JP3108458B2 - 塗料ミスト除去装置 - Google Patents

塗料ミスト除去装置

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JP3108458B2
JP3108458B2 JP03099904A JP9990491A JP3108458B2 JP 3108458 B2 JP3108458 B2 JP 3108458B2 JP 03099904 A JP03099904 A JP 03099904A JP 9990491 A JP9990491 A JP 9990491A JP 3108458 B2 JP3108458 B2 JP 3108458B2
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信平 田中
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B14/00Arrangements for collecting, re-using or eliminating excess spraying material
    • B05B14/40Arrangements for collecting, re-using or eliminating excess spraying material for use in spray booths
    • B05B14/46Arrangements for collecting, re-using or eliminating excess spraying material for use in spray booths by washing the air charged with excess material
    • B05B14/468Arrangements for collecting, re-using or eliminating excess spraying material for use in spray booths by washing the air charged with excess material with scrubbing means arranged below the booth floor
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/10Greenhouse gas [GHG] capture, material saving, heat recovery or other energy efficient measures, e.g. motor control, characterised by manufacturing processes, e.g. for rolling metal or metal working

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  • Separating Particles In Gases By Inertia (AREA)
  • Separation Of Particles Using Liquids (AREA)
  • Details Or Accessories Of Spraying Plant Or Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗装ブースにおける吹
き付け塗装作業域から排出する排気空気等、塗料ミスト
を含む気体から含有塗料ミストを除去して、その気体を
浄化する塗料ミスト除去装置に関し、詳しくは、除去対
象塗料ミストを含む気体をミスト捕捉用液との合流状態
で排気空間へ下向きに噴出させる気流路を設け、前記排
気空間中に前記気流路からの噴出流を衝突させる液溜部
を配設した塗料ミスト除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記塗料ミスト除去装置は(図3参
照)、気流路10からミスト捕捉用液Wとの合流状態で
下向きに噴出させた気体A(図中、一点鎖線で示す)を
排気空間12中の液溜部11aに衝突させることによ
