JP3117391B2 - ベルト式連続鋳造装置 - Google Patents

ベルト式連続鋳造装置

Info

Publication number
JP3117391B2
JP3117391B2 JP07197566A JP19756695A JP3117391B2 JP 3117391 B2 JP3117391 B2 JP 3117391B2 JP 07197566 A JP07197566 A JP 07197566A JP 19756695 A JP19756695 A JP 19756695A JP 3117391 B2 JP3117391 B2 JP 3117391B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
short side
side mold
disk
cooling medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP07197566A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0947848A (ja
Inventor
順吉 米田
寛治 少前
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP07197566A priority Critical patent/JP3117391B2/ja
Publication of JPH0947848A publication Critical patent/JPH0947848A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3117391B2 publication Critical patent/JP3117391B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Continuous Casting (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製造される金属薄
帯の幅を任意に変更することができるように構成したベ
ルト式連続鋳造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的なベルト式連続鋳造装置の概略を
図8に示す。図8において、タンディッシュ1内の溶融
金属は、その下部に設けた溶湯出口ノズル2から、対向
して配置され互いに反対方向にプーリ52,53,54
に掛け渡され走行する1対の無端ベルト4,4と、同無
端ベルト4,4の幅方向両側端部に挟持されながら回動
する複数個の接続された短辺ブロック群よりなる短辺鋳
型とにより形成された矩形の鋳型空間内に注湯される。
【0003】そして、鋳型空間内に注湯された溶融金属
は、無端ベルト4,4及び銅ブロックよりなる短辺鋳型
が同速度で移動するにつれて冷却函6によって冷却凝固
され金属薄帯7となって搬出される。なお、鋳造幅を変
更する場合には、短辺鋳型を構成する短辺ブロックを順
次ベルト間に送出入してベルトの幅方向の拡大又は、縮
小位置への移動が行われる。
【0004】すなわち、最大幅の金属薄帯を製造する場
合には、短辺鋳型をベルト側端部に位置させ、この短辺
鋳型をベルトを介して押圧できる位置に短辺押圧ブロッ
クをセットして鋳造空間を形成し、ベルト背面と冷却函
との間の空隙全体にわたって水等の冷媒を供給する。
【0005】また、幅の小さい金属薄帯を製造する場合
には、短辺鋳型をベルト幅方向の内方の所定箇所に移動
させ、前述とは逆に縮小された鋳造空間を形成させて製
造する。このように、金属薄帯の幅替えの際には短辺押
圧ブロックをベルトの背面に対して進退移動させて、幅
替えを行っていた。
【0006】図6は、ベルト式連続鋳造装置の全体構成
を示す縦断面斜視図であり、片側のベルトユニットと片
側の短辺鋳型5を示しており、図7は、図8の VII−VI
I 断面矢視図で、短辺鋳型5、押圧ブロック及びベルト
支持用の円板ロール群を示す平面図である。
【0007】図6〜図7において、冷却函6は上段の噴
流冷却部6aと下段のパッド冷却部6bにより構成され
ている。噴流冷却部6aは、高い抜熱効果を得るために
噴流ノズル11から噴射されるジェット水流によりベル
ト4の背面を冷却する。パッド冷却部6bは、溶融金属
の静圧に対抗しつつ抜熱するためにパッド構造とし、水
路25内(図8参照)に圧力をもった冷却水を流してい
る。
【0008】ベルト4は、上流側プーリ52、下流側プ
ーリ53、ステアリングプーリ54に掛け渡され、張力
用のシリンダ61により一定の張力を与えられ、かつ上
記プーリの中の一つから駆動力を与えられ回転する。
【0009】一方、短辺鋳型5は、ベルト4と同期して
回転させるために多数の短辺ブロック55を接続した構
造でガイド58に沿って走行し、上流側スプロケット5
6または下流側スプロケット57により駆動されてい
る。この短辺ブロック55は、ガイド58をベルトの幅
方向に移動することにより鋳型51の幅を変えることが
できる。この短辺鋳型5とベルト4の間に隙間がある
と、溶融金属が差し込みバリとなるので、この隙間を無
くすために短辺鋳型5部分のベルト4を押圧する手段が
設けられている。
【0010】短辺鋳型5の押え機構としては、下段のパ
ッド冷却部6bでは、冷却函6両側の短辺押圧ブロック
以外にも冷却函6内部にも短辺押圧ブロックを多数配置
し、この短辺押圧ブロックはロッドを介して押出し装置
の駆動によって、ベルト4の背面に対して進退自在に配
置されており、この短辺押圧ブロックを冷却函6の幅方
向に複数個設けることにより、製造する金属薄帯の幅変
更に対応している。
【0011】また、上段の噴流冷却部6aでは、図7に
示すように、短辺鋳型5とベルト4とを密着させるため
に、ベルト4の幅方向に移動可能である押圧ブロック1
8をベルト4の背面に備えると共に、ベルト4の平坦度
を維持するための円板ロール12群をベルト4の背面に
備えている。この押圧ブロック18は短辺鋳型5と同期
して移動し、前記円板ロール12群はこの押圧ブロック
18の移動に追従してベルト4の幅方向に展開及び縮小
可能(拡縮自在)となっている。
【0012】短辺鋳型5は、アクチュエータ13によっ
て鋳型駆動フレーム46を介して幅方向に移動し、それ
と同期してアクチュエータ17によって押圧ブロック1
8も幅方向に移動し、ベルト4の背面から短辺鋳型5を
押し付けている。円板ロール12のボス部が各々単独に
軸14に通されているが、軸14には軸方向にキー溝1
5が切ってあり、その中に図示していないキーがスライ
ドできるように埋め込まれている。
【0013】このキーは両端に鈎状突起を有し両隣の円
板ロール12を連結し一定間隔以上には開かない構造に
なっており、円板ロール12は押圧ブロック18と同期
して幅方向にスライドする。また、軸14は円板ロール
12と一緒に回転し、端部軸受21と中間軸受22で支
持されている。そして、押圧ブロック18には摺動部材
9bが組み込まれスプリング9aで押圧されながらベル
ト4との間で摺動するようになっている。
【0014】短辺鋳型5と押圧ブロック18が移動して
も、押圧ブロック18の内側に冷却水を流せるようにす
るために、ピストンヘッダ10を有しており、ピストン
10aはアクチュエータ10bによって短辺鋳型と押圧
ブロック18に追従して移動し、冷却水調整弁24を通
った流体が噴流管11を経てベルト4部へ噴出されベル
ト4を冷却している。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】前述のような従来装置
では、金属薄帯の幅変更に対して短辺押圧ブロックを複
数個配置したり、円板ロール12群を移動させていたた
め、次のような不具合があった。
【0016】(1)短辺鋳型5の短辺押圧ブロックが多
数必要で、モールド内部が複雑となり、保守・点検に時
間を要し、信頼性が低くなっていた。
【0017】(2)円板ロール12を支持する軸(シャ
フト)14の長さは強度上限定されるので、幅の広いモ
ールド(金属薄帯)では軸14の中間に軸受22が必要
となっており、その軸受22は固定されているので、幅
替えの変更量が限定されていた。
【0018】(3)軸14には全長にわたってキー溝1
5があり、各円板ロール12を連結する鈎状突起を持つ
キーが、そのキー溝15に埋め込まれているので、円板
ロール12の移動抵抗が大きい。
【0019】(4)ベルト冷却用水路を確保する堰がな
いので、圧力水流を使用する部分には適用できず、圧力
水流を使用しないモールド上部に限定されていた。
【0020】(5)モールド幅変更に伴い各部を移動さ
せる駆動アクチュエータが多く、アクチュエータの設置
スペースを取り難く、複雑になっていた。
【0021】本発明は、上記従来装置の不具合点を解消
した、新たなベルトの押圧機構を有するベルト式連続鋳
造装置を提供することを課題としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するた
め、本発明によるベルト式連続鋳造装置においては、対
向配置され、互いに反対方向に回転する一対の無端ベル
トと、同無端ベルトの幅方向両側端部に挟持されながら
搬送される連続的に接続された短辺鋳型とにより鋳造空
間を形成し、同空間に溶融金属を注湯し冷却・凝固させ
て薄鋳片を製造するベルト式連続鋳造装置であって、前
記短辺鋳型は一対の無端ベルト間に同ベルトの幅方向に
変位可能に配置されている。
【0023】更に、前記それぞれの無端ベルトの背面側
に同ベルトの背面から短辺鋳型を押圧できる押圧ブロッ
クと、一対の無端ベルトの平坦度を保持する軸方向に拡
縮可能な円板ロール群と、無端ベルトの背面側において
同ベルトの幅方向に複数並列された冷却媒体の供給流路
と、前記円板ロール群と冷却媒体の供給流路とを短辺鋳
型の変位に対応して拡縮させる駆動装置とを備え、各円
板ロールを隣の円板ロールに連結する連結プレートと、
複数の円板ロールを遊嵌しスライドできる円形軸と、同
円形軸の端部軸受とフレームの間に配設された冷却媒体
のシール手段と、円形軸の中間に設けられた移動可能な
軸受とを有する構成としている。
【0024】このように構成された本発明のベルト式連
続鋳造装置では、金属薄帯の幅替え時に、短辺鋳型が駆
動手段によって右方向(又は左方向)へ移動すると、同
時に別の駆動手段によって押圧ブロックが右方向(又は
左方向)へ移動し、円板ロールも同様に移動し右方向へ
移動する場合には、隣接する円板ロールのボス部に当接
するまで進み、順次、隣の円板ロールを右方向へ押し付
けながら移動する。また、左方向へ移動する場合には、
隣接する円板ロールが連結プレートで引っ掛けられ間隔
が一定になるように設定されている。
【0025】そして、複数の円板ロールが遊嵌された軸
は円形軸となっており、円板ロールがスムーズに移動で
き、この軸の中間軸受も移動可能に取着されており、金
属薄帯の幅替え範囲が大きく取れる構造となっている。
また、ベルトを冷却する冷却媒体はフレームとシール材
及び押圧ブロックの摺動部材とベルトでシールされてお
り、金属薄帯の幅替えに伴って移動できるようになって
いるので、冷却水の飛散が防止される。
【0026】また、他の本発明は前記構成に加え前記無
端ベルトに平行に冷却媒体の水路を形成するバッフルプ
レートを交叉させて配設し、上記円板ロールの拡縮移動
に追従してバッフルプレートを拡縮できるようにした構
成を採用する。
【0027】このようにベルトに平行にバッフルプレー
トを交叉して配置したものでは、円板ロール群の拡縮移
動によって円板ロールの先端部でバッフルプレートが右
方向(又は左方向)に押され、バッフルプレート間が重
なりながら縮小(又は拡大)する。これにより円板ロー
ル群が拡縮移動しても、ベルトとバッフルプレート間に
形成された冷却媒体の水路が確保される。
【0028】更にまた、他の本発明では前記した構成に
加え短辺鋳型フレームに、前記円板ロール群を変位させ
る駆動リンクと、冷却媒体の流路を変位させる駆動リン
クとを接続させた構成を採用する。
【0029】このように、円板ロール群と冷却媒体の供
給流路とを拡縮させる駆動リンクを短辺鋳型フレームに
連結させた構成を加えたものにすると、同短辺鋳型フレ
ームの移動に合わせてリンクの接続によって上記円板ロ
ール群と冷却媒体の供給流路と短辺鋳型の拡縮移動が同
時に作動できるようになっている。これにより、従来装
置に設けられていたアクチュエータ及び制御手段が廃止
され、鋳型周辺の構造が簡素化される。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図5により説明する。なお、図1〜図5において、図
6〜図8の従来装置と同一部分には、同一符号で示し重
複する説明は省略する。
【0031】(実施の第1形態)まず、図1,図2に示
す実施の第1形態について説明する。本実施形態に係わ
るベルト式連続鋳造装置では、前記従来装置で説明した
通り、一対の無端ベルト4が対向配置され、互いに反対
方向に走行しており、タンディッシュよりの溶湯はノズ
ルから上記無端ベルト4と短辺鋳型5によって形成され
る鋳造空間に供給され、溶鋼を冷却・凝固して金属薄帯
を形成している。その際、短辺鋳型5と無端ベルト4の
間に隙間が生じないように、ベルト4の背面からの押圧
手段が設けられると共に金属薄帯の幅替えに伴う移動手
段が設けられている。
【0032】この金属薄帯の幅替えに伴う無端ベルト4
の背面からの押圧手段に関するところが、本発明の特徴
としている点で、以下詳細に説明する。14aは複数の
円板ロール12のボス部を遊嵌しスライドできる円形
軸、22aは円板ロール12群の幅替え移動に伴って移
動可能な中間軸受、32はフレーム31と円板ロール1
2群端部との間を流れる冷却水のシール、33は中間軸
受22aとフレーム31との間に設けられた移動シール
である。
【0033】34及び35は円板ロール12に取着さ
れ、端部に鈎状突起を有し隣の円板ロール12を連結し
一定間隔以上には開かない構造の連結プレートである。
この連結プレート34,35の連結状態を示したのが図
2で、(a)図は円板ロール12が最大幅にセットされ
た状態を示し、(b)図は円板ロール12が最小幅にセ
ットされた状態を示している。
【0034】このように構成された図1及び図2のベル
ト式連続鋳造装置において、金属薄帯の幅替えに伴い、
短辺鋳型5がアクチュエータ13によって鋳型駆動フレ
ーム46を介して図1の右方向へ移動されると、同時に
