JP3117314B2 - 舶用ラダーストック製造法 - Google Patents

舶用ラダーストック製造法

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JP3117314B2
JP3117314B2 JP05045790A JP4579093A JP3117314B2 JP 3117314 B2 JP3117314 B2 JP 3117314B2 JP 05045790 A JP05045790 A JP 05045790A JP 4579093 A JP4579093 A JP 4579093A JP 3117314 B2 JP3117314 B2 JP 3117314B2
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猛 渡辺
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Japan Casting and Forging Corp
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Japan Casting and Forging Corp
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、船舵に装着されるラダ
ーストックの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鍛鋼品としてのラダーストックの
曲げ加工については、加工時の温度管理や曲げ加工後の
スプリングバック量の定量化等の問題があり、また高圧
プレス,ベンダー等の制限があるため、矩形断面を持つ
素材にしか適用できなかった。すなわち、図4(a)に示
すように、フランジ2にネック部1aを介して軸部1を
接続されたラダーストック素材は、叩き曲げ鍛造を施さ
れるため、図5(a),(b),(c)に示すごとく矩形断面を
有している。
【0003】そして、この素材について、図4(b)に示
すように斜線部を叩き曲げ鍛造する作業が行なわれる。
さらに、図4(c)に示すように、斜線余肉部を除去する
ためガス,ガウジングおよびグラインダーで成型する加
工が行なわれる。なお、図4(d)は図4(c)の素材の曲げ
加工部分の断面を示している。上述の成型加工は、劣悪
な作業環境下で高度の熟練技術を駆使して行なわれる。
すなわち、ガス加工で素材の断面を多角形に溶断したり
溶削したりする作業が行なわれるほか、ブラストやグラ
インダーで表面および外形を滑らかにする作業が行なわ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のよう
な従来のラダーストック製造法では、素材に多くの余肉
を付ける必要があるほか、作業の機械化が難しく、また
高熱,騒音および粉塵を伴う劣悪な作業環境下で高度の
熟練技術を用いる必要があるので、製造コストの上昇を
招くほか、作業要員の確保が困難になるという問題点も
ある。本発明は、このような問題点の解消をはかろうと
するもので、大型加工機械の導入やコンピュータによる
円形鍛造後の曲げ加工時の温度管理,スプリングバック
量の定量的な把握等が可能になってきたことをふまえ
て、素材の断面形状を円形として処理しながら、素材鍛
造後の機械加工による成型や、弯曲部の高圧プレス等で
の曲げ加工を容易に行なえるようにし、人工作業を極力
減少させうるようにした舶用ラダーストック製造法を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明の舶用ラダーストック製造法は、船舵上面に
装着されるフランジと、同フランジにネック部を介し接
続された軸部とからなる素材を鍛造して、同素材を上記
のネック部および軸部が円形断面を有するストレート材
に加工し、ついで上記ストレート材を回転させながら上
記フランジの上面と上記のネック部および軸部の外周面
とを切削加工してから、さらに上記のネック部と軸部と
の境界部分をプレスまたはベンダーで曲げ加工すること
を特徴としている。
【0006】
【作用】上述の本発明の舶用ラダーストック製造法で
は、最少の余肉ですむように円形断面をもつ素材が用い
られ、また大型加工機としてのプレスまたはベンダーの
使用が可能になって、従来の場合に比べ最少の人工作業
でラダーストックの製造が行なわれる。
【0007】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明すると、図1および図2は本発明の第1実施例として
の舶用ラダーストック製造法を示すもので、図1(a)に
示すように、軸部1,ネック部1aおよびフランジ2か
らなる素材を鍛造して、上記の軸部1およびネック部1
aが円形断面を有し同一中心軸線を有するストレート材
となるように加工する。その際、ネック部1aとフラン
ジ上面2aとは、やや斜交するように配慮される。な
お、図2(a),(b),(c)は、それぞれ図1(a)のA−A矢視
断面、B−B矢視断面およびC−C矢視面を示してい
る。
【0008】ついで、図1(b)に示すように、上記スト
レート材を回転させながら、フランジ上面2aとネック
部1aおよび軸部1の周面とを機械切削加工して成型す
る作業が行なわれる。さらに、図1(c)に示すように、
ネック部1aと軸部1との境界部分をプレスまたはベン
ダーで曲げ加工してから、フランジ2を図2(d)の船舵
Rの上面へ適切に固着すべく、図1(d)に示すようにフ
ランジ接合面2bについて、機械切削加工による成型が
行なわれ、全体として正規寸法となるように仕上げられ
る。このようにして、この第1実施例では、予めフラン
ジ上面2aとネック部1aとがやや斜交するように成型
されているため、弯曲部は1つの弯曲ですみ、図2(d)
に示すように船舵Rの上面にフランジ2が取付けられ
と、軸部1はほぼ鉛直方向へ向くようになる。なお、図
2(d)における符号Hは船体に固定されたホーンを示し
ており、このホーンHに船舵Rが回動可能に軸支され
る。
【0009】上述のごとく本実施例の舶用ラダーストッ
ク製造法によれば、船舵上面に装着されるフランジ2
と、同フランジ2にネック部1aを介し接続された軸部
1とからなる素材を鍛造して円形断面をもつストレート
材に加工する操作が行なわれ、ついで、この円形断面を
もつストレート材について、同ストレート材を回転させ
ながら切削加工が行なわれるので、余肉部の節減された
素材から得られるストレート材について、大型の切削機
を用いて切削作業を効率よく行なうことができ、またネ
ック部1aと軸部1との境界部分における弯曲部の形成
も大型のプレスまたはベンダーを用いて容易に行なうこ
とができるのである。このように、素材の余肉部を最少
限にして素材効率を高め、製造コストの低下がもたらさ
れるほか、従来のガス,ガウジングおよびグラインダー
による成型加工を熟練者の人工により劣悪な環境下で行
なうというような苛酷な作業が不要になる利点がある。
【0010】図3は本発明の第2実施例としての舶用ラ
ダーストック製造法を示すもので、本実施例の場合も、
図3(a)に示すように、軸部1,ネック部1aおよびフ
ランジ2からなる素材を鍛造して軸部1およびネック部
1aが円形断面を有し同一中心軸線を有するストレート
材となるように加工する作業が行なわれる。その際、ネ
ック部1aとフランジ2とは直交するように配慮され
る。ついで図3(b)に示すように、上記ストレート材を
回転させながら、フランジ2の各面とネック部1aおよ
び軸部1の周面とを機械切削加工して成型する作業が行
なわれる。さらに、図3(c)に示すように、ネック部1
aと軸部1との境界部分を、2か所においてプレスまた
はベンダーで曲げ加工し、正規寸法となるように仕上げ
る。
【0011】このようにして、この第2実施例の場合
も、船舵上面に装着されるフランジ2と、同フランジ2
にネック部1aを介し接続された軸部1とからなる素材
を鍛造して円形断面をもつストレート材に加工する操作
が行なわれ、ついで、この円形断面をもつストレート材
について同ストレート材を回転させながら切削加工が
なわれるので、素材効率を高めながら、大型の切削機を
用いて切削作業を効率よく行なうことができ、またネッ
ク部1aと軸部1との境界部分における弯曲部の形成も
大型のプレスまたはベンダーを用いて容易に行なうこと
ができるのであり、素材の余肉部を最少限にし、素材効
率を高めることと相まって製造コストの低下がもたらさ
れるほか、従来のガス,ガウジングおよびグラインダー
による成型加工を熟練者の人工により劣悪な環境下で行
なうというような苛酷な作業が不要になる利点がある。
【0012】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の舶用ラダ
ーストック製造法によれば、次のような効果が得られ
る。 (1) 船舵上面に装着されるフランジと、同フランジにネ
ック部を介し接続された軸部とからなる余肉部の少ない
素材が円形断面をもつストレート材となるように鍛造
されるので、素材の余肉部が少なくてすみ、素材効率が
高められる。 (2) 上記円形断面をもつストレート材を回転させながら
切削加工が行なわれるので、大型の切削機を用いて切削
作業を効率よく行なうことができる。 (3) ネック部と軸部との境界部分の曲げ加工も、大型の
プレスまたはベンダーを用いて容易に行なえる。 (4) 上記各項により、従来のガス,ガウジングおよびグ
ラインダーによる成型加工を熟練者の人工により劣悪な
環境下で行なうというような苛酷な作業が不要になる。 (5) 上記各項により、ラダーストックの製造コストが大
幅に低下する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b),(c),(d)は本発明の第1実施例として
の舶用ラダーストック製造法の各工程を示す説明図であ
る。
【図2】(a)は図1(a)のA−A矢視断面図、(b)は図1
(a)のB−B矢視断面図、(c)は図1(a)のC−C矢視図
であり、(d)は船舵にラダーストックを装着した状態を
示す側面図である。
【図3】(a),(b),(c)は本発明の第2実施例としての舶
用ラダーストック製造法の各工程を示す説明図である。
【図4】(a),(b),(c)は従来の舶用ラダーストック製造
法の各工程を示す説明図であり、(d)は(c)に示すラダー
ストックのネック部の断面図である。
【図5】(a)は図4(a)のA−A矢視断面図、(b)は図4
(a)のB−B矢視断面図、(c)は図4(a)のC−C矢視図
である。
【符号の説明】
1 軸部 1a ネック部 2 フランジ 2a フランジ上面 2b フランジ接合面 H ホーン R 船舵
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 親行 北九州市戸畑区大字中原先の浜46−59 日本鋳鍛鋼株式会社内 (56)参考文献 特開 昭53−97965(JP,A) 特開 平2−179338(JP,A) 特開 昭61−23526(JP,A) 特開 昭51−37497(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B63H 25/38 B21D 7/00 B21K 21/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船舵上面に装着されるフランジと、同フ
    ランジにネック部を介し接続された軸部とからなる素材
    を鍛造して、同素材を上記のネック部および軸部が円形
    断面を有するストレート材に加工し、ついで上記ストレ
    ート材を回転させながら上記フランジの上面と上記のネ
    ック部および軸部の外周面とを切削加工してから、さら
    に上記のネック部と軸部との境界部分をプレスまたはベ
    ンダーで曲げ加工することを特徴とする、舶用ラダース
    トック製造法。
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