JP3117758U - 補強金具 - Google Patents

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Abstract

【課題】種々の方向の力に対して十分な抵抗力を発揮することができる。
【解決手段】連結部3の孔7を通って土台Dに挿入された2本の木ネジ10は垂直姿勢となり、孔9を通って土台Dに挿入された2本の木ネジ10は傾斜姿勢となる。従って、木ネジ10を垂直方向へ引き抜こうとする力に対しては傾斜姿勢の木ネジ10が垂直姿勢の木ネジ10より大きな抵抗力を発揮し、やや傾斜した木ネジ10を引き抜こうとする力に対しては垂直姿勢の木ネジ10が大きな抵抗力を発揮する。
【選択図】図1

Description

本考案は補強金具に係り、特に柱や梁等の構造体構成部材を連結する補強金具に関する。
近年、特に木造の建物において耐震性の向上が重要視されており、そのため柱、梁等の構造体構成部材どうしを連結する補強金具が多用されている。この種の補強金具には複数の孔が形成され、この孔に木ネジや釘等の固定部材を通して構造材構成部材に挿入して、補強金具を例えば柱と梁とに跨るように取り付ける。
しかしながら、木ネジ等は構造材構成部材にほぼ真っ直ぐな姿勢、即ち木ネジ等はほぼ水平姿勢または垂直姿勢で挿入されるため、木ネジ等を水平方向または垂直方向へ引き抜こうとする力に対して十分な抵抗力が得られずに、補強金具が構造材構成部材から脱落するおそれがある。特に地震時において木ネジ等にどのような方向の力が加わるかを予測することは不可能であり、種々の方向の力に対して十分な抵抗力をもつ補強金具の登場が望まれている。
本考案は上記従来の問題点に着目して為されたものであり、地震時等において、種々の方向の力に対して十分な抵抗力をもち、構造材構成部材から脱落するおそれのない補強金具を提供することを目的とする。
本考案は上記課題を解決するためになされたものであり、請求項1の考案は、連結部と、前記連結部に形成され柱や梁等の構造体構成部材に挿入される木ネジ等の固定部材を通す孔とを備え、構造体構成部材に跨るように取り付けられる補強金具において、前記固定部材を構造躯体構成部材に対し傾斜姿勢で挿入させるガイド部を備えたことを特徴とする建物の補強金具である。
請求項2の考案は、請求項1に記載した補強金具において、ガイド部は傾斜して延びる孔の内周面によって構成されていることを特徴とする建物の補強金具である。
請求項3の考案は、請求項1に記載した補強金具において、ガイド部は軸心をずらし互いに連通するように配置された複数の孔によって構成されていることを特徴とする建物の補強金具である。
請求項4の考案は、請求項1から3のいずれかに記載した補強金具は、構造体構成部材どうしを動かないように固定する固定具であることを特徴とする建物の補強金具である。
請求項5の考案は、請求項1から3のいずれかに記載した補強金具は、地震等の際に構造体構成部材の振動を吸収する機能をもつ制震金具であることを特徴とする建物の補強金具である。
請求項6の考案は、請求項1から5のいずれかに記載した補強金具において、連結部材は折り曲げ部でほぼ直角に曲げられた形状を有し、前記折り曲げ部を境にして第1の連結部と第2の連結部を有しており、前記第1の連結部と第2の連結部の少なくとも一方にガイド部が設けられ、前記第1の連結部と第2の連結部の一方に設けられたガイド部は固定部材を他方の連結部から離れる方向へ傾斜させるものであることを特徴とする建物の補強金具である。
請求項7の考案は、請求項1から6のいずれかに記載した建物の補強金具において、固定部材を構造躯体構成部材に対し傾斜姿勢で挿入させるガイド部を備えた孔と固定部材を構造躯体構成部材に対し真っ直ぐな姿勢で挿入させるガイド部を備えない孔の両方を具備したこと特徴とする建物の補強金具である。
請求項8の考案は、請求項7に記載した建物の補強金具において、ガイド部を備えた孔とガイド部を備えない孔とが隣り合うように配置したことを特徴とする建物の補強金具である。
本考案の補強金具では、地震時等において種々の方向の力に対して十分な抵抗力を発揮できて構造材構成部材から脱落するおそれがない。
(実施の形態)
本考案の実施の形態1に係る補強金具1を図1から図3にしたがって説明する。
補強金具1はかど金具と呼ばれるタイプのもので、土台、柱等の構造体構成部材を動かないように固定する固定具である。補強金具1は鋼製の板の下端部を側面視がL字形になるように直角に折り曲げて形成されており、水平方向へ延びる第1の連結部3と第2の垂直方向へ延びる連結部5を有している。
連結部3の前端部には垂直方向へ延びる孔7が2つ並んで形成されている。また連結部3の基端部には傾斜孔9が2つ並んで形成されており、傾斜孔9のガイド部としての内周面9aは連結部5の方向へ傾斜している。
連結部5には水平方向へ延びる孔7、即ちガイドを備えない孔7が5つ形成されている。
この補強金具1は、連結部3を構造体構成部材としての土台Dに当接させ、連結部5を構造体構成部材としての柱Hに当接させて、固定部材としての木ネジ10を孔7及び傾斜孔9へ通す。そして電動工具Kを用いて、木ネジSを土台D及び柱Hへねじ込んで挿入する。傾斜孔9を通って土台Dにねじ込まれる木ネジ10は内周面9aにガイドされて傾斜姿勢となり、その姿勢のまま土台Dに挿入される。また、孔7を通って土台Dへねじ込まれる木ネジ10は垂直姿勢で挿入され、孔7を通って柱Hへねじ込まれる木ネジ10は水平姿勢で挿入される。木ネジ10を土台D及び柱Hに挿入することによって、補強金具1は土台Dと柱Hとに跨るように取り付けられる。
上記のように、連結部3の孔7を通って土台Dに挿入された2本の木ネジ10は垂直姿勢となり、孔9を通って土台Dに挿入された2本の木ネジ10は傾斜姿勢となる。従って、木ネジ10を垂直方向へ引き抜こうとする力に対しては傾斜姿勢の木ネジ10が垂直姿勢の木ネジ10より大きな抵抗力を発揮し、図2において反時計回りの方向へやや傾斜した木ネジ10を引き抜こうとする力に対しては垂直姿勢の木ネジ10が大きな抵抗力を発揮する。よって、補強金具1は種々の方向の力に対して十分な抵抗力を発揮することができる。
また、傾斜孔9は連結部5寄りの基端部に形成され、しかも傾斜孔9は連結部5の方向へ傾斜しているので、木ネジ10は連結部5から離れる方向へ傾斜する。従って、電動工具Kは連結部5から離間する方向へ倒れた姿勢で木ネジ10をねじ込むことが可能である。よって、電動工具Kが連結部5や柱Hに接触するのを防止できスムーズな効率のよい作業を行うことができる。
本考案の実施の形態2に係る補強金具21を図4、図5にしたがって説明する。
実施の形態2以下において、実施の形態1に係る補強金具1と同様の構成部分については実施の形態1で使用した符号を用いて、その説明を省略する。
補強金具21は筋交いプレートと呼ばれるものであり固定金具である。補強金具21は鋼製であり、平板を絞り加工することにより形成されている。補強金具21は、水平方向へ延びる連結部23、この連結部23の一端部に一体に形成された垂直方向へ延びる連結部25及び連結部23、25の一方の側端部に一体に形成された連結部27とによって構成されている。
連結部23、25には2つの孔7と2つの傾斜孔9がそれぞれ形成され、また連結部27には13の孔7が形成されている。
この補強金具21は、連結部23を土台Dに当接させ、連結部25を柱Hに当接させて、更に連結部27を筋交いSに当接させる。そして、連結部23、25の孔7及び傾斜孔9、連結部27の筋交いSに対向する孔7から木ネジ10を通して、土台D、柱H及び筋交いSにねじ込んで挿入する。
連結部23、25の傾斜孔9に通された木ネジ10は内周面9aにガイドされて傾斜姿勢となり、その姿勢のまま土台Dまたは柱Hに挿入される。また連結部23の孔7に通された木ネジ10は垂直姿勢で土台Dに挿入され、連結部25、27の孔7に通された木ネジ10は水平姿勢で柱Hまたは筋交いSに挿入される。これにより、補強金具21は土台D、柱H及び筋交いSに跨るように取り付けられる。また、補強金具21を固定している木ネジ10は水平姿勢、垂直姿勢及び傾斜姿勢のものが混在しているので、補強金具21は種々の方向の力に対して十分な抵抗力を発揮することができる。
本考案の実施の形態3に係る補強金具31を図6、図7にしたがって説明する。
補強金具31はかど金具と呼ばれるタイプのものであり固定金具である。補強金具31は鋼製であり、平板を直角に折り曲げて形成されて、垂直方向へ延びる連結部33、35を有している。
連結部33には2つの孔7と5つの傾斜孔9が形成され、また連結部35には5つの孔7と4つの傾斜孔9が形成されている。また、連結部33には、連結部33に切り込みを入れて形成した爪37が設けられている。爪37の先端部はほぼ直角に曲げられており、この先端部が柱Hへ打ち込まれる。
この補強金具31は、連結部33を柱Hに当接させて、連結部35を筋交いSに当接させる。そして、連結部33、35の孔7及び傾斜孔9から木ネジ10を通して、柱H及び筋交いSにねじ込んで挿入する。
連結部33、35の傾斜孔9に通された木ネジ10は内周面9aにガイドされて傾斜姿勢となり、その姿勢のまま柱Hまたは筋交いSに挿入される。また連結部33、35の孔7に通された木ネジ10は水平姿勢で柱Hまたは筋交いSに挿入される。これにより、補強金具31は柱Hと筋交いSに跨るように取り付けられる。また、補強金具31を固定している木ネジ10は水平姿勢及び傾斜姿勢のものが混在しているので、補強金具31は種々の方向の力に対して十分な抵抗力を発揮することができる。
また、連結部33、35の傾斜孔9は折り曲げ部32寄りに形成され、しかも傾斜孔9は折り曲げ部32の方向へ傾斜しているので、連結部33の傾斜孔9へ木ネジ10を通し、電動工具Kを用いて柱Hへねじ込む際には、電動工具Kは連結部35から離間する方向へ倒れた姿勢で木ネジ10をねじ込むことが可能であり、電動工具Kが連結部35や筋交いSに接触するのを防止できる。また、連結部35の傾斜孔9へ木ネジ10を通し、電動工具Kを用いて柱Hへねじ込む際には、電動工具Kは連結部33から離間する方向へ倒れた姿勢で木ネジ10をねじ込むことが可能であり、電動工具Kが連結部33や柱Hに接触するのを防止できる。従って、スムーズな効率のよい作業を行うことができる。
本考案の実施の形態4に係る補強金具41を図8、図9にしたがって説明する。
補強金具41はボールダウン金具と呼ばれるタイプのものであり固定金具である。補強金具41は鋼製であり、垂直方向へ延びる連結部43と、この連結部43の下端部に溶接されたボルト挿通孔を有するボルト取付部45とによって構成されている。
連結部43には垂直方向へ長い平板状の主部46と、この主部46の左右両端部に一体に形成された傾斜片47とから成る。傾斜片47はボルト取付部45に対応する下端部を除いた部分に形成され、約30°の角度で斜め手前方向へ折り曲げられた姿勢で備えられている。
主部46には5つの孔7が形成され、これらの孔7は垂直方向に配置されている。また、左右一対の傾斜片47には5つの傾斜孔49がそれぞれ形成されており、これらの傾斜孔49は垂直方向に配置されている。
傾斜孔49は上述した傾斜孔9と異なりそれ自体は傾斜しておらず、ガイド部としての内周面49aも傾斜していないが、傾斜姿勢の傾斜片47に形成されているため主部46の孔7に対し左右方向へ傾斜した姿勢となっている。
この補強金具41は土台D上に設置し、且つ主部46を柱Hに当接させる。ボルト取付部45のボルト挿通孔にはボルトNを通し、このボルトNは土台Dを貫通して基礎Bに固定されている。
連結部43の孔7及び傾斜孔49から木ネジ10を通して、柱Hにねじ込んで挿入する。孔7を通った木ネジ10は左右いずれの方向へも傾斜しない真っ直ぐな姿勢で柱Hに挿入される。また左側の傾斜片47の傾斜孔49を通った木ネジ10はガイド部としての傾斜孔49の内周面49aにガイドされて左方向へ傾斜した姿勢で柱Hに挿入され、右側の傾斜片47の傾斜孔49を通った木ネジ10はガイド部としての傾斜孔49の内周面49aにガイドされて右方向へ傾斜した姿勢で柱Hに挿入される。
本考案の実施の形態5に係る補強金具51を図10から図12にしたがって説明する。
補強金具51は制震金具と呼ばれるタイプのものであり、地震等の際に震動を吸収する機能をもつ。
補強金具51の構造について説明する。
符号53は第1連結部を示し、この第1連結部53は鋼板製の主部55と、この主部55の一部分に重ねられた状態で溶接された補強板57とによって構成されている。
主部55の下端部は直角に折り曲げられて、折り曲げ片56が形成されている。この折り曲げ片56には補強板57が重合され、この補強板57は主部55の下端部の形状に沿うように直角に折り曲げられている。
折り曲げ片56と補強板57には連続する4つのガイド部を備えた傾斜孔9が形成されており、これらの傾斜孔9は主部55と補強板57の折り曲げ部の近傍に配置されている。後述するように折り曲げ片56と補強板57の傾斜孔9の内周面9aが木ネジ10のガイド部となる。
4つの傾斜孔9は主部55の折り曲げ部分の方向へ傾斜している(図11参照)。
また、折り曲げ片56と補強板57には連続する4つのガイド部を備えない孔7が形成されている。これらの孔7は傾斜孔9より折り曲げ片56と補強板57の先端部側(図10において手前側)に備えられ、4つの傾斜孔9にそれぞれ隣り合うように配置されている。
主部55の背面(図10において後側の面)には、3つの雌ネジが形成された雌ネジブロック59が固定されて設けられている。
符号61は第2連結部を示し、この第2連結部61は鋼板製の主部65と、この主部65の一部分に重ねられた状態で溶接された補強板67とによって構成されている。
主部65の右端部は直角に折り曲げられて、折り曲げ片66が形成されている。この折り曲げ片66には補強板67が重合され、この補強板67は主部65の右端部の形状に沿うように直角に折り曲げられている。
折り曲げ片66と補強板67には連続する4つのガイド部を備えた傾斜孔9が形成されており、これらの傾斜孔9は主部65と補強板67の折り曲げ部の近傍に配置されている。後述するように折り曲げ片66と補強板67の傾斜孔9の内周面9aが木ネジ10のガイド部となる。
4つの傾斜孔9は主部65の折り曲げ部分の方向へ傾斜している(図12参照)。
また、折り曲げ片66と補強板67には連続する4つのガイド部を備えない孔7が形成されている。これらの孔7は傾斜孔9より折り曲げ片66と補強板67の先端部側(図10において手前側)に備えられ、4つの傾斜孔9にそれぞれ隣り合うように配置されている。
主部65の背面(図10において後側の面)には、3つの雌ネジが形成された雌ネジブロック59が固定されて設けられている。また、主部65には第1連結部53の雌ネジブロック59が入る大きさの開口部71が形成されている。
第1連結部53と第2連結部61とが重ね合わされ、第1連結部53の雌ネジブロック59は開口部71を通って第2連結部61の背面側へ突出している。そして、第1連結部53の雌ネジブロック59と第2連結部61の雌ネジブロック69とには3本の円柱状のバネ73が渡設されている。バネ73の両端部には雄ネジが形成されており、この雄ネジが雌ネジブロック59と雌ネジブロック69の雌ネジに螺合して、バネ73が雌ネジブロック59と雌ネジブロック69に取り付けられている。
第1連結部53の主部55の前面には取付板75が重ね合わされており、取付板75、主部55及び第2連結部61の主部65に3本のボルト77が挿通されている。ボルト77の先端部は主部65の背面から突出しており、この突出部分にナット78が取り付けられて、第1連結部53、第2連結部61及び取付板75が連結されている。また、主部55と主部65との間、主部65と取付板75との間には粘着性も有する合成樹脂74が介装されている。
この補強金具51は、梁Tに第1連結部53の折り曲げ片56が当接させ、柱Hに第2連結部61の折り曲げ片66が当接させる。そして、補強板57と折り曲げ片56の孔7と傾斜孔9に木ネジ10を通して梁Tにねじ込んで挿入する。また、補強板67と折り曲げ片66の孔7と傾斜孔9に木ネジ10を通して柱Tにねじ込んで挿入する。傾斜孔9に通された木ネジ10は内周面9aにガイドされて傾斜姿勢で梁Tまたは柱Hへ挿入され、また孔7に通された木ネジ10は垂直姿勢で梁Tに挿入されて柱Hには水平姿勢で挿入される。
この補強金具51では、孔7と傾斜孔9とがそれぞれ隣り合うように配置されているので、梁Tまたは柱Hに挿入された木ネジ10が水平または垂直姿勢のものと傾斜姿勢のものとが隣り合って配置される。従って、補強金具51を梁Tから垂直方向へ引き抜こうとする力と傾斜する方向へ引き抜こうとする力の両方に対して十分な抵抗力もつことができる。また柱Hからに水平方向へ引き抜こうとする力と傾斜する方向へ引き抜こうとする力に両方に対して十分な抵抗力をもつことができる。
尚、補強金具51は地震時等において、震動をバネ73と粘着力を有する合成樹脂74が吸収して制震効果を発揮する。
以上、本考案の実施の形態について詳述してきたが、具体的構成は、この実施の形態に限られるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲における設計の変更などがあっても考案に含まれる。
例えば、第5の実施の形態において図11(b)に示すように、第1連結部53の折り曲げ片56と補強板57に傾斜孔9を形成する代わりに、垂直に延びる孔79を形成し、折り曲げ片56の孔79と補強板57の孔79の軸心をずらして配置してもよい。また、図12(b)に示すように、第2連結部61の折り曲げ片66と補強板67に傾斜孔9を形成する代わりに、垂直に延びる孔79を形成し、折り曲げ片66の孔79と補強板67の孔79の軸心をずらして配置してもよい。このように軸心をずらして配置された2つの孔79へ木ネジ10を通すと木ネジ10はガイド部としての内周面79aによって傾斜姿勢になるようにガイドされる。
上記実施の形態では固定部材として木ネジを用いたが、本考案はこれに限定されず、釘をもちいてもよい。
本考案の実施の形態1に係る補強金具を柱と土台に取り付けた状態の斜視図である。 図1のA−A断面図である。 図1の補強金具を取り付ける作業を説明するための斜視図である。 本考案の実施の形態2に係る補強金具を柱、土台及び筋交いに取り付けた状態の斜視図である。 図4のA−A断面図である。 本考案の実施の形態3に係る補強金具を柱、土台及び筋交いに取り付けた状態の斜視図である。 図6のA−A断面図である。 本考案の実施の形態4に係る補強金具を柱、土台及び基礎に取り付けた状態の斜視図である。 図8のA−A断面図である。 本考案の実施の形態5に係る補強金具を柱と梁に取り付けた状態の斜視図である。 図10のA−A断面図である。 図10のB−B断面図である。
符号の説明
1、21、31、41、51 補強金具
3、5、23、25、27、33、35、43 連結部
7 孔 9 傾斜孔 9a 内周面 10 木ネジ
11 丸孔 37 爪
32 折り曲げ部 45 ボルト取付部 46 主部
47 傾斜片 49 傾斜孔 49a 内周面
53 第1連結部 55、65 主部
56、63 折り曲げ片 57、67 補強板
59 雌ネジブロック 61 第2連結部 71 開口部
73 バネ 74 粘着性を有する合成樹脂
D 土台 H 柱 S 筋交い
B 基礎 N ボルト T 梁

Claims (8)

  1. 連結部と、前記連結部に形成され柱や梁等の構造体構成部材に挿入される木ネジ等の固定部材を通す孔とを備え、構造体構成部材に跨るように取り付けられる補強金具において、前記固定部材を構造躯体構成部材に対し傾斜姿勢で挿入させるガイド部を備えたことを特徴とする建物の補強金具。
  2. 請求項1に記載した補強金具において、ガイド部は傾斜して延びる孔の内周面によって構成されていることを特徴とする建物の補強金具。
  3. 請求項1に記載した補強金具において、ガイド部は軸心をずらし互いに連通するように配置された複数の孔によって構成されていることを特徴とする建物の補強金具。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載した補強金具は、構造体構成部材どうしを動かないように固定する固定具であることを特徴とする建物の補強金具。
  5. 請求項1から3のいずれかに記載した補強金具は、地震等の際に構造体構成部材の振動を吸収する機能をもつ制震金具であることを特徴とする建物の補強金具。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載した補強金具において、連結部材は折り曲げ部でほぼ直角に曲げられた形状を有し、前記折り曲げ部を境にして第1の連結部と第2の連結部を有しており、前記第1の連結部と第2の連結部の少なくとも一方にガイド部が設けられ、前記第1の連結部と第2の連結部の一方に設けられたガイド部は固定部材を他方の連結部から離れる方向へ傾斜させるものであることを特徴とする建物の補強金具。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載した建物の補強金具において、固定部材を構造躯体構成部材に対し傾斜姿勢で挿入させるガイド部を備えた孔と固定部材を構造躯体構成部材に対し真っ直ぐな姿勢で挿入させるガイド部を備えない孔の両方を具備したこと特徴とする建物の補強金具。
  8. 請求項7に記載した建物の補強金具において、ガイド部を備えた孔とガイド部を備えない孔とが隣り合うように配置したことを特徴とする建物の補強金具。
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