JP3114284B2 - 動力舵取用作動流体の流量制御装置 - Google Patents

動力舵取用作動流体の流量制御装置

Info

Publication number
JP3114284B2
JP3114284B2 JP03274890A JP27489091A JP3114284B2 JP 3114284 B2 JP3114284 B2 JP 3114284B2 JP 03274890 A JP03274890 A JP 03274890A JP 27489091 A JP27489091 A JP 27489091A JP 3114284 B2 JP3114284 B2 JP 3114284B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow rate
pump
power steering
passage
plunger
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP03274890A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0585388A (ja
Inventor
幹夫 鈴木
聰 数藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Koki KK filed Critical Toyoda Koki KK
Priority to JP03274890A priority Critical patent/JP3114284B2/ja
Publication of JPH0585388A publication Critical patent/JPH0585388A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3114284B2 publication Critical patent/JP3114284B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の動力舵取装置
に供給する圧力流体の流量をポンプの回転数と車速に応
じて制御可能とした動力舵取用作動流体の流量制御装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、動力舵取装置に供給する圧力流体
の流量をポンプの回転数に応じて制御する回転数感応方
式の流量制御装置は特開昭56−104186号で公知
であり、また、車速に応じて制御する車速感応方式の流
量制御装置は特公昭54−4135号で公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記何れの流量制御装
置においても、ポンプの高回転又は高速時に操舵力を重
くして操向安定性を確保するために、動力舵取装置に供
給する圧力流体の流量減少させるには、絞り通路の面積
を小さくしてポンプより吐出された圧力流体の供給通路
と絞り通路との差圧を大きくし、バイパス量を増やすよ
うにした技術思想である。この場合、絞り通路の上流側
が高圧となるため、ポンプの仕事としてはあまり減少し
ておらず、省エネルギーにはなっていない問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は前記従来の問題
点を解消するためになされたものであり、その特徴とす
る構成は、ポンプより吐出された圧力流体を供給通路よ
り絞り通路を介して動力舵取装置に制御流量を送出し、
余剰流をバイパス通路の開度を調整してポンプの吸入側
に還流する動力舵取用作動流体の流量制御装置におい
て、前記ポンプの回転数に比例して増大する前記供給通
路の流量を前記絞り通路の差圧とスプリング力とのつり
合いで一定流量に制御するスプール弁を設け、このスプ
ール弁と同軸でプランジャを一体に設け、前記スプリン
グ力と逆方向の吸引力を前記プランジャおよびスプール
に作用するソレノイドを設け、前記ソレノイドに車速
の増加に応じて吸引力が大きくなるように電流を印加す
コントローラを備えた備えたものである。
【0005】
【作用】上記の構成により、ポンプの回転数に比例して
増大する流量を絞り通路の差圧で一定流量に制御し、さ
らに、車速に応じてソレノイドによりプランジャに作用
する吸引力を変化させ、高回転時にてドローピングして
流量を制御する。
【0006】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1において、1はポンプハウジングであり、この
ポンプハウジング1には弁収納穴2が貫通され、この弁
収納穴2の一端にユニオン3が螺着され、他端には止め
栓4が嵌着されている。前記ユニオン3には前記弁収納
穴2と通じた絞り通路9が開設され、動力舵取装置に接
続される圧力流体送出口3aが開口されている。前記弁
収納穴2にはポンプ7の吐出側と通じている供給通路5
と吸入側に通じているバイパス通路6とが軸線方向に離
間して開口されている。
【0007】前記弁収納穴2には前記供給通路5とバイ
パス通路6との連絡路を閉止並びに開度を調節するスプ
ール弁8が摺動可能に嵌装されている。このスプール弁
8の一端は前記絞り通路9が供給通路5に開口するよう
に溝8aが設けられている。またスプール弁8の他端に
は磁性体のプランジャ10が圧入等により同軸に固定さ
れている。このプランジャ10と前記止め栓4との間に
スプリング11が介装され、このスプリング11により
前記スプール弁8は供給通路5とバイパス通路6との連
絡路を閉止する方向に押圧付勢している。尚、このプラ
ンジャ10とスプール弁8とは磁性体により一体構成で
もよい。
【0008】このプランジャ10により、プランジャ1
0の前方の弁収納穴2に前室13が、またプランジャ1
0の後方の弁収納穴2に後室14が区画形成されてい
る。プランジャ10は円筒体であり、その外周には前記
前室13と後室14とを連通する軸線方向の溝通路15
が形成されている。
【0009】前記前室13は前記絞り通路9より下流の
ユニオン3に穿設された制御ノズル16と、この制御ノ
ズル16と連通するポンプハウジング1に穿設された連
通穴17とを介して圧力流体送出口3aと連通され、前
記後室14はスプール弁8に穿設された通路穴18並び
にプランジャ10の円筒内に設けられた逆止弁12とオ
リフィス19とを介してバイパス通路6に連通してい
る。
【0010】20はソレノイドであり、ユニオン3と反
対側のポンプハウジング1に非磁性体25を介して固設
されている。このソレノイド20は磁性体からなるヨー
ク23の外周に非磁性体からなるボビン21に巻かれた
コイル22と、これらを覆う磁性体のカバー24とから
構成され、前記プランジャ10とによってソレノイドバ
ルブを形成している。
【0011】前記ソレノイド20には、車速の検出信号
を入力して、車速が早くなるほど印加電流iを増大しプ
ランジャ10の吸引力Fを大きくするようコントローラ
26と電気的に接続されている。
【0012】次に上記構成による本発明装置の作動につ
いて説明する。自動車エンジンによってポンプ7が回転
駆動されると、吸入側より作動流体がポンプ室に吸入さ
れ、圧力流体が吐出側より吐出される。吐出された圧力
流体は供給通路5を介して絞り通路9の弁収納穴2に供
給され絞り通路9を経て圧力流体送出口3aより動力舵
取装置に送出される。
【0013】車速が0又は低速でポンプ回転数が低いう
