JP3108790B2 - 緯編機 - Google Patents

緯編機

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JP3108790B2
JP3108790B2 JP08301036A JP30103696A JP3108790B2 JP 3108790 B2 JP3108790 B2 JP 3108790B2 JP 08301036 A JP08301036 A JP 08301036A JP 30103696 A JP30103696 A JP 30103696A JP 3108790 B2 JP3108790 B2 JP 3108790B2
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圭司 中川
邦樹 今西
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今西靴下株式会社
圭司 中川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、往復運動するニー
ドル間にシンカーを出没させて緯編地を編成する横編
機、丸編機、靴下丸編機、手袋丸編機(以下、これらを
緯編機と言う。)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パイル緯編地用緯編機では、パイル糸2
6は地糸25よりもシンカーから離れた上部位置からニ
ードル11・21へと給糸されており、シンカー(1
2)には、地糸を支えてシンカーループを形成する地糸
係脱部(13)から高く隆起してパイル糸26を支える
パイル係脱部(14)が突設されている。
【0003】このパイル係脱部(14)の先端は、シン
カー(12)がニードル間11・21に向けて前進する
とき、上下二段に分かれて給糸されるパイル糸26と地
糸25の間に入り込むように、地糸係脱部(13)の先
端の突出方向と同じ方向にフック状に突き出ている。
【0004】ニードル11・21は、パイル係脱部14
を超えて給糸されるパイル糸26よりも高く上昇し、パ
イル糸26と地糸25を引っ掛けて降下する。その降下
時に、ニードル間11・21に押し出されたシンカー
(12)の地糸係脱部(13)に地糸25が引っ掛か
り、パイル糸26は、地糸係脱部(13)よりも高いパ
イル係脱部(14)に引っ掛かる。
【0005】その後、ニードル11・21がシンカー
(13)の下方へと更に深く降下して先に形成された旧
ニードルループ15を潜り抜けて再び上昇するとき、ニ
ードル先端の舌片が開いて新しいニードルループ16が
形成され、同時に、シンカーが後退して隣合うニードル
の旧ニードルループ間に新しいシンカーループが出来
る。そのシンカーループの中、高いパイル係脱部に引っ
掛けられていたパイル糸は低い地糸係脱部に引っ掛けら
れていた地糸よりも長くなるので、パイルを形成するこ
とになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】パイル緯編地用緯編機
は靴下の編成に使用されており、それによって内面がパ
イルに覆われた厚手のパイル編靴下が得られる。ところ
で、従来の緯編機ではシンカーをニードル間へと進退駆
動するカムが全てのシンカーに作動しており、靴下の全
面にパイルを形成している。しかし、全面にパイルを形
成した靴下は分厚く嵩張って履心地が悪く、パイルのな
い普通の靴下からパイル編靴下に履き替えたときは、靴
も別のものに履き替えなくてはならなくなる。
【0007】このため、パイル編靴下は、冷え症の人が
室内だけで使用する場合や、登山靴等の特殊な靴に履き
替える場合等、その用途は極限られている。そして、パ
イル編靴下は分厚く、足の保護や保温には十分である
が、場合によっては蒸れ感を与えることにもなる。
【0008】これらのことを勘案すると、パイルを有す
るが故に一般の靴下と区別されるパイル編靴下の効用
は、パイルを有するが故に一般の靴下とは外観が異なる
と言うデザイン(意匠)上の特徴によるのではなく、そ
れが分厚く、足の保護や保温によい、クッション性があ
る、摩耗し難い、と言った機能上の効果に認められるも
のと考えられる。
【0009】しかし、そのような機能性は、必ずしも靴
下全体に求められるものではなく、靴下全体に生じる機
能上の効果は、時として不都合を伴うことが多い。例え
ば、耐摩耗性やクッション性は踵部や足底部にだけ求め
られるが、靴下全体にパイルが形成されていれば、嵩張
って通常の靴が履けなくなる。又、差込部や前脛部にだ
けパイルによる保護や保温機能が求められる場合に、靴
下全体にパイルが形成されていれば、蒸れ感を与えて履
き心地を損なうことにもなる。
【0010】
【発明の目的】そこで本発明は、靴下の機能上必要とさ
れない部分にはパイルを形成せず、その機能上必要とさ
れる差込部A、後脛部B、前脛部C、踵部D、距部E、
足底部F、足背部G或いは指先部Hなど、編地のウエー
ル方向47においてだけではなく、コース方向37にお
いても嵩密度を選択的に変えてパイルを部分的に形成
し、蒸れ感を与えず履き心地のよいパイル編靴下を得る
ことを第1の目的とする。
【0011】本発明の第2の目的は、編地のウエール方
向47においてだけではなく、コース方向37において
も嵩密度を選択的に変えてパイルを部分的に形成し、そ
のパイルの有無やパイルの高低差による図柄を緯編地に
描出することである。
【0012】本発明の第3の目的は、編地のウエール方
向47においてだけではなく、コース方向37において
も嵩密度を選択的に変えてパイルを部分的に形成し得る
緯編機を得ることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る緯編機は、
地糸係脱部(13)からのパイル係脱部(14)の高さ
が異なる少なくとも2枚のシンカー(12・22)がコ
ース方向(37)において左右隣合うニードル(11)
とニードル(21)の間に出没自在に装着されており、
そのパイル係脱部(14)の高さが異なる少なくとも2
枚のシンカー(12・22)がコース方向(37)にお
いて左右隣合うニードル(11)とニードル(21)の
間に選択的に出没駆動するシンカー選択駆動装置を有す
ることを特徴とする。
【0014】本発明に係る緯編機の第2の特徴は、地糸
係脱部(13)からのパイル係脱部(14)までの高さ
が異なる少なくとも2枚のシンカー(12・22)がコ
ース方向(37)において左右隣合うニードル(11)
とニードル(21)の間に出没自在に装着されており、
配列されて隣合うニードルの1本または数本おきに交互
にバット29の高さ或いは地糸係脱部やパイル係脱部の
背部32・33・42・43の形の異なるシンカーが配
列されており、それらのバット29の高さ或いは地糸係
脱部やパイル係脱部の背部32・33・42・43の形
の相異を探知してシンカー(12・22)をニードル
(11・21)の間に向けて選択的に出没駆動するシン
カー選択駆動装置を有していることにある。
【0015】
【発明の実施の形態】 本発明によると、編組織の同じコ
ース内37においてパイル長が異なるパイル10・20
が選択的に形成されており、その高パイル20と低パイ
ル10の高低差によって図柄が描出されているパイル緯
編地38が得られる。
【0016】右隣合うニードル間(11・21)に装
着された複数枚のシンカー(12・22)を選択的に駆
動するシンカー選択駆動装置には、電子ジャガードやカ
ムが使用される。図3〜8は、カムをシンカー選択駆動
装置に採用した緯編機において、高パイル20と低パイ
ル10が選択的に形成される編成過程を図示し、その中
の図3と図4はパイルが形成されない編成過程を、図5
と6は低パイル10が形成される編成過程を、図7と8
は高パイル20が形成される編成過程を図示するもので
ある。
【0017】左右隣合うニードル11とニードル21の
間では、それらの間に向けてシンカー基盤に設けられた
溝(図示せず)に底部19を摺動自在に嵌め込んだ低パ
イル用シンカー12と高パイル用シンカー22が作動し
ている。それらのシンカー12・22の後端からはバッ
ト29が突き出ており、シンカー22とニードル11・
21がニードルのゲージ方向30(配列方向)に移動す
るとき、それらのバット29に前進用ベースカム28が
触れ、地糸係脱部12・23がニードルの昇降位置39
に達するまで前進用ベースカム28によってシンカー1
2・22が押し出される。地糸係脱部13・23の先端
側には、シンカー12・22が後退するときシンカール
ープ17・18をシンカー12・22から外れ易くする
ためのスロープ(傾斜)31が付けられている。
【0018】パイル係脱部14・24は、地糸係脱部1
3・23の後端側からフック状に突き出ている。パイル
係脱部14・24の下部は切欠48になっている。地糸
係脱部13・23の後端は、その切欠48の奥まったと
ころまで続いている。高パイル用シンカー22の地糸係
脱部23からパイル係脱部24までの高さは、低パイル
用シンカー12の地糸係脱部13からパイル係脱部14
までの高さよりも高くなっている。
【0019】地糸係脱部の背部32・42とバット29
の間は切欠40になっており、そこに嵌合する後退用ベ
ースカム(図示せず)に押し返されてニードルの昇降位
置39からシンカー12・22が後退する。低パイル用
シンカー12のパイル係脱部の背部33・44は、パイ
ル係脱部14から直角に曲がって切欠40へと真っ直ぐ
続いている。高パイル用シンカー22のパイル係脱部の
背部43には切欠41が付けられており、その切欠41
と後退用ベースカムが嵌合する切欠40との間はステッ
