および
麺線への切り出しを行って、乾麺(そうめん;水分含量
14.0%)を製造した。 (2) 上記(1)で得られた乾麺を用いて、実施例1
の(2)および(3)と同様にして茹麺の品質の評価を
行ったところ下記の表2に示すとおりであった。
を用い且つ減圧下で混捏を行って麺生地を製造するに当
たって、生地製造時の加水率を45〜60重量%の範囲
にし且つリパーゼの添加量を2.5〜25ユニット/1
g小麦粉の範囲としている実施例1〜5の場合は、硬さ
が適度で粘弾性に富んだ食感および食味の極めて良好な
麺が得られること、そしてそのような良好な食感および
食味が1.5ケ月後および3ケ月保存後に一層向上し、
厄を起こさせた手延べ素麺に匹敵するものとなっている
ことがわかる。
地の製造時の加水率が45重量%未満であると、少量
(2.5ユニット/1g小麦粉)のリパーゼの使用で
は、得られる麺類は、製造直後並びに1.5ケ月および
3ケ月保存後のいずれの場合にも、実施例で得られる麺
類に比べて硬さ、粘弾性および食味に劣っていることが
わかる。また、比較例2および比較例5の結果からは、
加水率が45重量%または60重量%であって本発明の
範囲内であっても、リパーゼの添加量が2.5U/g未
満(2.0U/g)であって本発明の範囲から外れる場
合は、得られる麺類は、製造直後並びに1.5ケ月およ
び3ケ月保存後のいずれの場合にも、実施例で得られる
麺類に比べて、硬さ、粘弾性および食味のすべてが劣っ
ていることがわかる。
の結果からは、加水率が45重量%または60重量%で
あって本発明の範囲内であっても、リパーゼの添加量が
25U/gを超えていて本発明の範囲から外れる場合
は、得られる麺類は、製造直後並びに1.5ケ月および
3ケ月保存後のいずれの場合にも、実施例で得られる麺
類に比べて、硬さ、粘弾性および食味のすべてが劣って
おり、しかも1.5ケ月および3ケ月保存後に麺類の品
質が大きく低下することがわかる。そして、比較例6の
結果からは、加水率が60重量%を超えていて(加水率
65重量%)本発明の範囲から外れる場合は、リパーゼ
の添加量が本発明の範囲内であっても、得られる麺類
は、製造直後並びに1.5ケ月および3ケ月保存後のい
ずれの場合にも、実施例で得られる麺類に比べて、硬
さ、粘弾性および食味のすべてが劣っていることがわか
る。
に適度の硬さを有し且つ粘弾性に富み、腰があって歯切
れの良い、厄を起こさせた手延べ麺類に匹敵する良好な
食感および食味を有する麺類を機械製麺などによって極
めて簡単に製造することができ、しかもそのような優れ
た食感および食味は、本発明の方法で得られる麺類を所
定期間、好ましくは1ケ月以上保存することによって一
層向上し、極めて高品質の麺類が得られる。
Claims (3)
- 【請求項1】 穀粉類に対して、水、食塩、油脂および
リパーゼを添加して減圧下に混捏して生地を製造し、以
後常法にしたがって麺類を製造する方法であって、水お
よび食塩を両者の合計で穀粉類の重量に基づいて45〜
60重量%の割合で添加し、且つリパーゼを穀粉類1g
当たり2.5〜25ユニットの割合で添加することを特
徴とする麺類の製造方法。 - 【請求項2】 穀粉類に対して、水および食塩を両者の
合計で穀粉類の重量に基づいて45〜60重量%の割合
で添加して減圧下に混捏して生地を製造した後、該生地
から製造した麺帯または麺線の表面を、麺帯または麺線
の製造に用いた穀粉類1g当たり2.5〜25ユニット
のリパーゼおよび油脂で処理することを特徴とする麺類
の製造方法。 - 【請求項3】 請求項1または2の方法により製造され
る麺類。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07250087A JP3118396B2 (ja) | 1995-09-05 | 1995-09-05 | 麺類の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07250087A JP3118396B2 (ja) | 1995-09-05 | 1995-09-05 | 麺類の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0970269A JPH0970269A (ja) | 1997-03-18 |
JP3118396B2 true JP3118396B2 (ja) | 2000-12-18 |
Family
ID=17202622
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP07250087A Expired - Lifetime JP3118396B2 (ja) | 1995-09-05 | 1995-09-05 | 麺類の製造方法 |
Country Status (1)
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KR100487853B1 (ko) * | 2001-07-03 | 2005-05-04 | 주식회사농심 | 감압믹서를 이용한 유탕면류의 제조방법 |
KR100916923B1 (ko) * | 2008-11-25 | 2009-09-15 | 주식회사 삼립식품 | 표백 면류의 제조 방법 |
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-
1995
- 1995-09-05 JP JP07250087A patent/JP3118396B2/ja not_active Expired - Lifetime
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