アクチュエータ17によって押圧ブロック18が右方向
へ移動され、左端の円板ロール12も同様に右方向へ移
動され隣接する円板ロール12のボス部に当接するまで
進み、順次、隣の円板ロール12を右方向へ押し付けな
がら移動される。
【0035】複数の円板ロール12が遊嵌された軸14
aは、円形軸となっているので円板ロール12はスムー
ズに移動できるようになっている。この移動に合わせて
中間軸受22aも移動可能になっており、金属薄帯7の
幅替え範囲が大きく取れる構造となっている。
【0036】また、無端ベルト4を冷却する冷却水は端
部をシール32と押圧ブロック18の摺動部材9bとで
シールされており、これらのシール構成も金属薄帯の幅
替えに伴って移動できるようになっているので、冷却水
の飛散が防止される。
【0037】次に、前述した要領で縮小された短辺鋳型
5を、逆の左方向へ移動する場合には、アクチュエータ
13,17を左方向へ作動させると、短辺鋳型5の左移
動と共に押圧ブロック18も左移動し、左端の円板ロー
ル12から移動を始め、連結プレート34に連結プレー
ト35がその鈎状突起が係合して引っ掛けられて隣の円
板ロール12が移動し、順次、隣の円板ロール12が左
方向へ引っ張られて移動し、その際に各円板ロール12
の間隔が連結プレート34,35によって一定になるよ
うに設定されている。
【0038】以上の通り本実施形態では、短辺鋳型5の
移動に合わせて、押圧ブロック18の移動、円板ロール
12群の移動、中間軸受22aの移動が連係して行われ
るので、円形軸14aに遊嵌された円板ロール12群の
移動がスムーズとなり、金属薄帯の幅変更の範囲が大き
くとれる効果がある。
【0039】(実施の第2形態)次に、本発明の実施の
第2形態を図3〜図4により説明する。図3,図4にお
いて、40及び41は無端ベルト4に平行で、互いに交
叉して配設された冷却媒体の水路を形成するバッフルプ
レートで、円板ロール12の拡縮移動に追従して拡縮で
きるように構成されている。
【0040】このバッフルプレート40,41の拡縮状
態を示したのが図4で、(b)図は円板ロール12が最
大幅にセットされた時のバッフルプレート40,41の
拡大状態を示し、(c)図は円板ロール12が最小幅に
セットされた時のバッフルプレート40,41の縮小状
態を示している。(a)図は側面図で、冷却媒体の水路
の下方部分を表したもので、水路の上方部分も相対した
形状となっており、無端ベルト4に平行に冷却函の上か
ら下へ冷却媒体を流すように水路が形成されている。そ
の他の構成は、実施の第1形態と同様である。
【0041】このように構成された図3,図4のベルト
式連続鋳造装置において、金属薄帯の幅替えに伴い、短
辺鋳型5が移動され、同時に押圧ブロック18が移動さ
れると、それにつれて円板ロール12群も拡縮移動され
る。この拡縮移動により、円板ロール12の先端部でバ
ッフルプレート40,41を右方向(又は左方向)に押
すと、バッフルプレート40,41間が重なりながら縮
小(又は拡大)する。
【0042】無端ベルト4に平行にバッフルプレート4
0,41を交叉して配置しているので、円板ロール12
群が拡縮移動しても、無端ベルト4とバッフルプレート
40,41間に形成された冷却媒体の水路が確保され、
水流が整然と流れる効果がある。
【0043】(実施の第3形態)最後に本発明の実施の
第3形態を図5により説明する。図5において、43は
鋳型駆動フレーム46に連結され短辺鋳型5を移動させ
る短辺鋳型フレーム、44は短辺鋳型フレーム43に連
結され円板ロール12群を拡縮させる駆動リンク、45
は短辺鋳型フレーム43に連結され冷却媒体の供給流路
を拡縮させる駆動リンク、46は短辺鋳型を駆動させる
鋳型駆動フレームである。
【0044】すなわち、この実施の第3形態では、短辺
鋳型5の変位と、円板ロール12群の変位と、冷却媒体
の供給流路の変位が同じであることから、これらの3要
素を駆動リンク44,45で短辺鋳型フレーム43に接
続した構成としたものである。その他の構成は実施の第
2形態と同様である。
【0045】このように構成された図5のベルト式連続
鋳造装置において、金属薄帯の幅替えに伴い、短辺鋳型
5の移動と同時に、押圧ブロック18と連係している円
板ロール12群の拡縮と、冷却媒体の供給流路の拡縮と
が、短辺鋳型フレーム43の移動に合わせ駆動リンク4
4,45の接続によって同時に作動できるようになって
いる。これにより、従来装置に設けられていたアクチュ
エータ及び制御手段が廃止されるので、鋳型周辺の構造
が簡素化され、同時作動が保証される効果がある。
【0046】
【発明の効果】以上の本発明のベルト式連続鋳造装置に
よれば、次の効果を奏する。
【0047】(1)各円板ロールの両隣の円板ロールを
連結する連結プレートと、複数の円板ロールを遊嵌しス
ライドできる円形軸と、同円形軸の端部軸受とフレーム
の間に配設された冷却媒体のシール手段と、円形軸の中
間に設けられた移動可能な軸受とを設けたので、円形軸
に遊嵌された円板ロール群の移動がスムーズとなり、金
属薄帯の幅変更の範囲が大きくとれる効果がある。
【0048】(2)前記(1)の構成に加え、無端ベル
トに平行に冷却媒体の水路を形成するバッフルプレート
を交叉させて配設し、円板ロールの拡縮移動に追従して
バッフルプレートを拡縮できるように構成したもので
は、冷却媒体の水路が確保され、水流の乱れが無く、伝
熱効果が向上する効果がある。また、圧力水流を使用す
る部分にも使用可能となった。
【0049】(3)前記(1),(2)の構成に加え、
円板ロール群と冷却媒体の供給流路とを短辺鋳型の変位
に対応して拡縮させる機構として、鋳型駆動フレームに
連結され短辺鋳型を変位させる短辺鋳型フレームと、同
短辺鋳型フレームに連結され円板ロール群を変位させる
駆動リンクと、前記短辺鋳型フレームに連結され冷却媒
体の供給流路を変位させる駆動リンクとから構成したも
のでは、従来装置に設けられていたアクチュエータ及び
制御手段が廃止され、鋳型周辺の構造が簡素化され、保
守・点検が容易になる効果がある。
【0050】このように、本発明のベルト式連続鋳造装
置は、従来装置に比べて構造が単純化され、しかも保守
・点検が容易で、信頼性が向上し、ベルト式連続鋳造装
置の操業性を一段と高める効果を奏したものであり産業
上極めて有益なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係る短辺鋳型及び円
板ロール支持の移動機構の概略構成を示す平面図。
【図2】本発明の実施の第1形態に係る円板ロール移動
の要部拡大図。
【図3】本発明の実施の第2形態に係る短辺鋳型及び円
板ロール支持の移動機構の概略構成を示す平面図。
【図4】本発明の実施の第2形態に係る円板ロールとバ
ッフルプレートの移動の要部拡大図。
【図5】本発明の実施の第3形態に係る短辺鋳型及び円
板ロール支持の移動機構の概略構成を示す平面図。
【図6】ベルト式連続鋳造装置の全体構成を示す縦断面
斜視図。
【図7】図8の VII−VII 断面矢視図で、短辺鋳型及び
円板ロール支持の移動機構の概略構成を示す平面図。
【図8】従来の一般的なベルト式連続鋳造装置の概略を
示す説明図。
【符号の説明】
1 タンディッシュ 2 ノズル 4 ベルト 5 短辺鋳型 6 冷却函 7 金属薄帯 10 ピストンヘッダ 10a ピストン 10b アクチュエータ 11 噴流管 12 円板ロール 13 アクチュエータ 14 軸 14a 軸 17 アクチュエータ 18 押圧ブロック 21 軸受 22 軸受 22a 軸受 32 シール 33 シール 34 連結プレート 35 連結プレート 40 バッフルプレート 41 バッフルプレート 43 短辺鋳型フレーム 44 駆動リンク 45 駆動リンク 46 鋳型駆動フレーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−15854(JP,A) 特開 平1−150441(JP,A) 特開 昭62−176648(JP,A) 特開 昭62−28050(JP,A) 特開 平1−122638(JP,A) 実開 平1−172439(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 11/06 340 B22D 11/05

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向配置され、互いに反対方向に回転す
    る一対の無端ベルトと、同無端ベルトの幅方向両側端部
    に挟持されながら搬送される連続的に接続された短辺鋳
    型とにより鋳造空間を形成し、同空間に溶融金属を注湯
    し冷却・凝固させて薄鋳片を製造するベルト式連続鋳造
    装置であって、前記短辺鋳型は前記一対の無端ベルト間
    に同ベルトの幅方向に変位可能に配置されており、前記
    それぞれの無端ベルトの背面側に同ベルトの背面から前
    記短辺鋳型を押圧できる押圧ブロックと、前記一対の無
    端ベルトの平坦度を保持する軸方向に拡縮可能な円板ロ
    ール群と、前記無端ベルトの背面側において同ベルトの
    幅方向に複数並列された冷却媒体の供給流路と、前記円
    板ロール群と前記冷却媒体の供給流路とを前記短辺鋳型
    の変位に対応して拡縮させる駆動装置とを備え、前記各
    円板ロールを隣の円板ロールに連結する連結プレート
    と、前記複数の円板ロールを遊嵌しスライドできる円形
    軸と、同円形軸の端部軸受とフレームの間に配設された
    冷却媒体のシール手段と、前記円形軸の中間に設けられ
    た移動可能な軸受とを有することを特徴とするベルト式
    連続鋳造装置。
