JP3108849U - 刃物研ぎ具 - Google Patents
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Abstract
【課題】包丁等刃物類の研ぎ角度を容易に設定して刃物類の刃先研ぎを容易にした刃物研ぎ具を提供する。
【解決手段】砥石2を載置する基台1の一側に凹み状の係合溝8を刻設した傾斜壁を突設し、該傾斜壁上には前記係合溝8と係脱自在な枢軸11を介して支承された当板9を設け、前記枢軸11の係止位置を変更することにより砥石面2に対する当板上面14の傾斜角度を可変自在に構成した。
【選択図】図1
【解決手段】砥石2を載置する基台1の一側に凹み状の係合溝8を刻設した傾斜壁を突設し、該傾斜壁上には前記係合溝8と係脱自在な枢軸11を介して支承された当板9を設け、前記枢軸11の係止位置を変更することにより砥石面2に対する当板上面14の傾斜角度を可変自在に構成した。
【選択図】図1
Description
本考案は、調理用包丁その他刃物類の刃先の研ぎ角度を常に一定角度で研げるようにした刃物類の研ぎ具に関し、特には野菜や魚類を調理するための調理用包丁の切れ味を再生する際に刃先の研ぎ角度を常時一定の角度で研げるようにして充分な切れ味を再生可能にした刃物研ぎ具に関する。
調理用包丁は、一般に家庭の主婦が日常の調理に多く使用しているが、野菜や魚類等多種の食材を切り刻んでいる間に次第に切れ味が悪くなる為、その都度砥石によって研ぎ直しが必要となる。その際、包丁の刃先角度を常時一定角度に保持して研ぐようにしないと研ぎ直しの都度時前記刃先角度が変化し研ぎ直しに時間がかかったり、充分な切れ味を再生することが困難となったりする。
ところが、かかる包丁研ぎは主婦にとっては不慣れなうえ、全ての包丁に対して常に一定の研ぎ角度で研ぐには相当の勘と熟練が必要であり、そのうえ研ぐ際に包丁の持ち方が悪いと怪我の原因ともなる。
このような実情に鑑み、前記包丁など刃物類の研ぎ直しを容易に行える包丁研ぎ具が各種提案されている。この種の刃物研ぎ具としては、特開2002−59344号の角度保持式包丁研ぎ器及び特開2004−122348号に示す刃物研ぎ器等が公知である。
上記公知の刃物砥ぎ器において、前者の角度保持式包丁研ぎ器は、砥ぎ台に組み付けた峰当て用摺動体に包丁の峰を持ち上げるように押し当てながら刃部を研ぐものであるため、包丁の刃先から峰までの幅が異なる包丁を砥ぐ際その都度角度調整用の隙間ゲージを用意し前記包丁幅に合わせていちいち峰当て用摺動体と砥石間の高さを調整する必要がありその操作が煩わしい。そのうえ、包丁の刃先部を研ぐ場合には前記包丁の峰部が前記峰当て部から外れるため研げないという問題点がある。
また、後者の包丁研ぎ器の場合は押さえ板で包丁を挟み、片手で包丁の一部を砥石に押し当てたうえ備え付けの水平器で水平を確認しながら他方の手で取っ手を前後に動かして研ぐものであるため、砥石に対する包丁の押し当て力が充分に得られず研ぎにくい。そのうえ包丁刃の研ぎ位置を変える都度包丁を挟んでいる押さえ板の位置を変更しなければならないなど、多くの問題点を有している。
そのため、本考案は上記問題点を解消し包丁刃の幅が異なる多種の包丁を研ぐ場合でも砥石に対する刃先の研ぎ角度を常時一定角度で研ぐことができ、かつ刃先角度が異なる包丁を研ぐ場合でもその研ぎ角度をワンタッチで変更可能な刃物研ぎ具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本考案は、砥石2を載置する基台1の一側に凹み状の係合溝8を刻設した傾斜壁6を突設し、該傾斜壁上には前記係合溝と係脱自在な枢軸11を介して支承された当板9を設け、前記枢軸の係止位置を変更することにより砥石面に対する当板上面の傾斜角度を可変自在に構成したことを特徴とする(請求項1)。
また、前記傾斜壁6に設けた係合溝8は、該傾斜壁の稜線5aに沿って連なる複数の略U字状溝で構成するとよい(請求項2)。
さらに、前記当板9の一側には、該当板支承の枢軸11を係合溝8に押圧することによって当板9の前後方向への移動を制限する固定手段30を設けることもできる(請求項3)。
上記構造によれば、包丁刃の幅が異なる包丁であっても何ら調整することもなくそのまま所望の研ぎ角度で研ぐことが研ぐことができると共に、仮に包丁刃先の研ぎ角度が異なる場合でもワンタッチで所望とする研ぎ角度に変更できる。
本考案は、砥石2を載置する基台1の一側に凹み状の係合溝8を刻設した傾斜壁6を突設し、該傾斜壁上には前記係合溝と係脱自在な枢軸11を介して支承された当板9を設け、前記枢軸の係止位置を変更することにより砥石面に対する当板上面の傾斜角度を可変自在に構成した。
以下、本考案の第1実施例を調理用の包丁を例に図1ないし図4により説明する。断面略コ字状に形成された長方形状の基台1上には砥石2が載置し、図中左端部に突設した略半円状のストッパー3によって砥石2の左方向に対する移動が制限されている(図2)。
また、基台1の長手方向の側壁4の一側(図中右方向)の稜線5上には傾斜壁6が突設すると共に、該傾斜壁にはその稜線5aに沿って案内溝7が刻設されている。この案内溝7は、その下側に所定間隔で前記傾斜壁の稜線5a沿って連なる凹み状溝たる複数の略U字状に刻設された係合溝8が刻設されている。
さらに、前記傾斜壁の稜線5a上には逆コの字状に形成された包丁など刃物類の研ぎ刃角度設定用の当板9が覆いかぶさるように載置し、その側方に開口する軸孔10、係合溝8を枢軸11が傾斜壁6を略直角方向に貫通し前記係合溝8と係合して係止されている。したがって、当板9は枢軸11を基準に回動自在に支承されて前記傾斜壁上に配置している。
以上により、当板9の先端部13は砥石2の上面と当接する一方、枢軸11側は砥石2の上面よりも上方に位置することにより当板の上面14は前記砥石上面に対してαの傾斜角を成すこととなり、これが包丁の刃先の研ぎ角度となる。なお、15は枢軸11の両端に螺合し当板9と基台1の傾斜壁6とを固定する蝶ナット、16は基台1着座用の台座である。
本考案は以上の如く構成されており、次いでその作用について説明する。まず、包丁の刃先を研ぐ際は、当板9の枢軸11側を上方に軽く持ち上げて係合溝8に対する枢軸11の係合を解き、研ぐべき包丁の研ぎ刃角度に対応する他の係合溝8aと係合させる。これにより当板9の上面14と砥石2上面との角度αが変更される。
この状態で、包丁17の刃部18を砥石2上に置き、さらに、該包丁の柄部19と包丁の峰部20近傍をしっかりと把持して包丁の側面21を当板9上面に押し当てた状態で砥石2に対する包丁刃の研ぎ角度αが定まる(図3)。
次いで、この研ぎ刃角度を保持した状態で包丁の刃部18を砥石2上面に押し当てながら砥石の先端部間(図3中矢印方向)を数回往復摺動させることにより切れ味のよい包丁に研ぎ上げることができる。
なお、一般に包丁の刃先は図4に示すように片面刃(図4a)と両面刃(図4b)の2種類があり、例えば片面刃の刃先角度β1と両面刃の刃先角度β2とでは異なっているのが普通であり、このような場合でも本考案刃物研ぎ具を用いることにより勘と経験に頼ることなく容易に研ぎ角度を定めて切れ味の良い包丁に研ぎあげることができる。
図5ないし図6は本考案の他の実施例で、当板9を前後方向に固定すると共に該当板の傾斜角度を微調整可能に構成したものである。以下実施例1で説明したと同一部材及び同一部位は同一符号を用いて説明する。
基台1の一側の傾斜壁6に刻設した係合溝8bの中心軸Tは垂線Yに対してβ5の角度傾斜して刻設されると共に(図6)、該係合溝の図中右方向近傍には当板9の前後方向への移動を制限する固定手段30の一部であるブラケット31が左右の傾斜壁6間を橋渡すように固定し、その中央部にはめねじ32が設けられている。また、当板9の一側には該当板と一体的に保持板33が垂設しその中央部には縦方向に長溝34が切り欠かれている。そして、前記長溝には調整ねじ35が貫通すると共にその他端はブラケット31のめねじ32と螺合している。
この調整ねじ35には保持板33を挟むように適宜間隔を設けて2枚のワッシャ36が固定しており、前記調整ねじの回動操作によって当板9が傾斜壁6に沿って前後方向(図においては左右方向)に移動するようになっており、これらブラケット31、保持板33、調整ねじ35によって当板9を前後方向に対して固定する固定手段30を構成している。
本実施例2は以上のように構成されており、例えば包丁の刃先を研ぐ際は該包丁の側部21を当板9上に置き包丁の刃部18を砥石2上面に当接させ、刃先角度を見定めながら実施例1で説明したと同様の要領で当板9の枢軸11側を持あげて所望とする研ぎ角度に対応する係合溝8aに枢軸11を係合させる。
次いで、この状態で調整ねじ35を時計方向に回動操作すると、当板9と該当板を支承する枢軸11は一体となって前方向(図中左方向)に押し出される。これにより前記枢軸は係合溝8前方に押圧されて該係合溝の底部に強く嵌り込み、よって当板9と基台1とが確実に固定される。
また、一般に市販されている包丁の刃先角度は各製造メーカによってそれぞれ異なっていることが多く係合溝8の数では当板9の傾斜角度αを前記刃先角度と正確に一致できない場合がある。このような場合は、調整ねじ36を反時計方向に回動操作しながら前記刃先角度と一致する位置まで当板を後方(図中右方向)に移動させる。すると、一旦係合溝8内で係合した枢軸11は前記調整ねじの回動量に対応した移動量だけ係合溝8の背部37に沿って摺動移動し(図6)、砥石2に対する当板9の傾斜角度の微調整が可能となる。そして適宜角度となった位置で実施例1で説明した要領で枢軸11の蝶ナット15によって基台1と当板9とを固定する。
このように微調整を行う理由は、例えばこの研ぎ角度が不一致の場合、包丁の刃先近傍の逃げ部38と包丁の側面21との境界部(図4)を研ぐこととなり、所望の切れ味を再生できない原因となるので前記刃先の研ぎ角度を正確に設定することは刃物の切れ味を再生するうえできわめて重要である。
以上、本考案の実施例について説明したが、基台1の傾斜壁に設けた係合溝8の形状はいわゆる凹み状の溝で略U字状に刻設された溝をもとに説明したが、この形状に限らず例えば楔形又はV字型のジグザグ山形状に形成してもよく、要するに枢軸8を係合可能な略凹み状の溝であればその形状は特に限定しない。
さらに、本考案は前述各実施例に限定されるものではなく、例えば刃物研ぎ具を構成する各部材を鉄板又は樹脂で形成したり、傾斜壁の形状を略三角形状に限らず略台形に形成するなど本考案の要旨の範囲内において種々の変形態様が可能である。また、本考案刃物研ぎ具は単に調理用の包丁に限らず例えば建築用又は工作用などの各種刃物類の刃先研ぎ用に利用でできるなどその用途は多大である。
1 基台
2 砥石
6 傾斜壁
7 摺動溝
8 係合溝
9 当板
11 枢軸
2 砥石
6 傾斜壁
7 摺動溝
8 係合溝
9 当板
11 枢軸
Claims (3)
- 砥石を載置する基台の一側に凹み状の係合溝を刻設した傾斜壁を突設し、該傾斜壁上には前記係合溝と係脱自在な枢軸を介して支承された当板を設け、前記枢軸の係止位置を変更することにより砥石面に対する当板上面の傾斜角度を可変自在に構成したことを特徴とする包丁研ぎ具。
- 前記傾斜壁に設けた係合溝は、該傾斜壁の稜線に沿って連なる複数の略U字状溝で構成したことを特徴とする請求項1記載の包丁研ぎ具。
- 前記当板の一側には、該当板支承の枢軸を係合溝に押圧することによって当板の前後方向への移動を制限する固定手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の包丁研ぎ具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004006739U JP3108849U (ja) | 2004-11-17 | 2004-11-17 | 刃物研ぎ具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004006739U JP3108849U (ja) | 2004-11-17 | 2004-11-17 | 刃物研ぎ具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3108849U true JP3108849U (ja) | 2005-04-28 |
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ID=43271513
Family Applications (1)
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JP2004006739U Expired - Fee Related JP3108849U (ja) | 2004-11-17 | 2004-11-17 | 刃物研ぎ具 |
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JP (1) | JP3108849U (ja) |
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2004
- 2004-11-17 JP JP2004006739U patent/JP3108849U/ja not_active Expired - Fee Related
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