JP3112883B2 - 電磁シールド構造および導電性プラスチックばね - Google Patents
電磁シールド構造および導電性プラスチックばねInfo
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Description
干渉)対策用の電磁シールド構造およびEMI対策用導
電性プラスチックばねに関し、特に装置筐体等の各部材
間を十分に導通させて筐体全体のシールドを完全にする
ための電磁シールド構造および導電性プラスチックばね
に関する。
体の開口部を蓋で閉じても、蓋と筐体本体との間に隙間
が生じてしまうため、蓋と筐体本体との間に金属板ばね
を介在させて両者を電気的に十分に導通させ、筐体の電
磁シールドを完全にしている。
電磁シールド構造を示す側面図、正面図および分解斜視
図である。図において金属枠60は、筐体本体側の開口
部の縁を構成する部材で、断面がコ字状をなしている。
金属枠80は、筐体の開口部を開閉する蓋の縁を構成す
る部材で、L字状の断面を有している。図6および図7
は、蓋で筐体の開口部を閉じた状態を示している。ま
た、金属枠60には筐体本体の金属の側板等が、金属枠
80には蓋を構成する金属板が溶接等により接続されて
いるが、これらの図示は省略してある。
き、曲げ加工により成形されるもので、平板部51に上
に凸の湾曲した複数の板ばね部52が設けられたもので
あり、板ばね部52を金属枠60の上面に位置させ平板
部51が金属枠60の上部の内側の面に位置し、平板部
51は金属板70と金属枠60とで挟まれた状態でスポ
ット溶接71により一体化され金属枠60に固着されて
いる。
52を押して弾性変形させ、弾性力により金属枠80と
板ばね部52とが密着し金属枠60すなわち筐体本体と
金属枠80すなわち蓋とを十分に導通させて筐体の電磁
シールドを完全化している。
の平板部を金属枠にねじ止めするものもある。
造では、金属枠に金属ばねを溶接やねじ止めで取り付け
ており、取り付け時の作業性が悪く、またねじや金属ば
ねの平板部分を金属枠との間に挟み込む金属板等を必要
とし、部品点数が増え、原価が高くなるという欠点があ
った。
るため、露出した金属ばねの端面による怪我が発生する
恐れがあった。
2の取り付け穴(図2の21、22)を有する第1の金
属枠(図2の20)と、この第1の金属枠に対向する第
2の金属枠(図3の30)とを導通させる電磁シールド
構造であって、平板部(図2の11)と、湾曲した形状
で前記平板部に両側部が固定されたばね部(図2の1
2)と、前記平板部の第1の辺に設けられた係止部(図
2の13)と、前記平板部の前記第1の辺に対向する第
2の辺に設けられた爪部(図2の14)とからなる導電
性プラスチックばね(図2の11)を用い、前記係止部
を前記第1の取り付け穴に係止させ前記爪部を前記第2
の取り付け穴に係止させて前記第1の金属枠に取り付け
られた前記導電性プラスチックばねの前記ばね部を前記
第2の金属枠が押圧することを特徴とする。
2の取り付け穴(図2の21、22)と有する第1の金
属枠(図1の20)と、前記筐体本体に設けられた開口
部を閉じる蓋を構成し前記第1の金属枠に対向する第2
の金属枠(図3の30)とを導通させる電磁シールド構
造であって、平板部(図2の11)と、湾曲した形状で
前記平板部に両側部が固定されたばね部(図2の12)
と、前記平板部の第1の辺に設けられた係止部(図2の
13)と、前記平板部の前記第1の辺に対向する第2の
辺に設けられた爪部(図2の14)とからなる導電性プ
ラスチックばね(図2の10)を用い、前記係止部を前
記第1の取り付け穴に係止させ前記爪部を前記第2の取
り付け穴に係止させて前記第1の金属枠に取り付けられ
た前記導電性プラスチックばねの前記ばね部を前記第2
の金属枠が押圧することを特徴とする。
10)は、平板部(図2の11)と、湾曲した形状で前
記平板部に両側部が固定されたばね部(図2の12)
と、前記平板部の第1の辺に設けられた係止部(図2の
13)と、前記平板部の前記第1の辺に対向する第2の
辺に設けられた爪部(図2の14)とを備えている。
10)は、平板部(図2の11)と、湾曲した形状で前
記平板部に両側部が固定されたばね部(図2の12)
と、前記平板部の第1の辺に設けられた係止部(図2の
13)と、前記平板部の前記第1の辺に対向する第2の
辺に設けられた爪部(図2の14)とを含み、導電性材
料を混入したプラスチックで成形されたことを特徴とす
る。
10)は、平板部(図2の11)と、湾曲した形状で前
記平板部に両側部が固定されたばね部(図2の12)
と、前記平板部の第1の辺に設けられた係止部(図2の
13)と、前記平板部の前記第1の辺に対向する第2の
辺に設けられた爪部(図2の14)とを含み、表面に金
属を蒸着したプラスチックからなることを特徴とする。
10)は、平板部(図2の11)と、湾曲した形状で前
