JP3116081U - 仮枠保持具 - Google Patents

仮枠保持具 Download PDF

Info

Publication number
JP3116081U
JP3116081U JP2005006946U JP2005006946U JP3116081U JP 3116081 U JP3116081 U JP 3116081U JP 2005006946 U JP2005006946 U JP 2005006946U JP 2005006946 U JP2005006946 U JP 2005006946U JP 3116081 U JP3116081 U JP 3116081U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temporary frame
pile portion
pile
foundation
temporary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005006946U
Other languages
English (en)
Inventor
義守 植田
Original Assignee
義守 植田
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 義守 植田 filed Critical 義守 植田
Priority to JP2005006946U priority Critical patent/JP3116081U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3116081U publication Critical patent/JP3116081U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Foundations (AREA)

Abstract

【課題】 仮枠の構造が簡素化され、仮枠を正確に且つ効率良く組立てることができ、施工時間を短縮することができる仮枠保持具を提供する。
【解決手段】 基礎地盤2上に築かれる基礎1の仮枠8を保持する仮枠保持具10が、基礎1の厚さより長く形成されると共に、この基礎1が築かれる基礎地盤2にベース筋6の両側端を基準として打ち込まれる杭部11と、この杭部11の長さ方向の略中間部に設けられ、仮枠8の傾動を防止して正常な姿勢で保持する保持部12と、を備えて構成される。この保持部12は、横部材13と、この横部材13に設けられ、仮枠8の上端を挿嵌保持する第1部材14Aと第1部材14Bとからなる挟持部14とで構成される。
【選択図】 図2

