JP3111537B2 - 複写機用ロール - Google Patents
複写機用ロールInfo
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- rubber
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- Electrophotography Configuration And Component (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Dry Development In Electrophotography (AREA)
Description
用いるロール、例えば現像ロールに用いられる複写機用
ロールに関するものである。
て、接触複写方式がある。この接触複写方式は、図4に
示すように、光導電体表面層付きの感光ドラム11の外
周面を一様に帯電させ、ついで被複写体の被複写像を介
してその外周面を露光することにより、上記外周面上に
静電潜像を形成する。つぎに、上記感光ドラム11と接
触状に配設されている現像ロール12の上に、トナー供
給装置(図示せず)から現像剤(トナー)を供給し、現
像ロール12の外周面と層形成ブレード13との間に摩
擦力によつてトナーを摩擦帯電させ、これを感光ドラム
11の静電潜像と接触させトナー像を形成する。このよ
うな接触複写方式により上記感光ドラム11に形成され
たトナー像を複写紙14に転写して定着することにより
複写が行われる。そして、このような複写方式におい
て、最近、いわゆる2値現像方法が採用されている。こ
の2値現像方法とは、従来のアナログ現像方法(静電潜
像の帯電量に比例してトナーの付着量を増減し濃淡を表
す)に代わるもので、静電潜像の各部を微細なマス目に
区切り、そのマス目のトナーによる埋まり度合いで濃淡
をデジタルに表す方法である。この2値現像方法を上記
接触複写方式に採用する場合に、上記現像ロール12が
トナーを適度に周方向に搬送するには、例えば現像ロー
ル12表面が柔軟性を有することが必要とされる。この
ため、現像ロール12の導電層は弾性体で形成されてい
る。この現像ロールの導電層の形成に用いられる低硬度
導電性ゴム組成物としては、一般に、ポリノルボルネン
ゴムをはじめとして天然ゴム(NR),エチレン−プロ
ピレン−ジエンゴム(EPDM)等のゴム成分を主成分
とし、これに導電性を付与するためにカーボンブラツク
等の導電材を添加し、さらに低硬度を得るために、芳香
族系オイル,パラフイン系オイル,ナフテン系オイルの
ような可塑剤等を高配合したものが用いられている。ま
た、上記現像ロールのような導電材を配合しない給紙ロ
ーラに関して、軸体外周のエラストマー層として、芳香
族系オイル,ナフテン系オイル,パラフイン系オイル等
の石油軟化剤の少なくとも一部を、低分子量ポリスチレ
ン,芳香族ポリエーテル,中〜高分子量ポリエステル,
エポキシ化大豆油,トリメツト系重合油,オレイルニト
リル等の可塑剤と液状ゴムとで置換したものを可塑剤成
分とした ものが知られている(特開昭58−62660
号公報)。
硬度導電性ゴム組成物を用いて現像ロールの導電層を形
成すると、可塑剤を多く配合しているため、圧縮永久歪
が悪化し、ロールの変形による画質むらの発生という問
題が生じる。また、可塑剤がロール表面にブリードし、
例えば複写紙表面を汚したり、周辺部位を汚染するとい
う問題が生じる。しかも、可塑剤がブリードして、その
結果、ロール自身の硬度が上昇してしまい、例えば接触
幅の減少による帯電不良の発生という問題をも生じる。
また、上記給紙ローラに関しても、特定のゴム母体との
組合わせでは、多少の効果はあるものの、可塑剤のブリ
ードを実用に耐える程度にするには、いまだ問題があ
る。
たもので、ブリードが発生せず、低硬度で画質むらの生
じない複写機用ロールの提供をその目的とする。
め、この発明の複写機用ロールは、軸体の外周に弾性体
層が形成された複写機用ロールであつて、上記弾性体層
が、下記の(A)および(B)成分を主成分とするとと
もに、導電材を含有し、かつ可塑剤不含のゴム組成物に
よつて形成されている。 (A)天然固形ゴムおよび合成固形ゴムの少なくとも一
方。 (B)液状ゴム。
発生を防止することができ、しかも良好な画質が得られ
るロールを得る目的で一連の研究を重ねた。その結果、
固形ゴムに加えて液状ゴムを用いると、低硬度でしかも
前記の可塑剤を用いる必要がないためにブリードが発生
せず、また、従来に比べ導電材の配合量を抑制しても、
弾性体層に導電性を付与することができるため、弾性体
層の低硬度化がさらに促進されることを見出しこの発明
に到達した。
る。
記軸体の外周に形成される弾性体層とから構成される。
はなく、金属製の中実体からなる芯金や、内部を中空に
くり抜いた金属製の円筒体が用いられる。
層は、固形ゴム(A成分)と、液状ゴム(B成分)を主
成分とするゴム組成物によつて形成される。そして、そ
の厚みは50〜300μmに設定することが好適であ
る。
あれば特に限定するものではなく、通常の天然ゴム,合
成ゴムのいずれを用いてもよく、単独でもしくは併せて
用いられる。上記合成ゴムとしては、例えばエチレン−
プロピレンゴム,イソプレンゴム,スチレン−ブタジエ
ンゴム等があげられる。
ソプレンゴム,液状ブタジエンゴム等があげられる。ま
た、この発明に用いる液状ゴムとしては、粘度5〜20
000ポイズ(40℃)のものが用いられる。そして、
これら液状ゴム(B成分)は、数平均分子量が5×10
2 〜5×104 の低分子量のものを用いるのが好まし
い。すなわち、液状ゴム(B成分)の数平均分子量が5
×102 未満では得られるロール表面にブリードアウト
が生じ感光ドラム,複写紙等が汚染され、5×104 を
超えると低硬度のゴム製品が得られにくくなるからであ
る。
分)の配合割合は、重量比でA/B=20/80〜80
/20の範囲に設定することが好ましい。すなわち、液
状ゴム(B成分)の配合量が80を超える(A成分が2
0未満)と得られるロールの粘着力が著しく増加して加
工性が低下し、逆に液状ゴム(B成分)の配合量が20
未満(A成分が80を超える)では低硬度のゴム製品が
得られにくくなるからである。
には、導電材が配合される。上記導電材としては、例え
ばカーボンブラツク等があげられる。この導電材の配合
量としては、上記A成分およびB成分の合計量100重
量部(以下「部」と略す)に対して5〜40部の割合に
設定することが好ましい。このように、この発明では上
記液状ゴム(B成分)を用いるため従来よりも導電材の
配合量を抑制することができる。このため、導電性ロー
ルを作製する場合、低硬度のロールが得られるようにな
る。
B成分および導電材以外に、必要に応じて加硫剤,加硫
促進剤,加硫促進助剤等の他の添加剤を適宜配合するこ
とができる。
て得られる。すなわち、上記A成分,B成分と、導電材
と、さらに他の添加剤を適宜配合し、混合して混練機等
を用い混練することにより得られる。
のようにして製造することができる。すなわち、芯金の
外周面に、上記ゴム組成物を型成形あるいは上記ゴム組
成物をチユーブ状に押出成形した後、軸体(芯金)を嵌
挿する。ついで、円筒形状のキヤビテイを有する金型に
設置し、加熱して加硫することにより、図1に示すよう
な複写機用ロール1を製造することができる。図におい
て、2は芯金、3は弾性体層である。
層形成材料であるゴム組成物に導電材が配合される。例
えば現像ロールとして用いる場合、その体積抵抗が10
-1〜1011Ω・cmに設定される。そして、導電材の添加
量が従来のものよりも少量ですむ(2/3〜1/2程
度)ため、前記の可塑剤等を用いずに導電性弾性体層3
を軟らかい状態に形成することができ、しかもその状態
を維持することができる。これは、導電性を有する弾性
体層の形成材料であるゴム組成物が、液状ゴムを配合す
るために、導電材が偏分散されて少量の導電材で所望の
体積抵抗を有する弾性体層を形成することができるから
である。また、液状ゴムが、混練中あるいは加硫中にお
いて共架橋および自己酸化重合し、ブリードアウトが大
幅に改善され、複写紙および使用周辺部位の汚染を防止
することができる。
図1に示す構造に限定するものではなく、図2に示すよ
うに、弾性体層3の外周に保護層4が形成された2層構
造の複写機用ロールがあげられ、さらに図3に示すよう
に弾性体層3と保護層4間に接着5が形成された3層構
造のものがあげられる。このように、この発明の複写機
用ロールは、単層構造であつても多層構造であつてもよ
い。上記保護層4および接着層5は、弾性体層3に層形
成材料をコーテイングすることにより形成される。
ルは、固形ゴム(A成分)と液状ゴム(B成分)を主成
分とするとともに、導電材を含有し、かつ可塑剤不含の
ゴム組成物によつて弾性体層が形成されているため、従
来のように前記の可塑剤を用いることなく弾性に富んだ
低硬度で加工性に優れたものが得られ、また、従来に比
べ導電材の配合量を抑制しても、弾性体層に導電性を付
与することができるため、弾性体層の低硬度化がさらに
促進され、かつその低硬度が保持される。また、ブリー
ド等が発生せず、紙および周辺部分を汚染することがな
い。
明する。
に示す各成分を準備し、同表に示す割合で配合し、混練
することによりゴム組成物を得た。そして、上記ゴム組
成物を前記の製法にしたがつて図1に示すような導電性
ロールを作製した。すなわち、上記ゴム組成物を芯金
(直径8mm)を設置した金型に注入し、160℃×20
分間の加熱処理により芯金の表面に導電性弾性体層を形
成し図1に示す構造のロールを作製した。
の数字は重量部を示す。また、固形ゴムAはエチレン−
プロピレンゴム、固形ゴムBはイソプレンゴム、固形ゴ
ムCはスチレン−ブタジエンゴム、固形ゴムDは天然ゴ
ム、固形ゴムEはポリノルボルネンゴムであり、液状ゴ
ムAは液状イソプレンゴム(LIR−290,クラレ社
製)、液状ゴムBは液状イソプレンゴム(LIR−3
0,クラレ社製)、液状ゴムCは液状ブタジエンゴム
(B−2000,日本曹達社製)である。
ついて、硬度,体積抵抗率,圧縮永久歪,表面のオイル
滲みの有無および硬度変化を測定し下記の表3および表