  2. 【請求項2】 前記無端ベルトに平行に冷却媒体の水路
    を形成するバッフルプレートを交叉させて配設し、前記
    円板ロールの拡縮移動に追従して同バッフルプレートを
    拡縮できるように構成したことを特徴とする請求項1記
    載のベルト式連続鋳造装置。
  3. 【請求項3】 前記短辺鋳型フレームに、前記円板ロー
    ル群を変位させる駆動リンクと、前記冷却媒体の供給流
    路を変位させる駆動リンクとを接続させたことを特徴と
    する請求項1又は請求項2記載のベルト式連続鋳造装
    置。
JP07197566A 1995-08-02 1995-08-02 ベルト式連続鋳造装置 Expired - Fee Related JP3117391B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07197566A JP3117391B2 (ja) 1995-08-02 1995-08-02 ベルト式連続鋳造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07197566A JP3117391B2 (ja) 1995-08-02 1995-08-02 ベルト式連続鋳造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0947848A JPH0947848A (ja) 1997-02-18
JP3117391B2 true JP3117391B2 (ja) 2000-12-11

Family

ID=16376640

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07197566A Expired - Fee Related JP3117391B2 (ja) 1995-08-02 1995-08-02 ベルト式連続鋳造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3117391B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102004021899A1 (de) * 2004-05-04 2005-12-01 Sms Demag Ag Gekühlte Stranggießkokille
DE102008031476A1 (de) * 2007-08-16 2009-02-19 Sms Demag Ag Gießvorrichtung

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0947848A (ja) 1997-02-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0636965B2 (ja) ベルト式連続鋳造機
JP3117391B2 (ja) ベルト式連続鋳造装置
KR910008027B1 (ko) 트윈 벨트형 연속주조기기
US3310849A (en) Continuous metal casting apparatus
KR960003712B1 (ko) 벨트식 연속 주조기 및 주조방법
KR101659526B1 (ko) 다양한 폭을 가진 주조 스트립을 위한 연속 주조 장치
US4271894A (en) Continuous casting apparatus
JPH0338016B2 (ja)
JPH06102257B2 (ja) ベルト式連続鋳造機
JPH0215853A (ja) ベルト式連続鋳造機
JPS6037248A (ja) 連続鋳造機
JPH0651218B2 (ja) ベルト式連続鋳造機
JPH0438932Y2 (ja)
JPH07112604B2 (ja) ベルト式連続鋳造機
JPH0450097B2 (ja)
JPH01150441A (ja) ツインベルト式連続鋳造機
JPH01150440A (ja) ツインベルト式金属薄帯連続鋳造機
JPS61186108A (ja) 板連続製造方法及びその装置
JPH01104449A (ja) ベルト変形を防止したベルト式連続鋳造方法
JPS63278645A (ja) ベルト式連続鋳造機のサイドダムガイド装置
JPH01321051A (ja) 移動鋳型式連続鋳造機用溶融金属注入ノズル
JPS6163345A (ja) ベルト式金属板連続鋳造装置
JPS63286248A (ja) 幅可変なベルト式連続鋳造装置
JPH0153146B2 (ja)
JPS62227555A (ja) 薄鋼板の連続鋳造装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000822

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees