JP3109414U - マタニティウェア - Google Patents

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Abstract

【課題】着用者の体型に沿った形状でありながら、従来に比べて腹部を圧迫せず、腹部を支える部分がデザイン性に優れて外部から見え難くする必要が無く、これにより腹部を支える部分の形状や材質をより自由に選択して、膨出する腹部をよりしっかりと支えることができ、更に、マタニティウェアとしての機能的且つ特徴的部分の見栄えを良くして隠さないことにより、着用者が妊娠していることを自然にアピールできるマタニティウェアを提供する。
【解決手段】ズボン1の腹部を略U字形の切り欠きライン9に沿って切り欠き、腹部を覆う腹部布2を脚部7を構成する布と同一の織物で構成するとともに、腹部布2が腹部に圧力をかけることの無い程度に腹部布2の周囲にギャザー5を設け、切り欠きライン9の下縁9bに沿って装着して腹部の下側を支える帯体3を下縁9bの両端に上下に幅を持たせて固定し、帯体3の表面を織物により構成する。
【選択図】 図1

Description

本考案は、少なくとも腰部から股下を着用範囲とし、妊娠に伴う腹部の膨出に適応するマタニティウェアに関するものである。
従来より、少なくとも腰部から股下を着用範囲とし、妊婦が着用するマタニティウェアとしては、膨出する腹部を圧迫しないものとして、ジャンバースカートやサロペットといった体のラインを出さないものが一般的であり、他にバリエーションがあまりなかった。しかし近年、膨出する腹部の圧迫を軽減しつつ、従来よりも体のラインに沿うマタニティウェアが提案されており、例えば以下の特許文献において示されるように、膨出する腹部にあたる部分を、他の主用部分を構成する布よりも伸縮性に富むよう、編物などの伸縮性の布で覆う構成が知られている。
特開2002−327311号公報
図10に示すように、特許文献1においては、マタニティウェアの腹部を覆う部分を編物地部分61として、妊婦の腹部の膨出に合わせて、編物地部分61が膨出するようにした構成が示されている。
ところで、妊婦の腹部は妊娠が進むにつれてどんどん大きくなるとともに重くなり、腰に負担がかかって腰痛などを引き起こすことが多いことから、腹部の圧迫を軽減するとともに腹部の重みを支えるマタニティウェアが、以下の特許文献において示されている。
特開平11−323609号公報
図11、12に示すように、マタニティウェアの1種であるマタニティパンティストッキング300は、パンティ部60Aの膨出する腹部に対応する前側のウエスト部61aから股部62にかける部分を区画して、該区画部63を別体の編地片83で形成している。該編地片83は、タックリブ編みできつく(高密度に)編んで比較的伸びにくくした略U字の周縁部81を設けると共に、該周縁部81の内側部分82はプレーン編みで緩く(低密度に)編み、周縁部81と連続する部分にギャザー82aを形成して内側部分82を前方へ膨出させると共に縦伸びし易くしている。
また、右半身編物200Aと左半身編物200Bの区画部63の両脇から後側のウエスト部下の腰部に当たる領域84を縦伸びしにくくし、主として横方向に伸縮性を持たせたタックリブ編みの編地で形成している。
このように、区画部63の編地片83の内側部分82をギャザー82aにより大きく膨出させ、かつ、縦伸びし易くしているので、妊娠後期の妊婦の膨出量が極めて大きい腹部をゆとりをもって包み込むことができるとしている。
また、高密度に編んで比較的伸びにくくした略U字の周縁部81が膨出した腹部の下縁周囲部を下から支えると共に、区画部63(編地片83)の両脇から後側のウエスト部下の腰部に当たる領域84を縦伸びしにくく主として横方向に伸縮性をもたせたリブ編みで形成しているので、膨出してくる腹部を包み込んだ区画部63(編地片83)を両脇から引っ張って支えた状態となり、腹部を支える腰の負担を軽減することができる。
