JP3112802U - ネット昇降装置付介護ベッド - Google Patents

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JP3112802U
JP3112802U JP2005003631U JP2005003631U JP3112802U JP 3112802 U JP3112802 U JP 3112802U JP 2005003631 U JP2005003631 U JP 2005003631U JP 2005003631 U JP2005003631 U JP 2005003631U JP 3112802 U JP3112802 U JP 3112802U
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昇 谷島
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Abstract


【課題】下半身が不随である被介護者のベッドのシーツを、被介護者の身体を持ち上げることによって、ベッド上のシーツより放し、シーツの交換を容易にできるようにした介護ベッドの提供。
【解決手段】頭部側と足部側にU字型のフレーム1,6を使用し抗菌樹脂製ネット7を結束し、頭部側を腰部の支点を中心とした回転運動と、足側部のベッド端の結束部を垂直に上昇させ、中間の結束部を足方向に引っ張りながら上昇させるリンク構造としたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本考案は、マット上に敷かれたネットを上昇させることにより、被介護者の体の一部または全身をマット上から持ち上げる介護ベッドの、抗菌樹脂製のネッ
ト、フレーム及
び結束部の構造に関す
る。
全身、又は半身が不随である被介護者が使用するシーツを交換するためには、被介護者をベッドから降ろす。又はベッドの半分以上の距離を移動させる必要が
あり、介護者の多大な労力を必要とした。又、下半身が不随である被介護者は、寝返りを打たせる。または移動させる等の外力により腹部が圧迫され、排泄する
ことが多く、介護者は同時に排泄物の処
理が必要になり、さらに労力は多大になる。
下半身が不随である被介護者の排泄物の処理には一般的に紙オムツを使用するが、交換中の腹部への圧迫等の刺激や紙オムツを外した時の開放感により、交換
中に排泄することが多く、シーツやマットを汚すこととなる。又、夏季における紙オムツの、長時間の連続装用はムレによるカブレの原因となるが、排泄時期の
予測が不可能な被介護者の場合紙オムツを外しておくことが
出来ない。
従来の腰を中心に背中部分の傾動により起きる型の介護ベッドでは、腰から上が平面のまま起き上がるため、膝をと背筋を伸ばしたまま腰を曲げる形となり、
自然に背筋を曲
げることが出来ず
下腹部を圧迫する不自然な姿勢とり、排泄を促す、食欲を低下させる等の不都合が生じる。特に坐骨神経痛を持つ被介護者の場合は腰痛を誘発する。
従来の腰を中心に背中部分の傾動により起きる型の介護ベッドでは、背当てとなる部分が平面であるため、上半身が左右方向への傾倒を抑制する為にある程度
の筋力を必要とする。背当てとなる部分が折れ曲がり、バケットシート状となる介護ベッドも存在するが、機構が複雑であり、重量があり高価とならざるを得な
い。またバケットシート状のまま傾動する構造とした場合自力で寝返りを打つことが困難である。
自力で寝返りの打てない被介護者の場合、従来の背中部分がマットごと傾動する型の介護ベッドでは、長時間にわたってマットが背中に密着したままとなり、

に夏季においてムレて床ずれの原因となったり、自力での体温の調節が出来ない被介護者の場合、背面からの放熱ができず熱中症を誘発する。
従来の介護ベッドでは、下半身が不随である被介護者のベッドのシーツを交換することは、被介護者の身体を介護者の力によって移動させて行う必要があり、
在宅介護の場合多くは配偶者又は子一人によって行われるため、多大な労力を必要とし、また紙オムツ及びシーツ交換時の腹部への圧迫等によって、排泄してし
まうことが多く更なる労力を必要としていた。
本考案は、前記に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、被介護者の身体を持ち上げることによって、ベッド上のシーツより放し、容易に
シーツを交換できることを目的とする。
本考案の請求項1記載の介護ベッドは、頭部側のU字型フレームは、食事等の目的のため傾動する目的でも使用されるため、腰部の
支点を中心とした回転運動とし、足部のフレームは、ネット全体を持ち上げることを目的とし、ベッド端の結束部を垂直に上昇させ、中間の結束部を足方向に
引っ張りながら上昇させるこを目的として、腰部の支点を溝により摺動させるリンク構造としたことを特徴とするものである。
本考案の請求項2記載の介護ベッドは、頭部側のU字型フレームを食事等の目的のため傾動させたとき、ネットのたわみにより背中部が湾曲し、中間の結束部
の張力により、頭部分はヘッドレスト状に作用するバケットシート形状となり、被介護者は背中を自然
な形でまるめることができるため、腹部への圧迫感を抑えることが可能となり、背中を自然曲げることで腹部の圧迫感を抑え、また被介護者が左右方向に倒れる
ことを防ぐことを可能とするフレームとネットの結束構造を有することを特徴とするものである。
ネットの上昇により被介護者の身体がシーツ上より上昇することによって、介護者はマット上に敷かれたシーツ16を容易に交換することが出来る。
被介護者が、紙オムツ等を交換またはムレ防止のため外した状態で排泄した場合において、ネットとシーツの間に吸水性の有るシートを敷くことにより、シー
トの交換とネットの拭き取りによって衛生的に処理することが出来る。
頭部側フレームを食事及びテレビ観賞を目的として傾動した状態のときネットの背中に当る部分はたわ
みによる湾曲するバケットシート形状となり、被介護者は背中を自
然な形でまるめることができるため、腹部への圧迫感を抑えることが可能となる。
前項にて説明したバケットシート形状のため、筋力が著しく低下した被介護者でも、左右方向に倒れることなく座った姿勢を保つことができる。
自力で体温を調整できない被介護者の場合、特に夏季において、頭部側フレームを傾動させることによ
り、ネットによる空気の流通によって、背中からの放熱を促し、熱中症等を防ぐことが可能である。
シーツの交換を容易にするため被介護者の身体を持ち上げることと、食事等の目的のため傾動する構造を、最小の部品点数で実現したことを特徴とするもので
ある。
以下本考案の実施の一形態を図1を用いて説明する。本考案は稼動する頭部側と足部側のU字型フレームと、面ファスナー等で結束された抗菌樹脂製ネッ
ト。フレームを傾動させるリンク機構及びマット、シーツで構成される。
図1おいて頭部側フレーム1は、食事等の目的のため傾動する目的でも使用されるため、腰部の
支点2を中心とした回転運動とし、シリンダー3によってリンク4及び5を使用して傾動させる。
足部のフレーム6は、ネット7全体を持ち上げることを目的とし、ベッド端の結束部8を垂直に上昇させるため、シリンダー9によってリンク10を使用して
傾動させながら上昇させ、フレーム6の腰部の支点11は摺動溝12を足方向に移動しながらフレーム6を傾動させる。
このときネット7の足側の結束部13は、足方向に移動しながら上昇するため、頭部側の結束部14が足方向に移動しながら上昇しても、腰部を持ち上げなが
らネットを上昇させることが可能である。
なお結束部については面ファスナーに限定するものではなく、フック、スナップ、ファスナー又は紐による結束等でも使用できる。
頭部側の傾動機構については、腰部の支点を中心とした回転運動に限定するものではなく、垂直に上昇する機構でも可能であり、リンク機構についてもこれに
限定するものでなく、複数のシリンダーを組み合わせても良い。
図2を使用して説明する。図2において頭部側フレーム1は食事及びテレビ観賞を目的として傾動した状態である。このときネット7の背中に当る部分はたわ
みにより湾曲し、17のような曲線となり、頭側結束部14の張力により、頭部分はヘッドレスト状に作用するバケットシート形状となる。
傾動機構を有する介護ベッドとしても部品点数が非常に少なく、構造が簡単であるために、量産によって安価に提供できるため、比較的障害の軽度である被介
護者にも提供できる。
本考案の実施の一形態による介護ベッドの、頭部及び足部のフレームを上昇させた正面図である。 図1に示す介護ベッドの、頭部側のみを上昇させた正面図である。 図1に示す介護ベッドの、フレームを寝かせた状態の平面図である。
符号の説明
1 頭部側フレーム
2 頭部側フレームの支点
3 シリンダー
4 リンク
5 リンク
6 足部側フレーム
7 抗菌樹脂製ネット
8 足側ベッド端部の結束部
9 シリンダー
10 リンク
11 足側フレームの支点
12 摺動溝
13 足側の中間結束部
14 頭側の中間結束部
15 マット
16 シーツ
17 傾動によってたわんだネット
18 吸水シート

Claims (2)

  1. 頭部及び足部の両端にU字型のフレームを有し、フレームに抗菌樹脂製のネットを結束、頭部側のフレームを煽りによる傾動、足部をリンク構造としてベッド
    端部を垂直上
    昇させ、また支点を後退させることによりネット結束部を後退させてネット全体を引っ張り上げ、被介護者の体をベッドのマット上から持ち上げることによって
    シーツ交換を容易にすることを特徴とする介護ベッド及びリンクによりネットを上昇させる構造。
  2. 食事またはテレビ鑑賞等の目的で頭部を傾動させたとき、請求項1のネットのたわみによりバケットシート状となり、上半身を自然に曲げられることにより腹
    部の圧迫感を無くし、また上半身を支えることのできない被介護者の場合でも左右方向への倒れを防ぐことができるとともに、自力で体温を調整できない被介護
    者の場合、特に夏季において放熱を促すことができるようにしたネット、フレーム及び結束部の構造を有することを特徴とする介護ベッド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113573681A (zh) * 2019-03-08 2021-10-29 好保床业株式会社 护理装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113573681A (zh) * 2019-03-08 2021-10-29 好保床业株式会社 护理装置
CN113573681B (zh) * 2019-03-08 2022-12-09 好保床业株式会社 护理装置

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