JP3116198U - 卓上スポット調理鍋装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
高温に加熱しても水蒸気等を調理鍋の外に出すことなく調理可能で、専門の料理店のみならず一般の家庭においても、卓上で安全・快適に使用することができ、また、必要に応じて食材の煮加工と蒸し加工とのいずれかあるいは両方を行うことができ、使用後の後片付けが容易で、長期に亘って使用継続できる卓上スポット調理鍋装置を提供する。
【解決手段】
上端が開放した有底筒状の断熱枠体12と、断熱枠体12の内部に着脱自在に収容される鍋体14と、熱源としての天然石16と、該鍋体の開口18を密閉し得る平板状重量鍋蓋20と、鍋体14の高さ中間位置に食材を保持する食材保持装置22と、を含み、あらかじめ高温に加熱された天然石16を鍋体14の中の水あるいは調味液中に浸漬させて、それらを煮沸させつつ、食材を煮加工あるいは蒸し加工あるいはその双方を行わせる。
【選択図】図3

Description

本考案は、あらかじめ加熱した天然石等を、鍋の中の調味液等に浸漬して、それらを煮沸させつつ食材を加熱することで電気やガス等の熱源が不要で、そのため、卓上等でも手軽に用いることができる調理鍋装置に関する。
従来、野菜や穀物、魚介類や鳥獣肉等の食材を、水や調味液を入れた容器中に浸漬し、その中にあらかじめ高温に加熱した河原石等の天然石を投入して、水や調味液等と食材を一緒に加熱調理することは、複数の地方において郷土料理として知られている。このような加熱調理に用いられる調理鍋装置として種々提案されており、例えば、下記の特許文献1に開示されている調理鍋装置がある。特許文献1によれば、同添付図面、図1に示すように、例えば、多数枚の短冊状側板を輪状に寄せ木 組みし、その外側にたがを嵌め込んで上面を開口した有底筒状に形成し、その開口の一部に把手を上方に立設させた手桶1と、高温に加熱する石としての立方体状で薄い厚みを有する鉄平石4と、が開示されている。
公開実用新案公報 昭和63年第151785号
しかしながら、特許文献1によれば、例えば、室内において加熱調理を行う際に、手桶内で水や調味液が煮沸されることにより発生する水蒸気が密閉されずに、室内に充満してカーペット・布地等に臭気がしみ込み、室内が臭くなるという問題があった。また、特に夏場に空調を作動させて室内を適温に調節していた場合でも、室温が加熱された水蒸気によってさらに上昇し、食事の際に汗をかいて不快感が高くなるという問題や、それを避けるために、あらかじめ必要以上に室温を下げておく必要があるため空調負荷が高くなるという問題があった。特に、室内全体を一つの空調システムで温度管理しているような料理店等においては、テーブルごとに注文されたメニューが異なるためあらかじめ必要以上に室内全体の温度を下げておくこともできないという問題もあった。加えて、煮沸された食汁等が手桶から飛散して火傷を負う等の危険性があった。また、特許文献1によれば、食材は、手桶内の水や調味液等に浸漬した状態でしか加熱できないので、食材加工の選択の幅が狭くなり、他の加工方法であっても一つの装置で調理加工可能なものの出現が望まれていた。また、特許文献1によれば、手桶1内に食材と水や調味液等を直接収容しているので、使用後は手桶ごと洗わなければならず、また、手桶に浸み込んだ液汁等を除去しづらい等、後片付けが煩雑になるという問題もあった。加えて、石によっては、例えば、堆積岩を加工した石を熱源として高温に加熱して使用する場合等には、2ないし3回加熱して使用しただけで石が割れて使えなくなるという問題があった。
