JP3115810B2 - スピーカ用ダンパーの製造方法 - Google Patents
スピーカ用ダンパーの製造方法Info
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Description
コイルに信号電流を流すための導体を有するスピーカ用
ダンパーの製造方法に関するものである。
レームの中心にボイスコイルボビンを振動可能に支持す
る部材である。このダンパーに、ボイスコイルに信号電
流を流すための導体を一体に設けておけば、スピーカ組
立の際、ボイスコイルへの配線を簡略化することができ
る。従来、信号電流を流す導体を一体に設けたダンパー
としては、ダンパーに導体を織り込だもの(実公昭47
−30441号公報、特開昭61−218299号公
報、特開平3−43000号公報等)と、ダンパーに導
体を縫いつけたもの(特開平2−134100号公報)
が提案されている。
なダンパーを製造するには、ダンパー素材に導体を織り
込んだり、縫いつけたりする工程が必要であり、これら
の工程はダンパー素材の型抜き工程やコルゲーション工
程と連続させることが難しい。このため従来提案されて
いる導体付きダンパーは自動装置で連続生産することが
難しく、コスト低減が困難である。
は、導体が大気中に露出する構造であるため、温泉地の
硫化水素や海岸地方の塩分などを含む腐食性の大気に曝
されると、腐食による断線が発生しやすい。
突出させることができれば、その突出部分を、ボイスコ
イルボビンに張り付けられた銅箔(この銅箔にボイスコ
イルの端部が接続されている)に直接半田付け接続する
ことができるが、従来提案されている導体付きダンパー
は、導体の内端部をダンパーの内周縁から突出させるこ
とが難しい。なお導体を縫いつけるタイプのダンパー
は、ダンパー素材を型抜きした後に、長めの導体の縫い
付けるようにすれば、導体の内端部をダンパーの内周縁
より突出させることが可能であるが、この方式では生産
性がわるく、量産が困難である。
産するのに適し、しかも導体の腐食が発生しにくいダン
パーと、その製造方法を提供することにある。本発明の
第2の目的は、導体の内端部をダンパーの内周縁より突
出させることでボイスコイルとの接続を効率よく行える
ダンパーと、その製造方法を提供することにある。
ダンパーは、中央にボイスコイルボビン挿入用の開口を
有する2枚の円形シートが、その間にボイスコイルに電
流を流すための導体を挟んだ状態で接合され、かつ同心
円状のコルゲーションを施されており、前記導体の一端
が円形シートの外周縁に露出し、他端が円形シートの内
周縁に露出していることを特徴とするものである。
枚の長いシートの間に連続供給される細長い導体を挟ん
で、2枚のシートを接合する段階、接合されたシートに
ダンパー1単位または複数単位毎にコルゲーションを施
す段階、コルゲーションを施されたシートからダンパー
を1単位または複数単位毎に型抜きする段階、を含む製
造方法により、自動的に連続生産することが可能であ
る。また導体は2枚のシートに挟まれるため、腐食が発
生し難い。
の外端部および内端部のうち少なくとも内端部が円形シ
ートの内周縁から突出する構成とすることが望ましい。
導体の内端部を円形シートの内周縁から突出させておく
と、スピーカ組立の際に、その内端部を例えばボイスコ
イルボビン方向に折り曲げて、ボイスコイルボビンに張
り付けられた銅箔等に簡単に半田付けすることが可能と
なる。
供給される2枚の長いシートの、後にダンパーの外周部
および内周部となる位置に穴を形成する段階、その2枚
のシートの間に連続供給される細長い導体を前記穴の位
置を通るように挟んで、2枚のシートを接合する段階、
接合されたシートにダンパー1単位または複数単位毎に
コルゲーションを施す段階、コルゲーションを施された
シートから、前記穴内に位置する導体がダンパーの外周
部および内周部に露出し、少なくとも導体の内端部がシ
ートの内周縁より突出するようにダンパーを型抜きする
段階、を含む製造方法を採用すればよい。
を流すための導体としては、柔軟性に優れたテープ状導
体を用いることが望ましいが、銅箔糸線や編組線などを
使用することも可能である。
参照して詳細に説明する。図1(a)〜(c)は本発明
の一実施形態を示す。このスピーカ用ダンパーは、中央
にボイスコイルボビン挿入用の開口13を有する2枚の
円形シート11A、11Bと、円形シート11A、11
Bの径方向に配置された2本のテープ状導体15A、1
5Bから構成されている。
シート11A、11Bの間に挟まれており、2枚の円形
シート11A、11Bはその状態で互いに接合され、か
つ同心円状のコルゲーション17が施されている。
一端が円形シート11A、11Bの外周縁から突出し、
他端が円形シート11A、11Bの内周縁から突出して
いる。円形シート11A、11Bの外周縁から突出する
テープ状導体15A、15Bの外端部はフレーム側の導
体に半田付けされる部分であり、円形シート11A、1
1Bの内周縁から突出するテープ状導体15A、15B
の内端部はボイスコイルボビン上でボイスコイルの導体
と半田付け接続される部分である。
ポリエステルフィルム、ポリイミドフィルム、不織布、
樹脂含浸織布などの絶縁性シートを使用することができ
る。テープ状導体15A、15Bとしては銅テープが好
適であるが、銅箔糸線または銅編組線をテープ状に加工
したものなどを使用することもできる。円形シート11
A、11Bの接合は、接着により行うこともできるし、
融着により行うこともできる。図面におけるコルゲーシ
ョン17の波形、振幅、波数は一例を示したものであ
り、コルゲーション17の波形、振幅、波数はダンパー
のサイズ等に応じて適宜定められるものである。
スピーカ用ダンパーは、2枚の円形シート11A、11
Bの間に2本のテープ状導体15A、15Bが平行配置
された状態で挟まれているものである。テープ状導体1
5A′、15B′は後述するするように製造の都合で残
るものである。上記以外は、図1の実施形態と同じであ
るので、同一部分には同一符号を付して説明を省略す
る。
す。このスピーカ用ダンパーは、図1のダンパーにおい
て、2枚の円形シート11A、11Bの間に、2本のテ
ープ状導体15A、15Bと直交する方向にさらに補強
材19を挟んだものである。補強材19はテープ状導体
15A、15Bとのバランスをとるためのものである。
補強材19としてはテープ状導体11A、11Bと同じ
ものを使用することが好ましいが、機械的特性がほぼ同
じであれば、他の部材を使用することも可能である。補
強材19はテープ状導体15A、15Bの間に放射状に
複数本配置することも可能である。それ以外は、図1の
実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付
して説明を省略する。
す。このスピーカ用ダンパーは、図2のダンパーにおい
て、2枚の円形シート11A、11Bの間にさらに、図
3のダンパーと同様に補強材19を挟んだものである。
それ以外は、図2の実施形態と同じであるので、同一部
分には同一符号を付して説明を省略する。
A、15Bの両端部を円形シート11A、11Bの外周
縁と内周縁から突出させたが、テープ状導体15A、1
5Bの両端部は円形シート11A、11Bの外周縁と内
周縁で切断されている構成とすることもできる。この場
合は、テープ状導体15A、15Bの切断面が円形シー
ト11A、11Bの外周縁と内周縁に露出することにな
るが、このような構造でも相手方導体への半田付け接続
は可能である。
内端部だけを円形シート11A、11Bの内周部から突
出させ、外端部は円形シート11A、11Bの外周部か
ら突出させずに切断面の状態にしておくこともできる。
テープ状導体15A、15Bの内端部が円形シート11
A、11Bの内周部から突出していれば、ボイスコイル
ボビンに張り付けられた銅箔への半田付け接続が容易で
ある。またテープ状導体15A、15Bの外端部は一方
の面が露出し、他方の面がシートで覆われた状態にして
おくこともできる。テープ状導体15A、15Bの外端
部は、フレームと絶縁し、リード線と電気的に接続する
必要があるため、このような構造も有効である。
ーカ用ダンパーを製造する方法を説明する。まず図5に
示すように、2つのシートコイル21A、21Bからシ
ート11A、11Bを連続的に供給すると共に、導体コ
イル23からテープ状導体15を連続的に供給する。シ
ート11A、11Bはまず穴あけ機25に入り、そこで
図6に示すように、後にダンパーの外周部および内周部
となる位置に穴27が幅方向中央部に形成され、かつ位
置決め用のパーフォレーション29が幅方向両側部付近
に形成される。
央部にテープ状導体15を挟んだ後、加熱ロール31に
より加熱、加圧されて接合される。これにより図7のよ
うに穴27内にテープ状導体15が露出した複合シート
が得られる。次にこの複合シートは熱成形機33に入
り、そこでダンパー1単位毎に図8に示すようなコルゲ
ーション17が施される。この工程ではテープ状導体1
5もシート11A、11Bと共に波付けされる。
は次に型抜き機35に入り、そこで図9に示すような金
型37を用いて、図8の一点鎖線のように型抜きを行
う。すると穴27内に位置するテープ状導体15がダン
パーの内周部と外周部に残り、図1に示すようなダンパ
ーを得ることができる。ダンパーを打ち抜いた後のシー
トは巻取り機39に巻き取られる。
できるので、自動装置により連続生産することが可能で
ある。
図2のスピーカ用ダンパーを製造する方法を説明する。
この場合は、導体コイル23から2本のテープ状導体1
1A、11Bが平行配置で供給される。シートコイル2
1A、21Bから供給される2枚のシート11A、11
Bには図10に示すように穴27とパーフォレーション
29が形成される。2枚のシート11A、11Bは、2
本のテープ状導体11A、11Bを穴27内に露出する
ように挟んだ後、接合され、図10のような複合シート
となる。次にこの複合シートに図11に示すようなコル
ゲーション17を施した後、一点鎖線の位置で型抜き加
工を行えば、図2のようなダンパーを得ることができ
る。
できるので、自動装置により連続生産することが可能で
ある。
A、11Bの幅を同じにしたが、一方のシートは他方の
シートより幅を狭くしてパーフォレーションを設けない
ようにすることも可能である。また2枚のシート11
A、11Bの接合は、加熱ロール31ではなく、加熱プ
レスにより行うこともできる。またコルゲーションを施
した段階でいったん巻き取った後、スピーカ組立の際に
巻きほぐして型抜き加工を行うことにより、ダンパーの
形成と同時にスピーカへの組み付けを行うようにするこ
ともできる。
カ用ダンパーは、ボイスコイルに電流を流す導体を一体
に有する構造で、自動装置により連続生産することが可
能であるので、大幅なコストダウンを図ることができ
る。またボイスコイルに電流を流す導体はシートにより
挟まれ、大気中に露出する部分が少ないので、腐食のお
それが少なく、信頼性が高い。さらに本発明の製造方法
によれば、導体を一体に設けたダンパーを連続生産でき
るので、安価なダンパーを提供できる。
態を示す、(a)は平面図、(b)は(a)のb−b線
断面図、(c)は(a)のc−c線断面図。
形態を示す平面図。
の実施形態を示す平面図。
の実施形態を示す平面図。
を概略的に示す説明図。
で、シートに穴を形成した段階を示す平面図。
平面図。
平面図。
面図。
で、2枚のシートを接合した段階を示す平面図。
す平面図。
Claims (1)
- 【請求項1】連続供給される2枚の長いシートの、後に
ダンパーの外周部および内周部となる位置に穴を形成す
る段階、 その2枚のシートの間に連続供給される細長い導体を前
記穴の位置を通るように挟んで、2枚のシートを接合す
る段階、 接合されたシートにダンパー1単位または複数単位毎に
コルゲーションを施す段階、 コルゲーションを施されたシートから、前記穴内に位置
する導体がダンパーの外周部および内周部に露出し、少
なくとも導体の内端部がシートの内周縁より突出するよ
うにダンパーを型抜きする段階、 を含むスピーカ用ダンパーの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07288395A JP3115810B2 (ja) | 1995-11-07 | 1995-11-07 | スピーカ用ダンパーの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07288395A JP3115810B2 (ja) | 1995-11-07 | 1995-11-07 | スピーカ用ダンパーの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09135494A JPH09135494A (ja) | 1997-05-20 |
JP3115810B2 true JP3115810B2 (ja) | 2000-12-11 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07288395A Expired - Fee Related JP3115810B2 (ja) | 1995-11-07 | 1995-11-07 | スピーカ用ダンパーの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3115810B2 (ja) |
-
1995
- 1995-11-07 JP JP07288395A patent/JP3115810B2/ja not_active Expired - Fee Related
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