JP3111486B2 - アクリロニトリル系重合体微粒子の製造方法 - Google Patents
アクリロニトリル系重合体微粒子の製造方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、真球状かつ多孔質なア
クリロニトリル系重合体微粒子の製造方法に関し、さら
に詳しくは、特に平均粒子径1〜10μmの範囲におけ
る粒子径コントロールの容易なアクリロニトリル系重合
体微粒子の製造方法に関する。
クリロニトリル系重合体微粒子の製造方法に関し、さら
に詳しくは、特に平均粒子径1〜10μmの範囲におけ
る粒子径コントロールの容易なアクリロニトリル系重合
体微粒子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アクリロニトリル系重合体粒子
は、炭素質小球体(カーボンマイクロビーズ)製造用原
料、液体クロマトグラフイ用充填剤、イオン交換樹脂用
ビーズ、粉末成形用材料、粉末塗装用材料等の用途に用
いられている他、アクリロニトリル系重合体粒子は、ト
ルエン、酢酸エチル等のような一般的な塗料用有機溶剤
に溶解しないので、これ等有機溶剤中に分散して用いる
ような用途、例えば、有機溶剤型塗料の艶消し剤として
も使用されている。
は、炭素質小球体(カーボンマイクロビーズ)製造用原
料、液体クロマトグラフイ用充填剤、イオン交換樹脂用
ビーズ、粉末成形用材料、粉末塗装用材料等の用途に用
いられている他、アクリロニトリル系重合体粒子は、ト
ルエン、酢酸エチル等のような一般的な塗料用有機溶剤
に溶解しないので、これ等有機溶剤中に分散して用いる
ような用途、例えば、有機溶剤型塗料の艶消し剤として
も使用されている。
【0003】上記アクリロニトリル系重合体粒子の製造
方法としては、(1) アクリロニトリルモノマーを、油
溶性高分子分散安定剤の存在下、アクリロニトリルモノ
マーは溶解するが重合によって生じるポリアクリロニト
リルを溶解しない有機溶媒中で重合し、直接アクリロニ
トリル重合体粒子を得る方法(特公昭45−34396
号公報)、(2) アクリロニトリル系重合体を溶解しな
い溶媒中で重合して得たアクリロニトリル重合体を、物
理的に分散処理する方法(特公昭49−31753号公
報)、(3) 水の共存下でアクリロニトリル系重合体を
加熱溶解せしめた後、噴霧する方法(特公昭42−17
644号公報)、(4) アクリロニトリル系重合体を有
機溶媒に溶解した後、これを噴霧し、アクリロニトリル
系重合体の非溶媒と接触させる方法(特開平1−301
718号公報)、等が知られているが、これら従来法に
よって得られるアクリロニトリル系重合体粒子は、いず
れもその形状が不定形であったり、またその粒子径が1
μmにも満たない極微小粒子かあるいは10μmをはる
かに超えるものであったりし、上記用途にとって好適
な、特に平均粒子径が1〜10μmでかつ粒子径の均一
な真球状の粒子を製造するのが難しいという問題点があ
る。
方法としては、(1) アクリロニトリルモノマーを、油
溶性高分子分散安定剤の存在下、アクリロニトリルモノ
マーは溶解するが重合によって生じるポリアクリロニト
リルを溶解しない有機溶媒中で重合し、直接アクリロニ
トリル重合体粒子を得る方法(特公昭45−34396
号公報)、(2) アクリロニトリル系重合体を溶解しな
い溶媒中で重合して得たアクリロニトリル重合体を、物
理的に分散処理する方法(特公昭49−31753号公
報)、(3) 水の共存下でアクリロニトリル系重合体を
加熱溶解せしめた後、噴霧する方法(特公昭42−17
644号公報)、(4) アクリロニトリル系重合体を有
機溶媒に溶解した後、これを噴霧し、アクリロニトリル
系重合体の非溶媒と接触させる方法(特開平1−301
718号公報)、等が知られているが、これら従来法に
よって得られるアクリロニトリル系重合体粒子は、いず
れもその形状が不定形であったり、またその粒子径が1
μmにも満たない極微小粒子かあるいは10μmをはる
かに超えるものであったりし、上記用途にとって好適
な、特に平均粒子径が1〜10μmでかつ粒子径の均一
な真球状の粒子を製造するのが難しいという問題点があ
る。
【0004】例えば、特公昭45−34396号公報に
開示された方法では、任意に平均粒子径の制御が難し
く、特開平1−301718号公報に開示された方法で
は、得られる重合体粒子の形状が不定形となり易く、真
球状の重合体粒子を得ることが困難であり、また、特公
昭45−34396号公報及び特公昭42−17644
号公報に開示された方法では、粒子形状が不規則でかつ
粒子径が大き過ぎるといった問題点がある。
開示された方法では、任意に平均粒子径の制御が難し
く、特開平1−301718号公報に開示された方法で
は、得られる重合体粒子の形状が不定形となり易く、真
球状の重合体粒子を得ることが困難であり、また、特公
昭45−34396号公報及び特公昭42−17644
号公報に開示された方法では、粒子形状が不規則でかつ
粒子径が大き過ぎるといった問題点がある。
【0005】また、上記従来法によって得られるアクリ
ロニトリル重合体粒子は、非多孔質であるため、ごく特
殊な溶剤を除いてその比重が相対的に大きく、有機溶剤
に分散されるような用途で使用した場合、保存中に重合
体粒子が沈降し易く、該分散液は使用に先立って再分散
を必要とするなどの問題点もある。
ロニトリル重合体粒子は、非多孔質であるため、ごく特
殊な溶剤を除いてその比重が相対的に大きく、有機溶剤
に分散されるような用途で使用した場合、保存中に重合
体粒子が沈降し易く、該分散液は使用に先立って再分散
を必要とするなどの問題点もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来法
における問題点の解消を目的に検討を進めた結果、特定
の組成の分散媒中でアクリロニトリル系モノマーの分散
重合を行なうと、真球状で多孔質なアクリロニトリル系
重合体微粒子が容易に得られ、しかも、特に平均粒子径
1〜10μmの範囲で粒子径のコントロールが容易に行
なえることを見出して本発明を完成したものである。
における問題点の解消を目的に検討を進めた結果、特定
の組成の分散媒中でアクリロニトリル系モノマーの分散
重合を行なうと、真球状で多孔質なアクリロニトリル系
重合体微粒子が容易に得られ、しかも、特に平均粒子径
1〜10μmの範囲で粒子径のコントロールが容易に行
なえることを見出して本発明を完成したものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のアクリロニトリ
ル系重合体微粒子(以下、PAN微粒子という)の製造
方法は、高分子分散安定剤を溶解含有せしめた分散媒中
で、アクリロニトリル系モノマーを分散重合してアクリ
ロニトリル系重合体粒子を製造する方法において、該分
散媒として、 (a)アクリロニトリル系モノマー(以下、AN系モノ
マーという)及び重合によって生じるアクリロニトリル
系ポリマー(以下、AN系ポリマーという)を溶解する
かもしくは親和性を示す親水性媒体(a)50〜95重
量%、及び、 (b)AN系モノマーには溶解性もしくは親和性を示す
が、重合によって生じるAN系ポリマーには親和性を示
さない親水性溶媒(b)50〜5重量%、の混合溶媒を
用い、かつ重合の初めから終りまで、分散媒組成を変え
ることなく重合操作を継続することを特徴とするもので
ある。
ル系重合体微粒子(以下、PAN微粒子という)の製造
方法は、高分子分散安定剤を溶解含有せしめた分散媒中
で、アクリロニトリル系モノマーを分散重合してアクリ
ロニトリル系重合体粒子を製造する方法において、該分
散媒として、 (a)アクリロニトリル系モノマー(以下、AN系モノ
マーという)及び重合によって生じるアクリロニトリル
系ポリマー(以下、AN系ポリマーという)を溶解する
かもしくは親和性を示す親水性媒体(a)50〜95重
量%、及び、 (b)AN系モノマーには溶解性もしくは親和性を示す
が、重合によって生じるAN系ポリマーには親和性を示
さない親水性溶媒(b)50〜5重量%、の混合溶媒を
用い、かつ重合の初めから終りまで、分散媒組成を変え
ることなく重合操作を継続することを特徴とするもので
ある。
【0008】上記構成からなる本発明方法によれば、上
記親水性溶媒(a)と親水性溶媒(b)を特定の組成で混合
してなる分散媒中で、AN系モノマーを分散重合するこ
とからなっているので、重合の初期においては、重合に
よって生じたAN系ポリマーは分散媒中で析出すると共
に該析出物がいくつか集まって粒子の核を形成し、該粒
子の核は互いに合一することなく分散媒中に分散され
る。形成された粒子の核内にはAN系ポリマーの他に分
散媒から供給されるAN系モノマーが存在するので、重
合の進行にともなって重合は主に粒子の核内のAN系モ
ノマーにおいて生じ、重合で生じたAN系ポリマーはA
N系モノマーに溶解しないので、該AN系ポリマーはA
N系モノマー内で微粒子を形成し、この微粒子が粒子の
核内で次々に形成されることによって粒子形を真球状へ
と成長させ、同時にこのようにして成長した一つの粒子
は、多数の微粒子の集合体を形成して多孔質体となる。
記親水性溶媒(a)と親水性溶媒(b)を特定の組成で混合
してなる分散媒中で、AN系モノマーを分散重合するこ
とからなっているので、重合の初期においては、重合に
よって生じたAN系ポリマーは分散媒中で析出すると共
に該析出物がいくつか集まって粒子の核を形成し、該粒
子の核は互いに合一することなく分散媒中に分散され
る。形成された粒子の核内にはAN系ポリマーの他に分
散媒から供給されるAN系モノマーが存在するので、重
合の進行にともなって重合は主に粒子の核内のAN系モ
ノマーにおいて生じ、重合で生じたAN系ポリマーはA
N系モノマーに溶解しないので、該AN系ポリマーはA
N系モノマー内で微粒子を形成し、この微粒子が粒子の
核内で次々に形成されることによって粒子形を真球状へ
と成長させ、同時にこのようにして成長した一つの粒子
は、多数の微粒子の集合体を形成して多孔質体となる。
【0009】また、本発明方法においては、分散重合の
際に用いる分散媒の組成によって、AN系ポリマーの析
出をコントロールすることができるので、最終的に得ら
れるPAN微粒子の大きさを任意とすることができる。
際に用いる分散媒の組成によって、AN系ポリマーの析
出をコントロールすることができるので、最終的に得ら
れるPAN微粒子の大きさを任意とすることができる。
【0010】従って、本発明方法においては、分散媒と
して用いられる混合溶媒として、(1) AN系モノマー
及び重合によって生じるAN系ポリマーを溶解するかも
しくは親和性を示す親水性溶媒(a)と、AN系モノマー
には溶解性もしくは親和性を示すが重合によって生じる
AN系ポリマーには親和性を示さない親水性溶媒(b)と
を混合したものであること、及び、(2) 混合溶媒組成
が、上記親水性溶媒(a)50〜95重量%と親水性溶媒
(b)50〜5重量%の範囲であること、の条件を満足す
ることが特に重要である。
して用いられる混合溶媒として、(1) AN系モノマー
及び重合によって生じるAN系ポリマーを溶解するかも
しくは親和性を示す親水性溶媒(a)と、AN系モノマー
には溶解性もしくは親和性を示すが重合によって生じる
AN系ポリマーには親和性を示さない親水性溶媒(b)と
を混合したものであること、及び、(2) 混合溶媒組成
が、上記親水性溶媒(a)50〜95重量%と親水性溶媒
(b)50〜5重量%の範囲であること、の条件を満足す
ることが特に重要である。
【0011】本発明方法に用いられる混合溶媒が上記
(1)の条件を満足しない場合、すなわち、親水性溶媒
(a)のみの場合には、重合によって生じるAN系ポリマ
ー粒子が親水性溶媒(a)中に溶解してポリマー粒子を全
く生成せず、親水性溶媒(b)のみの場合には、析出した
ポリマー粒子が球状に成長することがなく、その殆どが
1μmにも満たない不定形粒子となり易いという欠点が
生じる。
(1)の条件を満足しない場合、すなわち、親水性溶媒
(a)のみの場合には、重合によって生じるAN系ポリマ
ー粒子が親水性溶媒(a)中に溶解してポリマー粒子を全
く生成せず、親水性溶媒(b)のみの場合には、析出した
ポリマー粒子が球状に成長することがなく、その殆どが
1μmにも満たない不定形粒子となり易いという欠点が
生じる。
【0012】また、混合溶媒が上記(1)の条件を満足す
る場合であっても、上記(2)の条件を満足しない場合、
すなわち、親水性溶媒(a)が50重量%より少なく親水
性溶媒(b)が50重量%を超える場合は、親水性溶媒
(b)のみの場合と同様、析出するAN系ポリマーによる
粒子の核の形成が十分に行なわれず、平均粒子径1〜1
0μmの真球状微粒子が得られないことがあり、これと
は反対に親水性溶媒(a)が95重量%を超え親水性溶媒
(b)が5重量%より少ない場合は、混合溶媒がAN系ポ
リマーを溶解し易くなるため、重合によって生じるポリ
マー粒子も重合系中で膨潤して粒子同士の溶着が起きた
り、粒子に割れが生じたりして球状粒子を形成せず、ま
た粒子として重合系から取り出すことが困難となるなど
の欠点が生じる。
る場合であっても、上記(2)の条件を満足しない場合、
すなわち、親水性溶媒(a)が50重量%より少なく親水
性溶媒(b)が50重量%を超える場合は、親水性溶媒
(b)のみの場合と同様、析出するAN系ポリマーによる
粒子の核の形成が十分に行なわれず、平均粒子径1〜1
0μmの真球状微粒子が得られないことがあり、これと
は反対に親水性溶媒(a)が95重量%を超え親水性溶媒
(b)が5重量%より少ない場合は、混合溶媒がAN系ポ
リマーを溶解し易くなるため、重合によって生じるポリ
マー粒子も重合系中で膨潤して粒子同士の溶着が起きた
り、粒子に割れが生じたりして球状粒子を形成せず、ま
た粒子として重合系から取り出すことが困難となるなど
の欠点が生じる。
【0013】したがって、本発明方法においては、平均
粒子径が1〜10μmの範囲で粒子径の均一な多孔質真
球状のPAN微粒子を得るためには、上記親水性溶媒
(a)60〜90重量%と親水性溶媒(b)40〜10重量
%の組成の混合溶媒を分散媒として用いるのが特に好ま
しい。
粒子径が1〜10μmの範囲で粒子径の均一な多孔質真
球状のPAN微粒子を得るためには、上記親水性溶媒
(a)60〜90重量%と親水性溶媒(b)40〜10重量
%の組成の混合溶媒を分散媒として用いるのが特に好ま
しい。
【0014】なお、本発明方法において用いる「親和
性」なる用語の意味は、AN系ポリマーの溶解性の大小
を基準としたものであり、重合によって生じるAN系ポ
リマーが重合温度において、溶媒100gに対し0.1
g以上溶解するものを「親和性を示す」溶媒、溶解性が
0.1g未満のものを「親和性を示さない」溶媒と定義
するものである。
性」なる用語の意味は、AN系ポリマーの溶解性の大小
を基準としたものであり、重合によって生じるAN系ポ
リマーが重合温度において、溶媒100gに対し0.1
g以上溶解するものを「親和性を示す」溶媒、溶解性が
0.1g未満のものを「親和性を示さない」溶媒と定義
するものである。
【0015】本発明方法において使用可能な上記親水性
溶媒(a)の具体例としては、N,N'−ジメチルホルムア
ミド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン、
ビス(2−シアノエチル)エーテル、メチレンシアノヒ
ドリン、エチレンシアノヒドリン、アジポニトリル、ジ
メチルアセトアミド、γ−ブチルラクトン、エチレンカ
ーボネート、3,3'−チオジプロピオニトリルからなる
群から選ばれた少なくとも1種であり、親水性溶媒(b)
の具体例としては、メチルアルコール、エチルアルコー
ル、イソプロピルアルコール、アセトニトリル、アセト
ン、ピリジン、ジオキサン、酢酸、テトラヒドロフラ
ン、セロソルブアセテート、ジメトキシエタン、N−メ
チルピロリドン、エチレングリコール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ブチレングリコール、水、グリセリンからなる群か
ら選ばれた少なくとも1種である。
溶媒(a)の具体例としては、N,N'−ジメチルホルムア
ミド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン、
ビス(2−シアノエチル)エーテル、メチレンシアノヒ
ドリン、エチレンシアノヒドリン、アジポニトリル、ジ
メチルアセトアミド、γ−ブチルラクトン、エチレンカ
ーボネート、3,3'−チオジプロピオニトリルからなる
群から選ばれた少なくとも1種であり、親水性溶媒(b)
の具体例としては、メチルアルコール、エチルアルコー
ル、イソプロピルアルコール、アセトニトリル、アセト
ン、ピリジン、ジオキサン、酢酸、テトラヒドロフラ
ン、セロソルブアセテート、ジメトキシエタン、N−メ
チルピロリドン、エチレングリコール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ブチレングリコール、水、グリセリンからなる群か
ら選ばれた少なくとも1種である。
【0016】上記親水性溶媒(a)および親水性溶媒(b)
は、用いるAN系モノマーの種類に応じ、最も好ましい
組み合わせとなるように適宜選択して用いることができ
る。
は、用いるAN系モノマーの種類に応じ、最も好ましい
組み合わせとなるように適宜選択して用いることができ
る。
【0017】本発明方法において使用可能なAN系モノ
マーは、アクリロニトリルの単独、もしくは、アクリロ
ニトリルと共重合可能な他のα,β−不飽和化合物を含
有するアクリロニトリルモノマー混合物であるが、該モ
ノマー混合物の場合、アクリロニトリルの含有量は少な
くとも90モル%であることが必要である。その理由
は、アクリロニトリルが90モル%未満の場合には、重
合によって生じるAN系ポリマーが親水性溶媒(b)に対
しても親和性を示すようになり、析出したポリマー粒子
が分散媒中に溶解し易くなるため、本発明の目的とする
PAN微粒子の特長を維持するのが難しいという欠点が
生じる。
マーは、アクリロニトリルの単独、もしくは、アクリロ
ニトリルと共重合可能な他のα,β−不飽和化合物を含
有するアクリロニトリルモノマー混合物であるが、該モ
ノマー混合物の場合、アクリロニトリルの含有量は少な
くとも90モル%であることが必要である。その理由
は、アクリロニトリルが90モル%未満の場合には、重
合によって生じるAN系ポリマーが親水性溶媒(b)に対
しても親和性を示すようになり、析出したポリマー粒子
が分散媒中に溶解し易くなるため、本発明の目的とする
PAN微粒子の特長を維持するのが難しいという欠点が
生じる。
【0018】上記のα,β−不飽和化合物の具体例とし
ては、メタクリロニトリル、アクリル酸アルキルエステ
ル、メタクリル酸アルキルエステル、スチレン、アルキ
ルビニルエーテル、酢酸ビニル等を挙げることができ、
これらα,β−不飽和化合物の中でも、特に生成するポ
リマーのガラス転移温度が常温以上のものは、得られる
樹脂粒子の取扱が常温で行なえる点で好ましく、また、
そのポリマーが重合温度にて水100gに対して0.0
5g以下の溶解性のものは、分散重合が安定して継続で
きる点で好ましい。
ては、メタクリロニトリル、アクリル酸アルキルエステ
ル、メタクリル酸アルキルエステル、スチレン、アルキ
ルビニルエーテル、酢酸ビニル等を挙げることができ、
これらα,β−不飽和化合物の中でも、特に生成するポ
リマーのガラス転移温度が常温以上のものは、得られる
樹脂粒子の取扱が常温で行なえる点で好ましく、また、
そのポリマーが重合温度にて水100gに対して0.0
5g以下の溶解性のものは、分散重合が安定して継続で
きる点で好ましい。
【0019】本発明方法におけるAN系モノマーの重合
法自体特殊なものではなく、従来公知の分散重合法がそ
のまま採用できる。例えば、適当な反応容器に親水性混
合溶媒、高分子分散安定剤、AN系モノマー及び重合開
始剤等の所望量を加えて均一に混合し、反応容器内を窒
素置換した後、攪拌下に加熱重合することによって真球
状のPAN微粒子が得られる。
法自体特殊なものではなく、従来公知の分散重合法がそ
のまま採用できる。例えば、適当な反応容器に親水性混
合溶媒、高分子分散安定剤、AN系モノマー及び重合開
始剤等の所望量を加えて均一に混合し、反応容器内を窒
素置換した後、攪拌下に加熱重合することによって真球
状のPAN微粒子が得られる。
【0020】上記分散重合に際して用いられるAN系モ
ノマーの使用量は、特に限定するものではないが、一般
には分散媒を含む重合系全体に対し2〜50重量%の範
囲であるのが好ましく、該モノマーの使用量がこの範囲
をはずれて少ない場合は、分散重合系で併発する溶液重
合の影響が大きくなり、この溶液重合においては、分散
重合に比べて重合速度が遅く、重合によって生じるポリ
マーの分子量も小さいので、溶媒から析出し難く粒子と
して取り出すのが困難となる。また、これとは反対にA
N系モノマーの使用量が50重量%より多くなると、重
合によって生じるPAN微粒子の濃度が高くなり過ぎ、
粒子が単独では安定に存在できず、粒子同士が合一して
塊を作る傾向がある。
ノマーの使用量は、特に限定するものではないが、一般
には分散媒を含む重合系全体に対し2〜50重量%の範
囲であるのが好ましく、該モノマーの使用量がこの範囲
をはずれて少ない場合は、分散重合系で併発する溶液重
合の影響が大きくなり、この溶液重合においては、分散
重合に比べて重合速度が遅く、重合によって生じるポリ
マーの分子量も小さいので、溶媒から析出し難く粒子と
して取り出すのが困難となる。また、これとは反対にA
N系モノマーの使用量が50重量%より多くなると、重
合によって生じるPAN微粒子の濃度が高くなり過ぎ、
粒子が単独では安定に存在できず、粒子同士が合一して
塊を作る傾向がある。
【0021】本発明方法において用いることのできる高
分子分散安定剤は、生成する重合体粒子表面に存在し
て、粒子同士の凝集等を防いで分散状態を安定化させる
ものであるので、分散媒及びポリマーの双方に親和性を
示す、いわゆる両親媒性のものであることが好ましく、
また分散媒中で嵩高いものが望ましい。このような特性
を有するものであれば、当業界で慣用されているものの
中から適宜選択して用いることができるが、得られる重
合体粒子表面からの除去処理が容易なことから、水溶性
の高分子分散安定剤を用いるのが好ましく、さらに分散
安定性能、取扱の容易性、経済性、入手の容易性等の点
でポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリ
エチレンイミン等が好ましい。
分子分散安定剤は、生成する重合体粒子表面に存在し
て、粒子同士の凝集等を防いで分散状態を安定化させる
ものであるので、分散媒及びポリマーの双方に親和性を
示す、いわゆる両親媒性のものであることが好ましく、
また分散媒中で嵩高いものが望ましい。このような特性
を有するものであれば、当業界で慣用されているものの
中から適宜選択して用いることができるが、得られる重
合体粒子表面からの除去処理が容易なことから、水溶性
の高分子分散安定剤を用いるのが好ましく、さらに分散
安定性能、取扱の容易性、経済性、入手の容易性等の点
でポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリ
エチレンイミン等が好ましい。
【0022】上記高分子分散安定剤は、使用する分散媒
の種類及びAN系モノマーの種類等に応じて適宜選択し
て用いられ、その使用量はモノマーと分散媒の合計量に
対し0.1〜10重量%の範囲であるのが好ましく、特
に0.3〜3重量%の範囲であるのが好ましい。該高分
子分散安定剤の使用量が0.1重量%より少ないと分散
安定性能が不充分となり、重合系中で粒子が凝集して1
個1個のポリマー粒子として取り出すのが難しいという
欠点が生じるようになり、10重量%より多くなると分
散重合系の粘度が高くなり過ぎ、該重合系の攪拌が十分
に行なわれず凝集を起こし易くなる上、重合によって得
られた粒子の洗浄に手間がかかり過ぎるようになる。
の種類及びAN系モノマーの種類等に応じて適宜選択し
て用いられ、その使用量はモノマーと分散媒の合計量に
対し0.1〜10重量%の範囲であるのが好ましく、特
に0.3〜3重量%の範囲であるのが好ましい。該高分
子分散安定剤の使用量が0.1重量%より少ないと分散
安定性能が不充分となり、重合系中で粒子が凝集して1
個1個のポリマー粒子として取り出すのが難しいという
欠点が生じるようになり、10重量%より多くなると分
散重合系の粘度が高くなり過ぎ、該重合系の攪拌が十分
に行なわれず凝集を起こし易くなる上、重合によって得
られた粒子の洗浄に手間がかかり過ぎるようになる。
【0023】なお、本発明方法によって得られるPAN
微粒子の粒子径および粒度分布は、用いる分散媒の組
成、高分子分散安定剤の種類、AN系モノマーの種類及
びそれらの量によって影響される他、分散重合時の重合
温度、重合開始剤の種類及び量等によっても影響される
ので、一般的には重合温度45〜110℃、モノマーに
対する重合開始剤量0.2〜5重量%等の条件で重合す
るのが好ましい。
微粒子の粒子径および粒度分布は、用いる分散媒の組
成、高分子分散安定剤の種類、AN系モノマーの種類及
びそれらの量によって影響される他、分散重合時の重合
温度、重合開始剤の種類及び量等によっても影響される
ので、一般的には重合温度45〜110℃、モノマーに
対する重合開始剤量0.2〜5重量%等の条件で重合す
るのが好ましい。
【0024】以上のようにして得られた重合体粒子は、
次いで瀘過、遠心分離等の方法で重合系から取り出した
後、該重合体粒子に付着する高分子分散安定剤等の不純
物を水、メタノール等の適宜な溶媒で洗浄、除去した
後、得られた重合体のガラス転移点温度以下の温度で乾
燥(例えば、減圧乾燥法等)し、必要ならばホモジナイ
ザー等で解砕することによってPAN微粒子が得られ
る。
次いで瀘過、遠心分離等の方法で重合系から取り出した
後、該重合体粒子に付着する高分子分散安定剤等の不純
物を水、メタノール等の適宜な溶媒で洗浄、除去した
後、得られた重合体のガラス転移点温度以下の温度で乾
燥(例えば、減圧乾燥法等)し、必要ならばホモジナイ
ザー等で解砕することによってPAN微粒子が得られ
る。
【0025】本発明方法によって得られるPAN微粒子
は、真球状であり、その平均粒子径が1〜10μmであ
るので、炭素質小球体(カーボンマイクロビーズ)製造
用原料、液体クロマトグラフイ用充填剤、イオン交換樹
脂用ビーズ等の用途に有用である。また、該PAN微粒
子は多孔質であるため、粒子表面で光の乱反射が生じる
ので非多孔質粒子に比べて艶消し効果が大きい、見かけ
比重が小さいため有機溶剤中で沈降し難い、等の特徴を
有しており、従って、例えば、有機溶剤型塗料の艶消し
剤として好適である。
は、真球状であり、その平均粒子径が1〜10μmであ
るので、炭素質小球体(カーボンマイクロビーズ)製造
用原料、液体クロマトグラフイ用充填剤、イオン交換樹
脂用ビーズ等の用途に有用である。また、該PAN微粒
子は多孔質であるため、粒子表面で光の乱反射が生じる
ので非多孔質粒子に比べて艶消し効果が大きい、見かけ
比重が小さいため有機溶剤中で沈降し難い、等の特徴を
有しており、従って、例えば、有機溶剤型塗料の艶消し
剤として好適である。
【0026】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明する。
に説明する。
【0027】
【実施例1】容量300ccのガラス瓶に、親水性溶媒
(a)としてのN,N'−ジメチルホルムアミド54gと親
水性溶媒(b)としてのメチルアルコール36gからなる
分散媒を加え、さらに高分子分散安定剤としてのポリビ
ニルピロリドン1g、アクリロニトリル10g及び重合
開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル 0.2gを加
え、ガラス瓶内を窒素置換した後ガラス瓶を密封した。
室温でガラス瓶を振とうして内容物を均一に溶解させた
後、ガラス瓶を振とう重合槽に移し、65℃で8時間、
160回/分の振とうを加えて重合した。
(a)としてのN,N'−ジメチルホルムアミド54gと親
水性溶媒(b)としてのメチルアルコール36gからなる
分散媒を加え、さらに高分子分散安定剤としてのポリビ
ニルピロリドン1g、アクリロニトリル10g及び重合
開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル 0.2gを加
え、ガラス瓶内を窒素置換した後ガラス瓶を密封した。
室温でガラス瓶を振とうして内容物を均一に溶解させた
後、ガラス瓶を振とう重合槽に移し、65℃で8時間、
160回/分の振とうを加えて重合した。
【0028】重合によって生成した重合体粒子を遠心分
離によて分散媒から分離し、室温にてメタノール中に再
分散させ、分散安定剤、残存モノマーを洗浄した後再度
遠心分離し、得られた粒子の湿粉を重合体のガラス転移
点以下の温度で減圧乾燥し、乾燥した粒子をホモジナイ
ザーで解砕したところ、多孔質で真球状のPAN微粒子
が得られた。
離によて分散媒から分離し、室温にてメタノール中に再
分散させ、分散安定剤、残存モノマーを洗浄した後再度
遠心分離し、得られた粒子の湿粉を重合体のガラス転移
点以下の温度で減圧乾燥し、乾燥した粒子をホモジナイ
ザーで解砕したところ、多孔質で真球状のPAN微粒子
が得られた。
【0029】上記で得られたPAN微粒子の粒子径を、
コールターカウンターFA−2(コールターエレクトロ
ニクス社製)で測定したところ、平均粒子径は1.18
μmであり、また、その測定値から粒度分布の変動係数
を算出して粒子径分布を評価したところ、変動係数は5
2.1%であった。なお、粒度分布の変動係数は、 変動係数(%)=(粒子径の標準偏差/平均粒子径μm)×100 によって算出した。
コールターカウンターFA−2(コールターエレクトロ
ニクス社製)で測定したところ、平均粒子径は1.18
μmであり、また、その測定値から粒度分布の変動係数
を算出して粒子径分布を評価したところ、変動係数は5
2.1%であった。なお、粒度分布の変動係数は、 変動係数(%)=(粒子径の標準偏差/平均粒子径μm)×100 によって算出した。
【0030】
【実施例2〜7】下記表1の処方の分散媒を用いた他
は、上記実施例1と同様にしてアクリロニトリル重合体
粒子を製造し同様に評価した。評価結果は併せて表1に
示した。
は、上記実施例1と同様にしてアクリロニトリル重合体
粒子を製造し同様に評価した。評価結果は併せて表1に
示した。
【表1】
【0031】
【実施例8〜10】下記表2の処方の分散媒を用いた他
は、上記実施例1と同様にしてアクリロニトリル重合体
粒子を製造し同様に評価した。評価結果は併せて表2に
示した。
は、上記実施例1と同様にしてアクリロニトリル重合体
粒子を製造し同様に評価した。評価結果は併せて表2に
示した。
【表2】
【0032】
【発明の効果】本発明方法は、上記親水性溶媒(a)と親
水性溶媒(b)とを、上記特定の組成で混合した混合溶媒
中でAN系モノマーを分散重合するだけの簡単な方法で
あるにもかかわらず、種々の用途に有用な真球状で多孔
質なPAN微粒子が容易に得られ、特に平均粒子径1〜
10μmの範囲で粒子径のコントロールが容易に行なえ
るなど、極めて有用性の高い方法である。
水性溶媒(b)とを、上記特定の組成で混合した混合溶媒
中でAN系モノマーを分散重合するだけの簡単な方法で
あるにもかかわらず、種々の用途に有用な真球状で多孔
質なPAN微粒子が容易に得られ、特に平均粒子径1〜
10μmの範囲で粒子径のコントロールが容易に行なえ
るなど、極めて有用性の高い方法である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 2/00 - 2/08
Claims (4)
- 【請求項1】 高分子分散安定剤を溶解含有せしめた分
散媒中でアクリロニトリル系モノマーを分散重合してア
クリロニトリル系重合体粒子を製造する方法において、
該分散媒として、 (a)アクリロニトリル系モノマー及び重合によって生
じるアクリロニトリル系ポリマーを溶解するかもしくは
親和性を示す親水性媒体(a)50〜95重量%、及
び、 (b)アクリロニトリル系モノマーには溶解性もしくは
親和性を示すが重合によって生じるアクリロニトリル系
ポリマーには親和性を示さない親水性溶媒(b)50〜
5重量%、 の混合溶媒を用い、かつ重合の初めから終りまで、分散
媒組成を変えることなく重合操作を継続することを特徴
とする平均粒子径1〜10μmの多孔質真球状のアクリ
ロニトリル系重合体微粒子の製造方法。 - 【請求項2】 前記分散媒が、下記A群から選ばれた少
なくとも1種の親水性溶媒(a)と、下記B群より選ば
れた少なくとも1種の親水性溶媒(b)とを混合してな
るものである請求項1に記載のアクリロニトリル系重合
体微粒子の製造方法。 A群;N,N’−ジメチルホルムアミド、ジメチルスル
ホキシド、N−メチルピロリドン、ビス(2−シアノエ
チル)エーテル、メチレンシアノヒドリン、エチレンシ
アノヒドリン、アジポニトリル、γ−ブチルラクトン、
ジメチルアセトアミド、エチレンカーボネート、3,
3’−チオジプロピオニトリル、 B群;メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロ
ピルアルコール、アセトニトリル、アセトン、ジオキサ
ン、ピリジン、酢酸、テトラヒドロフラン、セロソルブ
アセテート、ジメトキシエタン、N−メチルピロリド
ン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレン
グリコール、水、グリセリン、 - 【請求項3】 前記アクリロニトリル系モノマーが、ア
クリロニトリルである請求項1に記載のアクリロニトリ
ル系重合体微粒子の製造方法。 - 【請求項4】 前記高分子分散安定剤が、ポリビニルピ
ロリドン、ポリエチレンイミンまたはポリビニルアルコ
ールから選ばれた少なくとも1種である請求項1に記載の
アクリロニトリル系重合体微粒子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03040884A JP3111486B2 (ja) | 1991-02-14 | 1991-02-14 | アクリロニトリル系重合体微粒子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03040884A JP3111486B2 (ja) | 1991-02-14 | 1991-02-14 | アクリロニトリル系重合体微粒子の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04261404A JPH04261404A (ja) | 1992-09-17 |
JP3111486B2 true JP3111486B2 (ja) | 2000-11-20 |
Family
ID=12592942
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03040884A Expired - Fee Related JP3111486B2 (ja) | 1991-02-14 | 1991-02-14 | アクリロニトリル系重合体微粒子の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3111486B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100537618C (zh) * | 2007-11-29 | 2009-09-09 | 鲁东大学 | 一种疏松多孔型聚丙烯腈树脂的制备方法 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4338878A1 (de) * | 1993-11-13 | 1995-05-18 | Hoechst Ag | Verfahren zur Herstellung von feinteiligem Polyacrylnitril |
JPWO2012036034A1 (ja) | 2010-09-14 | 2014-02-03 | 国立大学法人大阪大学 | アミドキシム修飾されたポリアクリロニトリル多孔質体 |
CN104185508B (zh) * | 2012-03-30 | 2017-05-31 | 罗门哈斯公司 | 制备均匀的球形丙烯酸类聚合物珠的方法和其产品 |
-
1991
- 1991-02-14 JP JP03040884A patent/JP3111486B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100537618C (zh) * | 2007-11-29 | 2009-09-09 | 鲁东大学 | 一种疏松多孔型聚丙烯腈树脂的制备方法 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04261404A (ja) | 1992-09-17 |
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