記平板部に両側部が固定されたばね部(図2の12)
と、前記平板部の第1の辺に設けられた係止部(図2の
13)と、前記平板部の前記第1の辺に対向する第2の
辺に設けられた爪部(図2の14)とを含み、表面に金
属をメッキしたプラスチックからなることを特徴とす
る。
ラスチックは、例えばABS樹脂または、ポリカーボネ
ート樹脂とすることができる。
て図面を参照して詳細に説明する。
態の電磁シールド構造を示す斜視図、分解斜視図、側面
図、正面図およびAA断面図である。図6〜図8に示し
た電磁シールド構造と同様に金属枠20は、筐体本体側
の開口部の縁を構成する部材で、断面がコ字状をなして
いる。金属枠30は、筐体の開口部を開閉する蓋の縁を
構成する部材で、L字状の断面を有している。図3〜図
5は、筐体の開口部を蓋により閉じた状態で示してあ
る。
形の平板部11に複数の上に凸の湾曲したばね部12が
配設され、長手方向の一辺に複数の係止部13が設けら
れ、長手方向の他辺には係止部13に対向して複数の爪
部14が設けられている。係止部13は、平板部11か
ら張り出された部分が一旦直角に下方向に折り曲げられ
た後にさらに外側方向に直角に折り曲げられ、先端部分
の上面が平板部11の下面とほぼ金属枠20の上部の板
厚分の段差だけ低い形状となっている。爪部14も係止
部13とほぼ同じ形状であるが、先端部の下側で外側の
部分を斜面としてその下端が刃状に尖っている。
の先端部を除き、全体がほぼ同一の厚さで成形される
が、ばね部12の両側部が平板部11に固定されている
点は、図8に示す従来の電磁シールド構造で板ばね部5
2の片側のみが平板部51に固定されているのと全く異
なる。ばね部12の両側部を平板部11に固定すること
により、ばね部12に十分に大きな弾性力を生じさせる
ことができ、ばね部12の強度を十分に大きくすること
ができる。
する位置に係止部13を通す形状の取り付け穴21と、
爪部14に対応する位置に爪部14を通す形状の取り付
け穴22が設けられている。取り付け穴21は、幅aが
係止部13の厚さbと同じである長穴からなり、取り付
け穴22は、幅cが爪部14の先端部の寸法d(平板部
11の長手方向と直角な方向の寸法)と同じ長穴からな
り、取り付け穴21の外側の辺と取り付け穴22の外側
の辺との間隔eは、導電性プラスチックばね10の係止
部13の段差部と爪部14の段差部との間隔fと同じに
してある。
の上面に次のように取り付ける。まず、係止部13を下
に向けて導電性プラスチックばね10を立てた状態で係
止部13の先端部を対応する取り付け穴21に通し取り
付け穴21を支点として導電性プラスチックばね10を
倒して爪部14の先端部を取り付け穴22に通す。この
時に爪部14の先端が取り付け穴22の外側の辺よりも
さらに外側にはみ出る寸法関係なので平板部11を撓ま
せる等して導電性プラスチックばね10を弾性変形させ
て行う。爪部14が取り付け穴22を通った後は、係止
部13の先端部および爪部14の先端部が取り付け穴2
1および22に引っかかり、導電性プラスチックばね1
0が金属枠20から外れることはない。
2を押して弾性変形させ、ばね部12の弾性力により金
属枠30とばね部12とが密着し金属枠20すなわち筐
体本体と金属枠30すなわち蓋とを十分に導通させて筐
体の電磁シールドを完全化している。
ックにアルミ粉末等の導電性材料を混入したものを用い
ることができる。または、プラスチックの表面にアルミ
蒸着を施したもの、プラスチックにメッキを施したも
の、プラスチックにアルミ箔を接着させたもの等を用い
ることもできる。
ラスチックとしては、例えばABS樹脂やポリカーボネ
ート樹脂が挙げられる。
ず、筐体に固定される金属バネルどうしの間等にも適用
できるのは、言うまでもない。
ールド成形により容易に成形でき、プラスチックの弾性
を利用して係止部および爪部を取り付け穴にはめ込むこ
とにより、導電性プラスチックばねを容易に金属枠に取
り付けることができ、電磁シールド構造の製作、組立の
原価を低くできる効果がある。
丸みを持たせることが容易であり、このようにすること
により、指等の端面との接触による怪我を防止すること
ができる。
斜視図である。
る。
らなる蓋が閉じられた状態の側面図である。
らなる蓋が閉じられた状態の正面図である。
る。
Claims (8)
- 【請求項1】 第1および第2の取り付け穴を有する第
1の金属枠と、この第1の金属枠に対向する第2の金属
枠とを導通させる電磁シールド構造であって、 平板部
と、湾曲した形状で前記平板部に両側部が固定されたば
ね部と、前記平板部の第1の辺に設けられた係止部と、
前記平板部の前記第1の辺に対向する第2の辺に設けら
れた爪部とからなる導電性プラスチックばねを用い、 前記係止部を前記第1の取り付け穴に係止させ前記爪部
を前記第2の取り付け穴に係止させて前記第1の金属枠
に取り付けられた前記導電性プラスチックばねの前記ば
ね部を前記第2の金属枠が押圧することを特徴とする電
磁シールド構造。 - 【請求項2】 筐体本体を構成し第1および第2の取り
付け穴を有する第1の金属枠と、前記筐体本体に設けら
れた開口部を閉じる蓋を構成し前記第1の金属枠に対向
する第2の金属枠とを導通させる電磁シールド構造であ
って、 平板部と、湾曲した形状で前記平板部に両側部が固定さ
れたばね部と、前記平板部の第1の辺に設けられた係止
部と、前記平板部の前記第1の辺に対向する第2の辺に
設けられた爪部とからなる導電性プラスチックばねを用
い、 前記係止部を前記第1の取り付け穴に係止させ前記爪部
を前記第2の取り付け穴に係止させて前記第1の金属枠
に取り付けられた前記導電性プラスチックばねの前記ば
ね部を前記第2の金属枠が押圧することを特徴とする電
磁シールド構造。 - 【請求項3】 平板部と、湾曲した形状で前記平板部に
両側部が固定されたばね部と、前記平板部の第1の辺に
設けられた係止部と、前記平板部の前記第1の辺に対向
する第2の辺に設けられた爪部とを含むことを特徴とす
る導電性プラスチックばね。 - 【請求項4】 平板部と、湾曲した形状で前記平板部に
両側部が固定されたばね部と、前記平板部の第1の辺に
設けられた係止部と、前記平板部の前記第1の辺に対向
する第2の辺に設けられた爪部とを含み、導電性材料を
混入したプラスチックで成形されたことを特徴とする導
電性プラスチックばね。 - 【請求項5】 平板部と、湾曲した形状で前記平板部に
両側部が固定された ばね部と、前記平板部の第1の辺に
設けられた係止部と、前記平板部の前記第1の辺に対向
する第2の辺に設けられた爪部とを含み、表面に金属を
蒸着したプラスチックからなることを特徴とする導電性
プラスチックばね。 - 【請求項6】 平板部と、湾曲した形状で前記平板部に
両側部が固定されたばね部と、前記平板部の第1の辺に
設けられた係止部と、前記平板部の前記第1の辺に対向
する第2の辺に設けられた爪部とを含み、表面に金属を
メッキしたプラスチックからなることを特徴とする導電
性プラスチックばね。 - 【請求項7】 前記プラスチックは、ABS樹脂である
ことを特徴とする請求項3〜6記載の導電性プラスチッ
クばね。 - 【請求項8】 前記プラスチックは、ポリカーボネート
樹脂であることを特徴とする請求項3〜6記載の導電性
プラスチックばね。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10107394A JP3112883B2 (ja) | 1998-04-17 | 1998-04-17 | 電磁シールド構造および導電性プラスチックばね |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10107394A JP3112883B2 (ja) | 1998-04-17 | 1998-04-17 | 電磁シールド構造および導電性プラスチックばね |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11307977A JPH11307977A (ja) | 1999-11-05 |
JP3112883B2 true JP3112883B2 (ja) | 2000-11-27 |
Family
ID=14458036
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10107394A Expired - Fee Related JP3112883B2 (ja) | 1998-04-17 | 1998-04-17 | 電磁シールド構造および導電性プラスチックばね |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3112883B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7170013B2 (en) * | 2004-04-08 | 2007-01-30 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Spring fingers with end extensions |
FI119217B (fi) | 2004-05-11 | 2008-08-29 | Tellabs Oy | EMI-tiiviste |
-
1998
- 1998-04-17 JP JP10107394A patent/JP3112883B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11307977A (ja) | 1999-11-05 |
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