JP3114367U - ショーツ - Google Patents

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敏男 田中
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株式会社プレジャージーン
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Abstract

【課題】 ローライズタイプのパンツの着用時に屈んでもショーツがアウター上端よりはみ出ることのないショーツの提供。
【解決手段】 前身頃部2と後身頃部3とが股下部4を介して縫合されているショーツであって、後身頃部の略中央に縦方向に下縁31まで延びる二列の袋部5を設け、袋部を貫通する二つの紐材6の一端61が後身頃部と共に、下縁において股下部と縫合されており、紐材の他端62が袋部の開口端部51から挿出している。
【選択図】 図2

Description

本考案は、女性用ショーツに関して、特にアウターとしてローライズ・パンツ等を着用する場合に好適なショーツに関する。
若い女性がファッションとして、股上の浅いローライズ・パンツを着用する場合に、通常の丈のショーツを着用していると、屈んだり座ったりした場合に、アウターがずり下がるためにショーツがアウターの背面上端からはみ出して見えてしまうという不都合があった。そこで、通常のショーツよりも股上の浅いローライズ・ショーツが提供されている。
しかしながら、かかるローライズ・ショーツは、単に股上の丈が、通常のショーツよりも短いものであり、ローライズ・ショーツの着用者が屈んだ場合には、臀部が膨出することでアウターがずり下がることから、ショーツがアウターの背面上端からはみ出してしまうという不都合がある。屈んだ場合にも背面のショーツのはみ出しを防ぐためには、ショーツ全体をずり下げて着用しなければならず着用感に難点があった。
本考案は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ローライズタイプのパンツの着用時に屈んだりしてもショーツがアウターの背面上端からはみ出して見えることのない着用感の優れたショーツの提供を目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載のショーツは、前身頃部と後身頃部とが股下部を介して縫合されているショーツにおいて、後身頃部の略中央に縦方向に下縁まで延びる二列の袋部を設け、前記袋部を貫通する二つの紐材の一端が前記後身頃部と共に、下縁において前記股下部と縫合されており、前記紐材の他端が前記後身頃部の上縁に形成される前記袋部の開口端部から挿出していることを特徴とする。
さらに、上記課題を解決するため、請求項2に記載のショーツは、前身頃部と後身頃部とが股下部を介して縫合されているショーツにおいて、後身頃部の略中央に縦方向に下縁まで延びる二列の袋部を設け、前記袋部を貫通する二つの紐材の一端が前記後身頃部と共に、下縁において前記股下部と縫合されており、前記紐材の他端が前記後身頃部の上縁より下方の位置にて前記袋部に設けられた挿通孔から挿出していることを特徴とする。
本考案のショーツによれば、後身頃部に設けられた袋部から挿出している紐材を軸として軸方向に後身頃部の丈のみを絞り、後身頃部の上縁のシルエットを略V字形状にすることが可能となるので、ショーツのはみ出しを防止するためにショーツ全体をずり下げて着用する必要がなく、着用感に優れつつ、ショーツのアウター背面上端からのはみ出しを防止することが可能となる。
さらに、着用者が適宜に後身頃部の上縁のシルエットのV字形状の角度を丈の絞り具合の調節によって変更可能であるので、着用者の体型や着用のアウターの特性に相違があってもショーツがアウターの背面上端からはみ出して見えることのないものである。
以下、本考案のショーツについて図面を参照しながら説明するが、本考案はこれらの実施例に記載されたもののみに限定されるものではない。
図1は、本考案の一実施例のショーツの正面図であり、図2は、本考案の一実施例のショーツの後身頃部の丈を絞る前の状態を示す背面図である。図3は、本考案のショーツの背面のA−Aでの断面図である。図4は、本考案の一実施例のショーツの後身頃部の丈を絞った後の状態を示す背面図である。図5は、本考案の他の実施例のショーツの後身頃部の丈を絞った後の状態を示す背面図である。
図1に示されるように、ショーツ1は、前身頃部2と後身頃部3とを股下部4を介して縫合して形成している。すなわち、前身頃部2と後身頃部3とはそれぞれの下縁において股下部4と縫合されている。
前身頃部2と後身頃部3と股下部4は、本実施例においては、伸縮性のある生地が用いられているが、特に限定されるものではない。伸縮性生地としては、ポリウレタン繊維と他の繊維(ナイロン、ポリエステル、レーヨン、綿など)が好適である。
図2に示されるように、本実施例において、後身頃部3は、同形の左後身頃部3aと右後身頃部3bとを側縁部に沿って縫合して形成されている。なお、本実施例と異なり、後身頃部3を左右の片に分けずに一枚の生地で構成してもよいが、後述の通り、袋部5を設けた後の縫い目を目立たなくするために、左右の片から構成するのが好適である。
袋部5は、後身頃部3の略中央に、縦方向に下縁31まで延びて二列設けられている。本実施例においては、図3に示されるように、袋部5は、側縁部を重ね合わせ端縁から一定間隔を設けて縦方向に縫合された左後身頃部3aと右後身頃部3bの各々側縁部を折り返し縦方向に延びる袋状にした後、端部50を縦方向に縫合することで形成されている。このようにして、二列の袋部5が後身頃部3の略中央部に縦方向に下縁31まで延びて設けられる。
このように形成された二列の袋部5に、紐材6がそれぞれ挿入され貫通され、紐材6の一端61,61は後身頃部3と共に、下縁31において股下部4と縫合されている。
紐材の材質及び形状は特に限定されるものではないが、本実施例では、非伸縮性のものであって、形状は平板状のものとしている。
紐材の長さは、一端61が袋部5を貫通して下縁31において、股下部4と縫合されており、他端側においては、後述の通り、締結されることになるので、締結可能な程度の長さが後身頃部3の上縁32から延出していることが好ましい。
また、本実施例では、二本の紐材6を各々の袋部5に別個に貫通させる構成としたが、一本の紐材6を各々の袋部5,5に連続して貫通させる構成としてもよい。
紐材6の他端62は、本実施例では、後身頃部3の上縁32に形成される袋部5の開口端部51より挿出している構成としたが、図5に示すように、他の実施例として、後身頃部の上縁32より下方の位置にて袋部5に設けられた挿通孔52より紐材6が挿出するという構成としてもよい。
次に、この実施例のショーツ1の使用について説明する。
図4に示すように、本考案にかかるショーツ1は着用後、紐材6を軸として後身頃部3の丈を軸方向に絞り、後身頃部3の上縁32が略V字のシルエットを形成するようにする。後身頃部の丈は、軸方向上下に調節可能であるので、後身頃部3の上縁32が形成するV字の角度を任意に変更することができる。すなわち、軸方向に下方により絞れば、V字の角度は鋭角になるのに対し、上方に緩めれば、鈍角になり、角度を任意に変更することができる。
よって、着用者の体型や着用のアウターの特性に相違があっても、着用者が適宜にV字の角度を変更することにより、ショーツのアウター背面上端からのはみ出しを防止することができる。
そして、V字のシルエットを任意の角度に決定した後、紐材6を例えば、蝶結びなどして締結する。これにより、後身頃部3の丈がそれ以後上下に移動することなく、決定したV字のシルエットを維持しながら着用することが可能となる。
着用後にV字のシルエットを変更したい場合には、紐材6の締結状態を解き、後身頃部3の丈を上下に移動することで容易に変更可能である。
紐材6の結び目60は、図4に示されるように、後身頃部の上縁32に形成される袋部5の開口端部51,51付近において配置される。図5に示される他の実施例のように、二つ挿通孔52,52を、上縁32から下方の位置にて各々袋部5,5の表側に設けた場合には、該挿通孔52,52より紐材6の他端62,62を挿出させることも可能である。
よって、この場合には、V字シルエット決定後の紐材の結び目60は、挿通孔52,52付近に位置するので、後身頃上縁32に形成される袋部開口端部51,51に紐材6の結び目60が位置するのと比較して、下方位置に配される。すなわち、図5に示されるように、紐材6の結び目60が後身頃部3の上縁32からやや下方に位置することになるので、紐材6の結び目が目立つことなく、すっきりとしたものになる。
このように、本考案に係るショーツ1によれば、紐材6によって縦方向に後身頃部3の丈を任意に絞ることができ、それによって、前身頃部2が、ずり下がることはないものである。すなわち、後身頃部3の丈の調節によって、前身頃部2の着用状態に影響を与えないものであるので、着用感に優れたものであり、尚且つ、確実にショーツのアウター背面上端からのはみ出しを防止することが可能となる。
本考案の一実施例のショーツの正面図である。 本考案の一実施例のショーツの後身頃部の丈を絞る前の状態を示す背面図である。 本考案のショーツの背面のA−Aでの断面図である。 本考案の一実施例のショーツの後身頃部の丈を絞った後の状態を示す背面図である。 本考案の他の実施例のショーツの後身頃部の丈を絞った後の状態を示す背面図である。
符号の説明
1 ショーツ
2 前身頃部
3 後身頃部
3a 左後身頃部
3b 右後身頃部
4 股下部
5 袋部
6 紐材
31 下縁
32 上縁
50 端部
51 開口端部
52 挿通孔
60 結び目
61 一端
62 他端

Claims (2)

  1. 前身頃部と後身頃部とが股下部を介して縫合されているショーツにおいて、
    後身頃部の略中央に縦方向に下縁まで延びる二列の袋部を設け、
    前記袋部を貫通する二つの紐材の一端が前記後身頃部と共に、下縁において前記股下部と縫合されており、
    前記紐材の他端が前記後身頃部の上縁に形成される前記袋部の開口端部から挿出していることを特徴とするショーツ。
  2. 前身頃部と後身頃部とが股下部を介して縫合されているショーツにおいて、
    後身頃部の略中央に縦方向に下縁まで延びる二列の袋部を設け、
    前記袋部を貫通する二つの紐材の一端が前記後身頃部と共に、下縁において前記股下部と縫合されており、
    前記紐材の他端が前記後身頃部の上縁より下方の位置にて前記袋部に設けられた挿通孔から挿出していることを特徴とするショーツ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016029225A (ja) * 2014-07-16 2016-03-03 オンヨネ株式会社 裾丈調節機能付き衣服

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