JP3114775B2 - 炭酸ナトリウム水溶液の製造法 - Google Patents

炭酸ナトリウム水溶液の製造法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CO2 を含む燃焼排ガ
スと水酸化ナトリウム水溶液とを反応させて高純度の炭
酸ナトリウム水溶液を得る製造法に関し、繊維用漂白
剤、台所用洗剤、排水管洗剤等各種工業用薬品として有
用であり、殊に、磁気記録用材料粉末、塗料用顔料粉末
及び磁性トナー用材料粉末であるゲータイト粒子粉末や
マグネタイト粒子粉末製造時のアルカリ源として好適な
炭酸ナトリウム水溶液が工業的、且つ経済的に得られる
新規製造法を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】各種燃焼排ガス中に含まれるSOx やN
x を除去する方法、例えば、(株)化学工業社発行
「増補・化学装置百科辞典」(昭和51年)第461頁
の「‥‥水またはアルカリ溶液と排煙とを接触させてS
2 を除去する方法があり、非常に多くのプロセスが発
表されている。‥‥」なる記載及び、例えば、特開昭5
0−10778号公報の「‥‥排ガス中に含まれる硫黄
酸化物及び窒素酸化物の脱硫脱硝方法において、先づ該
排ガスを水酸化ナトリウム水溶液を用いて、洗滌し、‥
‥少なくとも一段の漏れ棚を含んで成る漏れ棚塔を用い
て、‥‥」なる記載の通り、排ガスに水酸化ナトリウム
等のアルカリ水溶液を用いてSOx やNOx等を除去す
ることは周知である。
【0003】従って、燃焼排ガス中に含まれるCO2
水酸化ナトリウムとが反応して炭酸ナトリウムが生成す
ることも、例えば、特開昭52−94862号公報、特
開昭52−150778号公報及び特開昭53−942
71号公報等に開示されている。
【0004】一方、炭酸ナトリウムは非常に高価であ
り、不安定な化学物質である。殊に、炭酸ナトリウム水
溶液は加水分解して水酸化ナトリウムと炭酸水素ナトリ
ウムとなり強いアルカリ性を示すので、高純度の炭酸ナ
トリウム水溶液を安定して製造することはかなり困難と
されており、各種燃焼排ガス中に含まれるCO2 を利用
して高純度の炭酸ナトリウムを安定して製造する技術は
いまだ提案されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前掲特開昭52−94
862号公報、特開昭52−150778号公報及び特
開昭53−94271号公報に開示されている技術手段
においては、燃焼排ガス中の主としてSOx やNOx
の有害ガスを水酸化ナトリウム水溶液に吸収して除去す
ることを目的としているのであって、CO2 については
副次的に処理されて炭酸ナトリウムが生成されることは
知られているが、高純度の炭酸ナトリウム水溶液として
得ることは意図されていない。
【0006】また、例えば、特開昭50−155469
号公報には「‥‥密閉サイクル機関装置からの排気ガス
と、水酸化ナトリウム水溶液‥‥とを接触させて、‥‥
燃焼生成炭酸ガスを吸収する‥‥炭酸ガス除去方法。‥
‥」なる記載の通り、排気ガスと水酸化ナトリウム水溶
液とによって炭酸ナトリウムが生成することが開示され
ているが、同方法は、密閉サイクル機関装置において、
排気ガス中の炭酸ガスと水酸化ナトリウム水溶液との反
応により炭酸ガス量を減少させて排気ガスを循環動作ガ
スとして、これに酸素を加えて内燃機関に再利用できる
ようにしたものであるから、生成する炭酸ナトリウムの
純度はごく低いものである。
【0007】また、例えば、特開昭61−48428号
公報には「‥‥水酸化ナトリウムと炭酸ガスとを反応さ
せて、‥‥高純度炭酸ナトリウム水溶液を得る‥‥」な
る記載の通り、水酸化ナトリウムと炭酸ガスとを反応さ
せて、高純度炭酸ナトリウム水溶液を得ることが開示さ
れているが、同方法において用いている炭酸ガスは純粋
なものである。
【0008】そこで、本発明は、燃焼排ガス中に含まれ
るCO2 と水酸化ナトリウム水溶液とを反応させて高純
度の炭酸ナトリウム水溶液を安定、且つ効率よく得るこ
とができる技術手段を提供することを技術的課題とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記技術的課題は、次の
通りの本発明方法によって達成できる。
【0010】即ち、本発明は、CO2 を含む燃焼排ガス
を湿式集塵機に導入して該集塵機内を循環しているpH
値が6〜8の範囲に制御した水で洗浄することにより該
排ガス中のSOx が1ppm以下でダストが10mg/
Nm3 以下の洗浄排ガスとし、次いで、この洗浄排ガス
を気液向流接触装置に導入して該装置内を循環している
5.3〜6.0Nの水酸化ナトリウム水溶液と反応させ
ることによって炭酸ナトリウムを生成させ、この水溶液
のpH値が11.5〜12.3の範囲となった時に該水
溶液を当該装置の系外に抜き取ることからなる高純度炭
酸ナトリウム水溶液の製造法である。
【0011】次に、本発明方法実施にあたっての諸条件
について述べる。
【0012】本発明において使用するCO2 を含む燃焼
排ガスは、石炭、石油系燃料、天然ガス、都市ガス、発
生炉ガス、高炉ガス等の燃焼によって発生する各種燃焼
排ガスである。
【0013】本発明において使用する燃焼排ガスのCO
2 の濃度は、かなり広い範囲のものを使用することがで
きるが、重油燃焼型ボイラーの排ガスを使用する場合に
は、湿りガス基準で10〜14vol%の範囲である。
CO2 濃度が高い程、反応も早くなるが重油燃焼型ボイ
ラーの場合のCO2 の上限濃度は14vol%程度であ
る。また、10vol%未満の場合にも使用することは
できるが反応が遅くなるため、10vol%以上が好ま
しい。
【0014】本発明において使用するCO2 を含む燃焼
排ガスの温度は、ほぼ120〜200℃の範囲である。
当該温度の排ガスを湿式集塵機で洗浄した場合には、2
0〜100℃程度となる。20℃未満及び100℃を越
える温度の排ガスを気液向流接触装置内に炭酸ナトリウ
ムの結晶が生起することがあるので好ましくない。
【0015】本発明において使用するCOを含む燃焼
排ガスの通気流量は、空塔速度として0.2〜2.0m
/secの範囲である。0.2m/sec未満の場合に
は、反応速度が著しく遅くなるで経済的でない。2.
0m/secを越える場合には、ガス流れの圧力損失が
膨大となり送風機動力が大幅に大きくなるので好ましく
なく、また、アルカリミストが発生することもあるので
装置に弊害が起こることがある。
【0016】本発明において使用する湿式集塵機として
は、丸善(株)発行「改訂二版化学装置便覧」(平成元
年)第425〜438頁の「‥‥スクラバー‥‥噴霧洗
浄塔‥‥水ジェットスクラバー‥‥サイクロンスクラバ
ー‥‥ベンチュリースクラバー‥‥ドイルスクラバー‥
‥」及び同第767〜771頁の「‥‥洗浄集じん機
(スクラバー)‥‥電気集じん機‥‥」に記載されてい
る一般化学工業に用いられている周知のスプレー塔、充
填塔、湿式電気集塵機等が挙げられる。
【0017】湿式集塵機内を循環させる洗浄水は、pH
値が6〜8の範囲に制御しながら用いる。pH値が6未
満の場合には、洗浄排ガス中のSOxが1ppm以下と
ならないため、得られる炭酸ナトリウム水溶液の純度が
低下する。pH値が8を越える場合には、燃焼排ガス中
のCO 濃度が低下するので好ましくない。
【0018】尚、洗浄水は、燃焼排ガス中のSOxを吸
収してpH値が低下するから水酸化ナトリウム等が含ま
れている アルカリ水溶液を適宜用いてpH値を所定範
囲に調整する。
【0019】洗浄水の循環量の範囲は、特に限定する必
要はないが、洗浄排ガス中のSOxが1ppm以下及び
10mg/Nm3 以下となるように循環量及び燃焼排ガ
スの通気量を適宜調整することが好ましい。
【0020】洗浄水の温度の範囲も、特に限定する必要
はないが、前記燃焼排ガスの120〜200℃の温度が
当該装置により洗浄した洗浄排ガスの温度が20〜10
0℃となるように該洗浄水の循環量と温度及び燃焼排ガ
スの通気量を適宜調整することが好ましい。
【0021】洗浄排ガス中のSOx 量は、1ppm以下
である。1ppmを越える場合には、炭酸ナトリウム水
溶液中に硫酸ナトリウムが30ppmを越えて混在する
ようになるため、得られる炭酸ナトリウム水溶液の純度
が低下する。
【0022】洗浄排ガス中のダストは、10mg/Nm
3 以下である。10mg/Nm3 を越える場合には、排
ガス中のダストの一部が炭酸ナトリウム水溶液中に混在
するようになるため、得られる炭酸ナトリウム水溶液の
純度が低下する。10mg/Nm3 以下の場合には、得
られる炭酸ナトリウム水溶液中にほとんど混在すること
なく装置外に排出される。
【0023】尚、前記排ガス中に含まれる不純物として
は、SOx 、ダスト以外にも、O2、NOx 等がある
が、それらの不純物が含まれていたとしても、本発明に
おいてはほとんど吸収されることなく装置外に排出され
るので支障とはならない。
【0024】本発明において使用する気液向流接触装置
としては、前出「改訂二版化学装置便覧」(平成元年)
第425〜438頁の「‥‥蒸留塔‥‥吸収塔‥‥吸着
塔‥‥」に記載されている一般化学工業に用いられてい
る周知の充填塔や段塔等が挙げられる。
【0025】本発明において使用する水酸化ナトリウム
水溶液の濃度は、5.3〜6.0Nの範囲である。6.
0Nを越える場合には、炭酸ナトリウムの溶解度から当
該水溶液中に炭酸ナトリウムの結晶が生起することがあ
る。5.3N未満の場合にも使用することはできるが、
反応効率や得られる炭酸ナトリウム水溶液の純度を考慮
すると5.3N以上である。
【0026】水酸化ナトリウム水溶液の温度は、30〜
100℃の温度範囲である。30℃未満及び100℃を
越える場合には、炭酸ナトリウムの溶解度から当該水溶
液中に炭酸ナトリウムの結晶が生起することがあり、好
ましくは40〜80℃の温度である。
【0027】水酸化ナトリウム水溶液の循環量の範囲
は、特に限定する必要はないが、使用する洗浄排ガス中
の未反応のCO2 が当該装置の系外に多く排出されるこ
とがないように該水溶液の循環量及び洗浄排ガスの通気
量を適宜調整することが好ましい。
【0028】本発明において、気液向流接触装置内を循
環している水酸化ナトリウム水溶液のpH値が11.5
〜12.3の範囲となった時に該水溶液を当該装置の系
外に抜き取るとることにより目的とする高純度炭酸ナト
リウム水溶液が得られる。pH値が11.5未満の場合
には、Na2 CO3 にNaHCO3 が混在する等により
不安定となり、得られる炭酸ナトリウム水溶液の純度が
低下する。pH値が12.3を越える場合には、NaO
Hが残留するために不安定となり、得られる炭酸ナトリ
ウム水溶液の純度が低下する。
【0029】本発明において得られる炭酸ナトリウム水
溶液の純度は、次式により求めた値で99〜100%で
ある。 式、(Na2 CO3 ×100)/(NaOH+Na2
3 +NaHCO3 +不純物)=純度(%) また、得られる炭酸ナトリウム水溶液の濃度は、5.0
〜5.7Nの範囲である。
【0030】
【作用】以下に、本発明の作用を説明する。
【0031】一般に、燃焼排ガス中に含まれるSOx
NOx 、CO2 等と水酸化ナトリウム水溶液との反応は
(1)〜(4)式によるとされている。 2NaOH+CO2 →Na2 CO3 +H2 O‥‥‥‥(1) 2NaOH+SO2 →Na2 SO3 +H2 O‥‥‥‥(2) Na2 CO3 +SO2 →Na2 SO3 +CO2 ↑‥‥(3) 2NaOH+NO→2NaNO2 +H2 O‥‥‥‥‥(4) そして、反応速度は(2)>(3)>(1)>(4)の
順であり、(1)式のNa2 CO3 が生成する以前に
(2)式のNa2 SO3 が生成するため、高純度の炭酸
ナトリウム水溶液を得ることは困難である。
【0032】尚、(4)の反応は、本発明においては、
ほとんど生成することはないので、炭酸ナトリウム水溶
液の純度には影響しない。
【0033】そこで、本発明においては、上記各反応速
度に鑑み、まず、燃焼排ガス中のSOx を炭酸ナトリウ
ムが生成する以前に除去しておく必要があり、また、得
られる炭酸ナトリウム水溶液の純度を低下させるダスト
についても同様に除去しておく必要があるから、湿式集
塵機にpH値が6〜8の範囲の洗浄水を循環させること
によりSOx とダストとを吸収除去して、洗浄排ガス中
のSOx 濃度を1ppm以下及びダストを10mg/N
3 以下としている。
【0034】前記洗浄排ガスを気液向流接触装置に導入
し、当該装置内の上部から下部へと循環している5.3
〜6.0Nの範囲に制御した水酸化ナトリウム水溶液と
反応させることによって炭酸ナトリウムを生成させ、こ
の水溶液のpH値が11.5〜12.3の範囲となった
時に当該水溶液を当該装置の下部から系外に抜き取るこ
とにより、5.0〜5.7Nの濃度で99〜100%の
高純度の炭酸ナトリウム水溶液を得ることができたので
ある。
【0035】また、抜き取る水溶液のpH値を11.5
〜12.3の範囲としたことにより、Na2 CO3 にN
aHCO3 やNaOHが混在することもなく安定した炭
酸ナトリウム水溶液を得ることができたのである。
【0036】それは、次の(1)、(5)、(6)式の
反応によるためと考えている。 2NaOH+CO2 →Na2 CO3 +H2 O‥‥‥‥(1) Na2 CO3 +H2 O+CO2 →2NaHCO3 ‥‥(5) NaOH+NaHCO3 →Na2 CO3 ‥‥‥‥‥‥(6) 即ち、(5)の反応によりNaHCO3 が生成されたと
しても、pH値を11.5〜12.3の範囲とすること
によりNaHCO3 は(6)の反応によりNa2 CO3
となって、高純度の炭酸ナトリウム水溶液を得ることが
できるのである。
【0037】
【実施例】次に、実施例及び比較例により、本発明方法
を説明する。
【0038】排ガス中の主な組成の測定は、CO2 につ
いてはガスクロマトグラフ(GC−14A:(株)島津
製作所製)、SOx はJIS−K−0103(吸光光度
分析)、NOx はJIS−K−0104(吸光光度分
析)、ダストはJIS−Z−8808によりそれぞれ求
めた値で示した。
【0039】また、炭酸ナトリウム水溶液の純度は、1
N−HClで電位差滴定を行い、Na2 CO3 、NaO
H及びNaHCO3 をそれぞれ求めて前出純度(%)の
式により計算した値である。
【0040】尚、以下の実施例及び比較例において用い
た燃焼排ガスは、重油燃焼型ボイラー(川崎重工(株)
製:KD−200U−62E)においてA重油を燃焼さ
せた排ガスであり、排ガス中の組成は以下の通りであっ
た。 空気比 1.20程度 廃ガス量 9450〜12900Nm3 /h O2 3.8〜3.9 vol% CO2 11.8〜12.6vol% SOx 10〜80 ppm NOx 40〜80 ppm ダスト 1〜20 mg/Nm3
【0041】実施例1 上記燃焼排ガスを56m3 /hr(空塔速度0.5m/
sec)のガス量で湿式集塵機(直径200mm、高さ
600mmのスプレー塔:当社内作)に導入し、当該集
塵機内を流量120l/hrで循環している洗浄水(温
度50℃でpH値を6〜8の範囲に制御している。)で
洗浄して得られた洗浄排ガスの組成は以下の通りであっ
た。 CO2 12.1 vol% SOx 1 ppm以下 ダスト 1.5 mg/Nm3
【0042】次いで、得られた50℃の洗浄排ガスを5
6m3 /hr(空塔速度0.5m/sec)のガス量で
気液向流接触装置(直径200mm、高さ600mm、
6/8ラシヒリングを層高400mmに充填した充填
塔:当社内作)に導入し、当該装置内を流量200l/
hrで循環している水酸化ナトリウム水溶液(濃度が
5.7N、温度が55℃である。)と反応させた。
【0043】当該装置内において80分間反応させて当
該装置内の前記循環水溶液のpH値が11.7となった
時に系外に抜き取った。得られた前記循環水溶液は、濃
度が5.5Nであり、純度が99.8%の炭酸ナトリウ
ム水溶液であった。
【0044】参考例1、比較例1〜4 燃焼排ガス中の組成が異なる排ガスを用いて湿式集塵機
における洗浄水の流量、pH値及び温度、気液向流接触
装置における抜き取りpH値を種々変化させた外は実施
例1と同様にして炭酸ナトリウム水溶液を生成した。そ
の時の主要製造条件及び諸特性を表1及び表2に示す。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】なお、参考例1においては洗浄排ガス中
のCOが減少したので、気液向流接触装置における反
応時間を長くすることにより製造した。
【0048】
【発明の効果】本発明においては、CO2 を含む燃焼排
ガスと水酸化ナトリウム水溶液とを反応させることによ
り高純度炭酸ナトリウム水溶液を効率よく得ることがで
きるので経済的である。
【0048】また、本発明は、近時の地球温暖化に影響
があるとされているCO2 を大気中に放出することなく
利用できるので公害対策上からも優れた方法といえる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C01D 7/00 (56)参考文献 特開 昭55−82189(JP,A) 特開 昭61−48428(JP,A) 特公 昭48−1593(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C01D 7/07 B01D 53/50 B01D 53/62 B01D 53/77 B01J 10/00 104 C01D 7/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CO2 を含む燃焼排ガスを湿式集塵機に
    導入して該集塵機内を循環しているpH値が6〜8の範
    囲に制御した水で洗浄することにより該排ガス中のSO
    x が1ppm以下でダストが10mg/Nm3 以下の洗
    浄排ガスとし、次いで、この洗浄排ガスを気液向流接触
    装置に導入して該装置内を循環している5.3〜6.0
    Nの水酸化ナトリウム水溶液と反応させることによって
    炭酸ナトリウムを生成させ、この水溶液のpH値が1
    1.5〜12.3の範囲となった時に該水溶液を当該装
    置の系外に抜き取ることを特徴とする高純度炭酸ナトリ
    ウム水溶液の製造法。
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