JP3111509B2 - 転写箔及びプラスチック絵付け成形品 - Google Patents

転写箔及びプラスチック絵付け成形品

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JP3111509B2 JP03164514A JP16451491A JP3111509B2 JP 3111509 B2 JP3111509 B2 JP 3111509B2 JP 03164514 A JP03164514 A JP 03164514A JP 16451491 A JP16451491 A JP 16451491A JP 3111509 B2 JP3111509 B2 JP 3111509B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は漆調のお盆、トレー等の
日用雑貨品を得るためにプラスチック成形品の表面に木
目の絵柄を転写箔を使用して絵柄層を転写し、漆のよう
な感じを表現するため、その上にウレタン塗料を塗布す
る方法における、この転写箔に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、前記漆調を有する日用雑貨品を得
るための転写箔としては、ポリエステル樹脂フィルム等
からなる基材に剥離ニスを介して絵柄層、その絵柄層の
上に接着層を積層したものを使用していた。上記転写箔
の剥離ニスとしては、転写適性、耐性等が良好なことか
ら、アクリル系樹脂を主成分とするものを用いることが
多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の転写箔は、その表面の耐性アップと漆塗り品の様に
見せるため、転写後、ウレタン塗料をオーバーコートす
ると、前記剥離ニスのアクリル樹脂と最も一般的に用い
られているウレタン塗料の主成分であるアルキッドウレ
タン樹脂との相溶性が悪いため、 オーバーコート層の密着不良が発生する オーバーコート層にクラックが発生する 等の問題点がある。
【0004】本発明は以上のように従来技術の欠点を解
消しようとするものであって、基材シートの一方の面に
順次剥離ニス、絵柄、接着ニスの各層を設けてなるプラ
スチック成形品に絵付けする転写箔において、前記剥離
ニスの層の樹脂組成として、ウレタン塗料に対して相溶
性又は接着性のある、アクリル樹脂にアクリルポリオー
ル、イソシアネート、アミン、並びにカルボキシル基を
持つポリマーのうちいずれか一種、或いはそのうちのい
ずれか二種以上を混合した混合物を添加したものが使用
され、該剥離ニスの層が基材シート上に低温焼き付けに
より形成されていることを特徴とする転写箔であり、さ
らに、本発明は基材シートの一方の面に順次剥離ニス、
絵柄、接着ニスの各層を設けてなるプラスチック成形品
に絵付けする転写箔において、前記剥離ニスの層の樹脂
組成として、ウレタン塗料に対して相溶性又は接着性の
ある、アクリル樹脂にアクリルポリオール、イソシアネ
ート、アミン、並びにカルボキシル基を持つポリマーの
うちいずれか一種、或いはそのうちのいずれか二種以上
を混合した混合物を添加したものを使用し、前記基材シ
ートと前記剥離ニスの層間にエポキシ・メラミン系或い
はアミン・アルキッド系の熱硬化型若しくは酸硬化型樹
脂からなる離型層を設けたことを特徴とする転写箔であ
り、さらに、本発明は基材シートの一方の面に順次剥離
ニス、絵柄、接着ニスの各層を設け、前記剥離ニスの層
の樹脂組成として、ウレタン塗料に対して相溶性又は接
着性のある、アクリル樹脂にアクリルポリオール、イソ
シアネート、アミン、並びにカルボキシル基を持つポリ
マーのうちいずれか一種、或いはそのうちのいずれか二
種以上を混合した混合物を添加したものを使用してなる
転写箔の前記剥離ニス、絵柄、接着ニスの各層がプラス
チック成形品に転写され、前記基材シート剥離後の剥離
ニスの層面にウレタン塗料が塗布されていることを特徴
とするプラスチック絵付け成形品である。
【0005】
【作用】本発明の転写箔を使用してポリスチレン樹脂、
ABS樹脂等のプラスチック成形品に絵柄を転写し、そ
の絵柄層の上にアルキッド・ウレタン系或いはアクリル
イソシアネートウレタン系の樹脂をオーバーコートニス
を塗布したところ、剥離ニスとオーバーコートニスがウ
レタン結合或いはイソシアネート結合し、従来の転写箔
での欠点であるオーバーコートニス層の接着不良、オー
バーコートニス層にクラックが発生するという問題点が
なくなり、また前記基材シートと前記剥離ニスの間にエ
ポキシ・メラミン系或いはアミン・アルキッド系の熱硬
化、酸硬化型樹脂からなる離型層を設けたことにより、
安定した剥離性を得ることが可能となった。
【0006】
【実施例】以下具体的な実施例を用いて本発明を詳細に
説明する。図1は本発明転写箔Aの一実施例をしめす断
面説明図であり、ポリエステルフィルムからなる基材シ
ート1の一方の面に順次、剥離ニス2、絵柄層3、接着
層4を設けたものである。
【0007】次に、上記各層の具体例について説明す
る。前記基材シート1としては、ポリエステルフィルム
が使用でき、好ましくは12乃至50μのフィルムを使
用する。
【0008】前記剥離ニス2としては、転写後のオーバ
ーニスとの密着性等を考慮して、剥離ニス中の樹脂分1
00重量%中、アクリル樹脂 80重量%、に対して、
アクリルポリオール、イソシアネート、アミン、カルボ
キシル基をもつポリマー、及びこれらの2種以上の混合
物をそれぞれ20重量%添加したものとし、1.5μの
厚さで、低温(150°C)焼き付けにより設ける。
【0009】絵柄層3とししては、転写時の耐熱性を考
慮して、ウレタン系、アクリル系、ビニル系、ゴム系樹
脂を含むインキを用いて形成する。接着層としては、ア
クリル系、塩化ビニル系、スチレン系、ウレタン系の接
着ニスを1.8μの厚さで設ける。
【0010】上記構成の転写箔Aを用いて、成形品の樹
脂としてポリスチレン樹脂、ABS樹脂、ポリアセター
ル樹脂等を紙葉したトレー状の成形品の表面にアルキッ
ドウレタン系、アクリルイソシアネートウレタン系の樹
脂を含むニスを塗布した面に転写加工し、前記絵柄層を
成形品に転写し、その絵柄層の上にオーバーコートニス
としてアルキッドウレタン系、アクリルイソシアネート
ウレタン系の樹脂を塗布したところ、前記添加物によ
り、それぞれウレタン結合(添加物がアクリルポリオー
ル、イソシアネートのとき)、尿素結合(添加物がアミ
ンのとき)、アミド結合(添加物がカルボキシル基をも
つポリマーのとき)が生成され剥離層との密着性、外観
とも良好な漆調の絵付け成形品を得ることができた。
【0011】上記実施例において、反応は60℃、1時
間以上の乾燥によって達成される。また、上記実施例に
おいて、添加物アクリルポリオール、イソシアネート、
アミン、カルボキシル基をもつポリマー、及びこれらの
2種以上の混合物の添加量としては、5乃至50%が好
ましく、5%以下では十分な化学反応が期待できず、5
0%以上では、基材フィルムと剥離層の密着性が増すた
めに転写適性が悪くなるためである。
【0012】ここで、本発明の他の実施例の転写箔Bの
説明を図2の断面図を用いて説明する。この実施例の転
写箔Bにおいては、ポリエステルフィルムからなる基材
シート1の一方の面に順次、離型層5、剥離ニス2、絵
柄層3、接着層4を設けたものであり、この離型層5と
してはエポキシ・メラミン系、アミノ・アルキッド系の
熱硬化型の樹脂を用いる。
【0013】この離型層5は基材シートに120〜15
0°C10から15秒の条件で焼き付けコートすること
により形成し、厚さとしては1μが適当である。
【0014】この転写箔を用いて前記第1の実施例の転
写箔と同様にプラスチックの成形品に絵付けした場合
に、離型層5を用いない転写箔においては20日後(4
0°保管)では転写不良が発生したが離型層5を用いた
転写箔では30日後(40°C保管)でも転写不良を起
こすことがなく、経時変化においても、安定した剥離性
を得ることが可能であった。即ち、離型層5は熱硬化及
び酸硬化型の樹脂のため、硬化後の化学変化による結合
がおこることは極めて少ない。
【0015】
【効果】本発明は以上の如き構成であって、剥離ニスの
樹脂組成として、アクリル樹脂にアクリルポリオール、
イソシアネート、アミン、カルボキシル基を持つポリマ
ー、或いはその混合物を添加したものを使用することに
より、剥離ニスに添加した添加物とオーバーコートニス
に添加されている添加物が化学結合を生成することによ
り、オーバーコートニスの密着不良、オーバーコートニ
スにおけるクラック発生が防止でき、更に基材シートと
剥離層の間にエポキシ・メラミン系或いはアミン・アル
キッド系の熱硬化、酸硬化型樹脂からなる離型層を設け
たことにより、経時変化においても、安定した剥離性を
得ることが可能であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る転写箔の断面説明図であ
る。
【図2】本発明の他の実施例に係る転写箔の断面説明図
である。
【符号の説明】
1…基材シート 2…剥離ニス 3…絵柄層 4…接着層 5…離型層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B44C 1/165 - 1/17 B32B 27/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材シートの一方の面に順次剥離ニス、絵
    柄、接着ニスの各層を設けてなるプラスチック成形品に
    絵付けする転写箔において、前記剥離ニスの層の樹脂組
    成として、ウレタン塗料に対して相溶性又は接着性のあ
    る、アクリル樹脂にアクリルポリオール、イソシアネー
    ト、アミン、並びにカルボキシル基を持つポリマーのう
    ちいずれか一種、或いはそのうちのいずれか二種以上を
    混合した混合物を添加したものが使用され、該剥離ニス
    の層が基材シート上に低温焼き付けにより形成されてい
    ことを特徴とする転写箔。
  2. 【請求項2】基材シートの一方の面に順次剥離ニス、絵
    柄、接着ニスの各層を設けてなるプラスチック成形品に
    絵付けする転写箔において、前記剥離ニスの層の樹脂組
    成として、ウレタン塗料に対して相溶性又は接着性のあ
    る、アクリル樹脂にアクリルポリオール、イソシアネー
    ト、アミン、並びにカルボキシル基を持つポリマーのう
    ちいずれか一種、或いはそのうちのいずれか二種以上を
    混合した混合物を添加したものを使用し、前記基材シー
    トと前記剥離ニスの層間にエポキシ・メラミン系或いは
    アミン・アルキッド系の熱硬化型若しくは酸硬化型樹脂
    からなる離型層を設けたことを特徴とする転写箔。
  3. 【請求項3】基材シートの一方の面に順次剥離ニス、絵
    柄、接着ニスの各層を設け、前記剥離ニスの層の樹脂組
    成として、ウレタン塗料に対して相溶性又は接着性のあ
    る、アクリル樹脂にアクリルポリオール、イソシアネー
    ト、アミン、並びにカルボキシル基を持つポリマーのう
    ちいずれか一種、或いはそのうちのいずれか二種以上を
    混合した混合物を添加したものを使用してなる転写箔の
    前記剥離ニス、絵柄、接着ニスの各層がプラスチック成
    形品に転写され、前記基材シート剥離後の剥離ニスの層
    面にウレタン塗料が塗布されていることを特徴とするプ
    ラスチック絵付け成形品。
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JP6880938B2 (ja) * 2017-03-31 2021-06-02 大日本印刷株式会社 転写シート

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