JP3112373B2 - 熱間スラブのセンタリング方法 - Google Patents

熱間スラブのセンタリング方法

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JP3112373B2 JP05157105A JP15710593A JP3112373B2 JP 3112373 B2 JP3112373 B2 JP 3112373B2 JP 05157105 A JP05157105 A JP 05157105A JP 15710593 A JP15710593 A JP 15710593A JP 3112373 B2 JP3112373 B2 JP 3112373B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、熱間スラブのセンタ
リング方法、いいかえれば、幅プレスの入側に配置され
て、熱間スラブのセンタリングに用いられるサイドガイ
ドの使用方法に関するものであり、たとえば、幅プレス
によるサイジング工程を含む熱間圧延に適用されて、と
くに、サイジング加工中に発生する、スラブの入側部分
でのオフセンターによる、スラブの長手方向での曲が
り、湾曲などを防止して、その曲がり等に起因する、幅
プレスの下流側設備へのトラブルの発生を有効に回避す
るものである。
【0002】
【従来の技術】電動モータ、シリンダーなどの進退駆動
手段を有するサイドガイドは、そこを通る熱間スラブの
幅に対して幾分広めに開度を設定すること、または、熱
間スラブに接触して、それにセンタリング押圧力を一旦
作用させた後に高速で開放することなどによって使用に
供されており、これらのいずれの場合にあっても、通常
は、熱間スラブの静止中もしくは、ローラテーブル上で
の該スラブの搬送中に、そこへセンタリング押圧力を作
用させることを前提としている。従って、従来のサイド
ガイドでは、それのセンタリング押圧力や構造強度など
はいずれも、熱間スラブの重量に見合った程度のものと
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、幅プレスに
よる熱間スラブのサイジング工程では、スラブの初期姿
勢、いいかえれば、熱間スラブと幅プレスとの初期接触
開始状態、熱間スラブの変形抵抗の、幅方向位置での非
対象性などによって、そのサイジング加工中に、熱間ス
ラブの加工後端位置を中心としてオフセンターを生じ
る。
【0004】かかるオフセンターに対し、これを十分に
阻止してスラブの曲がり等を防止するためには、サイド
ガイドの、経済的で一般的なセンタリング押圧力や構造
強度をはるかに越える大きなセンタリング押圧力をもっ
てオフセンター力に対応することが必要になる。ところ
が、従来のサイドガイドのセンタリング押圧力、構造強
度などはスラブ重量に見合った程度のものに設定されて
いることから、この従来技術によっては、熱間スラブの
サイジング加工中に発生するオフセンターを阻止するこ
とは不可能であり、甚だしくは、サイドガイド装置それ
自体が破損するという問題があった。
【0005】一方において、大きなオフセンターに対応
すべく、サイドガイドのセンタリング押圧力を十分に高
めた場合には、サイドガイドによって大きな力で挟持さ
れる熱間スラブの、ピンチロールその他による搬送が困
難になるという他の問題があった。
【0006】この発明は、従来技術のこのような問題点
を解決することを課題として検討した結果なされたもの
であり、この発明の目的は、熱間スラブを、これの静止
中はもちろん、搬送中にもまた、搬送作業を妨げること
なしに十分にセンタリングすることができる他、幅プレ
スによるサイジング加工によってスラブに発生する大き
なオフセンター力を、一般的な構造強度のサイドガイド
にて十分に支持して、熱間スラブの曲がり、湾曲などを
効果的に防止することができる、熱間スラブのセンタリ
ング方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の、熱間スラブ
のセンタリング方法は、幅プレスの、熱間スラブの入側
に配設したサイドガイドによってその熱間スラブをセン
タリングするに際し、たとえば、圧力流体によって、ま
たは、それと電動モータとの組合わせの下で作動される
サイドガイドの、熱間スラブに及ぼすセンタリング押圧
力を、たとえば、流体圧力の複数段階への設定に基づ
き、幅プレスの作用時にタイミングを合わせて増加させ
る一方、その幅プレスの不作用時、いいかえれば、熱間
スラブの搬送時、停止時などに低減させる方法である。
【0008】
【作用】このセンタリング方法の特徴は、熱間スラブ
に、それの静止中であるとサイジング加工中であるとに
かかわらず、サイドガイドによって常時センタリング押
圧力を作用させる点にある。すなわち、サイドガイドを
このように作用させる場合において、例えば幅プレスの
作用時のサイジング加工中には、サイドガイドのセンタ
リング押し圧力を最大値とすることにより、そのサイジ
ング加工によって熱間スラブに発生する大きなオフセン
ター力をサイドガイドをもって十分に支持して、その熱
間スラブの曲がり、湾曲などを有効に阻止することが可
能になる。
【0009】これに対し、幅プレスの不作用時には、サ
イドガイドのセンタリング押圧力を、熱間スラブの重量
等に見合った程度にまで低減させることによって、通常
は、スラブ重量、スラブの加減速条件などを考慮して能
力を決定されている搬送手段によるスラブ搬送を十分円
滑ならしめることができる。
【0010】従ってここでは、熱間スラブに対し、それ
の搬送に何の支障もきたすことなしに、搬送中のセンタ
リングを施すことができるとともに、それのサイジング
によって生じるオフセンターを、一般的な構造強度のサ
イドガイドによって、装置の破損のうれいなしに確実に
支持して、熱間スラブの曲がり、湾曲などを効果的に防
止することができる。
【0011】
【実施例】以下にこの発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、この発明の実施装置を例示する略線側
面図であり、図中1は熱間スラブを、2は幅プレスをそ
れぞれ示し、この幅プレス2は、熱間スラブ1に、それ
をその幅方向に圧下するサイジング加工を施す。ここで
は、幅プレス2の、熱間スラブ1の入側には、スラブ搬
送手段としての入側ピンチロール3および、熱間スラブ
1にセンタリング押圧力を及ぼすサイドガイド4を順次
に配設し、また出側には、これもスラブ搬送手段として
の出側ピンチロール5を配設する。かかる装置構成の下
で、サイドガイド4は、所定の開度の下で、熱間スラブ
1の側縁位置を規制すべく機能し、そして、入側および
出側のそれぞれのピンチロール3,5は、熱間スラブ1
をその厚み方向に挟持して、それを幅プレス2へ送り込
み、そして、その幅プレス2から引出すべく機能する。
【0012】ここで、サイドガイド4は、図2に例示す
るように、相互に向き合って位置する二本一対のサイド
ガイドビーム11を設けるとともに、それぞれのサイドガ
イドビーム11を支持するそれぞれのビームフレーム12を
設け、そして、両ビームフレーム12の端分に設けられて
相互に対向するそれぞれのラックギヤ13を、一のピニオ
ンギヤ14にともに噛合させるとともに、いずれか一方の
ビードフレーム12を油圧シリンダ15に連結することによ
って構成することかできる。このような構成によれば、
油圧シリンダ15の作動によって一方のビードフレーム12
を進退させることにより、両ラックギヤ13およびピニオ
ンギヤ14の作用下で、両ビードフレーム12、ひいては、
両サイドガイドビーム11を、相互に接近および隔離する
方向へ同期作動させることができる。なお、この場合の
サイドガイドビーム11の移動量、およびそのサイドガイ
ドビーム11が熱間スラブ1によって押し退けられたとき
のサイドガイドビーム11の離隔変位量は、たとえば、油
圧シリンダ15のシリンダ側に設けたポジションセンサー
16によって検知することができる。
【0013】以上説明したような装置を用いて熱間スラ
ブのサイジング加工を行うに当り、この発明では、一の
熱間スラブ1に対し、幅プレス2、ピンチロール3,5
およびサイド4のそれぞれを、たとえば図3に示すよう
に作動させる。なおここでは、サイドガイド4のセンタ
リング押圧力を高低二段階にのみ変化させるものとす
る。
【0014】はじめは、図示しないローラテーブル上に
搬送された熱間スラブ1を、それの静止状態の下で、サ
イドガイド4によって、必要にして十分な低いセンタリ
ング押圧力でセンタリングし、次いで、その熱間スラブ
1を、ローラテーブルおよび入側ピンチロール3によっ
て、低いセンタリング押圧力の作用のまま熱間プレス2
の作用位置にもたらし、そこで、入側ピンチロール3の
作動を停止させ、それと併せて、幅プレス2を作動させ
るとともに、たとえば圧力制御弁その他によって、サイ
ドガイド4のセンタリング押圧力の増加をもたらす。
【0015】そして、幅プレス2による一のサイジング
加工の終了後は、サイドガイド4のセンタリング押圧力
の低下と、ピンチロール3による、熱間スラブ1の所定
量の搬送とを行って、その熱間スラブ1の次の加工部位
を幅プレス1の作用位置にもたらし、以後、熱間スラブ
1の全長にわたって同様のサイジング加工を順次に施
す。なおこの場合において、サイジング加工を終えたス
ラブ部分が出側ピンチロール5に達したときには、両ピ
ンチロール3,5の協働下で熱間スラブ1の搬送を行
い、そして、そのスラブ1の後端が入側ピンチロール3
を通過した後は、出側ピンチロール5のみにてスラブ搬
送を行う。
【0016】サイドガイド4のセンタリング押圧力をこ
のようにコントロールした場合には、たとえば、2000〜
3000tの幅プレス加工によって熱間スラブ1に発生する
ことのある数百tのオフセンター力を、サイドガイド4
の高いセンタリング押圧力をもって十分に支持して、そ
の熱間スラブ1への曲がり、湾曲などの発生を有効に防
止することができる。
【0017】一方において、ピンチロールのスラブ搬送
力は、前述したように、スラブ重量、スラブ加減速条件
に耐え得る程度のものであって、経済的な一般の仕様で
は通常20〜30t程度であることから、熱間スラブ1を、
サイドガイド4によって数百tもの大きな力で押圧した
場合には、ピンチロール3,5による熱間スラブ1の搬
送は全く不可能となる。そこで、幅プレス2によるサイ
ジング加工を終えた後の、熱間スラブ1の搬送に当って
は、サイドガイド4のセンタリング押圧力を、その熱間
スラブ1に対するセンタリングが可能であってなお、搬
送に支障をきたさない程度にまで低減させる。
【0018】従って、このような構成によれば、サイド
ガイド4の構造上の強度を過度に高めることなく、いい
かえれば、それの破損のおそれなしに、幅プレス1のサ
イジング加工によって生じるオフセンター力を、そのサ
イドガイド4によって十分に支持することができるとと
もに、経済的な一般の仕様のピンチロール3,5をもっ
て熱間スラブ1を円滑に搬送することができる。
【0019】なお、図1に示す装置を熱間圧延工程に組
み込み、サイドガイドのセンタリング押圧力を前述した
ところに従って制御した場合には、その後に続く粗圧延
ミル列のNo. 3ミル(サイジングプレスより下流側3番
目のミル)の出側における熱間スラブの真直度は、セン
タリング押圧力をピンチロールにてスラブを搬送可能な
低圧一定制御した従来技術によれば、図4(a) に示す通
りであったところ、図4(b) に示すように改善された。
【0020】そしてまた、No. 3ミルの出側における熱
間スラブの曲がり発生率を求めたところ、従来技術の下
では約5%であるのに対し、本発明方法にあってはほと
んど0%に解消された。なお、曲がり発生率は、No. 3
ミルを通過した全ての熱間スラブ本数に対する、5mm以
上の曲がりが発生したスラブ本数の比率とした。
【0021】
【発明の効果】以上に述べたところから明らかなよう
に、この発明によれば、とくに、サイドガイドのセンタ
リング押圧力を複数段階に制御することによって、幅プ
レスによるサイジング加工によって発生するオフセンタ
ー力を、サイドガイドの破損のおそれなしに十分に支持
して、熱間スラブの曲がり、湾曲などを十分に防止する
ことができるとともに、経済的な一般の搬送手段によ
る、熱間スラブの円滑なる搬送を担保することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施装置を例示する略線側面図であ
る。
【図2】サイドガイドの構成を例示する正面図である。
【図3】サイドガイドのセンタリング押圧力の制御態様
を例示するグラフである。
【図4】No. 1ミルの出側での熱間スラブの真直度の比
較グラフである。
【符号の説明】
1 熱間スラブ 2 幅プレス 3 入側ピンチロール 4 サイドガイド 5 出側ピンチロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 澄彦 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎 製鉄株式会社技術研究本部内 (56)参考文献 特開 平6−210617(JP,A) 特開 平4−26609(JP,A) 特開 昭58−93506(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 39/14 B21B 1/02 B21B 15/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 幅プレスの、熱間スラブの入側に配設し
    たサイドガイドによってその熱間スラブをセンタリング
    するに際し、 サイドガイドの、熱間スラブに対するセンタリング押圧
    力を、幅プレスの作用時に増加させ、不作用時に低減さ
    せることを特徴とする熱間スラブのセンタリング方法。
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