Description

本考案は、仮枠保持具に係り、更に詳しくは、布基礎のフーチング部を形成する際に使用される仮枠を保持する仮枠保持具に関する。
一般に、建物等の構造体は、基礎地盤上に築かれた基礎上に構築される。このような基礎としては、通常、布基礎が用いられることが多い。一般的な布基礎は、フーチング部と立ち上がり部とから断面逆T字状に形成されており、根切りして砕石地業を行なった基礎地盤上に築かれる。
布基礎は、フーチング部の作成から始まる。すなわち、基礎地盤上に複数の水平基準用のレベルモルタルを配設してこれらレベルモルタル上にコンクリートブロックを載せると共に、上記基礎地盤上にも直接コンクリートブロックを載せ、これらのコンクリートブロック上にベース筋を水平に設置する。
一方、立ち上がり部は、基礎地盤上に、フーチング部用の仮枠を設置してその仮枠内にコンクリートスラリーを打設し、それが養生したのち仮枠を取り外すことにより形成される。フーチング部が形成されたら、立ち上がり部用の仮枠を設置した後、仮枠内にコンクリートスラリーを打設し、そのコンクリートスラリーを養生した後、仮枠を取り外すことにより形成されている。なお、立ち上がり部には、ベース筋と一体化された立ち上がり筋が埋め込まれる。
このベース筋は、所定間隔で対向する互いに平行な3本の長手部材と、これらの長手部材間に所定間隔で架けわたされ、互いの長手部材同士を連結する連結部材とで梯子状に構成されている。
このような布基礎を形成する仮枠を保持する仮枠保持具として、基礎地盤上に互いに平行に離間して配設した一対の仮枠板を連結し、所定位置に固定する仮枠保持具が知られている(特許文献1参照)。
上記特許文献1に示す仮枠保持具300は、図11に示すように、仮枠板305を連結する仮枠連結具302,304、アンカー杭307を挿通して地中に打ち込み上記仮枠板305を固定する仮枠固定具303、両仮枠板305上に架設してこれら両仮枠板305を一定間隔に保持する間隔保持具306を備えた構成となっている。
特開平10−37207号公報
ところで、上記特許文献1の仮枠保持具300は、両仮枠板305の側面に予め仮枠連結具302,304や仮枠固定具303がビス止、あるいは釘等で取り付けられ、これら仮枠連結具302,304の内部、および仮枠固定具303の外部には、アンカー杭307を打ち込むための中空パイプ308が固着されている。
また、両仮枠板305の間隔を一定に保持するために、両仮枠板305の内側仮枠305Aと外側仮枠305B上端に両端部306A、306Aを嵌め込んで架けわたす間隔保持具306が用いられている。
そこで、両仮枠板305を基礎地盤上に固定するに際し、間隔保持具306によって両仮枠板305の間隔を一定に保持した状態で列設配置し、仮枠連結具302,304や仮枠固定具303にアンカー杭307を挿通させて基礎地盤に打ち込み固定する施工手順が採られている。
従って、内側仮枠305Aと外側仮枠305B上端に間隔保持具306を架け渡して両端部306A、306Aを嵌め込むためには、両仮枠板305間隔の正確さが要求されるため手間が掛かるだけでなく、両仮枠板305の上端に間隔保持具306を架け渡し保持した状態でなければ仮枠連結具302,304を通してアンカー杭307を打ち込み固定することができないため、組立効率が悪くなる問題を有している。
また、両仮枠板305の側面には、仮枠連結具302,304や仮枠固定具303が予め取り付けられる構成となっているので、これら仮枠連結具302,304や仮枠固定具303を取り付けるための手間が多くかかり、結果的に施工費用が増大する問題を有している。
本考案は、このような問題点に着目してなされたもので、仮枠の構造が簡素化され、仮枠を正確に且つ効率良く組立てることができ、施工時間を短縮することができる仮枠保持具を提供することを目的とする。
上記目的を解決するために、本考案の請求項1に記載の仮枠保持具10は、基礎地盤2上に築かれる基礎1のベース筋6両側に沿って並設される一対の仮枠8を保持する仮枠保持具10であって、上記基礎1の厚さより長く形成されるとともに、上記ベース筋6の両側端を基準として上記基礎地盤2に打ち込まれる杭部11と、この杭部11の長手方向略中間部位に設けられ、上記仮枠8上端の内外への傾動を防止して垂直な姿勢で保持する保持部12と、を備えていることを特徴とする仮枠保持具10。
上記の仮枠保持具10によれば、上記ベース筋6の両側端を基準として上記杭部11を基礎地盤2に打ち込むことで、上記ベース筋6両側に沿って並設される一対の仮枠8の上端が、上記保持部12によって垂直な姿勢で保持される。
本考案の請求項2に記載の仮枠保持具10は、上記保持部12が、上記杭部11の上部側面から当該杭部11と直交するように外側に張出した横部材13と、この横部材13の張出した先端に上記杭部11の下端11A側に向けて所定間隔をもって平行に延出する一対の第1部材14Aおよび第2部材14Bからなる挟持部14とから構成され、上記杭部11の横部材13とは反対側となる内側側面には、当該横部材13より下方に上記基礎1のベース筋6に上方から係合可能に構成された係合部材15が突設して成り、上記杭部11を基礎地盤2に打ち込んだ際、上記係合部材15が上記ベース筋6の側面に係合すると共に上記杭部11の上端が上記挟持部14に挿嵌保持されるようにしたことを特徴とする仮枠保持具10である。
上記の仮枠保持具10によれば、上記杭部11を上記ベース筋6の両側端を基準として基礎地盤2に打ち込んだ際、上記杭部11の内側側面に突設した係合部材15が、上記基礎1のベース筋6の側面に上方から係合すると共に上記杭部11の上端が上記挟持部14に挿嵌保持される。
