JP2008150758A - マタニティウェア - Google Patents
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Abstract
【課題】母体を冷やさず、脱着が容易であり、且つ着用者のファッション性の幅を狭めることの無いマタニティウェアを提供する。
【解決手段】開放したウエスト部11に対して夫々係止することが可能な第一ボタン6等を有している横設係止部材2と、着用者のウエストに巻回される巻回部8及び横設係止部材2を被覆可能な被覆部材13を有する前側被覆部材3と、前側被覆部材3の内側に縦設して配設される帯状の部材であって、ウエスト部11の少なくともいずれか一方に係止することが可能な第二ボタン穴が備えられている縦設係止部材4とを有している。また、横設係止部材2及び縦設係止部材4よりも内側の着用者側に配設され、伸縮性の素材で形成されている内側被覆部材5をさらに具備しても良い。
【選択図】図1
【解決手段】開放したウエスト部11に対して夫々係止することが可能な第一ボタン6等を有している横設係止部材2と、着用者のウエストに巻回される巻回部8及び横設係止部材2を被覆可能な被覆部材13を有する前側被覆部材3と、前側被覆部材3の内側に縦設して配設される帯状の部材であって、ウエスト部11の少なくともいずれか一方に係止することが可能な第二ボタン穴が備えられている縦設係止部材4とを有している。また、横設係止部材2及び縦設係止部材4よりも内側の着用者側に配設され、伸縮性の素材で形成されている内側被覆部材5をさらに具備しても良い。
【選択図】図1
Description
本発明は、下半身用の衣服に関するものであり、特に、妊娠中の女性が着用するのに適したマタニティウェアに関するものである。
妊娠中の女性が着用する衣服としては、従来より各種のものが提案されている。例えば、ウエスト部分がゆったりとしたワンピースやジャンパースカート、チュニックなどが知られている。
これらのスカートタイプのものは、下側が広く開放されているので、寒気が入り込んで着用者が寒さを感じる場合がある。また、最近では、ジーンズなどのパンツスタイルのファッションが人気を博していることもあって、マタニティウェアにおいても、パンツスタイルのものがいくつか提案されている。
このようなものとしては、例えば、スラックスの上部、つまり大きくなっていくお腹にフィットする部分に伸縮性の布地を縫い合わせ、ゴムや紐などでウエストに留めつけるものなどが知られている。また、図6に示すように、スラックス前側の開放両端部42に帯状の布40を掛け渡し、あて布41をあてがって開放された部分を覆い隠すものなどが知られている。なお、図6(a)は、帯状の布40とあて布41との正面図であり、図6(b)は、帯状の布40とあて布41とを装着した状態を示す図である。
以上の従来技術は、当業者において当然として行われているものであり、出願人は、この従来技術が記載された文献を知見していない。
しかし、以上のようなマタニティウェアは、いくつかの問題を抱えていた。まず、スラックスの上部に伸縮性の布地を縫い合わせたものの場合、スラックス部分と伸縮性の布地との質感があまりにも違うため、見ている人にちぐはぐな不自然さを喚起させる虞があり、ファッション性に劣るという問題があった。そこで、通常は、上着の上部をスラックスの外側に出し、(所謂「オーバーブラウス状態」)、上着の裾でスラックスの上部を覆い隠すという着用法が採られていた。この方法によれば、見た目の悪い部分、すなわち伸縮性の布地の部分を覆い隠して見えなくできるという利点はあるものの、着用できる上着の種類がオーバーブラウスできるものに限定され、ファッションの幅が狭まってしまうという問題を抱えていた。しかも、このような専用のマタニティウェアは、比較的高価である上に着用できる期間が短く、販売されているデザインの種類が少ないという問題も抱えていた。
一方、図6に示すような部材を用いると、マタニティ専用の衣類だけではなく、普通の衣類をマタニティウェアに適用することができる。これにより、価格やデザインの種類に関する問題は軽減されるものの、別の問題は依然として残っていた。つまり、スラックス前側の開放両端部42からあて布41が見えると、あたかも下着が覗き見えているかのようであり、見ている人にいかにも不自然な印象を与えかねなかった。そこで、上着の裾で当て布41を覆い隠す必要が生じ、着用できる上着の種類が限定されるという問題が解決できなかった。
しかも、図6に示す部材は、膨らんだお腹の下腹部で前側を留め合わせる構成となっていた。このような構成では、お腹が外気に晒されて冷えてしまい、母体や胎児に不快感を与える虞があった。また、下腹部のみで前側を留め合わせた構成では、お腹が大きくなってきた場合に、スラックスがずれ落ちてしまう可能性がある。そこで、サスペンダーなどを用いて、スラックスを支える必要が生じるが、かかる着用スタイルは脱着が不便であるという問題があった。特に、妊娠中の女性は、膀胱が圧迫されるため排泄の間隔が短くなる傾向があり、暖かくて且つ脱着が楽な衣服の必要性は極めて高い。このため、脱着が面倒な衣服は妊娠中の女性にとって負担に感じさせる虞があった。
そこで、本発明は、上記の実状に鑑み、母体を冷やさず、脱着が容易であり、且つ着用者のファッション性の幅を狭めることの無いマタニティウェアの提供を課題とする。
本発明に係るマタニティウェアは、「着用者のウエストに位置するウエスト部の前側が開放される下半身用衣服の、前記ウエスト部を開放した両端部に横設して架け渡される帯状の部材で、前記開放した両端部に対して夫々係止することが可能な第一係止部を有している横設係止部材と、着用者のウエストに巻回される巻回部と、前記横設係止部材の外側に配設され、該巻回部から一体的に形成されており、少なくとも前記開放した両端部及び前記横設係止部材を被覆可能な被覆部材と、を有する前側被覆部材と、前記前側被覆部材の内側に縦設して配設される帯状の部材で、その一部が前記巻回部に取り付けられ、前記両端部の少なくともいずれか一方に係止することが可能な第二係止部が備えられている縦設係止部材とを有している」ことを特徴とする。
ここで、「ウエスト部の前側が開放される下半身用衣服」としては、例えば、ジーンズやスラックスなどのパンツ、またはスカートなどが挙げられる。また、「横設係止部材の外側」とは、着用した状態において、横設係止部材より着用者に対して遠い方の面に配設されている状態を示す。さらに、「前側被覆部材の内側」とは、着用した状態において着用者に対してより近い方の面に配設されている状態を示す。また、「第一係止部材」及び「第二係止部材」としては、具体的な構成を何ら限定するものではないが、ボタン(またはボタン穴)、クリップ、面ファスナー等、脱着が容易で着用時に係止状態を維持できる適宜の部材が例示できる。
また、「巻回される」とは、着用者のウェスト回りに巻きつけて固定させる状態を示し、ゴムや紐、伸縮性の布などを用いて着用者のウエストに密着させるものが例示できる。着用者のウエストに密着させて着用時に固定できるものであれば、その形態は特に限定されるものではなく、例えば、巻回部を環状に構成し、その環の中に着用者のウエストを通すものでも良いし、エプロン(前掛け)のように、長尺状の布を着用者のウエストに巻きつけるものでも構わない。また、材質としては、前述したゴムや紐などのように、伸縮したり長さを調整することで着用者のウエストに巻きつけるものでも良いが、その他皮のベルトや非伸縮性の布地を用いるものでも構わない。但し、本発明は、特に妊娠中の女性に対して好適に使用されるものであるから、腹部を締め付けすぎず、且つ短期間でウエストのサイズが大きく変わってしまっても対応できるように、伸縮性の素材や締め付け具合が調整しやすい素材等を用いると、より効果的である。
また、「取り付けられ」る方法としては、例えば縦設係止部材の一端側を巻回部に縫着させ取り外し困難な状態に取り付けるものであっても良いし、スナップボタンやフックなどの適宜な金具を介して、取り外しが容易な状態に取り付けるものでもよい。一端側を巻回部に縫着させる方法では、前側被覆部材から外れてバラバラになりにくいため、洗濯時やタンス収納時に一体的に取り扱えて便利であるという効果を有している。一方、巻回部に対して取り外しが容易な状態に取り付けると、着用者の体型に合わせて数種類の長さの縦設係止部材を用意し、着用者の好みにあわせて付け替えてもらうなどの着用方法を採用することができる。これにより、より幅広い体型に柔軟に対応することができるし、一つの前側被覆部材をいろいろな時期の体型で共通に使えるので、体型が大きく変わっても買い換える必要が無く極めて経済的である。
なお、本発明の「被覆部材」としては、「少なくとも開放した両端部及び横設係止部材を被覆可能」なものであれば良く、例えば丈の長さが股下10cm程度のものであっても良いし、着用者の膝下以上の長さであっても構わないが、特に、「着用者の股下よりも長く、膝上よりも短い丈の長さ」とすると好適である。例えば、着用者の股下よりも丈が短いと、下半身用衣服の前側開放部が露出する虞があるし、膝上よりも丈が長いと、ロングスカートのような見た目となり、一般のスラックス等とのコーディネートが不自然になりやすい。従って、股下10cm程度とすることで、所謂「エプロンスカート」状の自然なファッションスタイルとすることができ、汎用のスカートやスラックスとのコーディネートの幅が広がるから好適である。
従って、本発明のマタニティウェアによれば、着用者は、前側が開放される下半身衣類の前側を開放した状態で、その開放した両端側に、横設係止部材を夫々係止させ、留め合わせる事ができる。これにより、腹部のサイズが大きくなっても、前側の両端部を閉じ合わせることなく開いた状態で係止させ、下半身用衣類を装着することができる。つまり、ウェストサイズが比較的小さい下半身用衣類であっても、ウエストの前側を開放させて装着することができるので、専用のマタニティウェアを用いることなく、妊娠していない女性が着用する通常の下半身用衣類をそのまま妊娠期や産後に着用することが可能となる。
また、本発明のマタニティウェアによれば、横設係止部材と前記開放された下半身衣類の両端部を被覆することができる前側被覆部材が備えられている。ここで、横設係止部材は、前側被覆部材よりも内側に配設されており、換言すれば、前側被覆部材は、横設係止部材よりも外側、つまり横設係止部材を被覆する状態で配設されている。従って、ウエストの前側を開放させて下半身用衣類を装着していても、その開放された両端部及び横設係止部材を覆い隠して人目に触れないよう構成することができる。これにより、上着の裾で下腹部を覆い隠す必要がなくなるので(所謂「オーバーブラウス状態」が必要なくなるので)、選択できる上着のバリエーションが飛躍的に広がり、ファッションを自由に楽しむことが可能となる。また、オーバーブラウス状態が必要なくなるから、上着の裾を下半身用衣類の内側に収容することが可能となる。これにより、上着の裾から寒気が入り込むことを防止し、腹部を冷やさないファッションが容易となる。さらに、前側被覆部材によって腹部を覆うことができるから、より腹部を冷しにくく、母体と胎児にとって快適なマタニティウェアを提供できる。
ところで、着用者の妊娠期が進み、腹部のサイズが大きくなってくると、下半身用衣類のウエスト開放部は、着用者のウエストの中央部から下腹部へと配置されることが想定される。妊娠前であれば、(一部のファッションスタイルを除き)ウエストの中央部で開放部を閉じ合わせることが一般的であるが、腹部が膨らんでくると、譬え本発明の横設係止部材を用いたとしても、腹部が圧迫されて苦しさを感じるからである。しかし、下半身用衣類のウエスト部を下腹部に下げると、骨盤の最もでっぱった部位より下側で下半身用衣類を支える構成になる。これにより、下半身用衣類がずれ落ちやすくなるケースが懸念される。
しかし、本発明のマタニティウェアによれば、さらに、前側被覆部材の巻回部と、下半身用衣類の前側の開放部との間を架け渡す縦設係止部材が具備されている。巻回部は、着用者のウエスト部、すなわち骨盤のでっぱりの上側に位置しているから、当該巻回部と下腹部に位置する開放部とを架け渡すことで、下半身衣類がずれ落ちないよう支えることが可能となる。これにより、別途サスペンダーなどの部材を追加しなくても、下半身用衣類がずれ落ちないよう構成することができる。また、縦設係止部材は、その一部が巻回部に縫着されているから、別途のサスペンダーなどを用いる場合に比べて装着が極めて楽である。従って、脱着が容易でずれ落ち難い快適なマタニティウェアを提供できる。さらに、本発明のマタニティウェアによれば、縦設係止部材は前側被覆部材の内側に配設されているから、装着した状態で前側被覆部材に覆い隠されて人目に触れ難く、着用者のファッション性を損なわないという優れた効果も奏している。さらに、サスペンダーを用いると、着用者の肩から上半身を通過し、下腹部へと部材が配設される構成だから、着用者のバストを圧迫したり、擦れて不快感を与える場合が懸念される。これに対し、本発明のマタニティウェアによれば、縦設係止部材は、ウエストに巻回された巻回部と下腹部の開放部とを架け渡す構成だから、着用者のバストを圧迫する虞が無い。これにより、授乳期前の敏感なバストを刺激する虞の無い、妊娠期の女性により適したマタニティウェアが提供できる。
なお、「横設係止部材」、「前側被覆部材」、及び「縦設係止部材」の材質としては、具体的な構成は何ら限定されるものではないが、ポリウレタン繊維やポリエーテル・エステル繊維のように伸縮性のある繊維を用いたものや、メリヤス織のように織り方によって伸縮性を実現させたもの、若しくはこれらを組み合わせた素材が例示できる。このような材質を適用することで、急激にサイズが変化していく妊娠中の女性の体に優しくフィットするマタニティウェアが提供できる。一方、特に「前側被覆部材」において、非伸縮性の素材を適用すると、適用できる布地の種類が格段に増えるため、より安価にデザイン性の高いマタニティウェアを提供できる。
また、本発明のマタニティウェアにおいて、「前記着用者の少なくとも腹部を被覆可能な面積を有する部材で、前記横設係止部材及び前記縦設係止部材よりも内側の前記着用者側に配設され、伸縮性の素材で形成されている内側被覆部材をさらに具備している」ものとしても良い。
ここで、「着用者の少なくとも腹部を被覆可能な面積を有する部材」としては、例えば、円筒状に(環状に)形成され着用者の腹部と臀部とを同時に被服可能に構成された部材や、前掛状に形成され着用者の腹部をエプロン状に被覆する部材などが例示できる。但し、あまりにも小さく、妊婦の腹部のごく一部のみしか被覆できないような部材や、あまりにも大きく、股下から垂れ下がって着用者の歩行の妨げになるような部材は好適ではない。また、「伸縮性の素材」とは、所謂「ストレッチ素材」などの伸縮自在な材質を示し、前述と同様に、伸縮性のある繊維を用いたもの、メリヤス織のように織り方によって伸縮性を実現させたもの、またはこれらを複合的に採用したもの、等が挙げられる。
従って、本発明のマタニティウェアによれば、着用者の腹部を被覆可能な内側被覆部材がさらに具備されている。これにより、着用者の腹部をより冷え難く保護することができ、母体と胎児に一層快適なマタニティウェアを提供できる。また、本発明によれば、内側被覆部材は伸縮性の素材で形成されているから、着用者の腹部を必要以上に圧迫しないことに加え、腹部のサイズ変化に柔軟に対応することが可能となっている。
さらに、本発明によれば、内側被覆部材は、横設係止部材及び縦設係止部材よりも内側の着用者側に配設されているから、より自然に着用者の腹部を被覆することができる。この点をより具体的に説明する。仮に、内側被覆部材が、横設係止部材及び縦設係止部材よりも外側(着用者よりも遠い側)に形成されていると、内側被覆部材と着用者との間に、横設係止部材及び縦設係止部材が配設される構成となる。このような状況では、横設係止部材及び縦設係止部材が邪魔をして、内側被覆部材と着用者の腹部とが十分に密着しない虞がある。これに対し、本発明のマタニティウェアによれば、内側被覆部材は横設係止部材及び縦設係止部材よりも内側に位置しているから、より自然に着用者の腹部にフィットして被覆することができる。従って、より暖かく着用感に優れるマタニティウェアを提供できる。
さらに、本発明によれば、内側被覆部材は、横設係止部材及び縦設係止部材よりも内側に位置しており、換言すると、前側被覆部材よりも内側の着用者側に配設されている。つまり、着用した状態では、前側被覆部材によって被覆され、人目につき難くいので、デザイン性に拘泥されることなく素材や色を選択することができる。これにより、素材の選択の幅が広くなるから、着用感を重視した素材を選ぶことが容易であり、一層快適なマタニティウェアの提供に資する。また、本発明によれば、内側被覆部材は、前側被覆部材の巻回部に縫着され一体的に形成されている。従って、各々の部材を別個に着用する場合に比べて、脱着が容易であり、快適である。
ところで、本発明において、内側被覆部材は、前側被覆部材よりも内側の着用者側に配設されるから、着用した状態においては、人目に触れ難く、デザイン性に拘泥されることなく素材を選択できるという利点を有している。一方、前側被覆部材は、人目に触れる状態で着用され易いため、着用者の好みに合わせて様々なデザイン性を発揮するものが好ましい。
そこで、本発明において、「前記内側被覆部材は、前記前側被覆部材に対して着脱自在に取り付けられている」ものとしても良い。
ここで、「着脱自在に取り付けられる」方法としては、内側被覆部材または前側被覆部材の少なくともいずれか一方(または双方)に、面ファスナーやフック、紐、ボタンなどの適宜の着脱手段を備え付け、繰り返し着脱させることが可能な方法が例示できる。
本発明によると、内側被覆部材は、前側被覆部材に対して着脱自在に取り付けられており、換言すると、前側被覆部材は、内側被覆部材から脱着させることが可能である。これにより、着用者は、内側被覆部材や横設係止部材、または縦設係止部材などを買い換えることなく、前側被覆部材のみを交換するだけで、全く異なるデザイン性を発揮させることが可能となる。つまり、複数の前側被覆部材に対して、一つの内側被覆部材、横設係止部材、または縦設係止部材を用いるだけで異なるデザイン性を発揮できるので、極めて経済的である。さらに、本発明によれば、夏場の暑い時期や、または妊娠期間が終了して体型が回復した場合は、内側被覆部材を取り外して前側被覆部材などを着用することができ、より長い期間快適に着用することを可能としている。
ところで、本発明のマタニティウェアは、前側が開放可能な下半身用衣類との組み合わせにおいて好適に使用されるものであるが、このような下半身用衣類においては、その前側をボタンを用いて留め合わせるものが多く流通している。例えば、デニム生地のパンツ(所謂「ジーンズ」)やカジュアルなスラックスなどは、その多くがボタンとボタン穴とを有するものである。また、ボタンを用いずに公知のフックなどを用いて閉じ合わせる構成の衣類であっても、装飾用のボタンが縫い付けてある場合もある。
そこで、本発明のマタニティウェアにおいて、「前記第一係止部または前記第二係止部の少なくともいずれか一方は、前記下半身用衣服の前記開放した両端部に備えられたボタンまたはボタン穴に対して係止可能に構成されている」ものとしても良い。
従って、本発明のマタニティウェアによれば、第一係止部または第二係止部の少なくともいずれか一方は、下半身用衣類に備えられたボタンまたはボタン穴に対して係止可能に構成されている。つまり、下半身用衣類に備えられたボタンやボタン穴を利用して係止させる構成だから、クリップなどの係止部材を用いて第一係止部や第二係止部を下半身用衣類に係止させる場合に比べて、下半身用衣類の布地を傷めにくいという作用効果を奏する。また、フックなどの係止部材を用いる場合は、下半身用衣類側に非係止部材(フックの受け金等)を別途取り付ける必要があるが、本発明によれば、そのような手間が不要となり、簡便である。従って、より使いやすくて快適なマタニティウェアを提供できる。
このように、本発明のマタニティウェアによれば、横設係止部材が備えられているから、下半身用衣類の前側を開放させた状態で留め合わせる事ができる。従って、お腹が大きくなっても、前側を閉じ合わせずに着用することができるから、通常の下半身用衣類をそのまま妊娠期においても着用することができる。また、縦設係止部材がさらに備えられているから、前側を開放した状態の下半身用衣類がずれ落ちてしまうことを簡易に防止することができる。さらに、前側被覆部材が備えられているから、下半身用衣類の開放部や横設係止部材、縦設係止部材などを人目から隠すことができ、着用者のファッション性を損なわないという効果も有している。さらに、縦設係止部材は、その一部が前側被覆部材に縫着されているから、脱着も簡便である。また、上着の裾で下半身の前側を隠す必要もないから腹部を冷しにくく、快適で母体に優しいマタニティウェアを提供することができる。
以下、本発明の一実施形態であるマタニティウェアについて、図1乃至図3に基づき説明する。図1は本発明のマタニティウェアを示す説明図、図2はマタニティウェアを分解した状態の正面図、図3は装着状態を示す斜視図である。
本実施形態のマタニティウェア1は、図1及び図2に示すように、パンツ10のウエスト部11を開放した状態において、その両端側に架け渡される横設係止部材2と、着用者の股下下半身を被覆し、開放されたウエスト部11を遮蔽する前側被覆部材3と、前側被覆部材3の巻回部8とウエスト部11とを架け渡す縦設係止部材4と、を具備している。なお、本実施形態においては、装着例として前開きタイプのパンツ10と本発明のマタニティウェア1とのコーディネートを例示している。パンツ10は、ウエスト部11がボタン12aとボタン穴12bとで閉じあわされる前開きタイプのものであり、妊娠期ではない女性が着用する汎用のパンツを示している。ここで、「パンツ10」が、本発明における「下半身用衣類」に相当する。
横設係止部材2は、所謂平ゴムを用いて形成された帯状の部材であり、着用者の腹部のサイズに合わせて伸縮自在に構成されている。一端側には、パンツ10のウエスト部11に備えられたボタン穴12bに係止可能な第一ボタン6が備えられている。また、横設係止部材2の他端側には、ウエスト部11のボタン12aに通すことが可能な第一ボタン穴7aが形成されている。さらに、着用者の体型に合わせてウエスト部11の開放具合が調整できるように、第一ボタン穴7b〜7dも形成されている。着用者は、第一ボタン6をパンツ10のボタン穴12bに係止させた状態で、第一ボタン穴7a〜7dのいずれか一つをボタン12aに係止させる。すると、パンツ10のウェスト部11を開放した状態で、横設係止部材2が架け渡される。ここで、「第一ボタン6」及び「第一ボタン穴7a〜7d」が、本発明の「第一係止部」に相当する。
前側被覆部材3は、着用者の股上下半身を被覆する部材であり、着用者のウエストに巻回される巻回部8と、巻回部8から一体的に形成され、開放されたウエスト部11や横設係止部材2を被覆する被覆部材13とを有している。
本例では、巻回部8には紐14が通されており、着用者の腹部のサイズに合わせて締め具合を簡易に調整できるよう構成されている。本例の紐14は、着用者の腹部の前側で締め合わせる構成なので、背後側で締め合わせる場合に比べて脱着やサイズ調整作業が簡単である。また、紐14をリボン結びにし、前側に垂らす構成なので、ウエスト部にリボンをあしらったようなフェミニンなデザイン性を発揮させることができる。
巻回部8及び被覆部材13は、円筒状に形成されており、その筒の内部に着用者のウエストを通して着用する構成である。すなわち、図1に示すように、着用するとエプロンスカート状のデザイン性を発揮するものである。本例の被覆部材13は、肌触りがよく柔軟性のあるコットンを使用している。丈の長さは、少なくともウエスト部11の開放部と横設係止部材2とを被覆できる程度であれば特に限定されないが、本例では股下10cm程度のものを採用している。あまりに短いと、着用者の腹部が大きくなってきた場合にウエスト部11を被覆できなかったり、腹部を圧迫する虞がある。一方、あまりに長く、例えば着用者の膝下までの長さで形成されると、歩く時に邪魔になったり、他の衣類とのコーディネートが難しくなる場合が考えられる。従って、本例のように、股下10〜20cm程度の丈の長さがより好適である。なお、被覆部材13が具備されていることにより、従来のマタニティウェアのようにオーバーブラウス状態が必要なくなるから、紐14などを用いたデザイン性を採用し、着用者がより幅広いおしゃれを楽しむことが可能となる。
縦設係止部材4は、帯状の部材であり、パンツ10のずれ落ちを防止する部材である。一端側が、巻回部8に縫着されており、他端側にはパンツ10のボタン12aに通して係止可能な第二ボタン穴9aが設けられている。また、縦設係止部材4には、縦設される延設方向に沿って複数のボタン穴9b〜9eもさらに具備されており、ボタン12aにどれを通すかによって着用者が着用位置を自由に調整できるよう構成されている。ここで、「第二ボタン穴9a〜9e」が、本発明の「第二係止部」に相当する。なお、本例では、縦設係止部材4の一端部が巻回部8に縫着されているものを例示しているが、スナップボタンやフック等を用いて着脱自在な状態で取り付けられるものでも良い。
また、本例のマタニティウェア1には、内側被覆部材5がさらに具備されている。内側被覆部材5は、前側被覆部材3の巻回部8に縫着されており、縦設係止部材4よりもさらに内側(着用者側)に配設されている。大きさとしては、着用者の腹部を被覆できる程度に大きく、且つパンツ10の内側に入れ込んでもかさばって邪魔にならない程度の小ささが好ましい。材質としては、着用者の腹部を圧迫しないよう伸縮性の素材が選択されており、本例ではジャージ生地のものが採用されている。内側被覆部材5の裾15は、前側中央部が横側よりも長く垂れ下がっており、正面からみると緩やかなV字型を描くように形成されている。このように形成することで、着用者の腹部が大きく膨れ上がってきても下腹部側まで確実に被覆できるよう配慮されている。なお、本例では、前側被覆部材3と同様に円筒状の形状を採用しているが、着用者の少なくとも腹部を被覆できるものであれば良いから、前掛け状の形状でも良い。但し、本例のように円筒状の形状を選択することで、腹部のみならず臀部や腰部も被覆することができるから、より暖かくて母体に優しいマタニティウェア1の提供に資する。なお、本例では、前側被覆部材3の巻回部8に縫着された内側被覆部材5を例示しているが、この構成に限定されるものではない。例えば、巻回部8と内側被覆部材5とに互いに噛合可能な面ファスナーを取り付け、前側被覆部材5に対して着脱自在に取り付けられた内側被覆部材5としても構わない。本例のように、巻回部8に縫着された内側被覆部材5とすると、着脱の手間が一度で済んで便利であり、洗濯時にバラバラにならないという利点を有している。一方、内側被覆部材5を前側被覆部材3に対して着脱自在に取り付けると、必要に応じて内側被覆部材5を取り外したり、または前側被覆部材3を別のデザインのものに取り替えることができる、等の利点を有している。
続いて、本実施形態のマタニティウェア1の着用方法について説明する。まず、パンツ10のウェスト部11を開放し、腹部を圧迫しない位置にずらす。ウエスト部11を開放する量は、全開でも良いし、半開でも良い。腹部の膨らみに合わせて着用者が自由に選択可能である。
次に、横設係止部材2を装着する。パンツ10のウエスト部11に設けられたボタン穴12bに、横設係止部材2の第一ボタン6を通す。そして、ボタン穴7aをパンツ10のボタン12aに通し、ウエスト部11の開放部に横設係止部材2を横設させる。このようにして、開放されたウエスト部11を、横設係止部材2によって架け渡す。なお、ボタン12aに通すボタン穴7aは、着用者の腹部の大きさに合わせて7b〜7dのうちどれを選択しても良いことは言うまでも無い。
続いて、前側被覆部材3を装着する。前側被覆部材3の円筒状の内部に着用者のウエストを通し、巻回部8を骨盤よりも上の臍上辺りに配設する。縦設係止部材4及び内側被覆部材5は前側被覆部材3に縫着されているから、前側被覆部材3を装着すると、それに伴って、これらの部材も図1に示すような着用位置に配設される。前側被覆部材3を装着することで、ウエスト部11や横設係止部材2などが被覆され、外側から隠蔽される。
次に、内側被覆部材5の裾をパンツ10の内側に入れ込む。これにより、着用者の腹部が内側被覆部材5によって暖かく被覆される。そして、縦設係止部材4の第二ボタン穴9bをパンツ10のボタン12aに通す(図1参照)。当然のことながら、ボタン12aに通すのは第二ボタン穴9a〜9eのいずれでも構わない。このようにして、マタニティウェア1が装着される。
すると、本例のマタニティウェア1は、図3に示すように所謂エプロンスカート状のファッションスタイルを呈する。着用者の好みによって、上着の裾をマタニティウェア1の外側に出すオーバーブラウスをしても良いが、図3に示すように上着の裾を内側に入れ込んだり、または短裾の上着を着用しても良い。
以上のように、本発明のマタニティウェア1によれば、パンツ10の前側を開放した状態で、開放したウエスト部11の両端側に横設係止部材2を夫々係止させ、留め合わせる事ができる。これにより、腹部のサイズが大きくなっても、ウエスト部11を閉じ合わせることなく開いた状態で係止させ、パンツ10を装着することができる。つまり、ウェストサイズが比較的小さいパンツ10であっても、ウエスト部11の前側を開放させて装着することができるので、専用のマタニティウェアを用いることなく、妊娠していない女性が着用する通常のパンツ10をそのまま妊娠期や産後に着用することが可能となる。
また、本発明のマタニティウェアによれば、前側被覆部材3が備えられている。従って、ウエスト部11の前側を開放させてパンツ10を装着していても、その開放された部分や横設係止部材2を覆い隠して人目に触れないよう構成することができる。これにより、上着の裾で下腹部を覆い隠す必要がなくなるので、選択できる上着のバリエーションが飛躍的に広がり、着用者がファッションを自由に楽しむことが可能となる。また、オーバーブラウス状態が必要なくなるから、上着の裾をパンツ10の内側に収容することが可能となる。これにより、上着の裾から寒気が入り込むことを防止し、腹部を冷やさないファッションが容易となる。さらに、前側被覆部材3によって腹部を覆うことができるから、より腹部を冷しにくく、母体と胎児にとって快適なマタニティウェアを提供できる。
さらに、縦設係止部材4が具備されているから、パンツ10がずれ落ちないよう支えることが可能となる。これにより、別途サスペンダーなどの部材を追加しなくても、パンツ10がずれ落ちないよう構成することができる。また、縦設係止部材4は、その一部が巻回部8に縫着されているから、別途のサスペンダーなどを用いる場合に比べて装着が極めて楽である。従って、脱着が容易でずれ落ち難い快適なマタニティウェア1を提供できる。さらに、縦設係止部材4は前側被覆部材3の内側に配設されているから、装着した状態で前側被覆部材3に覆い隠されて人目に触れ難く、着用者のファッション性を損なわないという優れた効果も奏している。さらに、縦設係止部材4は、サスペンダー等のように着用者のバストを圧迫する虞が無い。これにより、授乳期前の敏感なバストを刺激する虞の無い、妊娠期の女性により適したマタニティウェア1が提供できる。
また、内側被覆部材5がさらに具備されているから、着用者の腹部をより冷え難く保護することができ、母体と胎児に一層快適なマタニティウェア1を提供できる。また、内側被覆部材5は伸縮性の素材で形成されているから、着用者の腹部を必要以上に圧迫しないことに加え、腹部のサイズ変化に柔軟に対応することが可能となっている。
さらに、内側被覆部材5は、縦設係止部材4よりも内側の着用者側に配設されているから、横設係止部材2や縦設係止部材4に邪魔されること無く、より自然に着用者の腹部にフィットする。従って、より暖かく着用感に優れるマタニティウェア1を提供できる。また、内側被覆部材5は、前側被覆部材3によって被覆され、着用時に人目につき難くいので、デザイン性に拘泥されることなく素材や色を選択することができる。これにより、素材の選択の幅が広くなるから、着用感を重視した素材を選ぶことが容易であり、一層快適なマタニティウェア1の提供に資する。さらに、内側被覆部材5は、前側被覆部材3の巻回部8に縫着され一体的に形成されている。従って、各々の部材を別個に着用する場合に比べて、脱着が容易である。
また、本例のマタニティウェア1によれば、第一ボタン6及び第二ボタン穴9aが、パンツ10のボタン12a,ボタン穴12bに対して係止可能に構成されている。つまり、パンツ10に装着された部材を利用して係止させる構成だから、別途のフックなどを追加する場合より構成をシンプルにできる。
さらに、本例のマタニティウェア1によれば、横設係止部材2には、複数の第一ボタン穴7a〜7dが具備されている。これにより、パンツ10のウエスト部11の開放量を調整できるので、着用者の腹部の大きさの変化に柔軟に対応することができる。従って、一人の着用者が長く本例のマタニティウェア1を着用し続けることも可能であり経済的である。また、様々な体型の着用者に対して、一つのマタニティウェア1で対応することも可能だから、作製者側の負担も軽減することができる。
また、本例のマタニティウェア1によれば、縦設係止部材4には、複数の第二ボタン穴9a〜9eが具備されている。従って、第一ボタン穴7a〜7dと同様に、着用者の腹部の大きさの変化に柔軟に対応することができる。
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の改良及び設計の変更が可能である。
上記実施形態においては、円筒状に形成されたエプロンスカートタイプの前側被覆部材3を用いる場合を例示したが、この構成に限定されるものではない。例えば、図4に示すように、後側で留め合わせるエプロンタイプの前側被覆部材20でも良い。なお、図4(a)は着用状態を前側から見た場合の図であり、(b)は後側から見た状態を示している(図4では、横設係止部材2の図示を省略してある)。このように構成すると、前側構成部材3とはまた違ったデザインのマタニティウェア1を楽しむことができる。
また、図5に示すような前側構成部材30を用いても良い。図5(a)は、前側構成部材30を開放した状態の図であり、(b)は閉じ合わせて装着した状態を示す図である。なお、横設係止部材2は図示を省略している。前側構成部材30は、縦設係止部材4を被覆する第一被覆部材30aと、着用者の腰部を被覆し前側で閉じ合わせる第二被覆部材30bとで構成されている。第二被覆部材30bには紐31が延設されており、第一被覆部材30aの前側でリボン状に締めて閉じ合わせることができる。このように構成することで、前側構成部材3よりもさらにウエストサイズ調整の幅が広いマタニティウェア1を提供できる。
また、上記実施形態では、ウエスト部11が前側で開放されるパンツ10を例示したが、これ以外の下半身用衣類との組み合わせでも構わない。例えば、着用者の後側で閉じ合わせるタイプのスカートとの組み合わせも可能である。その場合には、第一ボタン6及び第一ボタン穴7aに替えて、フックやスナップボタン、クリップのような第一係止部材を用いると良い。同様にして、ボタン穴9aをクリップのような第二係止部材に替えるとより好適である。
また、上記実施形態では、縦設係止部材4は前側被覆部材2の巻回部8に縫着される場合を例示したが、内側被覆部材5に縫着させても構わない。要するに、前側被覆部材3、縦設係止部材4、及び内側被覆部材5が互いに縫着されて一体的に装着できるものであれば良い。また、前側被覆部材3を別体で形成し、縦設係止部材4と内側被覆部材5とを一体的に形成しても良く、縦設係止部材4を独立して形成し、スナップボタンやクリップなどで前側被覆部材3または(及び)内側被覆部材5に取り付ける構成でも良いが、本例のように、前側被覆部材3、縦設係止部材4、及び内側被覆部材5を一体的に形成することで、装着が一度で済んで手間がかからず、着用者にとって便利である。
また、上記実施形態では、縦設係止部材4の一端側が巻回部8に縫着されるものを例示したが、この構成には限定されない。例えば、縦設係止部材4の一端側と巻回部8とに一対のスナップボタンを取り付け、縦設係止部材4を前側被覆部材3に対して脱着可能な状態に取り付けるものであっても良い。このように構成すると、他のサイズの縦設係止部材との取替えが容易となり、一層幅広いサイズ調整が可能となる。
1 マタニティウェア
2 横設係止部材
3 前側被覆部材
4 縦設係止部材
5 内側被覆部材
6 第一ボタン(第一係止部材)
7a〜7d 第一ボタン穴(第一係止部材)
8 巻回部
9a〜9e 第二ボタン穴(第二ボタン穴)
10 パンツ(下半身用衣類)
11 ウエスト部
13 被覆部材
2 横設係止部材
3 前側被覆部材
4 縦設係止部材
5 内側被覆部材
6 第一ボタン(第一係止部材)
7a〜7d 第一ボタン穴(第一係止部材)
8 巻回部
9a〜9e 第二ボタン穴(第二ボタン穴)
10 パンツ(下半身用衣類)
11 ウエスト部
13 被覆部材
Claims (4)
- 着用者のウエストに位置するウエスト部の前側が開放される下半身用衣服の、前記ウエスト部を開放した両端部に横設して架け渡される帯状の部材で、前記開放した両端部に対して夫々係止することが可能な第一係止部を有している横設係止部材と、
着用者のウエストに巻回される巻回部と、前記横設係止部材の外側に配設され、該巻回部から一体的に形成されており、少なくとも前記開放した両端部及び前記横設係止部材を被覆可能な被覆部材と、を有する前側被覆部材と、
前記前側被覆部材の内側に縦設して配設される帯状の部材で、その一部が前記巻回部に取り付けられ、前記開放した両端部の少なくともいずれか一方に係止することが可能な第二係止部が備えられている縦設係止部材と
を具備していることを特徴とするマタニティウェア。 - 前記着用者の少なくとも腹部を被覆可能な面積を有する部材で、前記横設係止部材及び前記縦設係止部材よりも内側の前記着用者側に配設され、伸縮性の素材で形成されている内側被覆部材
をさらに具備していることを特徴とする請求項1に記載のマタニティウェア。 - 前記内側被覆部材は、前記前側被覆部材に対して着脱自在に取り付けられている
ことを特徴とする請求項2に記載のマタニティウェア。 - 前記第一係止部または前記第二係止部の少なくともいずれか一方は、前記下半身用衣服の前記開放した両端部に備えられたボタンまたはボタン穴に対して係止可能に構成されている
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載のマタニティウェア。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013525040A (ja) * | 2010-05-04 | 2013-06-20 | ニールソン,ケビン,ダブリュ. | 衣服、衣服用付属品、衣服用ベルト、および、それらの組み合わせ |
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-
2006
- 2006-12-20 JP JP2006342757A patent/JP2008150758A/ja active Pending
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