4に示した。
の電極21をロール表面上に形成して、図6に示す測定
系により測定した。図において、20はロール、21a
は主電極、21bはガード電極である。また、上記圧縮
永久歪は、加硫ゴム物理試験方法(JIS K630
1)圧縮永久歪試験に基づき測定した。なお、圧縮の割
合は試験片の厚みの25%とし、熱処理温度,熱処理時
間はそれぞれ70℃,22時間とした。
出しの有無)は、ロールを40℃雰囲気下に332時間
放置した後、ロール表面を目視により観察した。
気下に168時間放置した後、ロール硬度をJIS A
法により測定して初期硬度との差を示した。
はいずれも硬度が低く、圧縮永久歪も小さい。また、オ
イルの滲みも確認されなかつた。しかも、上記硬度の上
昇が抑制されている。このことから、実施例品は低硬度
が保持された、しかもオイル等のブリードアウトの生じ
ないものであることがわかる。
面図である。
の縦断面図である。
ある。
系を示す構成図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 軸体の外周に弾性体層が形成された複写
機用ロールであつて、上記弾性体層が、下記の(A)お
よび(B)成分を主成分とするとともに、導電材を含有
し、かつ可塑剤不含のゴム組成物によつて形成されてい
ることを特徴とする複写機用ロール。 (A)天然固形ゴムおよび合成固形ゴムの少なくとも一
方。 (B)液状ゴム。 - 【請求項2】 導電材が、(A)成分および(B)成分
の合計量100重量部に対して5〜40重量部の割合で
配合されている請求項1記載の複写機用ロール。 - 【請求項3】 (B)成分である液状ゴムの数平均分子
量が、5×102 〜5×104 である請求項1または2
記載の複写機用ロール。 - 【請求項4】 (A)成分である天然固形ゴムおよび合
成固形ゴムの少なくとも一方と(B)成分である液状ゴ
ムの配合割合が、重量比でA/B=20/80〜80/
20に設定されている請求項1〜3のいずれか一項に記
載の複写機用ロール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03250517A JP3111537B2 (ja) | 1991-09-02 | 1991-09-02 | 複写機用ロール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03250517A JP3111537B2 (ja) | 1991-09-02 | 1991-09-02 | 複写機用ロール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0561346A JPH0561346A (ja) | 1993-03-12 |
JP3111537B2 true JP3111537B2 (ja) | 2000-11-27 |
Family
ID=17209071
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03250517A Expired - Lifetime JP3111537B2 (ja) | 1991-09-02 | 1991-09-02 | 複写機用ロール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3111537B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2005103834A1 (ja) * | 2004-04-19 | 2008-03-13 | 株式会社ブリヂストン | 導電性ローラ |
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---|---|---|---|---|
JP4646662B2 (ja) * | 2005-03-24 | 2011-03-09 | 株式会社ブリヂストン | 導電性ローラ |
JP5634176B2 (ja) * | 2010-09-06 | 2014-12-03 | キヤノン株式会社 | 現像ローラ、その製造方法、プロセスカートリッジおよび画像形成装置 |
-
1991
- 1991-09-02 JP JP03250517A patent/JP3111537B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPWO2005103834A1 (ja) * | 2004-04-19 | 2008-03-13 | 株式会社ブリヂストン | 導電性ローラ |
JP4516069B2 (ja) * | 2004-04-19 | 2010-08-04 | 株式会社ブリヂストン | 導電性ローラ |
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---|---|
JPH0561346A (ja) | 1993-03-12 |
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