本考案は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、高温に加熱しても水蒸気等を調理鍋の外に出すことなく調理可能で、専門の料理店のみならず一般の家庭においても、卓上で安全・快適に使用することができる卓上スポット調理鍋装置を提供することにある。また、他の目的は、必要に応じて食材の煮加工と蒸し加工とのいずれかあるいは両方を行うことができ、使用後の後片付けが容易で、長期に亘って使用継続できる卓上スポット調理鍋装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本考案は、上端が開放した有底筒状の断熱枠体12と、断熱枠体12の内部に着脱自在に嵌合し、装着時に断熱枠体12の内部に収容された状態で上面を開口した鍋体14と、あらかじめ加熱された状態で鍋体14の中の水あるいは調味液(30)中に浸漬されて、それらを煮沸させつつ、食材を加熱する天然石16と、鍋体の開口18を着脱自在に開閉し、かつ該鍋体の開口18に載置させるだけで開口18を密閉し得る平板状重量鍋蓋20と、を含む構成としている。
その際、鍋体14の内側の高さ中間位置であって投入された水あるいは調味液(30)よりも上方位置に着脱自在に係止され、水あるいは調味液(30)の煮沸による食材の煮加工と該食材の蒸し加工とのいずれかあるいは両方を行なわせる食材保持装置22を有する構成としてもよい。また、食材保持装置22は、鍋体14の上方に向けて拡大した連続テーパ内壁26と、該テーパ内壁26に上方から係着離脱自在に係止される複数孔付き棚具28と、を備えていてもよい。また、天然石16は、鍋体14内に収納可能な大きさの1個又は複数個の加工溶岩石24からなっていてもよいし、断熱枠体12は、丸太材32をくり抜いて円筒状に形成されていてもよい。
本考案の卓上スポット調理鍋装置によれば、上端が開放した有底筒状の断熱枠体と、断熱枠体の内部に着脱自在に嵌合し、装着時に断熱枠体の内部に収容された状態で上面を開口した鍋体と、あらかじめ加熱された状態で鍋体の中の水あるいは調味液中に浸漬されて、それらを煮沸させつつ、食材を加熱する天然石と、鍋体の開口を着脱自在に開閉し、かつ該鍋体の開口に載置させるだけで開口を密閉し得る平板状重量鍋蓋と、を含む構成であるから、あらかじめ高温に加熱された天然石を、食材や水あるいは調味液と一緒に鍋体に投入することでそれらの食材等を短時間で加熱調理することができるとともに、加熱された水蒸気が鍋体から外に出て室温を上昇させることもなく快適に食事をすることができる。さらに、加熱処理中に発生する水蒸気や臭気を鍋体内に密閉して外に出さないので、室内が臭くなることを防止できる。さらに、卓上に、例えば、ガスコンロや電気コンロ等の熱源を鍋ごとに準備しなくても、簡便に食材等を加熱することができ、また、断熱枠体を例えば木製とすれば、高温の鍋体を該木製の断熱枠体に装着した状態で保持できるので、使用時に火傷等で怪我をすることもなく、安全に持ち運び等を行うことができる。さらに加えて、鍋体は断熱枠体に着脱自在に嵌合しているので、例えば、使用後は容易に取り外して洗浄できるとともに、取り扱いや運搬も容易となる効果がある。
また、鍋体の内側の高さ中間位置であって投入された水あるいは調味液よりも上方位置に着脱自在に係止され、水あるいは調味液の煮沸による食材の煮加工と該食材の蒸し加工とのいずれかあるいは両方を行なわせる食材保持装置を有する構成であるから、食材保持装置を装着させない状態では、鍋体に投入された水あるいは調味液に食材を浸漬した状態で高温に過熱した天然石を浸漬すれば、食材の煮加工のみを行わせることができ、一方、食材保持装置を装着させれば、食材を該食材保持装置で保持して蒸し加工のみあるいは蒸し加工と煮加工とを同時におこなわせることもできる。したがって、一つの装置でも複数の加工方法で食材を調理可能な利便性の高い卓上スポット調理鍋装置を提供できる。
また、食材保持装置は、鍋体の上方に向けて拡大した連続テーパ内壁と、該テーパ内壁に上方から係着離脱自在に係止される複数孔付き棚具と、を備えた構成であるから、鍋体の拡大した連続テーパ内壁に複数孔付き棚具を上方から容易に係止させて装着できるとともに、例えば絞り加工等の簡単な加工で鍋体のテーパ内壁の製作が可能となるので、卓上スポット調理鍋装置の低コスト化を図ることができる。さらに、連続テーパ内壁なので、鍋体の内側の洗浄が容易で、複数孔付き棚具の着脱が容易な卓上スポット調理鍋装置を提供できる。
