JP4406978B2 - テンプレートマッチング方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、距離画像と濃淡画像を用いてテンプレートマッチングを行い、テンプレート画像の位置を入力画像内で検出するテンプレートマッチング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のテンプレートマッチング方法が実証されるテンプレートマッチング・システムのブロック図を図10に示す、図10において、801は入力画像、802はテンプレート画像、803はテンプレートマッチング部である。テンプレートマッチングは予め保持されたテンプレート画像802が入力画像801中のどこに最も合うかを求める問題である。一般に、入力画像801及びテンプレート画像802は、濃淡画像あるいは2値画像である。テンプレートマッチング部803では、例えば、残差逐次検定法による演算を行い、入力画像801内のテンプレート画像802の位置を出力する。残差逐次検定法は、テンプレート画像802をN×N画素、入力画像801をM×M画素とした時、次の式(1)における、
【0003】
【数1】
【0004】
のRを最小にする(a、b)をテンプレート画像802の位置とするものである。ここで、Iは入力画像801の部分画像、Tはテンプレート画像802である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例では、例えば、図11に示すような撮像装置と対象物体との位置関係において、804は入力画像、805はテンプレート画像、806は撮像装置、807はテーブル、808は第1の対象物体、809は第2の対象物体、810は第3の対象物体、811は第1の対象物体画像、812は第2の対象物体画像、813は第3の対象物体画像とした場合に、対象物体808〜810が同一形状で対象物体画像811〜813もテンプレート画像と濃度分布が近いような場合に、テンプレート画像805を用いて、テーブル807上に置かれた第2の対象物体809の位置を、撮像装置806で取得された入力画像804内で求めるものとすると、濃淡あるいは2値の情報のみで、テンプレートマッチングが実行されるので、望みの第2の対象物体画像812が検出されずに、第1の対象物体画像811の位置、又は、第3の対象物体画像813の位置が検出されてしまう可能性があり、求めようとする対象物体の正確な位置が検出できないという問題があった。
更に、図11の入力画像804には背景を図示していないが、背景が存在するような場合に、テンプレート画像805に近い濃度分布を持つ部分が背景に存在する時は、異なった位置を検出してしまうという問題があった。
更に、残差逐次検定法による式(1)の演算は、入力画像804全体に対して実行されるため、演算コストが高くなるという問題があった。
また、図12も図11と同じ、撮像装置と対象物体の位置関係を示す図で、こちらも対象物体827〜830は全て同一形状であるが、テンプレートマッチングにより、テーブル826上に置かれた対象物体827〜830それぞれの位置を全て入力画像824内で求めようとすれば、図13に示すように、図12で撮像された対象物体画像831〜834の位置を、予め保持する複数のテンプレート画像群901中の各テンプレート画像902〜905を用いて、テンプレートマッチング部906によりマッチングを図る探索作業を行って求めることになる。
例えば、図12に示す第2の対象物体828の位置を求めるには、第1のテンプレート画像902を用いて入力画像824の全領域に対し、先述の残差逐次検定法による式(1)の演算を行って、第2の対象物体画像832の位置を検出する。同様に、第1の対象物体827、第3の対象物体829、第4の対象物体830の位置を求めるには、それぞれ第4、第3、第2のテンプレート画像905、904、903を用いて、それぞれ入力画像824の全領域に対して、残差逐次検定法による式(1)の演算を行い、対象物体画像831、833、834の位置を検出することになるが、テンプレート画像群901のそれぞれのテンプレート画像902〜905のサイズを人手で微調整しながら多数作成しなければならないので、手間が掛かるという問題があった。
更に、それぞれのテンプレート画像902〜905を用いて、入力画像824の背景を含む全領域に対してテンプレートマッチングの演算を実行するため、演算コストが高くなるという問題があった。
そこで、本発明は、テンプレート画像を多数作成する必要がなく、テンプレート画像と近い濃度分布が入力画像の背景若しくは入力画像内に複数存在するような場合に、テンプレート画像を正確に検出することができる演算コストの低いテンプレートマッチング方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、対象物体の濃淡画像と距離画像とを同一視野で取得する距離計測装置と、予め作成されたテンプレート濃淡画像のサイズを変更するための倍率を、前記距離画像の各ピクセルの距離情報に基づいて各ピクセル毎に算出し出力するテンプレート倍率決定手段と、前記テンプレート濃淡画像の各ピクセル毎を前記倍率でサイズ変更するテンプレートサイズ変更手段と、前記テンプレートサイズ変更手段によりサイズ変更されたテンプレート濃淡画像と前記濃淡画像とのマッチング演算を実行し、前記濃淡画像内の前記テンプレート濃淡画像の位置を出力するマッチング手段と、を有していることを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1記載のテンプレートマッチング装置において、前記濃淡画像及び前記距離画像から統合画像を生成する画像統合手段を有し、前記マッチング手段では、前記統合画像を前記濃淡画像として用いてマッチング演算を実行することを特徴としている。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2記載のテンプレートマッチング装置において、前記濃淡画像から2値のマスク画像を設定するマスク設定手段を有し、前記マッチング手段では、前記マスク画像を前記濃淡画像として用いてマッチング演算を実行することを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
まず、本発明の第1の実施の形態について説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態に係るテンプレートマッチング・システムのブロック図である。
図3は図1に示す濃淡および距離画像を取得する距離計測装置の簡略模式図である。
図4は図1に示す濃淡画像と距離画像を示す図である。
図1において、101は入力濃淡画像、102は入力距離画像、103は第1の画像統合手段、104は入力統合画像、105はテンプレート濃淡画像、106はテンプレート距離画像、107は第2の画像統合手段、108はテンプレート統合画像、109はテンプレートマッチング部である。
図3において、301は投光光学系、302は受光光学系、303はプリズムブロック、304は距離画像系CCD、305はカラー画像系CCD、306はメインCPU、307は距離画像出力、308はカラー画像出力である。
つぎに動作について説明する。
図3に示した距離計測装置によって濃淡画像101、距離画像102を取得するが、この距離計測装置は三角測量の原理に基づいて、対象物体までの距離を計測するものである。
先ず、メインCPU306により制御される投光光学系301からレーザ光を照射し、対象物体で反射した光を受光光学系302で受光する。プリズムブロック303は光路を2つに分岐させる。一方はレーザ波長のみを選択的に通過させる光路で、距離画像系CCD304に導かれる。他方は、レーザ波長以外の可視光が通過する光路で、カラー画像系CCD305へ導かれる(ダイクロイックミラー系等による)。
距離画像系CCD304の出力は、メインCPUで距離として演算され、距離画像出力307となる。カラー画像系CCD305の出力はメインCPU306を通過し、カラー画像出力308となる。従って、距離画像とカラー画像が同一視野で取得できる利点がある。この距離計測装置の具体例としては、例えば「糊田寿夫:高速光切断法を用いた3次元形状入力システム、計測技術、pp.38−42、Vol.8、1996」に紹介されている装置VIVID700(商品名である)、又は同等の機能を有する装置が使用できる。なお、以降、断らない限り、カラー画像をモノクロ濃淡画像として扱うものとする。
図11に示すテーブル807、第1の対象物体808、第2対象物体809、第3の対象物体810、から成るシーンを撮像装置806の位置にこの距離計測装置を置いて計測する。こうして取得した濃淡画像101と距離画像102を図4に示す。この入力距離画像102は距離を濃淡表示し、距離計測装置に近い部分ほど白く表現される。又、背景は計測範囲外であることから、データが存在しないので黒く表現される。
更に、第1の対象物体808及び第3の対象物体810は、計測範囲にしきい値を設定することによって入力距離画像102には現れない。これによって、従来例の図11において、望みの対象物体画像812の位置が得られる。
図1において、第1の画像統合手段103は、入力濃淡画像101と入力距離画像102とを入力し、入力距離画像102のデータの存在する点に、対応する入力濃淡画像101のデータをプロットする処理により、入力統合画像104を出力する。同様に、第2の画像統合手段107は、テンプレート濃淡画像105とテンプレート距離画像106とを入力し、テンプレート距離画像106のデータの存在する点に、対応するテンプレート濃淡画像105のデータをプロットし、テンプレート統合画像108を出力する。 テンプレートマッチング部109は、入力統合画像104とテンプレート統合画像108とを入力し、入力濃淡画像101内のテンプレート濃淡画像105の位置を出力する。この場合のマッチングの演算には、例えば、従来の技術の式(1)で示した残差逐次検定法を用いれば良い。又、式(1)による演算については、入力統合画像104内の、データの存在する部分(入力統合画像104の黒色部分以外の部分)のみ実行する。これによって大幅に演算コストを削減できる。
なお、入力濃淡画像101及び、テンプレート濃淡画像105をカラー画像として、テンプレートマッチング部109の入力を入力統合カラー画像及び、テンプレートカラー統合画像とする場合には、例えば、式(1)に示す残差逐次検定法を用いれば、カラー成分をR(赤)、G(緑)、B(青)とし、
R(a,b)=RR (a,b)+RG (a,b)+RB (a,b)
・・・(2)
の演算を行い、Rの最小値を求めればよい。
このように、本実施の形態によれば、画像統合手段103、107を設けて、濃淡画像の背景を除去し、しきい値を設定した距離画像の統合画像を生成して、距離データを含めた濃淡画像によりテンプレートマッチングを行うので、図11に示した従来技術の場合のように、所望以外の対象物体あるいは背景を誤検出するようなことは避けることができる。
【0008】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図2は本発明の第2の実施の形態に係るテンプレートマッチング・システムのブロック図である。
図2において、201はマスク画像、202はマスク設定手段、203はテンプレートマスク画像である。
なお、その他の図1と同一構成には、同一符号を付して重複する説明は省略する。また、図3、図4は第1の実施の形態との共通図として使用する。
つぎに動作について説明する。
テンプレートマッチング部109の1つの入力である入力統合画像104を作成する過程は第1の実施の形態と同じである。マスク設定手段202は、テンプレート濃淡画像105の特徴的な部分に、2値のマスク画像201を設定するものであり、テンプレート濃淡画像105とマスク画像201とを入力し、テンプレート濃淡画像105のマスク画像201の0の部分(マスク画像201の黒の部分)を、テンプレートマスク画像203として出力する。 テンプレートマッチング部109は、図1の前実施の形態と同一機能を持ち、入力統合画像104とテンプレートマスク画像203を入力して、入力濃淡画像101内の、テンプレート濃淡画像105の位置を出力する。
このように、第2の実施の形態によれば、テンプレート画像と近い濃度分布が背景、あるいは、入力画像内に複数存在しても、入力画像中のテンプレート画像の位置を正確に検出できる。
また、入力画像中のデータの存在する部分のみテンプレートマッチングを実行すればよいので、演算コストを低減できる。
【0009】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
図5は本発明の第3の実施の形態に係るテンプレートマッチング・システムのブロック図である。
図8は図5に示す入力濃淡画像と入力距離画像を示す図である。
図9は図5に示すテンプレートの濃淡画像と距離画像を示す図である。
図5において、501はテンプレート倍率決定手段で、502はテンプレートサイズ変更手段、503はテンプレート画像焦点距離、504は入力画像焦点距離、505はテンプレートマッチング部である。
先ず、図12に示したようなテーブル826、第1〜4の対象物体827〜830から成るシーンを撮像装置825の位置に、図3に示す距離計測装置を置いて取得した入力の濃淡画像と距離画像を図8に示す。図中、508は入力距離画像、509は入力濃淡画像であり、入力距離画像508は距離計測装置に近い部分ほど白く表現される。入力距離画像508の背景は計測範囲外であることからデータが存在しない(この領域は黒く表現される)。
図9にはテンプレートの濃淡画像と距離画像とを示す。507はテンプレート濃淡画像、506はテンプレート距離画像である。
つぎに動作について説明する。
図5に示すテンプレート画像焦点距離503は、テンプレート画像取得時に持つ焦点距離である。同様に入力画像焦点距離504は、入力画像取得時に持つ焦点距離である。距離画像の各ピクセルは距離計測装置で取得した距離情報が濃淡として表現されている。この距離情報をZとし、テンプレート画像焦点距離503をFt、テンプレート距離画像506のテンプレート中央の距離情報をZtとすると、テンプレート距離画像506の中央での倍率Mtは次式で表される。
Mt=Ft/Zt ・・・ (3)
一方、入力画像焦点距離504をFl、入力距離画像508の各ピクセルの距離情報をZi(i=1,2,・・・,n ここでnは距離情報の存在する個数)とすると、入力距離画像508の各ピクセルでの倍率Miは次式で表される。
Mi=Fl/Zi ・・・ (4)
(i=1,・・・,n)
テンプレート倍率決定手段501は、テンプレート画像焦点距離503と、テンプレート距離画像506と、入力画像焦点距離504と、入力距離画像508とを入力し、式(3)、式(4)の演算を実行し、次式に基づいて入力距離画像508の各ピクセルにおけるテンプレート倍率Si(i=1,2,・・・,n ここでnは距離情報の存在する個数)を次式のように決定し出力する。
Si=Mi/Mt ・・・ (5)
(i=1,・・・,n)
次に、テンプレートサイズ変更手段502では、テンプレート濃淡画像507のサイズをテンプレート倍率Siで掛け、テンプレート濃淡画像507のサイズを変更する。
続いて、テンプレートマッチング部505では、入力濃淡画像509を入力画像、入力距離画像508の各ピクセルにおけるサイズの変更されたテンプレート濃淡画像507をテンプレート画像として、例えば、式(1)に示す残差逐次検定法を行い、第1の対象物体画像831から第4の対象物体834までの位置を出力する。