り、その衝突、及び、衝突に続く液飛散の過程で気体A
中の塗料ミストをミスト捕捉用液Wに捕捉させて気体A
中から塗料ミストを除去するものであり、また、気流路
10からの噴出流を直接には上記液溜部11aの溜まり
液Wに衝突させることにより、液溜部11aに対する塗
料の付着堆積を防止して清掃メンテナンス作業を軽減す
るようにしたものであるが、従来、気流路10からの噴
出流を受け入れる排気空間12中に液溜部11aを配設
するにあたっては、同図3に示すように、液溜部11a
のみを単に気流路10の下方に配置しており、液溜部1
1aの両側縁に接しての気体下方通過を許す構造となっ
ていた(例えば、米国特許4,299,602参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来構
造では、清掃メンテナンス作業の一層の軽減を図るべく
液溜部11aの巾を図4に示す如く小さくすると、気流
路10からの噴出流があまり大きく変向せずとも衝突対
象の液溜部11aから外れ得るようになるため、気流路
10からの噴出流が大きな流動抵抗である液溜部11a
から逃げようとして図4に一点鎖線で示す如く左右に振
れ動くといったことが生じ、このために、所定の衝突、
及び、その衝突に続く液飛散が安定的に行われず、これ
ら衝突過程、及び、衝突に続く液飛散過程での塗料ミス
ト除去機能が大巾に低下するといった問題が派生した。
【0004】そして、このような制約から、従来、液溜
部11aの巾を気流路10からの噴出流巾に対してかな
り大きくしており、このため、液溜部11aの小巾化
(すなわち、小型化)、及び、その小巾化による溜まり
液量の少量化をもって清掃メンテナンス作業を軽減する
といったことを十分に達成できないのが実情であった。
【0005】本発明の目的は、合理的な改良により、液
溜部への衝突、及び、衝突に続く液飛散の過程での塗料
ミスト除去機能を高く維持しながら、液溜部に対する清
掃メンテナンス作業の軽減を効果的に達成する点にあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による塗料ミスト
除去装置の特徴構成は、除去対象塗料ミストを含む気体
をミスト捕捉用液との合流状態で排気空間へ下向きに噴
出させる気流路を設け、前記排気空間中に前記気流路か
らの噴出流を衝突させる液溜部を配設した構成におい
て、上面を前記液溜部の上端の両側縁部から外側方へ延
び出る上向きの気流抵抗面 にした抵抗部を、前記液溜部
の両側に設けてあることにあり、その作用・効果は次の
通りである。
【0007】
【作用】つまり、上記の特徴構成によれば、気流路から
の噴出流を溜まり液に確実に衝突させることができる範
囲で液溜部の巾を極力小さくしても、上記の抵抗部をも
って形成する上向きの気流抵抗面(すなわち、液溜部の
上端の両側縁部から外側方へ延び出る抵抗部上面)によ
り液溜部の両側にもある程度の気流流動抵抗を与えるこ
とで、気流路からの噴出流が大きな流動抵抗である液溜
部から逃げようとして左右に振れ動くといった先述の如
き噴出流変向逃げ動作を防止でき、これによって、気流
路からの噴出流を小巾の液溜部に対し適切な状態で安定
的に衝突させることができる。
【0008】また、これら上向きの気流抵抗面(抵抗部
の上面)そのものに対する塗料の付着堆積は、液溜部に
対する噴出流衝突により外側方向きの液飛散経路が両気
流抵抗面(抵抗部上面)の上方に形成されて、この液飛
散経路が上向きの気流抵抗面(抵抗部上面)に対するカ
バー機能を果たすことで効果的に防止される。そしてま
た、これら気流抵抗面(抵抗部の上面)は液溜部の上端
の両側縁部から外側方へ延び出る面であって、液溜部上
方域の両外側方への開放を遮るものではないから、これ
ら気流抵抗面を形成する上記抵抗部が液溜部に対する清
掃メンテナンス作業の障害物となることもない。
【0009】
【発明の効果】以上作用の結果、本発明によれば、液溜
部に対する噴出流の安定的な衝突により、その衝突、及
び、衝突に続く液飛散の過程での塗料ミスト除去機能を
高く維持しながら、しかも、抵抗部により形成する上向
きの気流抵抗面(抵抗部上面)への派生的な塗料付着堆
積も効果的に防止しながら、液溜部の巾を小巾にして、
