JP3109390B2 - 肌色調整方法 - Google Patents

肌色調整方法

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JP3109390B2
JP3109390B2 JP06247315A JP24731594A JP3109390B2 JP 3109390 B2 JP3109390 B2 JP 3109390B2 JP 06247315 A JP06247315 A JP 06247315A JP 24731594 A JP24731594 A JP 24731594A JP 3109390 B2 JP3109390 B2 JP 3109390B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は肌色調整方法に関し、さ
らに詳しくは、母斑、血管腫、赤ら顔、シミ、そばかす
等によって生じた肌の濃色部分を目立たなくさせる肌色
調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
の化粧料、例えばメークアップ化粧料は、化粧料基剤と
してのタルク,酸化チタン,マイカ,カオリン,酸化亜
鉛,炭酸マグネシウム等の白色顔料と酸化鉄,カーボン
ブラック,レーキ顔料等の着色顔料、および染料、油脂
類、乳化剤、香料等を適当に配合して、白粉、固形白
粉、乳化型ファンデーション、水分散型ファンデーショ
ン、油分散型ファンデーション、口紅等の化粧料として
いる。しかし、上述のように配合して得られたこれらの
化粧料は、皮膚トラブル(シミ、ソバカス、母斑、血管
腫等)を自然なかたちでカバーする事は難しい。即ち、
皮膚トラブルをカバーするための従来の化粧料は、これ
らの皮膚トラブルを有する肌を、二酸化チタン、亜鉛華
等の陰ぺい力の大きな基剤で被覆することにより肌の濃
色部分を隠し、さらに肌色を好みの色にコントロールす
るため、顔料を配合した化粧料を用いる方法が主として
用いられてきた。また、最近では特開平2−30401
5号公報に記載されているように、アルミニウムのよう
な高隠ぺい性粉体を用いた皮膚トラブル用のメーキャッ
プ化粧料が報告される等、肌の濃色部分をカバーする化
粧料に対する市場の要求が高まっているのが実情であ
る。しかし、このような方法では、太田母斑や血管腫の
ような濃色、かつ広範囲にわたる肌の濃色部分に対して
は、高隠ぺい性の基剤を用いたり、厚塗りをしたり、顔
料配合量の多い化粧料を用いる結果、自然で透明感のあ
る肌色を演出することができない等の欠点があった。本
発明は、このような従来の事情に鑑みてなされたもの
で、肌の濃色部分を基剤の陰ぺい力を利用するのではな
く、干渉を有する物質が特定の波長の光に対するフィル
ター効果を有していることに着目し、このフィルター効
果を利用して肌の濃色部分を調整する肌色調整方法を提
供しようとするものである。
【0003】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、干渉光を
有する物質を用い、その透過干渉光の波長が、肌の濃色
部分に対して補色の透過干渉色となるように調整した物
質を該肌上に被覆することにより、肌の濃色部分を目立
たなくさせることを特徴とする肌色調整方法である。
【0004】本発明の方法で用いられる、肌の濃色部分
に対して補色の色を透過干渉色として有する物質(以
下、干渉性物質と称する。)は、肌の濃色部分を目立た
なくさせるために配合され、一般に、無色あるいは有色
で透明な薄い物質あるいはそれを薄膜として担体上に被
覆した物質を、その色調や厚さあるいは薄膜厚さを所定
の値に調整して使用される。
【0005】この干渉性物質が肌の濃色部分を目立たな
くさせる作用機序について、図面を参照して説明する
と、次の通りである。まず、透過干渉光を有する物質
(薄膜)に単色光を照射した時の反射干渉光について考
察すると、図1(a)に示すように、薄膜1に単色光2
が入射した場合、薄膜1に入射した単色光の一部分はそ
の第1の面1aから反射されて3aとなり、その残りの
光は薄膜1を通って中へ入って行き、第2面1bから反
射されて3bとなる。そこで第1面1aから反射された
光3aと第2面1bから反射された光3bとが同時に眼
に入ってくる。しかしここで二つの異なる媒体の境界面
において位相の変化が起こるということを考えに入れる
必要がある。即ち、屈折率nの媒体5内を進んで来た光
が、屈折率n′の媒体(薄膜1)との境界面において反
射および屈折をなしたときに、n>n′の場合には入射
光線と反射光線とが入射点において同じ位相を有し、n
<n′の場合には入射光線と反射光線との間にπだけの
位相差を生ずる。それを波長のずれで言い表すと半波長
のずれになっている。
【0006】そこで光学的に密な媒体から光学的に疎な
媒体に入射した光線がその境界面において反射するとき
には、波形はそのまま折れた形で反射するが、光学的に
疎な媒体から光学的に密な媒体に進んで行って、その境
界面において反射される場合には、入射点の所で半波長
だけ失われた形で反射する。しかし屈折の場合には、n
>n′であっても、n<n′であっても屈折光線に位相
の変化が起こらない。それゆえに実際の場合には薄膜1
の厚さが、用いられている光の波長の整数倍である所で
その作用が打ち消し合い、したがって暗くなり、薄膜1
の厚さが光の半波長、またはその奇数倍である所でその
作用が強め合い、したがって明るく見える。
【0007】また、透過干渉光について考察すると、図
1(b)に示すように、透明な物体の薄膜1に単色光2
が入射した場合、薄膜1の第1の面1aから入射した単
色光の一部分は薄膜1を通り、第2の面1bから出射し
て4aとなり、残りの光は第2の面1bで反射して、第
1の面1aでさらに反射した後、第2の面1bから出射
して4bとなる。そしてこの透過干渉光4は、薄膜1の
厚さが、用いられている光の波長の整数倍である所でそ
の作用が強め合って明るく見え、薄膜1の厚さが光の半
波長、またはその奇数倍である所でその作用が消し合っ
て暗く見える。
【0008】以上は、単色光を薄膜に照射した場合につ
いて、用いられる薄膜の厚さと光強度との関係について
述べたが、ある特定の膜厚を有する薄膜に白色光を当て
た場合には、強められる波長光が薄膜の厚さによって変
化する。そして、所定の薄膜厚で、ある波長光が反射干
渉光においてその作用を強め合い明るく見えた場合に
は、透過干渉光においては上記と同じ原理により、その
作用を弱め合い暗く見える。そして、その結果として、
反射干渉光の波長光と補色関係にある透過干渉色が得ら
れる。このように干渉を有する物質は、特定の波長光に
対するフィルター効果を有しており、薄膜厚を制御する
ことで任意の波長光のフィルターとすることができる。
【0009】一方、肌の濃色部分は、肌に白色光が入射
し、その濃色部分に対応する波長光を散乱反射する結
果、認識されるものである。したがって、肌の濃色部分
を目立たなくさせるためには、白色光の中から、特に肌
の濃色部分に対応する波長光を前記した原理に基づいて
除去した光が肌に入射するようにすればよい。肌の濃色
部分を仮に青系であるとすると、青色に対応する400
〜550nm付近の波長光を透過干渉光に含まない、あ
るいは少ない物質を肌上に被覆することにより、皮膚内
からの青系の発色が自然に抑えられ、肌の濃色部分を目
立たなくさせることができる。透過干渉光の波長の制御
は、前記したように、薄膜厚を調整することで任意に行
うことができる。また、表面干渉光(反射干渉光)につ
いては、前記した原理に基づき、透過干渉色と補色関係
にある波長光が強調される。このため、肌の濃色部分が
青系であるとすると、青い表面干渉色となるが、干渉色
は光の入射角に対して方向性があり正反射近傍で強く発
現し、その他の方向ではほとんど観察できないため、別
途、ファンデーションを被覆することにより、あるいは
干渉光を有する物質と共に着色剤を配合することによ
り、色修正可能である。
【0010】本発明の方法において、干渉性物質として
は、例えば、二酸化チタン被覆雲母,酸化ジルコニウム
被覆雲母,アルミナ被覆雲母,酸化鉄被覆雲母,板状酸
化チタン,板状酸化鉄,板状アルミナ,シリカ被覆雲
母,板状シリカ,干渉性樹脂粉末,低次酸化チタン被覆
雲母,魚燐箔あるいはこれらの物質に有色の有機・無機
着色剤を被覆したもの等が挙げられるが、これらの物質
に他の有機物質や金属酸化物や金属や粘土鉱物等で被覆
あるいは複合化されたものも使用することができる。
【0011】また本発明によれば、透過干渉光の波長が
400〜550nmを最大反射ピーク(青〜緑系)に有
する物質を肌上に被覆することにより、該肌の赤系の濃
色部分を目立たなくさせる肌色調整方法が提供される。
この方法は、特に血管腫のような肌の赤い濃色部分を目
立たなくさせるために有用である。波長400〜550
nmの透過干渉光を最大反射ピーク(青〜緑系)に有す
る物質は、雲母チタンを素材として用いた場合、雲母上
に光学的膜厚が190〜270nmまたは405〜50
0nmの二酸化チタンを被覆したものが該当する。
【0012】本発明による赤系の濃色部分を目立たなく
させる肌色調整方法に用いられる物質を物理的指標によ
って表すと次のようである。即ち、下記Aの測定法によ
り求めた隠蔽力が100以下であり、かつ下記Bの測定
法により求めた赤色カバー力が8以上であるような物質
である。
【0013】A:肌色調整用の物質を濃度80重量%で
硝化綿ビヒクルに混合したのち、白色および黒色の下地
をもつ隠蔽力試験紙に厚さ30μmになるように塗布
し、当該白色下地と黒色下地における測色値の色差ΔE
を用いて下記式(1)により求める。
【0014】
【数5】隠蔽力=(1÷ΔE)×100 …(1)
【0015】B:肌色調整用の物質を濃度80重量%で
硝化綿ビヒクルに混合したのち、赤色透明PETフィル
ムに厚さ30μmになるように塗布し、入射光角45
゜、受光角−15゜で測色を行い、下記式(2)により
求める。
【0016】
【数6】 赤色カバー力={(V−W)/V}×100 …(2)
【0017】(式中、Vは肌色調整用の物質を塗布して
いない赤色透明PETフィルムの600〜730nmに
おける反射率の積分値を示し、Wは肌色調整用の物質を
塗布した赤色透明PETフィルムの600〜730nm
における反射率の積分値を示す。) ここで、赤色カバー力は10以上であることがさらに好
ましい。
【0018】さらに本発明によれば、透過干渉光の波長
が400〜550nmを最少反射ピーク(黄〜赤系)に
有する物質を肌上に被覆することにより、該肌の青系の
濃色部分を目立たなくさせる肌色調整方法が提供され
る。この方法は、特に太田母斑のような肌の青い濃色部
分を目立たなくさせるために有用である。波長400〜
550nmの透過干渉光を最少反射ピーク(黄〜赤系)
に有する物質は、雲母チタンを素材として用いた場合、
雲母上に光学的膜厚が290〜380nmまたは530
〜660nmの二酸化チタンを被覆したものが該当す
る。
【0019】本発明による青系の濃色部分を目立たなく
させる肌色調整方法に用いられる物質を物理的指標によ
って表すと次のようである。即ち、下記Aの測定法によ
り求めた隠蔽力が100以下であり、かつ下記Cの測定
法により求めた青色カバー力が40以上であるような物
質である。
【0020】A:肌色調整用の物質を濃度80重量%で
硝化綿ビヒクルに混合したのち、白色および黒色の下地
をもつ隠蔽力試験紙に厚さ30μmになるように塗布
し、当該白色下地と黒色下地における測色値の色差ΔE
を用いて下記式(1)により求める。
【0021】
【数7】隠蔽力=(1÷ΔE)×100 …(1)
【0022】C:肌色調整用の物質を濃度80重量%で
硝化綿ビヒクルに混合したのち、青色透明PETフィル
ムに厚さ30μmになるように塗布し、入射光角45
゜、受光角−15゜で測色を行い、下記式(3)により
求める。
【0023】
【数8】 青色カバー力={(X−Y)/X}×100 …(3)
【0024】(式中、Xは肌色調整用の物質を塗布して
いない青色透明PETフィルムの400〜550nmに
おける反射率の積分値を示し、Yは肌色調整用の物質を
塗布した青色透明PETフィルムの400〜550nm
における反射率の積分値を示す。) ここで、青色カバー力は45以上であることが好まし
い。
【0025】本発明の肌色調整方法は、上記の干渉性物
質を用いるものであり、それを主としてメークアップ化
粧料中、またその中でもベースメーク料中に配合して本
発明の方法を実施することができる。メークアップ化粧
料中に使用する場合、その種類や用途に応じて干渉性物
質のみからなるものとしてもよく、干渉性物質の他に各
種粉体、油剤および水のうちの1種以上を配合してなる
ようにすることもできる。干渉性物質の配合量は、全粉
末量に対して、10重量%以上が適当である。
【0026】干渉性物質の他に配合することができる粉
体成分としては、タルク,カオリン,雲母,絹雲母(セ
リサイト),白雲母,金雲母,合成雲母,紅雲母,黒雲
母,リチア雲母,パーミキュライト,炭酸マグネシウ
ム,炭酸カルシウム,ケイ酸アルミニウム,ケイ酸バリ
ウム,ケイ酸カルシウム,ケイ酸マグネシウム,ケイ酸
ストロンチウム,タングステン酸金属塩,マグネシウ
ム,シリカ,アルミナ,ゼオライト,硫酸バリウム,焼
成硫酸カルシウム(焼セッコウ),リン酸カルシウム,
弗素アパタイト,ヒドロキシアパタイト,セラミックパ
ウダー,金属石鹸(ミリスチン酸亜鉛,パルミチン酸カ
ルシウム,ステアリン酸アルミニウム),窒化ホウ素等
の無機粉末、ポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉末),ポ
リエチレン粉末,ポリメタクリル酸メチル粉末,ポリス
チレン粉末,スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉
末,ベンゾグアナミン樹脂粉末,ポリ四弗化エチレン粉
末,セルロース粉末等の有機粉末、二酸化チタン,酸化
亜鉛等の無機白色顔料、酸化鉄(ベンガラ),チタン酸
鉄等の無機赤色系顔料、γ−酸化鉄等の無機褐色系顔
料、黄酸化鉄,黄土等の無機黄色系顔料、黒酸化鉄,カ
ーボンブラック,低次酸化チタン等の無機黒色系顔料、
マンゴバイオレット,コバルトバイオレット等の無機紫
色系顔料、酸化クロム,水酸化クロム,チタン酸コバル
ト等の無機緑色系顔料、群青,紺青等の無機青色系顔
料、酸化チタンコーテッドタルク,着色酸化チタンコー
テッドマイカ,オキシ塩化ビスマス等のパール顔料、ア
ルミニウムパウダー,カッパーパウダー等の金属粉末顔
料、赤色201号,赤色202号,赤色204号,赤色
205号,赤色220号,赤色226号,赤色228
号,赤色405号,橙色203号,橙色204号,黄色
205号,黄色401号,青色404号などの有機顔
料、赤色3号,赤色104号,赤色106号,赤色22
7号,赤色230号,赤色401号,赤色505号,橙
色205号,黄色4号,黄色5号,黄色202号,黄色
203号,緑色3号,青色1号などのジルコニウム,バ
リウムまたはアルミニウムレーキ等の有機顔料、クロロ
フィル,β−カロチン等の天然色素等が挙げられる。こ
れらは1種を用いてもよいし2種以上を用いてもよい。
但し、一般の化粧品に適用できる粉末であれば良く、上
記の成分に限定されるものではない。
【0027】油剤としては、化粧品に適用できる原料油
剤であればよく、例えば、流動パラフィン、スクワラ
ン、ワセリン、ポリイソブチレン、マイクロクリスタリ
ンワックス、イソプロピルミリステート、ミリスチルオ
クチルドデカノール、ジ−(2−エチルヘキシル)サク
シネート、ジイソオクタン酸ネオペンチルグリコール、
モノステアリン酸グリセリン、イソステアリン酸トリグ
リセライド、ヤシ油脂肪酸トリグリセライド、ヒマシ
油、エタノール、オクチルドデカノール、ヘキサデシル
アルコール、セチルアルコール、オレイルアルコール、
ステアリルアルコール、ポリエチレングリコール、ラウ
リン酸、パルミチン酸、オレイン酸、ステアリン酸、イ
ソステアリン酸、ラノリン、ミツロウ、オリーブ油のよ
うな炭化水素、エステル、グリセライド、低級アルコー
ル、高級アルコール、多価アルコール、高級脂肪酸ある
いはオルガノポリシロキサン流体などが例示される。
【0028】本発明の方法に用いられる化粧料中には、
必要に応じて、さらに界面活性剤、保湿剤、増粘剤、金
属イオン封鎖剤、紫外線吸収剤、防腐剤、抗酸化剤、香
料、各種薬剤など化粧料に一般に使用されるものを配合
してもよい。
【0029】
【実施例】次に本発明の肌色調整方法について、実施例
を挙げて説明するが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。配合割合はすべて重量%である。
【0030】実施例1,2、比較例1〜3 表1に示す組成の青系濃色部分補正用油性コンパクトフ
ァンデーションを以下の方法で製造し、後述する方法で
青色カバー力および隠蔽力を測定した。その結果を併せ
て表1に示す。
【0031】(製法)(3)〜(6)を加熱溶解後、(7)〜(1
4)を添加し、ディスパー分散する。このものを特殊機化
製TKミル処理し、85℃に加熱する。予め、90℃に
て加熱溶融、混合しておいた(1),(2)さらに(15)をこれ
に添加し、脱気する。所定の中皿に充填し、放冷して青
系濃色部分補正用油性コンパクト状ファンデーションを
得た。
【0032】
【表1】 ─────────────────────────────────── 実施例 比較例 配合処方 ─────────────── 1 2 1 2 3 ─────────────────────────────────── (1)カルナバワックス 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 (2)マイクロクリスタリンワックス 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 (3)デカメチルシクロペンタシロキサン 8.5 8.5 8.5 8.5 8.5 (4)スクワラン 21.0 21.0 21.0 21.0 21.0 (5)セチル2−エチルヘキサノエート 15.0 15.0 15.0 15.0 15.0 (6)ソルビタンジオレエート 1.5 1.5 1.5 1.5 1.5 (7)雲母チタン(青色干渉色系)*1 − 20.0 − − − (8)雲母チタン(赤色干渉色系)*2 − − − − 20.0 (9)Fe23被覆雲母*3 20.0 − − − − (10)二酸化チタン 10.0 10.0 30.0 − 10.0 (11)アルミニウム粉末 − − − 30.0 − (12)酸化鉄系顔料 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 (13)マイカ 11.0 11.0 11.0 11.0 11.0 (14)球状ナイロン 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0 (15)香料 適量 適量 適量 適量 適量 ─────────────────────────────────── 青色カバー力 50 60 32 69 8.6 隠蔽力 12 7 484 2852 13 ───────────────────────────────────
【0033】*1:TiO2被覆雲母(マール社製フラ
メンコブルー、TiO2/マイカ=43〜49/51〜
57、TiO2の光学的膜厚約310nm、黄〜赤系の
透過光) *2:TiO2被覆雲母(マール社製フラメンコレッ
ド、TiO2/マイカ=37〜43/57〜63、Ti
2の光学的膜厚約250nm、青〜緑系の透過光) *3:Fe23 34.0%被覆雲母(黄〜赤系の透過
光)
【0034】次に、得られた青系濃色部分補正用油性コ
ンパクトファンデーションのカバー効果、透明感、仕上
がりの自然さについて評価を行った。評価方法は、重度
の青アザ(太田母斑等)の濃色部分保有者10名を対象
とし、第三者による視感判定を行って、5(ある、ある
いは自然)から1(ない、あるいは不自然)までの5段
階評価をし、各評価値の平均値を求めた。さらに肌色の
測定(正常部と濃色部)をミノルタ測色計CM−100
0により塗布前後で実施し、色差を測定し平均値を算出
した。これらの結果を表2に示す。
【0035】
【表2】 ─────────────────────────────────── 実施例 比較例 ─────── ───────── 1 2 1 2 3 ─────────────────────────────────── カバー効果(肌色補正効果) 4.3 4.5 4.5 4.8 2.2 ─────────────────────────────────── 透明感 3.2 3.9 1.9 2.5 3.5 ─────────────────────────────────── 仕上がりの自然さ 3.9 4.1 2.5 1.2 2.5 ─────────────────────────────────── 正常部素肌と濃色部素肌の色差(△E) 18.1 18.1 18.1 18.1 18.1 ─────────────────────────────────── 正常部素肌と塗布後の濃色部の 色差(△E) 2.6 1.2 3.8 6.4 7.0 ───────────────────────────────────
【0036】表2から明らかなように、本発明の方法に
よって黄〜赤色の透過光を持つ粉末を配合した実施例
1、2のファンデーションは太田母斑の青色の濃色部の
カバー効果(肌色補正効果)に優れているにもかかわら
ず、透明感があり自然な仕上がりであった。特に、黄〜
赤色の透過干渉光をもつ雲母チタンを用いた実施例2は
従来にない優れた仕上がり感であった。さらにこれらの
補正用ファンデーションを塗布したのち、市販のパウダ
リーファンデーションを塗布すると、雲母チタンの光沢
が自然な透明感に変化し、正常部と遜色のない仕上がり
感であった。これに対し、従来の二酸化チタンを多量配
合した比較例1は、カバー効果はあるものの、透明感の
ない粉っぽい仕上がりであった。また、アルミニウム粉
末を配合した比較例2は優れた隠蔽性を示したが、仕上
がりに不自然なギラギラ感があり、不自然な仕上がりで
あり、使用感触にもガサツキがあった。さらに興味深い
ことは、実施例2と補色の関係にある黄〜赤系の反射干
渉光をもつ雲母チタンを使用した比較例3は、透明感が
あるものの、カバー効果がほとんど認められなく補正用
ファンデーションとしては好ましくないものであった。
【0037】実施例3,4、比較例4〜6 表3に示す組成の赤系濃色部分補正用油性スティックフ
ァンデーションを以下の方法で製造し、後述する方法で
赤色カバー力および隠蔽力を測定した。その結果を併せ
て表3に示す。
【0038】(製法)(3)〜(6)を加熱溶解後、(7)〜(1
4)を添加し、ディスパー分散する。このものを特殊機化
製TKミル処理し、85℃に加熱する。予め、95℃に
て加熱溶融、混合しておいた(1),(2)さらに(15)をこれ
に添加し、脱気する。所定のスティック容器に充填し、
放冷して赤系濃色部分補正用油性スティックファンデー
ションを得た。
【0039】
【表3】 ─────────────────────────────────── 実施例 比較例 配合処方 ───────────────── 3 4 4 5 6 ─────────────────────────────────── (1)カルナバワックス 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 (2)固型パラフィンワックス 6.0 6.0 6.0 6.0 6.0 (3)ジメチルシリコーン 7.5 7.5 7.5 7.5 7.5 (4)流動パラフィン 15.0 15.0 15.0 15.0 15.0 (5)グリセリルモノイソステアレート 20.5 20.5 20.5 20.5 20.5 (6)ソルビタンジイソステアレート 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 (7)疎水化処理雲母チタン*4 − 12.0 − − − (赤色干渉色系) (8)疎水化処理雲母チタン*5 − − − − 12.0 (青色干渉色系) (9)Fe23被覆雲母*6 12.0 − − − − (10)二酸化チタン 8.0 8.0 30.0 − 8.0 (11)アルミニウム粉末 − − − 30.0 − (12)酸化鉄系顔料 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 (13)セリサイト 17.0 17.0 7.0 7.0 17.0 (14)球状PMMA粉末 9.0 9.0 9.0 9.0 9.0 (15)香料 適量 適量 適量 適量 適量 ─────────────────────────────────── 赤色カバー力 10 12 5.3 17.8 2 隠蔽力 15 7 411 3060 8 ───────────────────────────────────
【0040】*4:赤酸化鉄処理TiO2被覆雲母(マ
ール社製デュオクロムYR、Fe23/TiO2/マイ
カ=3〜5/36〜42/56〜61、TiO2の光学
的膜厚約250nm、青〜緑系の透過光) *5:赤酸化鉄処理TiO2被覆雲母(マール社製デュ
オクロムYB、Fe23/TiO2/マイカ=1〜2/
44〜49/48〜54、TiO2の光学的膜厚約31
0nm、黄〜赤系の透過光) *6:Fe23 48.0%被覆雲母(青〜緑系の透過
光)
【0041】次に、得られた赤系濃色部分補正用油性ス
ティックファンデーションのカバー効果、透明感、仕上
がりの自然さについて評価を行った。評価方法は、重度
の赤アザ(血管腫等)の濃色部分保有者10名を対象と
し、第三者による視感判定を行って、5(ある、あるい
は自然)から1(ない、あるいは不自然)までの5段階
評価をし、各評価値の平均値を求めた。さらに肌色の測
定(正常部と濃色部)を前記の方法で色差測定し、平均
値を算出した。これらの結果を表4に示す。
【0042】
【表4】 ─────────────────────────────────── 実施例 比較例 ─────── ───────── 3 4 4 5 6 ─────────────────────────────────── カバー効果(肌色補正効果) 4.1 4.3 4.2 4.2 2.9 ─────────────────────────────────── 透明感 3.2 3.8 1.0 2.5 3.5 ─────────────────────────────────── 仕上がりの自然さ 3.7 4.1 2.3 1.9 2.1 ─────────────────────────────────── 正常部素肌と濃色部素肌の色差(△E) 16.5 16.5 16.5 16.5 16.5 ─────────────────────────────────── 正常部素肌と塗布後の濃色部の 色差(△E) 2.2 1.6 5.8 4.3 8.2 ───────────────────────────────────
【0043】表4から明らかなように、本発明の方法に
よって青〜緑色の透過光を持つ粉末を配合した実施例
3、4のファンデーションは血管腫の赤色の濃色部のカ
バー効果(肌色補正効果)に優れているにもかかわら
ず、透明感があり自然な仕上がりであった。特に青〜緑
色の透過干渉光をもつ雲母チタンを用いた実施例4は従
来にない優れた仕上がり感であった。さらにこれらの補
正用のファンデーションを塗布したのち、市販の乳化フ
ァンデーションを塗布すると、雲母チタンの光沢が自然
な透明感として付与できた。これに対し、従来の二酸化
チタンを多量配合した比較例4は、カバー効果はあるも
のの、透明感のない粉っぽい仕上がりであった。また、
アルミニウム粉末を配合した比較例5は優れた隠蔽性を
示したが、仕上がりに不自然なギラギラ感があり、不自
然な仕上がりであり、使用感触にもガサツキがあった。
さらに興味深いことは、実施例4と補色の関係にある青
〜緑色系の反射干渉光をもつ雲母チタンを使用した比較
例6は、透明感があるもののカバー効果がほとんど認め
られなく、補正用ファンデーションとしては好ましくな
いものであった。
【0044】☆隠蔽力、青色系カバー力および赤色系カ
バー力の効果試験 隠蔽力効果試験法 (試料)実施例2で製造した青系の肌色調整用組成物
(S−1)、実施例4で製造した赤系の肌色調整用組成
物(S−2)、市販品である肌の濃色部分カバー用の部
分用下地ファンデーション(株式会社資生堂製、スポッ
ツカバー、R−1)および市販品である部分用下地ファ
ンデーション(C社製、R−2)の3品を試料として用
いた。 (方法)上記各試料を80wt%の濃度で硝化綿ビヒク
ルに小型攪拌機を用いて均一に混合し、これを白および
黒の下地をもつ隠蔽力試験紙にアプリケータによって3
0μmの厚さで塗布した。次に白および黒の下地に塗布
した試料の色調をミノルタCM1000を用いて測色
し、得られた白および黒の下地に塗布した試料の色差Δ
Eを求め、更にこの色差を用いて(1)式によって隠蔽
力を求めた。
【0045】
【数9】隠蔽力=(1÷ΔE)×100 …(1)
【0046】なお、隠蔽力1000は色差が0.1であ
り、白黒下地を共に完全に隠蔽する水準、隠蔽力100
は色差が1.0であり、白黒下地でほとんど色調に差が
ない水準、および隠蔽力10は色差が10.0であり、
白黒下地がはっきりと見分けられる水準である。
【0047】青色系カバー力効果試験方法 (試料)隠蔽力効果試験におけるS−1,R−1および
R−2を用いた。 (方法)青色の透明PETフィルムに隠蔽力効果試験と
同様の方法で各試料を塗布し、これを村上色彩科学研究
所製の変角測色機GCMS3を用いて入射角45゜、受
光角−15゜の条件で測色を行った。対照として測定し
た青色の透明PETフィルムの波長400〜550nm
におおける反射率の積分値と、試料を塗布した青色PE
Tフィルムの波長400〜550nmにおける反射率の
積分値との差比を(3)式によって求め、青色カバー力
とした。
【0048】
【数10】 青色カバー力={(X−Y)/X}×100 …(3)
【0049】(式中、Xは肌色調整用組成物を塗布して
いない青色透明PETフィルムの400〜550nmに
おける反射率の積分値を示し、Yは肌色調整用組成物を
塗布した青色透明PETフィルムの400〜550nm
における反射率の積分値を示す。)
【0050】赤色系カバー力効果試験法 (試料)隠蔽力効果試験におけるS−2,R−1および
R−2を用いた。 (方法)赤色の透明PETフィルムに青色系カバー効果
測定の場合と同様の方法で各試料を塗布し、これを村上
色彩科学研究所製の変角測色機GCMS3を用いて入射
角45゜、受光角−15゜の条件で測色を行った。対照
として測定した赤色の透明PETフィルムの波長600
〜780nmにおおける反射率の積分値と、試料を塗布
した赤色PETフィルムの波長600〜780nmにお
ける反射率の積分値との差比を(2)式によって求め、
赤色カバー力とした。
【0051】
【数11】 赤色カバー力={(V−W)/V}×100 …(2)
【0052】(式中、Vは肌色調整用組成物を塗布して
いない赤色透明PETフィルムの600〜730nmに
おける反射率の積分値を示し、Wは肌色調整用組成物を
塗布した赤色透明PETフィルムの600〜730nm
における反射率の積分値を示す。)
【0053】結果 図2は、本発明の方法に用いた青系の肌色調整用組成物
であるS−1と従来品であるR−1,R−2の、隠蔽力
および青色カバー力の結果を示す図であり、図3は本発
明の方法に用いた赤系の肌色調整用組成物であるS−2
と従来品であるR−1,R−2の、隠蔽力および赤色カ
バー力の結果を示す図である。まず、S−1,S−2と
比較すると従来の部分用下地ファンデーションであるR
−1,R−2は極めて高い隠蔽力をもっていることが分
かる。このように従来品は全て肌の濃色部位を隠蔽する
ことによって色補正をしているものである。これに対し
てS−1およびS−2は従来品と比較すると、その数十
分の一から数百分の一の値の隠蔽力しかもたないことが
分かる。しかし図2では、青色カバー力は隠蔽力がほと
んどないS−1の方が従来品R−1,R−2よりも高い
ことを示している。また、図3では、赤色カバー力は隠
蔽力がほとんどないS−2の方が従来品R−1,R−2
よりも高いことを示している。このように本発明の方法
に用いた肌色調整用組成物は隠蔽性が低いにも関わら
ず、極めて高い青色および赤色カバー力をもつことが分
かる。
【0054】 実施例5 青色濃色部分補正用油中水型乳化ファンデーション (配合処方) (1) デカメチルシクロペンタシロキサン 27.0 重量% (2) ジメチルポリシロキサン 3.0 (3) ポリオキシアルキレン変性 オルガノポリシロキサン 2.0 (4) デキストリン脂肪酸エステル処理 雲母チタン(青色干渉色系) 18.0 (メルク社製テミロンブルーMP−155、黄〜赤系透過光) (5) デキストリン脂肪酸エステル処理 二酸化チタン 4.0 (6) デキストリン脂肪酸エステル処理 酸化鉄系顔料 2.0 (7) パラベン 0.2 (8) 1,3−ブチレングリコール 4.0 (9) イオン交換水 残部
【0055】(製法)(1)〜(3)を攪拌混合した後、(4)
〜(6)を添加し分散させる。その中に、(9)に(7)および
(8)を溶解させた水相部を加え乳化させることにより、
隠蔽力が10で、青色カバー力が55の青色濃色部分補
正用油中水型乳化ファンデーションを得た。
【0056】(効果)このファンデーションを太田母斑
の青色濃色部分をもつパネルに塗布したところ、透明感
のある仕上がりであるにもかかわらず、濃色部分を効果
的に補正し、優れた隠蔽効果を示した。正常部と、この
ファンデーションを塗布した濃色部の両者の上に市販の
固形白粉を塗布したところ、濃色部の補正ファンデーシ
ョンによる光沢が抑制され、両部位の差はほとんど認め
られず、自然な仕上がり感であった。
【0057】 実施例6 赤色濃色部分補正用スティック状油中水型乳化ファンデーション (配合処方) (1) デカメチルシクロペンタシロキサン 38.0 重量% (2) ポリエチレンワックス 10.0 (3) カルナバロウ 1.0 (4) ポリオキシアルキレン変性 オルガノポリシロキサン 0.5 (5) セスキイソステアリン酸ソルビタン 1.5 (6) シリコーン処理雲母チタン(赤色干渉色系) 5.0 (マール社製チミカイリデッセントレッド、青〜緑系透過光) (7) シリコーン処理タルク 2.0 (8) シリコーン処理セリサイト 10.0 (9) シリコーン処理二酸化チタン 9.0 (10) シリコーン処理赤酸化鉄 1.0 (11) シリコーン処理黄酸化鉄 2.0 (12) 球状ナイロンパウダー 5.0 (13) パラベン 0.1 (14) 香料 適量 (15) 1,3−ブチレングリコール 4.0 (16) イオン交換水 残部
【0058】(製法)(1)〜(5)および(14)を90℃に加
熱し溶解後、(6)〜(12)を加え、90℃にてホモジナイ
ザーにて分散する。さらに予め95℃に加熱しておいた
(13),(15),(16)の混合物を添加し乳化する。その後、所
定のスティック容器に充填し室温まで冷却して目的の隠
蔽力が9で、赤色カバー力が11の赤色濃色部分補正用
スティック状油中水型乳化ファンデーションを得た。
【0059】(効果)このスティック状油中水型乳化フ
ァンデーションは、血管腫のような重度の赤色系濃色部
分に対し、透明感のある自然な仕上がりで効果的に濃色
部分をカバーするだけでなく、にきび跡、赤ら顔といっ
た軽度の赤系濃色部分の補正にも効果的であった。
【0060】 実施例7 軽度の赤色濃色部分補正用パウダリーファンデーション (配合処方) (1) タルク 20.0 重量% (2) セリサイト 38.8 (3) 雲母チタン(赤色干渉色系) 9.0 (マール社製デュオクロムYR、青〜緑系透過光) (4) 二酸化チタン 11.0 (5) 球状ポリスチレン 5.0 (6) 赤酸化鉄 0.6 (7) 黄酸化鉄 1.8 (8) 黒酸化鉄 0.1 (9) ヘリンドンピンク 0.2 (10) パラベン 0.5 (11) 流動パラフィン 5.0 (12) ジメチルシリコーン 5.0 (13) ソルビタンモノイソステアレート 2.0 (14) セレシン 1.0
【0061】(製法)(1)〜(9)を攪拌混合したものに、
予め加熱溶解しておいた(10)〜(14)を添加し、混合分散
する。このものをパルベライザーで粉砕し、中皿に打型
して隠蔽力が14で、赤色カバー力が12の軽度の赤色
濃色部分補正用パウダリーファンデーションを得た。
【0062】(効果)このパウダリーファンデーション
をにきび跡、赤ら顔等の軽度の赤色濃色部分を顔にもつ
パネルに塗布したところ、肌の赤みを効果的に補正し、
さらに素肌に近い自然な仕上がり感であった。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の肌色調整
用方法は、干渉性物質の有するフィルター効果を利用し
ているので、肌の透明感を損なうことなく、自然なかた
ちで肌の濃色部分を目立たなくさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】干渉性物質の作用を説明するための説明図であ
る。
【図2】本発明の方法に用いられる青色系の肌色調整用
組成物の隠蔽力と青色カバー力を従来品と比較して示す
図である。
【図3】本発明の方法に用いられる赤色系の肌色調整用
組成物の隠蔽力と赤色カバー力を従来品と比較して示す
図である。
【符号の説明】
1 薄膜 2 単色光 3a,3b 反射干渉光 4a,4b 透過干渉光 5 媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 麻里 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株式会社資生堂 第一リサーチセンター 内 (72)発明者 田中 俊宏 東京都中央区銀座七丁目5番5号 株式 会社資生堂内 (72)発明者 八木田 喜昭 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株式会社資生堂 第一リサーチセンター 内 (56)参考文献 特開 平6−240172(JP,A) 特開 平5−43417(JP,A) 特開 昭62−187770(JP,A) 特開 昭60−184570(JP,A) 特開 平2−34669(JP,A) 特開 平4−227666(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 干渉光を有する物質を用い、その透過干
    渉光の波長が、肌の濃色部分に対して補色の透過干渉色
    となるように調整した物質を該肌上に被覆することによ
    り、肌の濃色部分を目立たなくさせることを特徴とする
    肌色調整方法。
  2. 【請求項2】 透過干渉光の波長が400〜550nm
    を最大反射ピーク(青〜緑系)に有する物質を肌上に被
    覆することにより、該肌の赤系の濃色部分を目立たなく
    させる請求項記載の肌色調整方法。
  3. 【請求項3】 下記Aの測定法により求めた隠蔽力が1
    00以下であり、かつ下記Bの測定法により求めた赤色
    カバー力が8以上である肌色調整用の物質を肌上に被覆
    することにより、該肌の赤系の濃色部分を目立たなくさ
    せる請求項記載の肌色調整方法。 A:肌色調整用の物質を濃度80重量%で硝化綿ビヒク
    ルに混合したのち、白色および黒色の下地をもつ隠蔽力
    試験紙に厚さ30μmになるように塗布し、当該白色下
    地と黒色下地における測色値の色差ΔEを用いて下記式
    (1)により求める。 【数1】隠蔽力=(1÷ΔE)×100 …(1) B:肌色調整用の物質を濃度80重量%で硝化綿ビヒク
    ルに混合したのち、赤色透明PETフィルムに厚さ30
    μmになるように塗布し、入射光角45゜、受光角−1
    5゜で測色を行い、下記式(2)により求める。 【数2】 赤色カバー力={(V−W)/V}×100 …(2) (式中、Vは肌色調整用の物質を塗布していない赤色透
    明PETフィルムの600〜730nmにおける反射率
    の積分値を示し、Wは肌色調整用の物質を塗布した赤色
    透明PETフィルムの600〜730nmにおける反射
    率の積分値を示す。)
  4. 【請求項4】 赤色カバー力が10以上である請求項
    記載の肌色調整方法。
  5. 【請求項5】 透過干渉光の波長が400〜550nm
    を最少反射ピーク(黄〜赤系)に有する物質を肌上に被
    覆することにより、該肌の青系の濃色部分を目立たなく
    させる請求項記載の肌色調整方法。
  6. 【請求項6】 下記Aの測定法により求めた隠蔽力が1
    00以下であり、かつ下記Cの測定法により求めた青色
    カバー力が40以上である肌色調整用の物質を肌上に被
    覆することにより、該肌の青系の濃色部分を目立たなく
    させる請求項記載の肌色調整方法。 A:肌色調整用の物質を濃度80重量%で硝化綿ビヒク
    ルに混合したのち、白色および黒色の下地をもつ隠蔽力
    試験紙に厚さ30μmになるように塗布し、当該白色下
    地と黒色下地における測色値の色差ΔEを用いて下記式
    (1)により求める。 【数3】隠蔽力=(1÷ΔE)×100 …(1) C:肌色調整用の物質を濃度80重量%で硝化綿ビヒク
    ルに混合したのち、青色透明PETフィルムに厚さ30
    μmになるように塗布し、入射光角45゜、受光角−1
    5゜で測色を行い、下記式(3)により求める。 【数4】 青色カバー力={(X−Y)/X}×100 …(3) (式中、Xは肌色調整用の物質を塗布していない青色透
    明PETフィルムの400〜550nmにおける反射率
    の積分値を示し、Yは肌色調整用の物質を塗布した青色
    透明PETフィルムの400〜550nmにおける反射
    率の積分値を示す。)
  7. 【請求項7】 青色カバー力が45以上である請求項
    記載の肌色調整方法。
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