JP3110700B2 - 遠隔保守システム - Google Patents

遠隔保守システム

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JP3110700B2
JP3110700B2 JP09078709A JP7870997A JP3110700B2 JP 3110700 B2 JP3110700 B2 JP 3110700B2 JP 09078709 A JP09078709 A JP 09078709A JP 7870997 A JP7870997 A JP 7870997A JP 3110700 B2 JP3110700 B2 JP 3110700B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管理端末から回線
網を介して接続した遠隔地の計算機の監視を行う遠隔保
守システム、特にそのシステム形態に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、回線網を介して遠隔地に設置
された計算機と接続し、その計算機を監視することによ
る保守サービスが提供されている。保守対象となる計算
機(以下、「サーバ」)は、同一サイト、例えば保守契
約をしたビル内の監視室等に複数台設置されており、そ
れぞれにビル設備の監視を行ったり、あるいは二重系を
構築している。これらのサーバを遠隔から監視する管理
端末は、各サーバの稼働状態等に関する情報、サーバラ
ックのドアオープン、ボードの着脱、あるいは電圧低下
や電源ユニットの異常等発生した保守違反や障害発生に
関する情報を定時処理あるいはサーバからの通報によっ
て収集する。
【0003】図9は、以上のサーバを監視し保守管理を
行う従来の遠隔保守システムのブロック構成図である。
従来では、図9に示したように、管理端末1から保守対
象となるサーバ2それぞれに対して回線網3、モデム4
を介して通信回線5を接続する形態が採られていた。
【0004】また、遠隔保守システムでは、管理端末側
から接続するサーバを特定するような機能は不要である
ことを考慮して、例えば、特開平6−231006号公
報には、図10に示したように、各サーバ2まで敷設す
る通信回線5を1本にし、その通信回線5と各サーバ2
との間に接続切替機6を設けていずれかのサーバ2と切
替選択的に接続するシステム形態が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
システム形態では、個々のサーバに対して通信回線が必
要となるので、通信回線を敷設するための労力とコスト
並びに運用時における通信基本料等が多大となってしま
う。
【0006】一方、後者のシステム形態は、前者の課題
を解決しうるが、接続切替機という特別な機器が必要と
なる。また、このシステム形態では、接続切替機が故障
すると、全てのサーバの保守情報が得られなくなってし
まう。
【0007】本発明は以上のような問題を解決するため
になされたものであり、その目的は、システム導入の際
の労力及びコストの削減を図るとともに特別な機器を必
要としない遠隔保守システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するために、第1の発明に係る遠隔保守システムは、同
一サイトに配設した保守対象となる複数の計算機を含む
保守対象計算機群と、回線網を介して前記各計算機の遠
隔監視を行う管理端末と、それぞれに前記各計算機を接
続するとともに1台のみを前記回線網に接続し、当該1
台から残りの全てを縦列接続した複数のモデムとを有
し、前記保守対象計算機群は、いずれか1台の前記モデ
ムのみが前記管理端末からの接続要求に対して最先に応
答するように前記モデムの統制制御を行うモデム統制制
御手段を有し、最先に応答した前記モデムに接続した前
記計算機を前記管理端末に回線接続するものである。
【0009】第2の発明に係る遠隔保守システムは、第
1の発明において、前記モデム統制制御手段は、前記各
モデムに設定可能な自動着信回数を利用して前記管理端
末と回線接続する前記計算機を特定するものである。
【0010】第3の発明に係る遠隔保守システムは、第
2の発明において、前記モデム統制制御手段は、前記管
理端末と回線接続させる前記計算機に接続された前記モ
デムの自動着信回数に最小値を設定するものである。
【0011】第4の発明に係る遠隔保守システムは、第
3の発明において、前記各計算機を接続する計算機間通
信線を有し、前記モデム統制制御手段は、前記計算機毎
に、接続した前記モデムの自動着信回数を設定する自動
着信回数設定部を設け、前記自動着信回数設定部相互間
の協調制御により最小自動着信回数を設定する1台の前
記モデムを決定するものである。
【0012】第5の発明に係る遠隔保守システムは、第
3の発明において、前記モデム統制制御手段は、前記計
算機毎に、接続した前記モデムの自動着信回数の設定値
を周期的に自動更新する自動着信回数設定部を設け、同
時には1台の前記モデムにのみ最小自動着信回数を設定
するように統制制御を行うものである。
【0013】第6の発明に係る遠隔保守システムは、第
3の発明において、前記モデム統制制御手段は、最小自
動着信回数が設定された以外の前記各モデムに対して異
なる自動着信回数を設定するようにしたものである。
【0014】第7の発明に係る遠隔保守システムは、第
1の発明において、前記モデム統制制御手段は、前記各
モデムへの電源供給を制御する電源供給制御部を有し、
同時には1台の前記モデムのみしか電源を供給しないよ
うにしたものである。
【0015】第8の発明に係る遠隔保守システムは、同
一サイトに配設した保守対象となる複数の計算機を含む
保守対象計算機群と、回線網を介して前記各計算機の遠
隔監視を行う管理端末と、それぞれに前記各計算機を接
続するとともに1台のみを前記回線網に接続し、当該1
台から残りの全てを縦列接続した複数のモデムとを有
し、前記保守対象計算機群は、前記管理端末からの接続
要求に対して前記モデムが接続した前記各計算機に対し
て送出するリザルトコードを利用して前記管理端末と回
線接続する前記計算機を特定するものである。
【0016】第9の発明に係る遠隔保守システムは、第
8の発明において、前記保守対象計算機群は、前記リザ
ルトコードと前記各モデムに設定可能な自動着信回数と
を組み合わせて利用することにより前記管理端末と回線
接続する前記計算機を特定するものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
好適な実施の形態について説明する。
【0018】実施の形態1.図1は、本発明に係る遠隔
保守システムの実施の形態1の概略構成図である。本シ
ステムは、モデム7を介して回線網8に接続された管理
端末9と、モデム10−1を介して回線網8に接続され
たサーバ群11とで構成される。サーバ群11には、同
一サイト、例えばビル監視室に配設した複数の保守対象
となる計算機であるサーバ11−1,11−2,・・,
11−nが含まれている。管理端末9は、各サーバ11
−1〜11−nの遠隔監視を行う。各サーバ11−1〜
11−nには、それぞれにモデム10−1,10−2,
…,10−nが接続されている。また、全サーバ11−
1〜11−nは、計算機間通信線である系間接続線12
によって相互に通信可能に接続されており、それぞれが
保持する監視情報等を系間接続線12を介して参照する
ことができる。なお、系間接続線12は、専用の接続
線、LAN又はシリアルケーブル線で構築する。各モデ
ム10−1〜10−nは、1台のモデム10−1のみを
通信回線13で回線網8に接続し、モデム10−1から
残りの全てのモデム10−2〜10−nを縦列接続して
いる。
【0019】本実施の形態においては、特別な接続切替
機や中継器を使用することなくシステムを構築し管理端
末9から各サーバ11−1〜11−nの遠隔監視をでき
るようにしたことを特徴としているが、これを管理端末
9のみならずモデム10−1〜10−nを従来と同じ一
般的な構成で実現させている。ここで、本実施の形態に
おいて利用するモデムの構成、機能及び本実施の形態の
モデム接続方法について図2に示したモデムの接続図を
用いて説明する。
【0020】モデムには、モジュラージャックが差し込
み可能な回線接続用の端子(LINE端子)及び電話機
接続用の端子(TEL端子若しくはPHONE端子)
と、RS232−Cケーブルで計算機と接続するための
端子が一般的に設けられている。本実施の形態では、全
てのモデムを縦列に接続するわけであるが、これは、1
台のモデム10−1のLINE端子を通信回線13に接
続し、そのTEL端子を他のモデム10−2のLINE
端子に接続する。そして、モデム10−2のTEL端子
を隣接した他のモデム10−3のLINE端子に接続す
る。このようにして、全てのモデム10−1〜10−n
を接続する。
【0021】また、モデムには、自動着信回数の設定用
レジスタが設けられており、回線網からの呼び出し音を
何回受けたら着信(オフフック)をするかの設定をする
ことができる。また、電源の供給の有無に関わらずLI
NE端子から受け取った信号をそのままTEL端子から
送出するという中継機能を有している。更に、回線網か
らの接続要求(呼び出し音)を受ける度にリザルトコー
ドを計算機に送出することで接続要求を知らせる機能を
有している。
【0022】モデム10−1〜10−nを縦列接続した
本実施の形態の場合、モデム10−1に対して回線網8
から送られてきた呼び出し音は、その他の全てのモデム
10−2〜10−nにも送られることになる。そして、
全てのモデム10−1〜10−nは、それぞれに接続し
た各サーバ11−1〜11−nに対してリザルトコード
を送出し呼び出しをかけることになる。一方、サーバ群
11には1本の通信回線13のみが接続されているの
で、その接続要求に最先に応じたいずれか1台のサーバ
11−1〜11−nのみが管理端末9と回線接続できる
ことになる。
【0023】図3は、本実施の形態におけるサーバ11
−1〜11−nのブロック構成をサーバ11−1を代表
させて示した図である。モデム10−1〜10−nに
は、前述したように自動着信回数を設定することができ
るが、サーバ11−1には、接続したモデム10−1の
自動着信回数を設定する自動着信回数設定部14が設け
られている。また、自動着信回数設定部14は、系間通
信線12を介して他のサーバ11−2〜11−nそれぞ
れに設けられた自動着信回数設定部14と相互の協調制
御を行うことにより適切な自動着信回数を各モデム10
−1〜10−nに設定することができる。本実施の形態
では、サーバ群11において全モデム10−1〜10−
nの統制制御を行うモデム統制制御手段として各サーバ
11−2〜11−nそれぞれに自動着信回数設定部14
を設けている。なお、サーバ11−1には、計算機とし
てまたサーバとしての機能を実現するためのシステム管
理部15が設けられているが、これは従来と同じ構成で
よい。
【0024】本実施の形態において特徴的なことは、以
上のようにモデム10−1〜10−nを縦列接続するこ
とにより1通信回線13のみを使用したとしても全ての
サーバ11−1〜11−nが管理端末9からの接続要求
を受け付けることができるとともに所望する1台のサー
バ11−1〜11−nが管理端末9に対して回線接続で
きるようにしたことである。すなわち、1通信回線13
のみを使用して従来と同様の遠隔監視機能を実現できる
ようにしたことである。本実施の形態においては、この
遠隔監視機能を各モデム10−1〜10−nに設定可能
な自動着信回数を利用して自動着信回数設定部14相互
の協調制御により管理端末9と回線接続するいずれか1
台のサーバを特定するようにした。ここで、本実施の形
態における基本的な動作について説明する。
【0025】前述したように、本実施の形態のモデム1
0−1〜10−nでは、回線網8に接続されたモデム1
0−1が管理端末9からの接続要求を受けると、全ての
モデム10−1〜10−nがそれぞれに接続した各サー
バ11−1〜11−nに対して呼び出しをかけることに
なるが、このうち最先にその接続要求に応答したサーバ
だけが管理端末9と回線接続できることになる。ここ
で、各モデム10−1〜10−nが接続要求(呼び出し
音)に応答するのは、設定された自動着信回数確認後で
ある。従って、全モデム10−1〜10−nのうち1台
のみに最小値となる自動着信回数を設定すれば、その最
小自動着信回数が設定されたモデムが接続要求に対して
最先に応答することになるので、そのモデムに接続され
たサーバが管理端末9と回線接続できることになる。本
実施の形態におけるサーバ群11では、このようにして
管理端末9と接続する1台のサーバを特定する。
【0026】次に、本実施の形態における詳細な動作に
ついて図4に示したフローチャートを用いて説明する。
【0027】まず、サーバ群11内の各自動着信回数設
定部14は、相互に協調動作し、例えばモデム10−1
の自動着信回数を2に、その他のモデム10−2〜10
−nの自動着信回数を4に、それぞれ設定する(ステッ
プ101)。
【0028】モデム10−1が管理端末9から接続要求
(呼び出し音)を受けると(ステップ102)、各モデ
ム10−1〜10−nは、一斉に各サーバ11−1〜1
1−nへリザルトコードを送出する。ここで、最小自動
着信回数が設定されたモデム10−1は、2回目の呼び
出し音を受けた時点で他よりいち早く接続要求に応答す
ることでなるので、サーバ11−1が管理端末9と回線
接続されることになる(ステップ103)。なお、他の
サーバ11−2〜11−nは、4回目のリザルトコード
受信時に接続しようとするが、通信回線13はサーバ1
0−1によってすでに占有されているため接続できな
い。そして、管理端末9は、接続されたサーバ11−1
から監視情報等を受け取るなどして遠隔監視を行うこと
になる(ステップ104)。
【0029】次に、サーバ11−1は、管理端末9によ
り保守が終了すると、モデム10−1の自動着信回数を
4回と更新し、サーバ11−2に連絡し、そのサーバ1
1−2に接続されたモデム10−2の自動着信回数を2
回に更新させる。そして、その後、管理端末9から接続
要求を受けると(ステップ102)、最小自動着信回数
が設定されたモデム10−2は、他よりいち早く接続要
求に対して応答し、サーバ11−2が管理端末9と回線
接続されることになる(ステップ103)。
【0030】以上のように、1回回線接続ができれば、
自動着信回数の設定値を大きくし、他のサーバへ最小自
動着信回数を譲るという処理を繰り返すことによって、
各サーバ11−1〜11−nは、管理端末9からの接続
要求に対して接続対象を切り替えながら順次応答するこ
とができる。一方、発生した障害等をリアルタイムに管
理端末9に報告したい場合、各サーバ11−1〜11−
nは、自動着信回数の設定に関係なく通信回線13が使
用中でない限り管理端末9に接続することができる。
【0031】管理端末9は、監視情報の取得など定期的
な処理であれば、最終的に全てのサーバ11−1〜11
−nから監視情報等が送られてくればよく、監視情報等
が送られてくる順番は関係ないと考えられる。一方、サ
ーバ群11からして見れば、障害報告等の異常時処理を
頻繁に行うとは考えにくい。仮に、1通信回線13のみ
を使用することによる回線接続要求の衝突が発生した場
合は、再接続要求をし障害報告をすれば目的を達成する
ことができる。
【0032】本実施の形態によれば、接続切替器等の特
別な機器を用いることなく遠隔地のサーバ群11に対し
て1回線さえ用意すれば、従来と同様に遠隔監視機能を
実現することができるので、安価にかつ労力を要さずし
てシステムを構築することができる。
【0033】なお、最小自動着信回数を設定していく順
番は、モデム10−1〜10−nの接続順とは限らず、
自動着信回数設定部14の協調動作によって自由に設定
することができる。また、自動着信回数の設定値も任意
である。
【0034】また、モデム統制制御手段として各サーバ
11−1〜11−nに自動着信回数設定部14を配設し
たが、いずれかのサーバ11−1〜11−nにおいて又
は専用の計算機において各モデム10−1〜10−nの
自動着信回数の設定値を一括管理するようにしてもよ
い。
【0035】実施の形態2.図5は、本発明に係る遠隔
保守システムの実施の形態2の概略構成図である。本シ
ステムは、系間接続線がないこと以外は上記実施の形態
1の構成と同じである。
【0036】上記実施の形態1における自動着信回数設
定部14は、系間接続線を介して協調制御を行っていた
が、本実施の形態では、内部に予め設定された自動着信
回数の設定値に従って、接続した各モデム10−1〜1
0−nの自動着信回数の設定値を周期的に自動更新する
ようにしたことを特徴とする。
【0037】図6は、サーバ群11が3台のサーバ11
−1〜11−3で構築されている場合の各サーバ11−
1〜11−3が内部に持つ自動着信回数設定テーブル1
6−1〜16−3の設定例を示した図である。各テーブ
ル16−1〜16−3には、最小自動着信回数となるモ
デムが同時には1台のみとなるように、1日を3分割し
て自動着信回数が設定されている。
【0038】各サーバ11−1〜11−3の各自動着信
回数設定部は、定時処理によって設定された自動着信回
数によって各モデム10−1〜10−3の自動着信回数
を自動更新することになる。例えば、サーバ11−1
は、自動着信回数設定テーブル16−1を参照し、8時
になった時点で自動着信回数を2回から4回に更新す
る。一方、サーバ11−2は、自動着信回数設定テーブ
ル16−2を参照し、8時になった時点で自動着信回数
を4回から2回に更新する。
【0039】このように、各自動着信回数設定部14を
動作することによって他のサーバとやりとりをしなくて
も上記実施の形態1と同様の効果を奏することができ
る。
【0040】なお、ここでは、3台のサーバの例で説明
したため、24時間を単純に3等分にしたが、自動着信
回数設定部14の動作タイミング、サーバへの時間配分
等は、設計事項の範囲内である。
【0041】実施の形態3.実施の形態1では、最小自
動着信回数が設定されたモデムが必ず最先に接続要求に
応答するので、他のモデムの自動着信回数は、何を設定
しても同じ結果となるため全て同じ4回に設定した。
【0042】但し、最小自動着信回数が設定された以外
の各モデムに対して異なる自動着信回数を設定するよう
にしてもよい。例えば、自動着信回数を2,3,4,…
と順番に各モデム10−1〜10−nに割り当てるよう
にすると、最小自動着信回数が設定されたモデムが故障
やケーブル抜けや電源未供給などにより正常に動作でき
ない状態の時でも次に小さい自動着信回数が設定された
モデムが管理端末9からの接続要求に優先的に応答する
ことになる。
【0043】このように、管理端末9からの接続要求に
対して本来応答すべき最小自動着信回数が設定されたモ
デムが動作できない場合でも、他のモデムに優先度を持
たせて応答させることができる。
【0044】実施の形態4.前述したように一般的なモ
デムは、回線網8からの呼び出し音を受けるとリザルト
コードを送出する。本実施の形態では、自動着信回数の
代わりにリザルトコードを利用することを特徴とする。
なお、本実施の形態の遠隔保守システムは、上記実施の
形態1及び実施の形態2どちらのシステム形態であって
も実施可能であるが、ここでは、図1に示した実施の形
態1のシステム構成を例にして説明する。
【0045】本実施の形態の各サーバ11−1〜11−
nは、図7に示したようなリザルトコード使用設定テー
ブルを有しており、ここにリザルトコードを受け取った
ときに対応方法をフラグ情報として設定される。“O
N”の場合は、モデムからリザルトコードを受け取った
ときに応答するように動作する。“OFF”の場合は、
モデムからリザルトコードを受け取ったときに何も反応
しない。
【0046】本実施の形態における動作は、実施の形態
1と基本的に同じである。すなわち、サーバ群11内の
各自動着信回数設定部14は、相互に協調動作し、例え
ば1台のサーバ11−1の上記フラグ情報を“ON”
に、その他のサーバ11−2〜10−nの上記フラグ情
報を“OFF”に、それぞれ設定する。
【0047】モデム10−1が管理端末9から接続要求
を受けると、各モデム10−1〜10−nは、一斉に各
サーバ11−1〜11−nへリザルトコードを送出する
が、フラグ情報を“ON”に設定されたサーバ11−1
のみが、リザルトコードに応答することになり、モデム
10−1に着信(オフフック)の指示を出すようにす
る。これにより、サーバ11−1は、管理端末9と回線
接続することができる。他のサーバ11−2〜11−n
は、リザルトコードが送られてきても無視するだけであ
る。
【0048】次に、サーバ11−1は、管理端末9によ
り保守が終了すると、サーバ11−1の上記フラグ情報
を“OFF”に更新し、サーバ11−2に連絡し、その
サーバ11−2の上記フラグ情報を“ON”に更新させ
る。そして、その後、管理端末9から接続要求を受ける
と、今度は、サーバ11−2のみが、リザルトコードに
応答することになり、管理端末9と回線接続されること
になる。
【0049】以上のように、本実施の形態によれば、た
だ1台のサーバのフラグ情報のみを“ON”にすること
で、自動着信回数を利用したときと同様の効果を奏する
ことができる。
【0050】実施の形態2の系間接続線を持たないシス
テム形態の場合は、実施の形態2に示した自動着信回数
設定テーブルと同様に時刻毎のフラグ情報の設定値テー
ブルを内部に保持しておくことで実現することができ
る。
【0051】実施の形態5.実施の形態1〜3は、自動
着信回数を利用した場合、実施の形態4ではリザルトコ
ードを利用した場合についてそれぞれ説明したが、本実
施の形態のように自動着信回数とリザルトコードとを組
み合わせて利用することも可能である。
【0052】リザルトコードのフラグ情報と自動着信回
数の双方を設定した場合、リザルトコード“ON”のサ
ーバは、モデムからリザルトコードを受け取ると、自動
着信回数の設定値に関わらず即座にモデムに着信指示を
出し、管理端末との回線接続をする。リザルトコード
“OFF”のサーバは、モデムからリザルトコードを受
け取ったとしても無視し、自動着信回数の設定値に達し
たときにはじめて管理端末との回線接続をしにいく。
【0053】この基本動作に基づくと、様々な組み合わ
せが可能となる。例えば、上記実施の形態1〜3による
と、最小自動着信回数が設定されたモデムを接続するサ
ーバが必ず最先に管理端末からの接続要求に対して応答
することになるため、最小自動着信回数が設定されたモ
デムを接続するサーバに対してリザルトコードを“O
N”と設定することが基本であると考えられるが、リザ
ルトコードを“ON”と設定するサーバは、自動着信回
数の設定値に関わらず即座に応答するため、リザルトコ
ードのフラグ情報のみを更新することで、最小自動着信
回数の設定(但し、2回以上)を変更することなく管理
端末と接続させたいサーバを変更することができる。
【0054】実施の形態6.図8は、本実施の形態にお
けるサーバ11−1〜11−nのブロック構成をサーバ
11−1を代表させて示した図である。本実施の形態で
は、各サーバ11−1〜11−nにモデム10−1〜1
0−nへの電源供給を制御する電源供給制御部17を設
け、サーバ群11全体において同時に1台のモデムのみ
しか電源を供給しないようにしたことを特徴としてい
る。なお、各サーバ11−1〜11−nには、実施の形
態1と同様のシステム管理部15が設けられている。
【0055】次に、本実施の形態における動作について
説明する。なお、本実施の形態では、系間接続線12を
有する図1に示したシステム構成を有している場合で説
明する。
【0056】まず、サーバ群11内の各電源供給制御部
17は、相互に協調動作し、例えばサーバ11−1の電
源供給制御部17のみがモデム10−1に電源を供給
し、他は電源供給を停止する。
【0057】そして、モデム10−1が管理端末9から
接続要求を受けると、モデムの中継機能によりその接続
要求は、全モデム10−1〜10−nに送られることに
なる。しかし、電源が供給されているモデム10−1の
みが、サーバ11−1にリザルトコードを送出すること
ができる。そして、自動着信回数が設定されていれば、
その設定値に達した時点で、サーバ11−1は、管理端
末9と回線接続されることになる。
【0058】サーバ11−1は、管理端末9により保守
が終了すると、モデム10−1への電源供給を停止し、
サーバ11−2に連絡し、そのサーバ11−2に接続さ
れたモデム10−2への電源供給を開始させる。そし
て、その後、管理端末9から接続要求を受けると、電源
供給されたモデム10−2は、その接続要求に対して応
答し、サーバ11−2が管理端末9と回線接続されるこ
とになる。
【0059】以上のように、本実施の形態の動作は、上
記実施の形態と基本的には同様で最小自動着信回数又は
リザルトコードのフラグ情報“ON”とする代わりに電
源の供給をするようにした。本実施の形態においても上
記各実施の形態と同様に接続切替器等の特別な機器を用
いることなく遠隔地のサーバ群11に対して1回線さえ
用意すれば、従来と同様に遠隔監視機能を実現すること
ができるので、安価にかつ労力を要さずしてシステムを
構築することができる。
【0060】なお、系間接続線を設けない構成の場合
は、実施の形態2と同様に、同時には1台のモデムにの
みしか電源が供給されないようなフラグ情報を設定した
テーブルを内部に設けることで実現できる。
【0061】ところで、通信回線13のみを敷設しモデ
ムを縦列接続すれば、本実施の形態における遠隔保守シ
ステムを容易にかつ安価に構築できるが、変復調機器で
あるモデムの持つ機能、すなわち回線網8に接続でき、
かつ他の機器へ中継可能な機能を有する中継手段があれ
ば、その機器を用いることもできる。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、接続切替器等の特別な
機器を用いることなく遠隔地のサーバに対して1本の通
信回線さえ用意すれば、従来と同様に遠隔監視機能を実
現することができるので、安価にかつ労力を要さずして
システムを構築することができる。
【0063】上記システム構成において、同時には1台
のモデムにのみ最小自動着信回数となるように設定する
などモデムの自動着信回数を利用することにより、ある
いはモデムが計算機に送出するリザルトコードを利用す
ることにより、更にはモデムへの電源供給を制御し同時
には1台のモデムのみが動作するようにすることにより
上記効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る遠隔保守システムの実施の形態
1の概略構成図である。
【図2】 実施の形態1におけるモデムの接続方法を示
した図である。
【図3】 実施の形態1におけるサーバのブロック構成
図である。
【図4】 実施の形態1における動作を示したフローチ
ャートである。
【図5】 本発明に係る遠隔保守システムの実施の形態
2の概略構成図である。
【図6】 実施の形態2における各サーバが内部に持つ
自動着信回数設定テーブルの設定例を示した図である。
【図7】 実施の形態4におけるリザルトコード使用設
定テーブルの設定例を示した図である。
【図8】 実施の形態6におけるサーバのブロック構成
図である。
【図9】 従来の遠隔保守システムのブロック構成図で
ある。
【図10】 従来の遠隔保守システムのブロック構成図
である。
【符号の説明】
7 モデム、8 回線網、9 管理端末、10−1〜1
0−n モデム、11サーバ群、11−1〜11−n
サーバ、12 系間接続線、13 通信回線、14 自
動着信回数設定部、15 システム管理部、16−1〜
16−3 自動着信回数設定テーブル、17 電源供給
制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−242837(JP,A) 特開 昭63−301656(JP,A) 特開 平9−163005(JP,A) 特開 平6−231006(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 11/30 G06F 13/00 351

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一サイトに配設した保守対象となる複
    数の計算機を含む保守対象計算機群と、 回線網を介して前記各計算機の遠隔監視を行う管理端末
    と、 それぞれに前記各計算機を接続するとともに1台のみを
    前記回線網に接続し、当該1台から残りの全てを縦列接
    続した複数のモデムと、 を有し、 前記保守対象計算機群は、いずれか1台の前記モデムの
    みが前記管理端末からの接続要求に対して最先に応答す
    るように前記モデムの統制制御を行うモデム統制制御手
    段を有し、最先に応答した前記モデムに接続した前記計
    算機を前記管理端末に回線接続することを特徴とする遠
    隔保守システム。
  2. 【請求項2】 前記モデム統制制御手段は、前記各モデ
    ムに設定可能な自動着信回数を利用して前記管理端末と
    回線接続する前記計算機を特定することを特徴とする請
    求項1記載の遠隔保守システム。
  3. 【請求項3】 前記モデム統制制御手段は、前記管理端
    末と回線接続させる前記計算機に接続された前記モデム
    の自動着信回数に最小値を設定することを特徴とする請
    求項2記載の遠隔保守システム。
  4. 【請求項4】 前記各計算機を接続する計算機間通信線
    を有し、 前記モデム統制制御手段は、前記計算機毎に、接続した
    前記モデムの自動着信回数を設定する自動着信回数設定
    部を設け、前記自動着信回数設定部相互間の協調制御に
    より最小自動着信回数を設定する1台の前記モデムを決
    定することを特徴とする請求項3記載の遠隔保守システ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記モデム統制制御手段は、前記計算機
    毎に、接続した前記モデムの自動着信回数の設定値を周
    期的に自動更新する自動着信回数設定部を設け、同時に
    は1台の前記モデムにのみ最小自動着信回数を設定する
    ように統制制御を行うことを特徴とする請求項3記載の
    遠隔保守システム。
  6. 【請求項6】 前記モデム統制制御手段は、最小自動着
    信回数が設定された以外の前記各モデムに対して異なる
    自動着信回数を設定するようにしたことを特徴とする請
    求項3記載の遠隔保守システム。
  7. 【請求項7】 前記モデム統制制御手段は、前記各モデ
    ムへの電源供給を制御する電源供給制御部を有し、同時
    には1台の前記モデムのみしか電源を供給しないように
    したことを特徴とする請求項1記載の遠隔保守システ
    ム。
  8. 【請求項8】 同一サイトに配設した保守対象となる複
    数の計算機を含む保守対象計算機群と、 回線網を介して前記各計算機の遠隔監視を行う管理端末
    と、 それぞれに前記各計算機を接続するとともに1台のみを
    前記回線網に接続し、当該1台から残りの全てを縦列接
    続した複数のモデムと、 を有し、 前記保守対象計算機群は、前記管理端末からの接続要求
    に対して前記モデムが接続した前記各計算機に対して送
    出するリザルトコードを利用して前記管理端末と回線接
    続する前記計算機を特定することを特徴とする遠隔保守
    システム。
  9. 【請求項9】 前記保守対象計算機群は、前記リザルト
    コードと前記各モデムに設定可能な自動着信回数とを組
    み合わせて利用することにより前記管理端末と回線接続
    する前記計算機を特定することを特徴とする請求項8記
    載の遠隔保守システム。
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