また、その小巾化により液溜部の溜まり液量を少量化し
て、液溜部に対する清掃メンテナンス作業を従来に比べ
大きく軽減し得るに至った。
【0010】
【実施例】次に実施例を説明する。
【0011】図1は塗装ブースを示し、被塗物1を塗装
ガン2により吹き付け塗装するトンネル状の作業域3を
形成し、被塗物1を搬入・搬出する搬送装置4を装備し
てある。
【0012】作業域3の天井部はそのほぼ全面にわたっ
て天井吹き出し口5として、この天井吹き出し口5から
温湿度調整した換気用空気を作業域3へ層流状に吹き出
し供給するようにしてあり、一方、作業域3の床部は格
子床6として、この格子床6を介し域内気を下方へ排気
するようにしてある。
【0013】ブース下部には、作業域3からの排気空気
A中に含まれる塗料ミストを除去して排気空気Aを浄化
する塗料ミスト除去装置7を配備してあり、この塗料ミ
スト除去装置7の具体的構造としては、洗浄水Wをブー
ス両側部夫々から中央側へ向けて流す一対の洗浄水パン
8を格子床6の下方に設け、これら洗浄水パン8により
作業域3からの排気空気A及び落下塗料塊を受け止める
ようにするとともに、その排気空気Aを両洗浄水パン8
夫々の下流端縁における溢水堰9から溢水する洗浄水W
と合流させて下向きに高速通過させる絞り気流路10
を、両洗浄水パン8の下流端縁間でブース長手方向(被
塗物搬送方向)に延びるスリット状に形成してあり、更
に、絞り気流路10の下方には、絞り気流路10の下端
噴出口10aから下向きに噴出する排気空気Aと洗浄水
Wとの合流流体を衝突させる衝突板11を同じくブース
長手方向に延設してある。
【0014】つまり、絞り気流路10を高速通過する排
気空気Aの気流中へ両洗浄水パン8夫々からの溢水洗浄
水Wを飛散させて、排気空気A中の塗料ミストを飛散水
滴に捕捉させ、また、それに続く衝突板11への衝突、
及び、衝突後の洗浄水飛散の過程においてもさらに排気
空気A中の塗料ミストを洗浄水Wに捕捉させ、これによ
って、排気空気A中から塗料ミストを除去して排気空気
Aを浄化するようにしてある。
【0015】上記塗料ミスト除去装置7により浄化した
排気空気Aは、ブース下部の排気室12に受け入れた
後、その排気室12の一側壁に接続した排気ダクト1
3、及び、作業域3に対して吸引排気作用する排気ファ
ン14を介し系外へ廃棄、ないし、一部を作業域3に対
する換気用空気に再利用し、一方、塗料ミスト除去装置
7において塗料ミストを捕捉した洗浄水Wは、排気室1
2底部の水槽15に受け入れた後、塗料スラッジ除去装
置に送って含有塗料分を除去し、その後、洗浄水パン8
に対する洗浄水供給樋16に返送して塗料ミスト除去装
置7での塗料ミスト捕捉に再利用する。
【0016】洗浄水パン8夫々の下流端縁における溢水
堰9については、図2に示すように、それら溢水堰9の
上端から絞り気流路10の内方へ張り出す鍔状の洗浄水
放擲板17を連設してあり、また、これら鍔状の洗浄水
放擲板17は、その先端側ほど低位となる先下がり傾斜
姿勢に配置してあり、溢水堰9からの溢水洗浄水Wを洗
浄水放擲板17の上面沿って流下させて洗浄水放擲板
17の張り出し先端から絞り気流路10中へ放擲するこ
とにより、溢水堰9からの溢水洗浄水Wの一部が飛散し
ないままでそのまま絞り気流路10の流路壁をつたって
流下してしまうといったことを防止し、溢水洗浄水Wの
全量を確実に絞り気流路10中へ飛散させて塗料ミスト
除去に寄与させるようにしてある。
【0017】また、鍔状の洗浄水放擲板17を、その先
端側ほど低位となる先下がり傾斜姿勢に配置することに
より、洗浄水パン8からの後続洗浄水Wによる押し出
し、及び、排気空気Aの気流による誘引が洗浄水放擲板
17上での洗浄水流動に寄与することに加えて、先下が
り傾斜姿勢の洗浄水放擲板17上での洗浄水W自身の自
重流下力により洗浄水放擲板17上における洗浄水流動
を促進するようにしてある。
【0018】つまり、この自重流下力による流動促進に
より、洗浄水放擲板17上での洗浄水流速を大きくして
放擲洗浄水Wの絞り気流路10内方への水滴到達距離を
大きくすることで、絞り気流路10の中央部にまで放擲
洗浄水Wの飛散水滴を十分に供給するようにし、また、
その洗浄水流速の増大により洗浄水放擲板17上を流れ
る洗浄水Wの水膜厚さを小さくして放擲洗浄水Wの分散
を容易にすることで、放擲洗浄水Wを十分に細かく細粒
化して絞り気流路10中に飛散させるようにし、これら
によって、塗料ミスト除去機能の向上を図ってある。
【0019】溢水堰9は、上端縁から上記の洗浄水放擲
板17を延設した縦姿勢の堰構成板9aを、洗浄水パン
8の下流側端縁における立片部9bに対しボルト連結に
より取り付けて構成してあり、この立片部9bに対して
取り付ける堰構成板9aを、上端縁から延設した洗浄水
放擲板17の絞り気流路10の内方への張り出し長さや
先下がり傾斜角度が異なる異種の堰構成板9aに適宜取
り換えることにより、絞り気流路10における排気空気
Aの気流状態や洗浄水放擲板17上における洗浄水流下
速度、水膜厚さ等を調整して、塗料ミスト除去がより効
率的となる洗浄水飛散状態を得るようにしてある。
【0020】また、堰構成板9aの立片部9bに対する
ボルト連結については、ボルト孔を縦向きの長穴とする
ことにより、堰構成板9aの取り付け位置を上下に変更
調整できるようにしてあり、この堰構成板9aの上下位
置調整により、洗浄水放擲板17の絞り気流路10に対
する相対高さを塗料ミスト除去がより効率的となる高さ
に調整するようにしてある。
【0021】一方、上記の如く洗浄水放擲板17を絞り
気流路10の内方へ張り出す鍔状に配設する構造は、絞
り気流路10中での洗浄水Wの飛散騒音や衝突板11へ
の衝突に伴う衝突騒音を洗浄水放擲板17の下面側空間
部a(すなわち、絞り気流路10において洗浄水放擲板
17の下流に形成される急拡空間部)で受け止めて、そ
の騒音が上方に漏出することを抑制する機能を合わせ有
するが、洗浄水放擲板17を前述の如く先端側ほど低位
の傾斜姿勢に配置することにより、上記下面側空間部a
の所謂ふところを深くする形態として騒音漏出防止効果
の一層の向上をも合わせ図ってある。
【0022】洗浄水パン8夫々の下流側端縁から下方へ
延設する気流路形成板18は、絞り気流路10通過中で
の飛散水滴による塗料ミスト捕捉除去に十分な時間を確
保できる下方延設長さLとするとともに、下端側ほど絞
り気流路10の内方へ寄る傾斜姿勢に配置してあり、こ
の傾斜構造により絞り気流路10の巾を下流側ほど小巾
として、絞り気流路10を通過する排気空気Aを徐々に
加速させるようにすることで、絞り気流路10通過中に
おいて飛散水滴に対する気流相対速度を大きく維持し、
これによって、絞り気流路10通過過程での排気空気A
中の塗料ミストと飛散水滴との接触確率を大きくして、
塗料ミスト除去機能を一層向上させるようにしてある。
【0023】尚、絞り気流路10における気流速度の一
例としては、絞り気流路10の上端吸入口10b部で2
0m/sとするのに対し下端噴出口10a部で30〜4
0m/sとする。
【0024】上記気流路形成板18の下方延設長さLと
傾斜角度θとは、それらの相関関係により絞り気流路1
0の流路抵抗(すなわち、排気ファン14による吸引排
気の圧力損失となる抵抗)と絞り気流路10における塗
料ミスト除去効率とが大きく変化することから、それら
の相対変化特性上で絞り気流路10の流路抵抗を極力小
さいものとしながら高い塗料ミスト除去効率を得ること
ができる値を選定してある。
【0025】絞り気流路10の下方に設ける衝突板11
は、絞り気流路10における下端噴出口10aの直下相
当位置に溝状の水溜部11a(特許請求の範囲で言う液
溜部)を設け、かつ、その溝状水溜部11aの両溝壁夫
々の上端からほぼ水平姿勢で両外側方に延びる鍔状の抵
抗部11bを設けた構造とし、絞り気流路10の下端噴
出口10aから噴出する排気空気Aと洗浄水Wとの合流
流体(図中、一点鎖線で示す)を直接には上記水溜部1
1aに溜まる洗浄水Wに衝突させることで、噴出排気空
気A中の残存塗料ミストや噴出洗浄水W中の捕捉塗料分
が衝突板11に付着堆積することを防止するようにして
ある。
【0026】上記水溜部11aの開口巾Dは、絞り気流
路10からの噴出流を確実に水溜部11aの溜まり水W
に衝突させることができる範囲内で極力小巾にしてあ
り、このように水溜部11aの開口巾Dを極力小巾にす
ることにより、絞り気流路10からの噴出流の衝突に対
し水溜部11aの内部を封圧室として作用させる状態で
水溜部内溜まり水Wの凹み量を小さくして、水溜部11
aの底への塗料付着を防止するに要する深さHを小さく
し、これによって、塗料付着堆積は十分に防止しながら
水溜部11aを小型化して、また、その小型化により溜
まり水量を少量化して水溜部11aに対する清掃メンテ
ナンスを容易にしてある。
【0027】また、衝突板11に上記の鍔状抵抗部11
bを設けることについては、このような鍔状抵抗部11
bを設けない構造において水溜部11aの開口巾Dを小
巾とした場合(図4参照)、絞り気流路10からの噴出
流があまり大きく変向せずとも衝突対象の水溜部11a
から外れることができるため、絞り気流路10からの噴
出流が大きな流動抵抗である水溜部11aから逃げよう
として左右に振れ動くといったことが生じ、このため
に、所定の衝突、及び、その衝突に続く洗浄水飛散が安
定的に行われず、これら衝突過程、及び、衝突に続く洗
浄水飛散過程での塗料ミスト除去機能が大巾に低下する
といった問題を生じるのに対し、同図2に示す如く上面
が水溜部11aの上端の両側縁からほぼ水平姿勢で外側
方へ延び出る上向きの気流抵抗面となる上記の鍔状抵抗
部11bを衝突板11に設けて、水溜部11a両側にも
ある程度の流動抵抗を与えることにより、絞り気流路1
0からの噴出流の上記の如き変向逃げ動作を防止して、
絞り気流路10からの噴出流を衝突板11の水溜部11
aに安定的に衝突させるようにし、これによって、衝突
板11に対する衝突、及び、その衝突に続く洗浄水飛散
の過程での塗料ミスト除去機能を高く維持するようにし
てある。
【0028】尚、衝突板11に上記の鍔状抵抗部11b
を設ける構成において、鍔状抵抗部11bの上面(上向
きの気流抵抗面)に対する塗料付着堆積は、水溜部11
aの溜まり水Wに対する噴出流の衝突により外側方向き
の洗浄水飛散経路が鍔状抵抗部11b夫々の上方で斜め
上向きに形成されて、この洗浄水飛散経路が鍔状抵抗部
11bの上面(上向きの気流抵抗面)に対するカバー機
能を果たすことにより防止される。
【0029】一方、衝突板11の設置高さについては、
絞り気流路10の下端噴出口10aと衝突板11との離
間距離Mが小さいほど、衝突板11に対する衝突、及
び、その衝突に続く洗浄水飛散の過程での塗料ミスト除
去機能は高くなるが気流通過抵抗が大きくなって吸引排
気の圧力損失が大きくなり、また、離間距離Mが大きい
ほど、気流通過抵抗が小さくなって吸引排気の圧力損失
が小さくなるものの衝突板11に対する衝突、及び、そ
の衝突に続く洗浄水飛散の過程での塗料ミスト除去機能
が低下するといった関係があるが、上記離間距離Mを徐
々に大きくしたとき塗料ミスト除去機能は一様に漸次低
下するのに対し、気流通過抵抗については、離間距離M
がある大きさに至るまでは衝突板11での衝突圧力が絞
り気流路10中にまで影響するため抵抗値の減少率が小
さく、離間距離Mがある値にまで大きくなったところで
衝突圧力の絞り気流路10中への影響が解消されるため
抵抗値が急激に減少する点があり、このことから、上記
離間距離Mとしては、気流通過抵抗の急激減少点よりも
やや大きな値(つまり、塗料ミスト除去機能を高く維持
することと吸引排気の圧力損失を小さくすることとの両
立上、最も有利な値)を採用してある。
【0030】尚、絞り気流路10の下端噴出口10aか
らの噴出気流速度が数10m/sのオーダでは、上記離
間距離Mが絞り気流路10における下端噴出口10aの
開口巾dの約4倍に等しい(M・4d)ところに気流通
過抵抗の急激減少点が存在する。
【0031】排気室12内において衝突板11の配設部
と排気ダクト13の接続部との間には、洗浄水パン8か
ら垂設する状態で水切り板19Aを設けてあり、衝突板
11への衝突、及び、その衝突に続く洗浄水飛散の過程
でさらに塗料ミストを洗浄水Wにより捕捉除去した後の
排気空気Aを排気ダクト13へ排出するにあたり、その
排気空気Aの排出経路を上記水切り板19Aにより規制
することで排気空気A中に含まれる水滴を分離除去する
ようにしてあり、また、この水切り板19Aの下縁に