また、天然石は、鍋体内に収納可能な大きさの1個又は複数個の加工溶岩石からなる構成であるから、加工溶岩石として、例えば、火山岩等を加工した石を使用すれば、高温に加熱して水あるいは調味液中に浸漬する使用を、例えば数100回程度繰り返しても割れることもなく、長期に亘って使用を継続できる。さらに、鍋体の内側を金属光沢のあるものとすれば、火山岩等を加熱することで放射される遠赤外線が該鍋体の内側で反射されて、鍋体中の食材の表面全体に満遍なく放射されて吸収されるので、食材を効果的に加熱できる。
また、断熱枠体は、丸太材をくり抜いて円筒状に形成された構成であるから、断熱効果が高い断熱枠体を具体化できるとともに、丸太材の表面の木目による意匠的効果も期待できる。
以下、添付図面を参照しつつ本考案を実施するための最良の形態について説明する。本考案の卓上スポット調理鍋装置は、加熱調理時に室温全体を上昇させることなく該装置内の食材等を短時間で加熱調理可能ならしめるとともに、一つの装置で複数の調理加工を行わせることができ、かつ、後片付けを容易に行うことができるものである。以下図1ないし図5にもとづいて、本考案の卓上スポット調理鍋装置の実施形態について具体的に説明する。本実施形態において、卓上スポット調理鍋装置10は、鍋体14と、断熱枠体12と、天然石16と、平板状重量鍋蓋20と、を含む。
本実施形態において、鍋体14は、その中で食材40等を収容するとともに、高温に過熱された天然石16が投入されてこれらの食材等を過熱調理するための調理用容器体であり、鍋本体34と係止部36とを含む。本実施形態において、鍋本体34は、図3、4に示すように、その上面を開口させた薄い肉厚を有する有底筒状に形成される。より具体的には、両手の手のひらでその側壁を略周回できる程度の大きさで有底筒状に形成され、さらに、図2、5に示すように、側壁は、その内側が鍋体14の上方に向けて拡大した連続テーパ内壁26を有して形成されている。したがって、鍋体14は、後述する断熱枠体12の内部に着脱自在に収容しやすく、また、鍋体14の側壁に段部等がないので、内部の洗浄をしやすくなる。なお、鍋本体34は、ステンレス製で形成され、後述する過熱された天然石16から放射される遠赤外線IRを反射して食材に効率良く吸収させるために、その内側が金属光沢を有するように形成している。本実施形態において、鍋本体34は、例えば、ステンレス製の薄板材を絞り加工で形成されるが、スティール製で形成されていてもよい。
本実施形態において、係止部36は、後述する断熱枠体12の上端に係止して鍋体14を断熱枠体12に支持する係止部位である。図2ないし図4に示すように、係止部36は、鍋本体34の上端から外側にやや突出させて、鍋本体34と一体にリング状に形成している。したがって、係止部36を後述する断熱枠体12の上端に着脱自在に係止させて、鍋体14を断熱枠体12の内部に装着できる。係止部36は、本実施形態の形状に限らず、断熱枠体12の上端に係止すれば、鍋本体34の上端に設けられた複数の突起片であってもよい。
本実施形態において、断熱枠体12は、前述した鍋体14を断熱状に支持する枠体であり、ある程度の肉厚を有して上端が開放した有底筒状に形成される。図3、4に示すように、断熱枠体12は、木製丸太材32を鍋本体14と略同じ形状にくりぬき、例えば、1cmないし2cm程度の肉厚を有する上端が開放した有底円筒状に形成される。したがって、図3、4に示すように、断熱枠体12の内部に鍋体14を着脱自在に嵌合させて装着できるので、加熱調理作業が容易となるとともに、鍋体14を断熱枠体12から容易に取り外すことができ、使用後の後片付けが容易になる。また、鍋体14が加熱されても、丸太材32がある程度の肉厚を有しているので断熱効果が高く、断熱枠体12の側壁を手で保持して卓上スポット調理鍋装置10を運搬することができるとともに、一度加熱された鍋体14の保温効果もある。本実施形態において、断熱枠体12は、丸太材32をくり抜いて有底円筒状に形成されるが、両端が開放した環状の丸太材の一端側に円板状の底板材を嵌合させて有底円筒状に形成してもよい。また、有底円筒状に限らず、例えば、角筒状であってもよいし、木製に限らず、例えば、発砲スチロール等の断熱性のある材料で形成されていてもよい。
