JP3114718U - 吸音複合材料 - Google Patents

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Abstract

【課題】全体として、中高周波音に対して、良い吸音能力を持ち、また、当該不織布繊維層により当該超細繊維層が貼り合わせられて保持されて、強度が向上され、より長い耐用寿命が得られる吸音複合材料を提供する。
【解決手段】主として、少なくとも並列に重ね合う1層の超細繊維層10と1層の不織布繊維層20とからなる吸音複合材料1であり、当該超細繊維層の繊維絲粗度が0.7デニール以下で、不織布繊維層の繊維絲粗度が0.8デニール以上であり、当該超細繊維層の孔隙が高周波音を吸収することに適合し、当該不織布繊維層の孔隙が中周波音を吸収することに適合する。
【選択図】図1

Description

本考案は、吸音複合材料に関し、特に、優れた吸音効果を有する、少なくとも並列に重ね合う超細繊維層と不織布織維層とからなる吸音複合材料に関する。
現在の生活環境において、沢山の所に、より良い吸音や遮音効果が、必要とされ、例えば、高級乗用車に、外部からの中高周波ノイズや、車が走行する時の自身が発生した中低周波ノイズと共振を隔離できる優れた吸音や遮音効果が得られないと、高級乗用車という価値感が得られないため、車の内装に使われる吸音材料の良さも、重要視されている。また、生活環境において、外部のノイズや騒音(例えば、道路を走る車の音や警報の鋭い音、隣の子ともの泣き声、隣のクーラーの稼働音或いは隣の人のカラオケの音等)を遮音する必要があるため、建材やドア或いは窓の隙間に遮音するための吸音材料が採用され、また、家に音響室やカラオケがある場合、他室や隣の迷惑にならないように、吸音材料や遮音材料を採用しなければならなく、吸音材料の重要性が明らかである。
吸音と遮音との定義が異なり、吸音は、音声を吸収して消失するまで減衰し、遮音は、音声を反射して発散させ、そのため、吸音と遮音両者の作用が異なる。本考案は、主な目的として、吸音効果の向上である。一般に、日常生活で接触する音声は、高周波と中周波及び低周波の3種類に大別され、その中、中高周波音が忍耐し難い不快な音であり、また、各種類の吸音材料が、高周波音を吸収するための能力を重要視し、中周波音の吸収について要求しないもので、または、中周波音を吸収することを重要視し、高周波音の吸収について要求しないものであるため、中、高周波音声の両者に対して、ともに、良い吸音効果が得られる材料や複合材料は、存在しない。
より良い吸音材料を開発することは、本考案者の目標である。本考案者は、各種類の不織布材料の研究開発を務めるため、不織布の製造方法について、長年の製造経験を持ち、そして、不織布が大幅に適用されていることを良く分かり、また、沢山の人が、優れた効果を有する吸音材料を開発するために、不織布の材料処方や製造方法を研究しましたが、いままで、満足できる結果はない。
本考案の主な目的は、音声に対する吸音効果の良い吸音複合材料を提供する。
本考案の他の目的は、音声に対する的吸収能力がよいだけでなく、耐用寿命も長持ちである吸音効果の良い吸音複合材料を提供する。
本考案の更に他の目的は、更に、低周波音を消去してより優れた吸音効果が得られるための制震材が付加される構造である吸音効果の良い吸音複合材料を提供する。
本考案の更に他の目的は、耐火のために、繊維絲に耐火剤が添加される構造である吸音効果の良い吸音複合材料を提供する。
本考案は、上記の目的を達成するために、主として、少なくとも並列に重ね合う1層の超細絲繊維層と1層の不織布繊維層とからなり、当該超細織維層の繊維絲粗度が0.7デニール以下で、不織布繊維層の繊維絲粗度が0.8デニール以上である吸音複合材料を提供する。
本考案によれば、当該不織布繊維層の強度で当該超細繊維層を支持することにより、全体の強度が大幅に向上されるため、耐用寿命も長持ちになる。
本考案によれば、超細繊維層と不織布繊維層とからなる複合吸音材料に、更に、制震敷き層が貼り付けられるため、より幅広い吸音効果が得られる。
本考案によれば、超細繊維層と不織布繊維層とからなる複合吸音材料に、更に、耐火剤が添加されるため、吸音作用を有するだけでなく、耐火作用が得られる。
以下、図面を参照しながら、より良い実施例を挙げて、本考案が上記の目的を達成するための技術手段や構造について、詳しく説明し、これにより、本考案の特徴や効果及び利点が分かる。
図1は、本考案の第1の実施例の吸音複合材料1であり、1層の超細繊維層10と1層の不織布繊維層20とからなる構造であり、当該超細繊維層10は、加熱噴出技術による成形されるか紡績技術による成形される超細繊維層を積層することにより形成されるブロック体で、繊維絲粗度が0.7デニール(DEN)以下であり、不織布繊維層20は、不織布の製造方法による不織布繊維層で、繊維絲粗度が0.8デニール以上である。超細繊維層10と不織布繊維層20を、それぞれに、必要とする厚さと面積に切り分けてから、並列し、その間を、適当に、接合(例えば、治具で固定して両者を密接することや、粘着や加熱融解接合等の手段による接合である)することにより、2層の複合材料が形成されて、本考案の吸音複合材料になる。
当該超細繊維層1Oの繊維絲粗度が非常に小さいため、積層した後の厚さが大きくなく(厚さは、必要に応じて選択できる)、また、繊維絲が互に交差することにより形成される孔隙が非常に小さいため、音波は、反射しなく、全てが超細繊維層10の内部に入る。即ち、当該超細繊維層10により、音波が、完全に収納される。音波が高周波音(低い波長)である場合、音波が超細繊維層10の孔隙の中に入ると、孔隙の幅が波長とほぼ同じ程度であるため、直接に、干渉現象が発生して音声が破壊されて、摩擦熱エネルギーに変換され、そして、消失し、これにより、大部分の高周波音波は、超細繊維層10によって直接に吸収され、また、超細繊維層1Oの厚さが大きければ、吸音効果が大きくなる。
不織布繊維層20は、繊維絲粗度が大きく、積層した後の厚さが比較的に大きいため、強度が比較的に大きく、孔隙も比較的に大きい。不纖布繊維層20の孔隙は、比較的に、中周波音声(波長が高周波音より大きい)を吸収することに適合する。実際上、中周波音波が超細繊維層10に入ると、強度が減衰されて、更に、不織布繊維層20に入ると、その孔隙が中周波音波と同じ程度であるため、音波の振動が、不織布繊維層20の繊維と衝撃摩擦し、音波の運動エネルギーを摩擦熱エネルギーに変換するため、強度が素早く低下されて、消失する。また、不織布繊維層20の厚さが大きければ、吸音効果が大きくなる。
当該不織布繊維層20が、当該超細繊維層10の張り合いと支持に供するため、並列に設置する時、当該超細繊維層20を支持することができ、これにより、使用する時、当該超細繊維層10が簡単に損害しないため、全体の耐用寿命が大幅に向上される。
当該超細繊維層10と不織布繊維層20と並列して吸音複合材料1を形成した後、2種類の繊維層により相乗効果が発揮できるため、音声を吸収するだけでなく、当該不織布繊維層20が当該超細繊維層10を支持できるため、当該超細繊維層10の耐用性が向上されて、全体の耐用寿命が向上され、そのため、本考案により良い効果が得られる。
図1は、予期の主な目的を達成できる本考案の最基本の態様の実施例である。図2は、図1の吸音複合材料1の使用概念図であり、超細繊維層10の表面を金属板金Mの内側に貼り付けて、音声を吸収することにより、車の内部が、より静かになり、外部の騒音は、解消される。また、建材や任意の部位の内装材料に適用される時、繊維層10、20の上に、耐火剤をスプレーすると、本考案の付加効果である耐火安全性が向上される。
そして、図3は、本考案の第2の実施例であり、当該超細繊維層10の外表面に更に1層の不織布繊維層20を接合することにより、吸音効果が同じで強度が更に向上されることだけでなく、耐用寿命も向上される。または、図4の第3の実施例のように、不織布繊維層20の外表面に更に1層の加熱噴出超細繊維層10を接合することにより、吸音効果が更に向上される。
本考案によれば、図1の基本構造に、必要に応じて、異なる材料であるブロックを増設することが出来、図5の第4の実施例のように、不織布繊維層20の外表面に、発泡層30を接合し、例えば、海綿やプラスチックフォーム等の材料で発泡した発泡層で、これにより、吸音能力が向上される。また、図6の第5の実施例のように、不織布繊維層20の外表面に、更に、アルミニウム箔層40を接合することにより、使用する時、良い吸音効果が得られるだけでなく、熱量を遮断する断熱効果が得られ、或いは、図7の第6の実施例のように、当該加熱噴出超細繊維層10の外表面に制震敷き層50を接合することにより、当該制震敷き層50が、改質アスファルトやゴム等の材質である自身が適宜な弾性を有する防震材料で成形される敷き層で、粘着剤60により、離型紙70に貼り合わせられることにより、使用する時、簡単に当該離型紙70を剥離することで、当該制震敷き層50を、必要とする部位(例えば、板金の内側)に貼り付くと、当該制震敷き層50の弾性制震作用により、低周波ノイズの共振を消滅でき、吸音効果が更に向上される。このように、本考案は、色々の種類の材料であるブロックを増設することにより変化することは、全てが、超細繊維層10と不織布繊維層20とを貼り合わせる基本型態を利用し、上記のように、本考案の最も重要な構造特徴は、超細繊維層と不織布繊維層とを貼り合わせることにより吸音複合材料を形成することになる。
以上の説明から分かるように、本考案は、予期な目的や効果を確実に達成でき、また、その構造や全体の運用は、まだ披露されていないため、新鋭性を持ち、そのため、法に従って実用新案登録請求を出願する。
以上は、本考案のより良い実施例であり、本考案の実用新案登録請求は、其れによって制限されず、本考案に基づく等価な変更(例えば、繊維絲に、耐火のため耐火剤をスプレーする)は、全てが、本考案の実用新案登録請求の範囲に含まれる。
本考案の第1の実施例の構造の概念図 本考案の第1の実施例の使用概念図 本考案の第2の実施例の構造の概念図 本考案の第3の実施例の構造の概念図 本考案の第4の実施例の構造の概念図 本考案の第5の実施例の構造の概念図 本考案の第6の実施例の構造の概念図
符号の説明
吸音複合材料…1 超細繊維層…10
不織布繊維層…20 板金…M
発泡層…30 アルミニウム箔層…40
制震敷き層…50 粘着剤…60
離型紙…70

Claims (8)

  1. 主として、少なくとも並列に重ね合う1層の超細繊維層と1層の不纖布繊維層とからなり、当該超細繊維層の繊維絲粗度が0.7デニール以下で、不織布繊維層の繊維絲粗度が0.8デニール以上である、
    ことを特徴とする吸音組合材料。
  2. 当該超細繊維層の外表面に、更に、強度を向上するための1層の不織布繊維層が接合される、ことを特徴とする請求項1に記載の吸音組合材料。
  3. 当該不織布繊維層の外表面に、更に、吸音効果を向上するための1層の超細繊維層が接合される、ことを特徴とする請求項1に記載の吸音組合材料。
  4. 当該吸音複合材料に、更に、異なる効果を得られるための異なる材料層が接合される、ことを特徴とする請求項1に記載の吸音組合材料。
  5. 当該吸音複合材料に更に接合される異なる材料層は、発泡層である、ことを特徴とする請求項4に記載の吸音組合材料。
  6. 当該吸音複合材料に更に接合される異なる材料層は、制震敷き層である、ことを特徴とする請求項4に記載の吸音組合材料。
  7. 粘着剤で離型紙を貼り付け、使用する時、当該離型紙を剥離することだけで簡単に必要とする部位に貼り付けることが出来る、ことを特徴とする請求項1乃至6の何れかの一つに記載の吸音組合材料。
  8. 更に、繊維絲に、耐火安全性を向上するための耐火剤が添加される、ことを特徴とする請求項1乃至3の何れかの一つに記載の吸音組合材料。
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