は、水切り板19Aにつたう流下水Wを受け止めて、そ
の流下水Wが水切り板19Aの下縁から排気空気A中に
再飛散することを防止する樋20を設けてある。
【0032】21は上記樋20で受け止めた流下水Wを
排気室底部の水槽15に導く縦樋であり、この縦樋21
は排気空気流動方向の上流側を開放した構造とし、案内
流下水Wの排気空気A中への再飛散は防止しながらも開
放側から清掃メンテナンスを容易に施せるようにしてあ
る。
【0033】又、排気室12内においては、衝突板11
に対し上記水切り板19Aの配設側とは反対側に、衝突
板11に対して上記水切り板19Aと左右対称構造の垂
下板19Bを設けてあり、衝突板11両側方の壁構造を
対称とすることにより衝突板11の両側における気流状
態を均等化し、これによって、絞り気流路10からの噴
出流を衝突板11に対しより安定的に衝突させるように
してある。
【0034】水切り板19A、及び、垂下板19Bは夫
々、それらの上部に設けたヒンジ構造22により外側方
へ開き操作自在としてあり、これによって、衝突板11
周りの清掃メンテナンスをさらに容易に行えるようにし
てある。また、水切り板19Aにおける樋20と縦樋2
1とは、水切り板19Aの開き揺動に対して分離自在と
するとともに、水切り板19Aの使用位置側への閉じ揺
動に対して互いに連通状態に嵌合するようにしてある。
【0035】〔別実施例〕 次に別実施例を列記する。
【0036】塗料ミスト除去対象気体Aとの合流状態で
気流路10から噴出させるミスト捕捉用液Wは水に限定
されるものではなく、各種薬剤の水溶液や、水以外の液
体であってもよい。
【0037】また、塗料ミスト除去対象の気体Aも塗装
ブースからの排気空気に限定されるものではなく、塗料
ミストを含む種々の気体を対象とすることができる。
【0038】前述の実施例においては、気流路10をブ
ース長手方向に延びるスリット状に形成するのに対し、
液溜部11aも同様にブース長手方向に延びる溝状に形
成したが、これに代えて、気流路10を筒状に形成し、
これに対し、液溜部11aを椀状や枡状に形成してもよ
い。
【0039】上面を液溜部11aの上端の両側縁部から
外側方に延び出る上向きの気流抵抗面とする抵抗部11
bの具体的形状・構造は種々の改良が可能であり、前述
実施例の如く板材をもって鍔状の抵抗部11bを形成す
るに代えて、例えば、多孔板や網状体により抵抗部11
bを形成して、上向き気流抵抗面を多孔状のものとして
もよく、また、ブロック体により抵抗部11bを形成し
て、そのブロック体の上面を気流抵抗面とする構造を採
用してもよい。
【0040】また、上記抵抗部11bにより液溜部11
aの両側に形成する上向きの気流抵抗面は水平面に限定
されるものではなく、傾斜面としてもよい。
【0041】尚、特許請求の範囲の項に図面との対象を
便利にするため符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】塗装ブースの断面図
【図2】要部の拡大断面図
【図3】従来構造を示す断面図
【図4】他の従来構造を示す断面図
【符号の説明】
10 気流路 11a 液溜部 11b 抵抗部 12 排気空間 A 気体 W 塗料ミスト捕捉用液
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 47/00 - 47/18 B01D 45/00 - 45/18 B05B 15/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 除去対象塗料ミストを含む気体(A)を
    ミスト捕捉用液(W)との合流状態で排気空間(12)
    へ下向きに噴出させる気流路(10)を設け、前記排気
    空間(12)中に前記気流路(10)からの噴出流を衝
    突させる液溜部(11a)を配設した塗料ミスト除去装
    置であって、上面を前記液溜部(11a)の上端の両側縁部から外側
    方へ延び出る上向きの気流抵抗面にした抵抗部(11
    b)を、前記液溜部の両側に設けてある 塗料ミスト除去
    装置。
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