このように、第3の実施の形態によれば、テンプレート画像は1つで済み、従来例の図13のようにサイズの異なるテンプレート画像を多数作成しないで、テンプレートマッチングを実行することができる。
更に、テンプレートマッチングは入力画像のデータの存在する部分に対して1度の実行で済ませることが可能になる。
【0010】
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。
図6は本発明の第4の実施の形態に係るテンプレートマッチング・システムのブロック図である。
図6において、601は第1の2値化手段、602は第2の2値化手段、603は入力2値化画像、604はテンプレート2値化画像である。その他の図5と同一構成には同一符号を付して重複する説明は省略する。
つぎに動作について説明する。
先ず、第1の2値化処理手段601は、入力距離画像508を入力して、あるしきい値に基づいて2値化処理を行い、入力2値化画像603を出力する。同様に、第2の2値化手段602は、テンプレート距離画像506を入力し、あるしきい値に基づいて2値化処理を行って、テンプレート2値化画像604を出力する。
又、テンプレート倍率決定手段501の機能は、第3の実施の形態と同一機能である。テンプレートサイズ変更手段502の機能も第3の実施の形態と同様であるが、入力がテンプレート2値化画像604となる点が異なる。又、テンプレートマッチング部505の機能も第3の実施の形態と同様であるが、入力画像が入力2値化画像603、テンプレート画像がサイズの変更されたテンプレート2値化画像604となる点が異なる。そして結果として、図12のような第1の対象物体画像831〜第4の対象物体画像834までの位置を出力する。
このように、第4の実施の形態によれば、テンプレート画像は1つで済み、サイズの異なるテンプレート画像を多数作成する必要が無く、テンプレートマッチングを実行できる。
また、テンプレートマッチングは、入力画像のデータの存在する部分に対して1度の実行で済ませることができる。
【0011】
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。
図7は本発明の第5の実施の形態に係るテンプレートマッチング・システムのブロック図である。
図7において、701は第1の画像統合手段、702は第2の画像統合手段、703は入力統合画像、704はテンプレート統合画像である。その他の図5と同一構成には同一符号を付して重複する説明は省略する。
つぎに動作について説明する。
図7に示す第1の画像統合手段701は、入力濃淡画像509と入力距離画像508とを入力し、入力距離画像508のデータの存在する点に対応する入力濃淡画像509のデータをプロットし、入力統合画像703を出力する。同様に、第2の画像統合手段702は、テンプレート距離画像506のデータの存在する点に対応するテンプレート濃淡画像507のデータをプロットし、テンプレート統合画像704を出力する。
また、テンプレート倍率決定手段501の機能は第3の実施の形態と同一のものである。テンプレートサイズ変更手段502の機能も第3の実施の形態と同様であるが、入力がテンプレート統合画像704となる点が異なる。テンプレートマッチング部505も第3の実施の形態と同様であるが、入力画像が入力統合画像703、テンプレート画像がサイズの変更されたテンプレート統合画像704となる点が異なる。その結果として、第1の対象物体画像831から第4の対象物体画像834までの位置を出力する。
このように、第5の実施の形態によれば、テンプレート画像は1つで済み、サイズの異なるテンプレート画像を多数作成する必要が無くテンプレートマッチングを実行できる。また、テンプレートマッチングは入力画像のデータの存在する部分に対して1度の実行で済ませることができる。
【0012】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、濃淡あるいは2値の入力画像に対し、濃淡あるいは2値のテンプレート画像を用いてテンプレートマッチングを行い、テンプレート画像の位置を入力画像内で検出するテンプレートマッチング方法において、濃淡画像と同一の視野を持つ距離画像と、濃淡画像から統合画像を生成する画像統合手段を設け、入力画像を統合画像とし、テンプレート画像を統合画像あるいはマスク画像とすることによって、テンプレート画像と近い濃度分布が入力画像内の背景若しくは入力画像内に複数存在する場合でも、入力画像中のテンプレート画像の位置を正確に検出することが可能で、且つ、テンプレートマッチングの演算コストも低減できるという効果がある。
また、濃淡あるいは2値の入力画像に対し、濃淡あるいは2値のテンプレート画像を用いてテンプレートマッチングを行い、テンプレート画像の位置を入力画像内で検出するテンプレートマッチング方法において、テンプレート画像焦点距離とテンプレート距離画像と入力画像焦点距離と入力距離画像とを用いてテンプレート画像の倍率を決定するテンプレート倍率決定手段と、濃淡画像のテンプレートのサイズを変更するテンプレートサイズ変更手段を備え、テンプレートマッチング部により、入力濃淡画像とサイズの変更されたテンプレート濃淡画像、入力2値化画像とサイズの変更されたテンプレート2値化画像、あるいは入力統合画像とサイズの変更されたテンプレート統合画像を用いてテンプレートマッチングを行うので、サイズの異なるテンプレート画像を多数作成する必要がなくなり、入力画像のデータの存在する部分に対して1度のテンプレートマッチングの実行で済むので演算コストも低減できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るテンプレートマッチング・システムのブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係るテンプレートマッチング・システムのブロック図である。
【図3】図1に示す濃淡および距離画像を取得する距離計測装置の概略模式図である。
【図4】図1に示す濃淡画像および距離画像を示す図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係るテンプレートマッチング・システムのブロック図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態に係るテンプレートマッチング・システムのブロック図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態に係るテンプレートマッチング・システムのブロック図である。
【図8】図5に示す入力濃淡画像および入力距離画像を示す図である。
【図9】図5に示すテンプレート画像を示す図である。
【図10】従来のテンプレートマッチング・システムのブロック図である。
【図11】従来のテンプレートマッチング・システムにおける撮像装置と対象物体の位置関係を示す図である。
【図12】図11に示す対象物体が4個の場合の位置関係を示す図である。
【図13】図12に示すテンプレートマッチング・システムのブロック図である。
【符号の説明】
101、509 入力濃淡画像
102、508 入力距離画像
103、701 第1の画像統合手段
104、703 入力統合画像
105、507 テンプレート濃淡画像
106、506 テンプレート距離画像
107、702 第2の画像統合手段
108、704 テンプレート統合画像
109、505 テンプレートマッチング部
201 マスク画像
202 マスク設定手段
203 テンプレートマスク画像
301 投光光学系
302 受光光学系
303 プリズムブロック
304 距離画像系CCD
305 カラー画像系CCD
306 メインCPU
307 距離画像出力
308 カラー画像出力
501 テンプレート倍率決定手段
502 テンプレートサイズ変更手段
503 テンプレート画像焦点距離
504 入力画像焦点距離
601 第1の2値化手段
602 第2の2値化手段
603 入力2値化画像
604 テンプレート2値化画像
801、804、824 入力画像
802、805 テンプレート画像
803 テンプレートマッチング部
806、825 撮像装置
807、826 テーブル
808 第1の対象物体
809 第2の対象物体
810 第3の対象物体
811 第1の対象物体画像
812 第2の対象物体画像
813 第3の対象物体画像
827 第1の対象物体
828 第2の対象物体
829 第3の対象物体
830 第4の対象物体
831 第1の対象物体画像
832 第2の対象物体画像
833 第3の対象物体画像
834 第4の対象物体画像
901 テンプレート画像群
902 第1のテンプレート画像
903 第2のテンプレート画像
904 第3のテンプレート画像
905 第4のテンプレート画像
906 テンプレートマッチング部
Claims (3)
- 対象物体の濃淡画像と距離画像とを同一視野で取得する距離計測装置と、予め作成されたテンプレート濃淡画像のサイズを変更するための倍率を、前記距離画像の各ピクセルの距離情報に基づいて各ピクセル毎に算出し出力するテンプレート倍率決定手段と、前記テンプレート濃淡画像の各ピクセル毎を前記倍率でサイズ変更するテンプレートサイズ変更手段と、前記テンプレートサイズ変更手段によりサイズ変更されたテンプレート濃淡画像と前記濃淡画像とのマッチング演算を実行し、前記濃淡画像内の前記テンプレート濃淡画像の位置を出力するマッチング手段と、を有していることを特徴とするテンプレートマッチング装置。
- 前記濃淡画像及び前記距離画像から統合画像を生成する画像統合手段を有し、
前記マッチング手段では、前記統合画像を前記濃淡画像として用いてマッチング演算を実行することを特徴とする請求項1記載のテンプレートマッチング装置。 - 前記濃淡画像から2値のマスク画像を設定するマスク設定手段を有し、
前記マッチング手段では、前記マスク画像を前記濃淡画像として用いてマッチング演算を実行することを特徴とする請求項2記載のテンプレートマッチング装置。
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