ところで、膨出した腹部をよりしっかりと支える補助服帯を備えるマタニティウェアが、特許文献2において示されている。
実開平07−6216号公報
これは、図13に示すように、マタニティウェアの1種である下着であって、伸縮性布からなる左右一対のガードル本体布12を縫着して、前部側に両脇部近傍から恥骨位置近傍まで略U形状に切り欠かれたカット部を形成し、該カット部に伸縮性の腹部布20を縫着すると共に、股部ではマチ布15を左右ガードル本体布12に縫着しているガードル本体10と、補助腹帯11とにより構成する。
補助腹帯11は図14に示すように、伸縮性布を2枚重ねとした前側帯部21の左右両端に、伸びの低い伸縮性布の表面側全面にベルベット式ファスナーからなる雌係合布を取り付けた後側支持帯部22、23を、先端が上方傾斜するように縫着し、一方の後側支持帯部の裏面先端に雄係合布30を取り付けている。
この補助腹帯11の前側帯部21を上記ガードル10の腹部布20の下端縁に沿って巻き付け、後側支持帯部22、23の雌雄係合布を背面側において任意の位置で係合して取り付け、補助腹帯11とガードル10とを組み合わせ自在に着用可としている。
これらの特許文献に示されるマタニティウェアに代表されるように、従来のマタニティウェアは、腹部を覆う部分を編物等の伸縮性の布により構成しているが、このような構成は腹部の圧迫を軽減するという点には配慮しているものの、伸縮性の布の部分の見栄えが悪いという問題があった。
例えば特許文献2のマタニティウェアでは、全体を編物で構成しているものの、部分的に編み方を変えていることが一目瞭然であり、見栄えが悪い。このように、特に腹部を覆う部分のみを伸縮性大とする構成は見栄えが悪いことから、特許文献2、3に示すように、パンティストッキングやガードル等の下着とすることが一般的である。
また、特許文献1に示すように、腹部を覆う部分のみに伸縮性に富む布として編物地を配置する構成を下着以外の衣類に適用する場合であっても、編物地の部分が他の部分から浮いた感じとなって見栄えが悪いため、着こなしの際には編物地を配置した腹部を覆うように、裾丈の長い衣類を上半身に組み合わせて着用することが一般的である。
なお、そもそも、腹部を覆う部分のみを特に伸縮性に富むよう編物地で構成する場合のみならず、腹部を含む全体を編物で構成する衣服自体、体のラインに沿うと雖も、見る人に引き締まった印象を与えることが無いため、下着や部屋着などの人目に触れないものとすることが一般的である。
また、腹部に伸縮性の布を配置する場合、この伸縮性の布は腹部の膨らみによって押し広げることを前提にするものであるから、例え特許文献1のように腹部を覆う伸縮性の布の周辺部にギャザーを入れたとしても、腹部が伸縮性の布を押し広げる際に多少なりとも腹部に圧力がかかってしまう。
また、特許文献2、3に示すように、膨出する腹部を下から支える場合には、腹部を覆う伸縮性の布の下縁に比較的伸びにくくした周縁部を形成したり、下腹部に補助腹帯を設けたりしているが、これらはベルベット式ファスナーが剥き出しになっていたり、腹部を覆う伸縮性の布と周縁部との切り変え部分が剥き出しになっているなど、更に見栄えが悪いものとなっており、そのため、その適用範囲は下着に限られたものとなっている。そして、これら周縁部や補助腹帯等は下着の一部であるから、上から服を着た際に外部から目立たないようにするため、その形状や材質が制限される。これはすなわち、形状や材質の制限により、膨出する腹部を支えるために充分な機能を発揮できないことを意味する。
また、前記周縁部や補助腹帯等や、腹部を覆う伸縮性の布は、妊娠により膨出する腹部を下から支えたり、腹部の膨出に合わせて膨らむ部分であり、これらの部分はマタニティウェアとしての機能的部分であるとともに特徴的部分であって、着用する人間が妊娠していることを周囲の人々に知らしめることができるものである。しかし、このような特徴的部分の見栄えが悪いという理由で、これらの特徴的部分を隠すと、マタニティウェアを着用していても周囲の人々に妊娠していることを気づいてもらえず、妊娠による体調不良など周囲の配慮が必要となった場合でも、周囲の協力を得難いという問題があった。
また、本来妊娠自体は隠すべきものでもないが、マタニティウェアの特徴的部分を隠すということは、マタニティウェアを着用する妊婦の妊娠そのものを隠すことにつながり、その結果、マタニティウェアを着用する妊婦が、自分が妊婦であることに自信が持てなくなり、快適な生活を送ることができないという問題も生じていた。
また、ジャンパースカートやサロペットといった体のラインを出さないタイプの従来のマタニティウェアは腹部を圧迫するものではないが、膨出する腹部を下から支えるという機能を有するものではなく、また、体のラインに沿わないから、全体がぶかぶかして妊婦が単に太っているようにも見えるなど、見栄えが悪い上に、着用者が妊娠していることを自然にアピールできるものではなかった。
本考案の目的は前記従来例の不都合を解消し、着用者の体型に沿った形状でありながら、従来に比べて腹部を圧迫せずに腹部の負担を軽減するとともに、腹部を支える部分がデザイン性に優れて外部から見え難くする必要が無く、これにより腹部を支える部分の形状や材質をより自由に選択して、膨出する腹部をよりしっかりと支えることができ、更に、マタニティウェアとしての機能的且つ特徴的部分の見栄えを良くして隠さないことにより、着用者が妊娠していることを自然にアピールできるマタニティウェアを提供することにある。
本考案は前記目的を達成するため、請求項1記載の考案は、少なくとも腰部から股下を着用範囲とするマタニティウェアにおいて、下向き円弧状の下縁及びこの下縁の両端より略垂直方向上側に延びる側縁からなる略U字形の切り欠き部を腹部に形成し、該切り欠き部を覆う腹部布及び切り欠き部の周囲を構成する布をいずれも同一の織物により構成するとともに、腹部布が腹部に圧力をかけることの無い程度に腹部布の周囲にギャザーを設け、切り欠き部の下縁に沿って装着することにより腹部の下側を支える一対の帯体を、該下縁の両端に上下に幅を持たせて固定し、該一対の帯体の長さは、互いに結び又は折り込むことにより連結固定できる長さとするとともに、帯体の表面を織物により構成することを要旨とするものである。
請求項1記載の本考案によれば、腹部に形成する略U字形の切り欠き部を覆う腹部布が腹部に圧力をかけることの無い程度に該布の周囲にギャザーを設けるようにしたから、着用者の体型に沿う形状を維持しつつ、腹部を全く圧迫せずに腹部に負担をかけることがない。
また、腹部布及び切り欠き部の周囲を構成する布をいずれも同一の織物により構成するようにしたから、腹部を覆う部分が周囲の部分から浮いた感じとならず見栄えが良く、更に、見る人に対して全体的に引き締まった印象を与えることができて、下着や部屋着としてではなく積極的に外出着として使用できる。
そして更に、腹部の下側を支える帯体をこの切り欠き部の下縁に沿って装着できるよう、下縁の両端に上下に幅を持たせて固定するようにしたから、マタニティウェアの前面に位置して人目につきやすい切り欠き部の下縁を帯体により覆い隠すことができて更に見栄えが良い。
そして、腹部の下側を支える帯体の表面を、織物という見栄えの良い素材により構成するようにしたから、帯体自身をデザイン性に優れたものとすることができ、帯体を目立たないものとする必要がない。これにより、帯体の芯となる部分の形状や材質を目立たないものに制限する必要もなくなり、膨出する腹部をよりしっかりと支えることができる形状や材質に設定することができる。
更に、下縁の両端に固定する一対の帯体の長さを、互いに結び又は折り込むことにより連結固定できる長さとしたから、着用者である妊婦がその時々の気分や体調に合わせて、左右の帯体の結び方や折り込み方を自由に変えて、帯体の位置やきつさを調節して、着用者にとって丁度良い状態でしっかりと下腹部を支えることができるとともに、様様なバリエーションの結び方や折り込み方を楽しむことができる。
そして、腹部を圧迫しないための切り欠き部や、腹部を下から支えるための帯体はマタニティウェアとしての機能的部分であるとともに、マタニティウェアとしての特徴的部分でもあるが、これらの部分を見栄え良くすることにより、マタニティウェアとしての特徴的部分を隠さずに露呈して、本考案のマタニティウェアの着用者が妊娠していることを自然にアピールすることができる。
請求項2記載の考案は、少なくとも腰部から股下を着用範囲とするマタニティウェアにおいて、腹部を下向き円弧状に切り欠いて覆わない切り欠き部を形成し、着用者の胴体を少なくとも1周して切り欠き部の縁に沿って装着することにより腹部の下側を支える帯体の長さを、その両端を互いに結び又は折り込むことにより連結固定できる長さとするとともに、帯体の表面を、皮革又は織物により構成することを要旨とするものである。
請求項2記載の本考案によれば、腹部を下向き円弧状に切り欠いて覆わないようにしたから、マタニティウェア全体として余分な余裕を持たせる必要が無く、特に編物地を使用せずとも着用者の体型に沿う形状を維持できるとともに、腹部を全く圧迫せずに腹部に負担をかけることがない。
また、着用者の胴体を少なくとも1周して切り欠き部の縁に沿って装着することにより腹部の下側を支える帯体の長さを、その両端を互いに結び又は折り込むことにより連結固定できる長さとしたから、マタニティウェアの前面に位置して人目につきやすい切り欠き部の下縁を帯体により覆い隠して見栄えを良くしつつ、着用者である妊婦がその時々の気分や体調に合わせて、左右の帯体の結び方や折り込み方を自由に変えて、帯体の位置やきつさを調節して、着用者にとって丁度良い状態でしっかりと下腹部を支えることができる。また、この帯体で様様なバリエーションの結び方や折り込み方を楽しむことができる。
更に、腹部の下側を支える帯体の表面を、皮革又は織物という見栄えの良い素材により構成するようにしたから、帯体自身をデザイン性に優れたものとすることができ、帯体を目立たないものとする必要がない。これにより、帯体の芯となる部分の形状や材質を目立たないものに制限する必要もなくなり、膨出する腹部をよりしっかりと支えることができる形状や材質に設定することができる。なお、皮革には、天然皮革の他、人工の合成皮革も含む。
そして、腹部を圧迫しないための切り欠き部や、腹部を下から支えるための帯体はマタニティウェアとしての機能的部分であるとともに、マタニティウェアとしての特徴的部分でもあるが、これらの部分を見栄え良くすることにより、マタニティウェアとしての特徴的部分を隠さずに露呈して、本考案のマタニティウェアの着用者が妊娠していることを自然にアピールすることができる。
請求項3記載の考案は、帯体を、スカーフ又は衣料用のベルトにより構成することを要旨とするものである。
請求項3記載の本考案によれば、バラエティに富むデザインのものが数多く市販されているスカーフや衣料用のベルトにより帯体を構成するようにしたから、帯体を別途設計・製作しなくても、このようなスカーフやベルトを組み合わせて装着することにより、デザイン性に優れるマタニティウェアを手軽に実現することができる。
本考案のマタニティウェアは、着用者の体型に沿った形状でありながら、従来に比べて腹部を圧迫せずに腹部の負担を軽減するとともに、腹部を支える部分がデザイン性に優れて外部から見え難くする必要が無く、これにより腹部を支える部分の形状や材質をより自由に選択して、膨出する腹部をよりしっかりと支えることができ、更に、マタニティウェアとしての機能的且つ特徴的部分の見栄えを良くして隠さないことにより、着用者が妊娠していることを自然にアピールできる。