本考案の請求項3に記載の仮枠保持具10は、上記杭部11の上端部には、把持部16が設けられていることを特徴とする仮枠保持具10である。
上記の仮枠保持具10によれば、基礎地盤2に深く打ち込まれた杭部11は、仮枠保持具10の分解時に把持部16を介して引き抜かれる。
本考案の請求項4に記載の仮枠保持具20は、上記保持部が、上記杭部11の上部側面から当該杭部11と直交するように外側に張出した横部材23と、当該横部材23の先端から上記杭部11の下端11A側に向けて上記杭部11と所定間隔をもって平行に延出するように形成された仮枠当接部材24と、から成り、上記ベース筋6の外側面に上記杭部11を基礎地盤2に対し垂直に打ち込んだ際、上記仮枠当接部材24が上記仮枠8の内側への傾動を防止するようにしたことを特徴とする仮枠保持具20(10)である。
上記の仮枠保持具20(10)によれば、上記ベース筋6の外側面に上記杭部11を基礎地盤2に対し垂直に打ち込んだ際、上記仮枠8の内側が上記仮枠当接部材24により保持される。
本考案の請求項5に記載の仮枠保持具30は、上記保持部32(12)が、上記杭部11の上部側面から当該杭部11と直交するように外側に張出した横部材33と、この横部材33の長手方向に所定間隔毎に穿設された複数の貫通孔33Aに上記杭部11と平行に挿通保持される固定棒34とを備えて構成され、上記ベース筋6の外側面に基礎地盤2に対し垂直に打ち込まれた上記杭部11の横部材33の何れかの貫通孔33Aを挿通した固定棒34の下端34Aが上記基礎地盤2に打ち込まれ、当該固定棒34が、上記仮枠8の内側への傾動を防止するようにしたことを特徴とする仮枠保持具30(10)である。
上記の仮枠保持具30(10)によれば、上記ベース筋6の外側面に基礎地盤2に対し垂直に打ち込まれた上記杭部11の、横部材33の複数の貫通孔33Aのうち、並設された上記仮枠8外側の近接位置に位置するに最適な貫通孔33Aが選択され、この貫通孔33Aを通して基礎地盤2に打ち込まれた固定棒34により上記仮枠8の内側が保持される。
本考案は以下の効果を奏する。
請求項1に記載の考案によれば、ベース筋の両側端を基準として杭部を基礎地盤に打ち込むことで、上記ベース筋両側に沿って並設される一対の仮枠上端が垂直な姿勢に保持され、上記杭部に設けた保持部によって上記仮枠の内外への傾動が防止される。
請求項2に記載の考案によれば、杭部をベース筋の両側端を基準として基礎地盤に打ち込んだ際、上記杭部の内側側面に突設した係合部材が、上記ベース筋の側面に上方から係合すると共に上記杭部の上端が挟持部に挿嵌保持されて仮枠の内外への傾動が防止されて垂直な姿勢で保持することができる。
請求項3に記載の考案によれば、基礎地盤に深く打ち込まれた杭部は、仮枠保持具の分解時に把持部を把持することで容易に引き抜くことができる。
請求項4に記載の考案によれば、ベース筋の外側面に、杭部を基礎地盤に対し垂直に打ち込んだ際、仮枠の内側が上記仮枠当接部材により傾動不能に保持される。
請求項5に記載の考案によれば、ベース筋の外側面に、基礎地盤に対し垂直に打ち込まれた杭部の横部材における複数の貫通孔のうち、並設された仮枠内側の近接する位置に位置する固定棒が挿通可能な貫通孔が選択され、この貫通孔を通して基礎地盤2に打ち込まれた固定棒により上記仮枠の内側が傾動不能に保持される。
考案の実施するための最良の形態
本考案の実施例を以下に説明する。
図1、図2には、本考案の実施例1に係る仮枠保持具10が示されている。図1は、仮枠保持具10が使用される布基礎を示す全体縦断面図、図2は仮枠保持具10の全体側面図である。
本実施例1の仮枠保持具10は、上記布基礎1のフーチング部1Aを形成するために用いられる仮枠8を垂直な姿勢(正常な姿勢)に保持するもので、図1には仮想線で示されている。
ここで、フーチング部1Aを形成した後、フーチング部1Aの上部に、立ち上がり部1B用の仮枠9が設置され、その仮枠9内にコンクリートスラリーが打設され、そのコンクリートスラリーが養生した後、仮枠9を取り外すことにより立ち上がり部1Bが形成されるようになっている。
図2において、仮枠保持具10は、上記フーチング部1Aの厚さより長く、かつフーチング部1Aが形成される基礎地盤2に打ち込まれる杭部11を有している。
この杭部11の長さ方向の略中間部には、上記仮枠8に近接するとともに当該仮枠8の外側への傾動を防止して、正常な姿勢で保持する保持部12が設けられている。
杭部11は、例えば中空の丸パイプ部材で形成されており、基礎地盤2側の下端11Aは、その片側を斜めに切り落とした形状とされており、基礎地盤2に打ち込み易いように形成されている。
保持部12は、杭部11の上部側面からこの杭部11と直交するように外側に向けて横方向に張出した横部材13と、この横部材13の張出した先端に上記杭部11の下端11A側に向けて所定間隔をもって平行に延出する一対の第1部材14Aおよび第2部材14Bからなる挟持部14とから構成され、上記杭部11の横部材13とは反対側となる内側側面には、当該横部材13より下方に上記基礎1の後述するベース筋6に上方から係合可能に構成された係合部材15が突設している。
ここで、ベース筋6は、図12に示されるように、所定間隔で対向する互いに平行な3本の長手部材6Aと、これらの長手部材6A間に所定間隔で架けわたされ、互いの長手部材6A同士を連結する連結部材6Bとで梯子状に構成されている。
横部材13と挟持部14とは、杭部11と同じ材料、すなわち、中空の丸パイプ部材(例えば鋳鉄)で形成されており、上記挟持部14は、横部材13の張出した先端に上記杭部11の下端11A側に向けて所定間隔をもって平行に延出する一対の第1部材14Aおよび第2部材14Bから成り、上記杭部11を基礎地盤2に打ち込んだ際、上記係合部材15が上記ベース筋6の側面に係合すると共に上記杭部11の上端が上記挟持部14に挿嵌保持されるように構成されている。
第1部材14Aと第2部材14Bとの間隔は、上記仮枠8の板厚よりわずかに大きな寸法に設定され、両者14A、14Bで仮枠8上端が挿嵌保持されるようになっている。また、第1部材14Aの長さを、仮想線で示すように仮枠8の高さの半分程度まで下方に延びる寸法とし、より保持効果が出るようにしてもよい。
係合部材15も中空の丸パイプ部材で形成されている。この係合部材15は、上記杭部11の横部材13とは反対側となる内側側面にあって、この横部材13より下方に基礎1のベース筋6に上方から係合可能に構成されている。
上記係合部材15は下向き略L字状に形成され、L字の1辺は杭部11の長手方向と直交させて水平に延出するとともに、他の1辺は杭部11の下端11A側に向くよう折曲形成されている。
そこで、仮枠保持具10を取り付ける際は、杭部11を基礎地盤2に打ち込むことで、仮枠8の上端に挟持部14の第1部材14Aと第2部材14Bが挿嵌され、上記杭部11の打ち込み動作で横部材13における第1部材14Aと第2部材14Bとの間の下面が仮枠8の上端との間隙が近接した状態では、上記L字の水平部が、上記ベース筋6両側の長手部材6Aに係合されるようになっている。
杭部11の上端部には、把持部16が設けられている。この把持部16は、当該杭部11よりも外径が大きく形成されており、例えば所定直径の丸棒の内部に切られた雌ねじと、杭部11上端部に螺設した雄ねじにより接合されており、上記両者11,16を溶接により接合することもできる。なお、把持部16は、段付き大径状に形成したものに付き説明したが、この形状に限定されるものではなく、杭部11の上端をT字状に形成したりL字状に形成することができる。
杭部11に対する横部材13および係合部材15ないし、及び横部材13に対する一対の第1部材14Aと第2部材14Bの取り付けは、溶接により行われている。そして、上記のように構成された仮枠保持具10は、仮枠8の長手方向に沿って、例えば900mm〜4000mmの間隔で配設されるようになっている。
次に、以上のように構成された仮枠保持具10を用いて布基礎1用の仮枠8を保持する組立手順に付き図3〜図6を参照して説明する。図3は仮枠保持具を用いた仮枠の設置する手順を示す説明図、図4は仮枠保持具により仮枠を保持する状態を示す説明図、図5は仮枠内にコンクリートスラリーを打設した状態を示す説明図、図6は仮枠保持具を取り外す状態を示す説明図である。
まず、図3において、地盤を根切りして砕石地業を行なった基礎地盤2上に、所定幅をもって布基礎1のフーチング部1A用の一対の仮枠8を並設し、この仮枠8の内側面には墨出しSがなされる。
図4において、立ち上がり筋7を一体的に接合したベース筋6を水平にして、複数箇所に所定間隔毎に配置されたコンクリートブロック4,5上に載置する。
この際、立ち上がり筋7の上端主筋7Aは、地面上の所定位置との間に斜めに架けわたされた補強筋7Bにより保持されており、立ち上がり筋7の転倒防止を図っている。
基礎地盤2上に一対の仮枠8が並設されると、図4に示すように、複数の仮枠保持具10が所定間隔毎に取り付けられる。この取り付けに際し、ベース筋6の両側端を基準として上記杭部11を基礎地盤2に打ち込むことで、上記ベース筋6両側に沿って仮枠保持具10が設置されるが、上記杭部11を垂直に基礎地盤2に打ち込んだ際、杭部11の内側側面に突設した係合部材15が、上記ベース筋6両側面の長手部材6Aに上方から係合すると共に上記杭部11の上端が上記挟持部14の第1部材14Aと第2部材14Bに挿嵌保持される。
このように仮枠保持具10は、例えば900mm〜4000mm間隔で、仮枠8の長手方向、つまり布基礎1の長手方向に沿って、基礎地盤2に打ち込まれる。
次いで、図5において、仮枠8内にコンクリートスラリーCを打設してフーチング部1Aを形成し、そのコンクリートスラリーCが養生する前に、図6に示すように、全ての仮枠保持具10を、コンクリートスラリーCから矢印A方向に引き抜く。
その後、所定間隔毎にバイブレータ50の振動先端部50AをコンクリートスラリーCの中に差し込み、所定時間、例えば10秒間振動させ、コンクリートスラリーCの締め固めを行なう。これにより、仮枠保持具10を引き抜いた後の孔も埋まり、完全なフーチング部1Aが形成される。
そして、フーチング部1Aの上面に、上記立ち上がり部1B用の仮枠9(図1参照)を組み立て、立ち上がり筋7の周囲に、コンクリートスラリーCを打設し、そのコンクリートスラリーCが養生した後、仮枠9を取り外す。最後に、フーチング部1Aの上面、および立ち上がり部1Bの側面に、土盛り等を行ない、所定の布基礎1を完成させる。
以上のような実施例1によれば、次のような効果が得られる。
(1)従来のように仮枠板の側面に、仮枠連結具や仮枠固定具を予め取り付けた構成に比し、本発明では仮枠板8には何も取り付ける必要がなく、仮枠保持具10が、基礎地盤2に打ち込まれる杭部11と、仮枠8の傾動を防止する保持部12とを備えた部品点数の少ない簡素な構造となるので、製造コストを低減することができる。
(2)ベース筋6の両側端を基準として杭部11を基礎地盤2に打ち込むだけで、杭部11の内側側面に突設した係合部材15が、上記ベース筋6の側面に上方から係合すると共に上記杭部11の上端が挟持部14に挿嵌保持されて仮枠8の内外への傾動が防止され垂直な姿勢で保持することができるので、仮枠8を正確に且つ効率良く組立てることができ、施工時間を短縮することができる。
次に、図7に基づいて、本考案の実施例2を説明する。図7は本考案の実施例2に係る仮枠保持具の全体正面図である。
上記実施例1では、仮枠保持具10を、その保持部12が、横部材13と、第1部材14Aおよび第2部材14Bからなる挟持部14とで構成されていたものを、本実施例2では、仮枠保持具20を、横部材23と仮枠当接部材24とからなる保持部22の構成としたものである。
すなわち、保持部22は、上記杭部11と、この杭部11の側面に杭部11と直交して設けられた横部材23と、この横部材23の先端に、杭部11の下端方向に延びた上記仮枠当接部材24とを備えて構成されている。
下向きL字型に折曲した中空の丸パイプ材で形成された横部材23および仮枠当接部材24は、この横部材23の一端が杭部11の側面に溶接により接合され、仮枠当接部材24が仮枠8の外側側面に近接して設けられ、これにより、仮枠8の内側(ベース筋6側)への傾動を防止する構成となっている。なお、この実施例2および後述する実施例3において、上記実施例1と同一部材には、同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
このような仮枠保持具20によれば、上記(1)、(2)と同様の効果の他、仮枠8の外側に作用する外圧によって内側への傾動を仮枠当接部材24によって保持することができ、その結果、仮枠8を正常な姿勢に保持できる。
なお、この仮枠保持具20は、保持部22が杭部11に対し仮枠当接部材24が所定間隔をもって取りつけられているので、ベース筋6両外側の長手部材6Aに杭部11を近接して配置する以外に、長手部材6Aの内側に杭部11を配置した状態で基礎地盤2に打ち込むこともできる。
次に、本考案の実施例3に付き図8、図9を参照して説明する。図8は実施例3に係る仮枠保持具を示す一部断面の全体正面図、図9は図8における9−9線に沿った断面図である。本実施例3に係る仮枠保持具30は、並設された仮枠8が内外へ拡縮して設置されたときの寸法誤差に対応できる構成としたものである。
すなわち、仮枠保持具30の保持部32は、上記杭部11と、この杭部11の側面に杭部11と直交して設けられた横部材33と、この横部材33に穿設された複数の貫通孔33Aに選択的に差し込まれる固定棒34とを備えて構成されている。
横部材33は板材で形成され、その一端が杭部11に溶接により接合されている。横部材33には、その上下方向に複数の貫通孔33Aが所定間隔で穿設されている。これらの貫通孔33Aには、固定棒34が挿通されるようになっており、固定棒34は、貫通孔33Aに挿通した後、基礎地盤2に打ち込まれるようになっている。
また、固定棒34は、中空あるいが中実の丸パイプ等で形成され、その下端34Aは、杭部11と同様に尖って形成され、地中への打ち込みが容易になっている。好ましくは、固定棒34は、地中に打ち込まれた際、仮枠8の外側側面と接触、あるいは極めて近接した位置に配置される。
このような仮枠保持具30で仮枠8を保持するには、ベース筋6両外側の長手部材6Aに近接する外側、または内側に杭部11を打ち込んだ後、並設された仮枠8外側の近接位置に位置するに最適な貫通孔33Aを選択し、その選択した貫通孔33Aに固定棒34を挿通させるとともに、下端34Aを基礎地盤2に打ち込んで固定する。
このような仮枠保持具30によれば、上記(1)、(2)と同様の効果の他、仮枠8を、打ち込まれた杭部11との間隔に対応する貫通孔33Aが選択された後、その貫通孔33Aに挿通した固定棒34により保持することができるので、仮枠8が、内外に拡縮して設置されたときの寸法誤差に対応することができる。
以上、説明したように、上記各実施例の杭部11ないし実施例1、2の横部材13,23、保持部12,22及び実施例1の係合部材15は、中空の丸パイプで形成されているが、これに限らず、中空の角パイプ、あるいは中実の丸棒、角棒で形成してもよいことは勿論である。
本考案の実施例1係る仮枠保持具が使用される布基礎を示す全体縦断面図である。 上記実施例1の仮枠保持具を示す全体正面図である。 上記実施例1の仮枠保持具を用いた仮枠の設置する手順を示す説明図である。 上記実施例1の仮枠保持具により仮枠を保持する状態を示す説明図である。 仮枠内にコンクリートスラリーを打設した状態を示す説明図である。 仮枠保持具を取り外す状態を示す説明図である。 本考案の実施例2に係る仮枠保持具の全体正面図である。 本考案の実施例3に係る仮枠保持具を示す一部断面の全体正面図である。 図8における9−9線に沿った断面図である。 布基礎内に配置されるベース筋を示す全体斜視図である。 従来の仮枠保持装置を示す部分斜視図である。
符号の説明
1 布基礎
1A フーチング部
1B 立ち上がり部
2 基礎地盤
4,5 コンクリートブロック
6 ベース筋
6A 長手部材
6B 連結部材
7 立ち上がり筋
7A 上端主筋
7B 補強筋
8 仮枠
9 仮枠
10,20,30 仮枠保持具
11 杭部
11A 下端
12,22,32 保持部
13,23,33 横部材
14 挟持部
14A 第1部材
14B 第2部材
15 係合部材
16 把持部
24 仮枠当接部材
33A 貫通孔
34 固定棒
34A 下端
50 バイブレータ
50A 振動先端部
C コンクリートスラリー

Claims (5)

  1. 基礎地盤2上に築かれる基礎1のベース筋6両側に沿って並設される一対の仮枠8を保持する仮枠保持具10であって、
    上記基礎1の厚さより長く形成されるとともに、上記ベース筋6の両側端を基準として上記基礎地盤2に打ち込まれる杭部11と、この杭部11の長手方向略中間部位に設けられ、上記仮枠8の内外への傾動を防止して垂直な姿勢で保持する保持部12と、を備えていることを特徴とする仮枠保持具10。
  2. 上記保持部12が、上記杭部11の上部側面から当該杭部11と直交するように外側に張出した横部材13と、この横部材13の張出した先端に上記杭部11の下端11A側に向けて所定間隔をもって平行に延出する一対の第1部材14Aおよび第2部材14Bからなる挟持部14とから構成され、
    上記杭部11の横部材13とは反対側となる内側側面には、当該横部材13より下方に上記基礎1のベース筋6に上方から係合可能に構成された係合部材15が突設して成り、
    上記杭部11を基礎地盤2に打ち込んだ際、上記係合部材15が上記ベース筋6の側面に係合すると共に上記杭部11の上端が上記挟持部14に挿嵌保持されるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の仮枠保持具10。
  3. 上記杭部11の上端部には、把持部16が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の仮枠保持具10。
  4. 上記保持部は、上記杭部11の上部側面から当該杭部11と直交するように外側に張出した横部材23と、当該横部材23の先端から上記杭部11の下端11A側に向けて上記杭部11と所定間隔をもって平行に延出するように形成された仮枠当接部材24と、から成り、
    上記ベース筋6の外側面に上記杭部11を基礎地盤2に対し垂直に打ち込んだ際、上記仮枠当接部材24が上記仮枠8の内側への傾動を防止するようにしたことを特徴とする請求項1または請求項3に記載の仮枠保持具20(10)。
  5. 上記保持部32(12)は、上記杭部11の上部側面から当該杭部11と直交するように外側に張出した横部材33と、この横部材33の長手方向に所定間隔毎に穿設された複数の貫通孔33Aに上記杭部11と平行に挿通保持される固定棒34とを備えて構成され、上記ベース筋6の外側面に基礎地盤2に対し垂直に打ち込まれた上記杭部11の横部材33の何れかの貫通孔33Aを挿通した固定棒34の下端34Aが上記基礎地盤2に打ち込まれ、当該固定棒34が、上記仮枠8の内側への傾動を防止するようにしたことを特徴とする請求項1または請求項3に記載の仮枠保持具30(10)。
JP2005006946U 2005-08-25 2005-08-25 仮枠保持具 Expired - Fee Related JP3116081U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005006946U JP3116081U (ja) 2005-08-25 2005-08-25 仮枠保持具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005006946U JP3116081U (ja) 2005-08-25 2005-08-25 仮枠保持具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3116081U true JP3116081U (ja) 2005-11-24

Family

ID=43278313

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005006946U Expired - Fee Related JP3116081U (ja) 2005-08-25 2005-08-25 仮枠保持具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3116081U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5297053B2 (ja) 断熱材保持具及びこれを用いたコンクリート断熱工法
JP2008063736A (ja) コンクリートボイドスラブ
JP3116081U (ja) 仮枠保持具
JP4353918B2 (ja) コンクリート締固め機
JP4129523B2 (ja) コンクリート地下構造物の外壁型枠工法及びコンクリート地下構造物
JP2005232866A (ja) 現場打ち中空コンクリートスラブ構造と現場打ち中空コンクリートスラブおよびその施工方法
JP2009019370A (ja) 地中壁の打ち継ぎ構造、地中壁の打ち継ぎ部形成具、地中壁の打ち継ぎ部施工方法
JP5226603B2 (ja) 既成杭の杭頭補強用冶具
JP2004285607A (ja) コンクリートの水平面出し方法及び水平面出し補助具、並びに鉄筋用スペーサ
JP2007303154A (ja) 架構形成方法
KR100755164B1 (ko) 일체식 소켓을 이용한 강관 파일 두부 보강장치
WO2012138058A1 (ko) 몰드 케이스를 이용한 현장타설 콘크리트말뚝의 시공 방법
JP3124490B2 (ja) 基礎コンクリート型枠の型枠連結具及び型枠固定具
KR101707376B1 (ko) 합성보를 이용한 지하 구조물 시공구조 및 그 시공방법
KR200436397Y1 (ko) 알루미늄폼용 수평지지대 고정구
JP3025638B2 (ja) 布基礎の構築用型枠装置
KR100420075B1 (ko) 강관말뚝의 두부내 속채움콘크리트 타설을 위한 지지구조
JP2988814B2 (ja) プレキャストコンクリート基礎構造
JP2013064264A (ja) アンカーボルト用支持フレーム及び支持フレームの構築方法
KR101036503B1 (ko) 거푸집용 단열재 고정장치
JP4238169B2 (ja) 型枠装置及び型枠固定部品
JP2005163330A (ja) 受撃版構築用治具および受撃版構築用壁面材および防護用堤体の構築方法
JP3661166B2 (ja) 場所打杭の鉄筋建込み装置
JP4446127B2 (ja) 基礎コンクリート形成用型枠の支持具
JP2006052619A (ja) 建築物の基礎装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20050826

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091012

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101012

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111012

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111012

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121012

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees