JP2918131B2 - 窒素酸化物低発生バ−ナ - Google Patents
窒素酸化物低発生バ−ナInfo
- Publication number
- JP2918131B2 JP2918131B2 JP30837891A JP30837891A JP2918131B2 JP 2918131 B2 JP2918131 B2 JP 2918131B2 JP 30837891 A JP30837891 A JP 30837891A JP 30837891 A JP30837891 A JP 30837891A JP 2918131 B2 JP2918131 B2 JP 2918131B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas
- combustion chamber
- burner
- holding plate
- flame holding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Gas Burners (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばボイラ用等に使
用する窒素酸化物低発生バーナに関するものである。
用する窒素酸化物低発生バーナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種バーナとしては、図1に示すバー
ナがある。これは保炎板aにスリット孔bを形成し、該
スリット孔bから空気を噴出させる一方、混合気をスリ
ット孔b間に噴出させ、保炎板aにそって混合燃焼させ
て、保炎板aに附着した火炎cを形成するものである。
ナがある。これは保炎板aにスリット孔bを形成し、該
スリット孔bから空気を噴出させる一方、混合気をスリ
ット孔b間に噴出させ、保炎板aにそって混合燃焼させ
て、保炎板aに附着した火炎cを形成するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来バーナは、空
気と混合気が混合して燃焼する際、一様とならず、部分
的に高温部が随所に形成されてしまい、窒素酸化物の発
生を抑制することはできない。本発明は、かかる点を解
決することを課題とするものである。
気と混合気が混合して燃焼する際、一様とならず、部分
的に高温部が随所に形成されてしまい、窒素酸化物の発
生を抑制することはできない。本発明は、かかる点を解
決することを課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
ために、本発明は、燃焼室を先広がり状の傾斜保炎板で
構成し、該傾斜保炎板には盲部及びガス室に連通するス
リット状開口部とを交互に構成し、前記盲部の空気室側
にはガス案内板を設置し、該ガス案内板の下端部には、
ガス室を連通する横方向ガス流出孔を形成し、前記盲部
の燃焼室側の下端部には、ガス室と連通する縦方向ガス
流出孔を形成した構成のものであり、また、本発明は、
前記した構成に於いて、横方向ガス流出孔及び縦方向ガ
ス流出孔を、空気室側と燃焼室側とに於いて交互に構成
したものであり、また、本発明は、燃焼室形状を傾斜保
炎板を対向させて箱型状に構成したものであり、また、
本発明は、燃焼室形状を傾斜保炎板で円筒状に構成した
ものである。また、本発明は、縦方向ガス流出孔を傾斜
保炎板に向けて傾斜させて構成したものであり、また、
本発明は、燃焼室内に、縦方向ガス流出孔から流出する
ガスを傾斜保炎板にそって案内する案内部材を設けたも
のである。なお、本発明に於いて、ガス室には、便宜上
混合気室の概念も含むものである。
ために、本発明は、燃焼室を先広がり状の傾斜保炎板で
構成し、該傾斜保炎板には盲部及びガス室に連通するス
リット状開口部とを交互に構成し、前記盲部の空気室側
にはガス案内板を設置し、該ガス案内板の下端部には、
ガス室を連通する横方向ガス流出孔を形成し、前記盲部
の燃焼室側の下端部には、ガス室と連通する縦方向ガス
流出孔を形成した構成のものであり、また、本発明は、
前記した構成に於いて、横方向ガス流出孔及び縦方向ガ
ス流出孔を、空気室側と燃焼室側とに於いて交互に構成
したものであり、また、本発明は、燃焼室形状を傾斜保
炎板を対向させて箱型状に構成したものであり、また、
本発明は、燃焼室形状を傾斜保炎板で円筒状に構成した
ものである。また、本発明は、縦方向ガス流出孔を傾斜
保炎板に向けて傾斜させて構成したものであり、また、
本発明は、燃焼室内に、縦方向ガス流出孔から流出する
ガスを傾斜保炎板にそって案内する案内部材を設けたも
のである。なお、本発明に於いて、ガス室には、便宜上
混合気室の概念も含むものである。
【0005】
【作用】横方向ガス流出孔からガスが流出すると、この
ガスは上昇しならが周囲空気と混合しつつ、スリット状
開口部から燃焼室へと流出する。この時、同時に、縦方
向ガス流出孔からガスが流出して盲部にそって上昇して
おり、このガスは前記スリット状開口部から流出する混
合気と良好に混合する。かかる状態に於いて燃焼が実行
されるため、傾斜保炎部に附着した良好な火炎が形成さ
れる。燃焼は、このように細分割されながら燃焼するの
で、特別の高温部が形成されないことと相俟って、前記
スリット状開口部の近傍では稀薄燃焼が進行し、盲部上
に於いては、ガスリッチ燃焼が進行する。かかる濃淡燃
焼と前記細分割燃焼の同時進行により、NOx発生を効
果的に抑制することができる。
ガスは上昇しならが周囲空気と混合しつつ、スリット状
開口部から燃焼室へと流出する。この時、同時に、縦方
向ガス流出孔からガスが流出して盲部にそって上昇して
おり、このガスは前記スリット状開口部から流出する混
合気と良好に混合する。かかる状態に於いて燃焼が実行
されるため、傾斜保炎部に附着した良好な火炎が形成さ
れる。燃焼は、このように細分割されながら燃焼するの
で、特別の高温部が形成されないことと相俟って、前記
スリット状開口部の近傍では稀薄燃焼が進行し、盲部上
に於いては、ガスリッチ燃焼が進行する。かかる濃淡燃
焼と前記細分割燃焼の同時進行により、NOx発生を効
果的に抑制することができる。
【0006】
【実施例】符号1は燃焼室であって、この燃焼室を傾斜
保炎板2で構成し、該傾斜保炎板2には盲部3及びガス
室4に連通するスリット状開口部5とを交互に構成し、
前記盲部3の空気室6側にはガス案内板7を設置し、該
ガス案内板の下端部には、ガス室1と連通する横方向ガ
ス流出孔8を形成し前記ガス案内板7の燃焼室1側の下
端部には縦方向ガス流出孔9を形成する。燃焼室1の形
状は、各図に示す通り、箱型状でも円筒状でもよいし、
また横方向ガス流出孔8と縦方向ガス流出孔9は交互に
構成してもよい。縦方向ガス流出孔9は傾斜保炎板にそ
って流れるように構成するとよい。符号9aは、傾斜保
炎板2の傾斜角度に対応して傾斜構成させた縦方向ガス
流出孔であり、これは、前記した混合燃焼と火炎の付着
燃焼を一層効果的にするものである。また、符号9bは
縦方向ガス流出孔9から流出するガスを傾斜保炎板2に
そって流れるように構成した案内部材である。この案内
部材9bも、前記したと同様に混合燃焼と付着燃焼を効
果的にするものである。
保炎板2で構成し、該傾斜保炎板2には盲部3及びガス
室4に連通するスリット状開口部5とを交互に構成し、
前記盲部3の空気室6側にはガス案内板7を設置し、該
ガス案内板の下端部には、ガス室1と連通する横方向ガ
ス流出孔8を形成し前記ガス案内板7の燃焼室1側の下
端部には縦方向ガス流出孔9を形成する。燃焼室1の形
状は、各図に示す通り、箱型状でも円筒状でもよいし、
また横方向ガス流出孔8と縦方向ガス流出孔9は交互に
構成してもよい。縦方向ガス流出孔9は傾斜保炎板にそ
って流れるように構成するとよい。符号9aは、傾斜保
炎板2の傾斜角度に対応して傾斜構成させた縦方向ガス
流出孔であり、これは、前記した混合燃焼と火炎の付着
燃焼を一層効果的にするものである。また、符号9bは
縦方向ガス流出孔9から流出するガスを傾斜保炎板2に
そって流れるように構成した案内部材である。この案内
部材9bも、前記したと同様に混合燃焼と付着燃焼を効
果的にするものである。
【0007】かかる構成に於いて、横方向ガス流出孔8
からガスが流出すると、このガスは上昇しながら周囲空
気と混合しつつ、スリット状開口部5から燃焼室1へと
流出する。この時、同時に、縦方向ガス流出孔9からガ
スが流出して盲部3にそって上昇しており、このガスは
前記スリット状開口部5から流出する混合気と良好に混
合する。かかる状態に於いて燃焼が実行されるため、傾
斜保炎板2に附着した良好な火炎が形成される。燃焼
は、このように細分割されながら燃焼するので、特別の
高温部が形成されず、窒素酸化物の発生を抑制すること
ができる。また、かかる燃焼は、同時にスリット状開口
部5の近傍では稀薄燃焼が進行し、盲部3上に於いて
は、ガスリッチ燃焼が進行する。かかる濃淡燃焼の進行
により、より一層、NOx発生を抑制することができ
る。
からガスが流出すると、このガスは上昇しながら周囲空
気と混合しつつ、スリット状開口部5から燃焼室1へと
流出する。この時、同時に、縦方向ガス流出孔9からガ
スが流出して盲部3にそって上昇しており、このガスは
前記スリット状開口部5から流出する混合気と良好に混
合する。かかる状態に於いて燃焼が実行されるため、傾
斜保炎板2に附着した良好な火炎が形成される。燃焼
は、このように細分割されながら燃焼するので、特別の
高温部が形成されず、窒素酸化物の発生を抑制すること
ができる。また、かかる燃焼は、同時にスリット状開口
部5の近傍では稀薄燃焼が進行し、盲部3上に於いて
は、ガスリッチ燃焼が進行する。かかる濃淡燃焼の進行
により、より一層、NOx発生を抑制することができ
る。
【0008】
【発明の効果】本発明は以上の通りであるので、濃淡燃
焼と局所的な高温部を持たないゆるやかな燃焼が達成で
き、窒素酸化物の発生を効果的に抑制することができる
特徴がある。
焼と局所的な高温部を持たないゆるやかな燃焼が達成で
き、窒素酸化物の発生を効果的に抑制することができる
特徴がある。
【図1】従来バーナの縦断的説明図である。
【図2】従来バーナの斜視的説明図である。
【図3】本発明バーナの一部切欠した斜視的説明図であ
る。
る。
【図4】本発明のバーナの一部切欠した斜視的説明図で
ある。
ある。
【図5】本発明バーナの要部拡大説明図である。
【図6】本発明バーナの要部拡大説明図である。
【図7】本発明のバーナの斜視的説明図である。
【図8】本発明のバーナの斜視的説明図である。
【図9】本発明のバーナの斜視的説明図である。
【図10】本発明のバーナの斜視的説明図である。
1 燃焼室 2 傾斜保炎板 3 盲部 4 ガス室 5 スリット状開口部 6 空気室 7 ガス案内板 8 横方向ガス流出孔 9 縦方向ガス流出孔 9a 傾斜した縦方向ガス流出孔 9b 案内部材
Claims (6)
- 【請求項1】 燃焼室を先広がり状の傾斜保炎板で構成
し、該傾斜保炎板には盲部及びガス室に連通するスリッ
ト状開口部とを交互に構成し、前記盲部の空気室側に
は、ガス案内板を設置し、該ガス案内板の下端部には、
ガス室と連通する横方向ガス流出孔を形成し、前記盲部
の燃焼室側の下端部には、ガス室と連通し縦方向ガス流
出孔を形成した窒素酸化物低発生バーナ - 【請求項2】 横方向ガス流出孔及び縦方向ガス流出孔
を空気室側と燃焼室側に於いて交互に構成した第1項記
載の窒素酸化物低発生バーナ - 【請求項3】 燃焼室形状を傾斜保炎板を対向させて箱
型状に構成した第1項記載の窒素酸化物低発生バーナ - 【請求項4】 燃焼室形状を傾斜保炎板で円筒状に構成
した第1項記載の窒素酸化物低発生バーナ - 【請求項5】 縦方向ガス流出孔を傾斜保炎板にそって
傾斜させて構成した第1項記載の窒素酸化物低発生バー
ナ - 【請求項6】 燃焼室内に、縦方向ガス流出孔から流出
するガスを傾斜保炎板にそって案内する案内部材を設け
た第1項記載の窒素酸化物低発生バーナ
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30837891A JP2918131B2 (ja) | 1991-10-28 | 1991-10-28 | 窒素酸化物低発生バ−ナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30837891A JP2918131B2 (ja) | 1991-10-28 | 1991-10-28 | 窒素酸化物低発生バ−ナ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05118512A JPH05118512A (ja) | 1993-05-14 |
JP2918131B2 true JP2918131B2 (ja) | 1999-07-12 |
Family
ID=17980349
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30837891A Expired - Fee Related JP2918131B2 (ja) | 1991-10-28 | 1991-10-28 | 窒素酸化物低発生バ−ナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2918131B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6099452B2 (ja) * | 2012-07-06 | 2017-03-22 | 東京瓦斯株式会社 | 赤外線燃焼装置 |
-
1991
- 1991-10-28 JP JP30837891A patent/JP2918131B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05118512A (ja) | 1993-05-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3019643B2 (ja) | 燃焼装置 | |
JP2918131B2 (ja) | 窒素酸化物低発生バ−ナ | |
JPH06193832A (ja) | バーナ装置 | |
JP2630205B2 (ja) | 燃焼装置 | |
JP3103689B2 (ja) | 燃焼装置 | |
JPS5855406B2 (ja) | ガスバ−ナの保炎装置 | |
JPH08200631A (ja) | 燃焼装置 | |
JPH06331109A (ja) | ガスバーナ | |
KR940005110Y1 (ko) | 가스연소기기용 가스버너 | |
JP3109353B2 (ja) | 燃焼装置 | |
JPH06193834A (ja) | 燃焼装置 | |
JPH04186004A (ja) | ガスバーナ | |
JPH06249416A (ja) | 燃焼装置 | |
JP2587095Y2 (ja) | 希薄燃焼用バーナ | |
JPH0712312A (ja) | 濃淡燃焼バーナ | |
JPH05296418A (ja) | 窒素酸化物低発生バーナ | |
JP3109354B2 (ja) | 燃焼装置 | |
JP3109368B2 (ja) | 燃焼装置 | |
JP3134593B2 (ja) | 燃焼装置 | |
JPH0684117U (ja) | 燃焼装置 | |
JPH0622713U (ja) | 希薄燃焼用バーナ | |
JP2793027B2 (ja) | 窒素酸化物低発生バーナ | |
JP3101246B2 (ja) | 燃焼装置 | |
JPH0531376Y2 (ja) | ||
JP2597516Y2 (ja) | 低NOxバーナ及び低NOx燃焼装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |