JP3111665B2 - 車両用ワイパ制御装置 - Google Patents
車両用ワイパ制御装置Info
- Publication number
- JP3111665B2 JP3111665B2 JP04210363A JP21036392A JP3111665B2 JP 3111665 B2 JP3111665 B2 JP 3111665B2 JP 04210363 A JP04210363 A JP 04210363A JP 21036392 A JP21036392 A JP 21036392A JP 3111665 B2 JP3111665 B2 JP 3111665B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wiper
- wiper motor
- state
- motor
- fet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
に関する。
おいては、ワイパモータ回路内のワイパモータと同期し
て作動するワイパブレードの自動停止にあたり、この自
動停止位置を、ワイパモータ内にてこれと同期して作動
するカムプレートのカムスイッチとしての機能を活用し
て実現する方法が一般に知られている。
おいては、ワイパブレードが自動停止位置にある場合に
は、カムスイッチがワイパモータ回路の接地側端子E側
に切り換えられ、また、ワイパブレードが、ウインドシ
ールドの払拭領域内にある場合には、カムスイッチがワ
イパモータ回路の正側端子+B側、即ちバッテリの正側
端子側に切り換えられるようなカムプレート構造が採用
されている。そして、当該カムスイッチは、ワイパモー
タの一回転に伴うカムプレートの一回転及びワイパブレ
ードの一往復と同期して切り換え作動するようになって
いる。
パモータ回路の接地側端子Eと正側端子+Bとの間のデ
ッドショートを防ぐため、必ず、オープン領域が設けら
れるようになっている。また、このようなオープン領域
をカムプレートに設けることによって、単にデッドショ
ートを防ぐのみでなく、ワイパモータ回路の所謂切り換
え側端子Sがオープンになることで、ワイパモータへの
給電状態もオープンとなり、その結果、同ワイパモータ
が慣性回転しつつ減速した後停止することにより、ワイ
パプレートのバタツキが無くなるという利点も確保し得
た。しかし、上述のようなオープン領域が存在するため
に、ワイパスイッチが前記オープン領域による切り換え
側端子Sの正側端子+Bからの遮断状態にてオフされた
場合、ワイパモータがバッテリからの給電遮断により停
止する。さらに、カムスイッチが接地側端子E側には切
り換えられていないため、ワイパブレードが自動停止位
置では停止せずこの位置よりも浮いた状態で停止すると
いう不具合がある。
6655号公報にて示されているように、半導体スイッ
チング素子を活用して、ワイパモータ回路の切り換え側
端子Sを制御装置の入力として同制御装置内にてプルア
ップ又はプルダウンすることにより、上述のオープン領
域を無くすることも考えられる。しかし、ワイパモータ
を起動する半導体スイッチング素子及びワイパモータか
ら生ずる発電電力を利用して制動制御する半導体スイッ
チング素子の導通・非導通が、前記オープン領域の無い
場合における切り換え側端子Sのローレベル又はハイレ
ベルに依存して制御されるため、ワイパモータの制動が
直ちに行われることになる。従って、ワイパモータの慣
性回転に必要なオープン領域がなくなるため、ワイパブ
レードのバタツキの発生という不具合が生ずる。また、
ワイパブレードのバタツキは、同ワイパブレードの耐久
性の劣化を招くという不具合もある。さらには、例え
ば、プルダウン入力にて入力している場合には、カムプ
レートのオープン領域にてプルダウンの信号を受けて制
動制御を行うため、ワイパブレードが、自動停止位置で
は停止せず、ボンネットより浮き上がった状態で停止し
てしまうという不具合が生ずる。また、このような浮き
上がった状態は車両の走行安定上好ましくないという不
具合を招く。
処すべく、車両用ワイパ制御装置において、半導体スイ
ッチング素子等の一対の駆動素子の活用を前提として、
上述のようなワイパブレードのバタツキや浮き上がりを
未然に防止するようにしようとするものである。
たり、本発明においては、図1にて例示するように、車
両の直流電源1から給電されて回転するワイパモータ
と、このワイパモータの回転に伴いウインドシールドの
払拭領域に沿い自動停止位置を基準に往復動するワイパ
ブレードと、前記自動停止位置に対応する前記ワイパモ
ータの基準回転位置の両側に第1及び第2のオープン領
域をそれぞれ有し、前記ワイパモータが前記自動停止位
置から前記第1オープン領域を越えて回転したとき給電
側に切り換えられて第1切り換え状態となり、前記ワイ
パモータが前記第2オープン領域を越えてさらに回転し
たとき接地側に切り換えられて第2切り換え状態とな
り、前記ワイパモータが前記第1又は第2の第2オープ
ン領域にあるときオープン状態となるカムスイッチとを
備えたワイパにおいて、次のように構成したことにその
特徴がある。
1から前記ワイパモータへ給電させるように駆動状態と
なり、同給電を遮断するように非駆動状態となる第1駆
動素子2と、前記ワイパモータに発電制動作用を発揮さ
せるように駆動状態となり、同発電制動作用を解除する
ように非駆動状態となる第2駆動素子3と、前記ワイパ
を間欠モード或いは停止モードにするようにワイパスイ
ッチ手段4が操作された状態にて、前記カムスイッチが
前記第1切り換え状態から前記オープン状態になったと
き第1駆動素子2を非駆動状態にするように制御する駆
動制御手段5と、第1駆動素子2の非駆動状態への変化
後、前記ワイパモータが前記第2オープン領域に対応す
る角度範囲を慣性回転するに要する時間だけ遅延して第
2駆動素子3を駆動状態にするように制御する遅延制御
手段6とを具備するようにしたことにある。
ワイパのワイパブレードによる払拭作動状態において、
当該ワイパを間欠モード或いは停止モードにするように
ワイパスイッチ手段4が操作された状態にて、前記カム
スイッチが前記第1切り換え状態から前記オープン状態
になると、駆動制御手段5が第1駆動素子2を非駆動状
態にするように制御する。このため、前記ワイパモータ
への直流電源1からの給電が第1駆動素子2により遮断
される。これにより、前記ワイパモータが慣性減速回転
する。しかして、遅延制御手段6が、上述のように第1
駆動素子2の非駆動状態への変化後、前記ワイパモータ
が前記第2オープン領域に対応する角度範囲を慣性回転
するに要する時間だけ遅延して第2駆動素子3を駆動す
るように制御すると、この第2駆動素子3が前記ワイパ
モータを、発電制動作用を発揮させる状態におく。この
ため、前記ワイパモータがその発電制動作用により前記
自動停止位置に対応する回転位置で停止する。その結
果、前記ワイパブレードがその自動停止位置にて正しく
停止する。なお、このような停止は、前記ワイパが間欠
モードにある場合には、前記ワイパブレードが間欠的に
往復作動する過程において繰り返される。
1切り換え状態から前記オープン状態への変化時期を有
効に活用して、第2駆動素子3の駆動の時期を、第1駆
動素子2の非駆動状態への変化後、前記ワイパモータが
前記第2オープン領域に対応する角度範囲を慣性回転す
るに要する時間だけ遅延させるようにしたので、ワイパ
ブレードのバタツキの発生を防止し、また慣性回転後の
発電制動によってワイパブレードを自動停止位置で停止
させて、ワイパブレードの浮き上がりを防止することが
できる。
ると、図2及び図3は、本発明に係る車両用ワイパ制御
装置を示している。このワイパ制御装置は、図2にて示
すごとく、ワイパWPを備えており、このワイパWP
は、一対のワイパブレード20、30と、駆動機構40
とによって構成されている。ワイパブレード20は、当
該車両のフロントウインドシールド10の外表面の払拭
領域11を払拭すべく往復動するようになっている。一
方、ワイパブレード30は、当該車両のフロントウイン
ドシールド10の外表面の払拭領域12を払拭すべく往
復動するようになっている。また、各ワイパブレード2
0、30は、図2にて示すごとく、それぞれ、各払拭領
域11、12の下縁部11a、12aに相当する位置
(以下、それぞれ、自動停止位置11a、12aとい
う)にて、自動的に停止するようになっている。
パモータ40a(図3参照)と、カムプレート40b
(図2参照)とを備えており、ワイパモータ40aは、
低速モード又は高速モードにて同一方向へ回転するよう
になっている。しかして、駆動機構40は、ワイパモー
タ40aの一回転毎に、両ワイパブレード20、30を
一往復だけ払拭作動させるようになっている。カムプレ
ート40bは、そのカム軸41にて、ワイパモータ40
a内にてこのワイパモータに連動する減速機の出力軸に
同軸的に軸支されており、このカムプレート40bは、
ワイパモータ40aの低速モード又は高速モードに応じ
て減速機の減速作動のもとに、ワイパモータ40aの一
回転毎に、低速又は高速にて一回転する。また、カムプ
レート40bは、各固定接点40c、40d、40eと
共にカムスイッチCS(図3参照)を構成するもので、
カムプレート40bは、カム軸41に対し同心的に形成
した略円環板部42及び略円板部43によって形成され
ている。
ており、この略円環板部42は、その内周部分にて固定
接点40dと常時摺接可能に接触している。この略円環
板部42の外周部分には、切り欠き42aが円弧状に形
成されており、この略円環板部42は、その外周部分の
うち切り欠き42aを除く部分及び同切り欠き42aに
て、固定接点40eと共にスイッチ機能を発揮する。か
かる場合、略円環板部42の切り欠き42aの領域内に
固定接点40eがあるときにのみ、この固定接点40e
は略円環板部42から電気的に遮断される。略円板部4
3は絶縁材料からなるもので、この略円板部43の外周
部分には、切り欠き43aが円弧状に形成されている。
しかして、この略円板部43は、その外周部分のうち切
り欠き43aを除く部分及び同切り欠き43aにて、固
定接点40cと共にスイッチ機能を発揮する。
3の外周部分のうち切り欠き43aを除く部分と接触す
るとき、この固定接点40cは略円環板部42即ち固定
接点40dから遮断される。また、固定接点40cが、
略円板部43の切り欠き43a内の領域、即ち略円環板
部42の内周部分から切り欠き43a内に延出する延出
部分42bと接触するとき、この固定接点40cは略円
環板部42と短絡する。また、両切り欠き42a、43
aの図2にて各図示左端間にはオープン領域OPLが形
成されており、一方、両切り欠き42a、43aの図2
にて各図示右端間にはオープン領域OPRが形成されて
いる。なお、両切り欠き42a、43aの図2にて各図
示左右方向中央の位置が互いに一致し、かつ、上述した
ワイパブレードの自動停止位置に対応する。
いて図3を参照して説明する。このワイパ制御装置は、
ワイパモータ回路EC1 を備えており、このワイパモー
タ回路EC1 は、上述したワイパモータ40a、カムス
イッチCS及び常閉型過負荷遮断器CBとによって構成
されている。ワイパモータ40aは、その接地側端子に
て、カムスイッチCSの固定接点40cに接続されると
ともに、過負荷遮断器CB及びワイパモータ回路EC1
の接地側端子Eを介し接地されている。また、このワイ
パモータ40aの低速モード側給電端子は、ワイパモー
タ回路EC1 の低速モード側端子+1に接続されてお
り、このワイパモータ40aの高速モード側給電端子
は、ワイパモータ回路EC1 の高速モード側端子+2に
接続されている。しかして、ワイパモータ40aは、そ
の低速モード側給電端子又は高速モード側給電端子にて
給電されて、低速モード又は高速モードにて回転する。
にて、ワイパモータ回路EC1 の切り換え側端子Sに接
続されており、このカムスイッチCSの固定接点40e
はワイパモータ回路EC1 の正側端子+B及び当該車両
のイグニッションスイッチIGを介しバッテリBの正側
端子に接続されている。しかして、このカムスイッチC
Sは、両ワイパブレード20、30が自動停止位置にあ
るとき、固定接点40cを固定接点40dに接続する。
ワイパモータ40aの回転に伴いカムプレート40bの
略円環部40bを介し両固定接点40d、40eが短絡
したときカムスイッチCSが切り換えられて切り換え側
端子Sを正側端子+Bに接続する。各ワイパブレード2
0、30がその一往復動により自動停止位置に復帰した
とき、即ちワイパモータ40aが一回転したとき、カム
スイッチCSの両固定接点40d、40cは互いに短絡
されて接地状態にある。但し、両固定接点40c、40
eとの間には、上述の各オープン領域ORL、ORRが
存在する。なお、図3にて、符号50は、ウオッシャモ
ータを示しており、このウオッシャモータ50はイグニ
ッションスイッチIGとワイパスイッチ回路SWとの間
に接続されている。
車両の運転席近傍に設けられた操作スイッチの操作によ
ってワイパWPの作動モードを特定するための信号を後
述するFET制御回路EC2へ出力する。例えば、FE
T制御回路EC2の内部にて、マイクロコンピュータ6
0の各入力端子61、65がプルダウンされ、かつマイ
クロコンピュータ60の各入力端子62、63がプルア
ップされている場合、ワイパスイッチ回路SWによりワ
イパWPの作動モードと各入力端子61、62、65の
電圧レベルの組合せは、次の表1のようになる。但し、
+B電圧レベル時をHとし、E電圧レベル時をLとし
た。
ンピュータ60が、ワイパスイッチ回路SWがどのよう
なモードにあるのかを判別する。また、マイクロコンピ
ュータ60の入力端子63には、ワイパスイッチ回路S
Wのウォッシャ操作モードのとき、同ワイパスイッチ回
路SWの出力が付与されるようになっている。但し、電
圧レベルがH(+B電圧)のときウォッシャはオフと判
別し、また、電圧レベルがL(E電圧レベル)のときウ
ォッシャはオンと判別する。なお、表1において、OF
F、INT、LO及びHIは、ワイパスイッチ回路SW
の停止操作モード、間欠操作モード、低速操作モード及
び高速操作モードをそれぞれ表す。
ュータ60を備えており、このマイクロコンピュータ6
0は、その各入力端子61、62、63にて、上述のよ
うなレベルを維持すべくワイパスイッチ回路SWに接続
されるとともに、その入力端子64にて、ワイパモータ
回路EC1 の切り換え側端子Sに接続されている。かか
る場合、切り換え側端子Sと入力端子64との間の接続
ラインは、抵抗64aによりプルダウンされている。ま
た、マイクロコンピュータ60は、コンピュータプログ
ラムを、図4及び図5にて示すフローチャートに従い、
ワイパモータ回路EC1 及びワイパスイッチ回路SWと
の協働により実行し、この実行中において、両電界効果
型トランジスタ70、80(以下、FET70及びFE
T80という)を駆動制御するための演算処理をする。
但し、コンピュータプログラムは、マイクロコンピュー
タ60のROMに予め記憶されている。
アス抵抗71を介しマイクロコンピュータ60の出力端
子に接続されている。また、このFET70は、そのソ
ース端子にて、逆流阻止用ダイオード73を介し、イグ
ニッションスイッチIGを通りバッテリBの正側端子に
接続されており、このFET70のドレン端子は、バイ
アス抵抗72を介しFET70のゲート端子に接続され
ている。かかる場合、FET70は、そのゲート端子の
ハイレベルに応答して導通(以下、オンという)し、ま
た、そのゲート端子のローレベルに応答して非導通(以
下、オフという)となる。しかして、FET70は、そ
のオンにより、FET80のオフのもとに、バッテリB
からの直流電流を、イグニッションスイッチIG、ダイ
オード73、低速モード端子+1、ワイパモータ40
a、過負荷遮断器CB及び接地側端子Eを通して流れ
る。これにより、ワイパモータ40aは低速モードで回
転する。また、FET70は、そのオフにより、バッテ
リBからワイパモータ40aへの直流電流の流入を遮断
する。
て、バイアス抵抗81を介しマイクロコンピュータ60
の出力端子に接続されるとともに、バイアス抵抗82及
び逆流阻止用ダイオード83を通して接地されている。
また、このFET80は、そのソース端子にて、FET
70のドレン端子及びワイパモータ回路EC1 の低速モ
ード端子+1に接続されてり、このFET80のドレン
端子は、バイアス抵抗82を介してFET80のゲート
端子に接続されている。かかる場合、FET70は、そ
のゲート端子のハイレベルに応答してオンし、また、そ
のゲート端子のローレベルに応答してオフする。しかし
て、このFET80は、そのオンにより、FET70の
オフのもとに、ダイオード83と過負荷遮断器CBを介
し、ワイパモータ40aの接地側端子と低速モード側給
電端子とを短絡して、同ワイパモータ40aに発電制動
作用を発揮させる。また、このFET80は、そのオフ
により、ワイパモータ40aの発電制動作用を解除す
る。
イグニッションスイッチIGの閉成により本発明装置を
作動状態におけば、マイクロコンピュータ60が、図4
及び図5のフローチャートに従い、コンピュータプログ
ラムの実行ををステップ100にて開始する。現段階に
て、ワイパスイッチ回路SWが低速操作モードLOにあ
れば、マイクロコンピュータ60が、ステップ110に
て、ワイパスイッチ回路SWを介するバッテリBからの
直流電圧をローレベルに変換してバイアス抵抗71を介
しFET70のゲートに出力する。この出力に応答し
て、FET70がオンすると、バッテリBからの直流電
流が、イグニッションスイッチIG、ダイオード73、
FET70、低速モード端子+1、ワイパモータ40
a、過負荷遮断器CB及び接地側端子Eを通して流れ
る。このため、ワイパモータ40aが低速モードにて回
転する。
構40が、ワイパモータ40aの回転に伴い、両ワイパ
ブレード20、30をフロントウインドシールド10の
両払拭領域11、12に沿い払拭作動させる。また、カ
ムプレート40bが、ワイパモータ40aの回転に伴い
回動する。現段階では、上述のようにワイパスイッチ回
路SWが低速操作モードLOにあるため、マイクロコン
ピュータ60が、ステップ120にて、「NO」と判別
し、ステップ120aにて、FET70のオン状態を継
続するように処理する。このため、FET70のオン継
続のもとに、ワイパWPがワイパモータ40aの低速モ
ード下にて両ワイパブレード20、30の払拭作動を維
持する。
回路SWが停止操作モードOFFにおかれれば、マイク
ロコンピュータ60が、ステップ120にて「YES」
と判別し、コンピュータプログラムをステップ130に
進める。現段階にて、カムスイッチCSの固定接点40
dが両固定接点40e、40cとも短絡しない、つま
り、カムプレート40bにおけるオープン領域になった
瞬間に、切り換え側端子Sのレベルが抵抗64aによる
プルダウン状態から立ち下がりローレベルとなる(図6
(A)参照)。従って、マイクロコンピュータ60が、
ステップ130にて「YES」と判別し、ステップ13
0aにてFET70をオフするに必要な演算処理をしロ
ーレベル出力を両バイアス抵抗71、72を介しFET
70のゲートに付与する。このため、FET70がオフ
(図6(A)参照)しワイパモータ40aへのバッテリ
Bからの直流電流の流入を遮断する。従って、ワイパモ
ータ40aが、両FET70、80のオフ下でのバッテ
リBからの遮断のもとに慣性回転に移行し減速していく
(図6(A)参照)。
算処理後、マイクロコンピュータ60が、ステップ13
0bにて、遅延タイマ(マイクロコンピュータ60に内
蔵されている)をリセットスタートさせる。これによ
り、同遅延タイマが、所定遅延時間Tの計時を開始す
る。かかる場合、前記所定遅延時間Tは、両FET7
0、80を共にオフに維持する時間、即ちオープン領域
ORL又はORRに対応する角度範囲をワイパモータ4
0aが慣性回転するに要する時間(例えば、36mse
c.)として、マイクロコンピュータ60のROMに予
め記憶されている。
に伴い両ワイパブレード20、30が共に自動停止位置
に接近し、前記遅延タイマによる所定遅延時間Tの計時
が終了すると、マイクロコンピュータ70が、ステップ
140にて「YES」と判別し、ステップ140aに
て、FET80をオンするための演算処理をしハイレベ
ル出力を両バイアス抵抗81、82を介してFET80
のゲート端子に付与する。このため、FET80がオン
して、ワイパモータ40aの低速モード側給電端子を、
ワイパモータ回路EC1 の正側端子+1及びダイオード
83を通して接地する。これにより、ワイパモータ40
aが、その低速モード側給電端子と接地側端子とを互い
に短絡されて、発電制動状態となり停止へと移行する。
了後、マイクロコンピュータ60が、ステップ140b
にて、発電制動タイマ(マイクロコンピュータ60に内
蔵されている)をリセットスタートさせる。これによ
り、同発電制動タイマが、所定発電制動時間の計時を開
始する。かかる場合、前記所定発電制動時間は、ワイパ
モータ40aが、その慣性回転下、発電制動作用により
停止するに要する時間(例えば、40msec.)とし
てマイクロコンピュータ60のROMに予め記憶されて
いる。上述のような発電制動タイマによる前記所定発電
制動時間の計時が終了すると、マイクロコンピュータ6
0が、ステップ150にて「YES」と判別し、ステッ
プ150aにて、FET80をオフするに必要な演算処
理のもとにローレベル出力を両バイアス抵抗81、82
を介しFET80のゲート端子に付与する。これによ
り、FET80がオフしてワイパモータ40aの発電制
動作用を解除する(図6(A)参照)。その結果、両ワ
イパブレード20、30が、その各自動停止位置にて正
しく停止する。なお、マイクロコンピュータ60が、ス
テップ160にて、前記停止操作モードOFFに基づき
「YES」と判別する。
ムがステップ130に進んだとき、切り換え端子Sのレ
ベルが立ち下がらず(図6(B)参照)、同ステップ1
30における判別が「NO」となる場合には、マイクロ
コンピュータ60が、ステップ120aにてFET70
のオン状態を継続処理する。これにより、FET70の
オンが継続される。然る後、上述と同様に、ワイパモー
タ40aがさらに一回転してカムスイッチCSが切り換
わり、切り換え側端子Sが過負荷遮断器CBを介し端子
Eに接続されると、切り換え側端子Sのレベルが上述と
同様に立ち下がる。然る後は、ステップ130での判別
が「YES」となり、上述と同様にコンピュータプログ
ラムのステップ130a以後の演算処理を行う。
ように低速操作モードLOではなく、間欠操作モードI
NTにあれば、マイクロコンピュータ60が、ステップ
110にて、上述と同様にFET70をオンするに必要
な演算処理をする。しかして、FET70がオンする
と、上述と同様に、ワイパモータ40aが低速モードに
て回転し、両ワイパブレード20、30がフロントウイ
ンドシールド10の両払拭領域11、12に沿い払拭作
動し、カムプレート40bが回転する。現段階では、上
述のようにワイパスイッチ回路SWが間欠操作モードI
NTにあるため、マイクロコンピュータ60が、ステッ
プ120にて「YES」と判別し、コンピュータプログ
ラムをステップ130に進める。
路EC1 の切り換え側端子Sのレベルが立ち下がりロー
レベルとなると、マイクロコンピュータ60が、ステッ
プ130にて「YES」と判別し、ステップ130aに
て、上述と同様にFET70をオフするに必要な演算処
理をする。このため、FET70がオフしワイパモータ
40aへのバッテリBからの直流電流の流入を遮断す
る。
処理後、マイクロコンピュータ60が、各ステップ13
0b〜150aにおける演算処理を上述と同様に行う。
このような演算処理過程においては、前記遅延タイマの
所定遅延時間Tの計時の開始後、ワイパモータ40aの
慣性回転に伴い両ワイパブレード20、30が共に自動
停止位置に接近し、前記遅延タイマによる所定遅延時間
Tの計時が終了すると、FET80がオンしてワイパモ
ータ40aを発電制動状態におく。ついで、前記発電制
動タイマの所定発電制動時間の計時の開始後同計時の終
了に伴いFET80がオフしてワイパモータ40aの発
電制動作用を解除する。その結果、両ワイパブレード2
0、30が、その各自動停止位置にて正しく停止する。
処理後、現段階では上述のように間欠操作モードINT
にあるため、マイクロコンピュータ60が、ステップ1
60にて「NO」と判別し、ステップ160aにて、両
ワイパブレード20、30を間欠作動させるに必要な間
欠待ち時間だけ時間待ちする。この時間待ちが終了する
と、マイクロコンピュータ60が、ステップ160bに
て、FET70をオンするに必要な演算処理を上述と同
様に行う。このため、FET20がオンしてワイパモー
タ40aを再び低速モードで回転させる。従って、上述
と同様に、両ワイパブレード20、30の自動停止位置
からの払拭作動及びカムプレート40aの回転が再開さ
れる。ステップ160bでの演算処理後、上述と同様に
ステップ120〜ステップ160bを通るコンピュータ
プログラムの実行が繰り返される。これにより、両ワイ
パブレード20、30の間欠払拭作動が繰り返される。
然る後、ワイパスイッチ回路SWが停止操作モードLO
におかれると、上述と同様に、ステップ120〜150
aを通る演算処理が行われステップ160での判別が
「YES」となって、両ワイパブレード20、30が自
動停止位置にて停止する。
SWが停止操作モードOFFにおかれた場合、又は同ワ
イパスイッチ回路SWが間欠操作モードINTにおかれ
てワイパモータ40aが間欠的に停止するかその後の停
止操作モードOFFへの移行の場合、ワイパモータ回路
EC1 の切り換え端子Sのレベルの立ち下がりに応答し
て、FET70をFET80のオフ下にてオフし、ワイ
パモータ40aをバッテリBから遮断して、オープン領
域OPRに対応する所定遅延時間Tの間、慣性回転によ
る減速状態(図6(A)参照)におき、所定遅延時間T
の経過時にFET80をオンしてワイパモータ40aを
発電制動状態において停止させる。これにより、上述の
オープン領域をカムスイッチCSに設けなかった場合に
生ずると予測される両ワイパブレード20、30のバタ
ツキや、上述のオープン領域でカムスイッチCSの切り
換え端子Sのレベルが立ち下がった場合に生ずると予測
される両ワイパブレード20、30のボンネットから浮
き上がった状態での停止を未然に防止しつつ、両ワイパ
ブレード20、30を常に自動停止位置にて正しく自動
停止させ得る。また、カムスイッチCSの固定接点40
c(接地側端子Eに接続した接点)は、上述のような切
り換え側端子Sからのプルダウン入力により代い換えで
きるので、カムプレート40bの略円環部42の外周部
分のうち切り欠き42aを除く部分及び固定接点40c
を省略することができ、その結果、コストダウンにもつ
ながる。なお、マイクロコンピュータ60が、ワイパス
イッチ回路SWにより高速操作モードHIである旨を検
出した場合には、両FET70、80を共にオフに維持
すべく制御する。
タ40aへの給電及び同モータの発電制動作用のため
に、両FET70、80を採用したが、これに限ること
なく、バイポーラ形トランジスタ等の半導体スイッチン
グ素子或いはリレーを両FET70、80に代え採用し
て実施してもよい。
タ回路EC1 の切り換え側端子Sとマイクロコンピュー
タ60の入力端子64との間の接続ラインを、抵抗64
aによりプルダウンした例について説明したが、これに
代えて、切り換え側端子Sとマイクロコンピュータ60
の入力端子64との間の接続ラインを、適宜な抵抗を介
しプルアップするようにして実施してもよい。
におけるワイパの概略構成図である。
ーチャートの前段部である。
るためのタイムチャートである。
ッチ回路、WP…ワイパ、10…ウインドシールド、1
1、12…払拭領域、20、30…ワイパブレード、4
0a…ワイパモータ、60…マイクロコンピュータ、7
0、80…FET。
Claims (1)
- 【請求項1】 車両の直流電源から給電されて回転する
ワイパモータと、 このワイパモータの回転に伴いウインドシールドの払拭
領域に沿い自動停止位置を基準に往復動するワイパブレ
ードと、 前記自動停止位置に対応する前記ワイパモータの基準回
転位置の両側に第1及び第2のオープン領域をそれぞれ
有し、前記ワイパモータが前記自動停止位置から前記第
1オープン領域を越えて回転したとき給電側に切り換え
られて第1切り換え状態となり、前記ワイパモータが前
記第2オープン領域を越えてさらに回転したとき接地側
に切り換えられて第2切り換え状態となり、前記ワイパ
モータが前記第1又は第2の第2オープン領域にあると
きオープン状態となるカムスイッチとを備えたワイパに
おいて、 前記直流電源から前記ワイパモータへ給電させるように
駆動状態となり、同給電を遮断するように非駆動状態と
なる第1駆動素子と、 前記ワイパモータに発電制動作用を発揮させるように駆
動状態となり、同発電制動作用を解除するように非駆動
状態となる第2駆動素子と、 前記ワイパを間欠モード或いは停止モードにするように
ワイパスイッチ手段が操作された状態にて、前記カムス
イッチが前記第1切り換え状態から前記オープン状態に
なったとき前記第1駆動素子を非駆動状態にするように
制御する駆動制御手段と、 前記第1駆動素子の非駆動状態への変化後、前記ワイパ
モータが前記第2オープン領域に対応する角度範囲を慣
性回転するに要する時間だけ遅延して前記第2駆動素子
を駆動状態にするように制御する遅延制御手段とを具備
するようにしたことを特徴とする車両用ワイパ制御装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04210363A JP3111665B2 (ja) | 1992-08-06 | 1992-08-06 | 車両用ワイパ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04210363A JP3111665B2 (ja) | 1992-08-06 | 1992-08-06 | 車両用ワイパ制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0656003A JPH0656003A (ja) | 1994-03-01 |
JP3111665B2 true JP3111665B2 (ja) | 2000-11-27 |
Family
ID=16588132
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04210363A Expired - Lifetime JP3111665B2 (ja) | 1992-08-06 | 1992-08-06 | 車両用ワイパ制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3111665B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100892347B1 (ko) * | 2007-09-05 | 2009-04-08 | 현대자동차주식회사 | 차량용 와이퍼 정위치 정지장치 |
KR101601223B1 (ko) * | 2014-10-24 | 2016-03-08 | 현대자동차주식회사 | 차량의 와이퍼 제어 장치 |
-
1992
- 1992-08-06 JP JP04210363A patent/JP3111665B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0656003A (ja) | 1994-03-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0585010B1 (en) | Wiper system | |
JP3111665B2 (ja) | 車両用ワイパ制御装置 | |
EP1069014B1 (en) | Wiper motor | |
US6335601B1 (en) | Wiper control device | |
US6304047B1 (en) | Wiper motor control apparatus | |
JP2639247B2 (ja) | ワイパー制御装置 | |
JP2961940B2 (ja) | 車両用ワイパ制御装置 | |
KR20200060083A (ko) | 차량용 와이퍼 구동 장치 | |
JPH06206517A (ja) | ワイパ制御装置 | |
JPH0117482Y2 (ja) | ||
JPH0453737B2 (ja) | ||
KR19990059711A (ko) | 이그니션 스위치에 연동하는 와이퍼 암 상하 작동 시스템 | |
JPS5855935B2 (ja) | 遮へい式ワイパ装置 | |
JPS62184956A (ja) | 自動車用ワイパ装置 | |
KR100368155B1 (ko) | 자동차용 와이퍼 시스템 | |
JPH0511739Y2 (ja) | ||
JP2567239Y2 (ja) | 自動車のリヤウインドワイパ | |
JP2698283B2 (ja) | パワーウィンドウ用モータの制御装置 | |
JP2551869Y2 (ja) | ワイパ装置 | |
JPS60251B2 (ja) | 車両用ワイパ回路 | |
JP2548338Y2 (ja) | 自動車用ワイパおよびパワーウインドウの制御装置 | |
JPH0315579B2 (ja) | ||
KR200146738Y1 (ko) | 자동차의 와이퍼작동에 따른 헤드램프 및 안개등자동점등장치 | |
JP2887224B2 (ja) | ワイパ制御装置 | |
JPH1086797A (ja) | ワイパ制御回路 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090922 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100922 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100922 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110922 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110922 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120922 Year of fee payment: 12 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |