JP3114244B2 - ソルビトール誘導体 - Google Patents
ソルビトール誘導体Info
- Publication number
- JP3114244B2 JP3114244B2 JP15582491A JP15582491A JP3114244B2 JP 3114244 B2 JP3114244 B2 JP 3114244B2 JP 15582491 A JP15582491 A JP 15582491A JP 15582491 A JP15582491 A JP 15582491A JP 3114244 B2 JP3114244 B2 JP 3114244B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sorbitol
- compound
- acid
- present
- general formula
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なソルビトール誘
導体に関する。かかる化合物は、新しい有機性ゲル化剤
として有用である他、塗料、インキ、接着剤等の流動調
節剤、ポリオレフィン、ポリエステル等の結晶性樹脂の
核剤としても役立つものである。
導体に関する。かかる化合物は、新しい有機性ゲル化剤
として有用である他、塗料、インキ、接着剤等の流動調
節剤、ポリオレフィン、ポリエステル等の結晶性樹脂の
核剤としても役立つものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ソルビトール系有機性ゲル化剤と
しては、1,3:2,4−ジベンジリデンソルビトール(以下
「DBS」と略記する。)及びその芳香環がアルキル
基、アルコキシ基、ハロゲン等で置換された置換型ベン
ジリデンソルビトール等が知られている。とりわけ、D
BSやその芳香環がメチル基、ジメチル基、エチル基等
のアルキル基で置換されたベンジリデンソルビトール
は、結晶性樹脂の核剤としても賞用されている代表的な
化合物である。
しては、1,3:2,4−ジベンジリデンソルビトール(以下
「DBS」と略記する。)及びその芳香環がアルキル
基、アルコキシ基、ハロゲン等で置換された置換型ベン
ジリデンソルビトール等が知られている。とりわけ、D
BSやその芳香環がメチル基、ジメチル基、エチル基等
のアルキル基で置換されたベンジリデンソルビトール
は、結晶性樹脂の核剤としても賞用されている代表的な
化合物である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、有機性
ゲル化剤でかつ、結晶性樹脂の核剤として知られている
化合物は極めて少ない。従って、新規な構造を有するソ
ルビトール化合物を創出することは、新しい用途に対応
した化合物の選択の幅を拡大することにつながり、その
産業上の利点は大きい。
ゲル化剤でかつ、結晶性樹脂の核剤として知られている
化合物は極めて少ない。従って、新規な構造を有するソ
ルビトール化合物を創出することは、新しい用途に対応
した化合物の選択の幅を拡大することにつながり、その
産業上の利点は大きい。
【0004】本発明者らは、これまでに知られている用
途に加えて、新しい用途に対応し得る特性を有する新規
なソルビトール系化合物を開発すべく鋭意検討の結果、
それぞれの芳香環が特定の構造を有するエステル基で置
換されてなる化合物が、所期の効果を有する誘導体であ
り(特願平2−5746号)、かつ文献未載の化合物で
あることを見い出し、かかる知見に基づいて本発明を完
成するに至った。
途に加えて、新しい用途に対応し得る特性を有する新規
なソルビトール系化合物を開発すべく鋭意検討の結果、
それぞれの芳香環が特定の構造を有するエステル基で置
換されてなる化合物が、所期の効果を有する誘導体であ
り(特願平2−5746号)、かつ文献未載の化合物で
あることを見い出し、かかる知見に基づいて本発明を完
成するに至った。
【0005】即ち、本発明は、新規有用なソルビトール
誘導体を提供することを目的とする。
誘導体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るソルビトー
ル誘導体は、一般式(1)で表されることを特徴とす
る。
ル誘導体は、一般式(1)で表されることを特徴とす
る。
【化1】[式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表
す。]
す。]
【0007】一般式(1)において、エステル置換基の
ベンゼン核での置換位置はオルト位、メタ位、パラ位の
いずれでも良い。
ベンゼン核での置換位置はオルト位、メタ位、パラ位の
いずれでも良い。
【0008】本発明のソルビトール化合物は、ソルビト
ール(一般式2)と、特定の構造のエステル置換基を有
するベンズアルデヒド類(一般式3)又はそのジアルキ
ルアセタール類(一般式4)とを酸触媒、疎水性有機溶
媒、あるいはこれらの溶媒と水溶性有機溶媒の混合溶媒
の存在下に反応させることにより調製される。なかでも
ジアルキルアセタール類を原料とすることにより高い収
率で目的物を得ることができる。
ール(一般式2)と、特定の構造のエステル置換基を有
するベンズアルデヒド類(一般式3)又はそのジアルキ
ルアセタール類(一般式4)とを酸触媒、疎水性有機溶
媒、あるいはこれらの溶媒と水溶性有機溶媒の混合溶媒
の存在下に反応させることにより調製される。なかでも
ジアルキルアセタール類を原料とすることにより高い収
率で目的物を得ることができる。
【化2】
【化3】 [式中、Rは一般式1と同義である。]
【化4】 [式中、Rは一般式1と同義であり、R’は炭素数1〜
6のアルキル基を表す。]
6のアルキル基を表す。]
【0009】以下、その製造方法の具体例を説明する。
ベンズアルデヒド類又はジアルキルアセタール類の量
は、いずれもソルビトール1モル当り、2〜10モル当
量程度、好ましくは2〜5当量である。
ベンズアルデヒド類又はジアルキルアセタール類の量
は、いずれもソルビトール1モル当り、2〜10モル当
量程度、好ましくは2〜5当量である。
【0010】酸触媒の例としては、塩酸、硫酸、リン
酸、塩化亜鉛、炭素数2〜12のアルキルベンゼンスル
ホン酸、G酸、L酸等が挙げられる。
酸、塩化亜鉛、炭素数2〜12のアルキルベンゼンスル
ホン酸、G酸、L酸等が挙げられる。
【0011】上記の酸触媒量は、ソルビトールに対して
0.01〜30モル%程度、好ましくは0.1〜15モル
%程度である。
0.01〜30モル%程度、好ましくは0.1〜15モル
%程度である。
【0012】本発明に用いられる疎水性有機溶媒の例と
しては、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチ
ルシクロヘキサン等の低級アルキル基で置換されたシク
ロヘキサン類、n−ヘキサン、ケロシン、ヘプタン、オ
クタン、デカン等の炭素数6〜16の鎖式炭化水素、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、クロ
ロホルム、クロルベンゼン等のハロゲン化炭化水素、イ
ソプロピルエーテル、イソアミルエーテル、メチルブチ
ルエーテル等のジアルキルエーテル、ニトロメタン、ニ
トロベンゼン等のニトロ化合物、安息香酸メチル、安息
香酸ブチル等のエステル等が挙げられ、単独で又は2種
以上の組み合わせ、更にはこれらと水との混合溶媒でも
よい。
しては、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチ
ルシクロヘキサン等の低級アルキル基で置換されたシク
ロヘキサン類、n−ヘキサン、ケロシン、ヘプタン、オ
クタン、デカン等の炭素数6〜16の鎖式炭化水素、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、クロ
ロホルム、クロルベンゼン等のハロゲン化炭化水素、イ
ソプロピルエーテル、イソアミルエーテル、メチルブチ
ルエーテル等のジアルキルエーテル、ニトロメタン、ニ
トロベンゼン等のニトロ化合物、安息香酸メチル、安息
香酸ブチル等のエステル等が挙げられ、単独で又は2種
以上の組み合わせ、更にはこれらと水との混合溶媒でも
よい。
【0013】疎水性有機溶媒の量は、ベンズアルデヒド
類もしくはジアルキルアセタール類に対して3〜20倍
量程度、好ましくは5〜15倍量程度である。
類もしくはジアルキルアセタール類に対して3〜20倍
量程度、好ましくは5〜15倍量程度である。
【0014】水溶性有機溶媒としては、例えばN,N−
ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジオキ
サン、スルホラン、メタノール、エタノール、プロパノ
ール、ブタノール等が使用される。
ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジオキ
サン、スルホラン、メタノール、エタノール、プロパノ
ール、ブタノール等が使用される。
【0015】水溶性有機溶媒の量は、上記疎水性有機溶
媒に対して0.5〜50重量%程度、好ましくは1〜3
0重量%程度の範囲内で用いられる。
媒に対して0.5〜50重量%程度、好ましくは1〜3
0重量%程度の範囲内で用いられる。