以下、図面について本考案の実施形態を詳細に説明する。図1は本考案のマタニティウェアの第1実施形態であるズボンを示す全体正面図である。図1に示すように、ズボン1は通常のズボンと同様、ウエスト部6と、その下に位置する脚部7とを基本構成として、腰部から股下を含んで脚部までを着用範囲とするものであるが、腹部を略U字形の切り欠きライン9に沿って切り欠き、切り欠いた部分(切り欠き部)を腹部布2で覆い、更に両側面に帯体3を取り付ける。
図1の帯体3を省略して示す側面図である図2にも示すように、切り欠きライン9は、ズボン1の左右両側に存在する脇線7a上に位置する略垂直な側縁9aと、下向きに円弧を描きながら両側縁9aの下端を結ぶ下縁9bとからなる略U字形に、ズボン1の腹部を切り欠いて形成する。これにより、ズボン1の脚部7の前面上端は円弧状に切りか欠かれた状態となり、背面上端は通常のズボンと同様にウエスト部6の下端を縫いつけた状態となる。
そして、切り欠きライン9とウエスト部6とによって囲まれる部分に腹部布2を配置し、切り欠きライン9に沿ってギャザー5を入れながら脚部7上端に腹部布2の下縁及び側縁を縫い付けるとともに、腹部布2の上縁をウエスト部6の下端に縫い付ける。妊婦の腹部の膨出量は妊娠週数により変化し、また、個人差も大きいものであるから、このとき入れるギャザー5の量は、ズボン1を着用する妊婦の腹部の膨出量に合わせて、腹部の膨出量と同程度かそれ以上腹部布2が前面に膨出する程度に設定する。
なお、ウエスト部6は、例えば周囲の長さに十分な余裕を持たせた布を袋状に縫い合わせ、その中に太幅のゴムを通して構成するものであり、ウエスト部6が妊婦の腹部の膨出する部分にかかって圧迫しないよう、股上の長さを大きく設定する。また、腹部布2はウエスト部6及び脚部7を構成する布と同一の布とし、例えば、平織りの綿布により構成する。
帯体3は、ズボン1の両側面の脇線7a上の帯体取り付け部8(図2において太線で示す)に、脚部7を構成する前面の布と背面の布との間に挟んで、脇線7aを縫い上げる際に同時に縫い付けて設ける。帯体取り付け部8は、帯体3を取り付けてズボン1を着用する際に、帯体3が切り欠きライン9の下縁9b上に位置して下縁9bを覆うよう、下縁9bの両端より上下に幅を持つ長さとする。
帯体3は、例えば柔軟性のある薄板状の芯材4を包むようにして、平織りのポリエステル製の布を袋状に縫い合わせて構成する。なお、帯体3の取り付け角度は、帯体3が切り欠きライン9の下縁9bに沿って下縁9bを自然に覆うことができるよう、やや下向きにする。また、芯材4の長さは、左右の帯体3を中央で結ぶ際に邪魔にならない程度に短めに設定するとともに、更に扱い易いように端を丸く面取りする。
このズボン1を妊婦が着用した状態を図3に示す。ズボン1の着用の際には、通常のズボンと同様に履いた後、左右の帯体3で切り欠きライン9の下縁9bを覆いながら両帯体3を中央で結ぶ。これにより、帯体3は、切り欠きライン9の下縁9bを通って妊婦の下腹部を下から覆った状態で、その左右両端がズボン1の側面に固定された状態となるから、帯体3によって妊婦の膨出した腹部を下から支えることができる。
なお、帯体3に入れる芯材は、全体として同一幅の平板状としたが、芯材を覆う布を、艶などの面において不織布や編物等よりも優れる織布により構成したから、帯体3の見栄えを良くして、帯体3そのものをデザインの一部として積極的に見せる事ができる。例えば、帯体3の結び方は図3においてはリボン結びとしたが、帯体3は、その結び方をアレンジすることによっても様様な雰囲気を演出して楽しむことができるものである。
このように、積極的に見せるものとして構成する帯体3の芯材4について、その幅や厚みなどの形状や、材質を適宜選択することにより、下腹部をよりしっかりと支える機能性を追及しながら、デザイン的にもバリエーションを持たせることができる。
また、腹部布2は脚部7やウエスト部6を構成する布と同じ織物で構成しており、織物は伸縮性が優れるものではないが、腹部布2の膨出量が妊婦の腹部の膨出量よりも大きくなるようギャザー5を多く入れるようにしたから、妊婦の腹部には全く圧力がかからず、腹部布2により妊婦の腹部が圧迫されることがない。
そして、腹部布2を脚部7やウエスト部6を構成する布と同じ織物で構成したから、腹部布2だけがズボン1全体の中で浮いてしまうことがなく、見栄えを良いものとすることができる。
また、ズボン1は、腹部以外の部分に特に余分な余裕を持たせなくとも、腹部に対応する部分を膨出させるようにしたから、妊婦の体のラインに沿った形状となり、妊婦が実際よりも太って見えるなど見栄えが悪くなることもなく、マタニティウェアの特徴的部分である帯体3の存在と合わせて、ズボン1の着用者が妊娠していることを周囲の人々に自然にアピールすることができる。
図4は本考案のマタニティウェアの第2実施形態であるイブニングドレスを示す全体正面図である。図4に示すイブニングドレス17は、頭部及び手足の先を除いて腰部から股下を含む全身を着用範囲とし、上半身部分と下半身部分が一体となった長袖のワンピースである。
このイブニングドレス17も前記第1実施例同様に、腹部に略U字形の切り欠きライン9を設けて、腹部布2を配置するようにしているが、特にウエスト部に切り替えの無いワンピースであるから、腹部布2をそのまま上の方まで延ばして、イブニングドレス17の上半身胴部16の一部を構成している。
腹部布2を含む上半身胴部16、袖部13、脚部14、及び帯体3は、いずれも絹織物で構成する。また、切り欠きライン9は前記第1実施例同様、両側面の脇線上に位置する側縁9aと、両側縁9aの下端を結ぶ下向き円弧状の下縁9bとからなるが、腹部布2の上部が上半身胴部16の一部となることから、側縁9aの上端は脇下まで達する。
また、イブニングドレス17は、袖部13を除いて前身ごろと後ろ身ごろを側面で縫い合わせて構成するものであり、腹部布2にギャザー5を入れながら脚部14及び後ろ身ごろ(不図示)に縫い合わせる際、イブニングドレス17を着用する妊婦の腹部の膨出量に合わせてギャザー5の量を調整することは前記第1実施例と同様であるが、イブニングドレス17の立体的なラインを出すために、切り欠きライン9の側縁9aの上の方まで、適宜ギャザーを入れるようにしても良い。
帯体3を取り付ける位置も、前記第1実施例同様、切り欠きライン9の下縁9bの両端に、脇線に沿って上下に幅を持たせた位置に縫い対けるようにするが、帯体3を構成する絹織物を重ねるなどして生地の厚みを増すことにより、内部に入れる芯材を省略してもよい。
また、本実施例では帯体3と他の部分との統一感を出すため、帯体3も他の部分と同様に絹織物で構成することとしたが、帯体3の幅や厚みや材質を適宜選択することにより、帯体3の強度を、イブニングドレス17を着用する妊婦の腹部の膨出量に合わせたものとすることができる。
また、帯体3はイブニングドレス17のデザインの一部でもあることから、このように帯体3の幅や厚みや材質を変更して、下腹部をよりしっかりと支える機能性を追及しながら、デザイン的にもバリエーションを持たせることができる。
このイブニングドレス17を妊婦が着用した状態を図5に示す。イブニングドレス17の着用の際には、通常のイブニングドレスと同様に着用した後、左右の帯体3で切り欠きライン9の下縁9bを覆いながら両帯体3を中央で結ぶ。これにより、帯体3は、切り欠きライン9の下縁9bを通って妊婦の下腹部を下から覆った状態で、その左右両端がズボン1の側面に固定された状態となるから、前記第1実施例同様、帯体3によって妊婦の膨出した腹部を下から支えることができる。
また、腹部布2を、他の主要部分を構成する布と同じ絹織物で構成するようにしたから、腹部だけが全体から浮いた感じとなることが無く、更に、腹部布2を上の方まで延ばして上半身銅部16の一部を構成するようにしたから、上半身部分と腹部布2との間に切り替えが存在しない分、腹部布2がより一層自然な形で存在することとなる。
なお、イブニングドレス17を着用する妊婦の腹部の膨出量に合わせてギャザー5を設けることにより、腹部を圧迫しないという点も、前記第1実施例と同様である。
図6は本考案のマタニティウェアの第2実施形態であるズボンを帯体を除いて示す全体正面図であり、図7は同上側面図である。図6、7に示すズボン18は通常のズボンと同様、ウエスト部6と、その下に位置する脚部7とを基本構成として、腰部から股下を含んで脚部までを着用範囲とするものであり、前記第1及び第2実施例同様に、腹部に略U字形の切り欠きライン9を設けるが、前記第1及び第2実施例とは異なり、腹部布2は配置せず、従って、腹部を覆わない構成となっている。
切り欠きライン9は、下向きに円弧を描きながらズボン18の左右両側に存在する脇線7aよりもやや後ろ側の端部6aまで延び、略U字形にズボン18の腹部を切り欠いて形成する。これにより、ズボン18の脚部7の前面上端は円弧状に切り欠かれた状態となり、ウエスト部6は背面の端部6a間のみに存在し、ズボン18の脚部7の背面上端はウエスト部6の下端を縫いつけた状態となる。
そして、切り欠きライン9の端部6aよりもやや後ろ側に、ベルト通し19を設ける。なお、ベルト通し19の大きさは、後述の帯体が通るよう、帯体の幅に合わせたものとする。
ズボン18のベルト通し19に通す帯体を図8に示す。帯体24は方形のスカーフ25の内部に全体として同一幅の平板状の芯材26を配置し、芯材26を巻き込みながら対角に向かってスカーフ25を折ることにより構成する。芯材26の長さは、帯体26を妊婦の腰部の背面から下腹部に巻き回して折り込んだり結ぶなどする際に邪魔にならない程度に短めに設定するとともに、更に扱い易いように端を丸く面取りする。
このズボン18を妊婦が着用した状態を図9に示す。ズボン18の着用の際には、通常のズボンと同様に履いた後、帯体24をベルト通し19(図9において不図示)に通して切り欠きライン9を覆いながら中央付近で折り込む。これにより帯体24は、切り欠きライン9を通って妊婦の下腹部を下から覆った状態で固定するから、帯体24によって妊婦の膨出した腹部を下から支えることができる。
なお、帯体24に入れる芯材26は、全体として同一幅の平板状としたが、芯材26を覆う布を、一般的に装飾用として豊富なデザインのものが市販されているスカーフ25により構成したから、帯体24の見栄えを容易に良くして、帯体24そのものをデザインの一部として積極的に見せる事ができる。また、帯体24の折り方や結び方をアレンジすることによって様様な雰囲気を演出して楽しむことができる点については、前記第1及び第2実施例同様である。
また、積極的に見せるものとして構成する帯体24の芯材26について、その幅や厚みなどの形状や、材質を適宜選択することにより、下腹部をよりしっかりと支える機能性を追及しながら、デザイン的にもバリエーションを持たせることができる。
更に、帯体はスカーフではなく、衣料用のベルトにより構成するようにしても良い。衣料用のベルトはスカーフ同様、装飾用として豊富なデザインのものが市販されており、太さも様様なものが存在する。これらスカーフや衣料用のベルトを使用することにより、帯体を別途設計・製作しなくても、デザイン性に優れるマタニティウェアとしてのズボン18を手軽に実現することができる。
そしてズボン18は、腹部の切り欠いた部分(切り欠き部)を覆わないようにしたから、衣服によって腹部が上から圧迫されてしまうことが全く無い。なお、ズボン18のウエスト部(図9において不図示)は後ろ側にしか存在しないことから、サスペンダー27を組み合わせてズボン18を吊り上げるようにしても良い。このとき、サスペンダー27は腹部の膨出部分にかからないように装着する。
このズボン18は、腹部以外の部分に特に余分な余裕を持たせることなく、膨出する腹部をそのまま露出するようにしたから、ズボン18全体として妊婦の体のラインに沿った形状となり、妊婦が実際よりも太って見えるなど見栄えが悪くなることもなく、マタニティウェアの特徴的部分である帯体24の存在と合わせて、ズボン18の着用者が妊娠していることを周囲の人々に自然にアピールすることができる。
本考案のマタニティウェアの第1実施形態であるズボンを示す全体正面図である。 本考案のマタニティウェアの第1実施形態であるズボンを帯体を除いて示す側面図である。 本考案のマタニティウェアの第1実施形態であるズボンを妊婦が着用した状態を示す正面図である。 本考案のマタニティウェアの第2実施形態であるイブニングドレスを示す全体正面図である。 本考案のマタニティウェアの第2実施形態であるイブニングドレスを妊婦が着用した状態を示す正面図である。 本考案のマタニティウェアの第3実施形態であるズボンを帯体を除いて示す正面図である。 本考案のマタニティウェアの第3実施形態であるズボンを帯体を除いて示す側面図である。 本考案のマタニティウェアの第3実施形態に使用する帯体の正面図である。 本考案のマタニティウェアの第3実施形態であるズボンを妊婦が着用した状態を示す正面図である。 従来のマタニティウェアの第1例を示す全体側面図である。 従来のマタニティウェアの第2例を示す全体正面図である。 従来のマタニティウェアの第2例の要部を示す側面図である。 従来のマタニティウェアの第3例を示す全体斜視図である。 従来のマタニティウェアの第3例の補助腹帯を示す正面図である。
符号の説明
1 ズボン 2 腹部布
3 帯体 4 芯材
5 ギャザー 6 ウエスト部
6a 端部 7 脚部
7a 脇線 8 帯体取り付け部
9 切り欠きライン 9a 側縁
9b 下縁 10 ガードル本体
11 補助腹帯 12 ガードル本体布
13 袖部 14 脚部
15 マチ布 16 上半身胴部
17 イブニングドレス 18 ズボン
19 ベルト通し 20 腹部布
21 前側帯部 22 後側支持帯部
23 後側支持帯部 24 帯体
25 スカーフ 26 芯材
27 サスペンダー 30 雄係合布
60A パンティ部 61 編物地部分
61a ウエスト部 62 股部
63 区画部 81 周縁部
82 内側部分 82a ギャザー
83 編地片 84 腰部に当たる領域
200A 右半身編物 200B 左半身編物
300 マタニティパンティストッキング

Claims (3)

  1. 少なくとも腰部から股下を着用範囲とするマタニティウェアにおいて、下向き円弧状の下縁及びこの下縁の両端より略垂直方向上側に延びる側縁からなる略U字形の切り欠き部を腹部に形成し、該切り欠き部を覆う腹部布及び切り欠き部の周囲を構成する布をいずれも同一の織物により構成するとともに、腹部布が腹部に圧力をかけることの無い程度に腹部布の周囲にギャザーを設け、切り欠き部の下縁に沿って装着することにより腹部の下側を支える一対の帯体を、該下縁の両端に上下に幅を持たせて固定し、該一対の帯体の長さは、互いに結び又は折り込むことにより連結固定できる長さとするとともに、帯体の表面を織物により構成することを特徴とするマタニティウェア。
  2. 少なくとも腰部から股下を着用範囲とするマタニティウェアにおいて、腹部を下向き円弧状に切り欠いて覆わない切り欠き部を形成し、着用者の胴体を少なくとも1周して切り欠き部の縁に沿って装着することにより腹部の下側を支える帯体の長さを、その両端を互いに結び又は折り込むことにより連結固定できる長さとするとともに、帯体の表面を、皮革又は織物により構成することを特徴とするマタニティウェア。
  3. 帯体を、スカーフ又は衣料用のベルトにより構成する請求項2記載のマタニティウェア。
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US8487827B2 (en) 2009-03-19 2013-07-16 Sony Corporation Antenna device
KR101491618B1 (ko) * 2014-07-08 2015-02-09 김진숙 임산부용 팬티

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