JP3108999B2 - ワイヤレス受信機 - Google Patents

ワイヤレス受信機

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JP3108999B2
JP3108999B2 JP10348751A JP34875198A JP3108999B2 JP 3108999 B2 JP3108999 B2 JP 3108999B2 JP 10348751 A JP10348751 A JP 10348751A JP 34875198 A JP34875198 A JP 34875198A JP 3108999 B2 JP3108999 B2 JP 3108999B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばワイヤレス
・マイクロホン・システム等に用いられるワイヤレス受
信機に関し、特に送信機側から送られてくる電波を受信
することのできる領域(エリア)、即ち受信領域を拡張
するのに適した受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のようにワイヤレス受信機の受信領
域を拡張する方法として、従来、例えば図11に示すよ
うなものがある。同図に示すように、これは、一般に知
られている2入力−1出力形式の混合分配器100を用
いることにより、1台の受信機101に対して2本の受
信アンテナ102、102を接続するものである。そし
て、各アンテナ102、102をそれぞれ適当な間隔を
隔てて配置することにより、送信機(ここでは、マイク
ロホンとする。)103から送られてくる電波を受信で
きるエリア200を(アンテナ102が1本のみの場合
よりも)拡張するものである。なお、図には示さない
が、混合分配器100を複数台用いて(詳しくは縦続接
続して)、受信機101に接続するアンテナ102の本
数を増やせば、上記受信エリア200を更に拡張でき
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
によれば、混合分配器100を設けることによる挿入損
失が生じるという問題がある。そして、この問題は、混
合分配器100の挿入台数(即ちアンテナ102の本
数)が多いほど顕著になる。
【0004】また、上記図11のように、各アンテナ1
02、102が互いに離れた空間にある状態において
は、それぞれのアンテナ102、102から出力される
各受信信号の各位相が、例えばマイクロホン103の位
置や受信エリア200内のフェージング等の影響によっ
て相互に変化する。従って、これらの受信信号を混合分
配器100により混合して得られる信号、即ち受信機1
01のアンテナ入力端子101aに入力される信号が、
上記各受信信号の位相差の影響を受けて非常に不安定に
なり、良好な通信品質を保てないという問題がある。特
に、各受信信号の各位相が互いに180度異なり、かつ
それぞれの信号レベルが略同等である場合は、アンテナ
入力端子101aに入力される信号のレベルが略零
(0)となり、受信機101がマイクロホン103から
の電波を受信していないのと略等価な状態となってしま
う。
【0005】そこで、本発明は、上記混合分配器100
の挿入損失や、上記各受信信号の位相差の影響を受ける
ことなく、受信エリア200を拡張することのできる受
信機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1に記載の発明は、希望
の受信領域を形成する状態に適宜配置された複数のアン
テナと、これら各アンテナ毎に対応して設けられ、それ
ぞれのアンテナから入力される受信信号の信号レベルを
表す第1の信号を生成して出力する複数の第1の受信部
と、上記各アンテナ毎に対応して設けられ、それぞれの
アンテナから入力される上記受信信号を所定の周波数の
第2の信号に変換して出力する複数の第2の受信部と、
これら各第2の受信部から上記各第2の信号が入力さ
れ、これら各第2の信号のうちのいずれかを第1の切替
制御信号に従って選択して出力端子から出力する第1の
切替部と、上記各第1の受信部から上記各第1の信号が
入力され、これら各第1の信号のうちで最も大きいレベ
ルを表す信号を出力する第1の受信部を判断すると共
に、その第1の受信部に対応するアンテナと同じアンテ
ナに対応して設けられた上記第2の受信部から出力され
る上記第2の信号を上記第1の切替部が選択する状態
に、上記第1の切替制御信号を生成する第1の切替制御
部と、を具備し、 少なくとも上記各第1の受信部を、そ
れぞれに対応する上記各アンテナの近傍に設けると共
に、これら各第1の受信部が、それぞれから上記第1の
切替制御部に至る各信号伝送線路に対して耐劣化性のあ
る信号を上記各第1の信号として生成する状態に構成さ
れた、ものである。
【0007】本請求項1に記載の発明によれば、希望の
広さの受信領域を形成するために、複数のアンテナが適
宜配置されている。これらのアンテナは、通信相手とな
る送信機側から送られてくる電波を受信すると、それぞ
れの受信電界強度に応じたレベルの受信信号を出力し、
これを、それぞれに対応して設けられた第1の受信部と
第2の受信部とに入力する。このうち、第1の受信部
は、上記受信信号の信号レベル、即ち対応するアンテナ
の受信電界強度を表す第1の信号を生成して、これを第
1の切替制御部に入力する。一方、第2の受信部は、上
記受信信号を、所定の周波数の第2の信号、例えば可聴
周波信号に変換して、これを第1の切替部に入力する。
そして、第1の切替制御部が、上記各第1の信号によっ
て表される各受信信号の各信号レベルから、最も受信電
界強度の大きいアンテナ、即ち最も受信状態の良好なア
ンテナを判断し、そのアンテナから得られる受信信号を
基に再現される可聴周波信号を上記第1の切替部が選択
するように、第1の切替部を制御するための第1の切替
制御信号を生成する。そして、この第1の切替部によっ
て選択された可聴周波信号が、出力端子を介して外部
に、例えばスピーカ等に出力される。従って、特に極端
なフェージング等の影響がない限り、常に、最も送信機
に近い位置にあるアンテナにより電波の受信(厳密に
は、送信機側との無線通信)が行われる。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】なお、各アンテナから各第1の受信部に入
力される各受信信号の信号レベルは、それぞれが伝送す
る信号線路自体の内部抵抗によって減衰する。従って、
例えば各アンテナと各第1の受信部との間を結ぶ各信号
線路長がそれぞれ異なる場合には、各第1の受信部に入
力される各受信信号の信号レベルに差異が生じ、ひいて
は各第1の信号により表される各アンテナの各受信電界
強度に差異が生じることになる。そして、結果的に、第
1の切替制御部により、各アンテナの各受信電界強度を
正確に判断できなくなるという不具合が生じる。
【0014】そこで、本請求項1に記載の発明では、各
第1の受信部を、それぞれに対応するアンテナの近傍に
設けることによって、これら両者間を結ぶ各信号線路長
を極力短くし、これにより、これら各信号線路自体の内
部抵抗等による各受信信号の信号レベルの減衰の程度を
抑えている。そして、各第1の受信部において、上記各
第1の信号を、それぞれが伝送される信号線路、即ち各
第1の受信部から第1の切替制御部までの間を結ぶ各信
号線路自体の内部抵抗等に対して耐劣化性のある信号、
例えば上記信号レベルを電流や周波数、或いはパルス列
等で表した信号とする。これにより、上記各信号線路長
がそれぞれ異なっても、第1の切替制御部において各ア
ンテナの各受信電界強度を正確に判断できるようにして
いる。なお、ここで言う近傍とは、各第1の受信部を、
それぞれに対応するアンテナと一体化するという意味を
含む。
【0015】
【0016】
【0017】請求項2に記載の発明は、希望の受信領域
を形成する状態に適宜配置された複数のアンテナと、こ
れら各アンテナ毎に対応して設けられ、それぞれのアン
テナから入力される受信信号の信号レベルを表す第3の
信号を生成して出力する複数の第3の受信部と、上記各
受信信号が入力され、これらの受信信号のいずれかを第
2の切替制御信号に従って選択して出力する第2の切替
部と、この第2の切替部から出力される上記受信信号を
所定の周波数の第4の信号に変換して出力端子から出力
する第4の受信部と、上記各第3の受信部から上記各第
3の信号が入力され、これら各第3の信号のうちで最も
大きいレベルを表す信号を出力している第3の受信部を
判断すると共に、その第3の受信部に対応するアンテナ
から入力される上記受信信号を上記第2の切替部によっ
て選択する状態に、上記第2の切替制御信号を生成する
第2の切替制御部と、を具備し、 上記各第3の受信部
を、それぞれに対応する上記各アンテナの近傍に設ける
と共に、これら各第3の受信部が、それぞれから上記第
2の切替制御部に至る各信号伝送線路に対して耐劣化性
のある信号を上記各第3の信号として生成する状態に構
成された、ものである。
【0018】本請求項2に記載の発明によれば、各アン
テナから出力される各受信信号は、それぞれ、各第3の
受信部に入力されると共に、第2の切替部にも入力され
る。このうち、各第3の受信部は、上記各受信信号の信
号レベル、即ちそれぞれに対応するアンテナの受信電界
強度を表す第3の信号を生成して、これを第2の切替制
御部に入力する。そして、第2の切替制御部は、上記各
第3の信号から、最も受信状態の良好なアンテナを判断
し、そのアンテナから得られる受信信号を上記第2の切
替部が選択するように、第2の切替部を制御するための
第2の切替制御信号を生成する。そして、この第2の切
替部によって選択された受信信号は、第4の受信部で、
所定の周波数の第4の信号、例えば可聴周波信号に変換
されて、出力端子から出力される。
【0019】即ち、本請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載の発明において、第1の切替部の前段にある各
第2の受信部を、第1の切替部の後段に設けることによ
り、各第2の受信部を1つにしたのと等価な構成のもの
である。
【0020】
【0021】更に、本請求項2に記載の発明によれば、
請求項1に記載の発明において各第1の受信部をそれぞ
れに対応する各アンテナの近傍に設けるのと同様に、各
第3の受信部をそれぞれに対応する各アンテナの近傍に
設けている。そして、上記請求項1に記載の発明におけ
る各第1の信号と同様に、各第3の信号を、それぞれが
伝送される各信号線路自体の内部抵抗等に対して耐劣化
性のある信号、例えば電流値や周波数、或いはパルス列
等によって各アンテナの各受信電界強度を表す信号とし
ている。従って、上記各信号線路長が異なっても、第2
の切替制御部において各アンテナの各受信電界強度を正
確に判断できるという上記請求項1に記載の発明と同様
の作用を奏する。
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【発明の実施の形態】本発明に係る受信機を例えばワイ
ヤレス・マイクロホン・システムに応用する場合の第1
の実施の形態について、図1から図3を参照して説明す
る。
【0036】図1は、本第1の実施の形態の概略構成を
示すブロック図である。同図に示すように、この受信機
は、希望の受信エリア200を形成するために適宜配置
された複数(N本)のアンテナ1、1、・・・と、これ
ら各アンテナ1、1、・・・の給電線2、2、・・・が
それぞれ接続される複数(N個)のアンテナ入力端子
3、3、・・・を有する受信機本体4と、から成る。
【0037】このうち、アンテナ1、1、・・・は、こ
の受信機の通信相手であるマイクロホン5から送られて
くる電波を受信すると、それぞれの受信電界強度に応じ
たレベルの受信信号を出力する。そして、これら各受信
信号を、それぞれの給電線2、2、・・・を介して、受
信機本体4側の各アンテナ入力端子3、3、・・・に入
力する。なお、各給電線2、2、・・・は、例えば同軸
ケーブル構成とされている。
【0038】一方、受信機本体4は、内部に、上記各ア
ンテナ入力端子3、3、・・・にそれぞれ対応する複数
(N個)の受信部6、6、・・・を有している。これら
各受信部6、6、・・・は、それぞれに対応するアンテ
ナ入力端子3、3、・・・から上記受信信号を取り込ん
で、これを所定の周波数の信号、例えば可聴周波(A
F)信号に変換し、これを切替部7に入力する。また、
これと同時に、受信部6、6、・・・は、上記受信信号
を可聴周波信号に変換する過程で、それぞれの受信信号
の信号レベルを表す信号、例えばこの信号レベルに比例
する一般に知られているRSSI(Received Strength
Signal Indicator:受信強度指示信号)電圧をも生成
し、これをCPU(中央演算処理装置)8に入力する。
【0039】上記切替部7は、これに入力される各可聴
周波信号のうちのいずれか1つを選択し、この選択して
得た信号を出力端子9を介して外部に、例えば図示しな
いスピーカ等に出力するもので、その選択動作は、CP
U8から与えられる選択切替制御信号によって制御され
る。一方、CPU8は、これに入力される各RSSI電
圧の電圧レベルを相互に比較して、これらのうち最も電
圧レベルの高いRSSI電圧を出力している受信部6を
抽出(特定)し、この抽出して得た受信部6から出力さ
れる可聴周波信号を上記切替部7が選択するように、上
記選択切替制御信号を生成する。なお、このCPU8の
一連の動作は、図示しないROMやRAM構成の記憶部
内に記憶されているプログラムに従って制御される。
【0040】即ち、上記構成によれば、各アンテナ1、
1、・・・のうち最も受信電界強度の大きいもの、即ち
最も受信状態の良好なアンテナ1から得られる受信信号
を基に再現される可聴周波信号が、出力端子9から出力
される。従って、特に極端なフェージング等の影響がな
い限り、自動的に、最もマイクロホン5に近い位置にあ
るアンテナ1が、実際の無線通信(受信動作)に使用さ
れる。よって、常に、安定した信頼性の高い無線通信を
実現できる。
【0041】更に、本第1の実施の形態では、上述した
従来技術のような混合分配器100を必要としないの
で、当然のことながら、この混合分配器100による挿
入損失は生じ得ない。また、上記従来技術とは異なり、
各アンテナ1、1、・・・から得られる各受信信号を混
合することもないので、これら各受信信号の位相差の影
響を受けることもない。従って、これら挿入損失や各受
信信号の位相差等の影響を受けることなく、受信領域2
00を拡張することができる。
【0042】なお、本第1の実施の形態においては、本
発明に係る受信機をワイヤレス・マイクロホン・システ
ムに応用する場合について説明したが、これ以外の無線
通信分野においても、本発明を応用できることは言うま
でもない。
【0043】また、各受信部6、6、・・・において、
それぞれに入力される受信信号を可聴周波信号に変換す
るよう構成したが、これに限らない。例えば、各受信部
6、6、・・・が、それぞれに入力される受信信号を中
間周波(IF)信号に変換して出力するものであって、
この中間周波数帯の信号を切替部7で切り替えるよう構
成してもよい。
【0044】更に、CPU8によって、各RSSI電圧
の電圧レベルから最も受信状態の良好なアンテナ1を判
断する際、上記各RSSI電圧を、それぞれ所定の時間
だけ平均または積分したものを基にして上記判断を行っ
てもよい。このようにすれば、各RSSI電圧(各受信
信号)に含まれる雑音成分等を除去でき、より安定でか
つ信頼性の高い無線通信を実現できる。
【0045】なお、本第1の実施の形態において、各受
信部6、6、・・・から出力されるRSSI電圧及び可
聴周波信号が、それぞれ、特許請求の範囲に記載の第1
及び第2の各信号に対応する。そして、図には詳しく示
していないが、各受信部6、6、・・・において、上記
RSSI信号を生成する部分が、特許請求の範囲に記載
の第1の受信部に対応し、受信信号を可聴周波信号に変
換する部分が、特許請求の範囲に記載の第2の受信部に
対応する。なお、これら第1及び第2の各受信部に対応
する部分については、上記各受信部6、6、・・・のよ
うにそれぞれを1つに纏めるのではなく、それぞれを別
個の構成としてもよい。
【0046】また、本第1の実施の形態における切替部
7が、特許請求の範囲に記載の第1の切替部に対応し、
この切替部7の選択動作を制御するための選択切替制御
信号が、特許請求の範囲に記載の第1の切替制御信号に
対応する。そして、この選択切替制御信号を生成するC
PU8が、特許請求の範囲に記載の第1の切替制御部に
対応する。なお、この第1の切替制御部は、CPU8に
限らず、ハード・ウェア的な電気回路によっても構成で
きる。
【0047】ところで、本第1の実施の形態において
は、各アンテナ1、1、・・・の各給電線2、2、・・
・を同軸ケーブル構成としている。しかし、この同軸ケ
ーブルを介して伝送される受信信号は高周波(RF)信
号であり、また、同軸ケーブルは不平衡線路であるた
め、これを延長し過ぎると、上記受信信号の品質(特に
高周波成分)が劣化し、ひいては出力端子9から出力さ
れる可聴周波信号が劣化するという不具合を生じる。従
って、各給電線2、2、・・・は、余り長くすることは
できず、よって、受信領域200の拡張範囲が制限され
てしまう。
【0048】このような不都合を回避するには、例えば
図2に示すように、各受信部6、6、・・・を、それぞ
れに対応するアンテナ1、1、・・・の近傍に設ければ
よい。即ち、上記各受信信号を、それぞれが各アンテナ
1、1、・・・から出力される時点で直ぐに可聴周波信
号に変換する。そして、この変換して得た可聴周波信
号、即ち上記受信信号よりも遙に周波数の低い信号を、
受信機本体4(切替部7)側に伝送させる。このように
すれば、各受信部6、6、・・・を含む各アンテナ1、
1、・・・と受信機本体4との距離を、上記図1よりも
大きくすることができ、ひいては受信領域200をより
拡張することができる。
【0049】更に、各受信部6、6、・・・の出力側と
受信機本体4の入力側との間を、電気的に平衡(即ち平
衡出力→平衡入力)とすれば、これら両者間における耐
雑音性能が向上し、これら両者間の距離をより延長する
ことができる。この場合、上記両者間を結ぶ各信号線路
20、20、・・・としては、低周波の可聴周波信号を
伝送するのに適した平衡形線路、例えば一般に知られて
いるCPEV(平衡形ポリエチレン絶縁ビニル)ケーブ
ルを用いるのが望ましい。
【0050】なお、この図2の技術を、例えば300M
Hz帯の特定小電力無線局ラジオマイク用無線設備に応
用する場合、この無線設備における可聴周波数帯域の上
限は7kHzであるので、この周波数帯域の信号のみを
伝送させることを前提とすれば、各信号線路20、2
0、・・・を約1000m程度にまで延長できるという
実験結果が得られた。
【0051】また、図には詳しく示さないが、上記各信
号線路20、20、・・・は、各受信部6、6、・・・
から受信機本体4(CPU8)に向けて上述したRSS
I電圧を伝送させるための線路をも有している。更に、
各信号線路20、20、・・・は、受信機本体4から各
受信部6、6、・・・に対して、それぞれの駆動電源を
供給するための線路をも有している。
【0052】また、各アンテナ1、1、・・と各受信部
6、6、・・・とを、それぞれ対応するもの毎に一体化
してもよい。このようにすれば、これらの管理が容易に
なる。更に、各アンテナ1、1、・・・を、例えば卓上
に設置する場合には、各受信部6、6、・・・の筐体を
土台(ベース)として機能させることができるし、壁面
や天井等に取り付ける場合には、各受信部6、6、・・
・の筐体を取り付け部材として機能させることもでき
る。
【0053】そして、上記図2の構成を更に発展させる
と、図3に示すような構成も考えられる。即ち、上記R
SSI電圧は、これを伝送させる各信号線路20、2
0、・・・自体の内部抵抗により減衰する。従って、上
記図2の構成において、例えば各信号線路20、20、
・・・の長さが異なる場合、各受信部6、6、・・・の
各RSSI電圧の出力部分における各RSSI電圧の電
圧レベルの大小関係と、受信機本体4(CPU8)側に
到達した各RSSI電圧の電圧レベルの大小関係とが、
異なる可能性がある。このような場合、CPU8は、各
アンテナの各受信電界強度の大小関係を正確に判断でき
なくなるので、通信の信頼性が保てなくなる。
【0054】そこで、図3の構成では、(詳しく図示し
ないが)各受信部6、6、・・・において、上記各RS
SI電圧を、それぞれの電圧レベルに応じた電流値(定
電流)に変換した上で、これを受信機本体4側に伝送さ
せることにより、上記各信号線路20、20、・・・自
体の内部抵抗による影響を回避する。そして、受信機本
体4側においては、上記各定電流で送られてくる所謂R
SSI電流を電圧値に変換するための電流−電圧変換回
路10を設け、この変換回路10で上記RSSI電流を
電圧値に変換することにより、上記各RSSI電圧を再
現する。そして、この再現して得た各RSSI電圧を、
CPU8に供給する。
【0055】なお、この図3の構成においては、各受信
部6、6、・・・において上記各RSSI電圧を定電流
に変換してからこれを受信機本体4側に伝送させたが、
これに限らない。例えば、上記RSSI電圧を周波数に
変換したり、或いはRSSI電圧レベルをパルス列で表
したりする等、上記RSSI電圧を各信号線路20、2
0、・・・自体の内部抵抗等による影響を受けない形態
に変換した上で、これを受信機本体4側に伝送させれ
ば、上記図3と同様の作用及び効果を実現できる。
【0056】また、図3の構成においては、各受信部
6、6、・・・の駆動電源を、それぞれ各信号線路2
0、20、・・・を介して受信機本体4側から供給する
よう構成したが、これに限らない。即ち、各受信部6、
6、・・・側に、それぞれの駆動電源を設けてもよい。
そして、各信号線路20、20、・・・については、こ
れをCPEVケーブル構成としたが、これ以外のケーブ
ルにより構成してもよい。
【0057】次に、本発明の第2の実施の形態につい
て、図4を参照して説明する。これは、上記図1の構成
において、各受信部6、6、・・・を、それぞれ、RS
SI電圧を生成するための部分と、受信信号を可聴周波
信号に変換するための部分と、に分けて構成したもの
で、このうち後者の部分については、これを切替部7の
後段に設けることにより1つのみとしたものである。即
ち、図4において、各アンテナ入力端子3、3、・・・
とCPU8との間にある各第1受信部61、61、・・
・が、それぞれ上記RSSI電圧を生成する部分(前者
の部分)で、切替部7の出力側と出力端子9との間にあ
る第2受信部62が、受信信号を可聴周波信号に変換す
る部分(後者の部分)である。
【0058】このように、切替部7によって希望の(即
ち最も信号レベルの大きい)受信信号を選択した後、こ
の1つだけ選択して得た受信信号を可聴周波信号に変換
するよう構成すれば、各アンテナ入力端子3、3、・・
・毎に第2受信部62を設ける必要はなくなる。よっ
て、受信機本体4の構成を簡素化できると共に、低コス
ト化できる。また、第2受信部62を1つのみとして
も、これに複数の受信信号が同時に入力されることはな
いので、上述した従来技術のような各受信信号間におけ
る位相差の影響等を受けることもない。そして、上記従
来技術のような混合分配器100を用いていないので、
その挿入損失もない。
【0059】なお、本第2の実施の形態における各第1
受信部61、61、・・・が、特許請求の範囲に記載の
第3の受信部に対応し、第2受信部62が、特許請求の
範囲に記載の第4の受信部に対応する。また、RSSI
電圧及び可聴周波信号が、それぞれ、特許請求の範囲に
記載の第3及び第4の各信号に対応する。そして、切替
部7、選択切替制御信号及びCPU8が、それぞれ、特
許請求の範囲に記載の第2の切替部、第2の切替制御信
号及び第2の切替制御部に対応する。
【0060】また、本第2の実施の形態においても、上
記図3の構成と同様に、各第1受信部61、61、・・
・を、それぞれに対応するアンテナ1、1、・・・の近
傍に設けると共に、各第1受信部61、61・・・にお
いて上記RSSI電圧を定電流や周波数等に変換してか
ら、これを受信機本体4側に伝送させるよう構成しても
よい。この場合、各第1受信部61、61、・・・を含
む各アンテナ1、1、・・・と受信機本体4との間を結
ぶ信号線路は、上記RSSI電圧に係る信号以外に、各
受信信号をも伝送させるための線路を備えていなければ
ならないことは言うまでもない。また、各第1受信部6
1、61、・・・が、それぞれの駆動電源を有していな
い場合には、その駆動電源を受信機本体4から各第1受
信部61、61、・・・に供給するための線路も必要と
なる。
【0061】次に、本発明の第3の実施の形態につい
て、図5から図9を参照して説明する。これも、上記図
4に示す第2の実施の形態と同様に、図1の構成におけ
る各受信部6、6、・・・を、それぞれ、RSSI電圧
を生成するための第1受信部61と、受信信号を可聴周
波信号に変換するための第2受信部62と、に分けて構
成したものである。ただし、上記第2の実施の形態で
は、第2受信部62を1つのみとしたのに対して、本第
3の実施の形態では、第1受信部61を1つのみとして
いる。そして、この1つの第1受信部61により、各受
信信号に係るRSSI電圧を生成するために、各アンテ
ナ入力端子3、3、・・・と第1受信部61の入力側と
の間に、この第1受信部61に入力する受信信号を順次
切り替えるための第2切替部11を設けている。なお、
この第2切替部11による切替(選択)動作は、CPU
8から与えられる走査切替制御信号により制御される。
【0062】即ち、第2切替部11は、上記走査切替制
御信号に従って、各アンテナ入力端子3、3、・・・か
ら入力される各受信信号を、それぞれ所定の時間間隔で
所定の順番に従って1つずつ順次選択し、この選択して
得た受信信号を第1受信部61に順次入力する。そし
て、第1受信部61は、これに順次入力される受信信号
の信号レベルを表すRSSI電圧を順次生成し、これを
CPU8に順次入力する。
【0063】CPU8は、上記第2切替部11による選
択動作が全ての受信信号(アンテナ1、1、・・・)に
ついて一通り終了した時点で、この間に順次入力される
各RSSI電圧の電圧レベルを基に、最も受信状態の良
好なアンテナ1を判断する。そして、そのアンテナ1か
ら得られる受信信号を基に再現される可聴周波信号(換
言すれば、上記最も受信状態が良好なアンテナ1に対応
して設けられた第2受信部62から出力される可聴周波
信号)を、切替部(以下、上記第2切替部11と区別す
るために第1切替部と言う。)7が選択するように、こ
の第1切替部7を制御するための選択切替制御信号を生
成する。そして、CPU8は、この一連の動作を、継続
して繰り返す。
【0064】ここで、上記CPU8の動作を実現するた
めのフローチャートを、図6に示す。なお、ここでは、
各アンテナ1、1、・・・に対してそれぞれ異なる任意
の番号nを付しており、例えば図5において、左側端か
ら順に右側に向かって、それぞれn=1、2、・・・、
Nとする。
【0065】即ち、CPU8は、まず、第2切替部11
によって、アンテナ番号n=1番のアンテナ(以下、こ
れをアンテナ〔n〕と表記する。)から得られる受信信
号を選択するように、走査切替制御信号を生成する(ス
テップS2)。そして、このアンテナ〔1〕に係るRS
SI電圧を第1受信部61から取り込んで(ステップS
4)、その電圧レベルを図示しない記憶部に一端記憶す
る(ステップS6)。そして、これらステップS4及び
ステップS6を、全てのアンテナ〔n(n=2、3、・
・・N)〕について実行する(ステップS8、S1
0)。
【0066】上記全てのアンテナ〔n(n=1、2、・
・・N)〕に係るRSSI電圧レベルを記憶した後(ス
テップS8においてYESの場合)、これら各電圧レベ
ルのうち最もレベルの大きいものを抽出し、これによっ
て最も受信電界強度の大きいアンテナ(このアンテナの
番号を〔m〕とする。)を判断する。そして、このアン
テナ〔m〕から得られる受信信号を基に再現した可聴周
波信号を、第1切替部7が選択するように、選択切替制
御信号を生成する(ステップS12)。そして、再度、
ステップS2に戻り、上記一連の動作を継続して繰り返
す。
【0067】このように、本第3の実施の形態によれ
ば、第1受信部61を1つのみとしているので、各アン
テナ入力端子3、3、・・・毎に第1受信部61を設け
る場合に比べて、受信機本体4の構成を簡素化できると
共に、低コスト化できる。また、第1受信部61を1つ
のみとしても、これに複数の受信信号が同時に入力され
ることはないので、各アンテナ1、1、・・・の各受信
電界強度を測定する際に、各受信信号間における位相差
の影響等を受けることはない。そして、上記従来技術の
ような混合分配器100を用いていないので、その挿入
損失もない。
【0068】
【0069】なお、本3の実施の形態においても、上述
した図2のように、各第2受信部62、62、・・・
を、それぞれに対応するアンテナ1、1、・・・の近傍
に設けてもよい。この場合、各第2受信部62、62、
・・・を含む各アンテナ1、1、・・・と受信機本体4
との間を結ぶ各信号線路を、上述したCPEVケーブル
とし、各第2受信部62、62、・・・の各出力側と受
信機本体4の入力側との間を電気的に平衡(即ち平衡出
力→平衡入力)とするのが望ましい。また、上記CPE
Vケーブルは、各第2受信部62、62、・・・から出
力される可聴周波信号以外に、受信信号をも伝送させる
ための線路を備えていなければならないことは言うまで
もない。また、各第2受信部62、62、・・・が、そ
れぞれの駆動電源を有していない場合には、その駆動電
源を受信機本体4から各第1受信部62、62、・・・
に供給するための線路も必要となる。
【0070】また、CPU8によって、これに順次入力
される各RSSI電圧の電圧レベルから最も受信状態の
良好なアンテナ〔m〕を判断する際、第2切替部11に
よる各受信信号の選択動作を複数回繰り返し、この間に
入力される各RSSI電圧をそれぞれ平均または積分し
たものを基にして、上記判断を行ってもよい。このよう
にすれば、各RSSI電圧(各受信信号)に含まれる雑
音成分等を除去でき、より安定でかつ信頼性の高い無線
通信を実現できる。
【0071】ところで、本第3の実施の形態では、上記
最も受信状態の良好なアンテナ〔m〕を判断するため
に、各アンテナ〔n〕の各受信電界強度を測定する際、
全てのアンテナ〔n(n=1、2、・・・m)〕を、そ
の測定の対象(即ち第2切替部11による選択の対象)
としている。しかし、予め各アンテナ〔n〕相互の位置
関係が判っている場合には、全てのアンテナ〔n(n=
1、2、・・・m)〕についての受信電界強度を測定す
る必要はない。
【0072】例えば、今、各アンテナ〔n〕が、図5に
示すように一次元的に1列に並んでおり、マイクロホン
5が、アンテナ〔2〕の近傍にあるとする。このような
状況において、マイクロホン5が移動するとしても、ア
ンテナ〔2〕から離れた位置にあるアンテナ、例えばア
ンテナ〔N〕の近傍に一気に移動することは考えられ
ず、アンテナ〔3〕→アンテナ〔4〕→・・・→アンテ
ナ〔N−1〕の順に通過して、アンテナ〔N〕の近傍に
到達すると考える方が妥当である。そこで、CPU8に
よる上記受信電界強度の測定対象を、現時点で最も受信
電界強度の大きいアンテナ〔m〕と、その近傍にあるア
ンテナ、例えば両隣りにあるアンテナ〔m−1〕及び
〔m+1〕と、のみに絞れば、効率の良い測定を実現で
きる。これを実現するためのCPU8の動作を図7に示
す。
【0073】同図に示すように、まず、全てのアンテナ
〔n(n=1、2、・・・、N)〕について、それぞれ
の受信電界強度を測定し、そのうち最も受信電界強度の
大きいアンテナ〔m〕を抽出する。そして、このアンテ
ナ〔m〕から得られる受信信号を基に再現した可聴周波
信号を、第1切替部7が選択するように、選択切替制御
信号を生成する(ステップS20)。なお、このステッ
プS20については、例えば上記図6のフローチャート
の基づく処理を少なくとも1回実行することにより実現
できる。
【0074】そして、次に、アンテナ〔m−1〕(即ち
図5において、現時点で最も受信電界強度の大きいアン
テナ〔m〕の左隣りにあるアンテナ)を、その受信電界
強度の測定対象として選択する(ステップS22)。た
だし、上記アンテナ〔m〕が、アンテナ〔1〕である場
合(ステップS24においてYESの場合)には、その
アンテナ〔1〕を受信電界強度の測定対象として選択す
る(ステップS26)。そして、上記ステップS22
(ステップS24においてNOの場合)またはステップ
S26において選択して得たアンテナ〔n〕に係るRS
SI電圧を、第1受信部61から取り込んで(ステップ
S28)、その電圧レベルを一旦記憶する(ステップS
30)。そして、これらステップS28及びステップS
30を、上記アンテナ〔m〕及びアンテナ〔m+1(m
=Nの場合を除く)〕について実行する(ステップS3
2、S34、S36)。
【0075】上記各アンテナ〔m−1(m=0の場合を
除く)〕、〔m〕、〔m+1(m=Nの場合を除く)〕
に係るRSSI電圧レベルを記憶した後(ステップS3
2においてYESの場合またはステップS34において
NOの場合)、これら各電圧レベルのうち最もレベルの
大きいものを抽出し、これによって最も受信電界強度の
大きいアンテナ〔m〕を判断する。そして、このアンテ
ナ〔m〕から得られる受信信号を基に再現した可聴周波
信号を、第1切替部7が選択するように、選択切替制御
信号を生成し、即ちアンテナ〔m〕を更新する(ステッ
プS38)。そして、ステップS22に戻り、上記一連
の動作を継続して繰り返す。
【0076】一方、各アンテナ〔n〕が、図8に示すよ
うに二次元的に並んでいる場合には、各アンテナ〔n〕
の位置関係、例えば表1に示すように各アンテナ〔n〕
についてそれぞれの近傍、詳しくは各アンテナ〔n〕を
それぞれ包囲する位置関係にあるアンテナをリスト状に
整理したデータを、上述した記憶部内に予め記憶させて
おく。なお、ここでは、アンテナ〔n〕の全本数Nが、
N=9の場合を例に挙げる。
【0077】
【表1】
【0078】そして、図9に示すように、まず、全ての
アンテナ〔n(n=1、2、・・・、N)〕について、
それぞれの受信電界強度を測定し、そのうち最も受信電
界強度の大きいアンテナ〔m〕を抽出する。そして、こ
のアンテナ〔m〕から得られる受信信号を基に再現した
可聴周波信号を、第1切替部7が選択するように、選択
切替制御信号を生成する(ステップS40)。なお、こ
のステップS40についても、上記図7におけるステッ
プS20と同様に、例えば図6のフローチャートの基づ
く処理を少なくとも1回実行すれることにより実現でき
る。
【0079】そして、次に、上記アンテナ〔m〕の近傍
にあるアンテナ〔n〕を、表1のデータ(リスト)に基
づいて検索し、この検索して得たアンテナ〔n〕を、受
信電界強度の測定対象(第2切替部11による選択対
象)として順次選択し、それらに係るRSSI電圧レベ
ルを順次記憶する(ステップS42)。そして、この記
憶した各RSSI電圧の各電圧レベルから、最も受信電
界強度の大きいアンテナ〔m〕を判断し、そのアンテナ
〔m〕から得られる受信信号を基に再現した可聴周波信
号を、第1切替部7が選択するように、選択切替制御信
号を生成し、即ちアンテナ〔m〕を更新する(ステップ
S44)。そして、ステップS42に戻り、上記一連の
動作を継続して繰り返す。
【0080】なお、上記図7及び図9に示す各フローチ
ャートは、飽くまでも一例であって、これらと同様の作
用(即ち、第2切替部11の制御の重み付け)を奏する
のであれば、上記各フローチャートに限らない。また、
図7のフローチャートは、アンテナ〔m〕と、その両隣
りにあるアンテナ〔m−1〕及び〔m+1〕とを、受信
電界強度の測定対象(第2切替部11による選択対象)
とするものであるが、これに限らない。例えば、上記ア
ンテナ〔m〕の両側の各2つ隣りにあるアンテナ〔m−
2〕、〔m−1〕、〔m+1〕及び〔m+2〕までの、
上記受信電界強度の測定対象とするよう構成してもよ
い。
【0081】次に、本発明の第4の実施の形態につい
て、図10を参照して説明する。これは、上記図5に示
す第3の実施の形態において、各第2受信部62、6
2、・・・を第1切替部7の後段に設けることにより、
これを1つのみとしたものである。従って、上記第3の
実施の形態よりも、更に受信機本体4の構成を簡素化で
きると共に、低コスト化できる。なお、CPU8の動作
を含むこれ以外の構成については、上記第3の実施の形
態と同様であるので、説明を省略する。
【0082】
【0083】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明の
受信機によれば、複数のアンテナのうち(極端なフェー
ジング等の影響がない限り)最も送信機に近い位置にあ
るアンテナのみが、実際の無線通信(受信動作)に用い
られる。従って、常に、安定かつ良好な受信状態を確保
できる。そして、上述した従来技術のように混合分配器
100を必要としないので、当然、この混合分配器10
0による挿入損失等は生じ得ない。また、複数のアンテ
ナから得られる各受信信号を混合して用いることもない
ので、これら各受信信号の位相差の影響を受けることも
ない
【0084】
【0085】更に、各受信信号から各アンテナの受信電
界強度を表す第1の信号を生成するための各第1の受信
部を、それぞれに対応する各アンテナの近傍に設けると
共に、上記各第1の信号を、それぞれが伝送される信号
線路自体の内部抵抗等に対して耐劣化性のある信号と
ている。従って、各アンテナから受信機本体に至る各信
号線路の長さがそれぞれ異なっても、受信機本体側(即
ち第1の切替制御部)で各アンテナの各受信電界強度を
正確に判断でき、即ち、第1の切替部によるアンテナの
選択動作には何ら影響はない。よって、各アンテナを設
置する際の自由度が向上し、ひいては受信領域をより拡
張できるという効果がある。
【0086】
【0087】請求項2に記載の発明の受信機は、請求項
1に記載の発明の受信機において、第1の切替部の前段
にある各第2の受信部を、第1の切替部の後段に設ける
ことにより、各第2の受信部を1つにしたのと等価な構
成のものである。従って、上記請求項1に記載の発明よ
りも、受信機の構成を簡素化できると共に、低コスト化
できる
【0088】更に、本請求項2に記載の発明の受信機に
よれば、請求項1に記載の発明と同様に、各アンテナか
ら受信機本体に至る各信号線路長がそれぞれ異なって
も、受信機本体側で各アンテナの各受信電界強度を正確
に判断することができる。従って、上記請求項1に記載
の発明と同様、各アンテナを設置する際の自由度が向上
し、受信領域をより拡張できるという効果がある。
【0089】
【0090】
【0091】
【0092】
【0093】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るワイヤレス受信機の第1の実施の
形態の概略構成を示すブロック図である。
【図2】同実施の形態の応用例を示す図である。
【図3】図2とは別の応用例を示す図である。
【図4】本発明に係るワイヤレス受信機の第2の実施の
形態の概略構成を示すブロック図である。
【図5】本発明に係るワイヤレス受信機の第3の実施の
形態の概略構成を示すブロック図である。
【図6】同実施の形態におけるCPUの動作を表わすフ
ローチャートである。
【図7】同実施の形態におけるCPUの動作を表わすフ
ローチャートであって、各アンテナが一次元的に配置さ
れているときに、第2切替部の制御に重み付けをするた
めのフローチャートである。
【図8】各アンテナが二次元的に配置されている状態を
示す図である。
【図9】同実施の形態におけるCPUの動作を表わすフ
ローチャートであって、各アンテナが二次元的に配置さ
れているときに、第2切替部の制御に重み付けをするた
めのフローチャートである。
【図10】本発明に係るワイヤレス受信機の第4の実施
の形態の概略構成を示すブロック図である。
【図11】従来のワイヤレス受信機の概略構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 受信アンテナ 2 給電線 4 受信機本体 5 マイクロホン(送信機) 6 受信部 7 切替部 8 CPU(中央演算処理装置) 9 出力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−162020(JP,A) 特開 平2−65420(JP,A) 特開 昭53−137615(JP,A) 特開 平4−334131(JP,A) 特開 平3−93326(JP,A) 特開 平1−254027(JP,A) 特開 昭56−158540(JP,A) 特開 平3−101320(JP,A) 実開 昭55−135550(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 3/00 - 3/46 H01Q 21/00 - 25/04 H04B 7/00 H04B 7/02 - 7/12 H04L 1/02 - 1/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 希望の受信領域を形成する状態に適宜配
    置された複数のアンテナと、 これら各アンテナ毎に対応して設けられ、それぞれのア
    ンテナから入力される受信信号の信号レベルを表す第1
    の信号を生成して出力する複数の第1の受信部と、 上記各アンテナ毎に対応して設けられ、それぞれのアン
    テナから入力される上記受信信号を所定の周波数の第2
    の信号に変換して出力する複数の第2の受信部と、 これら各第2の受信部から上記各第2の信号が入力さ
    れ、これら各第2の信号のうちのいずれかを第1の切替
    制御信号に従って選択して出力端子から出力する第1の
    切替部と、 上記各第1の受信部から上記各第1の信号が入力され、
    これら各第1の信号のうちで最も大きいレベルを表す信
    号を出力している第1の受信部を判断すると共に、その
    第1の受信部に対応するアンテナと同じアンテナに対応
    して設けられた上記第2の受信部から出力される上記第
    2の信号を上記第1の切替部によって選択する状態に、
    上記第1の切替制御信号を生成する第1の切替制御部
    と、 を具備し、 少なくとも上記各第1の受信部を、それぞれに対応する
    上記各アンテナの近傍に設けると共に、これら各第1の
    受信部が、それぞれから上記第1の切替制御部に至る各
    信号伝送線路に対して耐劣化性のある信号を上記各第1
    の信号として生成する状態に構成された、 ワイヤレス受信機。
  2. 【請求項2】 希望の受信領域を形成する状態に適宜配
    置された複数のアンテナと、 これら各アンテナ毎に対応して設けられ、それぞれのア
    ンテナから入力される受信信号の信号レベルを表す第3
    の信号を生成して出力する複数の第3の受信部と、 上記各受信信号が入力され、これらの受信信号のいずれ
    かを第2の切替制御信 号に従って選択して出力する第2
    の切替部と、 この第2の切替部から出力される上記受信信号を所定の
    周波数の第4の信号に変換して出力端子から出力する第
    4の受信部と、 上記各第3の受信部から上記各第3の信号が入力され、
    これら各第3の信号のうちで最も大きいレベルを表す信
    号を出力している第3の受信部を判断すると共に、その
    第3の受信部に対応するアンテナから入力される上記受
    信信号を上記第2の切替部によって選択する状態に、上
    記第2の切替制御信号を生成する第2の切替制御部と、 を具備し、 上記各第3の受信部を、それぞれに対応する上記各アン
    テナの近傍に設けると共に、これら各第3の受信部が、
    それぞれから上記第2の切替制御部に至る各信号伝送線
    路に対して耐劣化性のある信号を上記各第3の信号とし
    て生成する状態に構成された、 ワイヤレス受信機。
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