【0016】反応温度は、20〜200℃程度、好まし
くは40〜130℃程度である。反応時間は1〜20時
間程度である。
くは40〜130℃程度である。反応時間は1〜20時
間程度である。
【0017】ジアルキルアセタール類(一般式4)は、
ベンズアルデヒド類(一般式3)とメタノール、エタノ
ール、エチレングリコール等の炭素数1〜6の脂肪族ア
ルコールとを酸触媒の存在下に縮合させることにより製
造することができる。
ベンズアルデヒド類(一般式3)とメタノール、エタノ
ール、エチレングリコール等の炭素数1〜6の脂肪族ア
ルコールとを酸触媒の存在下に縮合させることにより製
造することができる。
【0018】かかる酸触媒としては、塩酸、硫酸、リン
酸、p−トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸、
シュウ酸、酸性イオン交換樹脂等が例示される。
酸、p−トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸、
シュウ酸、酸性イオン交換樹脂等が例示される。
【0019】酸触媒量は、ベンズアルデヒド類に対し
て、0.1〜20モル%程度である。
て、0.1〜20モル%程度である。
【0020】過剰量の低級アルコールを用いることによ
り、別途溶媒は用いても用いなくともよく、用いるとす
ればホルミル基もしくはエステル基と反応しない不活性
な溶媒が好ましい。かかる溶媒としては、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン等のエーテル系、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等のベンゼン系炭化水素、クロロホルム、
クロルベンゼン等のハロゲン系炭化水素、シクロヘキサ
ン、シクロヘプタン等の脂環式炭化水素溶媒が例示され
る。
り、別途溶媒は用いても用いなくともよく、用いるとす
ればホルミル基もしくはエステル基と反応しない不活性
な溶媒が好ましい。かかる溶媒としては、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン等のエーテル系、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等のベンゼン系炭化水素、クロロホルム、
クロルベンゼン等のハロゲン系炭化水素、シクロヘキサ
ン、シクロヘプタン等の脂環式炭化水素溶媒が例示され
る。
【0021】反応温度は、20〜100℃程度である。
反応時間は1〜12時間程度である。この結果、ほぼ定
量的に目的とするジアルキルアセタール類が得られる。
反応時間は1〜12時間程度である。この結果、ほぼ定
量的に目的とするジアルキルアセタール類が得られる。
【0022】又、オルトギ酸低級アルコールエステルを
用いても上記と同様にジアルキルアセタール類は製造で
きる。
用いても上記と同様にジアルキルアセタール類は製造で
きる。
【0023】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。
する。
【0024】実施例1 1,3:2,4−ビス[p−(2−メトキシ)エトキシカルボニ
ルベンジリデン]ソルビトール(本化合物1) デカンタ付き冷却器、温度計、ガス導入口及び攪拌器を
備えた四つ口フラスコにp−ホルミル安息香酸2−メト
キシエチルのジメチルアセタール50.8g(0.2モ
ル)、ソルビトール18.2g(0.1モル)、シクロヘ
キサン200ml、メタノール80ml及びp−トルエ
ンスルホン酸1.2gを入れ、窒素雰囲気下、還流温度
にて、4.5時間攪拌した。メタノール及び生成水は必
要に応じて抜き出した。室温まで冷却後、水酸化ナトリ
ウム水溶液で中和、濾過して得られた白色固体を温水、
メタノール洗浄、乾燥して目的物49.0g(収率87.
2%)を得た。このものの物性値は次のとおりであり、
本化合物1の構造が支持されている。
ルベンジリデン]ソルビトール(本化合物1) デカンタ付き冷却器、温度計、ガス導入口及び攪拌器を
備えた四つ口フラスコにp−ホルミル安息香酸2−メト
キシエチルのジメチルアセタール50.8g(0.2モ
ル)、ソルビトール18.2g(0.1モル)、シクロヘ
キサン200ml、メタノール80ml及びp−トルエ
ンスルホン酸1.2gを入れ、窒素雰囲気下、還流温度
にて、4.5時間攪拌した。メタノール及び生成水は必
要に応じて抜き出した。室温まで冷却後、水酸化ナトリ
ウム水溶液で中和、濾過して得られた白色固体を温水、
メタノール洗浄、乾燥して目的物49.0g(収率87.
2%)を得た。このものの物性値は次のとおりであり、
本化合物1の構造が支持されている。
【0025】融点: 195〜198℃
【0026】IR(KBr,cm-1):3258(OH),2856,1725(CO2R),
1615,1579,1279,1219,1171,1093,1023,856
1615,1579,1279,1219,1171,1093,1023,856
【0027】1HNMR(DMSO-d6,δppm):8.04(4H,d,J=14Hz,
Aryl-H),7.65(4H,d,J=14Hz,Aryl-H),5.77(2H,s),4.85(1
H,brs),4.03〜4.53(7H,m),3.87(4H,brs),3.61〜3.71(4
H,m),3.32(8H,brs)
Aryl-H),7.65(4H,d,J=14Hz,Aryl-H),5.77(2H,s),4.85(1
H,brs),4.03〜4.53(7H,m),3.87(4H,brs),3.61〜3.71(4
H,m),3.32(8H,brs)
【0028】MS:562(M+)
【0029】実施例2 1,3:2,4−ビス[p−(2−エトキシ)エトキシカルボニ
ルベンジリデン]ソルビトール(本化合物2) p−ホルミル安息香酸2−メトキシエチルのジメチルア
セタールに替えてp−ホルミル安息香酸2-エトキシエチ
ルのジメチルアセタール53.6g(0.2モル)を用い
た他は実施例1と同様に操作して目的物49.0g(収
率83.1%)を得た。このものの物性値は次のとおり
であり、本化合物2の構造が支持されている。
ルベンジリデン]ソルビトール(本化合物2) p−ホルミル安息香酸2−メトキシエチルのジメチルア
セタールに替えてp−ホルミル安息香酸2-エトキシエチ
ルのジメチルアセタール53.6g(0.2モル)を用い
た他は実施例1と同様に操作して目的物49.0g(収
率83.1%)を得た。このものの物性値は次のとおり
であり、本化合物2の構造が支持されている。
【0030】融点:193〜196℃
【0031】IR(KBr,cm-1):3267(OH),2867,1729(CO2R),
1615,1579,1278,1218,1097,907,883,856
1615,1579,1278,1218,1097,907,883,856
【0032】1HNMR(DMSO-d6,δppm):8.06(4H,d,J=14Hz,
Aryl-H),7.67(4H,d,J=14Hz,Aryl-H),5.79(2H,s),4.89(1
H,brs),4.26〜4.50(6H,m),3.46〜4.04(9H,m),3.32(6H,b
rs),1.12(6H,brt)
Aryl-H),7.67(4H,d,J=14Hz,Aryl-H),5.79(2H,s),4.89(1
H,brs),4.26〜4.50(6H,m),3.46〜4.04(9H,m),3.32(6H,b
rs),1.12(6H,brt)
【0033】MS:590(M+)
【0034】実施例3 1,3:2,4−ビス[p−(2−プロポキシ)エトキシカルボ
ニルベンジリデン]ソルビトール(本化合物3) p−ホルミル安息香酸2−メトキシエチルのジメチルア
セタールに替えてp−ホルミル安息香酸2-プロポキシエ
チルのジメチルアセタール53.6g(0.2モル)を用
いた他は実施例1と同様に操作して目的物49.4g
(収率80.0%)を得た。このものの物性値は次のと
おりであり、本化合物3の構造が支持されている。
ニルベンジリデン]ソルビトール(本化合物3) p−ホルミル安息香酸2−メトキシエチルのジメチルア
セタールに替えてp−ホルミル安息香酸2-プロポキシエ
チルのジメチルアセタール53.6g(0.2モル)を用
いた他は実施例1と同様に操作して目的物49.4g
(収率80.0%)を得た。このものの物性値は次のと
おりであり、本化合物3の構造が支持されている。
【0035】融点:192〜195℃
【0036】IR(KBr,cm-1):3275(OH),2956,1724(CO2R),
1612,1576,1281,1166,1094,905,886,818,751
1612,1576,1281,1166,1094,905,886,818,751
【0037】1HNMR(DMSO-d6,δppm):8.04(4H,d,J=14Hz,
Aryl-H),7.65(4H,d,J=14Hz,Aryl-H),5.78(2H,s),4.86(1
H,brs),4.25〜4.49(6H,m),3.44〜4.05(9H,m),3.33(6H,b
rs),1.20〜1.32(4H,m),0.98(6H,brt)
Aryl-H),7.65(4H,d,J=14Hz,Aryl-H),5.78(2H,s),4.86(1
H,brs),4.25〜4.49(6H,m),3.44〜4.05(9H,m),3.33(6H,b
rs),1.20〜1.32(4H,m),0.98(6H,brt)
【0038】MS:618(M+)
【0039】実施例4 1,3:2,4−ビス[p−(2−ブトキシ)エトキシカルボニ
ルベンジリデン]ソルビトール(本化合物4) p−ホルミル安息香酸2−メトキシエチルのジメチルア
セタールに替えてp−ホルミル安息香酸2−ブトキシエ
チルのジメチルアセタール53.6g(0.2モル)とし
た他は実施例1と同様に操作し、目的物48.8g(収
率75.6%)を得た。このものの物性値は次のとおり
であり、本化合物4の構造が支持されている。
ルベンジリデン]ソルビトール(本化合物4) p−ホルミル安息香酸2−メトキシエチルのジメチルア
セタールに替えてp−ホルミル安息香酸2−ブトキシエ
チルのジメチルアセタール53.6g(0.2モル)とし
た他は実施例1と同様に操作し、目的物48.8g(収
率75.6%)を得た。このものの物性値は次のとおり
であり、本化合物4の構造が支持されている。
【0040】融点(℃):187〜192
【0041】IR(KBr,cm-1):3264(OH),2959,1726(CO2R),
1615,1579,1281,1218,1094,1022,982,883,854
1615,1579,1281,1218,1094,1022,982,883,854
【0042】1HNMR(DMSO-d6,δppm):8.05(4H,d,J=14,Ar
yl-H),7.65(4H,d,J=14Hz,Aryl-H),5.78(2H,s),4.87(1H,
brs),4.18〜4.48(6H,m),3.47〜4.03(9H,m),3.31(6H,br
s),1.17〜1.58(8H,m) 0.76〜0.97(6H,m)
yl-H),7.65(4H,d,J=14Hz,Aryl-H),5.78(2H,s),4.87(1H,
brs),4.18〜4.48(6H,m),3.47〜4.03(9H,m),3.31(6H,br
s),1.17〜1.58(8H,m) 0.76〜0.97(6H,m)
【0043】MS:646(M+)
【0044】応用例 ゲル化対象物[酢酸エチル、ブタノール、ジメチルスル
ホキシド(DMSO)]のそれぞれを入れた試験管中に
本発明に係るソルビトール化合物を2重量部添加し、1
5分間、130℃の油浴で加熱後、30分間水で冷却
し、そのときの系の流動性の有無を目視にて判定した。
その結果、本化合物1及び本化合物2のいずれもが酢酸
エチル、ブタノール、DMSOをゲル化したのに対し、
比較として適用したDBSの場合においては、ブタノー
ルはゲル化したものの、酢酸エチル、DMSOに対して
は充分にゲル化することができなかった。
ホキシド(DMSO)]のそれぞれを入れた試験管中に
本発明に係るソルビトール化合物を2重量部添加し、1
5分間、130℃の油浴で加熱後、30分間水で冷却
し、そのときの系の流動性の有無を目視にて判定した。
その結果、本化合物1及び本化合物2のいずれもが酢酸
エチル、ブタノール、DMSOをゲル化したのに対し、
比較として適用したDBSの場合においては、ブタノー
ルはゲル化したものの、酢酸エチル、DMSOに対して
は充分にゲル化することができなかった。
【0045】
【発明の効果】本発明に係るソルビトール化合物は、新
しい有機性ゲル化剤である。その大きな特徴は、従来の
ソルビトール化合物に比べ、少量の添加量でゲルを形成
することである。更に、ジメチルスルホキシド等の極性
有機溶媒もゲル化できることからより広範囲の液体がゲ
ル化できる。又、これらの化合物は、結晶性樹脂の結晶
化度促進や透明性及び強度の向上等にも寄与する特性を
有している。
しい有機性ゲル化剤である。その大きな特徴は、従来の
ソルビトール化合物に比べ、少量の添加量でゲルを形成
することである。更に、ジメチルスルホキシド等の極性
有機溶媒もゲル化できることからより広範囲の液体がゲ
ル化できる。又、これらの化合物は、結晶性樹脂の結晶
化度促進や透明性及び強度の向上等にも寄与する特性を
有している。
Claims (1)
- 【請求項1】 一般式(1)で表されることを特徴とす
るソルビトール誘導体。 【化1】 [式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表す。]
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15582491A JP3114244B2 (ja) | 1991-05-29 | 1991-05-29 | ソルビトール誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15582491A JP3114244B2 (ja) | 1991-05-29 | 1991-05-29 | ソルビトール誘導体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04352787A JPH04352787A (ja) | 1992-12-07 |
