JP3115041B2 - 読取装置 - Google Patents

読取装置

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JP3115041B2
JP3115041B2 JP03221768A JP22176891A JP3115041B2 JP 3115041 B2 JP3115041 B2 JP 3115041B2 JP 03221768 A JP03221768 A JP 03221768A JP 22176891 A JP22176891 A JP 22176891A JP 3115041 B2 JP3115041 B2 JP 3115041B2
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Description

【発明の詳細な説明】
[発明の目的]
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえば文字認識の
前処理として、被読取物より文字だけを読み取る文字読
取装置などの読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、光学式文字読取装置で
は、読み取りの対象となる被読取物への記載が任意のフ
ォーマットとされている場合、高度な読取技術を必要と
する。したがって、従来の光学式文字読取装置には、被
読取物として、文字などの記載位置を制限するための記
入枠が設けられたものが用意されている。
【0003】通常、被読取物上の記入枠は、文字認識の
段階では不要なものである。このため、消去(ドロップ
アウト)し易いように独特な色で印刷されている。しか
し、その色の選択は狭い、つまり記入枠として用いるこ
とが可能な色には制限があった。
【0004】そこで、記入枠の配色の制限を拡げること
が可能なものとして、たとえば特開平2−15387号
公報や特願平2−254308号に示されるように、各
種の方式が提案されている。
【0005】しかしながら、これらは、単色からなる記
入枠を消去するものであり、いずれも2種類以上の配色
の記入枠をもつ被読取物については、それを消去するこ
とが困難なものとなっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
においては、2種類以上の配色の記入枠をもつ被読取物
については、それを消去し、文字だけを抽出することが
できないという欠点があった。
【0007】そこで、この発明は、2種類の配色の消去
すべき情報をもつ被読取物からも抽出すべき情報だけ
読み取ることができ、被読取物における消去すべき情報
の配色の自由度をも向上することが可能な読取装置を提
供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明の読取装置にあっては、第1の色で表現
される地色を有し、この上に第2の色で表現される抽出
すべき情報と、この抽出すべき情報とは異なる少なくと
も第3および第4の色で表現される情報とが混在して形
成される被読取物を読取ることにより、複数の色成分か
らなる色彩データを収集する収集手段と、この収集手段
で収集された混在した色彩データから前記第1、第2、
第3及び第4の色で表現される情報の色彩データを検出
する検出手段と、この検出手段により検出された前記第
2の色で表現される抽出すべき情報以外の前記第1、第
3及び第4の色に対応する色彩データがほぼ同じ値で表
せる分布に前記収集手段により収集された色彩データを
変換する変換手段と、 この変換手段の結果から前記第2
の色で表現される抽出すべき情報の色彩データのみを抽
出する抽出手段とから構成されている。
【0009】
【0010】
【作用】この発明は、上記した手段により、第3、第4
の色で表現される情報をその配色に制限を与えることな
く消去できるようになるため、消去すべき情報を2種類
もつ被読取物からも抽出すべき情報だけを容易に抽出す
ることが可能となるものである。
【0011】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。図1は、第1の実施例にかかる文字読
取装置の構成を示すものである。
【0012】同図において、11は本装置の全体的な制
御と文字の抽出処理とを行うCPUであり、このCPU
11には、アドレスバスおよびデータバスを介して、デ
ータ入力回路12、プログラムメモリ13、ワークメモ
リ14、ルックアップテーブル回路15が接続されてい
る。
【0013】一方、図示矢印方向に搬送される、読取対
象としての被読取物Pには図示しない光源からの光が照
射される。被読取物Pの表面で反射された光は、カラー
イメージセンサ21に結像される。この場合、カラーイ
メージセンサ21は、たとえば赤(R),緑(G),青
(B)構成のCCDアレイによって構成されている。し
たがって、反射光強度の光電変換により、各色成分の色
彩データ、つまりR,G,Bのアナログ画像信号が生成
される。
【0014】上記カラーイメージセンサ21の出力は、
CCD駆動回路22からの信号にしたがって読み出され
る。そして、カラー画像入力回路23によってR,G,
Bのディジタル画像信号に変換される。これにより、被
読取物Pの搬送にともなって、順次、2次元ディジタル
画像が得られることになる。このカラー画像入力回路2
3の各出力は、CCD駆動回路22からの信号の出力に
同期して、上記ルックアップテーブル回路15に供給さ
れる。
【0015】ルックアップテーブル回路15は、上記カ
ラー画像入力回路23からの各出力を、被読取物Pにお
ける読み取るべき文字への影響が小さくなるように画像
変換するためのものであり、これにより文字だけが抽出
された濃淡画像が出力として得られる。
【0016】ここで、上記ルックアップテーブル回路1
5は、上記データ入力回路12より入力される、前記被
読取物Pの下地の色(地色)を代表するRGB値(R
p,Gp,Bp)、および消去すべき情報としてのたと
えば第1,第2の模様を代表するRGB値(Rm,G
m,Bm),(Rn,Gn,Bn)をもとに算出される
演算パラメータを記憶するもので、高速演算のために用
意されたものである。この演算パラメータは、前記CP
U11により前記プログラムメモリ13内に格納されて
いる処理プログラムにしたがって書き換えられる。図2
は、この文字読取装置で処理される被読取物Pを示すも
のである。
【0017】被読取物Pの表面には、読み取るべき第1
の色で表現される文字31と、この文字31とは異なる
少なくとも第2,第3の色で表現される消去すべき情報
としての第1,第2の模様32,33とが存在する。
【0018】この被読取物Pに対しては、前記データ入
力回路12への入力データとして、たとえばその下地3
4、および第1,第2の模様32,33を代表するRG
B値(Rp,Gp,Bp)、および(Rm,Gm,B
m),(Rn,Gn,Bn)があらかじめ求められるよ
うになっている。次に、ルックアップテーブル回路15
を書き換えるための演算パラメータの求め方について説
明する。
【0019】被読取物Pにおける、下地34を代表する
RGB値(Rp,Gp,Bp)、第1の模様32を代表
するRGB値(Rm,Gm,Bm)、および第2の模様
33を代表するRGB値(Rn,Gn,Bn)は、図3
に示すように、RGBの色空間において、3つの点P
d,Md,Ndとしてそれぞれ配置される。この、3次
元空間における3つの点Pd,Md,Ndは平面Adを
張る。
【0020】RGB空間において、この平面Adから各
点Pd,Md,Ndまでの距離はいずれも「0」であ
り、逆に抽出したい文字の点Cdまでの距離は「≠0」
の値をとる。したがって、この平面Adからの距離を利
用することにより、文字だけを容易に取り出すことが可
能である。
【0021】平面Adからの距離は、この平面Adに垂
直なベクトルS→(以下、本文では同様にしてベクトル
を定義する)への射影の大きさにより関係のある値を得
ることができる。
【0022】すなわち、図4に示すように、任意の色座
標空間上の点Cd(Rc,Gc,Bc)の平面Adから
の距離Lxに対して、原点Oから平面Adまでの距離L
A が一定であることから、Lx´=LA −Lxは、平面
Adからの距離を反映した値となる。この値Lx´は、
平面Adに垂直なベクトルS→への、ベクトルCd→の
射影の大きさとして求めることができる。
【0023】ここで、平面Adに垂直なベクトルS→
は、平面を構成する2つのベクトル、たとえば図5に示
す下地34の点Pdから第1の模様32の点Mdへのベ
クトルJ→と、下地34の点Pdから第2の模様33の
点NdへのベクトルQ→との両方に垂直なベクトルであ
る。このため、平面Adに垂直なベクトルS→を求める
ということは、2つのベクトルJ→,Q→にともに垂直
なベクトルを求めることにほかならず、これは2つのベ
クトルJ→,Q→の外積により求めることができる。
【0024】この場合、ベクトルJ→は、(Rm−R
p,Gm−Gp,Bm−Bp)、ベクトルQ→は、(R
n−Rp,Gn−Gp,Bn−Bp)によりそれぞれ求
められる。したがって、平面Adに垂直なベクトルS→
は、ベクトルJ→とベクトルQ→との外積として、後掲
する表1の式(1)により計算できる。
【0025】また、任意の点Cd(Rc,Gc,Bc)
について、平面Adからの距離が反映された値Lx´を
求めるには、上記式(1)により得られるベクトルS→
への射影の大きさを求めれば良いことから、このときの
変換値Yは、後掲する表1の式(2)として計算でき
る。この変換値Yは、色空間上の原点Oで「0」をと
り、かつ平面Adで最大の値をとるような、平面Adか
らの距離を反映したものとなる。
【0026】このように、データ入力回路12より入力
される被読取物Pの下地34および第1,第2の模様3
2,33を代表するRGB値を上記式(1)に代入して
射影ベクトルS→を求めれば、上記式(2)により、
R,G,Bのディジタル画像信号を文字31だけが抽出
された濃淡画像に変換することができる。すなわち、上
記した方法によれば、図6に示すように、被読取物Pの
下地34および第1,第2の模様32,33の各点P
d,Md,Ndはほぼ同じ濃度値となり、文字31の点
Cdと容易に区別することが可能な濃度分布の画像への
変換が行える。
【0027】本実施例では、上述の画像変換を高速に実
行するため、入力されるRGB値のすべての組み合わせ
についてあらかじめ計算によって求められた演算パラメ
ータが、ルックアップテーブル回路15内に書き込まれ
るようになっている。また、図6に示した濃度分布の画
像から適切なしきい値Thrによって文字31だけが抽
出された二値画像への変換を二値化回路16が行い、外
部へ出力するようになっている。次に、上記した構成に
おいて、被読取物Pより文字だけを読み取る際の動作に
ついて説明する。
【0028】たとえば今、被読取物P上の第1,第2の
模様32,33を消去する場合、被読取物Pから読み取
ったR,G,Bの各ディジタル画像信号がルックアップ
テーブル回路15に送られる。
【0029】このとき、被読取物Pの下地34および第
1,第2の模様32,33のRGB値がデータ入力回路
12より与えられおり、ルックアップテーブル回路15
内の、上記したディジタル画像信号を文字31だけが抽
出された濃淡画像に変化させるための演算パラメータ
は、CPU11によってすでに書き換えられている。
【0030】したがって、ルックアップテーブル回路1
5に送られたR,G,Bの各ディジタル画像信号は、そ
こで文字31だけが抽出された濃淡画像に高速に変換さ
れ、さらに二値化回路16で文字31だけが抽出された
二値画像に変換されて出力される。
【0031】この第1の実施例では、入力される被読取
物の下地および消去すべき模様のRGB値をもとに演算
パラメータを算出し、この演算パラメータを使って文字
だけが抽出された濃淡画像を得るようにしている。これ
により、被読取物の種類ごとに上記演算パラメータを書
き換えることで、2種類の消去すべき模様の配色の組み
合わせを無制限とすることができる。したがって、異な
る配色の消去すべき模様を2種類もつ被読取物からも文
字だけを容易に読み取ることが可能となり、被読取物に
おける消去すべき模様の配色の自由度をも向上し得るも
のである。次に、この発明の第2の実施例について説明
する。図7は、第2の実施例にかかる文字読取装置の構
成を示すものである。
【0032】同図において、110は本装置の全体を制
御するCPUであり、このCPU110には、アドレス
バスおよびデータバスを介して、プログラムメモリ12
0、作業用メモリ130、出力回路140、フレームメ
モリ240が接続されている。
【0033】一方、図示矢印方向に搬送される、読取対
象としての被読取物(前記の図2を参照のこと)Pには
図示しない光源からの光が照射される。被読取物Pの表
面で反射された光は、カラーイメージセンサ210に結
像される。この場合、カラーイメージセンサ210は、
たとえば赤(R),緑(G),青(B)構成のCCDア
レイによって構成されている。したがって、反射光強度
の光電変換により、各色成分の色彩データ、つまりR,
G,Bのアナログ画像信号が生成される。
【0034】上記カラーイメージセンサ210の出力
は、画像入力装置220によってR,G,Bのディジタ
ル画像信号に変換される。この画像入力装置220の各
出力は、メモリ制御回路230の制御によって上記フレ
ームメモリ240上に書き込まれる。
【0035】上記フレームメモリ240への書き込みが
終了すると、その制御がメモリ制御回路230からCP
U110に切り換えられる。そして、プログラムメモリ
120に格納されている処理プログラムにしたがって、
被読取物P上の文字31や第1,第2の模様32,33
に用いられている色の検出と文字31の抽出とが行われ
る。次に、上記した構成における動作について説明す
る。図8は、色の検出にかかる処理の流れを示すもので
ある。
【0036】たとえば今、被読取物P上の文字31、お
よび第1,第2の模様32,33の各色を検出する場
合、まず、被読取物Pから読み取ったR,G,Bの各デ
ィジタル画像信号がフレームメモリ240上に書き込ま
れる(ステップST1)。
【0037】このRGB画像入力の処理が完了すると、
R,G,Bの各ディジタル画像信号についての頻度を示
す濃度ヒストグラムが作成される(ステップST2)。
これは、カラー画像の全画素について、R,G,Bの3
変量についての3次元出現頻度値としてのヒストグラム
データHt(R,G,B)を求めることにより、実現さ
れる。
【0038】このヒストグラムデータHt(R,G,
B)は、たとえば図9に示すように、R,G,Bの3つ
の軸で張られる空間に存在する数量(球の直径)として
理解することができる。
【0039】RGB濃度ヒストグラム作成の処理が完了
すると、このヒストグラムデータHt(R,G,B)の
極大点の検出が行われる(ステップST3)。これは、
図9に示した3次元空間における各値41,42,4
3,44のそれぞれについて、図10に二重枠で示すよ
うな近傍点の頻度に対して極大であるかどうかを調べる
ことによって、実現される。
【0040】すなわち、後掲する表2の式(3)により
変換されるデータHp(i,j,k)について、後掲す
る表2の式(4)の関係を満足するすべてのi,j,k
のヒストグラムデータHt(R,G,B)が極大点51
として求められる。なお、図10におけるi,j,k
は、図9に示したR,B,Gの各軸にそれぞれ対応され
ている。
【0041】この極大点51は、図2に示した被読取物
Pの場合には、たとえば図11に示すように、被読取物
Pの下地34の色、および印刷に用いられている文字3
1と第1,第2の模様32,33との3つの色の合計4
色が、点(球)もしくは線分(棒)として色空間上に配
置されることになる。なお、この図11は、R成分およ
びB成分についての頻度分布を示したものであり、0〜
9,a〜fは頻度数を示し、*印は極大点を示してい
る。
【0042】上記した頻度分布のうち、線分状に配置さ
れるのは、画像入力装置220にて発生した誤差で、本
来、2つの色の分布であるものが重畳されたものであ
る。したがって、図11の例では、被読取物Pの下地3
4の色に対応すると思われる点61から印刷に用いられ
ている色への、極大点の線分状の分布が存在する。
【0043】この極大点の線分状と点状の分布とから、
印刷に用いられている3つの色を正確に分類するために
は、上記した画像入力装置220の誤差による影響を排
除する必要がある。そこで、すべての極大点について、
被読取物Pの下地34の色からの方向に注目する。この
場合、線分状の極大点をすべて同一の方向データに変換
することにより、極大点の分類が容易なものとなる。
【0044】この変換は、被読取物Pの下地34の色を
Pa(Rp,Gp,Bp)、任意の極大点の色をKi
(Rki,Gki,Bki)とすると、後掲する表2の
式(5)によって求められる(ステップST5)。この
結果、たとえば図12における、被読取物Pの下地34
の色Paを基準点74としたときの、各点71,72,
73に対する3つのデータ75,76,77は同じ値と
なる。
【0045】ここで、上述した式(5)を計算するため
には、被読取物Pの下地34の色Paを求める必要があ
る(ステップST4)。これは、最も明度の高いRGB
データを持つ極大点として、後掲する表2の式(6)よ
り求めることができる。なお、この式(6)で選択され
た極大点は、上記した式(5)の変換において無限大と
なるため、極大点の集合Aより排除される。
【0046】こうして、ステップST4の基準色選択の
処理にて、上記した式(6)より被読取物Pの下地34
の色Paが求められ、続いてステップST5において、
上記した式(5)にしたがって極大点のベクトルデータ
への変換が行われた後、この変換データを3つのグルー
プに分類するクラスタ分析が行われる(ステップST
6)。ここで、図13を参照して、クラスタ分析につい
て説明する。
【0047】まず、nケのデータを1つずつ含むnケの
クラスタが作成される(ステップST11)。そして、
nケのクラスタの総数をNとおき(ステップST1
2)、このクラスタ総数Nをnから3まで統合する処理
が繰り返される(ステップST13〜33)。
【0048】すなわち、ステップST13〜31までの
処理を一通り行うことで、K個あるクラスタのうち、2
つの最も近いクラスタを1つに統合してK−1個のクラ
スタとすることができる。
【0049】この統合は、クラスタ間の距離をすべての
クラスタについて求め、最も小さい距離をとる2つのク
ラスタを同一クラスタとすることにより、実現される。
この場合、クラスタを構成するデータの間で最も短い距
離をクラスタ間の距離としている。
【0050】本実施例では、データ数n1 個をもつクラ
スタiのデータfi(K)(0≦K<n1 )と、データ
数n2 個をもつクラスタjのデータfj(M)(0≦M
<n2 )との距離Lを求めることを、全データ、さらに
全クラスタの組み合わせについて調べ、距離Lの最小値
Lminをとるクラスタxとクラスタyとを得るように
している。なお、データ間の距離Lは、後掲する表3の
式(7)にしたがって計算により求められる。
【0051】こうして求められた最短距離Lminをも
つ2つのクラスタx,yのデータは1つに統合され、1
クラスタとされる。そして、この統合は、最終的にクラ
スタ総数Nが3になるまで行われる。
【0052】上記したクラスタ分析の結果として得られ
る3つのクラスタには、それぞれ近い値のデータが集め
られることになる。したがって、図11を上記式(5)
により変換したデータは、図14に示す如く、3つのク
ラスタに応じて3つに分類される。この3つのクラスタ
81,82,83は、それぞれ被読取物Pの印刷に用い
られている色に対応したものとなっている。なお、式
(5)にしたがったデータの変換を行わない場合には、
図15に示す如く、誤った3つのクラスタ91,92,
93に分類されることになる。
【0053】さて、上記したクラスタ分析の処理が完了
すると、3つのクラスタ81,82,83における各デ
ータの、それぞれ式(5)で変換する前のRGBデータ
との対応が取られる。そして、RGBデータの「0」か
ら最も近い3点が選択される、つまり図14において
は、極大点84,85,86がそれぞれ求められる(ス
テップST7)。これは、ある極大点におけるRGBデ
ータをRi,Gi,Biとして、後掲する表3の式
(8)により、各クラスタデータの最小値を求めたもの
である。
【0054】この求められた3点84、85、86が印
刷に用いられている色を示すデータとなる。ここでは、
例えば、図2に示すように、被読取物P´´に印刷され
ている文字は背景(模様)よりも濃く印刷されているの
で、文字に対応するRGBデータは、図3におけるCの
にように、最も(0、0、0)に近い点であることが明
らかである。従って、図14において、極大点84、8
5、86のうち最もRGBデータが(0、0、0)に近
い点が文字に対応するRGBデータであると容易に類推
できる。このため、RGBデータが最も(0、0、0)
に近い極大点84が文字に対応するRGBデータと判断
し、残りの極大点85、86が背景に対応するRGBデ
ータであると判断する。これにより、RGBデータが色
検出結果として出力されることになる(ステップST
8)。こうして、文字31、および第1、第2の模様3
2、33の各色の検出が終了されると、この検出結果を
用いて文字31の抽出が行われる。
【0055】たとえば、上記したように、極大点84よ
り文字31を代表するRGBデータとしての(Rc,G
c,Bc)が、また極大点86,85より第1,第2の
模様32,33を代表するRGBデータとしての(R
m,Gm,Bm),(Rn,Gn,Bn)がそれぞれ検
出されたとする。すると、これらの各RGBデータと、
被読取物Pにおける下地34を代表するRGBデータ
(Rp,Gp,Bp)とから、前述した第1の実施例と
同様にして、射影ベクトルS→を求めることでディジタ
ル画像信号の文字31だけが抽出された濃淡画像への変
換が行われる。
【0056】すなわち、得られた被読取物Pの下地34
および第1,第2の模様32,33を代表するRGBデ
ータを上記式(1)に代入して射影ベクトルS→を求め
れば、上記式(2)により、R,G,Bのディジタル画
像信号を文字31だけが抽出された濃淡画像に変換する
ことができる。この方法によっても、前記の図6に示し
たように、被読取物Pにおける下地34および第1,第
2の模様32,33の、色空間上に配置される3つの点
Pd,Md,Ndはほぼ同じ濃度値となり、文字31の
点Cdと容易に区別することが可能な濃度分布の画像へ
の変換が行える。
【0057】この後、適切なしきい値Thrにもとづい
て、文字31だけが抽出された二値画像への変換と文字
31の読み取りとがCPU110にて行われ、その結果
が出力回路140より外部へ出力されることになる。
【0058】この第2の実施例では、消去すべき模様の
色を自動的に検出し、この模様を消去することで文字だ
けが抽出された濃淡画像を得るようにしている。これに
より、異なる色で印刷された2種類の模様と、その上に
重ねて印刷された文字とが存在するような被読取物から
も、その配色の組み合わせにかかわらず、印刷に用いら
れている3つの色を正確に検出できるようになる。した
がって、異なる配色の消去すべき模様を2種類もつ被読
取物からも文字だけを容易に読み取ることが可能とな
り、被読取物における消去すべき模様の配色の自由度を
も向上し得るものである。その他、この発明の要旨を変
えない範囲において、種々変形実施可能なことは勿論で
ある。
【0059】
【発明の効果】以上、詳述したようにこの発明によれ
ば、2種類の配色の消去すべき情報もつ被読取物からも
抽出すべき情報だけを上手に読み取ることができ、被読
取物における消去すべき情報の配色の自由度を向上する
ことが可能な読取装置を提供できる。
【0060】
【表1】
【0061】
【表2】
【0062】
【表3】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例にかかる文字読取装置
の構成を示すブロック図。
【図2】同じく、被読取物の一例を示す図。
【図3】同じく、演算パラメータの算出方法について説
明するために示す図。
【図4】同じく、射影ベクトルの大きさの求め方を説明
するために示す図。
【図5】同じく、射影ベクトルの求め方を説明するため
に示す図。
【図6】同じく、濃淡画像における濃度分布の例を示す
図。
【図7】この発明の第2の実施例にかかる文字読取装置
の構成を示すブロック図。
【図8】同じく、色検出処理の手順を説明するために示
すフローチャート。
【図9】同じく、印刷に用いられた3色の生起頻度の様
子を概念的に示す図。
【図10】同じく、極大点検出の処理に用いられる近傍
点の配置例を示す図。
【図11】同じく、極大点の分布の例を示す図。
【図12】同じく、極大点データの方向ベクトルへの変
換を概念的に示す図。
【図13】同じく、クラスタ分析にかかる処理の手順を
説明するために示すフローチャート。
【図14】同じく、方向ベクトルへの変換を行った後に
極大点データを分類した場合を例に示す図。
【図15】方向ベクトルへの変換を行わずに極大点デー
タを分類した場合を仮定して示す図。
【符号の説明】
11,110…CPU、12…データ入力回路、13,
120…プログラムメモリ、15…ルックアップテーブ
ル回路、16…二値化回路、21,210…カラーイメ
ージセンサ、23…カラー画像入力回路、31…文字、
32…第1の模様、33…第2の模様、220…画像入
力装置、230…メモリ制御回路、240…フレームメ
モリ、P…被読取物。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の色で表現される地色を有し、この
    上に第2の色で表現される抽出すべき情報と、この抽出
    すべき情報とは異なる少なくとも第3および第4の色で
    表現される情報とが混在して形成される被読取物を読取
    ることにより、複数の色成分からなる色彩データを収集
    する収集手段と、 この収集手段で収集された混在した色彩データから前記
    第1、第2、第3及び第4の色で表現される情報の色彩
    データを検出する検出手段と、この検出手段により検出された前記第2の色で表現され
    る抽出すべき情報以外の前記第1、第3及び第4の色に
    対応する色彩データがほぼ同じ値で表せる分布に前記収
    集手段により収集された色彩データを変換する変換手段
    と、 この変換手段の結果から前記第2の色で表現される抽出
    すべき情報の色彩データのみを抽出する抽出手段とを具備したことを特徴とする読取装置
  2. 【請求項2】 前記変換手段は、前記収集手段により収
    集される複数の色成分と軸とする色空間において、前記
    第2の色で表現されている抽出すべき情報以外の第1、
    第3及び第4の色に対応する色彩データを含む面に対す
    る距離に関連する情報を用いて、前記第1、第3及び第
    4の色で表現される色彩データがほぼ同じ濃度値で表せ
    る濃度分布に前記収集手段により収集された色彩データ
    を変換することを特徴とする前記請求項1に記載の読取
    装置
  3. 【請求項3】 さらに、前記抽出手段により抽出した前
    記第2の色で表現される抽出すべき情報の色彩データを
    2値化処理して出力する出力手段を具備したことを特徴
    とする前記請求項1に記載の読取装置。
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