JP3109368B2 - 燃焼装置 - Google Patents

燃焼装置

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JP3109368B2
JP3109368B2 JP05350335A JP35033593A JP3109368B2 JP 3109368 B2 JP3109368 B2 JP 3109368B2 JP 05350335 A JP05350335 A JP 05350335A JP 35033593 A JP35033593 A JP 35033593A JP 3109368 B2 JP3109368 B2 JP 3109368B2
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逸夫 永井
政彦 嶋津
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、濃淡燃焼方式の燃焼装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、低NOx化を計った燃焼方式の一
つとして濃淡燃焼方式があり、燃焼管の中央に淡炎、そ
の両側に濃炎を形成して淡炎のリフティングを防止し、
低NOxで安定した燃焼を得ることができるようにした
ものがある。これは例えば図4、5に示すように、燃焼
管20の中央に淡ガス室21、その両側に濃ガス室22
を区画形成し、淡ガス室21の上部に淡側炎孔形成体2
3による淡側炎孔24、濃ガス室22の上部に濃側炎孔
25を設け、淡ガス室21と濃ガス室22にガス濃度の
高い混合気を供給すると共に、淡ガス室21に空気を導
入してガス濃度の低い混合気を生成するようにし、中央
に淡炎、その両側に濃炎を形成するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ものでは、淡炎の両側に濃炎を形成するが、燃焼管20
の長手方向両端部Aには濃炎を形成する構造としていな
いため両端部分の淡炎が不安定となり、リフトして未燃
ガスを発生するという問題点を有していた。
【0004】本発明は、燃焼管の長手方向両端部にも濃
炎を形成するようにし、両端部の淡炎も安定化でき、安
定性、燃焼性が良好な燃焼装置の提供を目的とするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、中央に淡ガス室、その両側に濃ガス室を
区画形成し、淡ガス室の上部に淡側炎孔、濃ガス室の上
部に濃側炎孔を設けた燃焼管において、濃ガス室の長手
方向両端部を淡側炎孔形成体の長手方向両端部の下部に
膨出形成し、この膨出部上面に濃ガス噴出孔を設け、淡
側炎孔形成体の両端部を濃側炎孔としたものである。
【0006】
【作用】燃焼時、燃焼管の中央に淡炎、両側に濃炎が形
成される。そして、濃ガス室両端の膨出部から噴出した
濃ガスは淡側炎孔形成体の両端部の炎孔から噴出燃焼し
て濃炎を形成する。従って淡炎の両端部に濃炎が形成さ
れることになり、この部分の淡炎のリフトを防止し、安
定した燃焼を得ることができる。
【0007】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す要部斜視図、
図2は膨出部を示す要部斜視図である。
【0008】1は燃焼管で、中央に淡ガス室2、その両
側に濃ガス室3を区画形成し、淡ガス室2の上部に淡側
炎孔形成体4を取付けて淡側炎孔5を形成すると共に、
濃ガス室3の上部に濃側炎孔6を設けてある。7は濃ガ
ス室3の長手方向両端部を淡側炎孔形成体4の下部に膨
出形成した膨出部で、この膨出部7上部に濃ガス噴出孔
8を設け、淡側炎孔形成体4の両端部炎孔に濃ガスを供
給し、淡側炎孔5の両端に濃側炎孔9を形成するように
してある。尚、10は減圧壁で、補炎間隙11を存して
上部に補助炎口を形成し、通孔12から供給される濃ガ
スを減速し、淡炎と濃炎との間に補炎を形成する。
【0009】上記構成により、燃焼時、濃ガス室3に濃
ガスが供給されて濃側炎孔6上に濃炎を形成すると共
に、淡ガス室2に供給された濃ガスは淡ガス室2に流入
する空気と混合して淡ガスを生成し、淡側炎孔5上に淡
炎を形成し、燃焼管1の中央に淡炎、その両側に濃炎を
形成する。補炎間隙11には濃ガスが通孔12から流入
し、減速されて補炎間隙11上に濃側の補炎を形成す
る。又、濃ガス室3両端部に形成した膨出部7上面の濃
ガス噴出孔8から噴出した濃ガスは、淡側炎孔形成体4
両端部炎孔に供給され、この両端部を濃側炎孔9とする
ので、淡炎の両端部にも濃炎が形成されることになり、
この部分の淡炎のリフトを防止し燃焼を安定化して未燃
ガスの発生を防止する。
【0010】また、組立の際、板金材料からプレス成形
した燃焼管1に上方から淡側炎孔形成体4を押し込んで
嵌合するのであるが、このとき膨出部7に当接するまで
淡側炎孔形成体4を押し込むようにすることにより、淡
側炎孔形成体4の位置決めができ、淡側炎孔5の炎孔面
と濃側炎孔6の炎孔面の高さの関係を一定にすることが
できるので濃炎による淡炎のリフト防止効果を製品個体
差なく安定して奏することができ、組立性も向上する。
【0011】尚、図1では、濃側炎孔6は濃ガス室3の
上面の中央部に設けているが、濃炎が燃焼管1外側を上
昇する2次空気の影響を受けてその接触側がリフトし火
炎が不安定となる問題を生じる。これを図3に示すよう
に、濃側炎孔6を濃ガス室3上面の中央部でなく、内側
即ち淡側炎孔5側に寄った位置に設けることにより、濃
炎の安定性が良くなり保炎効果を向上することができ
る。
【0012】
【発明の効果】本発明は以上のように、濃ガス室両端部
を淡側炎孔形成体両端部の下部に膨出形成し、この上面
から濃ガスを両端部の炎孔に供給して淡炎の両端部に濃
炎を形成するようにしたので、両端部の淡炎のリフトを
防止し燃焼を安定化することができる。しかも、濃ガス
室両端部側板を絞り加工により膨出部を形成し、上面に
濃ガス噴出孔を設けるのみで、簡単な構造で燃焼管長手
方向両端部に濃側炎孔を形成でき、更に膨出部により淡
側炎孔形成体の落下防止、位置の一定化ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す燃焼装置の要部斜視図
である。
【図2】同例の膨出部を示す要部斜視図である。
【図3】濃側炎孔を濃ガス室上面の中心部より淡側炎孔
寄りに設けた実施例を示す要部断面説明図である。
【図4】従来例を示す要部斜視図である。
【図5】従来例の要部平面図である。
【符号の説明】
1 燃焼管 2 淡ガス室 3 濃ガス室 4 淡側炎孔形成体 5 淡側炎孔 6 濃側炎孔 7 膨出部 8 濃ガス噴出孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−231619(JP,A) 特開 平5−322157(JP,A) 特開 平5−296421(JP,A) 特開 平6−117610(JP,A) 特開 平6−313519(JP,A) 特開 平6−313517(JP,A) 特開 平6−147432(JP,A) 実開 平7−22213(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23D 14/02 - 11/08 F23D 14/62 F23C 11/00 329 - 330

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央に淡ガス室、その両側に濃ガス室を
    区画形成し、淡ガス室の上部に淡側炎孔、濃ガス室の上
    部に濃側炎孔を設けた燃焼管において、濃ガス室の長手
    方向両端部を淡側炎孔形成体の長手方向両端部の下部に
    膨出形成し、この膨出部上面に濃ガス噴出孔を設けたこ
    とを特徴とする燃焼装置。
JP05350335A 1993-12-27 1993-12-27 燃焼装置 Expired - Fee Related JP3109368B2 (ja)

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