JP3112777B2 - 信号入射角推定装置 - Google Patents

信号入射角推定装置

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JP3112777B2
JP3112777B2 JP05209367A JP20936793A JP3112777B2 JP 3112777 B2 JP3112777 B2 JP 3112777B2 JP 05209367 A JP05209367 A JP 05209367A JP 20936793 A JP20936793 A JP 20936793A JP 3112777 B2 JP3112777 B2 JP 3112777B2
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浩二 徳永
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のセンサ素子を有
する音響センサアレイによって音波を受信し、その音響
センサアレイ中から選択された3つのセンサ素子間の受
信信号の位相差を推定することにより、該音波の音響セ
ンサアレイに対する入射角を推定する信号入射角推定装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、信号の音響センサアレイに対する
信号入射角推定装置としては、例えば、次のような文献
に記載された、3つのセンサ素子間の受信信号の位相差
から音波の入射方位を算出する信号入射角推定装置が知
られている。 文献;特公平1−38270号公報 図2は、前記文献に記載された従来の信号入射角推定装
置の一構成例を示す機能ブロック図である。図2の信号
入射角推定装置では、音波を受信する音響センサアレイ
1を備えている。音響センサアレイ1は、第1、第2及
び第3のセンサ素子1−1〜1−3を有し、その第1及
び第2のセンサ素子1−1,1−2が第1の位相差推定
器2−1に接続されると共に、その第1及び第3のセン
サ素子1−1,1−3が第2の位相差推定器2−2に接
続されている。第1の位相差推定器2−1は、第1のセ
ンサ素子1−1の出力信号に対して第2のセンサ素子1
−2の出力信号の位相差推定値φ12を推定し、第2の位
相差推定器2−2は第1のセンサ素子1−1の出力信号
に対して第3のセンサ素子1−3の出力信号の位相差推
定値φ13を推定する機能を有し、それらの出力側に乗算
器3−1,3−2がそれぞれ接続されている。乗算器3
−1は、位相差推定値φ12とレジスタ4−1に格納され
た定数とを乗算する回路、乗算器3−2は位相差推定値
φ13とレジスタ4−2に格納された定数とを乗算する回
路であり、それらの出力側に減算器5が接続されてい
る。減算器5は、乗算器3−2の出力から乗算器3−1
の出力を減算する機能を有し、その出力側に整数化器6
が接続されている。整数化器6は、減算器5の出力値に
対し、小数点以下を四捨五入する等の整数化を行うもの
で、その出力側に乗算器9が接続されている。また、乗
算器3−2の出力側には、乗算器7が接続されている。
乗算器7は、乗算器3−2の出力値とレジスタ8に格納
された信号周期T0 とを乗算して時間遅延換算値μを求
める機能を有し、その出力側に加算器10が接続されて
いる。乗算器9は、整数化器6で求められた周期回転数
nとレジスタ8に格納された信号周期T0 とを乗算して
その乗算結果を加算器10へ与える機能を有している。
加算器10は、乗算器7から出力された時間遅延換算値
μと乗算器9の乗算結果とを加算するもので、その出力
側に角度換算器11を介して出力端子12が接続されて
いる。角度換算器11は、加算器10からの時間差を用
いて信号の入射方位を算出し、その算出結果を出力端子
12へ出力する機能を有している。
【0003】図3は、図2中の音響センサアレイ1の説
明図である。この音響センサアレイ1は、第1、第2及
び第3のセンサ素子1−1〜1−3を有し、それらがx
軸上に直線的に配置されている。第1のセンサ素子1−
1と第2のセンサ素子1−2の間隔はd12、第1のセン
サ素子1−1と第3のセンサ素子1−3の間隔はd13
ある。これらのセンサ素子1−1〜1−3に対して中心
周波数f0 の平面波が入射する場合、各センサ素子1−
1〜1−3の間隔d12,d13は、 d12≦λ0/2,d13>λ0/2 の関係を満足するように選ばれる。ここで、λ0は信号
の波長で、λ0=c/f0(但し、c;音速)で与えられ
る。
【0004】まず、3センサ素子1−1,1−2,1−
3間の受信信号の位相差から、信号の入射方位を算出す
る信号入射角推定装置の原理について説明する。図2に
おいて、第1のセンサ素子1−1で受信した信号と第2
のセンサ素子1−2で受信した信号との時間差τ12は次
式(1)で、第1のセンサ素子1−1と第3のセンサ素
子1−3との時間差τ13は次式(2)で、それぞれあら
わすことができる。 τ12=d12・cosθ/c ・・・(1) 但し、c;音速 τ13=d13・cosθ/c ・・・(2) 但し、c;音速 従って、時間差τ12またはτ13を求めれば、(1)式ま
たは(2)式より、信号の入射方位θを算出することが
できるが、この方式では方位誤差の小さい(2)式が使
用される。(2)式の時間差τ13は、第1のセンサ素子
1−1と第3のセンサ素子1−3との間隔d13が信号波
長の1/2以上であるため、位相差推定値φ13から直接
求めることは出来ないが、該位相差推定値φ13から求め
た時間遅延換算値μと信号周期T0(=1/f0)とを用
いて次式(3)であらわせる。 τ13=μ+nT0 μ=φ13/(2πf0) =(φ13/2π)・T0 ・・・(3) ここで、nは周期回転数であって整数値をとる。このn
の値は、第1のセンサ素子1−1の出力信号に対する第
2のセンサ素子1−2の出力信号の位相差推定値φ
12(但し、|φ12|≦π)を用いて算出する。即ち、
(1)式及び(2)式より、時間差τ13は次式(4)で
あらわせる。 τ13=(d13/d12)τ12 ・・・(4) この(4)式を(3)式に代入し、nについて解いて整
理すると、次式(5)を得る。 n=φ12・{d13/(d12・2π)}−φ13・{1/(2π)} ・・・(5) 観測する位相差φ12及びφ13には誤差が含まれるので、
(5)式のnの値は整数にはならない。よって、nを整
数化した値を用い(3)式によって時間差τ13を算出
し、(2)式に代入することによって信号の入射方位θ
を算出することができる。
【0005】次に、このような原理を用いた図2の装置
の動作を説明する。第1の位相差推定器2−1では、第
1のセンサ素子1−1からの出力信号と、第2のセンサ
素子1−2からの出力信号との位相差推定値φ12(但
し、|φ12|≦π)を求め、乗算器3−1に出力する。
第2の位相差推定器2−2でも同様に、第1のセンサ素
子1−1からの出力信号と、第3のセンサ素子1−3か
らの出力信号との位相差推定値φ13(但し、|φ13|≦
π)を求め、乗算器3−2に出力する。乗算器3−1
は、位相差推定値φ12と、レジスタ4−1からの定数の
出力値d13/(d12・2π)とを乗算して、(5)式の
第1項目の値φ12・{d13/(d12・2π)}を算出
し、減算器5へ出力する。同様に、乗算器3−2は、位
相差推定値φ13と、レジスタ4−2からの定数の出力値
{1/2π}とを乗算して、(5)式の第2項目の値
{φ13/2π}を算出し、減算器5及び乗算器7へ出力
する。
【0006】減算器5は乗算器3−1の出力から乗算器
3−2の出力の減算を行うことにより、(5)式のnの
値の計算を行い、その結果を整数化器6へ出力する。整
数化器6は、減算器5からのnの値に対し、小数点以下
を四捨五入する等の整数化を実施し、その結果を乗算器
9に出力する。一方、乗算器7は、乗算器3−2からの
出力値{φ13/2π}と、レジスタ8からの出力である
信号周期T0とを乗算して、(3)式で与えられる時間
遅延換算値μを加算器10へ出力する。乗算器9は、整
数化器6の出力であるnの値と、レジスタ8からの出力
である信号周期T0 とを乗算して、(3)式の時間差τ
13の計算式の第2項目の値の計算を行い、その結果を加
算器10に出力する。加算器10は、乗算器7からの時
間遅延換算値μと、乗算器9からの出力とを加算するこ
とにより、(3)式の時間差τ13の計算を行い、その結
果を角度換算器11に出力する。角度換算器11は、加
算器10からの時間差τ13を用い、(2)式をθについ
て解いた次式(6)を用いて信号の入射方位θを算出
し、その結果を出力端子12に出力する。 θ=cos-1(c・τ13/d13) ・・・(6)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
信号入射角推定装置では、次のような問題(a),
(b)があり、それを解決することが困難であった。 (a) 入射する信号の中心周波数f0 が既知であり、
センサ素子1−1,1−2,1−3の位置が中心周波数
0 に基づいて配列されている場合、設定した中心周波
数と異なる周波数が到来したときには、その方位を算出
できない場合がある。 (b) 入射する信号の中心周波数f0 の範囲が既知で
あり、各センサ素子1−1,1−2,1−3の位置がこ
の範囲の最高周波数に基づいて配列されている場合、低
い周波数の信号に対する入射角推定値の方位誤差が、高
い周波数の信号に対する入射角推定値の方位誤差よりも
大きくなる。 本発明は、前記従来技術が持っていた課題として、設定
した中心周波数と異なる周波数が到来したときには方位
を算出できないことがある、さらに低い周波数の信号に
対する入射角推定の方位誤差が高い周波数の信号に対す
る入射角推定値の方位誤差よりも大きくなるという点に
ついて解決した信号入射角推定装置を提供するものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、受信する音波の最高周波数の1/2波長
以下の間隔で配列された複数のセンサ素子を有する音響
センサアレイで受信した受信信号に対し、第1、第2及
び第3のセンサ素子を該音響センサアレイから選択し、
前記第1及び第2のセンサ素子の受信信号間の位相差推
定値φ12と、前記第1及び第3のセンサ素子の受信信号
間の位相差推定値φ13とから、前記音波の入射角を推定
する信号入射角推定装置において、次のような手段を設
けている。即ち、本発明では、前記第1のセンサ素子の
受信信号に対し周波数分析を行ってその周波数分析によ
り分割された周波数ビンのパワーを算出し、そのパワー
が所定の閾値を越える周波数ビンについてそのピーク周
波数を検出するピーク周波数検出手段と、センサ素子選
択手段とを、設けている。センサ素子選択手段は、前記
音響センサアレイの中から、前記第1のセンサ素子から
の距離が前記ピーク周波数検出手段で検出されたピーク
周波数の波長λの定数α倍(但し、0<α≦0.5)と
なるセンサ素子を第2のセンサ素子として選択すると共
に、前記音響センサアレイの中から、前記第1のセンサ
素子からの距離が前記ピーク周波数の波長λの定数β倍
(但し、0.5<β)となるセンサ素子を第3のセンサ
素子として選択する機能を有している。
【0009】
【作用】本発明によれば、以上のように信号入射角推定
装置を構成したので、音響センサアレイで受信した信号
に対し、ピーク周波数検出手段により、第1のセンサ素
子の出力信号を周波数分析し、パワーを算出してピーク
周波数を検出する。センサ素子選択手段は、音響センサ
アレイの中からピーク周波数f0 に対応した第2及び第
3のセンサ素子を選択する。すると、第1及び第2のセ
ンサ素子の受信信号間の位相差推定値φ12と、第2及び
第3のセンサ素子の受信信号間の位相差推定値φ13とか
ら、音波の入射角が推定される。これにより、信号の周
波数に無関係に、入射角推定の周波数に対する方位誤差
がほぼ等しくなる。従って、前記課題を解決できるので
ある。
【0010】
【実施例】図1は、本発明の実施例を示す信号入射角推
定装置の機能ブロック図であり、従来の信号入射角推定
装置を示す図2中の要素と共通の要素には共通の符号が
付されている。この信号入射角推定装置では、従来の音
響センサアレイ1に代えて構成の異なる音響センサアレ
イ21が設けられると共に、ピーク周波数検出手段であ
るピーク周波数検出器22と、周期算出器23、第2セ
ンサ素子選択器24及び第3センサ素子選択器25から
なるセンサ素子選択手段とが新たに設けられている。さ
らに、従来のレジスタ8が省略されると共に、レジスタ
4−1に代えて係数算出器26が設けられている点のみ
が、従来のものと異なっている。音響センサアレイ21
は、複数Nのセンサ素子21−1,21−2,…,21
−Nを有し、それらが該音響センサアレイ21で受信す
る音波の最高周波数の1/2波長以下の間隔で配列され
ている。センサ素子21−1には、従来と同様に位相差
推定器2−1,2−2が接続されると共に、新たにピー
ク周波数検出器22が接続され、さらにその出力側に周
期算出器23が接続されている。ピーク周波数検出器2
2は、センサ素子21−1の出力信号に基づきピーク周
波数f0 を出力する機能を有している。周期算出器23
は、従来のレジスタ8に代わるもので、ピーク周波数f
0より信号周期T0を算出し、その信号周期T0 を係数算
出器26、乗算器7,9、及び角度換算器11に与える
と共に、第2センサ素子選択器24及び第3センサ素子
選択器25に与えるものである。
【0011】第2センサ素子選択器24は、その入力側
がセンサ素子21−2〜21−Nに接続されると共に、
その出力側が位相差推定器2−1に接続され、信号周期
0に基づき第2センサ素子を選択する機能を有してい
る。第3センサ素子選択器25は、その入力側がセンサ
素子21−2〜21−Nに接続され、その出力側が位相
差推定器2−2に接続され、信号周期T0 に基づき第3
センサ素子を選択する機能を有してる。係数算出器26
は、従来のレジスタ4−1に代わるもので、信号周期T
0 に基づき定数を算出し、それを乗算器3−1へ与える
機能を有している。図4は、図1中のピーク周波数検出
器22の構成例を示す機能ブロック図である。このピー
ク周波数検出器22は、センサ素子21−1の出力信号
を入力する入力端子31を有し、それには周波数分析器
32、及びパワー算出器33が接続されている。パワー
算出器33の出力側と、閾値レジスタ34の出力側には
比較器35が接続され、該比較器35の出力側にピーク
検出器36を介して出力端子37が接続されている。
【0012】次に、図1及び図4の動作を説明する。図
1において、音響センサアレイ21で音波が受信される
と、そのセンサ素子21−1の出力信号がピーク周波数
検出器22及び位相差推定器2−1,2−2へ送られる
と共に、センサ素子21−2〜21−Nの出力信号が第
2センサ素子選択器24及び第3センサ素子選択器25
へ送られる。図4に示すピーク周波数検出器22では、
入力端子31を通して入力された第1のセンサ素子21
−1の出力信号が、周波数分析器32で複数の周波数ビ
ンに分割された後、パワー算出器33へ送られる。パワ
ー算出器33は、周波数分析器32の出力である各周波
数ビンのパワー値を求め、該パワー値を比較器35へ出
力する。比較器35は、パワー算出器33から出力され
た各周波数ビンのパワー値と、閾値レジスタ34から出
力された定数の閾値とを比較し、信号の存在の判定を行
い、該周波数ビンのパワーが閾値を越えた場合には信号
を検出したものとして、閾値を越える周波数ビンのパワ
ー値をピーク検出器36へ出力する。ピーク検出器36
は、比較器35から出力された各周波数ビンのパワー値
の中で極大となるパワー値を持つピーク周波数f0 を算
出し、それを出力端子37を通して出力する。ここで、
ピーク周波数f0 の算出方法としては、例えば、極大と
なるパワー値を持つビンの中心周波数を選択するか、あ
るいは周囲のビンのパワー値から2次補間等の補間によ
ってピーク位置の周波数を算出するようにしてもよい。
このようにして算出されたピーク周波数f0 は、図1の
周期算出器23へ送られる。
【0013】周期算出器23は、ピーク周波数検出器2
2から出力されるピーク周波数f0を入力し、次式
(7)の演算によって信号周期T0に変換し、その周期
0を第2センサ素子選択器24、第3センサ素子選択
器25、係数算出器26、乗算器7,9、及び角度換算
器11へ出力する。 T0=1/f0 ・・・(7) 第2センサ素子選択器24は、周期算出器23から出力
される信号周期T0 を入力し、次式(8)の演算によっ
てピーク周波数f0の波長λ0を計算する。 λ0=cT0 ・・・(8) 但し、c;音速 そして、次式(9)のように、センサ素子21−1から
の距離L1Iが波長λ0の定数α倍(但し、0<α≦0.
5)に最も近いセンサ素子13−Iを第2のセンサ素子
として選択し、該センサ素子21−Iの出力信号を位相
差推定器2−1へ出力する。 L1I≒αλ0 ・・・(9) 但し、2≦I<N 第3センサ素子選択器25も同様に、周期算出器23か
ら出力される信号周期T0を入力し、(8)式の演算によ
ってピーク周波数f0の波長λ0を計算し、次式(10)
のように、第1のセンサ素子21−1からの距離L1J
波長λ0の定数β倍(但し、0.5<β)に最も近いセ
ンサ素子21−Jを第3のセンサ素子として選択し、該
センサ素子21−Jの出力信号を位相差推定器2−2へ
出力する。 L1J≒βλ0 ・・・(10) 但し、2<J≦N 位相差推定器2−1では、第1のセンサ素子21−1か
らの出力信号と、第2のセンサ素子21−Iからの出力
信号との位相差推定値φ12(但し、|φ12|≦π)を求
め、乗算器3−1に出力する。位相差推定器2−2でも
同様に、第1のセンサ素子21−1からの出力信号と、
第3のセンサ素子21−Jからの出力信号との位相差推
定値φ13(但し、|φ13|≦π)を求め、乗算器3−2
に出力する。
【0014】一方、係数算出器26は、周期算出器23
から出力される信号周期T0 を入力し、(8)式及び
(9)式の演算によって算出したL1Iをd12、(8)式
及び(10)式の演算によって算出したL1Jをd13とし
て、算出した係数d13/(d12・2π)を乗算器3−1
へ出力する。乗算器3−1は、位相差推定値φ12と、係
数算出器26からの出力値d13/(d12・2π)とを乗
算して、(5)式の第1項目の値φ12・{d13/(d12
・2π)}を算出し、減算器5へ出力する。同様に、乗
算器3−2は、位相差推定値φ13と、レジスタ4−2か
らの定数の出力値{1/2π}とを乗算して、(5)式
の第2項目の値{φ13/2π}を算出し、減算器5及び
乗算器7へ出力する。減算器5は、乗算器3−1の出力
から乗算器3−2の出力の減算を行うことにより、
(5)式のnの値の計算を行い、その結果を整数化器6
へ出力する。整数化器6は、減算器5からのnの値に対
し、小数点以下を四捨五入する等の整数化を実施し、そ
の結果を乗算器9に出力する。一方、乗算器7は、乗算
器3−2からの出力値{φ13/2π}と、レジスタ8か
らの出力である信号周期T0 とを乗算して、(3)式で
与えられる時間遅延換算値μを加算器10へ出力する。
乗算器9は、整数化器6の出力であるnの値と、周期算
出器23から出力される信号周期T0 とを乗算して、
(3)式の時間差τ13の計算式の第2項目の値の計算を
行い、その結果を加算器10に出力する。加算器10
は、乗算器7からの時間遅延換算値μと、乗算器9から
の出力とを加算することにより、(3)式の時間差τ13
の計算を行い、その結果を角度換算器11に出力する。
角度換算器11は、加算器10からの時間差τ13を用
い、(2)式をθについて解いた(6)式を用いて信号
の入射方位θを算出し、その結果を出力端子12に出力
する。但し、(6)式において、d13は周期算出器23
から出力される信号周期T0 に対応した数値を使用す
る。
【0015】以上のように、本実施例では次のような利
点を有している。音響センサアレイ21で受信した信号
に対し、第1のセンサ素子21−1の出力信号からピー
ク周波数検出器22でピーク周波数f0 を検出し、その
ピーク周波数f0を周期算出器23で信号周期T0に変換
した後、第2センサ素子選択器24及び第3センサ素子
選択器25によって該ピーク周波数f0 に対応した第2
のセンサ素子21−I及び第3のセンサ素子21−Jを
選択する。そして、第1及び第2のセンサ素子21−
1,21−Iの受信信号間の位相差推定値φ12と、第1
及び第3のセンサ素子21−1,21−Jの受信信号間
の位相差推定値φ13とから、音波の入射角を推定するよ
うにしている。そのため、受信される音波の周波数と無
関係に、全ての周波数の信号に対する入射角推定の誤差
をほぼ等しくできるようになる。なお、本発明は上記実
施例に限定されず、種々の変形が可能である。その変形
例としては、例えば次のようなものがある。 (a) 上記実施例では、ピーク周波数検出器22を用
いて1つのピーク周波数f0 を検出するようにしたが、
該ピーク周波数を複数検出し、その検出結果を用いて第
2センサ素子21−I及び第3センサ素子21−Jを選
択するようにしてもよい。 (b) 上記実施例では、信号周期T0 を第2センサ素
子選択器24及び第3センサ素子選択器25に入力して
いるが、その信号周期T0 の替わりにピーク周波数f0
を入力する構成にしてもよい。 (c)図1及び図4の装置は、プロセッサを用いたプロ
グラム制御で構成したり、あるいは集積回路を用いた個
別回路等で構成してもよい。さらに、図1及び図4の回
路構成を、図示以外の構成に変更してもよい。
【0016】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、音響センサアレイで受信した信号に対し、その第
1のセンサ素子の出力信号からピーク周波数検出手段で
ピーク周波数を検出し、センサ素子選択手段によって該
ピーク周波数に対応した第2及び第3のセンサ素子を選
択し、該第1及び第2のセンサ素子の受信信号間の位相
差推定値φ12と、該第1及び第3のセンサ素子の受信信
号間の位相差推定値φ13とから、音波の入射角を推定す
るようにしている。そのため、全ての周波数の信号に対
する入射角推定の誤差をほぼ等しくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す信号入射角推定装置の機
能ブロック図である。
【図2】従来の信号入射角推定装置の機能ブロック図で
ある。
【図3】図2中の音響センサアレイの説明図である。
【図4】図1中のピーク周波数検出器の構成例を示す機
能ブロック図である。
【符号の説明】
2−1,2−2 位相差推定器 3−1,3−2,7,9 乗算器 4−2 レジスタ 5 減算器 6 整数化器 10 加算器 11 角度換算器 21 音響センサアレイ 21−1〜21−N センサ素子 22 ピーク周波数検出器 23 周期算出器 24 第2センサ素子選択器 25 第3センサ素子選択器 26 係数算出器 32 周波数分析器 M33 パワー算出器 34 閾値レジスタ 35 比較器 36 ピーク検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−116562(JP,A) 特開 平5−52927(JP,A) 特開 平4−184282(JP,A) 特開 平3−195986(JP,A) 特開 平3−68887(JP,A) 実開 昭61−152984(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 3/46 - 3/50 G01S 3/80 - 3/86 G01S 7/52 - 7/64

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信する音波の最高周波数の1/2波長
    以下の間隔で配列された複数のセンサ素子を有する音響
    センサアレイで受信した受信信号に対し、第1、第2及
    び第3のセンサ素子を該音響センサアレイから選択し、
    前記第1及び第2のセンサ素子の受信信号間の位相差推
    定値φ12と、前記第1及び第3のセンサ素子の受信信号
    間の位相差推定値φ13とから、前記音波の入射角を推定
    する信号入射角推定装置において、 前記第1のセンサ素子の受信信号に対し周波数分析を行
    ってその周波数分析により分割された周波数ビンのパワ
    ーを算出し、そのパワーが所定の閾値を越える周波数ビ
    ンについてそのピーク周波数を検出するピーク周波数検
    出手段と、 前記音響センサアレイの中から、前記第1のセンサ素子
    からの距離が前記ピーク周波数検出手段で検出されたピ
    ーク周波数の波長λの定数α倍(但し、0<α≦0.
    5)となるセンサ素子を第2のセンサ素子として選択す
    ると共に、前記音響センサアレイの中から、前記第1の
    センサ素子からの距離が前記ピーク周波数の波長λの定
    数β倍(但し、0.5<β)となるセンサ素子を第3の
    センサ素子として選択するセンサ素子選択手段とを、 設けたことを特徴とする信号入射角推定装置。
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