JP3118143B2 - アゼチジノン化合物の新規な製法およびその新規原料化合物 - Google Patents
アゼチジノン化合物の新規な製法およびその新規原料化合物Info
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Description
−メチルカルバペネム誘導体の合成中間体として有用な
アゼチジノン化合物の新規な製法およびその新規原料化
合物に関する。
ラム陽性、グラム陰性菌を含む広範囲の病原菌に対して
優れた抗菌作用を示し、特にセフェム耐性菌に対しても
強い抗菌力を示し、かつ生体内での安定性等にも優れて
いることから抗菌剤として注目されている。
成法としては種々の方法が知られているが、特に一般式
アルキル基を表す)で示される4位側鎖の1'位にβ−メ
チル基を有するアゼチジノン化合物は、特に重要な合成
中間体であり、4位の酢酸残基に存在する1'位の水素
原子を強力な塩基で引き抜いたのち、メチル基を導入す
る方法で合成されていた[ヘテロサイクルズ(Heterocyc
les)21,29(1984)]。しかしながら、この方法で
は4位側鎖の1'位がβ配位を有する化合物を立体選択
的に製造することが困難であり、そのため、種々の方法
が提案されている。
アゼチジノン化合物とある種のプロピオン酸イミドとを
ある種の塩基とルイス酸との複合試薬、例えば、スズト
リフレート−エチルピペリジン−臭化亜鉛、ジエチルボ
ラントリフレート−ジイソプルピルエチルアミン−臭化
亜鉛等の存在下に反応させる方法を提案している[L.
M.Fuentes et al.,J.Am.Chem.Soc.,108,46
75(1986)]。同様の方法は長尾らによっても提案
されている[Y.Nagao et al.,J.Am.Chem.Soc.,1
08,4673(1986)]。また、4−アセトキシアゼ
チジノン化合物とプロピオン酸チオールエステルあるい
はプロピオン酸エステルとを塩基とルイス酸との複合試
薬の存在下に反応させる方法も提案されている[C.U.
Kim et al.,Tetrahedron Lett.,28,507(197
8),A.Martel et al.,Can.J.Chem.,66,153
7(1988)、およびM.Endo,Can.J.Chem.,65,
2140(1987)]。
の方法ではいずれも塩基とルイス酸との複合試薬の使用
が必須であり、しかも望ましくない1'位がα配位であ
る化合物が副生し、所望の1'−β体の純度においてな
お充分とは言い難い。本発明者らは、上記従来公知の本
発明における難点を解消し、所望の1'−β配位を有す
るカルバペネム系抗菌剤の合成中間体を選択的に得る方
法を見いだすべく種々研究を重ねた結果、上記公知方法
におけるようなルイス酸を使用することなく、一定の塩
基の存在下で反応させるだけで所望の1'−β配位体を
選択的に製造する方法を見いだした。
化合物と特定のアルカン酸アミド化合物とをルイス酸を
使用することなく、塩基の存在下に反応させることによ
り所望の1'−β配位アゼチジノン化合物を立体選択的
に製造する新規な方法を提供するものである。
びR3は隣接する窒素原子とともに複素環基を形成する)
で示されるアルカン酸アミド化合物と一般式[II]
アルキル基、L1は脱離基を表す)で示される化合物とを
塩基の存在下に反応させることを特徴とする一般式[I
II]
合物の製法を提供するものである。
Xは酸素原子または硫黄原子、Yは酸素原子、硫黄原
子、保護されていてもよいイミノ基またはメチレン基、
Z1およびZ2は同一または異なって水素原子、置換基を
有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよ
いシクロアルキル基、アリール基もしくはアラルキル基
を表すか、または互いに末端で結合して置換基を有して
いてもよい炭素数4〜7のアルキレン基を形成し、R1
は前記と同じ)で示される新規化合物をも提供するもの
である。
されるアルカン酸アミド化合物における式−N(R2)(R
3)で示される基の複素環基としては、窒素原子のみ、あ
るいは窒素原子に加えて酸素原子あるいは硫黄原子を含
む5もしくは6員環複素環基が含まれ、例えば、特開昭
63−10765号、特開昭62−252786号、特
開昭63−284176号、特開平2−292269
号、特開平2−788号、特開昭61−275267
号、特開昭62−169781号、特開昭62−773
84号、特開昭63−170377号、特開昭62−2
46550号、特開平6−65195号等に記載された
基、即ち一般式
酸素原子、硫黄原子、メチレン基あるいはアルキル基ま
たはアリール基で置換されたイミノ基を示し、R11、R
12、R13およびR14は同一でも異なっていてもよく、水
素原子、C1〜C5の低級アルキル基、シアノ基、アルコ
キシカルボニル基、アラルキル基、またはアリール基を
示すか、R11とR12が一緒になってC2〜C6のアルキレ
ン鎖を示し、同時にあるいは別個にR13とR14が一緒に
なってC2〜C6のアルキレン鎖を示すか、あるいは
R11、R12、R13およびR14は隣接する2個の炭素原子
と一緒になって置換基を有していてもよい芳香環式基を
形成する)で示される基があげられる。
303662号、特願平5−111460号、特願平5
−283148号等に記載の基、即ち、一般式
記環Bと同じ置換基を有していてもよいベンゼン環を表
すか、または酸素原子、硫黄原子および窒素原子から選
ばれる複素原子1〜4個を有する置換または非置換複素
環を表す)で示される基、または
あげられる。
場合の好ましい具体例としては、下記の式
る。
基としては、例えば、ハロゲン原子、低級アルキル基、
低級アルコキシ基、アリール基が好適にあげられ、これ
ら置換基は同一または異なって1〜4個環Aまたは環B
上に置換していてもよい。また、R4で示される基とし
ては、保護されていてもよい1−ヒドロキシエチル基が
好適にあげられ、ヒドロキシル基の保護基としては、常
法により容易に除去しうる基をいずれも用いることがで
きる。かかるヒドロキシル基の保護基の具体例として
は、例えば、低級アルコキシカルボニル基、ハロゲノ低
級アルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換フェニ
ル低級アルキル基(例えば、ニトロ基または低級アルコ
キシ基で置換されていてもよいベンジル基)、トリ低級
アルキルシリル基、置換もしくは非置換フェニル低級ア
ルコキシカルボニル基(例えば、ニトロ基または低級ア
ルコキシ基で置換されていてもよいベンジルオキシカル
ボニル基)等があげられる。
おけるアルキル基としては、炭素数1〜20のものがあ
げられるが、炭素数1〜15のものが好ましく、シクロ
アルキル基としては、炭素数4〜7のものがあげられ、
アリール基としては、置換または非置換フェニル基があ
げられ、さらにアラルキル基としては、置換または非置
換のフェニル基で置換された低級アルキル基があげられ
る。アルキル基およびシクロアルキル基の置換基ならび
にアリール基およびアラルキル基のフェニル基上の置換
基としては、例えば低級アルコキシ基、ハロゲン原子、
保護されていてもよいアミノ基を好適にあげることがで
きる。またアミノ基の保護基およびYにおけるイミノ基
の保護基としては、ペプチド化学等でアミノ基の保護基
として通常用いられるもの、例えば低級アルキル基、ア
シル基(例えば、低級アルカノイル基、低級アルコキシ
カルボニル基、置換もしくは非置換フェニルカルボニル
基または置換もしくは非置換フェニル低級アルコキシカ
ルボニル基)を好適に用いることができる。
A]で示される化合物は新規化合物であり、そのアミド
部分(以下、サポーティング・グループという)がベンゼ
ン環が縮合した6員複素環基であるのに対し、従来既知
のサポーティング・グループがチアゾリジンまたはオキ
サゾリジンの如き5員複素環基である点で、既知のもの
と構造上全く異なるものである。本発明の化合物[I−
A]においては、このサポーティング・グループは、少
なくとも式
ればよく、したがって、環Bおよび/またはYが置換基
を有する場合、当該置換基は反応に関与しないものであ
れば、いずれも使用できる。しかしながら、化合物[I
−A]のうち、環Bが非置換ベンゼン環であり、Xおよ
びYがともに酸素原子であり、Z1およびZ2が置換基を
有していてもよいアルキル基、または互いに末端で結合
して炭素数4〜7の非置換アルキレン基を形成する化合
物がとりわけ好ましい。
[II]とを反応させて化合物[III]に導く反応におい
て用いられる塩基としては通常の有機または無機塩基が
含まれるが、強塩基が好ましい。また、好ましい強塩基
としては、アルカン酸アミド[I]のα位から水素原子を
引き抜いてエノレートを形成しうるに充分な塩基性を有
する塩基が、より好ましい強塩基としては、pKb<−
10の塩基が挙げられる。好ましい強塩基と例として
は、アミン類のアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属
塩(例えば、アルカリ金属ビス(トリ低級アルキルシリ
ル)アミド)、あるいはアルコールのアルカリ金属塩また
はアルカリ土類金属塩があげられ、より具体的には、リ
チウムビス(トリメチルシリル)アミド、ナトリウムビス
(トリメチルシリル)アミド、カリウムビス(トリメチル
シリル)アミド、リチウムジイソプロピルアミド、ナト
リウムアミド、ナトリウムメチラート、ナトリウムエチ
ラート、カリウム第三級ブチラート等が例示される。
[II]との反応は、例えば、テトラヒドロフラン、ジエ
チルエーテル、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジイソ
プロピルエーテル等のエーテル類、トルエン、キシレン
等の芳香族炭化水素などの適当な不活性溶媒中で実施す
るのが好ましく、特にテトラヒドロフラン中で実施する
のが好ましい。また化合物[II]における脱離基L1と
しては、アルカン酸アミド化合物[I]との反応で容易に
脱離しうる慣用の脱離基をいずれも用いることができ、
例えば、アシルオキシ基、低級アルキルスルホニルオキ
シ基、アリールスルホニルオキシ基、低級アルキルスル
ホニル基、アリールスルホニル基、アリールチオ基、ハ
ロゲン原子等があげられるが、特にアシルオキシ基が好
ましい。
化合物[II]1モルに対して、1〜1.5モル、とりわ
け1.1〜1.3モルであるのが好ましく、また、塩基の
使用量は、化合物[II]1モルに対して、1〜2モル、
とりわけ1.2〜1.5モルであるのが好ましい。本反応
は通常、−80〜10℃、好ましくは−60〜−30℃
で実施する。
アミド化合物[I]は、一般式[IV]
一般式[V]
反応性誘導体とを反応させることにより製造することが
できる。なお、この反応により新規化合物[I−A]を製
造する場合は、化合物[IV]としては、一般式[IV−
1]
物が用いられる。
当な溶媒中、脱水剤の存在下に実施することができる。
脱水剤としては、例えば、カルボニルジイミダゾール、
ジシクロヘキシルカルボジイミド、N−ヒドロキシスク
シンイミド、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール等を、
溶媒としてはエーテル、塩化メチレン、テトラヒドロフ
ラン、アセトニトリル等を好適に用いることができる。
本反応は−30〜70℃、とりわけ0〜30℃で好適に
進行する。
との反応は、適当な溶媒中、脱酸剤の存在下または非存
在下に実施することができる。反応性誘導体としては、
酸ハライド、酸無水物を好適に用いることができ,脱酸
剤としては、水素化アルカリ金属、アルカリ金属、低級
アルキルおよびアリールリチウム化合物、ピリジン、ジ
低級アルキルアニリン、トリ低級アルキルアミン等の有
機塩基を用いることができる。溶媒としては、テトラヒ
ドロフラン、ジエチルエーテル、ベンゼン、トルエン、
ジクロロメタン、クロロホルム等を好適に用いることが
できる。本反応は通常、−80℃〜50℃、好ましくは
−20〜30℃で行われる。
ン化合物[III]は、加水分解することにより、カルバ
ペネム化合物の合成中間体として有用な一般式
カン酸化合物[VI]へと変換することができる。
ことができるが、適当な溶媒中、過酸化水素と水酸化ア
ルカリ金属の存在下で実施するのが好ましい。溶媒とし
ては、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジメチルホル
ムアミド、メタノール等の有機溶媒と水との混合溶媒が
あげられ、とりわけテトラヒドロフランと水との混合溶
媒が好ましく、また、水酸化アルカリ金属としては、水
酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が
あげられ、とりわけ水酸化リチウムが好ましい。また、
過酸化水素の使用量はアゼチジノン化合物[III]1モ
ルに対して1〜10モル、とりわけ6〜8モルであるの
が好ましく、また、水酸化アルカリ金属の使用量はアゼ
チジノン化合物[III]1モルに対して1〜5モル、と
りわけ2〜3モルであるのが好ましい。本反応は−10
℃〜30℃、とりわけ−5℃〜5℃で実施するのが好ま
しい。
下のようにして所望の1β−メチルカルバペネム系抗菌
剤に適宜変換することができる。すなわち、アゼチジノ
ン化合物[III]と一般式[VII]
基を表す)で示される酢酸化合物とを反応させ、得られ
る一般式[VIII]
ノン化合物またはその塩を分子内閉環させたのち、得ら
れる分子内閉環体をエステル化反応させて一般式[IX]
記号は前記と同じ)で示される1β−メチル−2−オキ
シカルバペネム誘導体を得、ついで一般式[X]
またはその塩と反応させ、さらにR4が保護されたヒド
ロキシ置換低級アルキル基であるか、および/またはR
5がエステル残基である場合には所望により当該ヒドロ
キシ置換低級アルキル基の保護基および/またはエステ
ル残基を除去することにより、一般式[XI]
級アルキル基、R51は水素原子またはエステル残基を表
し、他の記号は前記と同じ)で示される1β−メチルカ
ルバペネム誘導体へと変換することができる。
ン化合物[VIII]および1β−メチル−2−オキシカ
ルバペネム誘導体[IX]におけるR5および1β−メチ
ルカルバペネム誘導体[XI]におけるR51のエステル残
基の例としては、生体内で代謝を受け加水分解されるエ
ステル残基か、あるいはカルボキシル基の保護基となり
うるエステル残基があげられる。
ル残基としては、例えば、式−Q−OCOR7、−Q−
OCO2R7または−Q−O−R7(但し、Qは低級アルキ
レン基、R7は低級アルキル基、シクロアルキル基、低
級アルケノイル基、低級アルコキシ低級アルキル基、低
級アルカノイルオキシ低級アルキル基を表す)で示され
る基があげられる。
アルカノイルオキシ低級アルキル基、シクロアルキルカ
ルボニルオキシ低級アルキル基、低級アルケノイルオキ
シ低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルカノイルオ
キシ低級アルキル基、低級アルカノイルオキシ低級アル
コキシ低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルキル
基、低級アルコキシ低級アルコキシ低級アルキル基、低
級アルコキシカルボニルオキシ低級アルキル基、低級ア
ルコキシ低級アルコキシカルボニルオキシ低級アルキル
基があげられる。
エステル残基としては、常法により容易に除去しうる基
をいずれも用いることができる。かかるカルボキシル基
の保護基となりうるエステル残基の具体例としては、例
えば、低級アルキル基、低級アルケニル基、ハロゲノ低
級アルキル基、ニトロベンジル基、低級アルコキシベン
ジル基、ベンズヒドリル基があげられる。
水酸基としては、例えば、式:−OP(O)(OR0)2[但
し、R0はアリール基または低級アルキル基を表す]で示
されるジアリールホスホリルオキシ基(例えば、ジフェ
ニルホスホリルオキシ基等)またはジ低級アルキルホス
ホリルオキシ基、メタンスルホニルオキシ基、エタンス
ルホニルオキシ基、トリフルオロメタンスルホニルオキ
シ基の如き非置換もしくは置換低級アルキルスルホニル
オキシ基、ベンゼンスルホニルオキシ基、トルエンスル
ホニルオキシ基等の非置換もしくは置換アリールスルホ
ニルオキシ基、アセトキシ基等の低級アルカノイルオキ
シ基またはベンゾイルオキシ基等のアリールカルボニル
オキシ基等があげられる。また、これらの基のうち、と
りわけジアリールホスホリルオキシ基、ジ低級アルキル
ホスホリルオキシ基、非置換もしくは置換低級アルキル
スルホニルオキシ基、非置換もしくは置換アリールスル
ホニルオキシ基等の活性エステル化された水酸基が好ま
しい。
ルバペネム誘導体[XI]において、R6で示される有機
基としては、既知カルバペネム系抗菌剤で使用されてい
る基をいずれも用いることができ、例えば、特開昭61
−18779号、特開昭60−202886号、特開昭
61−5081号、特開平2−49783号、米国特許
第4194047号、特開平4−279588号等に記
載の既知カルバペネム系抗菌剤で使用されている基をい
ずれも用いることができる。かかる基の例としては、例
えば、低級アルキル基、シクロアルキル基、6〜8員ア
リール基、4〜8員脂肪族複素環式基、4〜8員芳香族
複素環式基等があげられる。さらにこれらの基は1以上
の置換基を有していてもよく、このような置換基として
は、例えば、低級アルキル基、水酸基、低級アルコキシ
基、低級アルキルアミノ基、メルカプト基、低級アルキ
ルチオ基、アミジノ基、グアニジノ基、カルバモイル
基、チオカルバモイル基、スルファモイル基、シアノ
基、カルボキシル基、低級アルコキシカルボニル基、ア
ラルキルオキシカルボニル基、オキソ基、ハロゲノ基、
シクロアルキル基、6〜8員アリール基、4〜8員脂肪
族複素環式基、4〜8員芳香族複素環式基等があげられ
る。
[VII]との反応は、適当な溶媒中、塩基の存在下に実
施することができる。脱離基(L2)としては、ハロゲン
原子、アシルオキシ基などをあげることができ、また塩
基としては、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデ
カ−7−エン等の有機塩基、水素化アルカリ金属、水酸
化アルカリ金属、炭酸アルカリ金属等のアルカリ金属化
合物、ソジウムアミド、リチウムジイソプロピルアミ
ド、ソジウムビス(トリメチルシリル)アミド等のアミン
類の金属塩などをあげることができる。溶媒としては、
不活性溶媒、例えばテトラヒドロフラン、ベンゼン、ジ
クロロメタンなどを用いることができる。本反応は、−
50〜−20℃で好適に実施することができる。
分子内閉環反応は、塩基の存在下に実施することができ
る。塩基としては、例えば、ソジウムビス(トリメチル
シリル)アミド、リチウムビス(トリメチルシリル)アミ
ド等のアミン類の金属塩、第三級ブトキシカリウム等の
アルコールの金属塩、水素化ナトリウム等の水素化アル
カリ金属等があげられる。また、その使用量は、化合物
[VIII]1モルに対して1.0〜3.0モル、とりわ
け、2.0〜2.5モルであるのが好ましい。また、溶媒
としては、例えば、テトラヒドロフラン、エチレングリ
コールジメチルエーテル、ジオキサン、トルエン、ジエ
チルエーテル、ベンゼン等があげられる。本反応は、冷
却〜室温下、例えば−78℃〜50℃、とりわけ−60
℃〜10℃で好適に実施できる。
I]
内閉環体が生成すると推定される。かくして得られた分
子内閉環体は、単離してもよく、また単離することなく
ひきつづきエステル化反応に付すこともできるが、とり
わけ単離せずに同一溶媒中で連続的にエステル化反応を
実施するのが好ましい。
子内閉環体を水酸基のエステル化剤と反応させることに
より実施することができる。水酸基のエステル化剤とし
ては、例えば、リン酸ジフェニル等の如きリン酸ジアリ
ール、リン酸ジエチル等の如きリン酸ジ低級アルキル、
メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トリフルオロメ
タンスルホン酸等の如き非置換もしくは置換低級アルカ
ンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン
酸等の如き非置換もしくは置換アリールスルホン酸等の
リン酸またはスルホン酸化合物の反応性誘導体(例え
ば、対応酸ハライド、対応酸無水物等)または、酢酸等
の如き低級アルカン酸の反応性誘導体(例えば、対応酸
ハライド、対応酸無水物等)、安息香酸の如きアリール
カルボン酸等の反応性誘導体(例えば、対応酸ハライ
ド、対応酸無水物等)があげられる。また、その使用量
は、化合物[VIII]1モルに対して1.0〜4.0モ
ル、とりわけ、2.0〜3.0モルであるのが好ましい。
ち、とりわけリン酸ジアリール、リン酸ジ低級アルキ
ル、非置換もしくは置換低級アルカンスルホン酸、非置
換もしくは置換アリールスルホン酸等のリン酸またはス
ルホン酸化合物の反応性誘導体(例えば、対応酸ハライ
ド、対応酸無水物等)等の水酸基の活性エステル化剤が
好ましい。また、本反応は、冷却〜室温下、例えば−7
5℃〜40℃、とりわけ−60℃〜10℃で好適に進行
する。
分子内閉環反応および引き続くエステル化反応は、酸の
存在もしくは非存在下に実施することができるが、とり
わけ酸の存在下に行うのが好ましい。
いずれも用いることができるが、とりわけルイス酸の存
在下に実施するのが好ましい。ルイス酸としては、例え
ば、塩化第二銅、ヨウ化第一銅、塩化亜鉛、ヨウ化亜
鉛、フッ化亜鉛、塩化鉄、塩化第一スズ、塩化第二スズ
等の金属ハロゲン化物、ホウ酸トリメチル等のホウ素化
合物、またはトリメチルクロロシラン、t−ブチルジメ
チルクロロシラン等のトリ低級アルキルハロゲノシラ
ン、テトラクロロシラン等のテトラハロゲノシラン等の
シリル化剤等があげられる。また、その使用量は、化合
物[VIII]1モルに対して0.1〜2.0モル、とりわ
け1.0〜1.5モルであるのが好ましい。
ルエンスルホン酸、酢酸、クエン酸、塩酸、リン酸、ホ
ウ酸等があげられる。また、その使用量は、化合物[V
III]1モルに対して0.1〜1.0モルであるのが好
ましい。なお、エステル化反応を酸の存在下に実施する
場合には、エステル化剤の使用量は、化合物[VIII]
1モルに対して1.2〜1.5モルであるのが特に好まし
い。
導体[IX]とチオール化合物[X]との反応は、特開平4
−279588号記載方法に準じて実施することがで
き、さらに、R4が保護されたヒドロキシ置換低級アル
キル基であるか、および/またはR5がエステル残基で
ある場合、所望により当該保護基またはエステル残基
は、例えば、加水分解、還元等の常法に従って除去する
ことができる。
[IX]および[X]は、その塩の形ででも反応に用いるこ
とができる。これら化合物[VIII]、[IX]および
[X]の塩としては、例えば、アルカリ金属塩、トリ低級
アルキルアンモニウム塩等があげられる。なお、本発明
方法は、アゼチジノン化合物[III]の立体構造を保持
したまま進行するため、エピマー化することなく1β−
メチル−2−オキシカルバペネム誘導体[IX]および1
β−メチルカルバペネム誘導体[XI]へと変換すること
ができる。
て製造することができる。例えば、Yが酸素原子、硫黄
原子または置換基を有していてもよいイミノ基である化
合物[IV−1]は、ジャーナル・オブ・ザ・アメリカン
・ケミカル・ソサェティ(Journal of the American
Chemical Society)72,721(1950)記載の方法
に準じて製造することができる。即ち、一般式[XII
I]
いてもよいイミノ基を表し、他の記号は前記と同じ)で
示される化合物と一般式[XIV]
えば、パラトルエンスルホン酸、硫酸、塩酸等)の存在
下、縮合させて製造することができる。
子である化合物[XIII]は、一般式[XV]
化して一般式[XVI]
じ)で示される化合物とし、ついでアミド化して一般式
[XVII]
さらに還元して製造することができる。
ていてもよいイミノ基である化合物[XIII]は、一般
式[XVIII]
し、他の記号は前記と同じ)で示される化合物とアンモ
ニアとを反応させて製造することができる。
は置換基を有していてもよいイミノ基である化合物[X
III]は、Xが酸素原子であり、Y2が硫黄原子または
置換基を有していてもよいイミノ基である化合物[XI
II]をチオカルボニル化して製造することができる。
ち、Yがメチレン基である化合物は、一般式
じ)で示される化合物と一般式
て、一般式
を還元して一般式
で一般式
た後、分子内閉環させることにより得ることができる。
ルキレン基および低級アルコキシ基の好ましい例として
は、直鎖または分岐鎖状の炭素数1〜6、とりわけ炭素
数1〜4のものがあげられ、低級アルカノイル基および
低級アルケニル基としては、炭素数2〜8、とりわけ炭
素数2〜6のものがあげられ、さらに低級アルケノイル
基およびシクロアルキル基としては、炭素数3〜8、と
りわけ炭素数3〜6のものがあげられる。
3−ベンゾオキサジン−4−オン13.5g(51.7m
mol)の塩化メチレン30ml溶液に、プロピオニル
ブロミド6.05ml(67.2mmol)の塩化メチレン
15ml溶液とピリジン5.02ml(62.0mmol)
の塩化メチレン15ml溶液とを、窒素気流下、−20
℃にて約30分間かけて滴下する。滴下終了後、徐々に
昇温し、室温にて一夜撹拌する。この反応液に水50m
lを加えて分液する。水層を塩化メチレン50mlにて
再抽出し、有機層を合わせて飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液および飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、減圧濃縮する。その残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=19:
1)で精製して、2,2−ジ−n−ブチル−3−プロピオ
ニル−2,3−ジヒドロ−4H−1,3−ベンゾオキサジ
ン−4−オン14.8g(90%)を得る。m.p.52〜
54℃ NMRδ(CDCl3):0.65(6H,t,J=5.0H
z),1.03〜1.62(11H,m),1.94〜2.44
(4H,m),2.91(2H,q,J=7.2Hz),6.91
(1H,d,J=8.0Hz),7.07(1H,dd,J=7.
8,7.8Hz),7.50(1H,ddd,J=1.6,8.0,
8.0Hz),7.94(1H,dd,J=1.6,8.0Hz) IR(KBr)cm-1:1718,1682,1610,1
469,1174
ジン−2,1'−シクロヘキサン]−4−オン30.0g
(138mmol)の塩化メチレン60ml溶液、プロピ
オニルブロミド16.1ml(179mmol)の塩化メ
チレン30ml溶液およびピリジン13.4ml(166
mmol)の塩化メチレン30ml溶液とを用い、実施
例1と同様にして3−プロピオニル−スピロ[2,3−ジ
ヒドロ−4H−1,3−ベンゾオキサジン−2,1'−シ
クロヘキサン]−4−オン34.7g(92%)を得る。
m.p.58〜60℃ NMRδ(CDCl3):1.20(3H,t,J=7.4H
z),1.16〜1.43(2H,m),1.55〜1.81(4
H,m),1.98〜2.40(4H,m),2.84(2H,q,
J=7.4Hz),6.98(1H,d,J=8.2Hz),7.
10(1H,dd,J=7.6,7.6Hz),7.52(1H,
ddd,J=1.6,7.6,7.6Hz),7.95(1H,d
d,J=1.6,8.2Hz) IR(KBr)cm-1:1724,1687,1611,1
467,1320,1159
ヒドロ−4H−1,3−ベンゾオキサジン−4−オン1
90mg(0.6mmol)のテトラヒドロフラン3ml
溶液に、窒素気流下、−60℃にて、1Mナトリウムビ
ス(トリメチルシリル)アミドのテトラヒドロフラン溶液
0.7mlを滴下し、同温度にて1時間撹拌する。この
混合液に(3R,4R)−4−アセトキシ−3−[(1R)−
1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル]−2−ア
ゼチジノン143mg(0.5mmol)のテトラヒドロ
フラン1ml溶液を−50℃にて滴下し、10分間撹拌
する。この反応液に0.1Mリン酸バッファー(pH7.
0、10ml)を加え、酢酸エチル10mlで抽出す
る。バッファー層を酢酸エチル5mlで再抽出し、有機
層を合わせ、水洗、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減
圧濃縮する。その残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(ヘキサン:酢酸エチル=20:1〜4:1)で精
製して、3−{(2R)−2−[(3S,4R)−3−[(1R)
−1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル]−2−
オキソアゼチジン−4−イル]プロピオニル}−2,2−
ジ−n−ブチル−2,3−ジヒドロ−4H−1,3−ベン
ゾオキサジン−4−オン237mg(87%)を得る。
m.p.100〜102℃ β:α=100:0(HPLC) NMRδ(CDCl3):0.07(9H,s),0.78〜1.
02(12H,m),1.10〜1.58(11H,m),1.9
2〜2.44(4H,m),3.13〜3.20(1H,m),3.
70〜3.82(1H,m),4.07〜4.24(2H,m),
5.97(1H,s),6.92(1H,d,J=8.1Hz),
7.09(1H,dd,J=7.4,7.4Hz),7.53(1
H,ddd,J=1.6,8.1,8.1Hz),7.93(1H,
dd,J=1.6,7.4Hz)
3−ジヒドロ−4H−1,3−ベンゾオキサジン−2,
1'−シクロヘキサン]−4−オン164mg(0.6mm
ol)と(3R,4R)−4−アセトキシ−3−[(1R)−
1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル]−2−ア
ゼチジノン143mg(0.5mmol)とを反応させ
て、3−{(2R)−2−[(3S,4R)−3−[(1R)−1
−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル]−2−オキ
ソアゼチジン−4−イル]プロピオニル}−スピロ[2,3
−ジヒドロ−4H−1,3−ベンゾオキサジン−2,1'
−シクロヘキサン]−4−オン205mg(82%)を得
る。m.p.149〜151℃ β:α=100:0(HPLC) NMRδ(CDCl3):0.07(9H,s),0.85(6
H,s),1.16〜1.40(5H,m),1.50〜2.40
(8H,m),3.16〜3.24(1H,m),3.48〜3.6
3(1H,m),4.00〜4.30(2H,m),5.95(1
H,s),7.00(1H,d,J=8.2Hz),7.11(1
H,dd,J=7.5,7.5Hz),7.54(1H,ddd,
J=1.6,7.5,7.5Hz),7.93(1H,dd,J=
1.6,8.2Hz)
用い、実施例3と同様に処理して、3−{(2R)−2−
[(3S,4R)−3−[(1R)−1−t−ブチルジメチル
シリルオキシエチル]−2−オキソアゼチジン−4−イ
ル]プロピオニル}−2,2−ジ−n−ブチル−2,3−ジ
ヒドロ−4H−1,3−ベンゾオキサジン−4−オンを
得る。 β:α=100:0(HPLC)
用い、実施例4と同様に処理して、3−{(2R)−2−
[(3S,4R)−3−[(1R)−1−t−ブチルジメチル
シリルオキシエチル]−2−オキソアゼチジン−4−イ
ル]プロピオニル}−スピロ[2,3−ジヒドロ−4H−
1,3−ベンゾオキサジン−2,1'−シクロヘキサン]−
4−オンを得る。 β:α=100:0(HPLC)
同様に処理して下記表1記載化合物を得る。
同様に処理して下記表2〜表4記載化合物を得る。
[(1R)−1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル]
−2−アゼチジノンとを実施例3と同様に処理して下記
表5〜表7記載化合物を得る。
[(1R)−1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル]
−2−アゼチジノンとを実施例3と同様に処理して下記
表8〜表9記載化合物を得る。
同様に処理して、3−{(2R)−2−[(3S,4R)−3
−[(1R)−1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチ
ル]−2−オキソアゼチジン−4−イル]プロピオニル}
−2,2−ジ−n−ブチル−2,3−ジヒドロ−4H−
1,3−ベンゾオキサジン−4−オンを得る。
−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル]−2−オキ
ソアゼチジン−4−イル]プロピオニル}−スピロ[2,3
−ジヒドロ−4H−1,3−ベンゾオキサジン−2,1'
−シクロヘキサン]−4−オン7gおよびブロモ酢酸ア
リルエステル2.89gのテトラヒドロフラン35ml
溶液に、1Mソジウムビス(トリメチルシリル)アミド・
テトラヒドロフラン溶液16.2mlを−60℃で加
え、−30℃まで1時間かけて昇温する。反応液を水−
酢酸エチル混液に注入し、酢酸エチル層を洗浄、乾燥
後、溶媒を留去する。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=20:1〜
5:1)で精製して、3−{(2R)−2−[(3S,4R)−
1−アリルオキシカルボニルメチル−3−[(1R)−1
−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル]−2−オキ
ソアゼチジン−4−イル]プロピオニル}−スピロ[2,3
−ジヒドロ−4H−1,3−ベンゾオキサジン−2,1'
−シクロヘキサン]−4−オン8.03gをシロップとし
て得る。
−アリルオキシカルボニルメチル−3−[(1R)−1−
t−ブチルジメチルシリルオキシエチル]−2−オキソ
アゼチジン−4−イル]プロピオニル}−スピロ[2,3−
ジヒドロ−4H−1,3−ベンゾオキサジン−2,1'−
シクロヘキサン]−4−オン1.2gのテトラヒドロフラ
ン6ml溶液を、1Mソジウムビス(トリメチルシリル)
アミド・テトラヒドロフラン溶液4.4mlに、−30
〜−20℃で1分間かけて滴下する。トリメチルシリル
クロリド261mgを−50℃で加え、2分間撹拌後、
ジフェニルホスホリルクロリド645mgを−50℃で
加えて0℃で2時間撹拌する。反応液を0.2Mリン酸
バッファー(pH7.0)50mlに注入し、酢酸エチル
抽出する。抽出液を洗浄、乾燥後溶媒を留去する。残渣
にイソプロピルエーテルを加え、スピロ[2,3−ジヒド
ロ−4H−1,3−ベンゾオキサジン−2,1'−シクロ
ヘキサン]−4−オン355mgを析出晶として濾別す
る。濾液を濃縮して(1R,5R,6S)−6−[(1R)−
1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル]−1−メ
チル−2−ジフェニルホスホリルオキシ−カルバペン−
2−エム−3−カルボン酸・アリルエステル1.04g
をシロップとして得る。
−ブチルジメチルシリルオキシエチル]−2−オキソア
ゼチジン−4−イル]プロピオニル}−スピロ[2,3−ジ
ヒドロ−4H−1,3−ベンゾオキサジン−2,1'−シ
クロヘキサン]−4−オン500mgのテトラヒドロフ
ラン−水20ml溶液に、0℃にて、30%過酸化水素
水0.9mlと水酸化リチウム84mgを順次加え、同
温度にて1時間攪拌する。次いで同温下、1.5N亜硫
酸ナトリウム水溶液5mlを滴下してpHを約10とし
た後、テトラヒドロフランを減圧濃縮する。析出晶を濾
過し、濾液の水層をクロロホルム20mlで洗浄後、1
0%塩酸10mlを加え、pHを約1にする。この水層
を酢酸エチル30mlで抽出し、有機層を乾燥後、減圧
乾燥で得た結晶を酢酸エチル−ヘキサン混液から再結晶
して、(2R)−2−[(3S,4R)−3−[(1R)−1−
t−ブチルジメチルシリルオキシエチル]−2−オキソ
アゼチジン−4−イル]プロピオン酸216mgを得
る。m.p.146〜147℃
びp−トルエンスルホン酸水和物2.7gをトルエン3
00mlに加え、ディーンスタークの脱水装置で1夜加
熱還流する。冷却後、反応液を洗浄、乾燥後 溶媒を留
去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
媒;ヘキサン:酢酸エチル=95:5)で精製して、2,
2−ジブチル−4−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−
1,3−ベンゾオキサジン34gを黄色油状物として得
る。
20ml−ジメチルホルムアミド0.5ml混液に、室
温にてチオニルクロリド12.5mlを滴下後、70〜
80℃に昇温し、終夜撹拌する。20時間後、結晶を濾
取することにより、2,2'−ジチオジ安息香酸クロリド
14.9gを無色結晶として得る。m.p.140〜14
1℃
7.03gのジオキサン20ml懸濁液に、室温でアン
モニア水20mlを加えた後、80〜90℃に昇温す
る。同温度で5時間撹拌後、室温に戻し、2,2'−ジチ
オジ安息香酸アミド4.8gを無色結晶として得る。m.
p.249〜250℃
14gおよび亜鉛末2.5gのジオキサン70ml懸濁
液に、室温で2N塩酸41mlを滴下後、60〜70℃
に昇温する。同温度にて4時間撹拌後、反応液を水50
mlに落とし、酢酸エチルで抽出、洗浄、乾燥後、減圧
乾燥する。得られた残渣のトルエン溶液に、シクロヘキ
サノン5.64mlおよびパラトルエンスルホン酸・1
水和物1.03gを加え、ディーン・スターク脱水装置
により脱水しながら40分間加熱還流する。室温に戻
し、反応液を減圧濃縮後、残渣にメタノールを加えるこ
とによりスピロ[2,3−ジヒドロ−4H−1,3−ベン
ゾチアジン−2,1'−シクロヘキサン]−4−オン3.0
5gを無色結晶として得る。m.p.193〜195℃
0gを少量づつ加え、次にアンモニア水9.6gを滴下
する。反応液を45分かけて80℃まで昇温後、反応液
が透明になるまでエタノールを加える。ついで反応液を
室温まで冷却し、析出した結晶を濾取することにより、
2−カルバモイル−N−メチルアニリン7.11gを無
色結晶として得る。m.p.155〜156℃
クロヘキサノン6.9mlおよびパラトルエンスルホン
酸・1水和物633mgを加え、ディーン・スターク脱
水装置で脱水しながら1時間加熱還流する。室温まで冷
却し、析出した結晶を濾取し、メタノールで洗浄するこ
とによりスピロ[1−メチル−1,2,3,4−テトラヒド
ロキナゾリン−2,1'−シクロヘキサン]−4−オン6.
32gを無色結晶として得る。m.p.183−185℃
液を1−(2−アミノ−2−メチルプロピル)−4−メト
キシベンゼン30gのエーテル300ml溶液に氷冷下
に滴下する。ついで、クロロギ酸エチル9.6mlのエ
チル25ml溶液および水酸化ナトリウム8gの水50
ml溶液を同時に滴下する。滴下終了後、混合物を1時
間撹拌し、水を加える。エーテル層を分離し、水層をエ
ーテルで2度抽出する。エーテル層およびエーテル抽出
液をあわせて乾燥後、溶媒を留去する。残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで精製して1−[2−(N−
エトキシカルボニル)アミノ−2−メチルプロピル]−4
−メトキシベンゼン29.1gを油状物として得る。 NMRδ(CDCl3):1.02(6H,s),1.32(3
H,t,J=7.5Hz),3.12(2H,s),3.72(3
H,s),4.17(2H,q,J=7.5Hz),6.70〜7.
10(4H,m)
加え、室温で30分間撹拌する。ついで反応液を徐々に
100℃まで昇温し、2時間撹拌する。室温まで冷却
後、水300mlを加え、クロロホルムで抽出する。抽
出液を乾燥後、溶媒を留去し、残渣をカラムクロマトグ
ラフィーで精製して、1−オキソ−3,3−ジメチル−
7−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリ
ン5.43gを油状物として得る。 NMRδ(CDCl3):1.02(6H,s),3.10(2
H,s),3.72(3H,s),6.90(1H,d,J=9H
z),7.45(1H,d,J=9Hz),7.85(1H,d,J
=3Hz)
参考例1と同様に処理して、下記表10記載の化合物を
得る。
物[I]と化合物[II]とをルイス酸を用いることなく塩
基の存在下で反応させることにより、カルバペネム合成
中間体であるアゼチジノン化合物[III]を製造するこ
とができる。特に、式−N(R2)(R3)で示される基が式
[I]を用いる場合には、R1として低級アルキル基、特
にメチル基を用いることにより、当該基R1が立体選択
的にβ位である化合物[III−A]
と同じ)を生成させることができる。この為本発明は、
抗菌作用を有する1β−メチルカルバペネム誘導体の有
用な合成中間体を提供することができる。
を化学修飾して活性化することなく、そのまま化合物
[XII]および[IX]に導くことができる。また化合物
[III−A]から化合物[XII]および化合物[IX]へ
の反応において、式
離脱され、しかもこの基は化合物[IV]として回収でき
るので、化合物[III−A]を用いる化合物[IX]の製
法は、操作上も、経済的にも極めて優れている。
[I−A]は、合成が容易であり、特に、XとYが酸素原
子であり、環Bが非置換ベンゼン環の化合物は、市販の
サリチルアミドから2工程で合成できるという工業的に
優れた反応剤である。従って、本発明によれば、工業的
には実施困難であるアルキル化法を用いることなく、ま
た光学分割を行うこともなく、高価なルイス酸を用いる
ことなく、さらには特別な廃液処理を行うことなく、容
易にかつ安価にアゼチジノン化合物[III]、アゼチジ
ノンプロピオン酸化合物[VI]および1β−メチルカル
バペネム誘導体[XI]を工業的に有利に製造することが
できる。
Claims (18)
- 【請求項1】 一般式[I] 【化1】 (式中、R1は低級アルキル基、R2およびR3は隣接する
窒素原子とともに複素環基を形成する)で示されるアル
カン酸アミド化合物と一般式[II] 【化2】 (式中、R4は保護されていてもよいヒドロキシ置換低級
アルキル基、L1は脱離基を表す)で示される化合物とを
塩基の存在下であってルイス酸の非存在下に反応させる
ことを特徴とする一般式[III] 【化3】 (式中、各記号は前記と同じ)で示されるアゼチジノン化
合物の製法。 - 【請求項2】 一般式[I−A] 【化4】 (式中、R1は低級アルキル基、環Bは置換基を有してい
てもよいベンゼン環、Xは酸素原子または硫黄原子、Y
は酸素原子、硫黄原子、保護されていてもよいイミノ基
またはメチレン基、Z1およびZ2は同一または異なって
置換基を有していてもよいアルキル基を表すか、または
互いに末端で結合して置換基を有していてもよい炭素数
4〜7のアルキレン基を形成する)で示される化合物。 - 【請求項3】 一般式[IV−1] 【化5】 (式中、環Bは置換基を有していてもよいベンゼン環、
Xは酸素原子または硫黄原子、Yは酸素原子、硫黄原
子、保護されていてもよいイミノ基またはメチレン基、
Z1およびZ2は同一または異なって置換基を有していて
もよいアルキル基を表すか、または互いに末端で結合し
て置換基を有していてもよい炭素数4〜7のアルキレン
基を形成する)で示される化合物と一般式[V] 【化6】 (式中、R1は低級アルキル基を表す)で示される化合物
またはその反応性誘導体とを反応させることを特徴とす
る一般式[I−A] 【化7】 (式中、記号は前記と同じ)で示されるアルカン酸アミド
化合物の製法。 - 【請求項4】 一般式[I] 【化8】 (式中、R1は低級アルキル基、R2およびR3は隣接する
窒素原子とともに複素環基を形成する)で示されるアル
カン酸アミド化合物と一般式[II] 【化9】 (式中、R4は保護されていてもよいヒドロキシ置換低級
アルキル基、L1は脱離基を表す)で示される化合物とを
塩基の存在下であってルイス酸の非存在下に反応させ、
得られる一般式[III] 【化10】 (式中、記号は前記と同じ)で示されるアゼチジノン化合
物またはその塩を加水分解することを特徴とする一般式
[VI] 【化11】 (式中、記号は前記と同じ)で示されるアゼチジノンアル
カン酸化合物の製法。 - 【請求項5】 R2およびR3が隣接する窒素原子ととも
に形成する複素環基が、式 【化12】 (式中、X1は酸素原子あるいは硫黄原子を示し、Y1は
酸素原子、硫黄原子、メチレン基あるいはアルキル基ま
たはアリール基で置換されたイミノ基を示し、R11、R
12、R13およびR14は同一または異なって水素原子、C
1〜C5のアルキル基、シアノ基、アルコキシカルボニル
基、アラルキル基、またはアリール基を示すか、R11と
R12が一緒になってC2〜C6のアルキレン鎖を示し、同
時にあるいは別個にR13とR14が一緒になってC2〜C6
のアルキレン鎖を示すか、あるいはR11、R12、R13お
よびR14は隣接する2個の炭素原子と一緒になって置換
基を有していてもよい芳香環式基を形成する)で示され
る基であるか、式 【化13】 (式中、Xは酸素原子または硫黄原子、Yは酸素原子、
硫黄原子、保護されていてもよいイミノ基またはメチレ
ン基、Z1およびZ2は同一または異なって置換基を有し
ていてもよいアルキル基を表すか、または互いに末端で
結合して置換基を有していてもよい炭素数4〜7のアル
キレン基を形成し、環Aは置換基を有していてもよいベ
ンゼン環を表すか、または酸素原子、硫黄原子および窒
素原子から選ばれる複素原子1〜4個を有する置換また
は非置換複素環を表す)で示される基であるか、或いは
式 【化14】 (式中、X、Yおよび環Aは前記と同じ)で示される基で
ある請求項1記載の製法。 - 【請求項6】 R2およびR3が隣接する窒素原子ととも
に形成する複素環基が、式 【化15】 (式中、X1は酸素原子あるいは硫黄原子を示し、Y1は
酸素原子、硫黄原子、メチレン基あるいはアルキル基ま
たはアリール基で置換されたイミノ基を示し、R11、R
12、R13およびR14は同一または異なって水素原子、C
1〜C5のアルキル基、シアノ基、アルコキシカルボニル
基、アラルキル基、またはアリール基を示すか、R11と
R12が一緒になってC2〜C6のアルキレン鎖を示し、同
時にあるいは別個にR13とR14が一緒になってC2〜C6
のアルキレン鎖を示すか、あるいはR11、R12、R13お
よびR14は隣接する2個の炭素原子と一緒になって置換
基を有していてもよい芳香環式基を形成する)で示され
る基であるか、式 【化16】 (式中、Xは酸素原子または硫黄原子、Yは酸素原子、
硫黄原子、保護されていてもよいイミノ基またはメチレ
ン基、Z1およびZ2は同一または異なって置換基を有し
ていてもよいアルキル基を表すか、または互いに末端で
結合して置換基を有していてもよい炭素数4〜7のアル
キレン基を形成し、環Aは置換基を有していてもよいベ
ンゼン環を表すか、または酸素原子、硫黄原子および窒
素原子から選ばれる複素原子1〜4個を有する置換また
は非置換複素環を表す)で示される請求項1記載の製
法。 - 【請求項7】 R2およびR3が隣接する窒素原子ととも
に形成する複素環基が、式 【化17】 (式中、Xは酸素原子または硫黄原子、Yは酸素原子、
硫黄原子、保護されていてもよいイミノ基またはメチレ
ン基、Z1およびZ2は同一または異なって置換基を有し
ていてもよいアルキル基を表すか、または互いに末端で
結合して置換基を有していてもよい炭素数4〜7のアル
キレン基を形成し、環Aは置換基を有していてもよいベ
ンゼン環を表すか、または酸素原子、硫黄原子および窒
素原子から選ばれる複素原子1〜4個を有する置換また
は非置換複素環を表す)で示される請求項1記載の製
法。 - 【請求項8】 R2およびR3が隣接する窒素原子ととも
に形成する複素環基が、式 【化18】 (式中、環Bは置換基を有していてもよいベンゼン環、
Xは酸素原子または硫黄原子、Yは酸素原子、硫黄原
子、保護されていてもよいイミノ基またはメチレン基、
Z1およびZ2は同一または異なって置換基を有していて
もよいアルキル基を表すか、または互いに末端で結合し
て置換基を有していてもよい炭素数4〜7のアルキレン
基を形成する)で示される請求項1記載の製法。 - 【請求項9】 塩基がアルカン酸アミド[I]のα位から
水素原子を引き抜いてエノレートを形成しうるに充分な
塩基性を有する塩基である請求項1、5、6、7または
8記載の製法。 - 【請求項10】 塩基がリチウムビス(トリメチルシリ
ル)アミドまたはナトリウムビス(トリメチルシリル)ア
ミドである請求項1、5、6、7または8記載の製法。 - 【請求項11】 R2およびR3が隣接する窒素原子とと
もに形成する複素環基が、式 【化19】 (式中、X1は酸素原子あるいは硫黄原子を示し、Y1は
酸素原子、硫黄原子、メチレン基あるいはアルキル基ま
たはアリール基で置換されたイミノ基を示し、R11、R
12、R13およびR14は同一または異なって水素原子、C
1〜C5のアルキル基、シアノ基、アルコキシカルボニル
基、アラルキル基、またはアリール基を示すか、R11と
R12が一緒になってC2〜C6のアルキレン鎖を示し、同
時にあるいは別個にR13とR14が一緒になってC2〜C6
のアルキレン鎖を示すか、あるいはR11、R12、R13お
よびR14は隣接する2個の炭素原子と一緒になって置換
基を有していてもよい芳香環式基を形成する)で示され
る基であるか、式 【化20】 (式中、Xは酸素原子または硫黄原子、Yは酸素原子、
硫黄原子、保護されていてもよいイミノ基またはメチレ
ン基、Z1およびZ2は同一または異なって置換基を有し
ていてもよいアルキル基を表すか、または互いに末端で
結合して置換基を有していてもよい炭素数4〜7のアル
キレン基を形成し、環Aは置換基を有していてもよいベ
ンゼン環を表すか、または酸素原子、硫黄原子および窒
素原子から選ばれる複素原子1〜4個を有する置換また
は非置換複素環を表す)で示される基であるか、或いは
式 【化21】 (式中、X、Yおよび環Aは前記と同じ)で示される請求
項4記載の製法。 - 【請求項12】 R2およびR3が隣接する窒素原子とと
もに形成する複素環基が、式 【化22】 (式中、X1は酸素原子あるいは硫黄原子を示し、Y1は
酸素原子、硫黄原子、メチレン基あるいはアルキル基ま
たはアリール基で置換されたイミノ基を示し、R11、R
12、R13およびR14は同一または異なって水素原子、C
1〜C5のアルキル基、シアノ基、アルコキシカルボニル
基、アラルキル基、またはアリール基を示すか、R11と
R12が一緒になってC2〜C6のアルキレン鎖を示し、同
時にあるいは別個にR13とR14が一緒になってC2〜C6
のアルキレン鎖を示すか、あるいはR11、R12、R13お
よびR14は隣接する2個の炭素原子と一緒になって置換
基を有していてもよい芳香環式基を形成する)で示され
る基であるか、式 【化23】 (式中、Xは酸素原子または硫黄原子、Yは酸素原子、
硫黄原子、保護されていてもよいイミノ基またはメチレ
ン基、Z1およびZ2は同一または異なって置換基を有し
ていてもよいアルキル基を表すか、または互いに末端で
結合して置換基を有していてもよい炭素数4〜7のアル
キレン基を形成し、環Aは置換基を有していてもよいベ
ンゼン環を表すか、または酸素原子、硫黄原子および窒
素原子から選ばれる複素原子1〜4個を有する置換また
は非置換複素環を表す)で示される請求項4記載の製
法。 - 【請求項13】 R2およびR3が隣接する窒素原子とと
もに形成する複素環基が、式 【化24】 (式中、Xは酸素原子または硫黄原子、Yは酸素原子、
硫黄原子、保護されていてもよいイミノ基またはメチレ
ン基、Z1およびZ2は同一または異なって置換基を有し
ていてもよいアルキル基を表すか、または互いに末端で
結合して置換基を有していてもよい炭素数4〜7のアル
キレン基を形成し、環Aは置換基を有していてもよいベ
ンゼン環を表すか、または酸素原子、硫黄原子および窒
素原子から選ばれる複素原子1〜4個を有する置換また
は非置換複素環を表す)で示される請求項4記載の製
法。 - 【請求項14】 R2およびR3が隣接する窒素原子とと
もに形成する複素環基が、式 【化25】 (式中、環Bは置換基を有していてもよいベンゼン環、
Xは酸素原子または硫黄原子、Yは酸素原子、硫黄原
子、保護されていてもよいイミノ基またはメチレン基、
Z1およびZ2は同一または異なって置換基を有していて
もよいアルキル基を表すか、または互いに末端で結合し
て置換基を有していてもよい炭素数4〜7のアルキレン
基を形成する)で示される請求項4記載の製法。 - 【請求項15】 塩基がアルカン酸アミド[I]のα位か
ら水素原子を引き抜いてエノレートを形成しうるに充分
な塩基性を有する塩基である請求項4、11、12、1
3または14記載の製法。 - 【請求項16】 塩基がリチウムビス(トリメチルシリ
ル)アミドまたはナトリウムビス(トリメチルシリル)ア
ミドである請求項1、11、12、13または14記載
の製法。 - 【請求項17】 Yが酸素原子または硫黄原子、Z1お
よびZ2が同一または異なって置換基を有していてもよ
いアルキル基を表すか、または互いに末端で結合して炭
素数4〜7の非置換アルキレンを形成する請求項2記載
の化合物。 - 【請求項18】 環Bが非置換ベンゼン環、Xが酸素原
子、Yが酸素原子である請求項17記載の化合物。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP15189993 | 1993-06-23 | ||
JP06139927A JP3118143B2 (ja) | 1993-06-23 | 1994-06-22 | アゼチジノン化合物の新規な製法およびその新規原料化合物 |
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-
1994
- 1994-06-22 JP JP06139927A patent/JP3118143B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Can.J.Chem.,1987,Vol.65,pp.2140−2145 |
Chem.Pharm.Bull.,1981,Vol.29,No.11,pp.3124−3129 |
HETEROCYCLES,1979,Vol.13,pp.329−332 |
J.CHEM.SOC.,CHEM.COMMUN.,1990,pp.1328−1329 |
J.Heterocyclic Chem.,1984,Vol.21,pp.1201−1204 |
J.Org.Chem.,1992,Vol.57,pp.4238−4242 |
Tetrahedron Letters,1986,Vol.27,No.47,pp.5687−5690 |
Tetrahedron Letters,1989,Vol.30,No.11,pp.1345−1348 |
Tetrahedron Letters,1989,Vol.30,No.41,pp.5631−5634 |
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