プ(階段状角部)49になっている。
【0020】このため、ゲージ方向30において、その
切欠41に嵌合するように前進用ベースカム28よりも
高い位置に設けられた第1カム44に、低パイル用シン
カーのパイル係脱部の背部33が触れても、高パイル用
シンカーのパイル係脱部の背部43は触れない。その結
果、第1カム44がシンカー12・22の背部32・4
2に向けて突き出るとき、低パイル用シンカー12だけ
が、前進用ベースカム28によって押し出された位置
(図3と4)から更にニードルの昇降位置39に向けて
前進し、その低パイル用シンカー12のパイル係脱部1
4だけがニードルの昇降位置39に達する(図5と
6)。
【0021】バット29は前進用ベースカム28の位置
よりも高く突き出ており、ゲージ方向30において前進
用ベースカム28よりも高い位置に設けられた第3カム
46がバット29の突出箇所34に向けて突き出ると
き、シンカー12・22は前進用ベースカムによって押
し出された位置(図3と4)から更にニードルの昇降位
置39に向けて前進し、そのパイル係脱部14・24が
ニードルの昇降位置39に達する(図7と8)。
【0022】而して、低パイル用シンカー12と高パイ
ル用シンカー22が共に前進用ベースカム28にだけ押
し出される場合、それらの地糸係脱部13・23に地糸
25とパイル糸26が引っ掛かって一緒になってベース
編地35を構成するシンカーループ17・18を形成す
る(図3と4)。そして、低パイル用シンカー12だけ
が前進用ベースカム28に押し出された位置から更に第
1カム44によってパイル係脱部14がニードルの昇降
位置39に達するまで押し出される場合、そのパイル係
脱部14が地糸25とパイル糸26の間に嵌まり込み、
パイル糸26が低パイル用シンカー12のパイル係脱部
14に引っ掛かり、そのシンカーループ18は低パイル
10を形成することになり、一方、地糸25は、パイル
係脱部14の下の切欠48に嵌まり込み、その切欠48
の奥まで続く地糸係脱部13に引っ掛かり、そのシンカ
ーループ18Bだけがベース編地35を構成するシンカ
ーループ17となる(図5と6)。
【0023】又、低パイル用シンカー12と高パイル用
シンカー22との双方が、前進用ベースカム28によっ
て押し出された位置から更に第3カム46によってニー
ドルの昇降位置39に向けて押し出される場合、それら
のパイル係脱部14・24が共に地糸25とパイル糸2
6の間に嵌り込み、パイル糸26が高パイル用シンカー
22のパイル係脱部24に引っ掛かり、そのシンカール
ープ18は高パイル20を形成することになり、一方、
地糸25は、それらのパイル係脱部14・24の下の切
欠48に嵌まり込み、その切欠48の奥まで続く地糸係
脱部13・23に引っ掛かり、そのシンカーループ18
Bだけがベース編地35を構成するシンカーループ17
となる(図7と8)。
【0024】このよう前進用ベースカム28によってだ
けではなく、第1カム44や第3カム46によってもシ
ンカー12・22が押し出される場合でも、地糸25は
パイル係脱部14・24の下の切欠48を通ってニード
ル11・21に供給されるので、そのシンカーループ1
8Bは常にパイル10・20を形成することなくベース
編地35を形成する。
【0025】図4と図6と図8は、それぞれ図3と図5
と図7において隣合うニードル間11・21で作動する
低パイル用シンカー12と高パイル用シンカー22の前
進用ベースカム28とニードル11・21に対する位置
関係を上下に分けて図示するものである。シンカー基盤
の上にはカム基盤(図示せず)が取り付けられており、
そのカム基盤に設けたカム溝の向き合う溝壁面が前進用
ベースカム28と後退用ベースカムになっており、バッ
ト29は、そのカム溝に嵌合している。第1カム44と
第3カム46は、シンカー基盤に直交する支軸に回転可
能に軸支され、制禦装置からの指示を受けて、そのカム
基盤のカム溝の一部の上に出没して作動するようになっ
ており、第1カム44や第3カム46に駆動されるバッ
ト29の移動が妨げられないように、第1カム44と第
3カム46の取り付けられている箇所に対応する後退用
ベースカムの一部は欠落している。図において、36
は、第1カム44と第3カム46の支軸を示し、第1カ
ム44と第3カム46は、制禦装置からの指示を受けて
支軸36を中心に揺動回転し、それらのカム面がシンカ
ー12・22の背部32・33・42・43に向けて突
き出て作動する。
【0026】図7と図8において、低パイル用シンカー
12と高パイル用シンカー22は第3カム46に同時に
押し出されるが、第1カム44と第3カム46の間に第
2カム45を支軸36に取り付け、その第2カム45に
よって地糸係脱部の背部32・42を押し、それらのパ
イル係脱部14・24がニードルの昇降位置39に達す
るまで、低パイル用シンカー12と高パイル用シンカー
22を同時に押し出すことも出来る。その場合、低パイ
ル用シンカー12や高パイル用シンカー22に、バット
29が短くて第3カム46に触れないものを混用すれ
ば、そのバットの突出箇所34を欠如したシンカーは、
第3カム46によっては押し出されず高パイル20を形
成しない。従って、ゲージ方向30に隣合って配列され
るニードルの1本或いは数本おきに、上端が高く突き出
た高いバットを有するシンカーと、それよりも上端が低
いバットを有するシンカーを交互に配置すれば、同じコ
ース37に低パイルと高パイルを選択的に形成すること
が出来ることになる。
【0027】靴下用丸編機においては、そのように背部
32・33・42・43の形状の異なるシンカーや、バ
ット29に高低差のあるシンカーを、靴下の差込部Aや
後脛部B、前脛部C、踵部D、距部E、足底部F、足背
部G、指先部Hを編成する部分に分けて装着し、支軸3
6に取り付けた数個のカム(44・45・46………)
を選択的に作動させれば、ウエール方向47とコース方
向37において区画される差込部A、後脛部B、前脛部
C、踵部D、距部E、足底部F、足背部G、指先部Hの
何れか少なくとも1区画にパイルを形成することなく、
その1区画以上の部分にパイルが形成することが出来、
又、それらの区画に形成されるパイルの長さを選択的に
変えることも出来る。そのようにして横編機では、パイ
ルの有無やパイル高低差による霜降や市松状の模様が描
出されることになり、又、各シンカーを電子ジャガード
によって選択的に進退駆動することにより複雑な種々の
図柄が描出されることになる。
【0028】図示するパイル編靴下のベース地の編組織
は平編(ジャージ・天竺)になっているが、それに限ら
ずリブ編(ゴム・フライス)やガーター編(パール)そ
の他の変化組織であってもよく、地糸とゴム糸(スパン
デックス)を引き揃えにした添糸編でもよい。尚、丸編
機では、シンカーをシンカー基盤に装着し、ニードルを
シリンダーに装着し、ベースカム28や第1カム44、
第2カム45、第3カム46を移動させず、シンカー基
盤とシリンダーを一体にして回転し、そのとき第1カム
44や第2カム45や第3カム46を選択的に出没させ
て回転するシンカーの背部32・33・42・43やバ
ット29に作動させるが、横編機では、シンカーとニー
ドルをケージ方向30に移動させず、ベースカム28や
第1カム44、第2カム45、第3カム46を移動させ
ることになる。又、丸編機では、給糸口(フィーダー)
は第1〜第3カム44〜46の付近に固定されている
が、横編機では、給糸口も第1〜第3カム44〜46と
共に移動する。パイル糸の給糸口は、地糸の給糸口より
もシンカーから離れた高い位置に設けられており、パイ
ル糸と地糸は上下に離れた位置からニードルに供給され
ており、それらパイル糸と地糸の間には、パイル係脱部
14・24を差し込める程度の隙間が出来る。
【0029】
【発明の効果】上記の通り本発明によると、パイル長が
異なるパイル緯編地38が得られる。そのパイル長は、
地糸係脱部13・23からパイル係脱部14・24まで
の高さが異なる複数枚のシンカー12・22を隣合うニ
ードル11とニードル21の間に装着することによっ
て、高パイルと中パイルと低パイル等に変えることが出
来る。そして、バット29の高さや地糸係脱部やパイル
係脱部の背部32・33・42・43の形状(ステップ
や切欠の有無や底部からの高さ位置)の異なるシンカー
を、隣合って配列される1本または数本のニードルおき
に配置することによって、例えば靴下の差込部A、後脛
部B、前脛部C、踵部D、距部E、足底部F、足背部
G、指先部H、の各部分のパイルの有無や高低を変える
ことも出来る。
【0030】そして、差込部A、後脛部B、前脛部C、
踵部D、距部E、足底部F、足背部G、指先部Hのパイ
ルの有無やパイルが高低の異なるパイル編靴下27にお
いて; (a) 差込部Aと後脛部Bと前脛部Cにパイルを有す
るものでは、それに応じた脚部の箇所が温かく保たれる
一方、靴に嵌まり込む踵部Dや距部E、足底部F、足背
部G、指先部Hにパイルがないので靴を履くとき窮屈に
ならず、パイル編靴下27を着用する場合に靴を履き替
えずに済む。 (b) 踵部Dと足底部Fにパイルを有するものでは、
クッション性と耐摩耗性が優れる一方、距部Eと足背部
Gと指先部Hにパイルを有しないので蒸れ感を与えず、
靴を履く場合も、ただ中敷を靴に挿入したかの如き感じ
を与えるものの、靴を履き替えなければならない程の窮
屈感を与えることはない。 (c) 指先部Hだけがパイルを有しないものでは、爪
先で蒸れることなく、従って水虫の予防ともなる保温性
のある靴下が得られる。 (d) 距部Eだけがパイルを有しないものでは、足首
の屈曲が妨げられず、歩行時に抵抗感を得ない。 (e) 距部Eにだけパイルを形成したものでは、爪先
がパイルによって充分に保護されるので、安全靴の着用
時に適した靴下が得られる。 (f) 局部的保温による物理的治療を必要とする場
合、その保温すべき箇所にだけパイルを形成して分厚く
すれば、その物理的治療に適した靴下が得られる。
【0031】また、低パイルと高パイルによって所要の
図柄を形成したパイル緯編地38のパイル面にシャリン
グ(剪毛)を施して低パイル10よりも高く突き出た高
パイル20の先端部分を切除し、ループパイルとカット
パイルとから成るパイル緯編地を得ることが出来る。そ
して、緯編地は、織物に比べれば当然のことながら、経
編地に比べても縦横に優れた伸縮性を有するので、本案
のパイル緯編地は、ドアトリムやサンバイザーや座席等
の車両内装材の如く起伏のある部材との一体成形に適し
た表面化粧材に頗る好都合である。このように本発明の
実用上利とするところ多大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパイル緯編地の斜視図である。
【図2】本発明に係るパイル編靴下の側面図である。
【図3】本発明に係る緯編機のシンカーとニードルとの
作動箇所の斜視図である。
【図4】図3に図示した緯編機の2つのシンカーの側面
図である。
【図5】本発明に係る緯編機のシンカーとニードルとの
作動箇所の斜視図である。
【図6】図5に図示した緯編機の2つのシンカーの側面
図である。
【図7】本発明に係る緯編機のシンカーとニードルとの
作動箇所の斜視図である。
【図8】図7に図示した緯編機の2つのシンカーの側面
図である。
【符号の説明】
10 低パイル 11 ニードル 12 低パイル用シンカー 13 地糸係脱部 14 パイル係脱部 15・16 ニードルループ 17・18 シンカーループ 18B 地糸シンカーループ 19 底部 20 高パイル 21 ニードル 22 高パイル用シンカー 23 地糸係脱部 24 パイル係脱部 25 地糸 26 パイル糸 27 パイル編靴下 28 ベースカム 29 バット 30 ゲージ方向 31 スロープ 32 地糸係脱部の背部 33 パイル係脱部の背部 34 突出箇所 35 ベース編地 36 支軸 37 コース方向 38 パイル緯編地 39 ニードル昇降位置 40・41 切欠 42 地糸係脱部の背部 43 パイル係脱部の背部 44 第1カム 45 第2カム 46 第3カム 47 ウエール方向 48 切欠 49 ステップ A 差込部 B 後脛部 C 前脛部 D 踵部 E 距部 F 足底部 G 足背部 H 指先部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−76369(JP,A) 特開 平4−272259(JP,A) 特開 平8−232144(JP,A) 特開 昭58−41901(JP,A) 実開 昭60−165405(JP,U) 実公 昭62−1201(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D04B 15/06 D04B 7/12 D04B 9/12 D04B 9/46

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地糸係脱部(13)からパイル係脱部
    (14)までの高さが異なる少なくとも2枚のシンカー
    (12・22)がコース方向(37)において左右隣合
    うニードル(11)とニードル(21)の間に出没自在
    に装着されており、そのパイル係脱部(14)の高さが
    異なる少なくとも2枚のシンカー(12・22)がコー
    ス方向(37)において左右隣合うニードル(11)と
    ニードル(21)の間に選択的に出没駆動するシンカー
    選択駆動装置を有することを特徴とする緯編機。
  2. 【請求項2】 地糸係脱部(13)からのパイル係脱部
    (14)までの高さが異なる少なくとも2枚のシンカー
    (12・22)がコース方向(37)において左右隣合
    うニードル(11)とニードル(21)の間に出没自在
    に装着されており、配列されて隣合うニードルの1本ま
    たは数本おきに交互にバット(29)の高さ或いは地糸
    係脱部やパイル係脱部の背部(32・33・42・4
    3)の形の異なるシンカーが配列されており、それらの
    バット(29)の高さ或いは地糸係脱部やパイル係脱部
    の背部(32・33・42・43)の形の相異を探知し
    てシンカー(12・22)をニードル(11・21)の
    間に向けて選択的に出没駆動するシンカー選択駆動装置
    を有することを特徴とする緯編機。
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