JP3112025U - 工業用扇風機の三脚台 - Google Patents

Abstract

【課題】 三脚をひろげた時に安定し、三脚を容易に折り畳むことができる工業用扇風機の三脚台を提供する。
【解決手段】 中心部に管体部２１を持ち、管体部２１の外周に三個の脚支え部２２を持ち、脚支え部２２の内部に平行の二つの連結片２４を持つ座台２と、上端部にボルト孔３１を持ち、ボルト孔３１の真下にピン孔３２を持つ三本の脚３とで構成される工業用扇風機の三脚台である。ボルト４が連結片２４のスロット２５と脚３のボルト孔３１とにはめられナット５とねじ合されることで脚３が座台２に組み合せられ、ピン３３が脚３のピン孔３２にさしこまれ、脚支え部２２の両内壁にその両端が止められて位置が制限され、且つその両端が連結片２４のすべり止め部２６にはめられることにより、三本の脚３が外にひろげられた位置になる。三本の脚３がおしこまれるとピン３３はすべり止め部２６からスロット２５の開き口に位置し、三本の脚３は折り畳まれる。
【選択図】 図２

Description

本考案は工業用扇風機の三脚台に関する。

従来の工業用扇風機の三脚台は図１に示す様に、座台１と三本の脚１６とで構成され、座台１１はその中心部に直立孔１１を持ち、この直立孔１１の外周に三個の脚孔部１２が等間隔で設置されている。更に各脚孔部１２を構成する外側壁に各々孔１３が横向きにあけられている。各脚孔部１２に一本の脚１６がさしこまれたあと、各脚１６のねじ孔１７と孔１３とを相対させてから、ボルト１４を孔１３とねじ孔１７にさしこんでねじ合せ、各脚１６を座台１に組み付け固定している。
更に直立孔１１の外周壁には二個の脚孔部１２の間の個所にねじ孔１５が設けられ、扇風機の支へ桿１８が直立孔１１の中にさしこまれたあと、ボルト１９がねじ孔１５にねじこまれて支へ桿１８の外周面を硬く圧し付けて固定させる。

しかし、従来の工業用扇風機は高速で回転するので振動を発生し、三本の脚１６を固定しているボルト１４は容易にゆるみ、座台１との穏定性がなくなり、雑音を発生する。又更に、三本の脚１６と座台１とは固定式に組み付けられており、折り畳められず、扇風機のサイズは大きく、包装荷造りと倉庫貯存と運送とが不便である。

本考案は上述の従来の工業用扇風機の三脚台の欠点を改善する手段として、座台をプラスチック材料で型の中にインヂクトすることにより成形し、その中心部に管体部を形成し、この管体部の上端周囲に三個の脚支え部を等間隔で外の方に伸びるように構成し、二個の脚支え部の間の外周壁にボルト孔を設けておき、各脚支え部の内側壁と管体部の外周面との間に平行の二つの連結片を一体に形成し、各連結片はその中央に垂直のスロットをあけておき、更に各連結片の下端縁に二個の凹んだすべり止め部と二つの止め部を設ける。各連結片のスロットは各脚支え部のボルト孔と相対させ、すべり止め部はほぼＶ字型にしておく。

更に三本の脚にはその上端にボルト孔を設け、このボルト孔は各連結片のスロットと座台の各脚支え部のボルト孔とに相対させ、且つ各ボルト孔のまっすぐ下にピン孔を設け、ピンをこのピン孔にさしこみ、その両端をはまり孔の両端から突き出させ、各脚支え部の両内側壁に接触させ、ピンは更に二つの連結片のすべり止め部にはまり合って、回転できる様にしておく。

本考案の三脚台は、各脚がピンでやや上段部に近い中段部にさしこまれ、座台と一体に形成されている各連結片のすべり止め部にはまっているので、そのピンをピボットとして、各脚の下端が外にある角度にひろげられて固定されたり又中の方におされて折り畳まれる。更に一本のボルトが座台の各脚支え部の両側壁のボルト孔にさしこまれたあと、二つの連結片のスロットの中にはまり且つ各脚のボルト孔に突きささっているので、各脚が座台と安定して組み付けられてはずれることがない。

本考案の工業用扇風機の三脚台はその三脚をひろげた時の穏定性が良好であって、又三脚を容易に中におし折り畳むことができる便利さがある。

本考案の一実施例による工業用扇風機の三脚台は、図２から図５に示す様に、座台２と三本の脚３とを組み合わせて構成される。
その中の座台２はプラスチックを材料として型の中にインヂエトされて作られ、その中心部に管体部２１を持つ。この管体部２１の外周に等間隔に外に伸びる三個の脚支え部２２を形成し、且つ各脚支え部２２の両側壁には相対するボルト孔２３をあけておき、各脚支え部２２の内側壁と管本体２１の外側面の間に平行の二つの連結片２４を一体に設置し、各連結片２４にはその中央部に垂直にスロット２５を設ける。このスロット２５は連結片２４の中段部から下に伸び下端に開き口を持つ。更に各連結片２４にはその下端縁のスロット２５の両側に各々すべり止め部２６と、止め部２７を設ける。各すべり止め部２６はＶ字型の凹み溝の形にしておく。

つぎに各脚３にはその上端部にボルト孔３１をあける。このボルト孔３１は各連結片２４のスロット２５と座台２の各脚支え部２２のボルト孔２３とに相対する。更にボルト孔３１のまっすぐ下にピン孔３２をあけておく。ピン３３がこのピン孔３２にはまり込むと共にその両端がこのピン孔３２の両側に突き出るようにしておく。更にこのピン３３の両端は各脚支え部の両側の内側壁に接触して位置が限制されると共に、各連結片２４の二つのすべり止め孔２６のどれかにはまり合うように滑り動く。この様に各脚３がピン３３をピボットとして、シーソーの様に振り動くため、三つの脚３が地面の上におかれる角度を二種に変えることができる。更に各脚３のボルト孔３１と各連結片２４のスロット２５と各脚支え部２２のボルト孔２３を一直線に並べてから、ボルト４ではめ合わせてナット５で固くねじ付けておけば、各脚３と座台２とが組み合され、工業用扇風機を支持して地面の上に立たせておくことができる。

更に三本の脚３はある設定した角度に外にひろげたり、内の方に折り畳んだりすることができる。図６は扇風機を使用するために脚３が外に広げられた情況を示し、この時脚３のピン孔３２にはまっているピン３３は二つの連結片２４のすべり止め部２６の中で回転できる様になっている。そして止め部２７にピン３３が止められて移動できず脚３が固定されている。更に図７は扇風機を使用せず脚３が中の方に折り畳まれた情況を示し、この時各脚３３の下端が内側の方におされ、ピン３３は中の方にすべり動きその両端がスロット２５の下端の開き口の所に位置し、止まっている。この様にして各脚３は外にひろげたり中におしこんでおいたりすることができる。

在来の工業用扇風機の三脚台を示す斜視図である。 本考案の実施例による工業用扇風機の三脚台を示す分解斜視図である。 本考案の実施例による工業用扇風機の三脚台を示す上面図である。 本考案の実施例による工業用扇風機の三脚台を示す下面図である。 本考案の実施例による工業用扇風機の三脚台の連結片を示す部分斜視図である。 本考案の実施例による工業用扇風機の三脚台の脚が外側に展開されている情況を示す断面図である。 本考案の実施例による工業用扇風機の三脚台の脚が内側に折り畳まれている情況を示す断面図である。

符号の説明

２ 座台、３ 脚、４ ボルト、５ ナット、２１ 管体部、２２ 脚支え部、２３ ボルト孔、２４ 連結片、２５ スロット、２６ すべり止め部、２７ 止め部、３１ ボルト孔、３２ ピン孔、３３ ピン

Claims (3)

1. 中心部に管体部を持ち、前記管体部の外周に等間隔にへだてられ外の方且つ下方に伸びる三つの脚支え部を持ち、各脚支え部の両側壁に各々ボルト孔を持ち、前記脚支え部の内側壁と前記管体部の外周面の間に一体に設置される平行の二つの連結片を持ち、前記連結片の中央部に下端に開くスロットが形成され、前記連結片の下端縁の前記スロットの両側に各々すべり止め部と止め部が形成され、各スロットと前記各脚支え部の前記ボルト孔とは相対する座台と、各々上端部にボルト孔を持ち、そのボルト孔のまっすぐ下にピン孔を持つ三本の脚とで構成される工業用扇風機の三脚台において、
   ボルトが前記座台の前記各脚支え部の各連結片の前記スロットと、各脚のボルト孔とにはめられたあと前記各脚支え部の外に出てナットとねじ合されることで前記各脚の上端部が前記座台に組み合せられ、更にピンが前記各脚の前記ピン孔にさしこまれると同時に前記各脚支え部の両側壁の内側面にその両端が止められてその位置が制限され、且つその両端が前記ピン孔を突き出て前記二つの連結片の二つのすべり止め孔のうち一つの孔にはめられることにより、前記三本の脚が外にひろげられた位置になり、
   前記三本の脚が中におしこまれると前記ピンは前記すべり止め孔から前記スロットの下端の開き口に位置し、前記三本の脚は中の方に折り畳まれることを特徴とする工業用扇風機の三脚台。
2. 前記連結片の前記すべり止め部はほぼＶ字型の溝状であることを特徴とする請求項１記載の工業用扇風機の三脚台。
3. 前記連結片の前記すべり止め部の外側に各々止め部を持ち、二つの止め部は前記ピンの両端が前記すべり止め部の中にはめられた時に前記ピンの両側を止めてその位置を固定することを特徴とする請求項１記載の工業用扇風機の三脚台。
   

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