JP2016029225A - 裾丈調節機能付き衣服 - Google Patents

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Abstract

【課題】調節紐が脚に当たることによる不快感が無く、着用状態でも容易に調節ができ、引き出した調節紐が衣服の外部に露出せず、裾丈を調節しても動作性が低下せず、また、紐通し部を容易に形成できる裾丈調節機能付き衣服を提供することを目的とする。【解決手段】調節紐5の引張り操作により脚部股下寸法が短くなるように構成した裾丈調節機能付き衣服において、脚部形成生地3の前側表生地7Aと後側表生地7Bとを縫合した脚部内側及び脚部外側の各表生地縫合部8に沿って夫々調節紐5を挿通配設する紐通し部4を設け、この紐通し部4は、前側表生地7Aと後側表生地7Bとのいずれか一方若しくは双方の端部に設けた裁ち出し部9を筒状に形成して前側表生地7A又は後側表生地7Bと一体に設けた構成とした裾丈調節機能付き衣服。【選択図】図1

Description

本発明は、裾丈調節機能付き衣服に関するものである。
子供の衣服を購入する際、子供の成長を見越して大きめのサイズのものを購入する人もいる。特にスキーウェア等の年に何回も使用しないのに高価な衣服は、できるだけ長いシーズン着用できるよう大きめのサイズを購入する人が多い。
しかしながら、スキー等、素早い動作や激しい動作を伴うスポーツ等を行なう場合においては、体型に合っていない衣服、即ち着用状態がだぶつく衣服(ぶかぶかの衣服)を着用すると、この衣服のだぶつきが気になったり邪魔になったりしてスムーズに体を動かすことができず、安全面で問題が生じてしまう。
このような問題を解決するため、従来、サイズが大きめの衣服を体型に合わせて袖丈や裾丈の長さを調節する寸法調節機能を備えた衣服が提案されている。
この寸法調節機能を備えた衣服は、購入時は調節機能で袖丈や裾丈を短くして、成長に合わせて寸法を伸ばしてゆくことができ、長いシーズン着用できるように構成されたものである。
このような袖丈や裾丈の調節機能を備えた衣服として、例えば、特許文献1のようなものが挙げられる。
この特許文献1は、ズボンの脚部の前側及び後側に長手方向に沿って形成された紐通し部(トンネル布部)と、この紐通し部内を貫通して一端が紐通し部内に固定されると共に他端が紐通し部から牽引可能に引き出された調節紐(通し紐)とを備え、調節紐の引き出し長さを調節することにより脚部の裾丈を調節し得るように構成したものである。
特開2004−143648号公報
しかしながら、特許文献1に示すような従来の裾丈調節機能付き衣服は、裾丈調節時の調節機構の操作性が悪かったり着用時の機能性の低下や着用感が悪いという問題があった。
例えば、従来の裾丈調節機能付き衣服は、紐通し部を脚部の前側と後側に設けているため、椅子等に座った際に座面と脚との間に調節紐が位置し、この調節紐が脚に当たって違和感や不快感を与えることがあった。
また、裾丈を調節する際は、左右の各脚部の前側、後側の各調節紐を別々に引張って前側と後側とを別々に調節するので、前側、後側をきちんと揃えることが厄介であるうえ、後側の調節紐は腰部の後側に位置していたため、着用状態では操作性が悪く(手が届きにくく)、非常に調節しにくいものであった。
更に、この調節時に引き出した調節紐は、ズボンの外部(表面)に露出した状態となるため、例えば、リフトに乗った際にこの露出した調節紐がリフトに絡まるおそれがあり、安全性に問題があった。
また更に、従来の裾丈調節機能付き衣服は、調節紐の一端を裾部付近に止着してこの裾部付近を引張り上げる構造となっていたため、裾丈を短く調節した際、膝部付近にゆとりが無くなり、動作性の低下を招くおそれがあった。
また、従来の裾丈調節機能付き衣服は、製造過程においても問題があった。
具体的には、従来の裾丈調節機能付き衣服は、調節紐挿通する紐通し部は、別途、布(生地)を用意しこれを筒状に形成し、この別布で筒状に形成した紐通し部を脚部に付設する(縫着する)構成としていたため、この紐通し部の形成に工数が掛かっていた。
本発明は、上述のような現状に鑑みなされたもので、従来の不具合を解消し、椅子等に座った際に座面と脚との間に調節紐位置せず、この調節紐が脚に当たることによる違和感や不快感を生じさせず、また、着用状態で容易に裾丈調節ができると共に、この調節により引き出した調節紐が表面に露出せず、更に、裾丈を縮めた状態にしても膝部付近にゆとりがあり動作性を低下させず、そのうえ、製造時の紐通し部の形成を容易にした実用性に優れた画期的な裾丈調節機能付き衣服を提供することを目的とする。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
衣服1の脚部2を形成している脚部形成生地3に、前記脚部2の長さ方向に沿って筒状の紐通し部4を設け、この紐通し部4に調節紐5を挿通し、この紐通し部4に挿通した調節紐5の下端部5Aを前記脚部形成生地3に止着して、前記紐通し部4の上端から延出する延出紐5Bを引張ると、前記調節紐5の下端部5Aを止着した紐止着部6が上方に引張られて、この紐止着部6より上側の脚部2が縮退して、脚部股下寸法が短くなるように構成した裾丈調節機能付き衣服において、前記脚部形成生地3の前側表生地7Aと後側表生地7Bとを縫合した脚部内側及び脚部外側の各表生地縫合部8に沿って夫々前記紐通し部4を設け、この紐通し部4は、前記前側表生地7Aと前記後側表生地7Bとのいずれか一方若しくは双方に一体に成形した裁ち出し部9を筒状に形成して成る構成とすると共に、上端部を脚部2の腿部上側に配設し、下端部を膝部から裾部の間に配設した構成とし、夫々の前記紐通し部4に調節紐5を挿通し、この紐通し部4に挿通した調節紐5の下端部5Aを前記膝部から裾部の間に位置する前記紐通し部4の下端部、若しくは前記紐通し部4の下端部付近の前記脚部形成生地3に止着し、前記紐通し部4の上端から延出する各延出紐5Bを前記脚部2の腰部前側に設けた紐収納部16内に導入し、この紐収納部16に導入した前記延出紐5Bを引張り、前記紐止着部6より上側の脚部2を縮退させて脚部股下寸法を調節自在に構成したことを特徴とする裾丈調節機能付き衣服に係るものである。
また、前記紐通し部4は、上端部を脚部2の腿部上側に配設し、下端部を膝部に配設した構成としたことを特徴とする請求項1記載の裾丈調節機能付き衣服に係るものである。
また、前記裁ち出し部9は、生地を所定形状に裁断して形成した前記前側表生地7A又は前記後側表生地7B若しくは前記前側表生地7A及び前記後側表生地7Bの一部から成る構成としたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の裾丈調節機能付き衣服に係るものである。
また、前記紐収納部16は、前ポケット部10と別に設けた構成としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の裾丈調節機能付き衣服に係るものである。
また、前記紐収納部16は、前ポケット部10と兼用とした構成としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の裾丈調節機能付き衣服に係るものである。
また、前記紐収納部16に前記延出紐5Bを挿通する紐挿通孔14を二つ設け、一方の紐挿通孔14に脚部内側に設けた紐通し部4の上端から延出する延出紐5Bを挿通して前記収納部16内に導入し、もう一方の紐挿通孔14に脚部外側に設けた紐通し部4の上端から延出する延出紐5Bを挿通して前記紐収納部16内に導入し、この紐収納部16内に導入した二本の延出紐5Bを一本に束ねて、二本の前記延出紐5Bを同時に引張り操作し得る構成としたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の裾丈調節機能付き衣服に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、椅子等に座った際に座面と脚との間に調節紐が位置せず、この調節紐によって生ずる段差(凸部)が脚に当たることによる違和感や不快感が生じない。
また、裾丈調節時の操作紐となる調節紐の延出紐が腰部前側に設けた紐収納部内にあるので、着用状態で容易に操作紐を操作することができ、これにより一人で裾丈調節が容易にできるようになると共に、この調節により引き出した調節紐(延出紐)が衣服の外部(表面)に露出せず、よって、露出した調節紐が何かに絡まって危険が及ぶ心配も無くなる。
しかも、製造時の紐通し部の形成を極めて容易にした実用性に優れた画期的な裾丈調節機能付き衣服となる。
また、請求項2記載の発明においては、裾丈を縮めた状態にしても、脚部の膝部周辺にゆとりがあるので、膝を曲げる動作をしても窮屈でなく、動作性が低下しない実用性に優れた裾丈調節機能付き衣服となる。
また、請求項3記載の発明においては、より一層容易に紐通し部を形成することができる画期的な裾丈調節機能付き衣服となる。
また、請求項4記載の発明においては、紐収納部をより脚部の上部側に設けることができ、これにより、紐通し部の上端から延出する延出紐をより直線的に引き回して紐収納部に導入することができ、調節紐(延出紐)をスムーズに引張ることができるようになり、操作性が向上する実用性に優れた裾丈調節機能付き衣服となる。
また、請求項5記載の発明においては、紐収納部を容易に形成することができる実用性に優れた裾丈調節機能付き衣服となる。
また、請求項6記載の発明においては、各脚部において脚部内側と脚部外側とを同時に且つ均等に調節することができ、より一層調節作業が容易になると共に、脚部内側と脚部外側とに偏りが生じず均等な調節が容易に可能となる実用性に優れた画期的な裾丈調節機能付き衣服となる。
実施例1を示す説明正面図である。 実施例1の前側表生地及び後側表生地を示す説明図である。 実施例1の紐通し部を示す説明図である。 実施例1の要部示す説明図である。 実施例1の使用状態を示す説明正面図である。 実施例2の前側表生地及び後側表生地を示す説明図である。 実施例2の紐通し部を示す説明図である。 実施例3を示す説明正面図である。 実施例3の要部示す説明図である。
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
本発明は、脚部形成生地3の前側表生地7Aと後側表生地7Bとを縫合した脚部内側及び脚部外側の各表生地縫合部8に沿って夫々紐通し部4を設けた構成としたから、調節紐5が脚部前側及び脚部後側に位置しないので、椅子等に座った際に座面と脚との間に調節紐5が無く、よって、調節紐5によって生ずる段差(凸部)の脚への当接による違和感、不快感が無くなり着用感が向上する。
また、本発明は、紐通し部4を表生地7に設けた構成としたから、例えば、裾丈調節時、脚部2と共に紐通し部4が収縮した際にこの紐通し部4への中綿12の絡みつきが低減し、中綿12が傷んだり破損したりする不具合を可及的に低減でき、製品を良好な状態に維持できる。
更に、本発明は、紐通し部4の上端部を脚部2の腿部上側に配設し、下端部を膝部と裾部との間に配設した構成としたから、例えば紐通し部4の下端部を膝部に配設した構成とすれば、調節によって生じる収縮部分は、脚部2の上部側、具体的には、太腿の辺りに生じるので、脚部2の膝部周辺はゆとりがある状態が保たれ、膝を曲げる動作をしても窮屈でなく、動作性を低下させることがなく、更に、ジャケットでこの見た目があまり良くない収縮した部分を隠すことも可能となり、見栄えも良くなり、しかも、従来の紐通し部に比べて長さが短いので、調節紐5の引き出し量も制限され、これにより、例えば調節紐5の引き出し過ぎ、即ち過剰な調節により収縮部分が多くなり過ぎて体裁を損ねたり製品の機能を低下させたりするといった不具合が生じない。
また更に、本発明は、紐通し部4の上端から延出する各延出紐5Bを脚部2の腰部前側に設けた紐収納部16内に導入し、この紐収納部16に導入した延出紐5Bを引張って裾丈を調節する構成としたから、着用した状態でもひとりで容易に裾丈調節が可能となり、しかも、裾丈調節後の引張り出した調節紐5の延出紐5Bをそのまま紐収納部16内に収納することができ、調節紐5が脚部2の外部に露出しないので、従来のように調節紐5が何かに引っ掛かって危険が及ぶことも無い。
しかも、本発明は、表生地7の前側表生地7Aと後側表生地7Bとのいずれか一方若しくは双方に一体に成形した裁ち出し部9で紐通し部4を形成した構成としたから、紐通し部4の形成に係る工数が従来に比べ容易になり生産性が向上する。即ち、従来は、紐通し部を別布(別生地)で形成し、これを表生地若しくは裏生地に縫着していたので、前記縫着作業の工数が削減できることとなり、しかも、本発明の紐通し部4は、前側表生地7A若しくは後側表生地7Bの一部を利用しているので、従来の縫着によって設ける場合に比べて極めて強固に設けられているので、調節紐5の引張りなどによる負荷が掛かっても離脱することが無い。
本発明の具体的な実施例について図1〜5に基づいて説明する。
本実施例は、衣服1の脚部2を形成している脚部形成生地3に、脚部2の長さ方向に沿って筒状の紐通し部4を設け、この紐通し部4に調節紐5を挿通し、この紐通し部4に挿通した調節紐5の下端部5Aを脚部形成生地3に止着して、紐通し部4の上端から延出する延出紐5Bを引張ると、調節紐5の下端部5Aを止着した紐止着部6が上方に引張られて、この紐止着部6より上側の脚部2が縮退して、脚部股下寸法が短くなるように構成した裾丈調節機能付き衣服であり、また、本実施例は、この衣服1を図1に示すようなスキーウェアのパンツ1に構成した場合である。
以下、本実施例に係る構成各部について詳細に説明する。
本実施例の紐通し部4は、細長い筒状に形成し、図1に示すように、パンツ1の脚部2(右側脚部2A、左側脚部2Bの夫々)の脚部内側及び脚部外側の計四か所に設けた構成としている。
具体的には、紐通し部4は、脚部2の前側の表生地7となる前側表生地7Aと、脚部2の後側の表生地7となる後側表生地7Bとを縫い合わせた表生地縫合部8に沿設した構成としている。
より具体的には、本実施例の紐通し部4は、長さを20〜25cm程度に設定し、脚部2の膝部付近から腿部上部側にかけて配設した構成としている。
また、本実施例の紐通し部4は、従来のように別途筒状に形成した紐通し部を脚部に付設した構成ではなく、表生地7に設けた裁ち出し部9、具体的には脚部2の前側の表生地7となる前側表生地7Aと脚部2の後側の表生地7となる後側表生地7Bとのいずれか一方の端部に設けた裁ち出し部9を筒状に形成してこの表生地7(前側表生地7A若しくは後側表生地7B)と一体に設けた構成としている。
具体的には、本実施例は、図2に示すように、前側表生地7Aの左右端部夫々の膝部付近から腿部上部付近にかけて帯状に形成した裁ち出し部9を設けた構成としている。
より具体的には、この裁ち出し部9は、前側表生地7Aを生地より裁断して形成する際、左右端部夫々の膝部付近から腿部上部付近にかけて左右両側に帯状の突出部を形成するようにして生地を裁断して、この左右両側に形成した帯状の突出部を裁ち出し部9とした構成としている。即ち、本実施例の裁ち出し部9は、前側表生地7Aの一部から成る構成としている。
本実施例は、図3に示すように、前側表生地7Aと後側表生地7Bとを縫い代15を合わせて縫着し連結した後、この前側表生地7Aに設けた裁ち出し部9を折り返して筒状に形成し、折り返し端部を縫い代15に重合状態に縫着して紐通し部4を前側表生地7Aに一体成形した構成としている。
尚、本実施例は、紐通し部4を前側表生地7Aに設けた構成としたが、この紐通し部4は、前側表生地7A、後側表生地7Bのどちらに設けた構成としても良い。
また、本実施例は、この紐通し部4の夫々、即ち右側脚部2Aの脚部内側及び脚部外側、左側脚部2Bの脚部内側及び脚部外側の計四か所に設けた各紐通し部4に夫々調節紐5を挿通配設した構成としている。
具体的には、本実施例の調節紐5は、細長い帯状布部材からなる平たい紐体に形成し、立体感を無くし、着用時にこの調節紐5が身体に当たる不快感や違和感をできるだけ与えないような構成としている。
また、本実施例は、この紐通し部4に挿通配設した調節紐5の下端部5Aを紐通し部4の下端部に縫着により止着し、調節紐5の上部側を紐通し部4の上端から延出し、この延出した延出紐5Bを脚部2の腰部前側に設けた紐収納部16内に導入した構成としている。
具体的には、本実施例では、この紐収納部16を前ポケット部10と兼用とした構成とし、右側脚部2Aの脚部内側及び脚部外側の表生地縫合部8に沿設状態に設けた紐通し部4に挿通した各調節紐5の延出紐5Bは、右紐収納部16Aとなる右前ポケット部10A内に導入し、左側脚部2Bの脚部内側及び脚部外側の表生地縫合部8に沿設状態に設けた紐通し部4に挿通した各調節紐5の延出紐5Bは、左紐収納部16Bとなる左前ポケット部10B内に導入した構成としている。
更に詳細に説明すると、本実施例は、脚部形成生地3を表生地7と中綿12を貼り合わせた裏生地13とを重ね合わせた構成とし、前ポケット部10は、図4に示すように、この表生地7と裏生地13、詳細には表生地7と裏生地13に貼り合わせた中綿12の間に配設し、また、本実施例の前ポケット部10は、前記配設状態において、表生地7側に対向する袋面に紐通し部4の上端から延出した調節紐5の延出紐5Bをこの前ポケット部10内に導入するための紐挿通孔14を設けた構成としている。
即ち、本実施例は、紐通し部4の上端から延出した調節紐5の延出紐5Bを前ポケット部10に導入するにあたり、延出紐5Bを前ポケット部10の表生地7と対向する側から導入することで、この延出紐5Bと中綿12との接触をできるだけ抑え、延出紐5Bが中綿12と接触し擦れることでスムーズな動きができなかったり中綿12を傷めたり切断したりすることを可及的に低減した構成としている。
また、本実施例は、図1に示すよう、この前ポケット部10に紐挿通孔14を二つ設け、一方の紐挿通孔14に脚部内側に設けた紐通し部4の上端から延出する延出紐5Bを挿通して前ポケット部10内に導入し、もう一方の紐挿通孔14に脚部外側に設けた紐通し部4の上端から延出する延出紐5Bを挿通して前ポケット部10内に導入し、この前ポケット部10内に導入した二本の延出紐5Bの端部同士を連結(本実施例は縫着により連結)して抜け止め状態にすると共に、この前ポケット部10内に導入した二本の延出紐5Bを同時に引張り操作し得る構成としている。
即ち、本実施例は、この前ポケット部10内に導入した二本の延出紐5Bを、裾丈を調節する際の操作紐とした構成としている。
尚、本実施例では、上述したように、紐通し部4の下端部を膝部に配設した構成としたが、例えば、膝部より下方に位置する脛部に配設した構成としても良い。
上述のように構成した本実施例の作用・効果について以下に説明する。
本実施例は、脚部形成生地3の前側表生地7Aと後側表生地7Bとを縫合した脚部内側及び脚部外側の各表生地縫合部8に沿って夫々紐通し部4を設けた構成とし、更に、この紐通し部4に挿通配設する調節紐5を平たい形状に形成した構成としたから、紐5が脚部前側及び脚部後側に位置しないので、椅子等に座った際に座面と脚との間に紐5が無く、よって、紐5によって生ずる段差(凸部)の脚への当接による違和感、不快感が無くなり着用感が向上する。
また、本実施例は、紐通し部4を表生地7(前側表生地7A)に設けた構成とすると共に、延出紐5Bを前ポケット部10の表生地7と対向する側から導入した構成としたから、裾丈調節時、即ち調節紐5を引張り操作して脚部2と共に紐通し部4が収縮した際に、この紐通し部4への中綿12の絡みつきが低減すると共に調節紐5の中綿12への接触が低減し、中綿12が傷んだり破損したりする不具合を可及的に低減でき、製品を良好な状態に維持できる。
更に、本実施例は、紐通し部4の長さを短くし、この短くした紐通し部4を脚部2の腿部上側から膝部にかけて設けた構成としたから、図5に示すように、調節によって生じる収縮部分は、脚部2の上部側、例えば太腿の辺りに生じるので、脚部2の膝部周辺はゆとりがある状態が保たれ、膝を曲げる動作をしても窮屈でなく、動作性を低下させることがなく、更に、ジャケットでこの見た目に良くない収縮した部分を隠すことも可能となり見栄えも良くなり、しかも、従来の紐通し部に比べて長さが短いので、調節紐5の引き出し量も制限され(本実施例では引き出し量は15cm以下となる)、これにより、例えば調節紐5の引き出し過ぎ、即ち過剰な調節により収縮部分が多くなり過ぎて、体裁を損ねたり製品の機能を低下させたり、或いは露出した調節紐5が何かに絡まってしまい危険が及ぶといった不具合が生じない。
また更に、本実施例は、紐通し部4の上端から延出する各延出紐5Bを脚部2の腰部前側に設けた前ポケット部10内に導入し、この前ポケット部10に導入した延出紐5Bを引張って裾丈を調節する構成としたから、着用した状態でもひとりで容易に裾丈調節が可能となり、しかも、図5に示すように、裾丈調節後の引張り出した調節紐5の延出紐5B(操作紐)をそのまま前ポケット部10内に収納することができ、調節紐5が脚部2の外部に露出しないので、従来のように調節紐5が何かに引っ掛かって危険が及ぶことも無い。
また、本実施例は、上述のように紐収納部16を前ポケット部10と兼用する構成としたから、紐収納部を容易に形成することができる。
しかも、本実施例の紐通し部4は、表生地7、具体的には前側表生地7Aの端部に設けた裁ち出し部9を筒状に形成して前側表生地7Aと一体に設けた構成としたから、紐通し部4の形成に係る工数が従来に比べ容易になり生産性が向上する。即ち、従来は、紐通し部を別布で形成し、これを表生地若しくは裏生地に縫着していたので、この縫着作業の工数が削減できることとなり、しかも、本実施例の紐通し部4は、表生地7の一部を利用しているので、従来の縫着によって設ける場合に比べて極めて強固に設けられているので、調節紐5の引張り操作などによる負荷が掛かっても離脱することが無い。
このように、本実施例は、リフト等に座った際に座面と脚との間に調節紐5が位置せず、この調節紐5が脚に当たることによる違和感や不快感が生じず、また、着用状態で容易に裾丈調節ができると共に、この調節により引き出した調節紐5がパンツ1表面に露出せず、よって、調節紐5がリフトなどに絡まってしまう危険も無く、更に、裾丈を縮めた状態にしても膝部付近にゆとりがあり動作性が低下せず、そのうえ、製造時の紐通し部4の形成を容易にした実用性に優れた画期的な裾丈調節機能付き衣服となる。
本発明の具体的な実施例について図6,7に基づいて説明する。
本実施例は、実施例1における紐通し部4を、脚部2の前側の表生地7となる前側表生地7Aと脚部2の後側の表生地7となる後側表生地7Bとの双方の端部に設けた裁ち出し部9で形成した場合である。
具体的には、本実施例の前側表生地7A及び後側表生地7Bは、図6に示すように、左右端部夫々の膝部付近から腿部上部付近にかけて帯状に形成した裁ち出し部9を設けた構成としている。
具体的には、この裁ち出し部9は、前側表生地7A及び後側表生地7Bを生地より裁断する際、左右端部夫々の膝部付近から腿部上部付近にかけて左右両側に帯状の突出部を形成するようにして生地を裁断して、この左右両側に形成した帯状の突出部を裁ち出し部9とした構成としている。即ち、本実施例の裁ち出し部9は、前側表生地7A(後側表生地7B)の一部から成る構成としている。
本実施例は、図7に示すように、前側表生地7Aの縫い代15及び裁ち出し部9と、後側表生地7Bの縫い代15及び裁ち出し部9とを夫々を重ね合わせ、この重ね合わせた縫い代15を縫着すると共に、重ね合わせた裁ち出し部9の縫い代15と反対側の端縁を縫着して筒状の紐通し部4を形成すると共に、この紐通し部4を前側表生地7A及び後側表生地7Bと一体成形した構成としている。
その余の構成は実施例1と同じである。
本発明の具体的な実施例について図8,9に基づいて説明する。
本実施例は、実施例1における紐収納部16を、前ポケット部10と兼用とせず、別に設けた構成とした場合である。
具体的には、図8に示すように、紐収納部16は、前ポケット部10の上方で、ベルト通し部17の直ぐ下付近に設けた構成とし、本実施例では、右紐収納部16Aを右前ポケット部10Aの上方、左紐収納部16Bを左前ポケット部10Bの上方に夫々設けた構成としている。
即ち、本実施例では、紐収納部16をパンツ1の内側の前側腰部付近の左右両側に夫々設けた構成とし、例えばファスナーを下げた状態で腰部を開放できる状態にすることで、容易に自分自身で延出紐5Bを引張り操作して裾丈を調節することができる構成としている。
より具体的に説明すると、紐収納部16は、裏生地13の表面(中綿12を設けた面の裏面)に所定形状に形成した布片18を重ね、左右及び底部の三箇所を縫い付け、上部開口型に形成した構成としている。
本実施例では、図9に示すように、この布片18を重ね合わせた裏生地13に中綿12も共に貫通する紐挿通孔14としての貫通孔を形成し、この紐挿通孔14を通じて紐通し部4の上端から延出する延出紐5Bを紐収納部16内に導入する構成としている。
このように、紐収納部16を前ポケット部10とは別に設けることで、紐収納部16をより脚部2の上部側に設けることができ、これにより、紐通し部4の上端から延出する延出紐5Bをより直線的に引き回して紐収納部16内に導入することができ、調節紐5(延出紐5B)をスムーズに引張ることができるようになり、操作性が向上することとなる。
その余の構成は実施例1と同様である。
尚、本発明は、実施例1〜3に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
1 衣服
2 脚部
3 脚部形成生地
4 紐通し部
5 調節紐
5A 下端部
5B 延出紐
6 紐止着部
7 表生地
7A 前側表生地
7B 後側表生地
8 表生地縫合部
9 裁ち出し部
10 前ポケット部
12 中綿
13 裏生地
14 紐挿通孔
16 紐収納部

Claims (6)

  1. 衣服の脚部を形成している脚部形成生地に、前記脚部の長さ方向に沿って筒状の紐通し部を設け、この紐通し部に調節紐を挿通し、この紐通し部に挿通した調節紐の下端部を前記脚部形成生地に止着して、前記紐通し部の上端から延出する延出紐を引張ると、前記調節紐の下端部を止着した紐止着部が上方に引張られて、この紐止着部より上側の脚部が縮退して、脚部股下寸法が短くなるように構成した裾丈調節機能付き衣服において、前記脚部形成生地の前側表生地と後側表生地とを縫合した脚部内側及び脚部外側の各表生地縫合部に沿って夫々前記紐通し部を設け、この紐通し部は、前記前側表生地と前記後側表生地とのいずれか一方若しくは双方に一体に成形した裁ち出し部を筒状に形成して成る構成とすると共に、上端部を脚部の腿部上側に配設し、下端部を膝部から裾部の間に配設した構成とし、夫々の前記紐通し部に調節紐を挿通し、この紐通し部に挿通した調節紐の下端部を前記膝部から裾部の間に位置する前記紐通し部の下端部、若しくは前記紐通し部の下端部付近の前記脚部形成生地に止着し、前記紐通し部の上端から延出する各延出紐を前記脚部の腰部前側に設けた紐収納部内に導入し、この紐収納部に導入した前記延出紐を引張り、前記紐止着部より上側の脚部を縮退させて脚部股下寸法を調節自在に構成したことを特徴とする裾丈調節機能付き衣服。
  2. 前記紐通し部は、上端部を脚部の腿部上側に配設し、下端部を膝部に配設した構成としたことを特徴とする請求項1記載の裾丈調節機能付き衣服。
  3. 前記裁ち出し部は、生地を所定形状に裁断して形成した前記前側表生地又は前記後側表生地若しくは前記前側表生地及び前記後側表生地の一部から成る構成としたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の裾丈調節機能付き衣服。
  4. 前記紐収納部は、前ポケット部と別に設けた構成としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の裾丈調節機能付き衣服。
  5. 前記紐収納部は、前ポケット部と兼用とした構成としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の裾丈調節機能付き衣服。
  6. 前記紐収納部に前記延出紐を挿通する紐挿通孔を二つ設け、一方の紐挿通孔に脚部内側に設けた紐通し部の上端から延出する延出紐を挿通して前記収納部内に導入し、もう一方の紐挿通孔に脚部外側に設けた紐通し部の上端から延出する延出紐を挿通して前記紐収納部内に導入し、この紐収納部内に導入した二本の延出紐を一本に束ねて、二本の前記延出紐を同時に引張り操作し得る構成としたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の裾丈調節機能付き衣服。
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