JP3111412B2 - 多チャンネル波形解析装置 - Google Patents

多チャンネル波形解析装置

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JP3111412B2 JP05303187A JP30318793A JP3111412B2 JP 3111412 B2 JP3111412 B2 JP 3111412B2 JP 05303187 A JP05303187 A JP 05303187A JP 30318793 A JP30318793 A JP 30318793A JP 3111412 B2 JP3111412 B2 JP 3111412B2
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尚紀 殿坂
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、波形解析装置に関する
もので、詳しくは多チャンネルの入力信号の画面表示に
適した表示方式の改善に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数チャンネルの入力信号を
収集し必要に応じてデータ処理した後表示画面に入力信
号波形を描画するように構成された多チャンネル波形解
析装置がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、チャンネル
数が少ない場合は全チャンネルの信号波形を同一画面上
に同時表示することができるが、チャンネル数が多く同
時に総てを表示できない装置では表示可能なチャンネル
数分しか描画しないようになっている。例えば、32チ
ャンネルのデータを収集して同時表示は8チャンネルし
かできない波形解析装置がある。このような波形解析装
置では取り込んだ全チャンネルのデータを同時に見るこ
とができず、波形解析作業に支障をきたすという問題が
あった。
【0004】本発明の目的は、このような点に鑑み、多
チャンネルのデータを波形表示とデジタル表示に区別
し、それらを同時表示することにより多チャンネルの波
形解析機能を向上させ、容易にデータの比較・参照がで
きる波形解析装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明では、複数チャンネルの入力信号をデジ
タル変換して一旦メモリに格納し、中央処理装置の制御
によりその後順次データを読み出して表示器に波形表示
することができるように構成された多チャンネル波形解
析装置において、前記中央処理装置は、予め波形表示の
チャンネルとデジタル表示のチャンネルとを設定し、こ
の設定に基づき波形表示と指定されたチャンネルのデー
タは波形として描画し、デジタル表示と指定されたチャ
ンネルのデータはデジタル文字で表示すると共に、この
デジタル表示ではトリガ発生時または所定のカーソルが
位置する時間軸上のデータを呼び出して表示するように
制御する機能を備えたことを特徴とする。
【0006】
【作用】中央処理装置は、波形表示のチャンネルとデジ
タル表示のチャンネルとに区別し、波形表示のチャンネ
ルはその信号波形を画面表示し、デジタル表示のチャン
ネルはある時間軸上のデータのみを表示するように制御
する。なおこの時間軸はモード指定によりトリガ発生時
あるいは画面上で移動可能なカーソルの位置のいずれか
にすることができる。これにより表示画面には波形表示
とデジタル表示が同時表示され、画面上で識別可能な波
形の数以上のチャンネル数であっても全信号を視認性を
高めて一括表示することができる。
【0007】
【実施例】以下図面を用いて本発明を詳しく説明する。
図1は本発明に係る多チャンネル波形解析装置の一実施
例を示す構成図である。図において、1はマルチプレク
サ、2はトリガ処理部、3はデータ処理部、4はデータ
メモリ部、5は表示処理部、6は中央処理装置(以下C
PUという)、7は表示器、8は読み出し専用のメモリ
(ROM)、9は書き込み・読み出し可能なメモリ(R
AM)である。
【0008】マルチプレクサ1は、多チャンネル(1〜
nチャンネル)の入力信号(入力1,入力2,...入
力n)を択一的に選択するものである。トリガ処理部2
は、前記多チャンネルの入力信号を受け予め定められた
トリガ発生条件に適合したときにトリガ信号が発生する
ように構成されている。なお、トリガ発生条件はCPU
6から設定できるようになっている。
【0009】データ処理部3は、マルチプレクサ1の出
力(アナログ信号)をデジタル変換する機能を有する。
データメモリ部4はデータ処理部3で変換したデジタル
データを記憶する。表示処理部5は、例えばグラフィッ
ク・ディスプレイ・コントローラ(GDC)とCRTコ
ントローラ(CRTC)が実装され、両コントローラの
作用により波形を描画する機能を有し、データメモリ部
3からのデジタルデータに所定の処理を施して表示用の
信号を作成すると共に、ラスタスキャン方式で連続した
デジタル値を描画する機能を有する。CPU6はROM
8に格納してあるプログラムを実行するもので、RAM
9を使ってデータ処理部3や表示処理部5、トリガ処理
部2の制御を行うもので、データメモリ部4に格納され
た波形データを表示処理部5を制御して表示器7に表示
させる機能を有する。なお、波形を描画する場合、表示
処理部のGDCとCRTCの制御機能では描画プレーン
数に制約があり、またラスタスキャン方式の機能を使用
した場合は同時に表示できる波形の数に制約があるた
め、多チャンネルの波形観測ではこれらの制御機能を用
いないで、直接データメモリ部4のデータをグラフィッ
クプレーン(例えばV−RAM。図示せず)にソフトウ
ェアにより書き込んで描画させることもできる。この描
画方式によればチャンネル数に関係なく多チャンネルの
波形を描画することができる。
【0010】このような構成における動作を次に説明す
る。多チャンネルのデータを表示する場合、表示器7に
表示できる波形に制限はないが、識別の容易性等の面か
ら表示できる波形の数には限度がある。オペレータが識
別できる数をK、多チャンネル入力数をNとすると、表
示器7に表示できない数Mは、M=N−Kとなる。
【0011】Mが0以下すなわち通常の表示形態(表示
形態1という)では、画面表示は例えば図2に示すよう
な表示となる。表示画面71のほぼ全域を占める波形描
画部72に枠や軸メモリ、トリガマークTM、K個まで
の波形等が描画され、同時に画面上段に情報部73が割
り付けられここに各種の情報が表示される。
【0012】入力信号数が多くなってMが1以上になっ
た場合の表示形態(表示形態2という)では、例えば図
3に示すような表示となる。すなわち、波形描画部72
の上下幅が狭まり下段にデジタル表示部74が設けら
れ、ここにM個の(Mチャンネル分の)波形データがデ
ジタル表示される。このデジタル表示値は、トリガ点と
同一時刻(トリガ点の時間軸上)における各信号の値で
ある。カーソルリードアウトのモードにして、波形描画
部72上に現れるカーソルを左右に移動すると、カーソ
ル位置の時間軸上の各デジタル値がそれぞれ表示され
る。
【0013】表示形態2の場合における動作は次の通り
である。CPU6の制御により一定のサンプリング周期
で入力1〜入力nを取り込み、データ処理部3でデジタ
ル変換した後、データメモリ部4へ順次格納する。な
お、マルチプレクサ1でnチャンネル分の入力信号を切
り換え、そしてデータ処理部3でデジタル変換するに要
する処理時間は、前記サンプリングの間隔よりも十分に
短い。データメモリ部4に格納されるデータにはチャン
ネル番号およびサンプリング回数(何番目のサンプリン
グかを表わす数値)が対になって格納される。トリガ処
理部2から信号が発生すると、CPU6はその時のサン
プリング回数を記憶しておく。
【0014】CPU6は次にデータ処理部3経由でデー
タメモリ部4から波形データを読み取りRAM9に格納
する。次に、予め設定された条件(波形表示のチャンネ
ルとデジタル表示のチャンネルの指定)に基づき、波形
表示のチャンネルの信号は波形として、また残りのM個
のチャンネルの信号はトリガ発生時の時間軸上の値をデ
ジタル文字としてそれぞれ所定の画面位置に表示するよ
うに、表示処理部5にデータを送る。表示処理部5はC
PU6から与えられたデータを表示器7の画面上に表示
できる映像信号に変成して送出する。
【0015】なお、通常のモードではトリガ点の位置が
時間軸となるが、カーソルリードアウトのモードとした
場合にはカーソル位置が時間軸となる。この場合、M個
のデジタル値はトリガ点の時間ではなくカーソル位置の
時間軸上のデータとなる。なお、このような一連の処理
はプログラムとしてROM8に格納されている。
【0016】このように一部の信号については適宜に指
定した時間軸上の値だけをデジタル表示する方式を採用
することにより、全チャンネルの入力信号を同一画面上
に同時表示することができる。なお、どのチャンネルの
信号を波形表示とし、どのチャンネルの信号をデジタル
表示とするかは適宜選択することができるが、もしデジ
タル表示部74に表示するチャンネルが固定できる場合
には、換言すればデータの経過を測定する必要がなくト
リガ点のデータだけでよい場合には、データメモリ部4
にデータを全点入れる必要はなく、当該チャンネルのデ
ータはトリガ発生時のみ記憶すればよい。この方式であ
れば、多くのメモリを必要としないのでメモリの節約が
できる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、多
チャンネルの波形解析装置における複数の波形表示の不
利な点(データ識別)が解消され、多チャンネルのデー
タの同時比較や同時認識が容易に行えるという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多チャンネル波形解析装置の一実
施例を示す構成図である。
【図2】表示形態1の場合の画面表示例を示す図であ
る。
【図3】表示形態2の場合の画面表示例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 マルチプレクサ 2 トリガ処理部 3 データ処理部 4 データメモリ部 5 表示処理部 6 CPU 7 表示器 8 ROM 9 RAM

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数チャンネルの入力信号をデジタル変換
    して一旦メモリに格納し、中央処理装置の制御によりそ
    の後順次データを読み出して表示器に波形表示すること
    ができるように構成された多チャンネル波形解析装置に
    おいて、 前記中央処理装置は、予め波形表示のチャンネルとデジ
    タル表示のチャンネルとを設定し、この設定に基づき波
    形表示と指定されたチャンネルのデータは波形として描
    画し、デジタル表示と指定されたチャンネルのデータは
    デジタル文字で表示すると共に、このデジタル表示では
    トリガ発生時または所定のカーソルが位置する時間軸上
    のデータを呼び出して表示するように制御する機能を備
    えたことを特徴とする多チャンネル波形解析装置。
JP05303187A 1993-12-03 1993-12-03 多チャンネル波形解析装置 Expired - Lifetime JP3111412B2 (ja)

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JP05303187A JP3111412B2 (ja) 1993-12-03 1993-12-03 多チャンネル波形解析装置

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JPH07159445A JPH07159445A (ja) 1995-06-23
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US6778931B1 (en) * 1999-09-24 2004-08-17 Tektronix, Inc. Test and measurement instrument having multi-channel telecommunications mask testing capability
JP5165343B2 (ja) * 2007-11-06 2013-03-21 日置電機株式会社 波形表示装置および波形表示方法

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