JP5196482B2 - 炭酸アルカリ併産タービン設備 - Google Patents

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Description

本発明は、燃焼ガスを膨張させて動力を得る炭酸アルカリ併産タービン設備に関する。
燃焼器からの燃焼ガスを膨張して動力を得るガスタービンを備えた発電設備が種々実用化されている。このような発電設備では、エネルギーを有効に回収して発電効率を向上させている。燃焼器に送られる燃料としては、例えば、天然ガス等が適用され、空気と共に燃焼器で燃焼させて燃焼ガスを得ている。また、石炭を石炭ガス化ガスに変換し、石炭ガス化ガスを燃焼器で燃焼させて燃焼ガスを得ている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
環境保全の観点から、発電設備では燃料である天然ガス等を酸素で燃焼させてCOを循環させると共に余剰のCOを回収することで、環境にCOを排出しないセミクローズドのガスタービン発電設備が種々提案されている(例えば、特許文献3参照)。
また、石炭ガス化ガスを用いた発電設備であっても、発電効率を低下させることなくCOを分離回収することが求められている。このことは、天然ガスの改質燃料、バイオマス等の固体燃料やガソリン、軽油等の炭化水素系の燃料に由来するガス化ガスにより発電を行なう発電設備であっても、COの削減、COの分離回収が同じように求められている。
このように、近年の発電設備にあってはCOの分離回収が進められているのが現状であり、最小限の動力でCOの分離、搬送、貯留等を実施できる技術が望まれているのが実情である。
一方、ガラス工業や無機薬品工業の分野では、炭酸ナトリウムが基礎素材として幅広く用いられている。炭酸ナトリウムは、天然鉱物として輸入に頼っているのが現状であり、また、余剰の水酸化ナトリウム(水酸化アルカリ)とCOを反応させて炭酸ナトリウムが製造されることもある。具体的には、排ガス中のCOを分離回収し、水溶液中で処理して炭酸ナトリウム及び炭酸水素ナトリウムに製造する技術が知られている(例えば、特許文献4参照)。
特開平4−244504号公報 特開2007−107472号公報 特開2004−134235号公報 特開2006−193347号公報
上述した状況により、本発明者等は、発電設備でのCOの分離回収と、工業分野でのCOの有効利用とを両立させることができることに着目し、本発明を完成するに至った。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、COを分離回収できると共に系内のCOを有効に利用することができる炭酸アルカリ併産タービン設備を提供することを目的とする。
また、本発明は、COを分離回収できると共に系内のCOを有効に利用することができる炭酸アルカリ併産タービン設備を備えた炭酸アルカリ併産発電設備を提供できる。
また、本発明は、COを分離回収できると共に系内のCOを有効に利用することができるボイラを備えた炭酸アルカリ併産発電設備を提供できる。
上記目的を達成するための請求項1に係る本発明の炭酸アルカリ併産タービン設備は、炭素系燃料とOが投入され炭素系燃料をO燃焼してCOを主成分とする燃焼ガスを得る燃焼器と、前記燃焼器の燃焼ガスを膨張して動力を得るガスタービンと、前記ガスタービンで仕事を終えた排気の一部のCOを圧縮して前記燃焼器に供給する供給系と、前記ガスタービンで仕事を終えた排気のうち前記供給系に送られない残りの排気のCOを回収するCO回収系とを備え、更に、CO回収系の途中にCOと水酸化アルカリとを反応させて炭酸アルカリを得る炭酸アルカリ回収手段を備え、前記炭酸アルカリ回収手段は、前記水酸化アルカリ水溶液が噴出される反応塔と、前記反応塔に前記CO 回収系からのCO ガスを供給するCO 供給手段と、前記反応塔の内部を炭酸アルカリの生成反応温度に昇温するため前記ガスタービンの排気の排熱を熱源として供給する熱源手段とを備えたことを特徴とする。
請求項1に係る本発明では、ガスタービンの排気の一部からの(系内の)COと水酸化アルカリとを反応させることにより炭酸アルカリを得る。これにより、COを分離回収できると共に系内のCOを炭酸アルカリの製造に適用して有効に利用することができる炭酸アルカリ併産タービン設備とすることができる。
そして、ガスタービンの排気の一部からの(系内の)CO とガスタービンの排熱とにより乾式で炭酸アルカリを生成することができる。即ち、ガスタービンの排熱により、水分の蒸発及び炭酸アルカリの生成反応が行なわれる生成反応温度に反応塔の内部を昇温し、系内のCO 及び排熱により炭酸アルカリを生成することができる。
請求項2に係る本発明の炭酸アルカリ併産タービン設備は、炭素系燃料とO が投入され炭素系燃料をO 燃焼してCO を主成分とする燃焼ガスを得る燃焼器と、前記燃焼器の燃焼ガスを膨張して動力を得るガスタービンと、前記ガスタービンで仕事を終えた排気の一部のCO を圧縮して前記燃焼器に供給する供給系と、前記ガスタービンで仕事を終えた排気のうち前記供給系に送られない残りの排気のCO を回収するCO 回収系とを備え、更に、CO 回収系の途中にCO と水酸化アルカリとを反応させて炭酸アルカリを得る炭酸アルカリ回収手段を備え、前記炭酸アルカリ回収手段は、前記水酸化アルカリ水溶液が噴出される反応塔と、前記反応塔に前記CO 回収系からのCO ガスを供給するCO 供給手段と、CO 供給手段で供給される前記CO ガスの温度を炭酸アルカリの生成反応温度とする昇温系とを備え、前記昇温系は、前記CO 回収系でCO ガスを圧縮するCO 圧縮機であることを特徴とする。
請求項2に係る本発明では、ガスタービンの排気の一部からの(系内の)CO と水酸化アルカリとを反応させることにより炭酸アルカリを得る。これにより、CO を分離回収できると共に系内のCO を炭酸アルカリの製造に適用して有効に利用することができる炭酸アルカリ併産タービン設備とすることができる。
そして、所定の温度に昇温されるように、ガスタービンの排気の一部からの高温のCO を供給して乾式で炭酸アルカリを生成することができる。
更に、CO を回収するために圧縮する回収圧縮機の出口側の昇温されたCO が供給されるので、水分の蒸発及び炭酸アルカリの生成反応が行なわれる生成反応の所定の温度に昇温される高温のCO とすることができる。
また、請求項3に係る本発明の炭酸アルカリ併産タービン設備は、請求項1もしくは請求項2に記載の炭酸アルカリ併産タービン設備において、前記燃焼器の炭素系燃料は、石炭とOまたはCOまたはHOの反応によりガス化された炭素系燃料であることを特徴とする。
請求項3に係る本発明では、石炭をガス化した燃料を用いることで、ガスタービンの排気としてCOを主成分とする排気を得ることができ、高純度のCOを回収することができる。
また、請求項4に係る本発明の炭酸アルカリ併産タービン設備は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の炭酸アルカリ併産タービン設備において、前記炭酸アルカリはNaCOであり、前記水酸化アルカリはNaOHであることを特徴とする。
請求項4に係る本発明では、COとNaOHとの反応によりNaCOを得ること
ができる。
炭酸アルカリ併産発電設備としては、石炭の反応により燃料ガスを生成するガス化炉と、前記ガス化炉で生成された燃料ガスを燃焼する燃焼器と、前記燃焼器の燃焼ガスを膨張して動力を得るガスタービンと、前記ガスタービンの排気の一部のCOを圧縮して前記燃焼器に供給する供給系と、前記ガスタービンの排気から高純度のCOを回収するCO回収系と、前記CO回収系の高純度のCOと水酸化アルカリとの反応により炭酸アルカリを得る炭酸アルカリ回収手段と、前記ガスタービンで仕事を終えた排気から熱を回収して蒸気を発生させる排熱回収ボイラと、前記排熱回収ボイラで発生した蒸気を膨張して動力を得る蒸気タービンを備えることができる。
これにより、ガスタービンの排気の一部からのCOと水酸化アルカリとを反応させることにより炭酸アルカリを得る。これにより、COを分離回収できると共に系内のCO及び反応のための熱を炭酸アルカリの製造に適用して有効に利用することができる炭酸アルカリ併産タービン設備を備えた炭酸アルカリ併産発電設備とすることができる。
また、炭酸アルカリ併産発電設備としては、炭素系燃料を燃焼して蒸気を発生させるボイラと、前記ボイラで発生した蒸気により発電動力を得る蒸気タービンと、前記ボイラの排気ガスのCOと水酸化アルカリとの反応により炭酸アルカリを得る炭酸アルカリ回収手段とを備えることができる。
これにより、ボイラの排気のCOと水酸化アルカリとを反応させることにより炭酸アルカリを得る。これにより、系内のCO(及び反応のための熱)を炭酸アルカリの製造に適用して有効に利用することができるボイラを備えた炭酸アルカリ併産発電設備とすることができる。
そして、炭酸アルカリ併産発電設備としては、前記炭酸アルカリをNaCO とし、前記水酸化アルカリNaOHとすることができる。
これにより、COとNaOHとの反応によりNaCOを得ることができる。
本発明の炭酸アルカリ併産タービン設備は、COを分離回収できると共に系内のCOを有効に利用することができる炭酸アルカリ併産タービン設備とすることができる。
また、本発明に係る炭酸アルカリ併産発電設備は、COを分離回収できると共に系内のCOを有効に利用することができる炭酸アルカリ併産タービン設備を備えた炭酸アルカリ併産発電設備とすることができる。
また、本発明に係る炭酸アルカリ併産発電設備は、系内のCOを有効に利用することができるボイラを備えた炭酸アルカリ併産発電設備とすることができる。
本発明の第1実施形態例に係る炭酸アルカリ併産タービン設備の概念系統図である。 本発明の第2実施形態例に係る炭酸アルカリ併産タービン設備の概念系統図である。 本発明に係る炭酸アルカリ併産発電設備の概略系統図である。 本発明に係る炭酸アルカリ併産発電設備の概略系統図である。 炭酸アルカリ併産発電設備の概略系統図である。
本発明の一実施形態例に係る炭酸アルカリ併産タービン設備を備えた炭酸アルカリ併産発電設備は、高濃度のOを吹き込むことで石炭を反応させてガス化ガス(燃料ガス)を生成するガス化炉を備え、ガス化炉で生成された燃料ガスを燃焼器で燃焼して燃焼ガスとし、燃焼器からの燃焼ガスをガスタービンで膨張して動力を得て、ガスタービンで仕事を終えた排気の一部を圧縮機で圧縮して燃焼器に送り、ガスタービンで仕事を終えた排気ガスであるCOをガス化炉に供給するようにされている。また、ガスタービンで仕事を終えた排気の一部から高純度のCOを回収するCO回収系を備え、更に、CO回収系で回収されるCOの一部(系内のCO及び熱)を用いて炭酸アルカリであるNaCOを得る炭酸アルカリ回収手段である炭酸ナトリウム回収手段が備えられている。
これにより、発電システムで発生するCO及び熱をガラス工業や無機薬品工業等の他の工業分野で利用できるNaCOを得る資源として活用することができる。また、COを固定化することによる運搬性・保管性の向上を図ることができる。また、COを液化して回収する場合には発電システムでの液化のための圧縮動力を削減することができ、所内動力の低減、発電効率の向上を図ることができる。更に、工業分野での炭酸ナトリウムが天然鉱物として輸入されている現状からみると、発電システムで回収されるCOと水酸化アルカリであるNaOHの反応によりNaCOを製造することができるので、天然鉱物由来のCOを削減することができ、間接的にCOの排出を削減することができる。
以下に示す本発明の実施形態例では、水酸化アルカリとしてNaOH(水酸化ナトリウム)を用いて炭酸アルカリとしてNaCO(炭酸ナトリウム)を得る例を挙げて説明してあるが、水酸化アルカリとして、水酸化リチウム、水酸化カリウム等を用い、炭酸アルカリとして炭酸リチウム、炭酸カリウム等を得ることも可能であり、他のアルカリ金属を適用することが可能である。
図1に基づいて第1実施形態例に係る炭酸アルカリ併産タービン設備を説明する。図1には本発明の第1実施形態例に係る炭酸アルカリ併産タービン設備の概念系統を示してある。
図に示すように、炭酸アルカリ併産タービン設備1は、圧縮機2及び燃焼器3及びガスタービン4を備えている。燃焼器3には燃料ガス(例えば、石炭ガス化ガスや天然ガス等の炭素系燃料)が投入される。燃焼器3では、燃料ガスが高濃度のO(及びCO)と共に燃焼され、COを主成分とする燃焼ガスが得られる。燃焼器3で燃焼された燃焼ガスはガスタービン4で膨張されて発電動力が得られ、仕事を終えた排気ガスは排気経路6を通って再生熱交換器7及び図示しない排熱回収手段で熱回収される。熱回収された排気ガスは余分なCO及び水が排出されて回収される(CO回収系)。残りの排気ガス(CO)は圧縮機2で圧縮され、燃焼器3に送られる(供給系)。前述した高濃度のOは燃焼器3の入口側に供給される。
そして、図示の炭酸アルカリ併産タービン設備1には炭酸アルカリ回収手段としての炭酸ナトリウム回収手段8が備えられている。炭酸ナトリウム回収手段8では、系内からのCOと水酸化アルカリとしてのNaOHとの反応により炭酸アルカリとしてのNaCOを乾式により得るようになっている。即ち、炭酸ナトリウム回収手段8は、NaOHの水溶液が噴出される反応塔9を備え、反応塔9にはCO回収系からのCOガスを供給するCO供給手段10が設けられている。また、反応塔9の内部をNaCOの生成反応温度(例えば、90℃〜130℃)に昇温するため、ガスタービン4の排気の排熱を熱源として供給する熱源手段11が設けられている。
上述した炭酸アルカリ併産タービン設備1では、ガスタービン4で発電動力を得た排気ガスからCOが分離回収されると共に系内からのCOの一部(及び熱)が反応塔9に送られてNaCOが製造される。反応塔9にはCO供給手段10からCOが供給され、反応塔9の内部は熱源手段11により所定温度に昇温される。反応塔9にはNaOHの水溶液が供給され、NaOHの水溶液が加熱されたCOに噴霧される。
これにより、反応塔9の内部では、
2NaOH+CO→NaCO+HO・・・(1)
の反応が進行し、短時間に気流中で水分が蒸発され、固体のNaCOが得られる。
例えば、理論的に、COが1000kg、NaOHの水溶液(濃度45.8%)が3744kg、排熱が90℃〜130℃の場合、2406kgのNaCOが得られ、出口ガスは2337kgの水蒸気が放出されることになる。
従って、炭酸アルカリ併産タービン設備1の系内のCOにより、一段の処理(乾式)で粉末のNaCOを製造することが可能になり、製造工程や設備構成を簡素化することができる。更に、加熱源として炭酸アルカリ併産タービン設備1の排熱を利用しているので、従来損失となっていた熱エネルギーを有効利用することができる。また、固体のNaCOとするCO固定化反応の副生物は水蒸気のみであり、反応プロセスの出口ガスはそのまま大気に放出することもできる。また、COが固体物質に取り込まれることにより、運搬、貯蔵が容易となる。また、原料のNaOHは国内供給が国内需要を上回っているので、入手が容易で設備の構築が容易となる。また、製品となるNaCOは国内需要が生産を上回っているので、得られたNaCOを有効に活用することができる。
図2に基づいて第2実施形態例に係る炭酸アルカリ併産タービン設備を説明する。図2には本発明の第2実施形態例に係る炭酸アルカリ併産タービン設備の概念系統を示してある。尚、第2実施形態例に係る炭酸アルカリ併産タービン設備12は炭酸アルカリ回収手段としての炭酸ナトリウム回収手段13が第1実施形態例と異なるものである。このため、第1実施形態例と同一構成部材には同一符号を付して重複する説明は省略してある。
圧縮機2及び燃焼器3及びガスタービン4を備え、熱回収された排気ガスからCOが回収される炭酸アルカリ併産タービン設備12には、炭酸アルカリ回収手段としての炭酸ナトリウム回収手段13が備えられている。炭酸ナトリウム回収手段13では、系内のCOと水酸化アルカリとしてのNaOHとの反応により炭酸アルカリとしてのNaCOを乾式により得るようになっている。
即ち、炭酸ナトリウム回収手段13は、NaOHの水溶液が噴出される反応塔14を備え、反応塔14にはCO回収系からのCOガスをCO圧縮機15で昇温して供給するCO供給手段16が設けられている。CO圧縮機15はCOを回収するために備えられた既存の機器であり、CO供給手段16は、NaCOの生成反応温度(水分を蒸発させNaCOを生成反応させる温度)となるようにCO圧縮機15で圧縮されて昇温されたCOを供給するようになっている。
反応プロセスの出口ガス(水蒸気及びバランス分としてCO)は回収手段17によりCO回収系に戻されるようになっている。このため、NaCOの生成反応温度となるようにCO圧縮機15で圧縮されて高温のCOを含むガスの供給量を調整することができ、反応塔14の温度を高めることができる。
上述した炭酸アルカリ併産タービン設備12では、ガスタービン4で発電動力を得た排気ガスからCOが分離回収されると共に系内のCOの一部がCO圧縮機15で圧縮・昇温されて反応塔14に送られてNaCOが製造される。反応塔14にはCO供給手段16から昇温されたCOが供給されて内部が所望の温度に昇温され、反応塔14にはNaOHの水溶液が供給され、NaOHの水溶液が加熱されたCOに噴霧される。これにより、前述した(1)式で示したように、反応塔14の内部でNaCOの生成反応が進行し、短時間に気流中で水分が蒸発され、固体のNaCOが得られる。
また、昇温されたCOが供給されて反応塔14の内部が所定温度に昇温され、反応プロセスの出口ガス(水蒸気及びバランス分としてCO)はガス戻り手段17からCO回収系に戻されるようになっているので、NaCOの生成反応温度となるように高温のCOを含むガスの供給量を調整することができる。
従って、COを分離回収できると共に系内のCOをNaCOの製造に適用して有効に利用することができる炭酸ナトリウム併産タービン設備とすることができる。
図3、図4に基づいて上述した炭酸アルカリ併産タービン設備1、12を備えた炭酸アルカリ併産発電設備として石炭ガス化複合炭酸アルカリ併産発電設備(IGCC)を説明する。図3に示した炭酸アルカリ併産発電設備は、図1に示した炭酸アルカリ併産タービン設備1を備えた例で、図4に示した炭酸アルカリ併産発電設備は、図2に示した炭酸アルカリ併産タービン設備12を備えた例である。
図3に基づいて本発明に係る炭酸アルカリ併産発電設備を説明する。図3には本発明に係る炭酸アルカリ併産発電設備の概略系統を示してある。尚、図1に示した炭酸アルカリ併産タービン設備1と同一構成部材には同一符号を付してある。
図3に示すように、石炭ガス化設備21には系内からのCOが供給されると共に石炭とO(CO、HO)の反応によりガス化ガス(燃料ガス)が生成される。生成された燃料ガスは、不純物除去設備22で固体不純物、硫黄分、ハロゲン類、重金属類等の不純物が除去される。不純物が除去された燃料ガスは燃焼器3に投入され、燃料ガスは酸素製造装置24で製造された高濃度のOと共に燃焼器3で燃焼される。酸素製造装置24で製造されたOは石炭ガス化設備21にも供給される。酸素製造装置24は、例えば、圧力スウィング吸着により窒素ガスが濃縮されて空気から除去されて加圧されたOが供給される設備や、深冷設備からのOが所定圧力に加圧されて供給される設備を適用することができる。
燃焼器3からの燃焼ガスはガスタービン4で膨張されて発電動力が得られる。ガスタービン4で仕事を終えた排気ガス(COを主成分とする作動流体)は経路5から排熱回収ボイラ(HRSG)25で熱回収され、HRSG25で熱回収された排気ガスは圧縮機2で圧縮される。圧縮機2で圧縮された排気ガスは再生熱交換器7で昇温されて燃焼器3に投入される。再生熱交換器7には排気ガスの一部が経路5から送られ、排気ガスが熱回収される。
ガスタービン4の出口側の排気ガスは、COを主成分とする作動流体であるため比熱比が小さく、圧縮機2及びガスタービン4の出入口温度差が小さくなり、再生熱交換器7による熱効率を大幅に向上させることができる。つまり、再生による熱効率の効果を得やすいシステムとなっている。
HRSG25で発生した蒸気は蒸気タービン26に送られ、蒸気タービン26で膨張されて発電動力とされる。蒸気タービン26で仕事を終えた排気蒸気は復水器27で復水されて図示しない給水ポンプにより給水加熱器28に送られる。給水加熱器28にはHRSG25で熱回収された排気ガスの一部が送られて復水器27からの給水の加熱を行う。排気ガス側からみると、給水加熱器28はガス冷却器とされる。給水加熱器28で加熱された流体はHRSG25に送られて蒸気タービン26の駆動用の蒸気とされる。
給水加熱器28で冷却された排気ガス(COを含むガス)は汽水分離器29で水分が分離され、水分が分離された排気ガス(CO)は圧縮機30で所定圧力に加圧された後、更に、汽水分離器(冷却器)31で冷却される。冷却されて水分が除去された排気ガス(CO)は圧縮機32で所定圧力に加圧されて石炭ガス化設備21に送られる。余剰のCOは加圧して液化する等により回収される。
上述した炭酸アルカリ併産発電設備では、石炭と酸素製造装置24から送られるO(CO、HO)の反応により生成されたガス化ガス(燃料ガス)を不純物除去設備22を通して燃焼器3に送り、燃焼器3で酸素燃焼することでCOを主成分とする比熱比の小さな燃焼ガス(作動流体)が得られ、燃焼器3からの燃焼ガスをガスタービン4で膨張して発電動力を得る。ガスタービン4で仕事を終えた排気ガスはHRSG25で熱回収され、圧縮機2で圧縮された後再生熱交換器7で昇温されて燃焼器3に送られる。再生熱交換器7にはガスタービン4で仕事を終えた排気ガスの一部が送られて熱回収される。
作動流体は、比熱比が小さなCOを主成分とするので、ガスタービン4の出口側の排気ガスの温度を高く維持することができ、圧縮機2で圧縮した時の温度上昇を抑制することができる。このため、圧縮機2の出口側の作動流体とガスタービン4の出口側の作動流体との温度差が大きくなり、再生熱交換器7での再生効率を高くすることができる。
HRSG25で熱回収された排気(CO)の一部は給水加熱器28で熱回収され、圧縮機32で所定の圧力に加圧されて石炭ガス化設備21に供給される。また、圧縮機32で所定の圧力に加圧された排気(CO)の一部は液化される等して回収される。
一方、HRSG25で発生した蒸気は蒸気タービン26に送られて蒸気タービン26が駆動する。排気蒸気は復水器27で復水され、給水加熱器28で加熱された流体はHRSG25に送られて蒸気タービン26の駆動用の蒸気とされる。従って、ガスタービン4及び蒸気タービン26による複合炭酸アルカリ併産発電設備とされる。
上述した炭酸アルカリ併産発電設備では、系内のCOとOを吹き込む石炭ガス化設備21と、リサイクルした排気ガスにOを混合して燃焼させるクローズドガスタービンを組み合わせたものであり、ガス化性能が大幅に向上し、更に、COを濃縮・分離する必要がない。
CO及びOで石炭をガス化することで、COのガス化促進効果により、空気及びOと窒素酸素で石炭をガス化することに比べ、炉内炭素転換率及び冷ガス効率が大幅に向上する。これにより、石炭ガス化設備21及びチャーのリサイクル系をコンパクトにすることができ、設備コストの低減を図ることができる。COを濃縮・分離する必要がないので、設備コスト及びCO回収のための所要動力を大幅に低減することができ、高い送電端効率を得ることができる。
そして、図示の炭酸アルカリ併産発電設備には炭酸ナトリウム回収手段8が備えられている。即ち、NaOHの水溶液が噴出される反応塔9を備え、反応塔9にはCO回収系である給水加熱器28の出口(I)、もしくは、汽水分離器29の出口(II)、もしくは、圧縮機30の出口(III)からのCOガスを供給するCO供給手段10が設けられている。また、反応塔9の内部をNaCOの生成反応温度(例えば、90℃〜130℃)に昇温するため、汽水分離器31の熱が熱源として供給される熱源手段11が設けられている。尚、熱源手段11で供給される熱は、汽水分離器29や圧縮機30、32の出口側の熱等、設備内の他の排熱を熱源とすることができる。
上述した炭酸アルカリ併産発電設備では、ガスタービン4で発電動力を得た排気ガスからCOが分離回収されると共に、系内のCOが石炭ガス化設備21に送られる。そして、系内のCOの一部が反応塔9に送られてNaCOが製造される。即ち、反応塔9にはCO供給手段10からCOが供給され、反応塔9の内部は熱源手段11により所定温度に昇温される。反応塔9にはNaOHの水溶液が供給され、NaOHの水溶液が加熱されたCOに噴霧される。これにより、反応塔9でNaCOが得られ、IGCCの系内のCO(及び熱)によるNaCOの製造が実施される。
従って、炭酸アルカリ併産発電設備の系内のCO及び熱損失となっていた排熱を利用してNaCOを製造することができ、エネルギーを有効利用することが可能になる。また、排気であるCOの一部を液化して回収する場合、回収するCOの一部がNaCOの製造に活用されるため、液化の圧縮動力を削減することができる。このため、炭酸アルカリ併産発電設備の発電効率を向上させると共に、炭酸アルカリ併産発電設備内のCOによりNaCOの製造が可能になる。
尚、図3では、排気ガスを圧縮機30、32で圧縮して、CO回収のための所定圧力
にする例を挙げて説明したが、圧縮機の数及び配置は任意であり、設備の規模や機器構成により適宜配置することができる。また、圧縮機2、ガスタービン4、蒸気タービン26は一軸で配列して発電機を備えた構成にしたり、圧縮機2とガスタービン4の軸と、蒸気タービン26の軸を並列に配置してそれぞれ発電機を備えた構成にすることが可能である。
図4に基づいて本発明に係る炭酸アルカリ併産発電設備の他の例を説明する。図4には本発明に係る炭酸アルカリ併産発電設備の概略系統を示してある。尚、図2に示した炭酸アルカリ併産タービン設備12と同一構成部材及び図3に示した炭酸アルカリ併産発電設備と同一構成部材には同一符号を付してある。
図4に示した炭酸アルカリ併産発電設備は、図3に示した炭酸アルカリ併産発電設備に対し炭酸ナトリウム回収手段13の構成が異なり、その他の構成は同一である。
NaOHの水溶液が噴出される反応塔14を備え、CO供給手段16からは、COの回収系統でCOを圧縮する圧縮機30(CO圧縮機15)の出口側のCOが供給される。圧縮機30(CO圧縮機15)の出口側のCOは、NaCOの生成反応温度(水分を蒸発させNaCOを生成反応させる温度)となる温度に昇温されたCOとされている。
反応プロセスの出口ガス(水蒸気及びバランス分としてCO)は回収手段17によりCO回収系である汽水分離器31の入口側に戻されるようになっている。このため、NaCOの生成反応温度となるように圧縮機30(CO圧縮機15)で圧縮されて高温のCOを含むガスの供給量を調整することができ、反応塔14の温度を高めることができる。
上述した炭酸アルカリ併産発電設備では、ガスタービン4で発電動力を得た排気ガスからCOが分離回収されると共に系内のCOの一部が圧縮機30(CO圧縮機15)で圧縮・昇温されて反応塔14に送られてNaCOが製造される。即ち、反応塔14には所望の温度になるように昇温されたCOが供給されて内部が所望の温度に昇温され、反応塔14にはNaOHの水溶液が供給され、NaOHの水溶液が加熱されたCOに噴霧される。これにより、反応塔14でNaCOが得られ、IGCCの系内のCOによるNaCOの製造が実施される。
また、昇温されたCOが供給されて反応塔14の内部が所定温度に昇温され、反応プロセスの出口ガス(水蒸気及びバランス分としてCO)はガス戻り手段17から汽水分離器31に戻されるようになっているので、NaCOの生成反応温度となるように高温のCOを含むガスの供給量を調整することができる。
尚、上述した実施形態例では、CO圧縮機15として圧縮機30を適用したが、最終的にCOを昇圧する圧縮機32を適用することも可能である。また、反応塔を用いてNaOHとCOを反応させてNaCOを得る例を挙げて説明したが、汽水分離器(冷却器)に流通するCOにNaOHの水溶液を供給し、NaOHの水溶液を冷却に適用すると同時にNaCOの製造の反応に適用することも可能である。
従って、COを分離回収でき、回収したCOをNaCOの製造に適用して有効に利用することができる炭酸アルカリ併産タービン設備を備えた炭酸アルカリ併産発電設備とすることができる。
図5に基づいて他の炭酸アルカリ併産発電設備を説明する。図5には炭酸アルカリ併産発電設備の概略系統を示してある。
図5に示すように、石炭焚きのボイラ41には酸素製造設備42で製造された高濃度のOが供給される。ボイラ41では、石炭がOにより燃焼される際に発生する燃焼熱により蒸気を発生させる。酸素製造設備42は、例えば、圧力スウィング吸着により窒素ガスが濃縮されて空気から除去されて加圧されたOが供給される設備や、深冷設備からのOが供給される設備を適用することができる。
ボイラ41で発生した蒸気は蒸気タービン43で膨張されて発電動力が得られる。蒸気タービン43で仕事を終えた排気蒸気は復水器44で復水され、給水ポンプ45によりボイラ41に給水される。ボイラ41の排気ガス(COを主成分とするガス)は図示しないブロアにより不純物除去設備46に送られ、不純物除去設備46で、固体不純物、窒素分、硫黄分、ハロゲン類、重金属等の不純物が除去される。不純物除去設備46で不純物が除去された排気ガスは炭酸アルカリ回収手段としての炭酸ナトリウム回収手段47に送られ、反応塔50で排ガス中のCOとNaOHとの反応によりNaCOが得られる。
この時、炭酸ナトリウム回収手段47で反応しなかったCOは、図示しないCO
収手段でさらに回収することができる。石炭焚きのボイラ41における石炭燃焼で生成し
たCOの一部は炭酸ナトリウム回収手段47で回収されているので、CO回収手段は、小規模な構成にした汽水分離器やCO分離・回収設備で実施することが可能である。
上述した炭酸アルカリ併産発電設備では、蒸気タービン43の動力を得るボイラ41の排気ガスからCOが分離され、炭酸ナトリウム回収手段47の反応塔50に送られてNaCOが製造される。即ち、反応塔50には所望の温度のCOが供給され、反応塔50にはNaOHの水溶液が供給され、所望の温度のCOにNaOHが噴霧される。これにより、反応塔50でNaCOが得られ、蒸気タービン43を駆動するための蒸気を得る石炭焚きのボイラ41を備えた発電設備の系内のCOによるNaCOの製造が実施される。
従って、ボイラ41の排気からのCOとNaOHとを反応させることによりNaCOを得て、COを分離回収できると共に系内のCO(及び反応のための熱)をNaCOの製造に適用して有効に利用することができるボイラ41を備えた炭酸アルカリ併産発電設備とすることができる。
他の実施形態例として、アノードガス及びカソードガスの電気化学反応により発電を行なう燃料電池(例えば、溶融炭酸塩形燃料電池)に炭素系燃料を使用した際の排気ガスに含まれるCOについて、水酸化アルカリ(NaOH)との反応により炭酸アルカリ(NaCO)を得る炭酸アルカリ回収手段を設けた炭酸アルカリ併産発電設備とすることも可能である。
本発明は、燃焼ガスを膨張させて動力を得ることができる炭酸アルカリ併産タービン設備の産業分野で利用することができる。
また、本発明は、炭素系燃料により燃料ガスを生成するガス化炉を備え、ガス化炉からの燃料ガスを燃焼させた燃焼ガスにより動力を得るガスタービンを備えた炭酸アルカリ併産発電設備の産業分野で利用することができる。
また、本発明は、炭素系燃料の燃焼により蒸気を発生させるボイラを備えた炭酸アルカリ併産電設備の産業分野で利用することができる。
1、12 炭酸アルカリ併産タービン設備
2、30、32 圧縮機
3 燃焼器
4 ガスタービン
5 経路
6 排気経路
7 再生熱交換器
8、13、47 炭酸ナトリウム回収手段
9、14、50 反応塔
10、16 CO供給手段
11 熱源手段
15、49 CO圧縮機
17 ガス戻り手段
21 石炭ガス化設備
22、46 不純物除去設備
24、42 酸素製造設備
25 排熱回収ボイラ(HRSG)
26、43 蒸気タービン
27、44 復水器
28 給水加熱器
29、31 汽水分離器
41 ボイラ
45 給水ポンプ

Claims (4)

  1. 炭素系燃料とOが投入され炭素系燃料をO燃焼してCOを主成分とする燃焼ガスを得る燃焼器と、
    前記燃焼器の燃焼ガスを膨張して動力を得るガスタービンと、
    前記ガスタービンで仕事を終えた排気の一部のCOを圧縮して前記燃焼器に供給する供給系と、
    前記ガスタービンで仕事を終えた排気のうち前記供給系に送られない残りの排気のCOを回収するCO回収系とを備え、
    更に、CO回収系の途中にCOと水酸化アルカリとを反応させて炭酸アルカリを得る炭酸アルカリ回収手段を備え、
    前記炭酸アルカリ回収手段は、
    前記水酸化アルカリ水溶液が噴出される反応塔と、
    前記反応塔に前記CO 回収系からのCO ガスを供給するCO 供給手段と、
    前記反応塔の内部を炭酸アルカリの生成反応温度に昇温するため前記ガスタービンの排気の排熱を熱源として供給する熱源手段と
    を備えた
    ことを特徴とする炭酸アルカリ併産タービン設備。
  2. 炭素系燃料とO が投入され炭素系燃料をO 燃焼してCO を主成分とする燃焼ガスを得る燃焼器と、
    前記燃焼器の燃焼ガスを膨張して動力を得るガスタービンと、
    前記ガスタービンで仕事を終えた排気の一部のCO を圧縮して前記燃焼器に供給する供給系と、
    前記ガスタービンで仕事を終えた排気のうち前記供給系に送られない残りの排気のCO を回収するCO 回収系とを備え、
    更に、CO 回収系の途中にCO と水酸化アルカリとを反応させて炭酸アルカリを得る炭酸アルカリ回収手段を備え、
    前記炭酸アルカリ回収手段は、
    前記水酸化アルカリ水溶液が噴出される反応塔と、
    前記反応塔に前記CO 回収系からのCO ガスを供給するCO 供給手段と、
    CO 供給手段で供給される前記CO ガスの温度を炭酸アルカリの生成反応温度とする昇温系とを備え、
    前記昇温系は、前記CO 回収系でCO ガスを圧縮するCO 圧縮機である
    ことを特徴とする炭酸アルカリ併産タービン設備。
  3. 請求項1もしくは請求項2に記載の炭酸アルカリ併産タービン設備において、
    前記燃焼器の炭素系燃料は、石炭とOまたはCOまたはHOの反応によりガス化された炭素系燃料である
    ことを特徴とする炭酸アルカリ併産タービン設備。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の炭酸アルカリ併産タービン設備において、
    前記炭酸アルカリはNa CO であり、
    前記水酸化アルカリはNaOHである
    ことを特徴とする炭酸アルカリ併産タービン設備。
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