JP3114244B2 true JP3114244B2 (ja) | 2000-12-04 |
Family
ID=15614292
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15582491A Expired - Fee Related JP3114244B2 (ja) | 1991-05-29 | 1991-05-29 | ソルビトール誘導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3114244B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5688440A (en) * | 1995-10-26 | 1997-11-18 | Baylor University | Organic gellation agents |
US8747535B1 (en) * | 2013-01-18 | 2014-06-10 | Xerox Corporation | Solid ink compositions comprising crystalline-amorphous mixtures |
-
1991
- 1991-05-29 JP JP15582491A patent/JP3114244B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04352787A (ja) | 1992-12-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3114244B2 (ja) | ソルビトール誘導体 | |
JP2682705B2 (ja) | 2,6−ジクロロフェニルアミノベンゼン酢酸誘導体及びジフェニルアミン誘導体の製造方法。 | |
JP3114249B2 (ja) | ソルビトール誘導体 | |
US4567261A (en) | Preparation of riboflavin | |
CN108264450B (zh) | 一种多取代苯酚的制备方法 | |
JP2004123619A (ja) | カルバゾール誘導体およびその製造方法 | |
US20040171863A1 (en) | Process for poducing beta-oxonitrile compound or alkali metal salt thereof | |
JPH02289563A (ja) | o―カルボキシピリジル―およびo―カルボキシキノリルイミダゾリノンの改良製造法 | |
JP3000731B2 (ja) | オキシフラバン類の製造法 | |
JP2951765B2 (ja) | エナミノエステル類およびその製法 | |
JP3022008B2 (ja) | トリスフェノール類のt−ブトキシカーボネートの混合物からなる組成物 | |
US5177247A (en) | Process for the preparation of hydroxyphenylpropionates | |
JP2717995B2 (ja) | 1,2,3−トリアゾールの製法 | |
JPH1036326A (ja) | 3−エチニルアニリン化合物の酸付加塩及び3−エチニルアニリン化合物の精製方法 | |
JP4125263B2 (ja) | トリスフェノール類のトリオキシメチルカルボン酸及びそれらの3級シクロペンチルエステル | |
US4250110A (en) | Method of preparing metoclopramide | |
KR880001850B1 (ko) | 5-플루오로 피리돈 유도체의 제조방법 | |
JPH0543512A (ja) | ジシクロペンタジエン誘導体 | |
JP3725587B2 (ja) | アミノ基含有安息香酸エステル誘導体 | |
JP4663105B2 (ja) | 2−スルホニル−4−オキシピリジン誘導体の製造方法 | |
KR900001078B1 (ko) | 시클로 퀴놀론 유도체의 제조방법 | |
JPH06199808A (ja) | 5−シクロヘキシルメチルヒダントイン誘導体の製造方法およびその製造中間体 | |
JPH0240655B2 (ja) | ||
EP0144204B1 (en) | Process for preparing salicylamide compounds | |
JP2021088543A (ja) | アミドカルボン酸化合物の製造方法、及びアミドアルコール化合物の製造方法、並びにラクトン化合物の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |