JP3111804B2 - シリコーンゴム組成物 - Google Patents

シリコーンゴム組成物

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JP3111804B2 JP06108963A JP10896394A JP3111804B2 JP 3111804 B2 JP3111804 B2 JP 3111804B2 JP 06108963 A JP06108963 A JP 06108963A JP 10896394 A JP10896394 A JP 10896394A JP 3111804 B2 JP3111804 B2 JP 3111804B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、室温で早期ゲル化せ
ず、保存安定性に優れ、かつ加硫速度が低下することな
く加熱により速やかに硬化し得る白金触媒を含有した付
加硬化型のシリコーンゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
白金触媒を含有する付加硬化型シリコーンゴム組成物に
おいて、脂肪族不飽和基含有オルガノポリシロキサンと
オルガノハイドロジェンポリシロキサンとの白金系触媒
を使用した付加反応の架橋速度は、その白金系触媒の白
金活性の高さにもよるが、一般的には速い。このため、
ほとんどの上記白金触媒含有のシリコーンゴム組成物
は、例えばエチレン系不飽和イソシアヌレート類や低重
合度のビニルシロキサン類等の制御剤(硬化禁止剤)を
添加し、室温での早期ゲル化を防止して長期間にわたる
保存安定性を得ると共に、加熱によって容易に硬化し得
るように潜在硬化性を持たせている。
【0003】しかしながら、これらの制御剤は、白金に
対する制御効果が弱いために制御剤を添加しても室温保
存下でシリコーンゴム組成物が早期ゲル化してしまった
り、あるいはその制御効果の効き過ぎからシリコーンゴ
ム組成物が加熱時に加硫しなかったり、加硫速度が遅く
なってしまうといった問題があった。また、現在使用さ
れている早期ゲル化禁止剤の中には、アセチレンアルコ
ール系の制御剤のように加硫速度は早いが揮発性があ
り、揮発により制御効果がなくなって長期の作業寿命に
耐え得ず、このため必要以上に含有させなければならな
いものもあった。それ故、いずれの制御剤を添加しても
満足し得る性能の付加硬化型シリコーンゴム組成物を得
ることは困難であった。
【0004】従って、白金触媒を含有した付加硬化型の
シリコーンゴム組成物においては、加硫速度に影響を及
ぼすことなく室温下での保存安定性を得ることが課題で
あった。
【0005】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
室温保存下で早期ゲル化することなく長期間安定である
上、加熱時に速やかに加硫して高品質なシリコーンゴム
を与える、白金触媒を含有する付加硬化型のシリコーン
ゴム組成物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は上記
目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、下記平均組
成式(1) R1 nSiO(4-n)/2 (1) (但し、式中R1は同一又は異種の非置換又は置換の1
価炭化水素基であり、nは1.98〜2.02の正数で
ある。)で示され、一分子中に脂肪族不飽和基を少なく
とも2個含有するオルガノポリシロキサンと、下記平均
組成式(2) R2 aSiHb(4-a-b)/2 (2) (但し、式中R2は同一又は異種の非置換又は置換の1
価炭化水素基であり、aは0〜3、bは0.005〜1
の数で、かつaとbの合計は0.8〜3の値である。)
で示され、一分子中に珪素原子に結合する水素原子を少
なくとも2個含有するオルガノハイドロジェンポリシロ
キサンと、白金系触媒とを含有する付加硬化型のシリコ
ーンゴム組成物に、下記一般式(3) R3−(S)m−R4 (3) (但し、式中R3、R4はそれぞれ炭素数3以上の1価炭
化水素基もしくはエステル結合を有する1価炭化水素基
であるか又はR3とR4とは結合して合計炭素数3以上の
環状構造を形成する。mは1〜3の正数である。)で示
されるスルフィド化合物を配合した場合、室温保存下で
早期ゲル化せず、長期間にわたって優れた保存安定性を
有する上、加硫速度が低下することなく加熱により速や
かに硬化して良好な物性のシリコーンゴムを与え、それ
故、室温での長作業寿命に優れた白金系触媒を含有する
付加硬化型のシリコーンゴム組成物が得られることを知
見し、本発明をなすに至った。
【0007】従って、本発明は、 (1)上記平均組成式(1)で示され、一分子中に脂肪族不飽和基を少なくとも 2個含有するオルガノポリシロキサン 100重量部 (2)上記平均組成式(2)で示され、一分子中に珪素原子に結合する水素原子 を少なくとも2個含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン 第一成分のオルガノポリシロキサンの脂肪族不飽和炭化水素基に対してオルガノ ハイドロジェンポリシロキサン中のけい素原子に直結した水素原子が50〜50 0モル%となる割合 (3)白金系触媒 白金原子として1〜2000ppm (4)上記一般式(3)で示されるスルフィド化合物 0.005〜5重量部 を含有してなることを特徴とするシリコーンゴム組成物
を提供する。
【0008】以下、本発明につき更に詳細に説明する
と、本発明のシリコーンゴム組成物の第一必須成分のオ
ルガノポリシロキサンは、下記平均組成式(1) R1 nSiO(4-n)/2 (1) (但し、式中R1は同一又は異種の非置換又は置換の1
価炭化水素基であり、nは1.98〜2.02の正数で
ある。)で示されるものである。
【0009】ここで、上記式中R1としては、炭素数1
〜10、特に炭素数1〜8の1価炭化水素基が好適であ
り、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基
等のアルキル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル
基などの脂肪族飽和炭化水素基、ビニル基、アリル基、
ブテニル基、ヘキセニル基等のアルケニル基などの脂肪
族不飽和炭化水素基、フェニル基、トリル基等のアリー
ル基、これらの基の炭素原子に結合した水素原子の一部
又は全部をハロゲン原子、シアノ基等で置換したクロロ
メチル基、トリフルオロプロピル基、シアノエチル基な
どが挙げられる。より好ましくはメチル基、フェニル
基、トリフルオロプロピル基である。
【0010】更に、各置換基R1は異なっていても同一
であってもよいが、脂肪族不飽和基、好ましくは炭素数
2〜10のアルケニル基、特に好ましくはビニル基を少
なくとも2個有していることが必要である。R1中の脂
肪族不飽和基の含有量は、0.001〜20モル%、特
に0.025〜5モル%であることが好ましい。
【0011】また、上記式(1)のオルガノポリシロキ
サンは、基本的には直鎖状であることが好ましいが、直
鎖状、分岐状等の分子構造の異なる1種又は2種以上を
混合して使用してもよい。
【0012】上記オルガノポリシロキサンは、平均重合
度が100〜10000、特に5000〜8000の範
囲であることが好ましい。
【0013】次いで、第2必須成分としてのオルガノハ
イドロジェンポリシロキサンは、硬化剤として作用する
もので、下記平均組成式(2) R2 aSiHb(4-a-b)/2 (2) (但し、式中R2は同一又は異種の非置換又は置換の1
価炭化水素基であり、aは0〜3、bは0.005〜1
の数で、かつaとbの合計は0.8〜3の値である。)
【0014】ここで、上記式(2)中のR2は、同一又
は異種の非置換又は置換の1価炭化水素基であり、具体
的には上記式(1)中のR1と同様の基が例示される。
【0015】上記式(2)のオルガノハイドロジェンポ
リシロキサンは、直鎖状、分岐鎖状、環状のいずれであ
ってもよい。
【0016】このような上記式(2)のオルガノハイド
ロジェンポリシロキサンとしては、例えばジメチルハイ
ドロジェンシリル基で末端が封鎖されたジオルガノポリ
シロキサン、ジメチルシロキサン単位とメチルハイドロ
ジェンシロキサン単位及び末端トリメチルシロキシ単位
との共重合体、ジメチルハイドロジェンシロキサン単位
(H(CH32SiO0.5単位)とSiO2単位とからな
る低粘度流体、1,3,5,7−テトラハイドロジェン
−1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサ
ン、1−プロピル−3,5,7−トリハイドロジェン−
1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサ
ン、1,5−ジハイドロジェン−3,7−ジヘキシル−
1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン
などが例示される。
【0017】上記式(2)のオルガノハイドロジェンポ
リシロキサンの配合量は、第一成分のオルガノポリシロ
キサンのアルケニル基等の脂肪族不飽和基に対してオル
ガノハイドロジェンポリシロキサン中のけい素原子に直
結した水素原子が50〜500モル%となる割合が望ま
しい。
【0018】更に、第三必須成分の白金系触媒として
は、公知のものが使用でき、具体的には白金元素単体、
白金化合物、白金複合体、塩化白金酸、塩化白金酸のア
ルコール化合物、アルデヒド化合物、エーテル化合物、
各種オレフィン類とのコンプレックスなどが例示され
る。なお、白金系触媒の添加量は、触媒量とすることが
できるが、特に第一成分のオルガノポリシロキサンに対
して白金原子として1〜2000ppmの範囲とするこ
とが好ましい。
【0019】本発明においては、第四必須成分として下
記一般式(3) R3−(S)m−R4 (3) (但し、式中R3、R4はそれぞれ炭素数3以上の1価炭
化水素基もしくはエステル結合を有する1価炭化水素基
であるか又はR3とR4は結合して環状構造を形成する。
mは1〜3の正数である。)で示されるスルフィド化合
物を配合する。本発明では、このスルフィド化合物は制
御剤として作用するもので、適量の添加により他の公知
の制御剤を添加しなくても室温下で早期ゲル化せず、加
硫速度も低下することなしにシリコーンゴム組成物の保
存安定性が向上し得、長作業性を向上させることができ
ると共に、通常の加硫温度時(約100〜130℃以
上)においては、加硫速度は通常と同等もしくは若干速
いという性質があり、温度依存性を持つ加硫剤となる。
【0020】ここで、上記式(3)において、R3、R4
はそれぞれ炭素数3以上、望ましくは3以上50以下、
より望ましくは炭素数7以上50以下の1価炭化水素基
もしくは分子内の主鎖にエステル結合が介在する1価炭
化水素基又はR3、R4とが結合して合計炭素数3以上、
望ましくは3以上50以下、より望ましくは7以上50
以下の環状構造、例えばシクロアルキル基を形成する。
なお、1価炭化水素基としては、アルキル基、アリール
基、アラルキル基、アルケニル基などが挙げられる。R
3、R4の炭素数が3未満のものは、硫黄化合物としての
白金触媒の封毒としての性質が顕著であり、このため組
成物が架橋しなかったり、有効白金量の増加などの必要
が生じ、また、炭素数が50を越えるとなると、早期ゲ
ル化の防止効果が薄く、加硫速度の低下防止効果も得難
い場合がある。
【0021】更に、mは1〜3の正数であり、好ましく
は1又は2、即ち上記式(3)のスルフィド化合物はモ
ノスルフィド又はジスルフィド化合物であることが好ま
しいが、より好ましくはモノスルフィド化合物がよい。
nが4以上となると、触媒毒の効果がより顕著となり、
目的とする効果が得られなかったり、組成物が架橋しな
いなどの不都合が起きる。
【0022】このような上記式(3)のスルフィド化合
物として具体的には、下記の化合物を例示することがで
きる。
【0023】
【化1】 (但し、Phはフェニル基を示す。)
【0024】上記スルフィド化合物の配合量は、第一成
分のオルガノポリシロキサン100部(重量部、以下同
様)に対して0.005〜5部、特に0.01〜1部と
することが好ましい。配合量が0.005部に満たない
と早期ゲル化防止効果が得難く、5部を超えるとゴム物
性を損なう恐れがある。
【0025】上記式(3)のスルフィド化合物は、単独
使用で満足な効果を得ることができるが、更に必要によ
り他の制御剤を併用してもよい。本発明では、上記式
(3)のスルフィド化合物と他の制御剤とを併用するこ
とにより、制御剤の制御効果の水準を大きく向上させる
ことができ、例えば上記スルフィド化合物と上記したア
セチレンアルコール系化合物のような昇華性のある制御
剤とを併用した場合も組成物の常温長作業性を向上させ
ることができる。
【0026】この場合、他の制御剤としては、公知の制
御剤を使用することができ、例えばアセチレンアルコー
ル系化合物、1,3−ジビニル−1,1,3,3−テト
ラメチルジシロキサン等の低重合度(重合度3〜20、
特に3〜10)のビニルシロキサン類、ハイドロパーオ
キサイド類、エチレン系不飽和イソシアヌレート類、ア
セチレンアルコール等が挙げられる。更に、この他に通
常は単独では制御効果が薄くて使用に耐えられない制御
剤、例えば2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチル
パーオキシ)ヘキシン−3等の不飽和基を含むパーオキ
サイド類などの使用も可能である。
【0027】上記制御剤の添加量は、本発明の効果を妨
げない範囲とすることが望ましく、通常第1成分のオル
ガノポリシロキサン100部に対して0.001〜1部
である。
【0028】本発明組成物には、補強性シリカ粉末を配
合することが好ましく、補強性シリカ粉末の添加によ
り、機械的強度に優れたシリコーンゴムを得ることがで
きる。
【0029】ここで、補強性シリカ粉末としては、比表
面積が50m2/g以上、特に10〜300m2/gのも
のを使用することが機械的強度向上の点から望ましい。
比表面積が50m2/gに満たないと、硬化物の機械的
強度が十分に高くならない場合がある。このような補強
性シリカ粉末としては、例えば煙霧質シリカ、沈降シリ
カ、これらの表面をヘキサメチルジシラザンやクロルシ
ラン等で疎水化処理したシリカ等が挙げられる。
【0030】これら補強性シリカ粉末の添加量は、第一
成分のオルガノポリシロキサン100部に対して5〜7
0部、特に10〜50部が好ましく、5部に満たないと
添加量が少なすぎて補強効果が得られない場合があり、
70部を超えると加工性が悪くなったり、機械的強度が
低下してしまう場合がある。
【0031】本発明に係わるシリコーンゴム組成物に
は、上記必須成分に加え、必要に応じて本発明の効果を
妨げない範囲で各種任意成分を添加することができる。
具体的には、増量剤として粉砕石英、炭酸カルシウム、
カーボンなどの充填剤、更にはスポンジを成形するため
の無機、有機の発泡剤、例えばアゾビスイソブチロニト
リル、ジニトロペンタメチレンテトラミン、ベンゼンス
ルフォンヒドラジド等が例示される。なお、上記発泡剤
の添加量は、シリコーンゴム組成物100部に対して3
〜10部の範囲が好適であり、このように発泡剤を添加
すると、スポンジ状のシリコーンゴムを得ることができ
る。
【0032】また、本発明組成物には、任意成分として
着色剤、耐熱性向上剤、反応制御剤、離型剤、充填剤用
分散剤などを添加することができる。なお、これら任意
成分の添加量は通常量とすることができるが、特に充填
剤用分散剤として使用されるジフェニルシランジオー
ル、各種アルコキシシラン、カーボンファンクショナル
シラン、シラノール基含有低分子シロキサン等は、本発
明の効果を損なわないように最小限の添加量に止めるこ
とが好ましい。
【0033】本発明のシリコーンゴム組成物は、上記成
分を混合することにより調製することができるが、特に
予め白金系触媒を低重合度の脂肪族不飽和基含有オルガ
ノポリシロキサンと混合してペースト状とし、これを他
の成分と混合して調製することが好適である。
【0034】更に、本発明組成物は、常圧熱気加硫、ス
チーム加硫、圧縮成形等常用の加硫方法を採用して10
0〜500℃で数秒〜5時間加熱することにより、容易
に加硫して良好な物性のシリコーンゴム硬化物を得るこ
とができる。
【0035】
【発明の効果】本発明の脂肪族不飽和基含有オルガノポ
リシロキサン、オルガノハイドロジェンポリシロキサ
ン、白金系触媒を含む付加硬化型のシリコーンゴム組成
物は、上記特性のスルフィド化合物の配合により室温で
安定で早期ゲル化が生じることがなく長期保存安定性に
優れている上、加熱により加硫速度の低下もなく速やか
に加硫して良好な物性のシリコーンゴムを与え、室温で
の作業寿命が顕著に延長されるもので、従来のシリコー
ンゴムと同様な用途に幅広く用いることができる。
【0036】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示して本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるも
のではない。なお、各例中の部はいずれも重量部であ
る。
【0037】〔実施例1〜3〕塩化白金酸アルコール溶
液の低重合度ジメチルビニルポリシロキサン(ビニル量
0.7モル%、白金量1.0%)置換溶液10gにビニ
ル量が0.15モル%、平均重合度が約5000である
オルガノポリシロキサン90gを混合し、白金ペースト
Aを用意した。
【0038】次に、(Si(CH32O)単位99.8
5mol%、(Si(CH3 (CH=CH2)O)単位
0.15mol%からなり、両末端がSi(CH3
2(CH=CH2)単位で封鎖されたオルガノポリシロキ
サン100部、煙霧質シリカ(エロジル200、日本ア
エロジル(株)製)45部、両末端が水酸基で封鎖され
たジメチルシリコーンオイル(重合度10)7部をニー
ダーで配合し、160〜170℃で2時間熱処理したゴ
ムコンパウンド100部に硬化剤として上記の白金ペー
ストAを0.5部、ジ−n−ヘキシルスルフィドを0.
05部又は0.1部加え、更にそれぞれにSi−H量
0.005mol/gのオルガノハイドロジェンポリシ
ロキサン1.2部を混練りし、シリコーンゴム組成物
(実施例1、2)を調製した。
【0039】また、上記実施例1に更に既知の制御剤で
あるエチニルシクロヘキサノール0.1部を添加する以
外は実施例1と同様にしてシリコーンゴム組成物(実施
例3)を調製した。
【0040】〔比較例1、2〕ジ−n−ヘキシルスルフ
ィドを添加しない以外は実施例1,2と同様にしてシリ
コーンゴム組成物(比較例1、2)を調製した。
【0041】〔実施例4、5〕塩化白金酸アルコール溶
液の低重合度ジメチルビニルポリシロキサン(ビニル量
0.7モル%、白金量1.0%)置換溶液10gに2,
4,6−トリス−t−ブチルペロキシ)−1,3,5−
トリアジン(火薬アクゾ社製)1.0g、ビニル量が
0.15モル%、平均重合度が約5000であるオルガ
ノポリシロキサン89gを混合し、白金ペーストBを用
意した。
【0042】次に、実施例1と同じゴムコンパウンド1
00部に硬化剤として上記の白金ペーストBを0.5
部、ジトリデシル−3,3’−チオジプロピオネート
0.02部、Si−H量0.005mol/gのオルガ
ノハイドロジェンポリシロキサン1.2部を混練りし、
シリコーンゴム組成物(実施例4)を調製した。
【0043】また、ジトリデシル−3,3’−チオジプ
ロピオネートの代わりにジ−n−ヘキシルスルフィド又
はn−オクチルスルフィド0.01部を加える以外は実
施例4と同様にしてシリコーンゴム組成物(実施例5、
6)を調製した。
【0044】〔比較例3〕ジトリデシル−3,3’−チ
オジプロピオネートを添加しない以外は実施例4と同様
にしてシリコーンゴム組成物を調製した(比較例3)。
【0045】上記実施例及び比較例で得られたシリコー
ンゴム組成物を40℃の乾燥器に直接風が当たらないよ
うに放置し、ゲル化までの時間を測定した。ゲル化時期
の判断は、1mm厚の2本ロールで10回丸太どりを行
った時点で、ロールに巻き付き、かつ表面肌が滑らかで
ある場合はゲル化をしていないと判断した。結果を表
1、2に示す。
【0046】表1、2の結果より、本発明のシリコーン
ゴム組成物(実施例1〜5)は、40℃におけるゲル化
時間が非常に長く、早期ゲル化に対して安定化された潜
在的硬化性組成物であることが確認された。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08K 5/541 C08L 83/05 C08L 83/05 C08K 5/54 (56)参考文献 特開 平5−59207(JP,A) 特公 昭52−47485(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 83/07 C08L 83/05 C08K 5/05 C08K 5/14 C08K 5/3492 C08K 5/36 C08K 5/37 C08K 5/45 C08K 5/54

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)下記平均組成式(1) R1 nSiO(4-n)/2 (1) (但し、式中R1は同一又は異種の非置換又は置換の1
    価炭化水素基であり、nは1.98〜2.02の正数で
    ある。)で示され、一分子中に脂肪族不飽和基を少なく
    とも2個含有するオルガノポリシロキサン100重量部 (2)下記平均組成式(2) R2 aSiHb(4-a-b)/2 (2) (但し、式中R2は同一又は異種の非置換又は置換の1
    価炭化水素基であり、aは0〜3、bは0.005〜1
    の数で、かつaとbの合計は0.8〜3の値である。)
    で示され、一分子中に珪素原子に結合する水素原子を少
    なくとも2個含有するオルガノハイドロジェンポリシロ
    キサン第一成分のオルガノポリシロキサンの脂肪族不飽
    和炭化水素基に対してオルガノハイドロジェンポリシロ
    キサン中のけい素原子に直結した水素原子が50〜50
    0モル%となる割合 (3)白金系触媒 白金原子として1〜2000ppm (4)下記一般式(3) R3−(S)m−R4 (3) (但し、式中R3、R4はそれぞれ炭素数3以上の1価炭化水素基もしくはエステ ル結合を有する1価炭化水素基であるか又はR3とR4は結合して合計炭素数3以 上の環状構造を形成する。mは1〜3の正数である。) で示されるスルフィド化合物 0.005〜5重量部 を含有してなることを特徴とするシリコーンゴム組成
    物。
  2. 【請求項2】 比表面積50m2/g以上の補強性シリ
    カを5〜70重量部含有する請求項1記載のシリコーン
    ゴム組成物。
  3. 【請求項3】 スルフィド化合物がモノスルフィド化合
    物である請求項1又は2記載のシリコーンゴム組成物。
  4. 【請求項4】 更に低重合度ビニルシロキサン、ハイド
    ロパーオキサイド類、エチレン系不飽和イソシアヌレー
    ト類、アセチレンアルコール類及び不飽和基を含むパー
    オキサイド類の1種又は2種以上を添加した請求項1、
    2又は3記載のシリコーンゴム組成物。
  5. 【請求項5】 更に発泡剤を添加した請求項1乃至4の
    いずれか1項に記載のシリコーンゴム組成物。
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