ちはソレノイド20への印加電流iAは0であり、ポン
プ吐出量も少ないのでスプール弁8は図1で示すように
スプリング11のセット荷重によりバイパス通路6を閉
止し、ポンプ吐出流量の全量が絞り通路9を経て動力舵
取装置に送出される。
【0014】ポンプ回転速度が上昇するにつれて吐出流
量も増大し、その吐出量に応じて絞り通路9の上流側の
圧力が高まる。この時、絞り通路9の下流側の圧力は、
制御ノズル16から連通穴17を経てプランジャ10の
前室1に入り、溝通路15を通って後室14に導入され
る。そして図2に示すようにスプール弁8には絞り通路
9の前後の差圧が作用してスプリング11の押圧力に抗
して移動しバイパス通路を開き,余剰流をバイパス通路
6にバイパスしポンプ7の吸入側に還流する。これによ
り動力舵取装置に送出される圧力流体は絞り通路9によ
り所定量に維持される。
【0015】このようにソレノイド20が作動しなくて
もポンプ7の回転数にかかわりなく動力舵取装置への制
御流量を一定流量に制御する。また、逆止弁12は、後
室14の圧力が設定圧以上になると開弁して、その高圧
の油をバイパス通路6に逃がす作用をする。
【0016】それに加えて、車速が増大するとコントロ
ーラ26からソレノイド20に印加される電流iが漸次
増大し、(例えば、車速30Km/hのときi=0.2
A,60Km/hのとき0.4A,90Km/hのとき
0.6A,120Km/hのとき0.8Aに設定す
る。)これに伴いプランジャ10の吸引力Fが漸次増大
する。そして図3で明らかなように、プランジャ10の
先端位置がXA位置からXB位置までのストロークで
は、ある距離に移動するまで吸引力Fは発生せず、それ
以降吸引力Fは増大し、XB位置からXC位置までのス
トロークではXB位置における吸引力を維持する特性と
なるようにプランジャ10とヨーク23の形状と位置関
係が構成されている。尚、XA位置はスプール弁8がユ
ニオン3に当接する位置,XC位置は通常使用される最
大回転数の無負荷状態においてスプール弁8が移動する
位置,XB位置はXAとXCの中間の位置である。
【0017】これにより、回転数と制御流量の関係は、
図4に示すように、回転数が小さくバイパス通路6がス
プール弁8で開口する前のbの範囲では、電流は0で吸
引力は発生せず、従来と同様に回転数の増加に応じて増
大する吐出流量の全部量が送出される。回転数が上昇し
てXBに相当する回転数になるまでは、回転数の増加に
応じて吸引力が増加するため、絞り通路9前後の差圧に
より一定流量に制御された制御流量は回転数の増加に応
じて減少する。また、回転数がXBを越えると、印加し
た電流で生じる吸引力は一定となるので、制御流量はX
Bでの流量で一定となる。この印加電流は、車速の増加
に応じて増大するため、動力舵取装置への制御流量は車
速の増加に対して減少するようになる。このように前記
プランジャ10が吸引されることにより、スプール弁8
はバイパス通路6との開口面積を吸引力が作用しない場
合に比べて大きく開口させ、絞り通路9の上流に高圧を
発生することなくポンプ7への還流量を漸次増大する。
これにより、図4で示すように、動力舵取装置への制御
流量が回転数の増大に応じて減少するドローピング特性
が得られ、かつ車速の増大に応じて印加電流を大きくし
て高速走行時における操舵力を重くして操向安定性を確
保することができる。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明によると、ポンプよ
り吐出された圧力流体を供給通路より絞り通路を介して
動力舵取装置に制御流量を送出し、余剰流をバイパス通
路の開度を調整してポンプの吸入側に還流する動力舵取
用作動流体の流量制御装置において、前記ポンプの回転
数に比例して増大する前記供給通路の流量を前記絞り通
路の差圧とスプリング力とのつり合いで一定流量に制御
するスプール弁を設け、このスプール弁と同軸でプラン
ジャを一体に設け、前記スプリング力と逆方向の吸引力
を前記プランジャおよびスプール弁に作用するソレノイ
ドを設け、前記ソレノイドに車速の増加に応じて吸引力
が大きくなるように電流を印加するコントローラを備え
た構成であるから、車速とポンプ回転数に比例したきめ
細かいポンプ制御流量が得られ、据え切り時では動力舵
取装置の制御流量を確保し、高回転数時には制御流量を
減少して操向安定性を保持する従来の特性をさらに車速
に応じて制御することができる。
【0019】また、絞り通路の差圧を大きくしてドロー
ピングさせるものではなく、ソレノイドによりスプリン
グ力と逆方向にプランジャおよびスプール弁を吸引して
バイパス通路の面積が大きくなるようにしてバイパス流
量を回転数に応じて漸次増大するものであるから、高回
転時における絞り通路上流側に大きな圧力が発生するこ
とがなくなり、ポンプの負荷が低減され、ポンプの省エ
ネルギーが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の非作動時の断面図
【図2】本発明装置の作動時の断面図
【図3】本発明装置によるプランジャの吸引力とストロ
ーク線図
【図4】本発明装置によるドローピング特性線図
【符号の説明】
1 ポンプハウジング 2 弁収納穴 3 ユニオン 5 供給通路 6 バイパス通路 7 ポンプ 8 スプール弁 9 絞り通路 10 プランジャ 11 スプリング 20 ソレノイド 26 コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 6/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプより吐出された圧力流体を供給通
    路より絞り通路を介して動力舵取装置に制御流量を送出
    し、余剰流をバイパス通路の開度を調整してポンプの吸
    入側に還流する動力舵取用作動流体の流量制御装置にお
    いて、 前記ポンプの回転数に比例して増大する前記供給通路の
    流量を前記絞り通路の差圧とスプリング力とのつり合い
    で一定流量に制御するスプール弁を設け、このスプール
    弁と同軸でプランジャを一体に設け、前記スプリング力
    と逆方向の吸引力を前記プランジャおよびスプール弁
    作用するソレノイドを設け、前記ソレノイドに車速の増
    加に応じて吸引力が大きくなるように電流を印加する
    ントローラを備えたことを特徴とする動力舵取用作動流
    体の流量制御装置。
JP03274890A 1991-09-27 1991-09-27 動力舵取用作動流体の流量制御装置 Expired - Fee Related JP3114284B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03274890A JP3114284B2 (ja) 1991-09-27 1991-09-27 動力舵取用作動流体の流量制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03274890A JP3114284B2 (ja) 1991-09-27 1991-09-27 動力舵取用作動流体の流量制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0585388A JPH0585388A (ja) 1993-04-06
JP3114284B2 true JP3114284B2 (ja) 2000-12-04

Family

ID=17547961

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03274890A Expired - Fee Related JP3114284B2 (ja) 1991-09-27 1991-09-27 動力舵取用作動流体の流量制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3114284B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3298736B2 (ja) * 1994-04-28 2002-07-08 本田技研工業株式会社 車両用携帯式電装装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0585388A (ja) 1993-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4396033A (en) Flow volume control device for a power assisted steering device
JPH0316305B2 (ja)
JPH0370664B2 (ja)
JPH0223708B2 (ja)
JPS62152972A (ja) 油圧反力式操舵力制御装置
US4385603A (en) Apparatus for regulating the idling RPM in an internal combustion engine
JP3114284B2 (ja) 動力舵取用作動流体の流量制御装置
JPS5888458A (ja) 燃料噴射ポンプ装置
US6216457B1 (en) Electronically controlled hydraulic brake boost pressure control system
JPS60212633A (ja) 内燃機関のための燃料噴射ポンプ
JPS6337749B2 (ja)
JPH0585389A (ja) 動力舵取用作動流体の流量制御装置
JPS61215169A (ja) 流体装置の流量調整装置
JP3632771B2 (ja) リリーフ圧力調整装置
US4721027A (en) Double acting linear actuator
US4372335A (en) Flow divider valve assembly
JP2651536B2 (ja) 圧力制御弁装置
JP2000025628A (ja) 動力舵取用作動流体の流量制御装置
JP3596151B2 (ja) 動力舵取装置
JPS6132849Y2 (ja)
JP3596299B2 (ja) 動力舵取装置における流量制御装置
JPH0814428A (ja) 流量制御弁
JPS61261168A (ja) 流体装置の流量制御サ−ボ装置
JPH085097Y2 (ja) 流量制御弁
JP3596431B2 (ja) 動力舵取装置における流量制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees