JP3110708U - クレセントの操作構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】高齢者や身体障害者、身長の低い子どもでも容易に窓ガラス障子のクレセント操作や障子の開閉を、離れた位置からでも遠隔的に可能とする。
【解決手段】操作取っ手部に延長手段を設けてなるクレセントを窓障子枠に取付けてあり、該延長手段の先端に、クレセント回転中心と平行方向の操作ピンを設けてあるクレセント遠隔操作型の窓障子枠であり、前記の操作ピンや障子開閉用の上向きピンを挿入できるピン孔を有する遠隔操作棒を併用できるようにセットされている。
【選択図】 図3
【解決手段】操作取っ手部に延長手段を設けてなるクレセントを窓障子枠に取付けてあり、該延長手段の先端に、クレセント回転中心と平行方向の操作ピンを設けてあるクレセント遠隔操作型の窓障子枠であり、前記の操作ピンや障子開閉用の上向きピンを挿入できるピン孔を有する遠隔操作棒を併用できるようにセットされている。
【選択図】 図3
Description
本考案は、窓ガラス障子などを閉じた状態にロックするクレセントや該ガラス障子自体の開閉を長い操作棒で遠隔的に操作可能とする構造に関する。
特開2005-30118号に記載のように、クレセント受け金具の強度補強を図り、バール等によるこじ開けによっても開錠されない堅固なクレセント錠を得るために、回動自在に取付けられたクレセントを備え、室内障子側に固定される施錠側金具と、前記クレセントが係合する断面略L字状のフック部を備え、室内障子側に固定されるクレセント受け金具とからなるクレセント錠において、前記クレセント受け金具には、前記フック部の隣接位置に該フック部の変形を規制する変形規制部材を配設した構造が提案されている。
また、特開2005-36572号に記載のように、防犯機能を備えたクレセント錠を実現するために、クレセントハンドル内に、窓ガラスの破壊行為又はクレセントハンドルの回動行為が行われたことを認識するマイクロコンピュータと、窓ガラスの破壊行為又はクレセントハンドルの回動行為が認識されたときに電波を介して警報信号を送信する送信部を備えた通信回路とを有する構成が提案されている。
特開2005-30118
特開2005-36572
凶悪な侵入犯に対する対策としては、特許文献1のように、バール等でもこじ開けられないような堅牢の構造にする必要があり、また特許文献2のように、窓ガラスの破壊行為やクレセントハンドル回動行為を認識して警報信号を送信する技術を装備して侵入行為を報知できる技術を装備しておくことが安心である。
しかしながら、凶悪な侵入犯の少ない田舎など、地方においては、凶悪侵入犯による被害よりも、窓障子の施錠忘れによる被害が多い。このような不用心に起因する侵入犯を未然に防止するには、カギの掛け忘れを確実に防止することである。
ところが、高齢者や身体障害者などが一人住まいしている世帯では、通常のクレセントでさえ、確実に施錠してないために、簡単に侵入されるケースが後を絶たない。親が就労のためのカギっ子家庭も多いが、クレセントに手が届かないために、施錠できず、侵入犯に襲われるケースも多い。さらに、台所や出窓、廊下などでは高窓が多用されるが、高窓の場合は、大人でも脚立などを使用しないと施錠できない。このようなクレセントの施錠忘れ又は施錠操作不能を解決可能とするために、高齢者や身体障害者、身長の低い子どもでも、あるいは高窓の場合でも容易にクレセントを操作可能とすることが急務である。
クレセントの操作を例に説明したが、手の届きにくいガラス障子などの開閉操作を要する場合にも同様な問題が発生する。
本考案の技術的課題は、このような問題に着目し、高齢者や身体障害者、身長の低い子どもでも容易にクレセント操作や障子の開閉を、離れた位置からでも遠隔的に可能とすることにある。
本考案の技術的課題は次のような手段によって解決される。請求項1〜3は、遠隔操作可能なクレセントや窓障子の遠隔開閉操作具と遠隔操作棒であり、これらの手段を装備した窓障子枠が請求項4〜6である。請求項1は、窓障子枠に取付けるクレセントの操作取っ手部に延長手段を設けると共に、該延長手段の先端に、クレセント回転中心と平行方向の操作ピンを設けてあることを特徴とする遠隔操作型クレセントである。このように、窓障子枠に取付けるクレセントの操作取っ手部に延長手段を設けてあるので、梃子の原理により、軽い力で容易にクレセントを回転操作できる。そして、前記の延長手段の先端に、クレセント回転中心と平行方向の操作ピンを設けてあるので、後述の遠隔操作棒の先端のピン孔に操作ピンを挿入することにより、クレセントの回転を遠隔操作できる。そのため、高齢者や身体障害者、身長の低い子どもでもクレセントを遠隔的に操作でき、クレセントの未施錠による侵入犯を防止できる。
請求項2は、窓障子枠の縦枠に取付ける水平板部に、該縦枠から間隔をおいて立設する上向きピンを有する遠隔開閉操作用の補助具を併用可能となっていることを特徴とする請求項1に記載の遠隔操作型クレセントである。このように、窓障子枠の縦枠に取付ける水平板部に、該縦枠から間隔をおいて立設する上向きピンを有する遠隔開閉操作用の補助具を併用可能となっているため、前記の遠隔操作棒の先端のピン孔に前記上向きピンを挿入すれば、手の届かない遠い位置からでも容易に窓障子の開閉が可能となる。
請求項3は、前記の操作ピン又は上向きピンを挿入できるピン孔を有する遠隔操作棒を併用可能となっていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遠隔操作型クレセントである。このように、前記の操作ピン又は上向きピンを挿入できるピン孔を有する遠隔操作棒をセットにしておいて、併用可能にすれば、常に遠隔操作棒を用いて容易にクレセントを回転操作したり、窓障子の開閉操作ができ、高齢者や身体障害者、身長の低い子どもにとって、或いは高窓の場合に便利である。
請求項4は、操作取っ手部に延長手段を設けてなるクレセントを窓障子枠に取付けてあり、該延長手段の先端に、クレセント回転中心と平行方向の操作ピンを設けてあることを特徴とするクレセント遠隔操作型の窓障子枠である。このように、操作取っ手部に延長手段を設けてなるクレセントを窓障子枠に取付けてあるため、梃子の原理により、軽い力で容易にクレセントを回転操作できる。そして、前記延長手段の先端に、クレセント回転中心と平行方向の操作ピンを設けてあるので、後述の遠隔操作棒の先端のピン孔に操作ピンを挿入することにより、クレセントを遠隔操作できる。そのため、高齢者や身体障害者、身長の低い子どもでもクレセントを遠隔的に操作でき、クレセントの未施錠による侵入を防止できる。
請求項5は、前記の窓障子枠の縦枠部に水平板部を取付けてあり、該縦枠部から間隔をおいて立設した上向きピンを有していることを特徴とする請求項4に記載のクレセント遠隔操作型の窓障子枠である。このように、前記窓障子枠の縦枠部に水平板部を取付けてあり、該縦枠部から間隔をおいて立設した上向きピンを有しているため、前記の遠隔操作棒の先端のピン孔に前記上向きピンを挿入すれば、手の届かない遠い位置からでも容易に窓障子の開閉操作が可能となる。
請求項6は、前記の操作ピン又は上向きピンを挿入できるピン孔を有する遠隔操作棒がセットされていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載のクレセント遠隔操作型の窓障子枠である。このように、前記の操作ピン又は上向きピンを挿入できるピン孔を有する遠隔操作棒がセットされているため、常に備付けの遠隔操作棒を用いて容易にクレセントを操作したり、窓障子の開閉を操作でき、高齢者や身体障害者、身長の低い子どもにとって便利で、大助かりである。また、高窓の場合は、通常の大人でも脚立が不要となり、重宝できる。
請求項1、4のように、窓障子枠に取付けるクレセントの操作取っ手部に延長手段を設けてあるので、梃子の原理により、軽い力で容易にクレセントを回転操作できる。そして、前記の延長手段の先端に、クレセント回転中心と平行方向の操作ピンを設けてあるので、後述の遠隔操作棒の先端のピン孔に操作ピンを挿入することにより、クレセントの回転を遠隔操作できる。そのため、高齢者や身体障害者、身長の低い子どもでもクレセントを遠隔的に操作でき、クレセントの未施錠による侵入を防止できる。
請求項2、5のように、窓障子枠の縦枠に取付ける水平板部に、該縦枠から間隔をおいて立設する上向きピンを有する遠隔開閉操作用の補助具を併用可能となっているため、前記の遠隔操作棒の先端のピン孔に前記上向きピンを挿入すれば、手の届かない遠い位置からでも容易に窓障子の開閉が可能となる。
請求項3、6のように、前記の操作ピン又は上向きピンを挿入できるピン孔を有する遠隔操作棒をセットにしておいて、いつでも併用可能にすれば、常に遠隔操作棒を用いて容易にクレセントを回転操作したり、窓障子の開閉を操作でき、高齢者や身体障害者、身長の低い子どもにとって便利で、大助かりである。また、高窓の場合は、通常の大人でも脚立が不要となり、重宝できる。
次に本考案によるクレセントの操作構造が実際上どのように具体化されるか実施形態を説明する。図1は、本考案によるクレセントの実装状態を示す斜視図である。1は内側障子の障子枠(縦枠)であり、2は外側障子の障子枠(縦枠)である。G1は内側障子の窓ガラス、G2は外側障子の窓ガラスである。クレセントCはその回転軸を介して取付け基板3に支持され、取付け基板3が内側障子枠1の側面にネジ4で取付け固定されている。5は、クレセントCの回転ロック用のツマミである。
外側障子の障子枠2には、その窓ガラスG2上に延びるフックfが取付け固定されている。したがって、クレセントCの下端から延びている操作レバー6を操作してクレセントCを左回転させると、クレセントCの先端側C1からフックf中に入り、操作レバー6が反転して上側に来るように180度回転させると、クレセントCの中間部C2の辺りがフックf中に移動する。クレセントCは、先端側C1から中間部C2の辺りに向かって次第に半径が減少しているため、操作レバー6の反転によって、内側障子の障子枠1と外側障子の障子枠2とが互いに引きつけられて締めつけ固定される。
通常の操作レバー6は長さが5〜7cm程度しかなく、短過ぎるため、本考案の場合は、ネジ7などで延長レバー8を継ぎ足して、全長を10〜20cm程度の長さにしてある。そして、延長レバー8の先端に、クレセント回転中心と平行方向(横向き)の操作ピン9を突出させてある。このように、延長レバー8を有しているため、クレセントCの回転操作を従来より軽い力でできる。ただし、延長レバー8の回転半径は大きくなる。
図2は遠隔操作棒Sの斜視図であり、先端にピン挿入用のピン孔hを形成するリング10を設けてある。リング10と反対側11は取っ手である。この遠隔操作棒Sによって、図1のクレセントCの操作を行なう。まず、図2の遠隔操作棒Sの先端のリング10を操作ピン9の先端側まで延ばしてから、リング10のピン孔h中に操作ピン9が入るように、横側からリング10を操作ピン9側に移動させて、操作ピン9をピン孔h中に挿入すると、図2の状態となる。
そして、すでにロック状態にあるクレセントCを解除して、障子を開放可能にする場合は、延長レバー8を時計方向に回転させる。すなわち、遠隔操作棒Sを引っ張って、操作ピン9を右向きに回転させると、クレセントCが右回転して、クレセントCがフックfから離脱し、ロックが解除される。逆に、解除状態のクレセントCをロック状態にする場合は、操作ピン9をピン孔hに挿入した状態において、操作ピン9が反時計方向に回転するように、遠隔操作棒Sで操作ピン9を押し上げて左回転させる。したがって、操作レバー6まで手か届かない場合は、遠隔操作棒Sで遠隔的にクレセントCを回転操作できる。従来と違って、延長レバー8を設けてあるので、遠隔操作棒Sでも比較的容易にクレセントCを回転操作できる。
図2の遠隔操作棒Sを用いると、クレセントCの回転操作だけでなく、窓障子の開閉も遠隔操作できる。窓障子の開閉を遠隔操作するには、図4のように、開閉操作用の立てピン12を取付ける必要がある。図4において、立てピン12を立った状態に固定してある水平板部13と直角に鉛直方向の取付け板14を固定してある。そして、この取付け板14をネジ15によって、図1の障子縦枠1の内面に取付け固定してある。立てピン12と取付け板14との間は、前記遠隔操作棒Sのリング10を挿入できるように、間隔Gを設けておく。
したがって、図2の遠隔操作棒Sのリング10を立てピン12まで延ばして、ピン孔に立てピン12を挿入すれば、図3の場合と同様な要領で立てピン12を遠隔操作できる。ただし、この場合は、矢印a1のように、立てピン12を左右方向に操作する。その結果、立てピン12を介して、窓障子を左右に移動させれば、開閉操作ができる。
図4は内側の障子縦枠に立てピン12を設けてあるが、外側の障子縦枠にも取付け固定できることは言うまでもない。このように、立てピン12を取付けておけば、クレセントの回転操作だけでなく、窓障子の開閉操作も遠隔操作棒Sで遠隔操作できる。その結果、手の届かない高窓の開閉操作も容易に行えなる。あるいは、高齢者や身体障害者、背の低い子どもなどの場合は、通常の高さの窓障子も遠隔操作により容易に開閉できる。
以上の実施形態におけるクレセントCの構成は任意であり、例えばクレセントCが回転中心に対し反対側についている製品にも適用できる。また、従来の短い操作レバー6に対し遠隔操作棒Sを継ぎ足した構成になっているが、全長が10〜20cm程度のクレセントCと一体構成の延長レバーを製造してもよい。
以上のように、本考案によると、クレセントの回転操作や窓障子の開閉操作が遠隔操作棒によって遠隔的に行なえるので、高齢者や身体障害者、背の低い子どもでも単独でクレセントや窓障子の操作が可能となる。
1 内側障子の障子(縦)枠
2 外側障子の障子(縦)枠
C クレセント
6 操作レバー
8 延長レバー
9 操作ピン
S 遠隔操作棒
h ピン孔
10 リング
11 取っ手
12 立てピン
13 水平板部
14 取付け板
2 外側障子の障子(縦)枠
C クレセント
6 操作レバー
8 延長レバー
9 操作ピン
S 遠隔操作棒
h ピン孔
10 リング
11 取っ手
12 立てピン
13 水平板部
14 取付け板
Claims (6)
- 窓障子枠に取付けるクレセントの操作取っ手部に延長手段を別体に又は一体に設けると共に、該延長手段の先端に、クレセント回転中心と平行方向の操作ピンを設けてあることを特徴とする遠隔操作型クレセント。
- 窓障子枠の縦枠に取付ける水平板部に、該縦枠から間隔をおいて立設する上向きピンを有する遠隔開閉操作用の補助具を併用可能となっていることを特徴とする請求項1に記載の遠隔操作型クレセント。
- 前記の操作ピン又は上向きピンを挿入できるピン孔を有する遠隔操作棒を併用可能となっていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遠隔操作型クレセント。
- 操作取っ手部に延長手段を別体に又は一体に設けてなるクレセントを窓障子枠に取付けてあり、該延長手段の先端に、クレセント回転中心と平行方向の操作ピンを設けてあることを特徴とするクレセント遠隔操作型の窓障子枠。
- 前記の窓障子枠の縦枠部に水平板部を取付けてあり、該縦枠部から間隔をおいて立設した上向きピンを有していることを特徴とする請求項4に記載のクレセント遠隔操作型の窓障子枠。
- 前記の操作ピン又は上向きピンを挿入できるピン孔を有する遠隔操作棒がセットされていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載のクレセント遠隔操作型の窓障子枠。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005001040U JP3110708U (ja) | 2005-03-01 | 2005-03-01 | クレセントの操作構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005001040U JP3110708U (ja) | 2005-03-01 | 2005-03-01 | クレセントの操作構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3110708U true JP3110708U (ja) | 2005-06-30 |
Family
ID=43273235
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005001040U Expired - Lifetime JP3110708U (ja) | 2005-03-01 | 2005-03-01 | クレセントの操作構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3110708U (ja) |
-
2005
- 2005-03-01 JP JP2005001040U patent/JP3110708U/ja not_active Expired - Lifetime
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