JP3111014U - 3層構造キャンディ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 少なくとも中間層3のキャンディ組成がこの中間層3をサンドイッチ積層する他の2層4のキャンディ組成と異なる構成を有する3層構造キャンディ2であって、中間層3がキャンディ本体の外部に露出している部分の露出表面積Aのキャンディ本体の全露出表面積Bに対する比率[(A/B)×100)]が10〜30%である3層構造キャンディ2により課題を解決できる。
【選択図】 図2
Description
そして、中間層の露出している部分の露出表面積が大きいほうが食感に訴える効果が大きいが、舐めつづけてキャンディ本体が溶解してゆくにつれても、他の2層に対する中間層の露出程度が大きく変わらないと、舐め初めと終わりで食感や冷涼感が大きく変化せず、舐め終わるまで初期の食感や冷涼感を持続させることができる。
図1は、本考案の3層構造キャンディを製造するために用いる金型の1例を模式的に説明する説明図である。
図1に示した金型1は、内面がテフロン(登録商標)加工してある横断面が楕円の形状を有している上面が開口している金型である。金型1の深さは12mm、金型1の底面の楕円の長径は20mm、短径は12mm、金型1の上面の開口の楕円の長径は25mm、短径は15mmである。
金型1の開口の楕円が金型1の底面の楕円より大きいので、上方に向かって広がるようにテーパーがついており、成型した3層構造キャンディを取り出し易くし、製品を取り出す際に割れたりなど損傷を与えることがないように構成することが好ましい。
図2において、2は本考案の3層構造キャンディを示し、3は、主成分のキシリトールと、主成分のキシリトールに対して所定量の単糖類、二糖類およびそれらを還元した糖アルコール類から選ばれる少なくとも1つの糖類を含有する中間層のキシリトール結晶部を示し、4は公知のキャンディ組成物から形成された層状の公知のキャンディ部分を示し、中間層のキシリトール結晶部3が対応する他の2層の公知のキャンディ部分4の間にサンドイッチ積層されている。
公知のキャンディ組成物を溶融混合後、金型にデポジットし、その上に主成分のキシリトールに対して所定量の単糖類、二糖類およびそれらを還元した糖アルコール類から選ばれる少なくとも1つの糖類を溶融混合した後、キシリトールの少なくとも一部を結晶化させたスラリーをデポジットし、さらにその上に前記公知のキャンディ組成物を溶融混合後デポジットし、常温まで冷却して固化して、中間層のキシリトール結晶部3を他の2層の公知のキャンディ部分4の間にサンドイッチ積層した構成の3層構造のキャンディを製造する。
本考案の3層構造キャンディ2のキャンディ本体の高さHは約12mm、本考案の3層構造キャンディ2の底面の楕円の長径D1は約20mm、短径d1は約12mmであり、本考案の3層構造キャンディ2の上部の楕円の長径D2は約25mm、短径d2は約15mmである。
比率[(A/B)×100)]が10%未満で小さいと溶解量も少なく食感などに乏しくなり、10%以上とすると効果が得られ、逆に30%を超えると他の2層が薄くなり早く他の2層が溶解してしまうので、比率[(A/B)×100)]を前記特定の範囲内に規定することにより、舐め初めと終わりで食感などが大きく変化せず、舐め終わるまで初期の食感などを持続させることができ、美味しい効果が得られる。
単糖類として、ブドウ糖(グルコース)、果糖(フラクトース)、エリトロース、木糖(キシロース)から選ばれる少なくとも1つを用いると結晶化制御効果が高く、取り扱い性がよく、入手が容易で安価であるので好ましい。
2糖類としてブドウ糖と果糖が結合してできた砂糖(シュークロース)および麦芽糖(マルトース)、乳糖(ラクトース)、パラチノースから選ばれる少なくとも1つを用いると結晶化制御効果が高く、取り扱い性がよく、入手が容易で安価であるので好ましい。
キシリトールも単糖類のキシロースを還元反応させた糖アルコールであり、砂糖並の甘味を保持しており、飲食で血糖値を上昇させ難いことや、虫歯の原因になり難いなどの特長があるので、本考案で使用できる。糖アルコール類は一般的に同様の特長が認められる。
(実施例1)
キシリトール粉末90gに、ソルビトールを5g混合し、120℃に加熱して溶融液とし、70℃まで冷却後、微粉末のキシリトールを5g加えてよく撹拌しながら、温度を70℃に保持した。この時の流し込み液(スラリー)の粘度は安定していた。
別に還元麦芽糖水飴に酸味料、香料、色素を加え煮詰めた糖質を150℃まで加熱した溶融糖液を用意し、図1に示したテフロン(登録商標)加工しテーパーを付けた横断面が楕円の形状を有する金型に1.5g流し込み、その上に前述のキシリトール流し込み液(スラリー)を1g流し込み、さらにその上に先に流し込んだ還元麦芽糖水飴の溶融糖液を1.5g流し込み、空冷冷却後に脱型して本考案の3層構造キャンディを製造した。
得られた本考案の3層構造キャンディのキャンディ本体の高さHは約12mmであり、底面の楕円の長径D1は約20mm、短径d1は約12mmであり、上部の楕円の長径D2は約25mm、短径d2は約15mmであった。
本考案の3層構造キャンディの比率[(A/B)×100)]=約15%であった。
本考案の3層構造キャンディの比率[(H/d)]=約1であった。
本考案の3層構造キャンディの比率[(D/d)]=約2であった。
実施例1と同じの2種類の流し込み液と同じ金型を使い、還元麦芽糖水飴からなる流し込み液を0.5g流し込み、その上にキシリトール流し込み液を3.0g流し込み、その上にさらに先に流し込んだ還元麦芽糖水飴の溶融糖液を0.5g流し込み、空冷冷却後に脱型して比較の3層構造キャンディを製造した。
比較の3層構造キャンディの比率[(A/B)×100)]=約35%であった。
比較の3層構造キャンディは、口腔内で舐めた時に冷涼感は持続するが、早い段階でキシリトール結晶部からなる中間層をサンドイッチ積層した他の2層の公知のキャンディ部分(還元麦芽糖水飴の上下層)が先に溶解してしまい、舐め初めと終わりで食感および冷涼感が大きく変化した。
D 長径
d 短径d
1 金型
2 3層構造キャンディ
3 中間層のキシリトール結晶部
4 他の2層の公知のキャンディ部分
Claims (6)
- 少なくとも中間層のキャンディ組成がこの中間層をサンドイッチ積層する他の2層のキャンディ組成と異なる構成を有する3層構造キャンディであって、前記中間層がキャンディ本体の外部に露出している部分の露出表面積Aのキャンディ本体の全露出表面積Bに対する比率[(A/B)×100)]が10〜30%であることを特徴とする3層構造キャンディ。
- 横断面が楕円の形状を有する3層構造キャンディであって、前記楕円の短径の内の最小短径dに対するキャンディ本体の高さHの比率[(H/d)]が0.7〜1.2であることを特徴とする請求項1記載の3層構造キャンディ。
- 横断面が楕円の形状を有する3層構造キャンディであって、前記楕円の短径の内の最小短径dに対する前記楕円の長径の内の最大長径Dの比率[(D/d)]が1.2〜2.0であることを特徴とする請求項2記載の3層構造キャンディ。
- 前記中間層が主成分のキシリトールに対して所定量の単糖類、二糖類およびそれらを還元した糖アルコール類から選ばれる少なくとも1つの糖類を含有するキシリトール結晶部から形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の3層構造キャンディ。
- 前記他の2層が公知のキャンディ組成物から形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の3層構造キャンディ。
- 前記単糖類がグルコース、フラクトース、エリトロース、キシロースから選ばれる少なくとも1つであり、前記二糖類がシュークロース、マルトース、ラクトース、パラチノースから選ばれる少なくとも1つであり、前記糖アルコール類がソルビトール、エリスリトール、マルチトール、還元バラチノース、ラクチトール、マンニトールから選ばれる少なくとも1つであることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の3層構造キャンディ。
Priority Applications (1)
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JP2005001866U JP3111014U (ja) | 2005-04-04 | 2005-04-04 | 3層構造キャンディ |
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JP3111014U true JP3111014U (ja) | 2005-07-07 |
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2005
- 2005-04-04 JP JP2005001866U patent/JP3111014U/ja not_active Expired - Lifetime
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