本実施形態において、天然石16は、あらかじめ加熱された状態で食材等と一緒に鍋体14の中に投入されて、それらを加熱させる熱源である。本実施形態において、天然石16は、図3ないし図5に示すように、例えば、火山岩等の溶岩石24を、上述した鍋体14の中に複数個収納可能な大きさで略こぶし状に加工した加工溶岩石24で形成される。したがって、鍋体14の中に、水あるいは調味液(30)と食材を投入し、500℃ないし600℃に加熱した加工溶岩石24を浸漬すれば、水あるいは調味液(30)を瞬間的に煮沸しつつ食材を短時間(例えば略5分程度)で加熱できる。このとき、天然石16が、例えば、堆積岩等で形成されている場合には2ないし3回の加熱繰り返しにより天然石16が割れて使用できなくなるところ、本実施形態においては、少なくとも1000℃以上の高温を経て形成される火山岩等の加工溶岩石24で形成されているので、加熱と浸漬を数百回程度繰り返しても割れることもなく長期間継続して使用することができる。また、該加工溶岩石24には、加熱されて遠赤外線を放射する、例えば、シリカやアルミナ等の成分が多量に含有されているので、これらの成分が加熱されることにより放射される遠赤外線が食材等に吸収されることでも、加熱を短時間で行うことができる。
本実施形態において、平板状重量鍋蓋20は、加熱調理時に鍋体14から水蒸気等が外に出てこないように、鍋体の開口18を密閉するための密閉蓋部材であり、ある程度の厚みを有する円板状に形成される。具体的には平板状重量鍋蓋20は、図1、2、5に示すように、火山岩等の溶岩石を、鍋体14の開口よりある程度大きい径と、例えば略1cm程度の厚みで、少なくとも鍋体の開口18に接触する側の面が平端面を有する円板状に加工形成している。その際、上述した鍋体14の開口を平坦面で形成しておくことで、図4、5に示すように、該鍋体14の開口に平板状重量鍋蓋20を載置するという簡単な操作で開口を密閉できるとともに、鍋体の開口18を着脱自在に開閉できる。しかも、加熱調理時に水あるいは調味液(30)が煮沸されて鍋体14内がある程度加圧されても、平板状重量鍋蓋20はその自重によって持ち上がらずに密閉状態を維持し、水蒸気等が鍋体14の外に漏れ出ることを防止できる。したがって、加熱調理時に鍋体14の中の水蒸気が外に出て室温を上昇させることや、臭気によって室内が臭くなることを防止できる。また、平板状重量鍋蓋20は火山岩等の溶岩石を加工して形成しているので、該溶岩石が加熱されることで鍋体の上部からも遠赤外線の放射による加熱効果を期待できる。なお、平板状重量鍋蓋20は、上面側の中央近傍に摘み部材21を備えて持ちやすくしている。平板状重量鍋蓋20は本実施形態における溶岩石に限らず、例えば、ステンレス製で形成されていてもよいし、木製の円板材に重しを載せて形成してもよい。
なお、本実施形態において、鍋体14の内側であって高さ中間位置に食材保持装置22を備えている。本実施形態において、食材保持装置22は、鍋体14の内側に装着させることで、食材の煮加工のみならず蒸し加工を可能とさせる、食材の調理加工方法の変換手段であり、鍋体14の連続テーパ内壁26と、複数孔付き棚具28と、を含む。本実施形態において、複数孔付き棚具28は、鍋体14の中間高さ位置に食材を保持させるための保持具であり、円形金網で形成される。具体的には、図3、4に示すように、鍋体14の内側の高さ中間位置であって、鍋体14の中に投入された水あるいは調味液(30)よりも上方位置のテーパ内壁26の円周と同じ円周を有する円形金網で形成される。すなわち、鍋体14の側壁は下に向かってテーパ状に狭くなっているので、図5に示すように、鍋体14の連続テーパ内壁26であって該円形金網の外周と同じ径となる部分が円形金網を係止する中間係止部42となる。したがって、該棚具(円形金網)28を鍋体14の開口から下方に落とし込むようにするだけで、鍋体14の高さ中間位置に容易に該棚具28を装着でき、また、取り外す際には上方に引き上げるだけで簡単に取り外すことができる。そして、装着させない状態では、鍋体14に投入された水あるいは調味液(30)に食材を浸漬した状態で高温に過熱した加工溶岩石24を浸漬すれば、食材の煮加工のみを行わせることができ、一方、該棚具28を装着させれば、食材40を該棚具28で保持して蒸し加工のみあるいは蒸し加工と煮加工とを同時におこなわせることもできる。よって、一つの装置で、例えば食材の種類等の必要に応じて食材加工方法を容易に変換させて使用することができ、利便性が向上する。また、複数孔付き棚具28を鍋体14の開口から下方に落とし込むという簡単な操作で該棚具28を鍋体14の内側の所要の高さ位置に係止させて装着でき、また、該棚具28を上方に引き上げるという簡単な操作で取り外すことができる。本実施形態において、複数孔付き棚具28はステンレス製の金網部材で形成されるが、スティール製の金網部材で形成されていてもよいし、ステンレス製、スティール製あるいはセラミック製のパンチングボードで形成されていてもよい。また、円形に限らず、鍋体14の形状に合わせて、例えば正方形に形成されていてもよい。さらに、鍋体の内壁の所要の高さ位置に段部を設けて、該段部に複数孔付き棚具28を係止させることで鍋体に該棚具28を装着させてもよい。加えて、食材保持装置は、食材を鍋体の中で所要の高さ位置で保持できるような長さの足部材を備えていてもよい。
次に、本実施形態の卓上スポット調理鍋装置の作用について図1ないし図5に基づいて説明する。まず、蒸し加工する場合には、図4、5に示すように、例えば、底から1/4程度鍋体の深さまで水を鍋体14に投入し、該鍋体14を断熱枠体12の内部に収容する。その際、断熱枠体12は丸太材を鍋体14の形状にくり抜いて形成されているので、鍋体14を断熱枠体12の内部に容易に収容できる。次に、あらかじめ500℃ないし600℃程度に加熱された所要の個数の加工溶岩石24を浸漬させる。その際に、水(30)が瞬時に煮沸されるので、水蒸気Sも鍋体14内に瞬時に充満して蒸し加工の短時間化を図ることができる。加えて、特に料理店等において客に火山の噴火のイメージを与える等の演出効果が期待できる。また、断熱枠体12は丸太材32で形成されているので、その木目による意匠的効果やアウトドアで食事をする雰囲気を演出させる効果も期待できる。さらに、鍋体14が高温に加熱されても丸太材の断熱効果によって丸太材を直接手で触れて卓上スポット調理鍋装置を移動させることができる。次に、図4、5に示すように、鍋体14の内側の高さ中間位置であって投入された水よりも上方位置に複数孔付き棚具28を装着させる。その際、鍋体14の中の水(30)が溶岩石によって煮沸されていても、鍋体14の連続テーパ内壁26を利用して、複数孔付き棚具28を鍋体14の開口から下方に落とし込むという簡単な操作で、迅速で安全に該棚具28を鍋体14に装着できる。次に、図4、5に示すように、たとえば、魚介類や鳥獣肉等の食材40を該棚具28に載置し、平板状重量鍋蓋20で鍋体14の開口を密閉すれば、鍋体14の中で発生する水蒸気Sを利用して食材を蒸し加工できる。その際、平板状重量鍋蓋20は火山岩等の溶岩石を平板状に加工して形成されておりある程度の重量があるので、鍋体14の中の水が煮沸して鍋体内が加圧されてもその自重によって該鍋蓋20が持ち上がることがなく、鍋体内の水蒸気が外に漏れることを防止できる。さらに、図5に示すように、あらかじめ500℃ないし600℃程度に加熱された加工溶岩石24で水を瞬時に煮沸しつつ発生した水蒸気Sで食材等を加熱するとともに、加熱された加工溶岩石24から放射される遠赤外線IRも食材に吸収されるので、短時間で食材に火を通すことができる。したがって、水蒸気を鍋体14の外に出さずにしかも短時間で加熱調理できるので、室温をあまり上昇させることなく、特に夏場において快適に使用することができる。次に、使用後は、断熱枠体12から鍋体14を簡単に取り外して鍋体14だけを洗浄できるので、使用後の後片付けが容易になる。また、熱源としての天然石16は、火山岩等の溶岩石を加工して形成しており、加熱を数百回繰り返しても割れないので、長期に亘って継続使用できる。また、鍋体14は上方に向けて拡大した連続テーパ内壁26を有して形成されるので、例えば、平板を絞り加工するという簡単な加工で形成でき、卓上スポット調理鍋装置の低コスト化を図れるとともに、使用後の鍋体14の洗浄をしやすくなる。さらに、鍋体14を、例えば、ステンレスで形成すればその内側が金属光沢を有するように形成できるので、水蒸気Sによる加熱に加えて、図5に示すように、火山岩等の溶岩石が加熱されることによる遠赤外線IRを鍋体14の内側で反射させて、食材の表面から該遠赤外線を効率良く吸収させることで、さらに短時間で加熱調理可能となる。
次に、煮加工をする場合には、鍋体14の中に、例えば鍋体14の深さの半分程度まで調味液を投入し、その中に例えば野菜や穀物、魚介類や鳥獣肉等の食材を浸漬させる。次に、その鍋体14を断熱枠体12の内部に収容し、上述したと同様に、あらかじめ500℃ないし600℃程度に加熱された所要の個数の加工溶岩石24を浸漬させれば、これらの食材を煮加工することができる。その際に、平板状重量鍋蓋20を鍋体14の開口に載置させるだけで、鍋体14を密閉して水蒸気や臭気が漏れを防止できることは上述と同様である。さらに、上述した煮加工の手順で作業を進め、平板状重量鍋蓋20で鍋体14を密閉する前に、蒸し加工の説明で述べた複数孔つき棚具28を鍋体14に装着し、該棚具28で食材を保持させ、平板状重量鍋蓋20で鍋体14の開口を密閉すれば、煮加工と蒸し加工を同時に行わせることができる。
以上のように、本考案の卓上スポット調理鍋装置によれば、高温に加熱しても水蒸気等を調理鍋の外に出すことなく短時間で調理できるので、加熱調理中でも室温をほとんど上昇させることなく、特に、夏場等でも快適に使用することができる。また、必要に応じて食材の煮加工と蒸し加工とのいずれかあるいは両方を行うことができ、使用後の後片付けが容易で、長期に亘って使用継続できる。
以上説明した本考案の卓上スポット調理鍋装置は、上記した実施形態のみに限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載した考案の本質を逸脱しない範囲において、任意の改変を行ってもよい。
本考案の卓上スポット調理鍋装置は、簡単な操作で郷土料理風に加熱調理できるので、一般の家庭のみならず専門の料理店等においても幅広く用いることができる。
本考案の実施形態に係る卓上スポット調理鍋装置の平面図である。 図1の側面図である。 本考案の実施形態に係る卓上スポット調理鍋装置を説明する分解斜視図である。 本考案の実施形態に係る使用状態を説明する一部を切り欠いた斜視図である。 本考案の実施形態に係る使用状態を説明する図1のA−A線断面図である。
符号の説明
10 卓上スポット調理鍋装置
12 断熱枠体
14 鍋体
16 天然石
18 鍋体の開口
20 平板状重量鍋蓋
22 食材保持装置
24 加工溶岩石
26 連続テーパ内壁
28 複数孔付き棚具
30 水あるいは調味液
32 丸太材

Claims (5)

  1. 上端が開放した有底筒状の断熱枠体と、
    断熱枠体の内部に着脱自在に嵌合し、装着時に断熱枠体の内部に収容された状態で上面を開口した鍋体と、
    あらかじめ加熱された状態で鍋体の中の水あるいは調味液中に浸漬されて、それらを煮沸させつつ、食材を加熱する天然石と、
    鍋体の開口を着脱自在に開閉し、かつ該鍋体の開口に載置させるだけで開口を密閉し得る平板状重量鍋蓋と、を含むことを特徴とする卓上スポット調理鍋装置。
  2. 鍋体の内側の高さ中間位置であって投入された水あるいは調味液よりも上方位置に着脱自在に係止され、水あるいは調味液の煮沸による食材の煮加工と該食材の蒸し加工とのいずれかあるいは両方を行なわせる食材保持装置を有することを特徴とする請求項1記載の卓上スポット調理鍋装置。
  3. 食材保持装置は、鍋体の上方に向けて拡大した連続テーパ内壁と、該テーパ内壁に上方から係着離脱自在に係止される複数孔付き棚具と、を備えたことを特徴とする請求項2記載の卓上スポット調理鍋装置。
  4. 天然石は、鍋体内に収納可能な大きさの1個又は複数個の加工溶岩石からなることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の卓上スポット調理鍋装置。
  5. 断熱枠体は、丸太材をくり抜いて円筒状に形成されたものであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の卓上スポット調理鍋装置。

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